JP5998331B2 - 内装施工用パテ研削工具 - Google Patents

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本発明は、内装施工において、壁面に壁紙を貼り付けする前工程として、下地処理において使用する内装施工用パテ研削工具に関するものである。
壁紙を貼り付ける、または貼り替えする前に壁面を平滑にするための下地処理工程が行われている。この下地処理において、例えば石膏ボード等の継ぎ目や、凹みにパテ処理し、塗布したパテを研削工具で壁面や天井面を平滑に研削し、その後壁紙施工をしているのである。
パテの研削には、手持ちの研削工具が一般的に使用されている。また、手持ち操作サンダーと、該サンダーの鑢面を露呈させた状態で該サンダー周囲を覆うカバー部材とを備え、サンダーから生じる粉塵をカバー部材内部からホースを介して携帯型の電動集塵機に吸引する集塵サンダーにおいて、前記カバー部材は被研磨面に対置される下端部全周縁にブラシを備え、前記サンダーの鑢面には複数の溝条が設けられ、これら溝条が、前記電動集塵機による吸い込みで前記ブラシを通過してカバー部材内に入り込む気流の通過流路を形成していることを特徴とする集塵サンダー(特許文献1)のように吸塵タイプの研削工具も知られている。吸塵タイプの研削工具も研削作業自体は手作業で行われるものである。
特開2001−62725号公報
パテ処理された部分を平滑にするための研削作業は、研削を手持ち工具で行うごとに研削したパテの細かな粉末が飛散し、作業環境が著しく低下する。もちろん、研削作業を行う場合には、手袋や防塵マスク、防塵メガネ等を適宜使用しているが、天井を研削作業する場合には、上から落ちてくる研削の細かな粉によって作業者が粉まみれになってしまっていた。
特許文献1などで知られる吸塵サンダーがあるものの、実際の現場ではあまり使用されておらず、吸塵しない手持ち工具で行われているのが大半である。吸塵タイプのサンダーが使用されていない理由としては以下の理由が挙げられる。吸塵サンダーには、吸塵するためのカバーが設けられているのであるが、研削によって発生した粉末を吸い取ることで、カバーで覆っているためにサンダー工具自体を壁に押しつける力がかかることとなり、その結果研削作業において工具を移動させることが吸塵しない工具よりも重くなり、作業者により負荷をかける状態となっていることが理由の1つとして挙げられる。また、吸塵は集塵機によって行うのであるが、集塵機も重く、集塵機は作業者が肩掛けや腰ベルトに装着して作業できるように構成されてはいるが、長時間作業となる場合もあり、作業者に負荷がかかる状態となっている。また、集塵機を床に置いた状態で作業するには、ホースの長さで研削範囲が限定されてしまうため、作業効率が低下するということも使用されない原因となっている。さらに、集塵機はモーターで駆動されるものが多く使用されているが、作動中に熱を持ち、集塵機を肩にかけたりして作業していると集塵機自体が熱くなり、このことも作業者に負荷をかけることとなっていた。そのために、集塵機など駆動を使用せず、研削の粉の量を軽減するような改善が要望されていたのである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1は、壁面に壁紙を貼り付けする前工程として、下地処理において使用する内装施工用パテ研削工具であって、取手が設けられたサンダーのベース部の面に面ファスナーが設けられ、上記面ファスナーに着脱可能な面ファスナーを有し、この面ファスナーの周囲外側に延びるように植毛することによってブラシを構成し、ブラシに発生する静電気によって研削したパテの粉を吸着させることを特徴とする。
本発明の請求項2は、上記ブラシが2つ以上に分割され、分割されたブラシの少なくとも1つを取り外すことによって工具ベース部の短辺あるいは長辺とその両端の角部が上記ブラシで覆われていない状態となることを特徴とする。
本発明の請求項3は、上記ブラシが2つ以上に分割され、分割されたブラシの少なくとも1つを取り外すことによって工具のベース部の角部1つが上記ブラシで覆われていない状態となることを特徴とする。
本発明のブラシによって、研削したパテの粉を吸着させるので、落下するパテの粉の軽減が可能となる。そして、また、ブラシは2つ以上に分割し、少なくとも1つを取り外すことによって、取り付けたブラシでパテの粉を吸着させながら、サンダーのベースが見えた状態で壁際や壁と天井の境などの境界の付近でも作業ができるため、研削作業を効率的に行うことができる。また、吸着のブラシは軽量で、着脱が可能としているために作業者の負荷も大きく軽減される。
手持ち工具であるサンダーの構成を説明する図である。 サンダーのベース部の周囲に吸塵ブラシを取り付けした状態を説明する図である。 吸塵ブラシの分割例の1例を説明する図である。 吸塵ブラシの分割例の1例を説明する図である。 吸塵ブラシの分割例の1例を説明する図である。 吸塵ブラシの分割例の1例を説明する図である。 吸塵ブラシの分割例の1例を説明する図である。 吸塵ブラシの分割例の1例を説明する図である。 吸塵ブラシの分割例の1例を説明する図である。
本発明の実施形態について図を用いて説明する。図1は、手持ち工具のサンダー1を把手部2側からみた状態の図である。把手部2が取り付けられているベース部3面の反対面には研磨紙が取着脱自在となる面ファスナーが全面に設けられている。そして、把手部2の取り付けられている側の面には、把手部2の周囲に面ファスナー4が設けられている。ベース部3の寸法は一般的なものが幅70mmか75mmで長さが240mmに構成されているものが多い。もちろん、狭い場所などを行うためのサイズの種々なサンダーが提供されており、作業者の好みによって施工時に選択されて使用されてもいる。
図2は、サンダー1に吸塵用のブラシ5を取り付けた状態を図示している。吸塵用のブラシ5は、ベース部3に設けられた面ファスナー4に係止される面ファスナー6を有し、この面ファスナー6は両面に設けられ、図2の状態からブラシ5を一旦取り外して180度反転させてもサンダー1に取り付けられる構成としているのである。もちろん、面ファスナー6は片面側のみとしておいても良い。本発明を限定するわけではないが、ブラシ5を取り付けた状態において、長さは60mm程度になるようなブラシの長さとしている。また、ブラシの1本は、帯状体や断面が円形状や四角形状のものなど適宜使用することができる。帯状体とする場合は、幅は数ミリ〜10mm以内の幅にしておくと良い。断面円形状や四角形状のものを使用する場合は、例えば1本が0.02mmの径や幅で、その量を40g程度使用するようにしても良い。もちろんこの寸法は本発明を限定する数値ではなく、ブラシを長く、またブラシの量を多くしたりブラシの長さを長くすると、それだけ研削作業におけるパテの粉の吸着を多くすることができるので、太さや長さなど限定する数値ではないが、実施形態の1例として寸法を開示しておく。
ブラシに使用する素材は、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂や、ポリエステルやナイロンと総称されるポリアミドなど静電気を発生しやすく、パテ研削の粉を吸着させやすい樹脂を適宜選定して使用すれば良い。
本発明においては、この吸塵用ブラシ5が、1体に構成されているのではなく、複数のブラシに分割されたものが、サンダー1に取り付けられて1体的なブラシとして作用する工具として提供することが目的である。壁と壁の入隅や、壁と幅木との境界、壁と天井との境界などの研削作業に際、壁や天井の境界ぎりぎりまで研削しやすいようにするために、分割されたブラシを少なくとも1つ取り外してサンダーのベース部3が見える状態で研削作業を行えるようにしているのである。ブラシ5の分割の実施形態について図を用いて説明する。
図3〜図9にブラシ5の分割例を開示してそれぞれについて説明すると、図3の分割例は、サンダー1のベース部3の長辺1辺とその両側に位置する角部が見えた状態になるようにした実施形態である。図においては、2分割されたブラシの内1つのブラシ5aが取り付けられ、もう1つのブラシは取り外された状態で図示している。
サンダー1のベース部3のの長辺1辺とその両側に位置する角部が見えた状態となっているため、ベース部3が見えている側を壁の入隅や天井と壁の境界、また壁と幅木との境ぎりぎりまで寄せて研削作業ができるのである。そして、周囲全周ではないが、ブラシ5aを設置しているので、研削作業で出るパテの削り粉を吸着させながら研削作業を行うことができる。
図4に開示したブラシ5の分割例は、図3とほぼ同じであるが、分割位置を取手部の幅の中央に位置させている。この分割とすると、取り付けた状態のブラシ5aも取り外したブラシも寸法など同じ形状とできるため、製造する際のコストや、使用する際に形状が同じであるためにどちらを取り外してもブラシの大きさが変わらないのでパテの削り粉を多く吸着させた状態になってきた場合に、新しいブラシ交換する際の使い勝手が良い。
ただ、図3の実施形態ように、分割位置を取手部2の中央とせずにブラシが取り付けられていない側の角部の方へベース部3の短辺側のブラシ5aの端部を位置させる構成としておくと、ブラシの内ベース部3から研削作業で出るパテの削り粉をより少しでも多く吸着させられるため、ブラシ形状を同じものが取り付けられないが、より吸着をさせることができるという点で効果がある。
吸着性能を優先するか、ブラシ形状の同じものを取り付けられるようにして、ブラシの製造のコストや使い勝手を優先するかは、設計事項であり、本発明においてはいずれを採用してもよいのである。
図5に開示したブラシ5の分割例は、サンダー1の角部が1個所と、短辺と長辺の一部又はほぼ1辺が見えた状態とされた実施形態である。図5においては短辺側は約1/2見えた状態としているが、これは短辺の見える範囲を増やしてもよいし、もっとブラシ5aを長辺側まで伸ばすようにしても良い。また、長辺側は図5において左下側の角部が隠れる程度のブラシの長さとしているが、これも長辺がもっと隠れるような長さのブラシとしても良い。
図6に開示したブラシ5の分割例は、図5の変形例であり、1つのブラシを取り外した状態が図に示したようにサンダー1の角部が1個所と、短辺と長辺共に、それぞれ1辺がほぼ見える状態に分割されている実施形態である。図6に示した分割であると、分割したブラシは同じ形状とすることができるもので、製造する際のコストや、使用する際に形状が同じであるためにどちらを取り外してもブラシの大きさが変わらない実施形態である。
図7に開示したブラシ5の分割例は、1つのブラシを取り外した状態が図に示したようにサンダー1のベース部3の短辺とその両側の角部が見える状態に分割されている実施形態である。ベース部3の短辺とその両端の角部が見えた状態となっているので、その見えた部分が壁際などの境界ぎりぎりまで研削作業ができ、取り付けられているブラシ5aで研削したパテの粉を吸着するのである。
図8に開示したブラシ5の分割例は、1つのブラシを取り外した状態が図に示したようにベース部3の角部はブラシに覆われた状態で長辺の1辺がほぼ見える状態に取り外すことができるという実施形態である。ブラシ5aを4角全て覆っているので、吸着はさせやすい実施形態である。壁際などを研削する場合には、見えた状態となっているベース部3の長辺の図の上下の角部の面ファスナー6を少し剥がした状態として、ブラシ5aが研削の邪魔にならないようにすることで安定した研削作業と吸着を行えるという実施形態である。
図9に開示したブラシの分割例は、図7に例示した実施形態、1つのブラシを取り外した状態が図に示したようにサンダー1のベース部3の短辺とその両側の角部が見える状態に分割されている実施形態の変形例である。ベース部3の長辺はほぼブラシ5aで覆われた状態となっており、短辺1辺とその短辺側の一部の長辺と2つの角部が見えた状態となっているので、ブラシ5aへの吸着がしやすい状態とされている実施形態である。
また、上記の実施形態においては、ブラシ5の分割は2分割の例を挙げて説明しているが、分割は2分割に限定するものではない。例えば、図4におけるブラシ5aを長辺の中央で2分割して略L字型のブラシとし、それを4つ取り付けることでベース部3の周囲全周を覆うブラシとすることも可能である。また、1つは図4に図示した1/2を覆うブラシとし、略L字型のブラシ(1/4を覆うもの)を2つ使用するという3分割とすることも可能である。また、短辺1辺を覆うブラシ2つと長辺1辺を覆うブラシ2つでそれぞれの辺を2種類のブラシで覆うようなブラシとすることも可能である。
分割した場合に、なるべく同じ形状となるブラシ形状とすることで取付の際に煩雑にならないようにすればよいのである。またベース部3の1/2を覆うブラシとしては図7に開示している略U字状のものでもかまわない。分割の仕方は種々採用することができる。したがって本実施形態に例示した分割例に限定をするわけではない。
また、ブラシにパテの粉を吸着し、吸着量が多くなってくると別のブラシに容易に取り替えられるので、交換用のブラシを複数容易して、吸着しにくくなってきた際に吸着をさせていない新しいブラシに交換して作業をすることで、研削のパテの粉を軽減することが可能となる。これによって、下地処理の際の清掃の効率が改善できることとなる。また、ブラシは水洗いが可能であるから、ブラシに付着したパテの粉を洗って乾燥させて何度も繰り返し使用することができる。

1 サンダー
2 把手部
3 ベース部
4 面ファスナー
5 ブラシ
5a ブラシ
6 面ファスナー

Claims (3)

  1. 壁面に壁紙を貼り付けする前工程として、下地処理において使用する内装施工用パテ研削工具であって、
    取手が設けられたサンダーのベース部の面に面ファスナーが設けられ、
    上記面ファスナーに着脱可能な面ファスナーを有し、この面ファスナーの周囲外側に延びるように植毛することによってブラシを構成し、ブラシに発生する静電気によって研削したパテの粉を吸着させることを特徴とする内装施工用パテ研削工具。
  2. 上記ブラシが2つ以上に分割され、分割されたブラシの少なくとも1つを取り外すことによって工具ベース部の短辺あるいは長辺とその両端の角部が上記ブラシで覆われていない状態となることを特徴とする請求項1記載の内装施工用パテ研削工具。
  3. 上記ブラシが2つ以上に分割され、分割されたブラシの少なくとも1つを取り外すことによって工具のベース部の角部1つが上記ブラシで覆われていない状態となることを特徴とする請求項1記載の内装施工用パテ研削工具。
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