JP5703593B2 - 苗移植機 - Google Patents
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Description
このため、圃場端などで機体を旋回動作させる際には、苗載台を上昇させると整地ロータを圃場面に接触させることができず、旋回時に生じるタイヤの旋回痕が圃場面に残されてしまっていた。このタイヤの旋回痕は苗移植機の重量を受けて形成されるため比較的深いものであり、持ち上げられる土の量も多いため、圃場面の凹凸が激しくなる。
さらに、整地ロータは機体左右方向に略平行姿勢で配置されていると共に、苗載台の下部に設けるフロートの前側は機体左右方向の直線形状であるため、整地ロータが発生させる泥水がフロートの左右に流れ出してしまい、泥を含んで重くなった水が植付の浅い苗を押し流してしまう問題や、苗の周囲に泥が堆積して葉部が受けるべき日光が減少してしまうという問題がある。
また、整地回転体(27a,27b)を整地体リンク機構(6)で支持したことにより、苗植付部(4)と整地回転体(27a,27b)を互いに異なる方向に上下動させることができる。
また、伝動軸ケース(73)の軸受け部(73c)の外周面を、左右中央の整地回転体(27b)に形成する中央ハブ部(70b2)、又は伝動軸(73a、73b)と第2駆動軸(70b)との間に設けるカラー(70b3)で覆うことにより、第2駆動軸(70b)に夾雑物が巻き付くことを防止できるので、夾雑物の除去作業が不要になる。
更に、U字形状のチューブ(88)に整地回転体(27)を吊り下げる支持パイプ(65)を連結したことにより、整地回転体(27)が捻られた姿勢で保持されることを防止できるので、耐久性が向上する。そして、整地回転体(27)の構成部品を肉厚にする必要がないので、整地回転体(27)の軽量化を図ることができる。
また、作溝体(63)を支持する取付体(64)を作溝体(63)の左右前後幅よりも細い形状としたことで、泥水が、植え付けられた隣接条の苗に向かって移動することを防止できるので、苗が押し流されることや、苗の周囲に泥が堆積して葉部が受けるべき日光が減少することが防止される。
また、苗植付部(4)の上昇した分だけ整地回転体(27)が下降することにより、整地回転体(27)が圃場面に接触した状態を保つことができるので、圃場面の凹凸が均されることにより、苗の植付深さが均等になる。
図1及び図2は本発明の苗移植機の典型例である粉粒体繰出し装置として施肥装置を装着した乗用型田植機の側面図と平面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。搭乗オペレータが苗移植機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
フロアステップ35には貫通孔のある格子35aが形成されており、座席31に着座して機体を操縦する操縦者が左右前輪10,10を見通せることができて操縦が容易な構成となっていると共に、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35の後部は、リヤステップを兼ねる後輪フェンダ36となっている。
また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38(図1に図示せず)が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
なお、機体の両側に設けた左右補助ステップ28,28は作業者が機体に乗り降りする時に足を載せる踏み台である。
縦リンク43(図1)の下端部に回動自在に後端が支持された上下一対の整地リンク部材6の先端が左右一対の整地ロータ27(27a,27b)の回動軸を支持する第2の縦リンク8に回動自在に支持されている。そして、前記支持パイプ65の下端部に取り付けられた図示しないギヤ機構により上下一対の整地リンク部材6が上下に揺動される。前記ギヤ機構は、前記支持パイプ65に設けた電動モータ7の駆動軸(図示省略)に設けた出力ギヤ(図示省略)の駆動回転により駆動される。
図3、図4に示すように、フロート55,56との配置位置の関係でセンタフロート55の前方にある第2ロータ27bはサイドフロート56の前方にある第1ロータ27aより前方に配置されている。そのため後輪11のギヤケース18内のギアからドライブシャフト72を介して左側の第1ロータ27aを駆動する第1駆動軸70aへ動力が伝達され、さらに第1駆動軸70aの右側の端部に設けられた第1出力ベベルギア74a(図4参照)から、該第1出力ベベルギア74aに噛合する第1入力ベベルギア74bを第1伝動軸73aの左側端部に有し、左側の伝動ケース73内に配置される該第1伝動軸73aに動力が伝達される。そして、該第1伝動軸73aの右側端部に第2出力ベベルギア75aを設け、該第2出力ベベルギア75aを第2ロータ27bを固着した第2駆動軸70bの左側端部に軸着した第2入力ベベルギア75bに噛み合わせて動力が伝達される構成とする。
また、苗植付部(作業部)4の後端部側より前端部側ほど平面視で左右幅が狭くしたフロート55を第1伝動軸73aと第2伝動軸73bの間に配置することで、フロート55の前端部で泥押しを抑えると共に圃場に追従してフロート55が円滑に上下動することができる。
すなわち、電動モータ7の制御により整地ロータ27をフロート55、56の底面より高さ約30cmまで下げることができるようにして、フロート55、56を圃場面に接地させないで整地ロータ27のみを圃場面に接地できるようにした。この状態を図5と図6に示す。
例えば、車両の旋回時にハンドル切れ角が一定値以上になると、図5に示すように植付部4の苗植付装置52部分は圃場面より約30cm程上昇した高さ(ポテンショメータ94で検知する)で停止させ、苗の補充などで苗の植え付けを行わずに植付部4を上昇させたまま、圃場を直進する。
さらに、苗植付部4の上昇距離と整地ロータ27a,27bの下降距離を等距離に設定すると、旋回動作を終えて苗植付部4を下降させても整地ロータ27a,27bは圃場面に接触した状態を保たれるので、苗植付装置52の前側位置で圃場面の凹凸を均すことができ、苗を均等な深さに植え付けることができる。
さらに、植付部操作レバー78を操作して苗植付部4を上昇させる方向に動かすと、苗植付装置52は、設定された高さをポテンショメータ94で検知して、苗の植付作業時の位置から約30cmほど上方まで上げた高さで止まり、圃場面を整地する必要がある場合は、図7に示す油圧シリンダ46のピストン46aの動きを検知する作動検知スイッチ80が図7(a)のピストン46aの伸張時から図7(b)の収縮時に向けて作動してスイッチ押し体46bと接触して油圧シリンダ46の動き検知して整地ロータ27は苗植付部4を上昇させた距離と同じ距離だけ下降させて整地ロータ27だけ接地したままにすることもできる。
4 苗植付部 5 施肥装置
6 整地リンク部材 7 電動モータ
8 第2の縦リンク 10 前輪
11 後輪 12 ミッションケース
13 前輪ファイナルケース 15 メインフレーム
16 リザーバタンク 18 後輪ギヤケース
19 パイプ 20 エンジン
23 HST 25 植付クラッチケース
26 植付伝動軸 27 整地ロータ
27a 第1ロータ 27b 第2ロータ
28 左右補助ステップ 30 エンジンカバー
31 座席 32 フロントカバー
34 ハンドル 35 フロアステップ
35a スリット孔 36 後輪フェンダ
38 予備苗載台 40 上リンク
41 下リンク 42 リンクベースフレーム
43 縦リンク 46 昇降油圧シリンダ
50 伝動ケース 51 苗載台
51a 苗取出口 51b 苗送りベルト
52 苗植付装置 55 センターフロート
56 サイドフロート 57 操出装置
58 ブロア 59 エアチャンバ
60 肥料ホッパ 61 繰出部
62 施肥ホース 63 作溝体
64 取付体 65 支持パイプ
70a 第1駆動軸 70b 第2駆動軸
70b2 第2駆動軸のハブ部
70b1、70b3 巻き付防止用カラー
72 ドライブシャフト 73 伝動ケース
73a 第1伝動軸 73b 第2伝動軸
74a 第1出力ベベルギア 74b 第1入力ベベルギア
75a 第2出力ベベルギア 75b 第2入力ベベルギア
76a 第3出力ベベルギア 76b 第3入力ベベルギア
77a 第4出力ベベルギア 77b 第4入力ベベルギア
78 植付部操作レバー 80 作動検知スイッチ
82 副変速レバー 84 接地スイッチ
85 モータ動作切替スイッチ
86 ステー 87 ハブ部
88 チューブ 93 フロート角度センサ
94 ポテンショメータ 100 制御装置
Claims (4)
- 左右の前輪(10)と左右の後輪(11)を備える走行車体(2)と、
走行車体(2)の後部に苗載リンク機構(3)を介して設けた苗を載置する苗載台(51)と該苗載台(51)に載置された苗を圃場に植え付ける苗植付装置(52)を有する苗植付部(4)と、
苗植付部(4)を上下動させる植付部昇降手段(46)と、
該植付部昇降手段(46)の上下動を手動により操作する植付部昇降操作レバー(78)と、
苗植付装置(52)の前側の圃場面に接触して圃場面を均す整地回転体(27a,27b)と、
苗載台(51)の下部で、且つ整地回転体(27a,27b)の後方に、圃場面上を滑るフロート(55,56)
を備えた苗移植機において、
整地回転体(27a,27b)を支持する整地リンク機構(6)と該整地リンク機構(6)を昇降させる整地回転体昇降手段(7)を苗植付部(4)に設け、
植付部昇降操作レバー(78)を操作して植付部昇降手段(46)を作動させると、該植付部昇降手段(46)の作動に連動して整地回転体昇降手段(7)を作動させる制御装置(100)を設け、
整地回転体(27a,27b)は左右中央の整地回転体(27b)と左右外側の一対の整地回転体(27a,27a)からなり、
左右外側の整地回転体(27a,27a)を回転させる第1駆動軸(70a,70a)と左右中央の整地回転体(27b)を回転させる第2駆動軸(70b)とを設け、
第1駆動軸(70a,70a)及び第2駆動軸(70b)の間に駆動力を供給する伝動軸(73a、73b)と該伝動軸(73a、73b)の伝動軸ケース(73)を設け、
該伝動軸ケース(73)内に第2駆動軸(70b)の軸受け部(73c)を形成し、
該軸受け部(73c)の外周面を、左右中央の整地回転体(27b)に形成する中央ハブ部(70b2)、又は伝動軸(73a、73b)と第2駆動軸(70b)との間に設けるカラー(70b3)で覆う構成とし、
伝動軸ケース(73)と左右外側の整地回転体(27a)との間に設けた外側ハブ部(87)と左右外側の整地回転体(27a)を保持するステー(86)とを下方に開口部を有するU字形状のチューブ(88)で連結し、
該U字形状のチューブ(88)に、整地回転体(27a,27b)を吊り下げるための支持パイプ(65)を連結したことを特徴とする苗移植機。 - 前記フロート(55,56)の左右両側に、圃場の苗植付位置に溝を切るための作溝体(63)を設け、
該作溝体(63)は、本体の筐体(63a)と該筐体(63a)に設けた背面視でV字状の折れ曲がり板(63b)とを備え、
該折れ曲がり板(63b)のV字角度を調節するボルト(63c)を筐体(63a)に設け、
作溝体(63)を支持し、作溝体(63)の左右前後幅よりも細い形状の取付体(64)を、その上下位置を調節可能に苗植付装置(52)に取り付けた
ことを特徴とする請求項1記載の苗移植機。 - 前記伝動軸ケース(73)に接地スイッチ(84)を設け、
前記制御装置(100)は、接地スイッチ(84)が圃場面に接地すると、整地回転体(27a,27b)がその時の高さ位置で保持されるように整地回転体昇降手段(7)を停止させる高さ保持機能を有する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の苗移植機。 - 整地回転体昇降手段(7)の作動を切り替える動作切替スイッチ(85)を設け、
苗植付部(4)に、該苗植付部(4)の所定位置の圃場面との距離を測定する距離検知手段(94)を設け、
植付部昇降手段(46)はピストン(46a)を有するシリンダ(46)とし、
ピストン(46a)にスイッチ押し体(46b)を設け、
シリンダ(46)本体に、シリンダ(46)の収縮によりスイッチ押し体(46b)に接触するとシリンダ(46)の作動を検知する作動検知スイッチ(80)を設け、
前記制御装置(100)は、動作切替スイッチ(85)が入りの場合は、植付部昇降手段(46)により苗植付部(4)が上昇すると整地回転体昇降手段(7)を作動して整地回転体(27a,27b)を下降させる一方、動作切替スイッチ(85)が切りの場合は、植付部昇降手段(46)により苗植付部(4)が上昇しても整地回転体昇降手段(7)を作動させずに整地回転体(27a,27b)を苗植付部(4)と共に上昇させる動作切替機能と、苗植付部(4)の上昇に伴うシリンダ(46)の収縮により作動検知スイッチ(80)がシリンダ(46)の作動を検知すると整地回転体昇降手段(7)を作動して、距離検知手段(94)の検知した苗植付部(4)の所定位置の圃場面との距離から苗植付部(4)が上昇した距離と同じ距離だけ整地回転体(27a,27b)を下降させる作動検知機能とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の苗移植機。
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