JP5510055B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本願発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に係わり、特に、転写材のジャム処理を容易に行えるように改善した画像形成装置に係わる。
電子写真法を用いて画像を形成する複写機またはプリンタ等の画像形成装置においては、例えば、感光体ドラムからなる像担持体上に帯電、露光、現像処理を行ってトナー像を形成する。次いで、トナー像を転写手段の作用によって用紙等の転写材に転写するか、または、例えば、第2の像担持体である中間転写ベルトにトナー像を転写した後、転写手段を介して転写材に転写(二次転写)する構成を有する。
このような画像形成装置においては、装置内の環境変化等、種々の要因によって転写材(以下、説明の便宜上、用紙という)が搬送経路上でジャムしてしまう(紙詰まりの意)問題があった。例えば、曲がりをもって搬送された用紙が機械部分に当たって破れたり、定着ローラに巻き付いてしまったり、あるいは、アコーディオン状になって搬送不可能になることがある。画像形成プロセスに従って搬送される用紙は、例えば、搬送路上に配された用紙検知センサの検知信号やタイマによるカウント値等が取り込まれる制御手段により監視される。そして、異常事態であると制御手段が判断すると、当該制御手段を介して装置の動力が遮断され、ジャム発生がユーザに知らされ、ジャム処理が終了すると、装置は再び画像形成が可能となるように自動復帰される。
ジャム発生の頻度としては、2本の定着ローラを備えた定着部あるいは転写部(二次転写領域をふくむ)を含む近傍で多く発生する傾向がある。斯様なジャムした用紙の処理に関連する提案は多く、例えば、特許文献1には、誘導加熱方式を採用した定着装置に関連してのジャム処理制御を含む画像形成装置が開示されている。ここでは、印刷処理の実行中に異常が検知されると、用紙の位置が定着手段から所定距離以上離れているか否かが判断される。そして、用紙が所定距離以上である場合は駆動ローラに対する駆動を遮断するとともに、定着ローラは定着ローラの温度上昇が停止した後に停止させるように制御手段が機能する。また、用紙が所定距離以内であれば、換言すれば、用紙が定着ローラに達しているときは、異常検知直後に当該定着ローラの回転を停止させるように制御手段が機能する。また、上述の画像形成装置は、搬送ローラ、定着ローラ等の回転を停止させた後に、ユーザに対して用紙を取り除くように通知する通知手段を有している。
特許文献2には、自動的にジャム状態からの復帰を可能とするシート搬送装置が開示されている。具体的には、搬送手段によって搬送されるシートのジャムを検知手段が検知すると、シートを今までの搬送方向とは逆の方向に搬送するように制御手段が搬送手段を制御する。
特開2009−198933号公報 特開平6−298397号公報
特許文献1、2に開示されたジャム処理絡みの技術は有用なものであると思われる。しかしながら、特許文献1に開示された技術は、誘導加熱方式の定着装置を採用した画像形成装置に特有のジャム対応技術に係わる。また、ユーザに対してジャムの通知を行う通知手段については、異常が起こったという表示をするだけで従来技術の域をでないものである。
また、特許文献2に開示された技術は、装置の故障を使用者に復帰させることの危険性を回避する観点から成されたもので、ジャムの形態を問わずに、搬送方向と逆の方向にシートを処理搬送させるものである。そして、ジャムに係わる表示等については格別な示唆もされていない。
ところで、ジャム処理はユーザが行うことが一般的であり、ジャム処理を実行しようとするユーザは、ジャムの発生場所やジャムの状態をみて、処理しやすい方法を決め、処理するのが一般的である。また、ジャムの種類(形態)は上述の如くに複数あり、ユーザによっては処理方法を誤ってしまう危惧がある。例えば、図6に示すように、定着ローラに用紙が巻き付くジャムが発生したとき、定着ローラを用紙の搬送方向に回転させてしまうと用紙の巻き付き量を増加させるだけで用紙を除去処理することができない。途中で処理方法の間違いに気がついたとしても、処理に要する手間が掛かってしまう。
また、図7に示すように、用紙の先端が定着ローラ間を通過した直後にアコーディオン状のジャムを引き起こしてしまう場合がある。この場合、定着ローラを用紙の搬送方向あるいは搬送方向と逆方向に回転させれば用紙を除去することが可能であるが、後者の処理ではローラ表面を損ねてしまう。このような程度のジャム処理でも、時として間違いを起こしかねない。ジャムの種類としては、他の形態のジャム(用紙の変形等がなく、搬送ローラのスリップで搬送異常が出た場合もジャムとする)も考えられ、ジャム用紙の処理搬送方向をユーザが判断できかねる場合もある。一方、ジャムの状態に応じてジャム処理を容易にする対応ができていないのが実状である。
本願発明は上記のような現状に鑑みて成されたもので、主たる目的は、ジャム用紙の処理搬送方向を表示手段により表示する構成を有する画像形成装置を提供することにある。
本願発明は下記の構成要件によって達成することができる。
1.トナー像を担持できる像担持体と、
前記像担持体に担持されたトナー像を転写材に転写させる転写手段と、
前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも上流側に設けられた一対のレジストローラと、
前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも下流側に設けられた定着手段と、
給紙手段により給紙され、前記定着手段により定着処理されて装置外に排出される前記転写材の搬送路に設けられた複数の搬送ローラ対と、
制御手段と、
表示手段と、を有する画像形成装置であって、
前記制御手段は、前記転写材がジャムしたとき、ジャムの状態に応じた転写材の処理搬送方向を前記表示手段に表示させ
前記定着手段は、互いに圧着しながら回転する第1定着ローラと第2定着ローラとを有するとともに、
何れか一方の特定ローラに駆動力を伝達するジャム処理用の処理搬送機構を有し、
前記処理搬送機構は、
操作ノブと、
前記操作ノブを正方向に回転操作したとき、前記特定ローラを第1方向に回転させるようにワンウェイクラッチを配したギヤ列を有する第1動力伝達系と、
前記操作ノブを逆方向に回転操作したとき、前記特定ローラを第2方向に回転させるようにワンウェイクラッチを配したギヤ列を有する第2動力伝達系と、
を含み、
前記制御手段は、前記表示手段に前記転写材の処理搬送方向に対応した前記操作ノブの回転方向を表示させることを特徴とする画像形成装置。
2.前記制御手段は、転写材のジャムが、定着手段に巻き付いた状態のジャムの場合、前記処理搬送方向として転写材を上流側に搬送して処理する旨の表示を前記表示手段に表示させることを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.前記制御手段は、転写材のジャムが、転写材の先端側が前記定着手段を通過した後のアコーディオンジャムである場合、前記処理搬送方向として前記転写材を下流側に搬送して処理する旨の表示を前記表示手段に表示させることを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
4.トナー像を担持できる像担持体と、
前記像担持体に担持されたトナー像を転写材に転写させる転写手段と、
前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも上流側に設けられた一対のレジストローラと、
前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも下流側に設けられた一対の定着ローラと、
給紙手段により給紙され、前記定着ローラにより定着処理されて装置外に排出される前記転写材の搬送路に設けられた複数の搬送ローラ対と、
ジャムした転写材を処理するための処理搬送機構と、
を有し、
前記処理搬送機構は、
操作ノブと、
前記操作ノブの回転方向に応じて選択的に形成される2つの動力伝達系の何れかの動力伝達系により、ジャムした転写材に関係する特定のローラを駆動する、
構成としたことを特徴とする画像形成装置。
5.トナー像を担持できる像担持体と、
前記像担持体に担持されたトナー像を転写材に転写させる転写手段と、
前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも上流側に設けられた一対のレジストローラと、
前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも下流側に設けられた定着手段と、
給紙手段により給紙され、前記定着手段により定着処理されて装置外に排出される前記転写材の搬送路に設けられた複数の搬送ローラ対と、
制御手段と、
表示手段と、を有する画像形成装置であって、
前記制御手段は、前記転写材がジャムしたとき、ジャムの状態に応じた転写材の処理搬送方向を前記表示手段に表示させ、
前記一対のレジストローラにおける何れか一方の特定ローラにはジャム処理用の処理搬送機構が関係づけて設けられ、
前記処理搬送機構は、
操作ノブと、
前記操作ノブを正方向に回転操作したとき、前記特定ローラを第1方向に回転させるようにワンウェイクラッチを配したギヤ列を有する第1動力伝達系と、
前記操作ノブを逆方向に回転操作したとき、前記特定ローラを第2方向に回転させるようにワンウェイクラッチを配したギヤ列を有する第2動力伝達系と、
を含み、
前記制御手段は、前記表示手段に前記転写材の処理搬送方向に対応した前記操作ノブの回転方向を表示させることを特徴とする画像形成装置。
6.前記制御手段は、転写材のジャムが、転写材の先端位置が前記レジストローラと前記転写手段との間にある状態でのジャムの場合、前記処理搬送方向として前記転写材を上流側に搬送して処理する旨の表示を前記表示手段に表示させることを特徴とする前記に記載の画像形成装置。
7.前記制御手段は、転写材のジャムが、転写材の先端位置が前記転写手段を越えた状態でのジャムの場合、前記処理搬送方向として前記転写材を下流側に搬送して処理する旨の表示を前記表示手段に表示させることを特徴とする前記に記載の画像形成装置。
本願発明に係わる画像形成装置においては、転写材(用紙)がジャムしたとき、ジャムの状態に応じた転写材の処理搬送方向を表示手段に表示させるので、ユーザはその表示に従った処理を実行するだけでよいので、容易、かつ迅速な用紙除去処理が可能である。
デジタル式の画像形成装置の構成を示す概略図である。 処理搬送機構の概略を示す図である。 処理搬送機構の概略を示す図である。 転写領域近傍で発生するジャムの処理を説明するための概念図である。 ジャム処理区間が限定されている場所の近傍でジャムが発生した場合の処理について説明するための概念図である。 定着ローラに用紙が巻き付くジャムが発生した状態を示す図である。 定着部においてアコーディオン状のジャムが発生した状態を示す図である。 操作表示部における表示手段を説明するための図である。
以下、図面に基づいて本発明に係わる実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わるデジタル式の画像形成装置の構成を示す概略図である。画像形成装置Hは、装置本体の上部に自動原稿送り装置ADFを有する。また、本体内には、画像読み取り手段1、画像書き込み手段2、画像形成手段3、操作表示部4、給紙部5、用紙の搬送路を切り替える搬送路切替手段6を有する。更に、用紙を反転せしめる用紙反転部70と反転後の用紙の再搬送路部75とを有する反転・再搬送部7、定着手段T、制御手段C1等を備えている。
自動原稿送り装置ADFは原稿載置台90、原稿分離搬送手段91、ドラム状の原稿搬送手段92、原稿排紙手段93、原稿排紙トレイ94、および、原稿反転手段95等からなる。
画像読み取り手段1は、ランプ100とミラー111からなる第1ミラーユニット11、V字型ミラーとした第2ミラーユニット13、第2ミラーユニット13からの原稿反射光をライン状のCCDからなる撮像素子17に結像する結像レンズ15を含む。画像書き込み手段2は、レーザ光源、ポリゴンミラーを含むレーザ書き込み手段からなる。
画像形成手段3は、像担持体31、前記像担持体31の周囲に設けた帯電手段32、非磁性のトナーと磁性キャリヤとからなる2成分現像剤を収納してなる現像手段34、転写手段(転写電極)35、分離手段(分離電極)36、クリーニング手段37等を含む。
操作表示部4は、画像形成枚数の設定を行うテンキーや画像形成開始ボタン(以下、プリントボタンという)の他に、液晶からなる表示手段40(表示部と同義:図8参照)を備えている。表示手段は、ジャムした用紙の処理搬送方向(上流側、下流側)を表示する。換言すれば、表示手段による表示はジャム処理しようとするユーザに対しての指示であり、ユーザはその表示に従った処理搬送方向に用紙を搬送すべく、関係する定着ローラ、レジストローラあるいは他の搬送ローラを駆動することになる。ジャム用紙の処理搬送方向に関して「上流側」とはジャム発生箇所(用紙停止箇所と同義)を基準として用紙が送られてきた方向を指し、また、「下流側」とはその反対側の方向を指す。用紙を処理搬送するための機構については後で詳述する。
表示の例としては、例えば、ジャムの状態が前述した図7に示されるように、用紙先端が定着ローラ間を通過した直後に発生したアコーディオン状のジャム(以下、アコーディオンジャムという)である場合、図8に示すように表示手段40において、「1.用紙を下流側に搬送して処理して下さい」と表示される。ここで「1」は定着部あるいは後述する定着部の処理搬送機構に付けられた識別番号である。また、「用紙を下流側に搬送して処理して下さい」の表示は、そのままの意味であるが、処理搬送機構と対応づけて、操作ノブの回転方向を示す表示としてもよく、表示の数字、記号、文言等は適宜に決定することができる。例えば、上述の表示に準えて言えば、「1.右回転」あるいは「1.左回転」と表示することができる。
図示の構成に戻って、給紙部5には、カセットタイプあるいはトレイタイプからなる3つの用紙収納手段51、52、53が設けられており、それぞれの用紙収納手段には、例えば、給紙ローラからなる給紙手段511、512、513が備えられている。Pは用紙収納手段51、52、53に収納されている用紙を示す。参照数字55は手差し給紙部であり、給紙手段514を示す。
搬送路切替手段6は、定着手段Tを通過した用紙を水平方向に搬送させ、排出ローラ63を介してトレイ64に排出したり、定着手段Tを通過した用紙を下側方向にガイドする切替ガイド600と、正逆回転可能な搬送ローラ対610とを含む。以下、特別なことがない限り、搬送ローラ対610を含み、用紙の搬送路に備えられた複数の搬送ローラ対を単に搬送ローラと呼称することがある。
定着手段Tは熱源を内蔵する第1定着ローラT1と、第1定着ローラT1と圧接しながら回転する第2定着ローラT2とを含む。39はレジストローラで、画像形成手段3の画像形成プロセスに同期したタイミングで駆動制御され、用紙Pを転写手段35あるいは転写領域に向けて送り出す。
以上の構成から理解されるように、両面画像形成モードにおける用紙は、レジストローラ39、転写手段35、定着手段T、切替ガイド600、用紙反転部70、再搬送路部75、レジストローラ39を繋ぐ循環型の搬送経路上を搬送される。
次に、前記画像形成装置の動作を簡単に説明する。
原稿載置台90に載置された原稿は原稿分離手段91によって一枚ずつ原稿搬送手段92に送り出され、原稿画像読み取り位置において画像読み取り手段1により読みとられた後、原稿排紙手段93により原稿排紙トレイ94上に排紙される。なお、原稿の両面に画像がある場合、片面画像が読みとられた原稿は、搬送路切替部材(参照符号なし)によって原稿反転手段95側にガイドされ、その後端が原稿反転手段を形成しているローラ対で挟持されている状態で搬送停止される。次いで、原稿反転手段95の逆方向回転によって原稿搬送手段92の作用を受けるように送り出され、画像読み取り手段1で読みとられた後に、原稿排紙トレイ94に排紙される。
画像読み取り手段1は原稿画像を読み取って画像データを得るための手段であり、ランプ100により光照射された原稿画像を、第1ミラーユニット11、第2ミラーユニット13、および、結像レンズ15を介して撮像素子17上に結像させている。撮像素子17から出力される信号は、制御手段C1の画像処理部においてA/D変換され、シェーディング補正、画像圧縮等の処理がなされた後に、メモリM1に画像データとして保存される。画像書き込み手段2は、前記メモリM1から呼び出された画像データに基づき像担持体31の表面を走査(ドット露光)する。この際、像担持体31表面は帯電手段32により予め一様帯電されており、像担持体の副走査方向の移動(回転)に応じて、原稿画像に対応した静電荷潜像(以下、単に潜像という)が形成される。潜像は現像手段34により反転現像され、トナー像に変換される。
次いで、上述の如くの像担持体31上のトナー像の領域と重畳するように、手差し給紙部55、あるいは、給紙部5から給紙されている用紙Pがレジストローラ39の回転動作により転写領域に向けて送り出される。転写領域においては、転写手段35の作用により、像担持体31の表面に形成されたトナー像が用紙Pに転写され、分離手段36の作用により像担持体31の表面から分離されて定着手段Tに送られる。
トナー像は、定着手段Tにおける加熱・加圧作用により用紙Pに定着され、排出ローラ63を介してトレイ64上に排出される。または、切替ガイド600により搬送路を変更されて下方向に搬送され、後端が搬送ローラ610に挟持された状態で停止された後、搬送ローラ610の逆方向回転により切替ガイド600の左辺に沿って送られ、排出ローラ63を介して機外に排出される。
また、操作表示部4により、用紙の両面に画像を形成する両面画像形成モードが選択されている場合、第1面に画像形成された用紙Pは切替ガイド600による搬送路切替えに従って定着手段通過後に下方向に搬送される。次いで、用紙反転部70において反転された後、再搬送路部75を介してレジストローラ39に導かれた後、上述と同様の方法で第2面に画像形成され、定着後、そのままの状態でトレイ64に排出されるか、反転された後に排紙される。
なお、上記の画像形成プロセスにおいて、転写領域通過後における像担持体31の表面は、前記クリーニング手段37によりクリーニング処理され、次の画像形成に備えられることは周知の通りである。
なお、前述した制御手段C1は、画像形成手段3のプロセス制御、定着手段Tの温度制御、用紙の給紙・搬送制御、ジャム発生時における表示手段による表示を含めた全ての制御を行う。制御手段C1はCPU(CPU1)、メモリM1を始め、図に記されてはいないが演算ユニット、I/Oポート、通信用インターフェイス等を有するコンピュータシステムであり、各手段を駆動するための回路も有している。各手段の制御は、メモリM1に格納してある当該のプログラムを実行させることによりなされる。また、制御手段C1は通信手段を介して、LAN、もしくは公衆回線に接続され、他の情報機器とのデータの交換ができるようになっている。
ここで用紙の搬送制御について説明する。図1においてSE1、SE2、SE3、SE4、SE5は用紙検出センサ(以下、単にセンサと称する)を示す。センサSE1はレジストローラ39の上流位置近傍に配設してあり、用紙収納手段から給紙された用紙が所定時間内にセンサSE1に検出されない場合は、制御手段C1により異常発生と判断され、装置の動力系は停止される。当該センサによる用紙検出信号が所定時間内に制御手段C1に取り込まれると、制御手段C1は画像形成プロセスを続行させる。
なお、本実施の形態においては、搬送ローラ38、レジストローラ39、搬送ベルトBE、第2定着ローラ等の駆動は各々専用のモータで行う構成にある。
正常な給紙・搬送により先端がレジストローラに挟持された状態の用紙Pは画像形成プロセスに応じたタイミングで駆動制御されるレジストローラの回転開始に伴って再給紙される。センサSE2は転写手段35の上流位置近傍に配設してあり、再給紙後の用紙が所定時間内にセンサSE2に検出されなければ、制御手段C1を介して装置の駆動系は停止され、そうでない場合は、画像形成プロセスが継続される。同様に、センサSE2で検出後の用紙が、所定時間内にセンサSE3で検出されなかった場合、また、センサSE3による検出後の所定時間内にセンサSE4で検出されなかった場合も装置の動力系は停止され、正常である場合、画像形成プロセスは継続される。
このように、本実施の形態における用紙の搬送制御は、用紙の搬送路上であってジャム発生を検出するに好ましい場所に設けたセンサの出力信号と、制御手段内のタイマによるカウント値とを当該制御手段C1で監視することにより実行される。なお、センサSE5は第1定着ローラ81の周面に向けて設けられた、用紙の第1定着ローラ周面に対する巻き付き異常を検出するためのセンサである。センサSE5の出力変化が用紙巻き付きによると制御手段C1が判断すると、当該制御手段C1を介して装置の駆動系が停止される。
次に、ジャム下用紙を除去処理するための処理搬送機構(処理搬送手段ともいう)について説明する。図2、図3は処理搬送機構の概略を示す図で、図2は対象となる手段(部材)に対して第1動力伝達系が完成していることを示し、図3は第2動力伝達系が完成していることを示す。
図において、処理搬送機構8は、操作ノブ81、操作ノブ81と一体的に構成したノブ軸82、ノブ軸82上にワンウェイクラッチ(不図示)を介して設けた第1ギヤ83および第2ギヤ84を有する。更に、第1ギヤ83と噛み合う第3ギヤ85および第2ギヤ84と噛み合う第4ギヤ86、および、第2ギヤ84、第4ギヤと選択的に噛み合わされる第5ギヤ87とを備えている。第5ギヤ87はジャムした用紙を挟持している関係にある搬送ローラ対の一方のローラ(以下、特定ローラと言うことがある)800と一体的回転可能に構成されている。ここでいう搬送ローラ対とは、定着ローラ(T1、T2)、レジストローラ39、および用紙の搬送路上であって、特にジャム発生が危惧される場所に設けられている搬送ローラの総称である。
第1ギヤ83と第2ギヤ84との各々に関連して設けたワンウェイクラッチは、互いに反対方向に回転されたときにノブ軸82と連結する構成としてある。そして、手動操作される操作ノブ81を介しての回転動力を第3ギヤ85、第4ギヤ86に伝え、最終的に第5ギヤ87を介して特定ローラ800を左または右回転させる。上記から理解されるように、操作ノブ81、ノブ軸82を介しての第1ギヤ83、第3ギヤ85および第5ギヤ87からなるギヤ列が第1動力伝達系を構成する。同様に、操作ノブ81、ノブ軸82を介しての第2ギヤ84、第4ギヤ86および第5ギヤ87からなるギヤ列が第2動力伝達系を構成し、これら2つの動力伝達系が選択的にジャム処理操作に用いられることになる。
なお、第3ギヤ85および第4ギヤ86は操作ノブ81の回転方向に応じて振り子動作を介して前記第5ギヤ87と噛み合うように構成されるが、他の形態でもよく設計の自由度は広い。上記の構成により、例えば、用紙Pおよび用紙の搬送方向を示す長い矢印の方向に対してジャムした用紙を上流側(右側)である第1方向に処理搬送させる場合には、操作ノブ81を反時計方向(左回転:例えばこれを正方向回転という)に回転させる。
また、ジャム下用紙を下流側である第2方向に処理搬送させる場合には、操作ノブ81を前述とは逆方向である時計方向(右回転:例えばこれを逆方向回転という)に回転させることにより達成することができる。表示に関しては、図6に示した態様のジャム処理の場合、操作ノブ81を左回転させて用紙Pを上流側に搬送し、また、図7に示した態様のジャム処理の場合、操作ノブ81を右回転させて用紙Pを下流側に搬送し、除去する旨の表示が表示手段40でなされる。
上記のような定着部におけるジャムに対して図4に示すような種類(状態)のジャムがある。図4は図1における転写領域を含む近傍の領域で発生することがあるジャムに係わる処理を説明するための概念図で、一部を拡大して示す。図中、既出の手段(部材)については、同一の符号を付してある。図においてPは用紙であり、P1はジャム発生によって装置が停止されたときの用紙先端位置がレジストローラ39と転写手段35との間に有ることを示し、P2は用紙先端位置が分離手段36あるいは転写手段35を越えた位置にあることを示す。8は処理搬送手段でレジストローラ39(前述の特定ローラの意)に機械的に繋がっている。このようなジャムにおいて、前者の態様に関しては、例えば、「2.用紙を上流側に搬送して処理して下さい」あるいは「2.左回転」なる表示が既に述べた表示手段40によりなされる。ここで、「2」はレジスト部あるいはレジストローラ部の処理搬送機構に付けられた識別番号を示し、「左回転」は操作ノブ81の回転方向を示すことは前述した通りである。上流側としたのは、用紙Pの先端から下流側には転写手段35等の構成部材があり、用紙除去操作の容易性を考慮してのものである。一方、後者の態様においては、例えば、「2.用紙を下流側に搬送して処理して下さい」なる旨の表示が表示手段40によってなされる。下流側としたのは、転写域を超えた部位の用紙上には未定着のトナー像が転写されており、上流側に用紙Pを搬送すると、像担持体と用紙Pとのこすれによりトナー粉末が飛散して転写手段(転写電極)35を汚染したりする危惧があるからである。用紙の先端位置は制御手段C1で演算することができ、その結果に基づいて上記の処理搬送方向に係わる表示がなされる。
表示データ等は制御手段C1内のメモリに取り出し可能に蓄えておくことができる。
次に、複数の搬送ローラ対と用紙の搬送方向における長さとの関係で処理搬送方向を考慮するケースについて表示を絡めて説明する。搬送ローラと用紙との間の滑りにより用紙搬送ができなくなり、装置が停止されることがある。このような場合、例えば、異常発生ということで上述の特定場所におけるジャムと同様に用紙搬送路上に残されている用紙を除去する必要がある。
図5は特に装置のジャム処理区間が限定されている場所の近傍で給紙不良によるジャムが発生したとき場合を示す概念図である。図において、既出の手段(部材)については同一の符号を付してある。なお、図において用紙の搬送方向は右から左に搬送されるものとする。図5(a)は用紙Pの搬送方向における長さが比較的に長く、第1ジャム処理区間JM1と第2ジャム処理区間JM2を構成するそれぞれ一方の側の搬送ローラ対(ロ)、(ハ)に挟持されている場合を示す。図5(b)は第1ジャム処理区間JM1を構成する搬送ローラ対(イ)、(ロ)に用紙Pが挟持されている場合を示す。図5(c)は用紙の搬送方向長さが短く、搬送ローラ対(ロ)に挟持されている場合を示す。
図5(a)の状態からの用紙の処理搬送方向に係わる表示手段40上での表示は、「上流側に搬送して処理する」旨の前述した如くの表示がなされる。これは、処理搬送機構8を介して用紙を下流側に搬送させても、ジャム処理空間JM2には用紙の先端しか現れないので処理がしにくく、一方、上流に搬送すれば用紙全体を容易に第1ジャム処理空間JM1に排出できるからである。
図5(b)の状態からの用紙の処理搬送方向に係わる表示手段40上での表示は、「下流側搬送後→上流側に搬送して処理する」旨の表示がなされる。これは、一番右の搬送ローラ対(イ)に用紙後がニップされているので、一度下流に搬送して後端のニップ状態を解除させた方が処理し易いからである。
図5(c)の状態からの用紙の処理搬送方向に係わる表示手段40上での表示は、「上流側に搬送して処理する」旨の前述した如くの表示がなされる。これは、下流側に用紙を搬送すると用紙の除去ができないからである。
1 画像読み取り手段
2 画像書き込み手段
3 画像形成手段
35 転写手段
39 レジストローラ
4 操作表示部
40 表示手段
5 給紙部
8 処理搬送機構(処理搬送手段)
81 操作ノブ
82 ノブ軸
83 第1ギヤ
84 第2ギヤ
85 第3ギヤ
86 第4ギヤ
87 第5ギヤ
C1 制御手段
T 定着手段

Claims (7)

  1. トナー像を担持できる像担持体と、
    前記像担持体に担持されたトナー像を転写材に転写させる転写手段と、
    前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも上流側に設けられた一対のレジストローラと、
    前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも下流側に設けられた定着手段と、
    給紙手段により給紙され、前記定着手段により定着処理されて装置外に排出される前記転写材の搬送路に設けられた複数の搬送ローラ対と、
    制御手段と、
    表示手段と、を有する画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記転写材がジャムしたとき、ジャムの状態に応じた転写材の処理搬送方向を前記表示手段に表示させ
    前記定着手段は、互いに圧着しながら回転する第1定着ローラと第2定着ローラとを有するとともに、
    何れか一方の特定ローラに駆動力を伝達するジャム処理用の処理搬送機構を有し、
    前記処理搬送機構は、
    操作ノブと、
    前記操作ノブを正方向に回転操作したとき、前記特定ローラを第1方向に回転させるようにワンウェイクラッチを配したギヤ列を有する第1動力伝達系と、
    前記操作ノブを逆方向に回転操作したとき、前記特定ローラを第2方向に回転させるようにワンウェイクラッチを配したギヤ列を有する第2動力伝達系と、
    を含み、
    前記制御手段は、前記表示手段に前記転写材の処理搬送方向に対応した前記操作ノブの回転方向を表示させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、転写材のジャムが、定着手段に巻き付いた状態のジャムの場合、前記処理搬送方向として転写材を上流側に搬送して処理する旨の表示を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、転写材のジャムが、転写材の先端側が前記定着手段を通過した後のアコーディオンジャムである場合、前記処理搬送方向として前記転写材を下流側に搬送して処理する旨の表示を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. トナー像を担持できる像担持体と、
    前記像担持体に担持されたトナー像を転写材に転写させる転写手段と、
    前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも上流側に設けられた一対のレジストローラと、
    前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも下流側に設けられた一対の定着ローラと、
    給紙手段により給紙され、前記定着ローラにより定着処理されて装置外に排出される前記転写材の搬送路に設けられた複数の搬送ローラ対と、
    ジャムした転写材を処理するための処理搬送機構と、
    を有し、
    前記処理搬送機構は、
    操作ノブと、
    前記操作ノブの回転方向に応じて選択的に形成される2つの動力伝達系の何れかの動力伝達系により、ジャムした転写材に関係する特定のローラを駆動する、
    構成としたことを特徴とする画像形成装置。
  5. トナー像を担持できる像担持体と、
    前記像担持体に担持されたトナー像を転写材に転写させる転写手段と、
    前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも上流側に設けられた一対のレジストローラと、
    前記転写材の搬送方向において、前記転写手段の位置よりも下流側に設けられた定着手段と、
    給紙手段により給紙され、前記定着手段により定着処理されて装置外に排出される前記転写材の搬送路に設けられた複数の搬送ローラ対と、
    制御手段と、
    表示手段と、を有する画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記転写材がジャムしたとき、ジャムの状態に応じた転写材の処理搬送方向を前記表示手段に表示させ、
    前記一対のレジストローラにおける何れか一方の特定ローラにはジャム処理用の処理搬送機構が関係づけて設けられ、
    前記処理搬送機構は、
    操作ノブと、
    前記操作ノブを正方向に回転操作したとき、前記特定ローラを第1方向に回転させるようにワンウェイクラッチを配したギヤ列を有する第1動力伝達系と、
    前記操作ノブを逆方向に回転操作したとき、前記特定ローラを第2方向に回転させるようにワンウェイクラッチを配したギヤ列を有する第2動力伝達系と、
    を含み、
    前記制御手段は、前記表示手段に前記転写材の処理搬送方向に対応した前記操作ノブの回転方向を表示させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、転写材のジャムが、転写材の先端位置が前記レジストローラと前記転写手段との間にある状態でのジャムの場合、前記処理搬送方向として前記転写材を上流側に搬送して処理する旨の表示を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、転写材のジャムが、転写材の先端位置が前記転写手段を越えた状態でのジャムの場合、前記処理搬送方向として前記転写材を下流側に搬送して処理する旨の表示を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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