JP6093113B2 - 異方性光学フィルム - Google Patents
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Description
(2)前記1層の異方性拡散層の厚さ方向に渡って、前記低屈折率領域と前記高屈折率領域の界面が途切れることなく連続して存在する構成を有することを特徴とする前記(1)に記載の異方性光学フィルム。
(3)前記低屈折率領域および前記高屈折率領域の屈曲方向が、前記1層の異方性拡散層の厚さ方向に渡って途切れることなく徐々に変化することを特徴とする前記(1)または(2)に記載の異方性光学フィルム。
(4)前記1層の異方性拡散層の直線透過率が最大となる入射角における最大直線透過率が50%以上であり、前記1層の異方性拡散層の直線透過率が最小となる入射角における最小直線透過率が20%以下であり、且つ、該最大直線透過率と該最小直線透過率との差が1/2以下となる直線透過率に対する入射光の拡散範囲の角度範囲が40°〜80°であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の異方性光学フィルム。
(5)前記第1の拡散中心軸と前記第2の拡散中心軸との屈曲角の絶対値が10〜40°であり、前記第2の拡散中心軸と前記第3の拡散中心軸との屈曲角の絶対値が10〜40°であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の異方性光学フィルム。
(6)前記第1の拡散中心軸、前記第2の拡散中心軸および前記第3の拡散中心軸の傾きが、それぞれ異なることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか一つに記載の異方性光学フィルム。
直線透過率(%)=(直線透過光量/入射光量)×100
図1は本発明の異方性光学フィルム5の模式図である。図1(a)は異方性光学フィルム5の斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A線で切断した異方性光学フィルム5の断面図である。
図1に示すように、異方性光学フィルム5の表面および断面において、異方性光学フィルム5は低屈折領域4と高屈折率領域6が交互になるように形成されている。異方性光学フィルム5の厚さ方向(Z方向)においては低屈折領域4と高屈折率領域6は屈曲して形成されており、フィルム表面においては低屈折率領域4と高屈折率領域6は交互に並んでいる。すなわち、本発明の異方性光学フィルム5は、フィルム表面の低屈折率領域4および高屈折率領域6が厚さ方向に屈曲して延存した構造を形成するものである。なお、低屈折領域4と高屈折領域6に加え、他の屈折率領域を含んでもよい。他の屈折率領域としては、例えば中屈折率領域が挙げられる。また、図1において、異方性拡散層7の中部72の下に下部等を設けてもよい。
異方性拡散層の直線透過率が最小となる入射角における最小直線透過率は20%以下であることが好ましい。最小直線透過率は低くなるほど直線透過光量が減ることを示す。よって、最小直線透過率が低くなるほど拡散光量が増すことを示す。最小透過率は低い方が好ましい。10%以下であることが好ましく、5%以下であることがより好ましい。下限値は限定されないが、例えば0%である。
ここで、直線透過光量および直線透過率は図15に示す方法によって測定することができる。すなわち、図15に示す回転軸Lと、図1(a)に示すB−B軸を一致させるようにして、入射角毎に直線透過光量及び直線透過率を測定する(法線方向をゼロ°とする)。得られたデータより光学プロファイルが得られ、この光学プロファイルから最大直線透過率および最小透過率を求める。
2つの交点の値が両方ともプラスである場合、より大きい値からより小さい値を引いた差が入射光の拡散範囲の角度範囲となる。2つの交点の値が両方ともマイナスである場合、それぞれの絶対値をとり、より大きい値からより小さい値を引いた差が入射光の拡散範囲の角度範囲となる。
なお、本明細書においては低屈折率領域4が屈曲する態様を中心に記載しているが、低屈折率領域4が高屈折率領域に置き換わる態様であってもよい。いずれの態様であっても、本発明の効果が得られる。
なお、低屈折率領域41と低屈折率領域42は、それぞれ異なる傾きを示すために符号を変えているが、これらの屈折率は略同じである。
拡散中心軸が法線Sを基準としていずれもマイナス方向になる場合であっても、傾きの大きいものから傾きの小さいものを差し引いた差が、拡散中心軸と別の拡散中心軸との屈曲角になる。
図3(b)は、異方性拡散層7の上部71に第1の拡散中心軸R11を有する低屈折率領域411と、異方性拡散層7の中部72に第2の拡散中心軸R21を有する低屈折率領域421について示したものである。この場合、第1の拡散中心軸R11および第2の拡散中心軸R21は、法線Sを基準としてマイナス方向とプラス方向に傾いていることになるから、θ11°とθ21°の和が、第1の拡散中心軸R11と第2の拡散中心軸R21との屈曲角になる。法線Sを基準として2つの拡散中心軸が同方向に傾く場合は、傾きの大きいものから傾きの小さいものを差し引いた値が、拡散中心軸と別の拡散中心軸との屈曲角になる。
異方性拡散層7の上部71に第1の拡散中心軸R12を有する低屈折率領域412と異方性拡散層7の中部72に第2の拡散中心軸R22を有する低屈折率領域422について、第1の拡散中心軸R13を有する低屈折率領域413と第2の拡散中心軸R23を有する低屈折率領域423について、第1の拡散中心軸R14を有する低屈折率領域414と第2の拡散中心軸R24を有する低屈折率領域424についても、図3(b)と同様にして、拡散中心軸と別の拡散中心軸との屈曲角を求めることができる。
第2の拡散中心軸R2は法線Sと一致しているから、第2の拡散中心軸R2はゼロ°である。第3の拡散中心軸R3は法線Sからθ3°傾いているため、第3の拡散中心軸R3はθ3°傾いていることになる。よって、ゼロ°とθ3°の和が、第2の拡散中心軸R2と第3の拡散中心軸R3との屈曲角、になる。
第1の拡散中心軸R1は法線Sからθ1°傾いているため、第1の拡散中心軸R1はθ1°傾いていることになる。ここで、第1の拡散中心軸R1および第3の拡散中心軸R3は、法線Sを基準として同方向(いずれもプラス方向)に傾いている。この場合、傾きの大きいθ3°から傾きの小さいθ1°を差し引いた差が、第1の拡散中心軸R1と第3の拡散中心軸R3との屈曲角、になる。
図4に示す異方性拡散層7の下部73より下(中部72の反対側)に他の相(例えば、第4の拡散中心軸R4)を設けてもよい。
なお、低屈折率領域41と低屈折率領域42と低屈折率領域43は、それぞれ異なる傾きを示すために符号を変えているが、これらの屈折率は略同じである。
図13(a)に屈曲角が正となる場合を示した。図13(a)は、図3(b)で示したものを別の形で示したものである。すなわち、第1の拡散中心軸R11と第2の拡散中心軸R21との屈曲角(θ11+θ21)を示している。ここで、第1の拡散中心軸R11の延長線(点線で示す)は第2の拡散中心軸R21よりも左側にあることから、その屈曲角は正の値をとることになる。
図13(b)に屈曲角が負となる場合を示した。図13(b)は、図1(b)で示したものを別の形で示したものである。すなわち、第1の拡散中心軸R1と第2の拡散中心軸R2との屈曲角(θ1+θ2)を示している。ここで、第1の拡散中心軸R1の延長線(点線で示す)は第2の拡散中心軸R21よりも右側にあることから、その屈曲角は負の値をとることになる。
他方、拡散中心軸が3つ以上となる場合は、屈曲角が複数存在することになる。例えば、第1の拡散中心軸、第2の拡散中心軸および第3の拡散中心軸を有する場合、屈曲角は、(1)第1の拡散中心軸と第2の拡散中心軸、(2)第1の拡散中心軸と第3の拡散中心軸、(3)第2の拡散中心軸と第3の拡散中心軸、の3つが得られることになる。この場合において、正の値を有する屈曲角と、負の値を有する屈曲角を有することが好ましい。これによって、光の強さを略一定に保った状態でより集光性を高めることができる。
第1の拡散中心軸と第2の拡散中心軸との屈曲角の上限は特に限定されない。第1の拡散中心軸と第2の拡散中心軸が、図1に示すように、法線Sを基準としてプラス方向とマイナス方向に傾いている場合、第1の拡散中心軸と第2の拡散中心軸との屈曲角の上限値は、例えば140°である。また、第1の拡散中心軸と第2の拡散中心軸が、図2に示すように、法線Sを基準として同じ方向に傾いている場合、第1の拡散中心軸と第2の拡散中心軸との屈曲角の上限値は、例えば70°である。異方性光学フィルムを形成する材料にもよるが、これらの上限値を超える光は、異方性光学フィルム表面で反射しやすくなり、異方性光学フィルム内に入射しにくいためである。
異方性拡散層の両方の面に、他の層を積層してもよい。両方の面に積層される他の層は、同一の機能を有する層であってもよいし、別の機能を有する層であってもよい。
本発明の異方性光学フィルムは、特定の光硬化性組成物層に特殊な条件でUV照射を行うことにより作製することが出来る。以下、まず異方性光学フィルムの原料を説明し、次いで製造プロセスを説明する。
本発明の異方性光学フィルムを形成する材料は、ラジカル重合性又はカチオン重合性の官能基を有するマクロモノマー、ポリマー、オリゴマーまたはモノマーから選択される光硬化性化合物と光開始剤とから構成され、紫外線及び/又は可視光線を照射することにより重合固化する材料である。
ここで、異方性光学フィルムを形成する材料が1種類であっても、密度の高低差ができることによって屈折率差が生ずる。UVの照射強度が強い部分は硬化速度が早くなるため、その硬化領域周囲に硬化材料が移動し、結果として屈折率が高くなる領域と屈折率が低くなる領域が形成されるからである。
なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレートまたはメタアクリレートのどちらであってもよいことを意味する。
光硬化性化合物として、シリコーン骨格を有する光硬化性化合物を使用することが好ましい。シリコーン骨格を有する光硬化性化合物は、その構造(主にエーテル結合)に伴い配向して重合・固化し、低屈折率領域、高屈折率領域、又は、低屈折率領域及び高屈折率領域を形成する。シリコーン骨格を有する光硬化性化合物を使用することによって、拡散中心軸を屈曲させやすくなり、正面方向への集光性が向上する。
シリコーン樹脂はシリコーン骨格を有さない化合物に比べ、シリカ(Si)を多く含有するため、このシリカを指標として、EDS(エネルギー分散型X線分光器)を使用することによってシリコーン樹脂の相対的な量を確認することができる。
一般式(1)中、nは1〜500の整数であることが好ましい。
シリコーン骨格を有する光硬化性化合物にシリコーン骨格を有さない化合物を配合して、異方性光学フィルムを形成すると、低屈折領域と高屈折率領域が分離して形成されやすくなり、異方性の程度が強くなり好ましい。シリコーン骨格を有さない化合物は、光硬化性化合物のほかに熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を用いることができ、これらを併用することもできる。光硬化性化合物としては、ラジカル重合性又はカチオン重合性の官能基を有するポリマー、オリゴマー、モノマーを使用することができる(ただし、シリコーン骨格を有していないものである)。熱可塑性樹脂としては、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂とその共重合体や変性物が挙げられる。熱可塑性樹脂を用いる場合においては熱可塑性樹脂が溶解する溶剤を使用して溶解し、塗布、乾燥後に紫外線でシリコーン骨格を有する光硬化性化合物を硬化せしめて異方性光学フィルムを成形する。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステルとその共重合体や変性物が挙げられる。熱硬化性樹脂を用いる場合においては、紫外線でシリコーン骨格を有する光硬化性化合物を硬化させた後に適宜過熱することで、熱硬化性樹脂を硬化せしめて異方性光学フィルムを成形する。シリコーン骨格を有さない化合物として最も好ましいのは光硬化性化合物であり、低屈折領域と高屈折率領域が分離しやすいことと、熱可塑性樹脂を用いる場合の溶剤が不要で乾燥過程が不要であること、熱硬化性樹脂のような熱硬化過程が不要であることとなど、生産性に優れている。
ラジカル重合性化合物を重合させることのできる光開始剤としては、ベンゾフェノン、ベンジル、ミヒラーズケトン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパノン−1、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(ピル−1−イル)チタニウム、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド等が挙げられる。又、これらの化合物は、各単体で用いてもよく、複数混合して用いてもよい。
本発明において、上記光開始剤は、光重合性化合物100重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜7重量部、より好ましくは0.1〜5重量部程度配合される。これは、0.01重量部未満では光硬化性が低下し、10重量部を超えて配合した場合には、表面だけが硬化して内部の硬化性が低下してしまう弊害、着色、柱状構造の形成の阻害を招くからである。これらの光開始剤は、通常粉体を光重合性化合物中に直接溶解して使用されるが、溶解性が悪い場合は光開始剤を予め極少量の溶剤に高濃度に溶解させたものを使用することもできる。このような溶剤としては光重合性であることが更に好ましく、具体的には炭酸プロピレン、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。又、光重合性を向上させるために公知の各種染料や増感剤を添加することも可能である。更に光重合性化合物を加熱により硬化させることのできる熱硬化開始剤を光開始剤と共に併用することもできる。この場合、光硬化の後に加熱することにより光重合性化合物の重合硬化を更に促進し完全なものにすることが期待できる。
次に本発明の異方性光学フィルムの製造方法(プロセス)について説明する。上述の光硬化性組成物を透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムのような適当な基体上に塗工して塗工膜(光硬化性組成物層)を設ける。必要に応じて乾燥して溶剤を揮発させるが、その乾燥膜厚は50〜300μmであることが好ましい。乾燥膜厚の下限値は、より好ましくは80μm、更に好ましくは100μmである。膜厚を厚くするほど屈曲を生じさせやすくなる。例えば、屈曲を2回以上形成するには、その膜厚は100μm以上とすることが好ましい。一方、乾燥膜厚の上限値は、より好ましくは200μm、更に好ましくは150μmである。膜厚を薄くするほど生産性が向上する。上記の乾燥膜厚の下限値および上限値について、好ましい値、より好ましい値、更に好ましい値を適宜組み合わせることができる。乾燥膜厚が50μm未満では、後述するUV照射プロセスを経て得られる光拡散性が乏しいため好ましくない。一方乾燥膜厚が300μmを越えるような場合、全体の拡散性が強すぎて本発明の特徴的な異方性が得られ難くなると共に、コストアップ、薄型化用途に不適合といったことからも好ましくない。更に、この塗工膜上には離型フィルムや後述するマスクをラミネートして感光性の積層体を作る。
ここで、光硬化性化合物を含む組成物を基体上にシート状に設ける手法としては、通常の塗工方式や印刷方式が適用される。具体的には、エアドクターコーティング、バーコーティング、ブレードコーティング、ナイフコーティング、リバースコーティング、トランスファロールコーティング、グラビアロールコーティング、キスコーティング、キャストコーティング、スプレーコーティング、スロットオリフィスコーティング、カレンダーコーティング、ダムコーティング、ディップコーティング、ダイコーティング等のコーティングや、グラビア印刷等の凹版印刷、スクリーン印刷等の孔版印刷等の印刷等が使用できる。組成物が低粘度の場合は、基体の周囲に一定の高さの堰を設けて、この堰で囲まれた中に組成物をキャストすることもできる。
本発明の異方性光学フィルム形成させるために、光硬化性組成物層の酸素阻害を防止するために、マスクを積層することも可能である。マスクの材質としては特に限定されないが、入射する紫外線の少なくとも一部を透過するシートを用いることが必要である。このようなシートとしては、PET、TAC、PVAc、PVA、アクリル、ポリエチレンなどの透明プラスチックシートや、ガラス、石英などの無機シート、さらには、これらシートに紫外線透過量を制御するためのパターニングや紫外線を吸収する顔料を含んでもかまわない。このようなマスクを用いない場合には、窒素雰囲気下で光照射を行うことで、光硬化性組成物層の酸素阻害を防止することも可能である。
光硬化性化合物を含む組成物に光照射を行うための光源としては、通常はショートアークの紫外線発生光源が使用され、具体的には高圧水銀灯、低圧水銀灯、メタハライドランプ、キセノンランプ等が使用可能である。光硬化性化合物を含む組成物に照射する光線は、該光硬化性化合物を硬化可能な波長を含んでいることが必要で、通常は水銀灯の365nmを中心とする波長の光が利用されるが、使用する光重合開始剤の吸収波長に近い波長を含む光源であればいずれのランプも使用できる。光硬化性組成物層を硬化させることで、異方性拡散層を形成する。
本発明の異方性光学フィルムは、液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CRT)、表面電界ディスプレイ(SED)、電子ペーパーのような表示装置に適用することができる。特に好ましくは液晶表示装置(LCD)に用いられる。本発明の異方性光学フィルムは、シリコーン骨格を有する光硬化性化合物を硬化して形成されるものであるが、接着強度の問題は少なく、接着層や粘着層を介して、所望の場所に貼り合わせて使用することができる。
本発明の異方性光学フィルムは、透過型、反射型、または半透過型の液晶表示装置に好ましく用いることができる。
厚さ100μm、76×26mmサイズのPETフィルム(東洋紡社製、商品名:A4300)の縁部全周に、ディスペンサーを使い硬化性樹脂で高さ0.2mmの隔壁を形成した。この中に下記の光硬化性樹脂組成物を充填し、別のPETフィルムでカバーした。
・シリコーン・ウレタン・アクリレート(屈折率:1.460、重量平均分子量:5,890) 20重量部
(RAHN社製、商品名:00−225/TM18)
ネオペンチルグリコールジアクリレート(屈折率:1.450) 30重量部
(ダイセルサイテック社製、商品名Ebecryl145)
・ビスフェノールAのEO付加物ジアクリレート(屈折率:1.536) 15重量部
(ダイセルサイテック社製、商品名:Ebecyl150)
・フェノキシエチルアクリレート(屈折率:1.518) 40重量部
(共栄社化学製、商品名:ライトアクリレートPO−A)
・2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン 4重量部
(BASF社製、商品名:Irgacure651)
この両面をPETフィルムで挟まれた0.2mmの厚さの液膜を80℃に加熱したホットプレート載せ、表面からは送風機より風を送り冷やした状態にして、上部からUVスポット光源(浜松ホトニクス社製、商品名:L2859−01)の落射用照射ユニットから出射される平行光線をレンチキュラーレンズを介して線状光線に変換した紫外線を垂直に、照射強度10mW/cm2として1分間照射して、図1に示すような厚さ方向に屈曲した線状の微小な領域を多数有する参考例1の異方性拡散フィルムを得た(ただし、図1とは拡散中心軸や屈曲角等が異なる)。そこから、PETフィルムを剥がして本発明の異方性拡散フィルムを得た。
下記の光硬化性樹脂組成物を用いたこと以外、参考例1と同様にして参考例2の異方性
拡散フィルムを得た。
・シリコーン・ウレタン・アクリレート(屈折率:1.460、重量平均分子量:5,890) 45重量部
(RAHN社製、商品名:00−225/TM18)
・ビスフェノールAのEO付加物ジアクリレート(屈折率:1.536) 15重量部
(ダイセルサイテック社製、商品名:Ebecyl150)
・フェノキシエチルアクリレート(屈折率:1.518) 40重量部
(共栄社化学製、商品名:ライトアクリレートPO−A)
・2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン 4重量部
(BASF社製、商品名:Irgacure651)
下記の光硬化性樹脂組成物を用いたことと、線状光線に変換した紫外線を液膜の法線方向から 約−6 °傾けて照射する以外は参考例1と同様にして、実施例3の異方性拡散フィルムを得た。
・シリコーン・ウレタン・アクリレート(屈折率:1.460、重量平均分子量:5,890) 35重量部
(RAHN社製、商品名:00−225/TM18)
・トリメチロールプロパントリアクリレート(屈折率:) 10重量部
・ビスフェノールAのEO付加物ジアクリレート(屈折率:1.536) 10重量部
(ダイセルサイテック社製、商品名:Ebecyl150)
・フェノキシエチルアクリレート(屈折率:1.518) 45重量部
(共栄社化学製、商品名:ライトアクリレートPO−A)
・2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン 4重量部
(BASF社製、商品名:Irgacure651)
下記の光硬化性樹脂組成物を用いて、ホットプレートによる加熱温度を30℃にした以外は参考例1と同様にして、比較例1の異方性拡散フィルムを得た。
・エポキシアクリレート (屈折率:1.556) 20重量部
(ダイセルサイテック社製、商品名:Ebecyl3700)
・フェノキシエチルアクリレート(屈折率:1.518) 40重量部
(共栄社化学製、商品名:ライトアクリレートPO−A)
・ポリエーテルアクリレート(屈折率:1.462) 40重量部
(ダイセルサイテック社製、商品名:Ebecyl230)
・2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン 3重量部
(BASF社製、商品名:Irgacure651)
デガッサー:DG-980-51(日本分光株式会社製)
ポンプ:PU-980-51(日本分光株式会社製)
オートサンプラー:AS-950(日本分光株式会社製)
恒温槽:C-965(日本分光株式会社製)
カラム:Shodex KF-806L × 2本 (昭和電工株式会社製)
検出器:RI (SHIMAMURA YDR-880)
温度:40℃
溶離液:THF
注入量:150μl
流量:1.0ml/min
サンプル濃度:0.2%
参考例1、2と実施例3、比較例1で得られた異方光学フィルムを、図1(a)のA軸で切片化して、その断面を顕微鏡にて観察した。
光源の投光角、受光器の受光角を任意に可変できる変角光度計ゴニオフォトメータ(ジェネシア社製)を用いて、参考例、実施例および比較例の異方性拡散フィルムの評価を行った。光源からの直進光を受ける位置に受光部を固定し、その間のサンプルホルダーに参考例、実施例および比較例で得られた異方性拡散フィルムをセットした。図15に示すように回転軸(L)としてサンプルを回転させてそれぞれの入射角に対応する直線透過光量を測定した。この評価方法によって、どの角度の範囲で入射される光が拡散するかを評価することができる。この回転軸(L)は、図14または図1(a)に示されるサンプルの構造において、B−B軸と同じ軸である。直線透過光量の測定は、視感度フィルターを用いて可視光領域の波長を測定した。
図9は参考例1、図10は参考例2、図11は実施例3、図12は比較例1であり、それぞれ直線透過光量の測定による入射光依存性を示している。
表1に光学特性、表2に拡散中心軸の傾きと屈曲角をまとめた。
4、41、42、43、410、411、412、413、414、420、421、422、423、424 低屈折率領域
5、50 異方性光学フィルム
5a 上面
5b 下面
6 高屈折率領域
7 異方性拡散層
40 板状構造
51 線状光源
71 上部
72 中部
73 下部
Claims (6)
- 1層の異方性拡散層の内部に低屈折率領域と高屈折率領域を少なくとも有し、該1層の異方性拡散層の表面では該低屈折率領域と該高屈折率領域が交互に並んでおり、該1層の異方性拡散層の断面では該低屈折率領域および該高屈折率領域が厚さ方向に屈曲して延存した構造を有しており、
該1層の異方性拡散層の該厚さ方向に第1の拡散中心軸と、第2の拡散中心軸と、第3の拡散中心軸とを有し、
該第1の拡散中心軸、該第2の拡散中心軸および該第3の拡散中心軸のうち、一つの拡散中心軸の傾きが±5°の範囲であり、
且つ、別の拡散中心軸の傾きが−15°〜−5°または+5°〜+15°の範囲であり、
前記二つの軸以外の軸の傾きが、−25°〜−15°または+15°〜+25°の範囲であり、
該第1の拡散中心軸と該第2の拡散中心軸との屈曲角が正の値であり、該第2の拡散中心軸と該第3の拡散中心軸との屈曲角が負の値であることを特徴とする異方性光学フィルム。 - 前記1層の異方性拡散層の厚さ方向に渡って、前記低屈折率領域と前記高屈折率領域の界面が途切れることなく連続して存在する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の異方性光学フィルム。
- 前記低屈折率領域および前記高屈折率領域の屈曲方向が、前記1層の異方性拡散層の厚さ方向に渡って途切れることなく徐々に変化することを特徴とする請求項1または2に記載の異方性光学フィルム。
- 前記1層の異方性拡散層の直線透過率が最大となる入射角における最大直線透過率が50%以上であり、前記1層の異方性拡散層の直線透過率が最小となる入射角における最小直線透過率が20%以下であり、且つ、該最大直線透過率と該最小直線透過率との差が1/2以下となる直線透過率に対する入射光の拡散範囲の角度範囲が40°〜80°であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の異方性光学フィルム。
- 前記第1の拡散中心軸と前記第2の拡散中心軸との屈曲角の絶対値が10〜40°であり、前記第2の拡散中心軸と前記第3の拡散中心軸との屈曲角の絶対値が10〜40°であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の異方性光学フィルム。
- 前記第1の拡散中心軸、前記第2の拡散中心軸および前記第3の拡散中心軸の傾きが、それぞれ異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の異方性光学フィルム。
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