JP5585732B2 - ゲート駆動装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、IGBTによりコイルの1次側巻線に流す電流を制御し、コイルの2次側巻線に接続されたプラグによる点火を制御するとともに、バッテリ電圧低下時のオン電圧の低減および通電開始時間の確保の両立を図るようにした装置が記載されている。
このゲート駆動装置の場合には、外部電源としてのバッテリの電源電圧Vbattが印加される電源ライン1と、グランドgndに接続されたグランドライン2との間に、負荷としてのインダクタンスLとIGBT3とが直列に接続されている。
コントロールIC4は、図12に示すように、内部電源電圧Vdc0が印加される電源ライン11とグランドgndに接続されるグランドライン12との間に、定電流源5、P型のMOSトランジスタM1、およびN型のMOSトランジスタM3が直列に接続されている。MOSトランジスタM3には、電流制御用のP型のMOSトランジスタM2が並列に接続されている。MOSトランジスタM1〜M3には、寄生のボディダイオードD1〜D3が並列に接続されている。また、オペアンプ6および抵抗R1、R2は誤差増幅器を構成し、MOSトランジスタM2のゲート電圧を制御するようになっている。
第1の理由は、コントロールIC4の内部電源電圧Vdcとゲート電圧Vgとの関係が一時的にVdc<Vgとなり、IGBT3のゲートに蓄積されているゲート電荷がMOSトランジスタM1の寄生のボディダイオードD1を介して電源ライン11側に流出することによるものである。第2の理由は、電流制限制御中の急峻な電圧降下であれば、MOSトランジスタM2を介してIGBT3のゲートに蓄積されているゲート電荷がグランドライン12に流出することによるものである。
このコントロールIC4aは、図13に示すように、図12に示すコントロールIC4を基本構成とし、さらに以下の構成要素を追加するようにした。
電圧低下抑制回路80は、内部電源電圧Vdc0の瞬間的な電圧降下を検出する低電圧検出回路8と、この低電圧検出回路8が電圧降下を検出したときに直ちにオフするMOSトランジスタM4と、を備えている。MOSトランジスタM4には、寄生のボディダイオードD4が並列に接続されている。
ところが、低電圧検出回路8は、その内部電源電圧Vdc0の瞬間的な電圧降下を検出し、その検出に基づきMOSトランジスタM4を直ちにオフする。このため、IGBT3のゲートに蓄積されている電荷がMOSトランジスタM2、M4を通じてグランドライン12に放電されることを確実に防止できる。この結果、IGBT3は、オン状態を継続できる。
しかし、電源ライン11には、ダイオードD11と抵抗R3の並列回路が介挿されている。このため、ダイオードD11は、電源ライン11に接続される内部電源回路(図示せず)へのゲート電荷の流出を阻止する。また、抵抗R3は、IGBT3のゲート容量との間でローパスフィルタを構成するので、ゲート電荷の内部電源回路への瞬間的な移動を防止するとともに、内部電源に接続される回路が動作出来る最低限の電流を供給する。
しかし、図13に示すコントロールIC4aでは、例えば電源電圧が定常的に低電源電圧になるような場合には、電源ライン11の内部電源電圧Vdc0の供給点とIGBT3のゲートとの間の電圧降下を無視することができなくなり、IGBT3のゲート電圧Vgが低下してIGBT3を十分に駆動できなくなるという可能性がある。
このコントロールIC4bは、図13に示すコントロールIC4aの構成にレギュレータ回路7を追加したものである。レギュレータ回路7は、図11のポイントC−B間の電圧Vbinを安定化し、安定化された電圧Vregを出力する。
そして、図14に示す低電圧検出回路8の具体例として、図15に示すものが知られている(特許文献2参照)。
このコンパレータ81の非反転入力側には内部電源ライン11及びグランドライン12間に直列に接続された抵抗R11及びN型のMOSトランジスタM11の接続点が接続されている。また、コンパレータ81の反転入力側にはレギュレータ回路7の出力電圧Vregが印加されるライン13とグランドライン12との間に直列に接続されたダイオードD31及び抵抗R13の接続点が接続されている。
図16(A)に示すように、図11のポイントC−B間の電圧Vbinを最小値(0V)から最大値まで上昇(増加)させていき、最大値になったら最小値まで低下(減少)させていく。
このような電圧Vbinの変化に伴い、図14に示すレギュレータ回路7の出力電圧Vregと内部電源電圧Vdcは、図16(A)に示すように、Vreg>Vdcの関係を保ちながら上昇していき、それぞれ一定値になりその一定値を保持する。その後、一定値から最小値に低下していく。
コンパレータ81の出力はインバータ82で論理反転されるので、インバータ82の出力はHレベル(ハイレベル)になる。このため、図15に示す低電圧検出回路8の出力電圧OUTBは、図16(D)に示すように常にHレベルになり、図14に示すMOSトランジスタM4のゲートに印加される。
さらに、本発明の他の態様では、前記第1スイッチ部は、前記第1トランジスタとカレントミラー回路を構成する第2トランジスタと、前記第2のトランジスタと直列に接続し、前記能動素子のオンオフに応じてオンオフする第3トランジスタとをさらに含んでいる。
また、本発明の一態様では、第1電源ラインと能動素子のゲートとの間に、第1スイッチ部および第1保護回路のみを設けるようにしたので、従来に比べて第1電源ラインと能動素子のゲートとの間の電圧降下を小さくできる。このため、電源電圧が定常的な低電源電圧の場合にも能動素子の駆動を確保できる。
(第1実施形態の構成)
図1は本発明に係るゲート駆動装置の第1実施形態の構成を示す回路図である。
このゲート駆動装置に係る第1実施形態は、図1に示すように、IGBT3などの入力容量の大きな能動素子のゲートを駆動するものであり、図11のコントロールIC4をコントロールIC4cに置き換えるとともに、図11のバイパスコンデンサC2を削除したものである。
さらに、電流制限抵抗RBおよびコントロールIC4cの直列回路と並列にインダクタンスLからの高周波ノイズを除去するノイズ除去用コンデンサC1が接続されている。なお、L1およびL2は、電源ライン1およびグランドライン2の配線インダクタンスである。
次に、図1に示すコントロールIC4cのゲート制御部の具体的な構成について、図2を参照して説明する。
コントロールIC4cは、図1に示す電流制限抵抗RBを介して入力されるバッテリ電源電圧Vbattに基づいて内部電源電圧Vdc(=Vreg)を生成するレギュレータ回路(図示せず)に接続された内部電源ライン11と、グランドgndに接続されたグランドライン12との間に、図2に示すようなゲート制御部が接続されている。
具体的には、電源ライン11とグランドライン12との間に、第1スイッチ部20、第1保護回路30、および第2スイッチ部40が直列に接続されている。また、第1保護回路30と第2スイッチ部40との共通接続部は出力端子70に接続され、その出力端子70はIGBT3のゲートに接続される。さらに、第2スイッチ部40と並列に、電流制御部50と第2保護回路60とが直列に接続されている。
第1保護回路30は、IGBT3のゲート電荷が電源ライン11へ流出するのを抑制するともに、IGBT3のゲート容量との間でローパスフィルタを形成するものであり、ダイオードD21と抵抗R5とを並列接続した並列回路からなる。この並列回路は、その一端側がスイッチング素子SWに接続され、その他端側がIGBT3のゲートが接続される出力端子70に接続されている。
このため、電流制御部50は、出力端子70と第2保護回路60のMOSトランジスタM4との間に接続されたMOSトランジスタM2と、このMOSトランジスタM2のゲート電圧を制御する誤差増幅器51とを備えている。誤差増幅器51は、オペアンプ6と抵抗R1、R2、R4とで構成される。また、誤差増幅器51は、IGBT3の電流センス端子sから入力される電流センス電圧Vsnsと、参照電圧(基準電圧)Vrefとの差に応じて電圧を生成し、これをMOSトランジスタM2に出力する。
このため、第2保護回路60は、内部電源電圧Vdcの瞬間的な電圧降下を検出する低電圧検出回路61と、この低電圧検出回路61が電圧降下を検出したときに直ちにオフするMOSトランジスタM4と、を備えている。MOSトランジスタM4には、寄生のボディダイオードD4が並列に接続されている。そして、この並列回路が、電流制御部50のMOSトランジスタM2とグランドライン12との間に接続されている。
次に、コントロールIC4cの動作例について、図1〜図3を参照して説明する。
いま、図3の時刻t0において、図1に示すバッテリ電圧Vbattが図3(a)に示すように所定の定電圧で正常である場合には、図1に示すポイントA−B間の電圧とポイントC−B間の電圧は、図3(b)(c)のようになる。このため、図2の内部電源ライン11に印加される内部電源電圧Vdcは図3(e)に示すようになり、バッテリ電圧Vbattと略等しい。
この場合には、バッテリ電圧Vbattの電圧変動に応じて、コントロールIC4cの内部電源電圧Vdcは、図3(e)に示すように、その電圧変動の立ち下がり時点に瞬間的なオーバーシュートを生じ、このオーバーシュートがコレクタ電流Icの増大と共に大きくなり、終いにはコントロールIC4cの最低動作電圧を下回る。
ところが、内部電源電圧Vdcの変動が開始されると、低電圧検出回路61がその内部電源電圧Vdcの瞬間的な電圧降下を検出し、この検出により、低電圧検出回路61はMOSトランジスタM4を直ちにオフにする。
しかし、出力端子70(IGBT3のゲート)とスイッチング素子SWとの間に抵抗R5とダイオードD21とを並列に接続した第1保護回路30が介挿されている。このため、ダイオードD21によって内部電源ライン11への蓄積電荷の流出が阻止される。また、IGBT3のゲート容量と抵抗R5とがローパスフィルタを構成するので、上記の蓄積電荷の内部電源ライン11への瞬間的な移動を防止することができるとともに、内部電源に接続される回路が動作出来る最低限の電流を供給する。
したがって、IGBT3のゲート電圧Vgも図3(h)に示すように急激な低下を生じることなく、小幅の変動に抑制することができる。これに応じて、IGBT3を流れる電流Icも図3(i)に示すように、安定して増加させることができる。このため、負荷としてのインダクタンスLで電流変化に比例した誘起電圧が発生されることを確実に防止することができる。
次に、コントロールICの変形例の構成について、図4を参照して説明する。
この変形例に係るコントロールIC4dは、図4に示すように、図2に示すコントロールIC4cの構成を基本とし、第1スイッチ部20の構成を、図2のスイッチング素子SWから図4の構成に置き換えたものである。
このため、図2に示すコントロールIC4cの構成要素と同一の部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
そして、この第1スイッチ部20では、MOSトランジスタM7を定電流源として機能させるとともに、MOSトランジスタM5をスイッチ信号SWpによりオンオフさせ、このオンオフ動作により上記の定電流源の機能をオンオフさせるようにしている。
このような構成によれば、MOSトランジスタM6とMOSトランジスタM7のトランジスタサイズ比(ミラー比)を任意に設定することで、MOSトランジスタM7に流れる電流を任意の値に設定することができる。そして、MOSトランジスタM5をスイッチ信号SWpでオンすることにより、MOSトランジスタM7を定電流源として機能させることができる。
また、MOSトランジスタM7を定電流源とすることは、ダイオードD22のクランプ時において電流制限の役割も担う。
以上のように、この第1実施形態では、第1保護回路30と第2保護回路60とを設けるようにした。このため、コントロールIC4cに並列のバイパスコンデンサを省略した状態で、コントロールIC4cに入力される電源電圧が瞬間的に最低動作電圧未満へ低下する場合でも、IGBT3のゲート電圧Vgの変動を極力抑制させ、IGBT3のゲートの十分な駆動を確保できる。
(1)図2および図4のコントロールICでは、内部電源ライン11に印加する内部電源電圧Vdcは、バッテリ電源電圧Vbattに基づいて生成する内部電源回路(図示せず)で生成されたものとした。
しかし、これに代えて、内部電源ライン11に印加する電圧は図1のポイントC−B間の電圧にしても良く、この場合にも本発明の第1実施形態は上記の効果を実現することができる。
本発明に係るゲート駆動装置の第2実施形態は、図1に示す第1実施形態の構成を基本とし、図1および図2に示すコントロールIC4cを、図5に示すコントロールIC4dに置き換えたものである。
次に、コントロールIC4dのゲート制御部の具体的な構成について、図5を参照して説明する。
コントロールIC4dのゲート制御部は、図5に示すように、内部電源ライン11とグランドgndに接続されたグランドライン12との間に接続されている。
すなわち、コントロールIC4dのゲート制御部は、図5に示すように、レギュレータ回路7、第1保護回路30a、第1スイッチ部20a、第2スイッチ部40、電流制御部50、第2保護回路60aなどを備えている。そして、これらは、第1保護回路30aを除き、高電位側の電源ライン11と、低電位側のグランドライン12との間に設けられている。
第1保護回路30aは、ダイオードD11と抵抗R3の並列回路からなり、ダイオードD11は、IGBT3のゲート電荷のレギュレータ回路7への流出を防止または抑制する。
このため、電流制御部50は、出力端子70と第2保護回路60aのMOSトランジスタM4との間に接続されたMOSトランジスタM2と、このMOSトランジスタM2のゲート電圧を制御する誤差増幅器51とを備えている。誤差増幅器51は、オペアンプ6と抵抗R1、R2、R4とで構成される。また、誤差増幅器51は、IGBT3の電流センス端子sから入力される電流センス電圧Vsnsと、参照電圧(基準電圧)Vrefとの差に応じた電圧を生成し、これをMOSトランジスタM2に出力する。
低電圧検出回路62は、図6に示すように、リファレンス電圧生成回路621と、電圧検出回路622と、自己バイアス型のコンパレータ623と、出力回路624と、出力端子625とを備えている。
電圧検出回路622は、レギュレータ回路7の出力電圧Vregを入力し、この入力電圧に応じた電圧を生成し、この生成電圧をコンパレータ623の反転入力端子(−)に出力する。
分圧回路6211は、抵抗R11とダイオード接続されたトランジスタM11とを直列接続した直列回路からなり、この直列回路が電源ライン11とグランドライン12との間に接続されている。分圧回路6211の共通接続部は、ローパスフィルタ6212の入力端子に接続されている。ローパスフィルタ6212の出力端子は、コンパレータ623の非反転入力端子(+)に接続されている。
この直列回路は、ダイオードD33のアノードが電源ライン11および電圧Vregが供給されるライン13に接続され、抵抗R13の一端側がグランドライン12に接続されている。また、抵抗R12と抵抗R13の共通接続部が、コンパレータ623の反転入力端子(−)に接続されている。さらに、ダイオードD33と抵抗R12とが直列接続される部分には、ダイオードD31が並列に逆接続されている。すなわち、ダイオードD31は、アノード側が抵抗R12の一端側に接続され、カソード側がダイオードD33のアノードに接続されている。
コンパレータ623は、電源ライン11に印加される内部電源電圧Vdcによって駆動され、リファレンス電圧生成回路621の出力電圧と電圧検出回路622の出力電圧とを比較し、比較結果に応じた信号を生成し、この生成信号を出力回路624に出力する。
このため、出力回路624は、インバータ6241と、抵抗R14と、ダイオードD32と、デプレッション型のMOSトランジスタM12とを備えている。
インバータ6241は、コンパレータ623の出力信号を論理反転し、この論理反転信号を出力する。抵抗R14は、インバータ6241の出力側と出力端子625との間に接続され、ダイオードD32は抵抗R14に並列に接続される。
なお、図6において、C10はの出力端子625とグランドgnd間の容量であり、充電時には抵抗R14とのフィルタを形成し、放電時にはダイオードD32を介して即座に電荷を引き抜く役割を果たす。
図7(A)に示すように、図1のポイントC−B間の電圧Vbinを最小値(0V)から最大値まで上昇(増加)させていき、最大値になったら最小値まで低下(減少)させていく。
このような変化に伴い、図6に示すコンパレータ623の非反転入力端子(+)の入力電圧V+とその反転入力端子(−)の入力電圧V−は、図7(B)に示すように変化する。すなわち、電源電圧が低い低電源電圧領域では、入力電圧V+が入力電圧V−よりも大きくなる。一方、電源電圧が通常値の領域では、入力電圧V−が入力電圧V+よりも大きくなる。
このため、コンパレータ623の出力CMPoutは、図7(C)に示すように、電源電圧が低い低電源電圧領域ではHレベル(ハイレベル)となり、電源電圧が通常値の領域ではLレベル(ローレベル)となる。図7(C)において、微小電圧がある箇所は、電源の立ち上がり、立ち下がりにおける不定状態に起因する。
その出力電圧OUTBは、図5に示すMOSトランジスタM4のゲートに印加される。これにより、MOSトランジスタM4のドレイン電流Idは、図7(E)に示すような電流となる。すなわち、MOSトランジスタM4のドレイン電流Idは、電源電圧が低い低電源電圧領域では流れないが、電源電圧が通常値の領域では流れる能力を備える。
図8(A)に示すように、レギュレータ回路7に入力される電圧Vbinが瞬時的に低下すると、図8(B)に示すように、レギュレータ回路7の出力電圧Vregは電圧Vbinと同程度まで低下するが、内部電源電圧Vdcは低下が抑制される。
ここで、内部電源電圧Vdcが徐々に低下するのは、第1保護回路30aの抵抗R3を介してレギュレータ回路7側に電荷が供給されるのと同時に、内部電源電圧Vdcを電源とする各回路の消費電流により電荷が流出するからである。
これにより、インバータ6241の出力はHレベルからLレベルに変化するので、容量C10の電荷は、ダイオードD32を介して瞬時に放電される。このため、出力回路624の出力電圧OUTBは瞬時にLレベルになるので(図8(E)参照)、MOSトランジスタM4はオフとなる。
したがって、電圧Vbinが瞬時的に低下する場合に、IGBT3のゲートの充電電荷がMOSトランジスタM4を介してグランドライン12に流出することにより、IGBT3のゲート電圧が低下し、IGBT3に流れる電流Icが制限されることはない。
ここで、図9において、実線は第2実施形態の各部の波形例であり、破線は従来例の波形例である。また、左側の半分は電源電圧が定常時の場合であり、右側の半分は低電源電圧時の場合である。
上記のように低電源電圧時の動作において、図15に示す低電圧検出回路8の出力電圧OUTBはHレベルになる(図16(D)参照)。このため、従来例では、IGBT3のゲート電圧Vgが低下し、そのコレクタ電流Icが制限される(図9(C)〜(F)の破線参照)。
いま、バッテリ電圧Vbatt(図1参照)が、図10(A)に示すようにリップル状態にあるとする。この場合には、図1に示す配線インダクタンスL1、L2とコンデンサC1からなる共振回路の共振によって、ポイントA−B間の電圧は図10(B)に示すように瞬時的な低下が生じる。これに伴い、ポイントC−B間の電圧は、図10(C)のようになり、ポイントA−B間の電圧変化とほぼ同じように変化する。
このため、IGBT3のゲートの蓄積電荷の流出が防止されて、IGBT3のゲート電圧Vgの低下が防止されるので(図10(F)参照)、IGBT3のコレクタ電流Icの急激な落ち込みを防止できる(図10(G)参照)。
以上のように、この第2実施形態では、図5に示すように、第1保護回路30aと第2保護回路60aとを設けるようにした。このため、コントロールIC4eに並列のバイパスコンデンサを省略した状態で、コントロールIC4eに入力される電源電圧が瞬間的に低下する場合でも、IGBT3のゲート電圧Vgの変動を極力抑制させ、IGBT3のゲートの十分な駆動を確保できる。
Claims (8)
- 入力容量の大きな能動素子のゲートを駆動するゲート駆動装置であって、
高電位側の第1電源ラインと前記能動素子のゲートとの間に設け、前記能動素子をオンさせる第1スイッチ部と、
前記能動素子のゲートと低電位側の第2電源ラインとの間に接続し、前記能動素子をオフさせる第2スイッチ部と、
前記第2スイッチ部と並列に設け、前記能動素子に流れる電流が一定になるように、前記能動素子のゲート電荷の前記第2電源ラインへの流出を制御する電流制御部と、
前記第1スイッチ部と前記能動素子のゲートとの間に設け、前記能動素子のゲート電荷の前記第1電源ラインへの流出を抑制する第1保護回路と、
前記電流制御部と前記第2電源ラインとの間に設け、前記第1電源ラインと前記第2電源ラインとの間の印加電圧の所定の変動を検出し、当該変動を検出したときに、前記電流制御部と前記第2電源ラインとの接続を遮断させる第2保護回路と、
を備えたことを特徴とするゲート駆動装置。 - 前記第1スイッチ部は第1トランジスタを含み、
前記第1トランジスタは、前記能動素子をオンさせるときには定電流源として動作し、前記能動素子をオフさせるときには前記定電流源としての動作を停止することを特徴とする請求項1に記載のゲート駆動装置。 - 前記第1スイッチ部は、
前記第1トランジスタとカレントミラー回路を構成する第2トランジスタと、
前記第2トランジスタと直列に接続し、前記能動素子のオンオフに応じてオンオフする第3トランジスタと、
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のゲート駆動装置。 - 前記第1保護回路は、
前記能動素子のゲート電荷の前記第1電源ラインへの流出を阻止するダイオードと、
前記ダイオードと並列に接続し、前記能動素子のゲート容量との間でローパスフィルタを形成する抵抗と、
を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1項に記載のゲート駆動装置。 - 入力容量の大きな能動素子のゲートを駆動するゲート駆動装置であって、
高電位側の第1電源ラインと前記能動素子のゲートとの間に設け、前記能動素子をオンさせる第1スイッチ部と、
前記能動素子のゲートと低電位側の第2電源ラインとの間に接続し、前記能動素子をオフさせる第2スイッチ部と、
前記第2スイッチ部と並列に設け、前記能動素子に流れる電流が一定になるように、前記能動素子のゲート電荷の前記第2電源ラインへの流出を制御する電流制御部と、
外部電源と前記第1電源ラインとの間に設け、前記能動素子のゲート電荷の前記外部電源側への流出を抑制する第1保護回路と、
前記電流制御部と前記第2電源ラインとの間に設け、前記外部電源の電圧が瞬時に低下したことを検出したとき、または前記外部電源の電圧が低電源電圧状態であることを検出したときに、前記電流制御部と前記第2電源ラインとの接続を遮断させる第2保護回路と、
を備え、
前記第2保護回路は、
前記第1保護回路の出力側の電圧を入力し、当該入力電圧を平滑化して出力する第1検出回路と、
前記第1保護回路の入力側の電圧と出力側の電圧とをそれぞれ入力し、当該入力電圧に応じた電圧を生成して出力する第2検出回路と、
前記第1検出回路の出力電圧と前記第2検出回路の出力電圧とを比較し、当該比較結果に応じた信号を出力するコンパレータと、
前記コンパレータの出力信号を基に、所定の信号を生成して出力する出力回路と、を備え、
前記第1検出回路の出力電圧は、前記第2検出回路の出力電圧に比べて立ち上がりが早くなるように設定され、当該立ち上がり後は前記第2検出回路の出力電圧に比べて低くなるように設定され、
前記外部電源の電圧が瞬時に低下するときには、前記第1検出回路の出力電圧の低下量が前記第2検出回路の出力電圧の低下量に比べて少なくなるように設定されていることを特徴とするゲート駆動装置。 - 前記第1検出回路は、
前記第1保護回路の出力側の電圧を抵抗とトランジスタとで分圧して分圧電圧を出力する分圧回路と、
前記分圧回路の分圧出力を平滑化するローパスフィルタと、
を備えることを特徴とする請求項5に記載ゲート駆動装置。 - 前記第2検出回路は、
前記第1保護回路の出力側の電圧と入力側の電圧とをそれぞれ入力し、当該入力電圧を第1ダイオード、第1抵抗、および第2抵抗からなる直列回路で分圧して出力する分圧回路を含み、
前記第1ダイオードおよび前記第1抵抗の直列接続部分に、第2ダイオードが接続されていることを特徴とする請求項5に記載のゲート駆動回路。 - 前記第2保護回路は、
前記出力回路の出力端子間に接続するクランプ回路を、さらに備えることを特徴とする請求項5に記載のゲート駆動装置。
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