JP5585849B2 - プライマー組成物 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1に記載のプライマーによる塗膜は、十分な耐溶剤性(例えば、ガソリンとアルコールとの混合物に対する耐蝕性)を有するものではなかったり、十分な耐溶剤性を発現するまでに長時間(例えば120時間程度の養生時間)を必要としたりする。
また、自動車関連部品などに適用されるプライマーによる塗膜には、良好な耐湿熱性も要求される。
本発明の目的は、ナイロンなどのプラスチックからなる被着体に対して十分な接着性を発揮することができ、養生時間が短くても耐溶剤性に優れた塗膜を形成することのできるプライマー組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、耐湿熱性にも優れた塗膜を形成することができるプライマー組成物を提供することにある。
(1)前記多官能ウレタン・ウレア樹脂(A)の官能基数が8.5〜18.5、特に8.5〜17であること。
(2)前記高分子ポリオールが、非結晶性ポリオールであること。
(3)前記高分子ポリオールが、側鎖を有しない2種類以上の低分子ポリオールと、直
鎖脂肪族ポリカルボン酸とを反応させて得られる非結晶性ポリオールであること。
(4)水酸基含有モノアミンからなる末端封止剤により、前記多官能ウレタン・ウレア樹脂(A)の分子末端が封鎖されていること。
(5)前記多官能ウレタン・ウレア樹脂(A)が、前記有機ポリイソシアネートと前記高分子ポリオールとを反応させてイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを製造し、得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと、前記水酸基含有ジアミンおよび前記水酸基含有モノアミンとを反応させることにより得られるものであること。
(6)前記多官能ウレタン・ウレア樹脂(A)の濃度が5〜15質量%であり、前記有機溶剤(B)が、沸点が130℃未満の有機溶剤(B1)と、沸点が130〜180℃の脂肪族系溶剤(B2)とからなり、沸点が180℃を超える有機溶剤を含まず、(B1):(B2)=95〜50:5〜50(質量比)であること。
(7)ポリイソシアネートを硬化剤とする樹脂組成物が上塗りされるプライマー層を形成するための一液硬化性のプライマー組成物であること。
(8)ポリイソシアネートを硬化剤成分とする二液硬化性のプライマー組成物であること。
(9)スプレーにより被着体に塗布されるプライマー組成物であること。
また、上記(6)の形態に係る本発明のプライマー組成物によれば、耐湿熱性にも優れた塗膜(プライマー層)を形成することができる。
ウレタン・ウレア樹脂を得るために使用する有機ポリイソシアネートとしては特に限定されるものではないが、耐候性の良好な塗膜を形成することができることから、脂肪族ジイソシアネートおよび脂環族ジイソシアネートが好ましく、塗膜の接着性を考慮すると、脂環族ジイソシアネートが好ましい。
具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネートを挙げることができ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。これらのうち、イソホロンジイソシアネートが特に好ましい。
ウレタン・ウレア樹脂を得るために使用する高分子ポリオールとしては、数平均分子量が500〜5,000、好ましくは1,000〜3,000であり、平均官能基数が1.9〜3であるポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオールを挙げることができる。
るポリオールをいう。
また、非結晶性ポリオールは凝集力が低いため、本発明のプライマー組成物の低温貯蔵安定性を向上させることができる。
さらに、非結晶性ポリオールは、希釈溶剤に対する溶解性も良好である。
非結晶性ポリオールを構成する低分子ポリオールの側鎖は、得られるプライマー組成物による塗膜のナイロンに対する接着性を阻害する傾向があるため、低分子ポリオールとして側鎖を有しないものを採用することにより、ナイロンを被着体とする場合の塗膜の接着性を更に向上させることができる。
ウレタン・ウレア樹脂を得るために使用する水酸基含有ジアミン(鎖延長剤)は、2個のアミノ基(但し、1級アミノ基または2級アミノ基に限る)と、1個以上の水酸基とを一分子中に有する化合物である。
また、1級水酸基を含有するジアミンにより、得られる多官能ウレタン・ウレア樹脂は、イソシアネート(硬化剤)との反応性に優れたものとなる。
ウレタン・ウレア樹脂を得るために使用する鎖延長剤は、水酸基含有ジアミンのみからなることが好ましいが、水酸基含有ジアミンとともに水酸基を含有しないジアミンを併用してもよい。
本発明のプライマー組成物を構成するウレタン・ウレア樹脂の分子末端は、水酸基含有モノアミンからなる末端封止剤により封鎖されていることが好ましい。
ここに、ウレタン・ウレア樹脂を得るために使用することのできる水酸基含有モノアミンは、1個のアミノ基(但し、1級アミノ基または2級アミノ基に限る)と、1個以上の水酸基とを一分子中に有する化合物である。
本発明のプライマー組成物を構成する多官能ウレタン・ウレア樹脂は、水酸基含有ジアミン(鎖延長剤)に由来する水酸基を分子側鎖に有する。
また、好ましくは、水酸基含有モノアミン(末端封止剤)に由来する水酸基を分子末端に有していている。
すなわち、本発明のプライマー組成物による塗膜(プライマー層)に架橋構造を形成するためには、プライマー組成物および上塗りする樹脂組成物の少なくとも一方にイソシアネート基(イソシアネート化合物を含有する硬化剤)が含まれていることが必要である。
(1)イソシアネート基を含まない本発明のプライマー組成物によってプライマー層を形成し、当該プライマー層上に、イソシアネート基を含まない樹脂組成物によってベース層を形成し、当該ベース層上に、イソシアネート基を含む二液硬化性の樹脂組成物によってトップコート層を形成する態様、
(2)イソシアネート基を含む本発明のプライマー組成物(二液硬化性の樹脂組成物)によってプライマー層を形成し、当該プライマー層上に、イソシアネート基を含まない樹脂組成物によってベース層を形成し、当該ベース層上に、イソシアネート基を含まない樹脂組成物によってトップコート層を形成する態様、
(3)イソシアネート基を含む本発明のプライマー組成物(二液硬化性の樹脂組成物)によってプライマー層を形成し、当該プライマー層上に、イソシアネート基を含まない樹脂組成物によってベース層を形成し、当該ベース層上に、イソシアネート基を含む二液硬化性の樹脂組成物によってトップコート層を形成する態様を挙げることができる。
本発明において「官能基数」とは、多官能ウレタン・ウレア樹脂1分子中における水酸基の数をいい、水酸基含有ジアミン(鎖延長剤)によって分子側鎖に導入されたものと、水酸基含有モノアミン(末端封止剤)によって分子末端に導入されたものとの総数である
。
また、この官能基数が5未満であると、形成される塗膜に耐溶剤性を発現させるまで長時間(例えば48時間以上)を要する(比較例2および比較例3参照)。
他方、この官能基数が20を超える場合には、形成される塗膜の被着体に対する接着性が劣るものとなり、また、形成される塗膜の耐溶剤性(必要な養生時間)にバラツキを生じる(比較例4参照)。
数平均分子量が10,000未満であると、得られるプライマー組成物により形成される塗膜が十分な機械的特性を有するものとならない。
他方、数平均分子量が50,000を超えると、得られるプライマー組成物の塗布性が損なわれ、塗りむらなどを招き、耐溶剤性(必要な養生時間)にバラツキを生じるおそれがある。
いわゆるワンショット法によると、有機ポリイソシアネートと、アミン化合物(水酸基含有ジアミン・水酸基含有モノアミン)との反応によりウレア凝集物が生じるので好ましくない。
このとき、有機ジイソシアネートと高分子ポリオールとの使用比率としては、NCO基/OH基のモル比が1.1〜2.5、特に1.5〜2.0となる比率であることが好ましい。NCO基/OH基のモル比が1.1未満であると、得られるプライマー組成物による塗膜が十分な耐溶剤性を有するものとならない場合がある。他方、NCO基/OH基のモル比が2.5を超えると、得られる樹脂の溶解性が低下したり、得られるプライマー組成物による塗膜が十分な接着性を有するものとならない場合がある。
次いで、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーの溶液に、水酸基含有ジアミン(鎖延長剤)および水酸基含有モノアミン(末端封止剤)を添加し、30〜50℃で、イソシアネート基が消失するまで反応させる。
特に、ポリオール骨格やウレタン骨格に対する溶解性の良好なトルエンおよびメチルエチルケトンと、ウレア基に対する溶解性の良好なイソプロパノールとの3種の混合溶剤を使用することが好ましい。
そして、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の溶液を、必要に応じて、更に溶剤によって希釈することにより、本発明のプライマー組成物を調製することができる。
多官能ウレタン・ウレア樹脂の濃度が低過ぎる場合には、塗布量が多くする必要があり、塗料ダレなどが生じて、均一な塗膜(プライマー層)を形成することができない。他方、この濃度が高過ぎる場合には、スプレー塗装性が損なわれ、形成されるプライマー層の平滑性が低下し、耐溶剤性にバラツキを生じるおそれがある。
本発明のプライマー組成物を構成する有機溶剤(B)は、通常、多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成する際に使用した溶剤(前記多官能ウレタン・ウレア樹脂の溶液を構成する溶剤)と、前記多官能ウレタン・ウレア樹脂の溶液を希釈するために使用した溶剤とからなる。
好適な有機溶剤(B1)として、トルエン、メチルエチルケトン、イソプロパノールの混合溶剤を挙げることができる。
よる空隙が存在しないか、存在してもきわめて少ないために、そのような空隙に外部から溶剤や水分が浸透して被着体に対する接着性が低下するような問題を回避することができる。また、レベリング性の高い塗膜には、プライマー層などの構成樹脂が膨潤したときの応力集中により浮きや剥れを起こさせる大きな凹凸は存在しない。この結果、このようなプライマー組成物により形成されたプライマー層は、脂肪族系溶剤(B2)を含有しないプライマー組成物によるプライマー層と比較して耐溶剤性が更に向上し、耐湿熱性にも優れたものとなる。
かかる任意成分としては、多官能ウレタン・ウレア樹脂以外の樹脂、ブロックイソシアネートなどの硬化剤成分、顔料(有機顔料、無機顔料)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、可塑剤、帯電防止剤、分散剤、触媒など、通常の塗料用添加剤を挙げることができる。
この場合において、本発明のプライマー組成物による塗膜に上塗りされる樹脂組成物の少なくとも一種には、硬化剤成分(イソシアネート基含有化合物)が含有されている必要がある。一液硬化性のプライマー組成物による塗膜において、これを構成する多官能ウレタン・ウレア樹脂の有する水酸基と、当該塗膜に上塗りされる樹脂組成物の有する硬化剤成分の有するイソシアネート基とが反応することにより、当該塗膜に架橋構造(ウレタン結合)が導入される。
本発明のプライマー組成物による塗膜は、溶剤を除去するために乾燥処理される。塗膜の乾燥条件としては、例えば10〜50℃で1〜30分間とされる。
本発明のプライマー組成物による塗膜は、通常、加熱処理され、これにより硬化する。加熱条件としては、例えば60〜100℃で10〜60分間とされる。加熱処理は、当該塗膜を乾燥処理した後に行ってもよく、当該塗膜に樹脂組成物を上塗りして上層(例えば、ベース層およびトップ層)を積層形成した後に行ってもよい。但し、プライマー組成物に硬化剤成分(イソシアネート基含有化合物)が含まれていない場合には、硬化剤成分を含有する樹脂組成物により上層を積層形成した後に行う。
これに対して、本発明のプライマー組成物を使用することにより、養生時間が12時間以内であっても、耐溶剤性に優れた塗膜(プライマー層)を形成することができる。
これは、プライマー層における水酸基と、イソシアネート基とによる硬化反応が短時間で完結し、プライマー層において高い密度の架橋構造が導入されるからであると考えられる。
(1)イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液の調製:
攪拌機、温度計、アリーン冷却管、窒素ガス導入管を備えた容量2000mLの反応装置に、エチレングリコールと1,4−ブタンジオールとアジピン酸とを反応させて得られる数平均分子量2047のポリエステルジオール〔以下、「ポリエステル(1)」という〕419gと、トルエン217gとを仕込み、45℃で均一に攪拌して高分子ポリオールの溶液を調製した。
この高分子ポリオール溶液に、イソホロンジイソシアネート(IPDI)91gと、ジオクチルチンジラウレート(DOTDL)0.05gとを仕込み、窒素気流下、75℃で3時間反応させることにより、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液を得た。このプレポリマーのNCO含量は2.30%であった。
このプレポリマー溶液に、トルエン152gと、メチルエチルケトン(MEK)491gとを添加して均一に攪拌した後、液温を30℃に冷却し、イソプロパノール(IPA)369gと、イソホロンジアミン(IPDA)16.9gと、水酸基含有ジアミンであるβ−アミノエチルエタノールアミン(A−EA)6.8gと、水酸基含有モノアミンであるジエタノールアミン(DEA)7.0gとを予め混合してなるアミン溶液を添加し、40℃で4時間にわたり鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の樹脂濃度(固形分)は30%、粘度(25℃)は90mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)を、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により測定したところ15,000であった。ここに、測定条件は下記のとおりである。
・カラム:「Styragel HR2 DMF」(日本ウォーターズ(株)製)
粒径=5μm、サイズ=7.8mmID×30cm×4本
・キャリア:LiBr0.1%含有N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)
・検出器:視差屈折
・サンプル:0.1%LiBr/DMF溶液
・検量線:ポリエチレングリコール
これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は5.6である。
上記(2)で得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂溶液100質量部と、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PMA)30質量部と、トルエン128質量部と、イソブタノール128質量部とを攪拌混合して均一に混合することにより、樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
実施例1(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン147gと、MEK485gとを添加して均一に攪拌し、IPA364gと、β−アミノエチルエタノールアミン16.9gと、ジエタノールアミン7.0gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は90mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は15,000、水酸基含有量(c)は0.567mmol/gであり、これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は8.5であった。
次いで、得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
実施例1(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン146gと、MEK484gとを添加して均一に攪拌し、IPA363gと、β−アミノエチルエタノールアミン17.8gと、ジエタノールアミン5.2gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は350mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は20,000、水酸基含有量(c)は0.519mmol/gであり、これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は10.4である。
次いで、得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
実施例1(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン146gと、MEK484gとを添加して均一に攪拌し、IPA363gと、β−アミノエチルエタノールアミン18.3gと、ジエタノールアミン4.2gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は350mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は25,000、水酸基含有量(c)は0.490mmol/gであり、これにより、この多官能ウレタン・ウレ
ア樹脂の官能基数(f)は12.3である。
次いで、得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
実施例1(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン146gと、MEK483gとを添加して均一に攪拌し、IPA363gと、β−アミノエチルエタノールアミン18.6gと、ジエタノールアミン3.5gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は400mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は30,000、水酸基含有量(c)は0.471mmol/gであり、これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は14.1である。
次いで、得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
実施例1(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン145gと、MEK483gとを添加して均一に攪拌し、IPA362gと、β−アミノエチルエタノールアミン18.9gと、ジエタノールアミン3.0gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は800mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は37,000、水酸基含有量(c)は0.458mmol/gであり、これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は16.9である。
次いで、得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
実施例1(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン145gと、MEK483gとを添加して均一に攪拌し、IPA362gと、β−アミノエチルエタノールアミン19.0gと、ジエタノールアミン2.6gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は1,200mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は41,000、水酸基含有量(c)は0.447mmol/gであり、これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は18.3である。
次いで、得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
ポリエステルジオール(1)に代えて、3−メチル−1,5−ペンタンジオール(側鎖を有する低分子ポリオール)とアジピン酸とを反応させて得られる数平均分子量2045のポリエステルジオール〔以下、「ポリエステル(2)」という〕419gを使用したこと以外は実施例1(1)と同様にして、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液を得た。このプレポリマーのNCO含量は2.30%であった。
このようにして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン
146gと、MEK484gとを添加して均一に攪拌し、IPA363gと、β−アミノエチルエタノールアミン17.8gと、ジエタノールアミン5.2gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は350mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は20,000、水酸基含有量(c)は0.519mol/gであり、これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は10.4である。
次いで、得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
実施例1(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン153gと、MEK494gとを添加して均一に攪拌し、IPA373gと、IPDA28.2gと、ジエチルアミン4.8gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることによりウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は90mPa・sであった。
得られたウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は15,000、水酸基含有量(c)は0mmol/gであり、これにより、このウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は0である。
次いで、得られたウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である比較用のプライマー組成物を調製した。
実施例1(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン153gと、MEK493gとを添加して均一に攪拌し、IPA370gと、IPDA28.2gと、モノエタノールアミン4.0gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることによりウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は90mPa・sであった。
得られたウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は15,000、水酸基含有量(c)は0.122mmol/gであり、これにより、このウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は1.8である。
次いで、得られたウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である比較用のプライマー組成物を調製した。
実施例1(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン155gと、MEK496gとを添加して均一に攪拌し、IPA372gと、IPDA28.2gと、ジエタノールアミン7.0gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることによりウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は90mPa・sであった。
得られたウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は15,000、水酸基含有量(c)は0.251mmol/gであり、これにより、このウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は3.8である。
次いで、得られたウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である比較用のプライマー組成物を調製した。
実施例1(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液に、トルエン145gと、MEK483gとを添加して均一に攪拌し、IPA362gと、β−アミノエチルエタノールアミン19.3gと、ジエタノールアミン2.1gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例1(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は30%、粘度(25℃)は2,500mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は53,000、水酸基含有量(c)は0.433mmol/gであり、これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は22.9である。
次いで、得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂溶液を使用したこと以外は実施例1(3)と同様にして樹脂濃度が7.8質量%である比較用のプライマー組成物を調製した。
実施例1〜8および比較例1〜4で得られたプライマー組成物の各々を使用し、以下のようにして接着性(常態密着性)を評価した。
ここに、プライマー組成物の塗膜に上塗りするベース層形成用樹脂組成物は、アクリル樹脂「アクリディックA−801−P」(DIC(株)製)100質量部に、酸化チタン20質量部とトルエン230質量部とを添加し、分散機中で10分間混練することにより調製した。
また、トップ層形成用樹脂組成物は、アクリル樹脂「アクリディックA−801−P」(DIC(株)製)100質量部に、ポリイソシアネート硬化剤「コロネートHX」(日本ポリウレタン工業(株)製)18質量部(NCO/OH=1)と、トルエン110質量部とを添加し、常温で均一に攪拌することにより調製した。
この被着体の表面に、プライマー組成物をエアスプレーにより塗布し、常温(25℃)で10分間乾燥することにより膜厚8μmの乾燥塗膜を形成した。
次いで、プライマー組成物による乾燥塗膜(プライマー層)上に、ベース層形成用樹脂組成物をエアスプレーにより塗布し、常温で10分間乾燥することにより膜厚10μmの乾燥塗膜を積層形成した。
次いで、ベース層形成用樹脂組成物による乾燥塗膜(ベース層)上に、トップ層形成用樹脂組成物をエアスプレーにより塗布し、常温で10分間乾燥することにより膜厚30μmの乾燥塗膜(トップ層)を積層形成した。
次いで、80℃の乾燥機中で30分間加熱処理を行い、その後、温度20℃、相対湿度65%の環境下で48時間の養生を行った。
このようにして得られた試験片(プライマー層とベース層とトップ層とが積層形成された被着体)の各々について、1mm方形の碁盤目(10×10)の切れ目を塗膜形成面に形成し、テープによる剥離試験を行って残留枚数を測定した。
なお、試験片は、実施例1〜8および比較例1〜4の各々について3個ずつ作製し、3個の試験片における残留枚数の平均値を求めた。結果を下記表2に示す。
実施例1〜8および比較例1〜4で得られたプライマー組成物の各々を使用し、以下のようにして耐溶剤性を発現するまでの養生時間を測定した。
ここに、被着体、ベース層形成用樹脂組成物およびトップ層形成用樹脂組成物の構成、プライマー組成物、ベース層形成用樹脂組成物およびトップ層形成用樹脂組成物の塗布方法、乾燥条件、加熱処理条件、並びに養生環境は、上記(1)接着性の評価と同様である。
なお、試験片は、実施例1〜8および比較例1〜4の各々について、養生時間(3時間、6時間、12時間、24時間、48時間、72時間、120時間)ごとに3個ずつ作製した(実施例:8×7×3=168個、比較例:4×7×3=84個)。
・30分以上:合格(評価:◎)
・20分以上〜30分未満:合格(評価:○)
・20分未満:不合格(評価:×)
以上の結果を、下記表2に示す。
また、実施例1〜8に係るプライマー組成物、特に、実施例2〜8に係るプライマー組成物によれば、短い養生時間であっても、耐溶剤性(ガソリンとアルコールとの混合溶剤
に対する耐蝕性)に優れたプライマー層を形成することができる。
これに対して、樹脂成分の官能基数が0である比較例1に係るプライマー組成物では、120時間の養生を行っても耐溶剤性のあるプライマー層を形成することができない。
また、樹脂成分の官能基数が5未満である比較例2〜3に係るプライマー組成物では、耐溶剤性のあるプライマー層を形成するために長い養生時間が必要となる。
また、樹脂成分の官能基が20を超える比較例4に係るプライマー組成物では、被着体に対する接着性に劣り、更に、耐溶剤性を発現させるために必要な養生時間にもバラツキが認められる。
(1)イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液の調製:
下記表3に示す処方に従って、攪拌機、温度計、アリーン冷却管、窒素ガス導入管を備えた容量2000mLの反応装置に、ポリエステル(1)708.0gと、有機溶剤(B1)であるMEK216.0gとを仕込み、45℃で均一に攪拌して高分子ポリオールの溶液を調製した。
この高分子ポリオール溶液に、IPDI 153.8gと、DOTDL0.08gとを仕込み、窒素気流下、75℃で3時間反応させることにより、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液を得た。このプレポリマーのNCO含量は2.70%であった。
下記表3に示す処方に従って、このプレポリマー溶液に、MEK356.0gを添加して均一に攪拌した後、液温を30℃に冷却し、IPDA28.5gと、A−EA(水酸基含有ジアミン)11.5gと、DEA(水酸基含有モノアミン)11.9gと、MEK342.0gとを予め混合してなるアミン溶液を添加し、40℃で4時間にわたり鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の固形分は50%、粘度(25℃)は3,800mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)をGPCにより測定したところ15,000であった。
これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は5.6である。
下記表3に示す処方に従って、上記(2)で得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂溶液100.0質量部と、脂肪族系溶剤(B2)であるPMA30.0質量部と、有機溶剤(B1)であるトルエン/MEK/IPA=3/4/3(質量比)の混合溶剤513.0質量部とを攪拌混合して均一に混合することにより、樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。このプライマー組成物を構成する有機溶剤(B)における脂肪族系溶剤(B2)の割合は5.1質量%である。
下記表3に示す処方に従って、実施例9(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液にMEK356.0gを添加して均一に攪拌し、A−EAとDEAとMEKとを予め混合してなるアミン溶液の各々を添加したこと以外は実施例9(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成し、固形分50%の樹脂溶液を調製した。得られた樹脂溶液の各々について、粘度(25℃)、多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)、水酸基含有量(c)および官能基数(f)を下記表3に併せて示す。
次に、下記表3に示す処方に従って、得られた樹脂溶液の各々100.0質量部と、脂
肪族系溶剤(B2)であるPMAまたはダイアセトンアルコール(DAA)と、トルエン/MEK/IPAの混合溶剤とを攪拌混合して均一に混合することにより、樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
得られたプライマー組成物の各々を構成する有機溶剤(B)における脂肪族系溶剤(B2)の割合を下記表3に併せて示す。
下記表3に示す処方に従って、実施例9(1)と同様にして得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液にMEK356.0gを添加して均一に攪拌し、A−EA32.1gと、DEA4.4gと、MEK327.0gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例9(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して固形分50%の樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の粘度(25℃)は23,000mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は41,000、水酸基含有量(c)は0.447mmol/gであり、これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は18.3である。
次に、下記表3に示す処方に従って、得られた樹脂溶液100.0質量部と、芳香族炭化水素溶剤「ソルベッソ100」(エクソン化学(株)製)59.3質量部と、トルエン/MEK/IPAの混合溶剤483.7質量部とを攪拌混合して均一に混合することにより、樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
下記表3に示す処方に従って、ポリエステル(1)に代えてポリエステル(2)708.0gを使用したこと以外は実施例9(1)と同様にしてイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液を得、得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー溶液にMEK356.0gを添加して均一に攪拌し、A−EA30.1gと、DEA8.8gと、MEK329.0gとを予め混合してなるアミン溶液を添加したこと以外は実施例9(2)と同様にして鎖延長反応させることにより多官能ウレタン・ウレア樹脂を合成して固形分50%の樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液の粘度(25℃)は3,900mPa・sであった。
得られた多官能ウレタン・ウレア樹脂の数平均分子量(Mn)は20,000、水酸基含有量(c)は0.519mmol/gであり、これにより、この多官能ウレタン・ウレア樹脂の官能基数(f)は10.4である。
次に、下記表3に示す処方に従って、得られた樹脂溶液100.0質量部と、N−メチルピロリドン59.3質量部と、トルエン/MEK/IPAの混合溶剤483.7質量部とを攪拌混合して均一に混合することにより、樹脂濃度が7.8質量%である本発明のプライマー組成物を調製した。
(※2)DOTDL:ジオクチルチンジラウレート
(※3)IPDA:イソホロンジアミン
(※4)A−EA:β−アミノエチルエタノールアミン(水酸基含有ジアミン)
(※5)DEA:ジエタノールアミン(水酸基含有モノアミン)
(※6)PMA:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(沸点=146℃)
(※7)DAA:ダイアセトンアルコール(沸点=168℃)
(※8)ソルベッソ100:芳香族炭化水素溶剤「ソルベッソ100」(沸点=154〜181℃,エクソン化学(株)製)
(※9)N−メチルピロリドン:沸点=202℃
(※10)混合溶剤:トルエン/MEK/IPA=3/4/3(質量比)の混合溶剤
6−ナイロン「ナイロン1022B」(宇部興産(株)製)からなる被着体の表面を、メタノールで十分に脱脂処理し、常温で乾燥した。
この被着体の表面に、プライマー組成物をエアスプレーにより塗布して、膜厚7μmの塗膜を形成し、この塗膜を常温(25℃)で乾燥し、塗膜表面のタックが認められなくなるまでの時間(タックフリータイム)を測定した。
上記(1)によって被着体の表面に形成された膜厚7μmの塗膜の85°における光沢度を、ヘイズ−グロスリフレクトメーターを用いて、JIS Z8741に準じて測定した。この光沢度が高い程、塗膜のレベリング性が優れている。
6−ナイロン「ナイロン1022B」(宇部興産(株)製)からなる被着体の表面を、メタノールで十分に脱脂処理し、常温で乾燥した。
この被着体の表面に、プライマー組成物をエアスプレーにより塗布し、常温(25℃)で10分間乾燥することにより膜厚7μmの塗膜を形成した。
次いで、プライマー組成物による塗膜(プライマー層)上に、ベース層形成用樹脂組成物をエアスプレーにより塗布し、常温で10分間乾燥することにより膜厚10μmの乾燥塗膜を積層形成した。
次いで、ベース層形成用樹脂組成物による乾燥塗膜(ベース層)上に、トップ層形成用樹脂組成物をエアスプレーにより塗布し、常温で10分間乾燥することにより膜厚30μmの乾燥塗膜(トップ層)を積層形成した。
次いで、80℃の乾燥機中で30分間加熱処理を行い、その後、温度20℃、相対湿度65%の環境下で48時間の養生を行った。
このようにして得られた試験片(プライマー層とベース層とトップ層とが積層形成された被着体)について、1mm方形の碁盤目(10×10)の切れ目を塗膜形成面に形成し、テープによる剥離試験を行って残留枚数を測定した。
なお、試験片は、実施例9〜20の各々について3個ずつ作製し、3個の試験片の残留枚数の平均値を求めた。
上記(3)と同様にして作製した試験片(プライマー層とベース層とトップ層とが積層形成された被着体)を、ガソリン:エタノール=9:1の混合溶剤(20℃)に浸漬し、試験片の縁から生じる塗膜の浮き(剥離)が、縁から2mm以上内側に到達するまでの時
間(浸漬時間)を測定した。
なお、上記(1)において、タックフリータイムが20分以上であった実施例16、18、20については、プライマー塗膜の乾燥時間を30分間に変更して作製した試験片を使用して評価した。
上記(3)と同様にして得られた試験片(プライマー層とベース層とトップ層とが積層形成された被着体)を、温度50℃、相対湿度90%の環境下に240時間放置した後、1mm方形の碁盤目(10×10)の切れ目を塗膜形成面に形成し、テープによる剥離試験を行って残留枚数を測定した。
なお、上記(1)において、タックフリータイムが20分以上であった実施例16、18、20については、プライマー塗膜の乾燥時間を30分間に変更して作製した試験片を使用して評価した。
また、試験片は、実施例9〜20の各々について3個ずつ作製し、3個の試験片の残留枚数の平均値を求めた。
また、実施例9〜20に係るプライマー組成物によれば、耐溶剤性に優れたプライマー層を形成することができる。
実施例9〜14、16、18、20に係るプライマー組成物によれば、レベリング性の良好な塗膜を形成することができ、耐溶剤性が特に優れ、耐湿熱性にも優れたプライマー層を形成することができる。
また、実施例9〜14、15、17、19に係るプライマー組成物によれば、乾燥性に優れたプライマー塗膜を形成することができる。
Claims (10)
- ナイロンからなる被着体に対して使用するためのプライマー組成物であって、
(A1)有機ポリイソシアネートと、
(A2)数平均分子量が500〜5,000の高分子ポリオールと、
(A3)水酸基含有ジアミンからなる鎖延長剤とを反応させて得られるウレタン・ウレア樹脂であって、
前記鎖延長剤に由来する水酸基を分子側鎖に有し、
官能基数が5〜20であり、
数平均分子量が10,000〜50,000である多官能ウレタン・ウレア樹脂(A)、および有機溶剤(B)を含有することを特徴とするプライマー組成物。 - 前記多官能ウレタン・ウレア樹脂(A)の官能基数が8.5〜18.5であることを特徴とする請求項1に記載のプライマー組成物。
- 前記高分子ポリオールが、非結晶性ポリオールであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプライマー組成物。
- 前記非結晶性ポリオールが、側鎖を有しない2種類以上の低分子ポリオールと、直鎖脂肪族ポリカルボン酸とを反応させて得られることを特徴とする請求項3に記載のプライマー組成物。
- (A4)水酸基含有モノアミンからなる末端封止剤により、前記多官能ウレタン・ウレア樹脂(A)の分子末端が封鎖されていることを特徴とする請求項1に記載のプライマー組成物。
- 前記多官能ウレタン・ウレア樹脂(A)が、前記有機ポリイソシアネートと前記高分子ポリオールとを反応させてイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを製造し、得られたイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと、前記水酸基含有ジアミンおよび前記水酸基含有モノアミンとを反応させることにより得られるものであることを特徴とする請求項5に記載のプライマー組成物。
- 前記多官能ウレタン・ウレア樹脂(A)の濃度が5〜15質量%であり、
前記有機溶剤(B)が、沸点が130℃未満の有機溶剤(B1)と、沸点が130〜180℃の脂肪族系溶剤(B2)とからなり、(B1):(B2)=95〜50:5〜50(質量比)であることを特徴とする請求項1に記載のプライマー組成物。 - 請求項1に記載のプライマー組成物であって、
ポリイソシアネートを硬化剤とする樹脂組成物が上塗りされるプライマー層を形成するための一液硬化性のプライマー組成物。 - 請求項1に記載のプライマー組成物であって、
ポリイソシアネートを硬化剤成分とする二液硬化性のプライマー組成物。 - スプレーにより被着体に塗布される請求項1に記載のプライマー組成物。
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