JP6209130B2 - 光学フィルム、組成物、平面画像表示装置、立体画像表示装置、液晶表示装置、有機el表示装置、光学フィルムの製造方法 - Google Patents

光学フィルム、組成物、平面画像表示装置、立体画像表示装置、液晶表示装置、有機el表示装置、光学フィルムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光学フィルム、組成物、特に、光学フィルムの製造に好ましく用いられる組成物、光学フィルムの製造方法、光学フィルムを有する平面画像表示装置、立体画像表示装置、液晶表示装置および有機EL表示装置に関する。
従来より、光学フィルムを製造する方法として、液晶性化合物を有機溶剤に溶解させた溶液を作製し、この溶液を透明支持体上に塗布、乾燥、硬化することで連続的に光学フィルムを製造する方法が用いられている。ところで、光学フィルムでは、液晶性化合物を均一に配向させることが求められている。そのような光学フィルムを連続的に製造するため、配向膜を塗布した透明支持体上に液晶性化合物を塗布後、高温で乾燥させ、光や熱により重合、硬膜化させることで均一な配向性を実現させている。
中でも、紫外線照射などによって膜を硬化させる技術は、光学フィルムの生産性の観点で効率の良い手段として知られている。例えば、特許文献1には、光学フィルムの耐久性や耐傷性の向上を目的に硬膜度を上げる手段として、光学フィルムを加熱(100℃以上)しながら紫外線照射することにより、配向層および液晶性化合物を含む光学異方性層を硬膜化する方法が開示されている。
また、特許文献2には、支持体上に、配向膜と、液晶性化合物を含む光学異方性層とが少なくともこの順に積層され、光重合開始剤が配向膜に含まれ、光重合開始剤の最大吸収波長が、液晶性化合物の最大吸収波長より少なくとも20nm長いことを特徴とする光学フィルムが開示されている。かかる文献では、配向膜に開始剤を入れることで湿熱耐久性を向上させている。
一方、特許文献3には、特定の構造を有する多官能(メタ)アクリルアミド化合物を硬化剤に用いることが開示されている。
特開2006−267628号公報 特開2009−98664号公報 特開2012−206992号公報
近年、液晶表示装置の薄型化が進んでおり、これに伴って構成部材である光学フィルムも薄型化が必要とされている。この光学フィルムの薄膜化にあたり、支持体の厚みを薄くすることが検討されている。しかしながら、特許文献1や2において、光学フィルムの支持体の厚みを薄くした場合では、配向膜層および液晶性化合物を含む光学異方性層の硬膜化にあたり加熱条件下で紫外線照射すると、紫外線照射により、発生する熱に薄い支持体が耐えられず変形し、シワが発生することが明らかとなった。かかるシワは、光学フィルムの表面状態を悪化させ、画像表示装置に組み込んだ際に、その表示性能を低下させてしまう。一方、低温加熱条件下で紫外線照射すると、支持体のシワの発生は抑制できるものの十分な配向膜の硬膜化ができず、光学フィルムの湿熱耐久性が悪化してしまい、やはり、画像表示装置に組み込んだ際に、表示性能を悪化させてしまうことが分かった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、支持体の表面状態が良好で、かつ、湿熱耐久性に優れた光学フィルムを提供することを目的とする。さらに、かかる光学フィルムの製造に好ましく用いられる組成物、光学フィルムの製造方法、光学フィルムを用いた平面画像表示装置、立体画像表示装置、液晶表示装置および有機EL表示装置を提供することを目的とする。
かかる状況のもと、本発明者らが鋭意検討を行った結果、重合性基を有するポリビニルアルコールと多官能(メタ)アクリルアミド化合物を含有する組成物を配向膜の形成に用いることによって、上記課題を解決しうることを見出した。すなわち、重合性基を有するポリビニルアルコールに適度な親水性を有する多官能(メタ)アクリルアミド化合物を配合することによって、支持体または光学異方性層と、配向膜層との密着性を向上させることができる。さらに、架橋性基を有する化合物を用いることにより、低温で重合した場合でも硬膜化できる。この結果、光学フィルムの支持体厚みを薄くしてもシワを発生させず、かつ、湿熱耐久性も向上可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
ところで、立体画像を表示する立体(3D)画像表示装置には、視認者の顔の回転に対して表示性能の悪化を防止するため、もしくは右目用画像と左目用画像を分離するために、互いに反対方向の円偏光画像とするための光学部材として、遅相軸やレターデーション等が互いに異なる領域が規則的に面内に配置されたパターン光学異方性素子が利用されている。このパターン光学異方性素子の支持体として、フィルムを利用した、いわゆるフィルムパターンドリターダー(FPR)においても、立体画像表示装置の表示性能を高めるにあたって本発明が有用であることが本発明者らの研究により明らかとなった。
さらに、近年、スマートフォンなどの携帯端末に使用される、有機EL表示装置が普及しており、外光下での使用に伴う表示性能向上が求められている。このような用途として、反射防止性能を有する円偏光板に適用するλ/4板への使用が期待されており、有機EL表示装置の表示性能を高めるにあたって、本発明が有用であることが本発明者らの研究により明らかとなった。
具体的には、以下の手段<1>および<14>により、好ましくは<2>〜<13>および<11>〜<28>により上記課題は解決された。
<1> 支持体と、配向膜と、液晶性化合物を含む光学異方性層とをこの順に有し、配向膜が、重合性基を有するポリビニルアルコールと、多官能アクリルアミド化合物および多官能メタクリルアミド化合物から選ばれる多官能アクリルアミド系化合物を有する光学フィルム。
<2> 支持体の厚みが20〜60μmである、<1>に記載の光学フィルム。
<3> 多官能アクリルアミド系化合物が、−L−アクリルアミド基で表される構造、および、−L−メタクリルアミド基で表される構造を合計で2種類以上含む、<1>または<2>に記載の光学フィルム;ただし、Lは単結合または二価の連結基を表す。
<4> 多官能アクリルアミド系化合物が、アクリルアミド基およびメタクリルアミド基を合計で3〜6個含む、<1>〜<3>のいずれかに記載の光学フィルム。
<5> 多官能アクリルアミド系化合物は、分子内に含まれる、アクリルアミド基およびメタクリルアミド基から選ばれる2つの基同士を連結する原子数が、それぞれ、4〜40である、<1>〜<4>のいずれかに記載の光学フィルム。
<6> 多官能アクリルアミド系化合物が、下記一般式(I)で表される化合物である、<1>〜<5>のいずれかに記載の光学フィルム;
一般式(I)
一般式(I)中、Zはn価の基を表し、Lは単結合または二価の連結基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表し、nは3〜6の整数を表し、n個のLおよびRは、それぞれ同一でもよいし、異なっていてもよい。
<7> 一般式(I)中のn個の−L−NH−C(=O)−CR=CH2のうち、(n−1)個または(n−2)個は同一のLを有する構造(A)であり、残りの1個または2個は構造(A)とは異なるLを有する構造である、<6>に記載の光学フィルム。
<8> 一般式(I)中のZが下記のいずれかの構造である、<6>または<7>に記載の光学フィルム;
式中、*は一般式(I)中のLとの結合部位を表す。
<9> 多官能アクリルアミド系化合物が、下記一般式(I−1)で表される化合物である、<1>〜<5>のいずれかに記載の光学フィルム;
一般式(I−1)
一般式(I−1)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、複数存在するRは、それぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。
<10> 配向膜における、多官能アクリルアミド系化合物と重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比が、1:1〜1:20である、<1>〜<9>のいずれかに記載の光学フィルム。
<11> 配向膜における、多官能アクリルアミド系化合物と、重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比が、1:5〜1:20であり、光学フィルムが視野角拡大フィルム用である、<1>〜<10>のいずれかに記載の光学フィルム。
<12> 配向膜における、多官能アクリルアミド系化合物と、重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比が、1:1〜1:20であり、光学フィルムがパターンドリターダーフィルム用である、<1>〜<10>のいずれかに記載の光学フィルム。
<13> 配向膜における、多官能アクリルアミド系化合物と、重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比が、1:1〜1:20であり、光学フィルムが円偏光板用である、<1>〜<10>のいずれかに記載の光学フィルム。
<14> 重合性基を有するポリビニルアルコールと、多官能アクリルアミド化合物および多官能メタクリルアミド化合物から選ばれる多官能アクリルアミド系化合物とを含む、組成物。
<15> 多官能アクリルアミド系化合物が、−L−アクリルアミド基で表される構造、および、−L−メタクリルアミド基で表される構造を合計で2種類以上含む、<14>に記載の組成物;ただし、Lは単結合または二価の連結基を表す。
<16> 多官能アクリルアミド系化合物が、アクリルアミド基およびメタクリルアミド基を合計で3〜6個含む、<14>または<15>に記載の組成物。
<17> 多官能アクリルアミド系化合物は、分子内に含まれる、アクリルアミド基およびメタクリルアミド基から選ばれる2つの基同士を連結する原子数が、それぞれ、4〜40である、<14>〜<16>のいずれかに記載の組成物。
<18> 多官能アクリルアミド系化合物が、下記一般式(I)で表される化合物である、<14>〜<17>のいずれかに記載の組成物;
一般式(I)
一般式(I)中、Zはn価の基を表し、Lは単結合または二価の連結基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表し、nは3〜6の整数を表し、n個のLおよびRは、それぞれ同一でもよいし、異なっていてもよい。
<19> 一般式(I)のn個の−L−NH−C(=O)−CR=CH2のうち、(n−1)個または(n−2)個は同一のLを有する構造(A)であり、残りの1個または2個は構造(A)とは異なるLを有する構造である、<18>に記載の組成物。
<20> 一般式(I)のZが下記のいずれかかの構造である、<18>または<19>に記載の組成物;
式中、*は一般式(I)中のLとの結合部位を表す。
<21> 多官能アクリルアミド系化合物が、下記一般式(I−1)で表される化合物である、<14>〜<17>のいずれかに記載の組成物;
一般式(I−1)
一般式(I−1)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、複数存在するRは、それぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。
<22> 重合性基を有するポリビニルアルコールが、重合性エチレン性不飽和基または開環重合性基を有するポリビニルアルコールである、<14>〜<21>のいずれかに記載の組成物。
<23> 多官能アクリルアミド系化合物と重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比が、1:1〜1:20である、<14>〜<22>のいずれかに記載の組成物。
<24> 光学フィルム用である<14>〜<23>のいずれか1項に記載の組成物。
<25> <1>〜<13>のいずれかに記載の光学フィルムを有する、平面画像表示装置または立体画像表示装置。
<26> <1>〜<13>のいずれかに記載の光学フィルムを有する、液晶表示装置または有機EL表示装置。
<27> 支持体上に、<14>〜<24>のいずれかに記載の組成物を層状に適用すること、層状にした組成物の表面に液晶化合物を含む組成物を層状に適用すること、層状にした液晶化合物を含む組成物に40〜90℃で紫外線照射することを含む、光学フィルムの製造方法。
<28> 光学フィルムが<1>〜<13>のいずれかに記載の光学フィルムである、<27>に記載の光学フィルムの製造方法。
支持体の表面状態が良好で、かつ、湿熱耐久性に優れた光学フィルムを提供可能になった。さらに、かかる光学フィルムの製造に好ましく用いられる組成物、光学フィルムの製造方法を提供可能になった。また、光学フィルムを有する平面画像表示装置、立体画像表示装置、液晶表示装置および有機EL表示装置を提供可能になった。
パターン光学異方性層の模式図である。 パターン円偏光板の一例を示す模式図である。 本発明の液晶表示装置の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の有機EL表示装置の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の立体画像表示装置の一例を示す模式的な断面図である。
以下において、本発明の内容について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。尚、本願明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。
本明細書において、Re(λ)、Rth(λ)は、各々、波長λにおける面内のレターデーション、及び厚さ方向のレターデーションを表す。Re(λ)はKOBRA 21ADH、又はWR(王子計測機器(株)製)において、波長λnmの光をフィルム法線方向に入射させて測定される。測定波長λnmの選択にあたっては、波長選択フィルターをマニュアルで交換するか、または測定値をプログラム等で変換して測定することができる。測定されるフィルムが、1軸又は2軸の屈折率楕円体で表されるものである場合には、以下の方法によりRth(λ)が算出される。なお、この測定方法は、後述する光学異方性層中のディスコティック液晶分子の配向膜側の平均チルト角、その反対側の平均チルト角の測定においても一部利用される。
Rth(λ)は、Re(λ)を、面内の遅相軸(KOBRA 21ADH、又はWRにより判断される)を傾斜軸(回転軸)として(遅相軸がない場合には、フィルム面内の任意の方向を回転軸とする)のフィルム法線方向に対して法線方向から片側50°まで10度ステップで各々その傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて全部で6点測定し、その測定されたレターデーション値と平均屈折率の仮定値及び入力された膜厚値を基にKOBRA 21ADH又はWRが算出する。上記において、法線方向から面内の遅相軸を回転軸として、ある傾斜角度にレターデーションの値がゼロとなる方向をもつフィルムの場合には、その傾斜角度より大きい傾斜角度でのレターデーション値はその符号を負に変更した後、KOBRA 21ADH、又はWRが算出する。なお、遅相軸を傾斜軸(回転軸)として(遅相軸がない場合には、フィルム面内の任意の方向を回転軸とする)、任意の傾斜した2方向からレターデーション値を測定し、その値と平均屈折率の仮定値、及び入力された膜厚値を基に、以下の式(A)、及び式(III)よりRthを算出することもできる。
式(A):
なお、上記のRe(θ)は法線方向から角度θ傾斜した方向におけるレターデーション値をあらわす。また、式(A)におけるnxは、面内における遅相軸方向の屈折率を表し、nyは、面内においてnxに直交する方向の屈折率を表し、nzは、nx及びnyに直交する方向の屈折率を表す。
Rth={(nx+ny)/2−nz}×d・・・・・・・・式(III)
測定されるフィルムが、1軸や2軸の屈折率楕円体で表現できないもの、いわゆる光学軸(optic axis)がないフィルムの場合には、以下の方法により、Rth(λ)は算出される。Rth(λ)は、Re(λ)を、面内の遅相軸(KOBRA 21ADH、又はWRにより判断される)を傾斜軸(回転軸)として、フィルム法線方向に対して−50°から+50°まで10°ステップで各々その傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて11点測定し、その測定されたレターデーション値と平均屈折率の仮定値及び入力された膜厚値を基にKOBRA 21ADH又はWRが算出する。また、上記の測定において、平均屈折率の仮定値は、ポリマーハンドブック(JOHN WILEY&SONS,INC)、各種光学フィルムのカタログの値を使用することができる。平均屈折率の値が既知でないものについては、アッベ屈折計で測定することができる。主な光学フィルムの平均屈折率の値を以下に例示する:
セルロースアシレート(1.48)、シクロオレフィンポリマー(1.52)、ポリカーボネート(1.59)、ポリメチルメタクリレート(1.49)、ポリスチレン(1.59)である。
これら平均屈折率の仮定値と膜厚を入力することで、KOBRA 21ADH又はWRはnx、ny、nzを算出する。この算出されたnx,ny,nzよりNz=(nx−nz)/(nx−ny)が更に算出される。
なお、「遅相軸」は、屈折率が最大となる方向を意味し、更に屈折率の測定波長は、特別な記述がない限り、可視光域(λ=550nm)での値である。
本明細書において、光学フィルム及び液晶層等の各部材の光学特性を示す数値、数値範囲、及び定性的な表現(例えば、「同等」、「等しい」等の表現)については、液晶表示装置やそれに用いられる部材について一般的に許容される誤差を含む数値、数値範囲及び性質を示していると解釈されるものとする。
本明細書において、各軸・方向間の配置や交差角の角度の説明で、範囲を示さずに単に「平行」「直交」「0°」「90°」「45°」等という場合には、「おおよそ平行」「おおよそ直交」「おおよそ0°」「おおよそ90°」「おおよそ45°」の意であり、厳密なものではない。それぞれの目的を達成する範囲内での、多少のズレは許容される。例えば「平行」「0°」とは、交差角がおおよそ0°ということであり、−10°〜10°、好ましくは−5°〜5°、より好ましくは−3°〜3°である。「直交」「90°」とは、交差角がおおよそ90°ということであり、80°〜100°、好ましくは85°〜95°、より好ましくは87°〜93°である。「45°」とは、交差角がおおよそ45°ということであり、35°〜55°、好ましくは40°〜50°、より好ましくは42°〜48°である。
本明細書において、(メタ)アクリルアミド化合物は、アクリルアミド基またはメタクリルアミド基を分子中に含む化合物を意味する。すなわち、本明細書において、多官能(メタ)アクリルアミド化合物とは、多官能アクリルアミド化合物および多官能メタクリルアミド化合物から選ばれる多官能アクリルアミド系化合物を意味する。本明細書において、多官能(メタ)アクリルアミド化合物と、多官能アクリルアミド系化合物は同義であり、以下、多官能アクリルアミド化合物と多官能メタクリルアミド化合物をあわせて多官能(メタ)アクリルアミド化合物ともいう。
また、本明細書において、アクリルアミド基とメタクリルアミド基とを合わせて、(メタ)アクリルアミド基ともいう。また、本明細書において、(メタ)アクリルアミド基の数を表す場合、アクリルアミド基とメタクリルアミド基との合計数を意味する。
<組成物>
本発明の組成物は、重合性基を有するポリビニルアルコールと多官能(メタ)アクリルアミド化合物を含むことを特徴とする。
本発明の組成物を用いて後述する配向膜を形成すると、表面状態が良好で、かつ、湿熱耐久性に優れた光学フィルムを提供可能となる。
<<重合性基を有するポリビニルアルコール>>
本発明の組成物は、重合性基を有するポリビニルアルコールを有する。ポリビニルアルコールは特に定めるものではないが、例えば、特許第3890368号に記載の実施例1に記載のものを用いることができる。
光学フィルムを光学補償フィルムや視野角拡大フィルムなどに用いる場合は、ポリビニルアルコールの鹸化度は80〜95mol%が好ましく、83〜90mol%がより好ましく、85〜89mol%が特に好ましい。また、光学フィルムをパターンドリターダーフィルム(FPR)、円偏光板などに用いる場合は、ポリビニルアルコールの鹸化度は85〜99mol%が好ましく、88〜98mol%がより好ましく、90〜97mol%が最も好ましい。
ポリビニルアルコールが有する重合性基としては、付加重合反応又は縮合重合反応が可能な官能基であることが好ましい。以下に重合性基の例を示す。
更に、重合性基は付加重合反応が可能な官能基であることが特に好ましい。そのような重合性基としては重合性エチレン性不飽和基又は開環重合性基が好ましい。
重合性エチレン性不飽和基の例としては、下記の式(M−1)〜(M−6)が挙げられる。
式(M−3)、(M−4)中、Rは水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基を表し、水素原子又はメチル基が好ましい。
上記式(M−1)〜(M−6)の中、(M−1)又は(M−2)が好ましく、(M−1)がより好ましい。
開環重合性基は、環状エーテル基が好ましく、エポキシ基又はオキセタニル基がより好ましい。
重合性基を有するポリビニルアルコールの含有量は、組成物の固形分中、50〜99.9質量%が好ましく、60〜99.9質量%がより好ましい。
<<多官能(メタ)アクリルアミド化合物>>
本発明の組成物は、多官能(メタ)アクリルアミド化合物を含有する。多官能(メタ)アクリルアミド化合物は、架橋剤としての機能を有するため、低温加熱条件下においても十分に硬膜化する。また、本発明の組成物を配向膜として使用した際、支持体の表面状態が良好で、かつ、湿熱耐久性に優れた光学フィルムを提供可能となる。
本発明で用いる多官能(メタ)アクリルアミド化合物としては、3個以上の(メタ)アクリルアミド基を含んでいれば特に定めるものではないが、(メタ)アクリルアミド基を3〜6個含むことが好ましい。
本発明で用いる多官能(メタ)アクリルアミド化合物は、2種類以上の−L−(メタ)アクリルアミド基で表される構造(ここで、Lは単結合または二価の連結基である)を含むことが好ましい。さらには、一分子中に2種類以上存在する−L−(メタ)アクリルアミド基で表される構造(ここで、Lは単結合または二価の連結基である)のうち、同じ種類の構造の数が異なることが好ましい。このような構成とすることにより、多官能(メタ)アクリルアミド化合物が非対称の分子構造を有し、結果として多官能(メタ)アクリルアミド化合物の水溶性が高まるため、ポリビニルアルコールとの相溶性をより向上させることができる。
ここで、Lは単結合または二価の連結基を表す。二価の連結基としては、アルキレン基、−O−、−S−、−CO−、−SO2−、−NRa−(但し、Raは炭素原子数が1〜5のアルキル基又は水素原子であり、メチル基または水素原子が好ましい)、アルケニレン基、アルキニレン基およびアリーレン基のいずれかから選択される基、または、これらの基の2つ以上の組み合わせからなる基が好ましい。より好ましくは、アルキレン基、−O−、−CO−、−SO2−、−NRa−(但し、Raは炭素原子数が1〜5のアルキル基又は水素原子である)との組み合わせからなる二価の連結基が挙げられる。Lの鎖部分を構成する原子数は、1〜20であることが好ましい。ここでの鎖とは、(メタ)アクリルアミド基に結合している原子の鎖であって、最も長い鎖をいう。例えば、−CH2−CH2−(メタ)アクリルアミド基であると、Lの鎖部分を構成する原子数は2となる。
アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基は、直鎖状、分枝状、および環状であってもよい。
多官能(メタ)アクリルアミド化合物は、分子内に含まれる(メタ)アクリルアミド基同士を連結する原子数(すなわち、アクリルアミド基およびメタクリルアミド基から選ばれる2つの基同士を連結する原子数)が、それぞれ、4〜40であることが好ましく、4〜30であることがより好ましく、4〜20であることがさらに好ましい。(メタ)アクリルアミド基同士を連結する原子数とは、分子中の2つの(メタ)アクリルアミド基における窒素原子間を連結する鎖部分を構成する原子数を示す。従って、例えば、4官能(メタ)アクリルアミド化合物の場合、(メタ)アクリルアミド基における鎖部分の原子数の数え方は6通りの組み合わせがあり、そのそれぞれについて、上記範囲内であると好ましい。例えば、後述する例示化合物(1−a)の場合、(メタ)アクリルアミド基同士を連結する原子数は、それぞれ、6、6、6、11、11、11となる。
多官能(メタ)アクリルアミド化合物としては、下記一般式(I)で表される化合物であることが好ましい。
一般式(I)
(一般式(I)中、Zはn価の基を表し、Lは単結合または二価の連結基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表し、nは3〜6の整数を表す。n個のLおよびRは、それぞれ同一でもよいし、異なっていてもよい。)
Lは、上記2種類以上の−L−(メタ)アクリルアミド基で表される構造(ここで、Lは単結合または二価の連結基である)におけるLと同義であり、好ましい範囲も同義である。一般式(I)において、Lのうち少なくとも1つは二価の連結基であることが好ましい。
Zは、n価の基を表し、3〜6価の連結基であることが好ましく、3〜4価の連結基であることがより好ましい。n価の基としては、炭化水素基(好ましくは炭素数1〜10の炭化水素基)、下記のZ−1、Z−2またはZ−3が好ましい。より好ましくは、脂肪族炭化水素基(好ましくは炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基)、Z−1、Z−2またはZ−3である。更に好ましくは、Z−1、Z−2、下記のZ−5またはZ−6である。
(式中、*はLとの結合部位を表す。)
nは3〜6の整数を表し、3〜5の整数が好ましく、3または4がより好ましい。
一般式(I)で表される化合物としては、n個の−L−NH−C(=O)−CR=CH2のうち、(n−1)個または(n−2)個は同一のLを有する構造(A)であり、残りの1個または2個は構造(A)とは異なるLを有する構造であることが好ましい。このような構造とすることで、本発明の組成物を用いて配向膜を形成し、光学フィルムを製造した場合、支持体の表面状態が良好で、かつ、湿熱耐久性に優れた光学フィルムを提供可能となる。
一般式(I)で表される化合物は、下記一般式(I−1)で表される化合物であることが好ましい。
一般式(I−1)
(一般式(I−1)中、Rは水素原子又はメチル基を表す。複数存在するRは、それぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。)
以下に多官能(メタ)アクリルアミド化合物の好ましい具体例を示すが、本発明は以下の具体例によってなんら限定されるものではない。
多官能(メタ)アクリルアミド化合物は、重合性基を有するポリビニルアルコール100質量部に対し、0.001〜5質量部含むことが好ましく、0.01〜4質量部含むことがより好ましく、0.1〜3質量部含むことがさらに好ましい。
本発明の組成物を光学フィルムとして利用する場合、多官能(メタ)アクリルアミド化合物と重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比は、1:1〜1:20であることが好ましく、1:1〜1:15であることがより好ましく、1:1〜1:10であることがさらに好ましい。
本発明の組成物を光学フィルムのひとつである視野角拡大フィルムとして利用する場合、多官能(メタ)アクリルアミド化合物と重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比は、1:5〜1:20であることが好ましく、1:5〜1:15であることがより好ましく、1:5〜1:10であることがさらに好ましい。
本発明の組成物を光学フィルムのひとつであるパターンドリターダーフィルム(FPR)として利用する場合、多官能(メタ)アクリルアミド化合物と重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比は、1:1〜1:20であることが好ましく、1:2〜1:15であることがより好ましく、1:4〜1:12であることがさらに好ましい。
本発明の組成物を円偏光板用の光学フィルムとして利用する場合、多官能(メタ)アクリルアミド化合物と重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比は、1:1〜1:20であることが好ましく、1:2〜1:15であることがより好ましく、1:4〜1:12であることがさらに好ましい。
<<他の添加剤>>
本発明の組成物は、重合性基を有するポリビニルアルコールと多官能(メタ)アクリルアミド化合物の他に、他の添加剤を含んでいてもよい。
他の添加剤としては、例えば、界面活性剤、塩基性化合物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、トリエチルアミンなど)や、酸性化合物(例えば、塩酸、酢酸、コハク酸等)等が挙げられる。具体的には、特許第3890368号公報の段落0081に記載されている二官能アルデヒド等を参酌でき、これらの内容は本明細書に取り込まれる。
<光学フィルム>
本発明の光学フィルムは、支持体と、配向膜と、液晶性化合物を含む光学異方性層とをこの順に有し、配向膜が重合性基を有するポリビニルアルコールと多官能(メタ)アクリルアミド化合物を有することを特徴とする。
本発明の光学フィルムは、配向膜に本発明の組成物を有することで、薄層化した場合であっても、フィルムの表面状態が良好で、かつ、湿熱耐久性に優れる。
以下、各部材について詳細に説明する。
<<支持体>>
本発明の光学フィルムに用いられる支持体の厚みは、20〜60μmであることが好ましく、25〜60μmがより好ましく、25〜45μmがさらに好ましい。
支持体としては、面内及び厚み方向の位相差がほとんどないフィルムを用いることが望ましい態様である。支持体の波長550nmにおける面内レターデーションRe(550)は、0〜10nmであることが好ましい。
本明細書中、「MD」は、支持体の送り出し方向、及び「TD」はそれに直交する方向を意味し、長尺状の支持体では、「MD」は長手方向と一致し、「TD」は幅方向と一致する。「MD」及び「TD」が特定困難な場合もあるが、その場合は矩形状の支持体の長辺・短辺の一方をMDとし、他方をTDとして任意に決定し、引張り弾性率を算出するものとする。
また、本発明の光学フィルムに用いられる支持体としては、支持体のMD及びTDの双方の引張り弾性率が4.0GPa以上であることが好ましい。引張り弾性率は高いほど好ましいが、脆くない程度に高いことが好ましい。これらの観点から、MD及びTDの平均の引張り弾性率は、4.0〜6.0GPaであるのが好ましい。
本発明者らが鋭意検討した結果、本発明では、MD及びTDの方向の平均値が高い引張り弾性率を有する支持体を用いることで、支持体の膜厚が薄い場合でもシワなどの面状故障を生じることなく、支持体の搬送、光学異方性層の積層を行うことが出来る。引張り弾性率は、ストログラフ−R2(東洋精機社製)で測定することができる。
本発明の光学フィルムに用いられる支持体としては、特に制限なく公知の配向膜用透明支持体を用いることができる。
支持体を形成する材料としては、光学性能、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性、等方性などに優れるポリマーであればどのような材料を用いてもよい。例えば、ポリカーボネート系ポリマー、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル系ポリマー、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー、ポリスチレンやアクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)等のスチレン系ポリマーなどがあげられる。また、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体の如きポリオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、ナイロンや芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー、イミド系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルスルホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニルアルコール系ポリマー、ビニルブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオキシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、又は前述したポリマーを混合したポリマーも例としてあげられる。また本発明において、支持体は、アクリル系、ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の紫外線硬化型、熱硬化型の樹脂の硬化層として形成することもできる。
また、支持体を形成する材料としては、熱可塑性ノルボルネン系樹脂を好ましく用いることが出来る。熱可塑性ノルボルネン系樹脂としては、日本ゼオン(株)製のゼオネックス、ゼオノア、JSR(株)製のアートン等があげられる。
また、支持体を形成する材料としては、偏光板の透明保護フィルムとして用いられてきた、トリアセチルセルロースに代表される、セルロース系ポリマー(以下、セルロースアシレートという)を好ましく用いることが出来る。以下に、支持体の例として、主にセルロースエステルフィルムについて詳細を説明するが、その技術的事項は、他の高分子フィルムについても同様に適用できることは明らかである。
<<<セルロースアシレート>>>
セルロースエステルフィルムは、セルロースアシレートを主成分として含有するのが好ましい。セルロースアシレートは、特に制限はない。その中でも、アセチル置換度が2.70以上2.95以下のセルロースアシレートを用いることが好ましい。アセチル置換度が2.70以上であると、後述する条件を満たす可塑剤(例えば、特定の置換度のスクロースベンゾエートなど)との相溶性が良好であり、フィルムのヘイズが抑制されるため好ましい。さらに、フィルムの透明性に加えて、透湿度や含水率が良好となるため好ましい。また、偏光板耐久性やフィルム自体の湿熱耐久性も良好となるため好ましい。一方、置換度が2.95以下であることが光学性能の観点で好ましい。
セルロースアシレートのアセチル置換度は、2.75以上2.90以下であることがさらに好ましく、2.82以上2.87以下であることが特に好ましい。
なお、総アシル置換度の好ましい範囲も、前述したアセチル置換度の好ましい範囲と同様である。
なお、アシル基の置換度は、ASTM−D817−96に規定の方法に準じて測定することができる。アシル基で置換されていない部分は通常ヒドロキシル基として存在している。
セルロースのヒドロキシル基に置換するアシル基は、炭素数2〜22のアシル基が好ましい。炭素数2〜22のアシル基としては、脂肪族基でもアリール基でもよく、単一でも2種類以上の混合物でもよい。それらは、例えばセルロースのアルキルカルボニルエステル、アルケニルカルボニルエステルあるいは芳香族カルボニルエステル、芳香族アルキルカルボニルエステルなどであり、それぞれさらに置換された基を有していてもよい。これらの好ましいアシル基としては、アセチル、プロピオニル、ブタノイル、へプタノイル、ヘキサノイル、オクタノイル、デカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ヘキサデカノイル、オクタデカノイル、iso−ブタノイル、t−ブタノイル、シクロヘキサンカルボニル、オレオイル、ベンゾイル、ナフチルカルボニル、シンナモイル基などを挙げることが出来る。これらの中でも、アセチル、プロピオニル、ブタノイル、ドデカノイル、オクタデカノイル、t−ブタノイル、オレオイル、ベンゾイル、ナフチルカルボニル、シンナモイルなどが好ましく、アセチル、プロピオニル、ブタノイルがより好ましい。
本発明に使用されるセルロースアシレートは、置換基がアセチル基であるものが好ましい。
また、セルロースアシレートは、セルロースのヒドロキシル基に置換するアシル基の種類を2種類以上とした混合脂肪酸セルロースアシレートを用いてもよい。混合脂肪酸セルロースアシレートとしては、具体的には、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートが挙げられる。
セルロースアシレートの合成方法の基本的な原理は、右田他、木材化学180〜190頁(共立出版、1968年)に記載されている。代表的な合成方法は、カルボン酸無水物−酢酸−硫酸触媒による液相酢化法である。
セルロースアシレートを得るには、具体的には、綿花リンタや木材パルプ等のセルロース原料を適当量の酢酸で前処理した後、予め冷却したカルボン酸化混液に投入してエステル化し、完全セルロースアシレート(2位、3位および6位のアシル置換度の合計が、ほぼ3.00)を合成する。上記カルボン酸化混液は、一般に溶媒としての酢酸、エステル化剤としての無水カルボン酸および触媒としての硫酸を含む。無水カルボン酸は、これと反応するセルロースおよび系内に存在する水分の合計よりも、化学量論的に過剰量で使用することが普通である。エステル化反応終了後に、系内に残存している過剰の無水カルボン酸の加水分解およびエステル化触媒の一部の中和のために、中和剤(例えば、カルシウム、マグネシウム、鉄、アルミニウムまたは亜鉛の炭酸塩、酢酸塩または酸化物)の水溶液を添加する。次に、得られた完全セルロースアシレートを少量の酢化反応触媒(一般には、残存する硫酸)の存在下で、50〜90℃に保つことにより鹸化熟成し、所望のアシル置換度および重合度を有するセルロースアシレートまで変化させる。所望のセルロースアシレートが得られた時点で、系内に残存している触媒を前述したような中和剤を用いて完全に中和するか、あるいは中和することなく水または希硫酸中にセルロースアシレート溶液を投入(あるいは、セルロースアシレート溶液中に、水または希硫酸を投入)してセルロースアシレートを分離し、洗浄および安定化処理を行う等して、前述した特定のセルロースアシレートを得ることができる。
セルロースアシレートの分子量は数平均分子量(Mn)で40000〜200000のものが好ましく、100000〜200000のものが更に好ましい。本発明で用いられるセルロースアシレートはMw/Mn比が4.0以下であることが好ましく、更に好ましくは1.4〜2.3である。
本発明において、セルロースアシレート等の平均分子量及び分子量分布は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)を算出し、国際公開WO2008−126535号公報に記載の方法により、その比を計算することができる。
<<<可塑剤>>>
セルロースエステルフィルムは、主成分であるセルロースアシレートとともに、可塑剤を含有していてもよい。可塑剤としては、セルロースアシレートの可塑剤として知られる多くの化合物も有用に使用することができる。例えば、リン酸エステル、カルボン酸エステル、糖エステル、重縮合エステル等が用いられる。また、これらの可塑剤は、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明に利用可能なリン酸エステルまたはカルボン酸エステルは、例えば特開2013−032420号公報の段落0078に記載されており、これらの内容は本明細書に取り込まれる。
本発明に利用可能な重縮合エステルは、例えば特開2011−012186号公報の段落0015〜0030に記載されており、これらの内容は本明細書に取り込まれる。
本発明に利用可能な糖エステルは、例えば特開2012−215812号公報の段落0022〜0050に記載されており、これらの内容は本明細書に取り込まれる。本発明では、以下の糖エステル1または2を添加することが好ましい。
本発明に用いられる可塑剤の含有量は、セルロースアシレートを含むポリマー成分100質量部に対して、1〜40質量部であることが好ましく、1〜20質量部であることがさらに好ましい。このような範囲とすることで、透明性に優れたセルロースエステルフィルムを得ることができる。
2種類以上の可塑剤を併用する場合は、含有量の合計が上記の範囲とすることが好ましい。
<<<UV吸収剤>>>
セルロースエステルフィルムは、主成分であるセルロースアシレートとともに、UV(紫外線)吸収剤を含有していてもよい。本発明に使用可能なUV吸収剤については特に制限はない。従来セルロースエステルに使用されているUV吸収剤はいずれも用いることができる。UV吸収剤としては、特開2006−184874号公報に記載の化合物を挙げることができる。高分子紫外線吸収剤も好ましく用いることが出来、特に特開平6−148430号公報に記載のポリマータイプの紫外線吸収剤が好ましく用いられる。
例としてUV−1〜3を挙げるが、添加するUV吸収剤はこれらに限定されない。UV吸収剤の添加量は、セルロースアシレートを含むポリマー成分100質量部に対して0.1〜10質量部であることが好ましく、0.5〜5質量部であることがさらに好ましい。
<<<レターデーション発現剤>>>
セルロースエステルフィルムは、主成分であるセルロースアシレートとともに、少なくとも1種のレターデーション発現剤を含有することが好ましい。すなわち、本発明ではレターデーション発現剤を用いても用いなくてもよいが、レターデーション値を発現するため、レターデーション発現剤を用いるのが好ましい。本発明において用いることができるレターデーション発現剤としては、棒状または円盤状化合物、正の複屈折性化合物からなるものを挙げることができる。棒状または円盤状化合物としては、少なくとも二つの芳香族環を有する化合物をレターデーション発現剤として好ましく用いることができる。棒状化合物からなるレターデーション発現剤の添加量は、セルロースアシレートを含むポリマー成分100質量部に対して0.1〜10質量部であることが好ましく、0.5〜5質量部であることがさらに好ましい。円盤状のレターデーション発現剤は、セルロースアシレート樹脂100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましく、0.5〜5質量部の範囲で使用することがより好ましい。
円盤状化合物はRthレターデーション発現性において棒状化合物よりも優れているため、特に大きなRthレターデーションを必要とする場合には好ましく使用される。2種類以上のレターデーション発現剤を併用してもよく、含有量はその合計が上記の範囲となることが好ましい。
レターデーション発現剤は、250〜320nmの波長領域に最大吸収を有することが好ましく、可視領域に実質的に吸収を有していないことが好ましい。
円盤状化合物について説明する。円盤状化合物としては少なくとも二つの芳香族環を有する化合物を用いることができる。
本明細書において、「芳香族環」は、芳香族炭化水素環に加えて、芳香族性ヘテロ環を含む。本発明に用いることができる円盤状化合物としては、例えば、特開2008−181105号公報の段落0038〜0046に記載される化合物を挙げることができる。
本発明では前述の円盤状化合物の他に直線的な分子構造を有する棒状化合物も好ましく用いることができる。本発明に用いることができる棒状化合物としては、例えば、特開2007−268898号公報の段落0053〜0095に記載される化合物を挙げることができる。
<<セルロースエステルフィルムの製造方法>>
セルロースエステルフィルムを製造する方法は、特に制限はなく、公知の方法を用いて製膜することができる。例えば、溶液流延製膜法及び溶融製膜法のいずれを利用して製膜してもよい。フィルムの面状を改善する観点から、セルロースエステルフィルムは、溶液流涎製膜法を利用して製造するのが好ましい。セルロースエステルフィルムを製造する方法は、例えば、特開2012−215812号公報の段落0056〜0083記載されており、これらの内容は本明細書に取り込まれる。
(層構成)
本発明で使用するセルロースエステルフィルムは単層フィルムであっても、2層以上の積層構造を有していてもよい。例えば、コア層と表層の2層からなる積層構造であって、共流延によって製膜された態様であることも好ましい。
<<セルロースエステルフィルムの物性>>
セルロースエステルフィルムのフィルム幅(TD)方向の最大膜厚と最小膜厚の差は、2μm以上が好ましい。上限は5μm以下が好ましい。5μm以下であれば、フィルム物性が均一にできる。また、さらにロール保管時における応力の集中を抑制できる。また、光学異方性層は、支持体のフィルム幅(TD)方向中央部に積層されるため、セルロースエステルフィルムの膜厚最大部の幅(TD)方向位置としてはフィルム幅(TD)方向の中心部から600mm以上外側にあることが好ましい。
セルロースエステルフィルムは、フィルムの両表面における動摩擦係数が0.3以上3.5以下であることが好ましいく、0.3以上3.0以下であることがより好ましく、0.3以上2.0以下であることが最も好ましい。
動摩擦係数が0.3以上であればフィルム搬送時のキシミを改善でき、ハンドリング適性を改善することができる。また、動摩擦係数が3.5以下であればフィルム搬送時の滑り性を改善でき、ハンドリング適性を改善することができる。特に動摩擦係数が3.0以下であると、顕著にハンドリング適性が改善されるため好ましい。
本明細書中、動摩擦係数は、以下の方法で算出する。まず、フィルム試料100mm×200mm及び75mm×100mmの試料を23℃、相対湿度65%、2時間調湿し、テンシロン引張試験機(RTA−100、オリエンテック(株)製)にて大きいフィルムを台の上に固定後、200gの重りを付けた小さいフィルムを載せる。重りを水平方向に引張り、動いている時の力Fを測定し、下記式より動摩擦係数μkを算出する。
F=μk×W(W:重りの重さ(Kgf))
セルロースエステルフィルムの試料40mm×40mmを、25℃、60%RHで分光光度計(UV−3150、商品名、島津製作所社製)にて、波長200〜450nmにおける吸光度を測定する。ここで、吸光度が0.1以下となる最低波長を吸収端吸光度と定義し、λaewと標記する。λaewは350nm以下が好ましく、330nm以下がより好ましい。
<<配向膜>>
本発明の光学フィルムにおける配向膜は、支持体上に形成され、本発明の組成物を有する。配向膜は、支持体上に本発明の組成物を含有する塗布液を塗布、加熱乾燥することにより形成可能である。
光学フィルムを形成する際、光学異方性層中の液晶化合物の配向の固定化、および配向膜の硬膜化のため、紫外線を照射しながら光学フィルムを加熱する必要がある。膜厚が薄い支持体を用いた場合、加熱の際に支持体が発熱温度により変形し、光学フィルムが変形してしまうことがわかった。また、加熱の温度を低温にすると、配向膜層の硬膜化が十分に進行しないため湿熱耐久性が悪化し、光学フィルムを液晶表示装置に用いた場合、その表示性能を損なわせることがわかった。本発明の光学フィルムでは、本発明の組成物を有する配向膜を用いることで、これらの問題を解決できる。即ち、本発明の組成物中の多官能(メタ)アクリルアミド化合物により配向膜が硬膜化するので、加熱温度が低温であった場合でも配向膜が十分に硬膜化し、さらに、光学異方性層中の液晶化合物の配向性を維持することができる。また、本発明の多官能(メタ)アクリルアミド化合物が適度な親水性を有するため、支持体との密着性に優れ、支持体の厚みを薄くしても、光学フィルムが変形することがない。
配向膜における、多官能(メタ)アクリルアミド化合物と重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比は、1:1〜1:20であることが好ましく、1:1〜1:15であることがより好ましく、1:1〜1:10であることがさらに好ましい。
配向膜の厚さとしては、特に定めるものでないが、例えば、200nm〜1μmとすることができる。また、本発明で用いる配向膜の場合、厚さを、200〜800nm程度(好ましくは200〜600nm)としても、十分な配向性を確保できる。
<<光学異方性層>>
本発明の光学フィルムにおける光学異方性層は、配向膜上に形成されてなる。本発明の光学フィルムにおける光学異方性層は、液晶性化合物を含む。
<<<液晶性化合物>>>
一般的に、液晶性化合物はその形状から、棒状タイプと円盤状タイプに分類できる。さらにそれぞれ低分子と高分子タイプがある。高分子とは一般に重合度が100以上のものを指す(高分子物理・相転移ダイナミクス,土井 正男 著,2頁,岩波書店,1992)。本発明では、いずれの液晶性化合物を用いることもできるが、棒状液晶性化合物またはディスコティック液晶性化合物(円盤状液晶性化合物)を用いるのが好ましい。2種以上の棒状液晶性化合物、2種以上の円盤状液晶性化合物、または棒状液晶性化合物と円盤状液晶性化合物との混合物を用いてもよい。上述の液晶性化合物の固定化のために、重合性基を有する棒状液晶性化合物または円盤状液晶性化合物を用いて形成することがより好ましく、液晶性化合物が1分子中に重合性基を2以上有することがさらに好ましい。液晶性化合物が二種類以上の混合物の場合には、少なくとも1種類の液晶性化合物が1分子中に2以上の重合性基を有していることが好ましい。
棒状液晶性化合物としては、例えば、特表平11−513019号公報の請求項1、特開2005−289980号公報の段落0026〜0098、特開2009−217256号公報の段落0045〜0066に記載のものを好ましく用いることができる。
ディスコティック液晶性化合物としては、例えば、特開2007−108732号公報の段落0020〜0067、特開2010−244038号公報の段落0013〜0108に記載のものを好ましく用いることができるが、これらに限定されない。
液晶性化合物の分子は、光学異方性層中で、垂直配向、水平配向、ハイブリッド配向および傾斜配向のいずれかの配向状態に固定化されていることが好ましい。
ここで、ハイブリッド配向とは、ディスコティック液晶性化合物の分子の円盤面または棒状液晶性化合物の分子の分子対称軸と層平面との角度が、光学異方性層の深さ方向でかつ配向膜の表面からの距離の増加と共に増加または減少している配向である。
上記角度は、距離の増加と共に増加することが好ましい。
また、上記角度の変化としては、連続的増加、連続的減少、間欠的増加、間欠的減少、連続的増加と連続的減少を含む変化、あるいは、増加及び減少を含む間欠的変化が可能である。間欠的変化は、厚さ方向の途中で傾斜角が変化しない領域を含んでいる。
更に、上記角度は、角度が変化しない領域を含んでいても、全体として増加または減少していればよいが、連続的に変化することが好ましい。もちろん均一に一様に傾斜した配向でもよい。
このようなハイブリッド配向状態に液晶性化合物が固定化された態様としては、例えば、光学フィルムを、捩れ配向モード液晶表示装置の視野角拡大フィルムとして用いる態様が挙げられ、具体的には、特開2012−3183号公報の段落0123〜0126に記載のものを好ましく用いることができるが、本発明はこれらに限定されない。
一方、光学異方性層における位相差をλ/4程度とするために、液晶性化合物の配向状態を制御することがある。このとき、棒状液晶性化合物を用いる場合には、棒状液晶性化合物を水平配向した状態で固定化するのが好ましく、ディスコティック液晶性化合物を用いる場合には、ディスコティック液晶性化合物を垂直配向した状態で固定化するのが好ましい。なお、本発明において、「棒状液晶性化合物が水平配向」とは、棒状液晶性化合物のダイレクタと層面が平行であることを言い、「ディスコティック液晶性化合物が垂直配向」とは、ディスコティック液晶性化合物の円盤面と層面が垂直であることを言う。厳密に水平、垂直であることを要求するものではなく、それぞれ正確な角度から±20°の範囲であることを意味するものとする。±5°以内であることが好ましく、±3°以内であることがより好ましく、±2°以内であることがさらに好ましく、±1°以内であることが最も好ましい。
また、液晶性化合物を水平配向、垂直配向状態とするために、水平配向、垂直配向を促進する添加剤(配向制御剤)を使用してもよい。添加剤としては各種公知のものを使用できる。
本発明において、光学異方性層は、液晶性化合物、及び所望により重合開始剤などの他の添加剤等を含む塗布液を、本発明の配向膜上に層状の適用することにより形成するのが好ましい。以下、塗布液中に添加可能な液晶性化合物以外の材料について説明する。
<<<添加剤>>>
光学異方性層において、液晶性化合物は、配向状態を維持して固定することが好ましい。液晶性化合物の配向状態の固定は、液晶性化合物に導入した重合性基の重合反応により実施することが好ましい。そのためには、塗布液中には、重合開始剤を含有させるのが好ましい。重合反応には、熱重合開始剤を用いる熱重合反応と光重合開始剤を用いる光重合反応、及び電子線を用いる電子線硬化(EB硬化)が含まれる。このうち、光重合反応(光硬化)及び低エネルギー電子線を用いたEB硬化が好ましい。液晶性化合物の重合のための光照射は紫外線を用いることが好ましい。光の作用によりラジカルを発生させる重合開始剤の例としては、特開2013−007809号公報の段落番号0069の記載を参酌でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。このような芳香族ケトン類からなる感光性ラジカル重合開始剤の中でも、アセトフェノン系化合物及びベンジル系化合物が、硬化特性、保存安定性、臭気等の面で特に好ましい。これらの芳香族ケトン類からなる感光性ラジカル重合開始剤は、1種あるいは2種以上のものを所望の性能に応じて配合して使用することができる。また、光への感度を高める目的で重合開始剤に加えて、増感剤を用いてもよい。増感剤の例には、n−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン、及びチオキサントン等が含まれる。
光重合開始剤は複数種を組み合わせてもよい。光重合開始剤の使用量は、光学異方性層形成用塗布液の固形分の0.01〜20質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがさらに好ましい。
光学異方性層形成用塗布液には、上記光重合開始剤以外にも適宜添加剤を添加してもよい。例えば、可塑剤、モノマー、界面活性剤、セルロースエステル、配向制御剤及びカイラル剤等が挙げられる。以下に配向制御剤について詳細に説明する。本発明における配向制御剤とは、光学異方性層形成用塗布液の塗布後に液晶性化合物の層の表面、つまり、空気界面側に偏在することによって、空気界面側での液晶性化合物の配向を制御することができる化合物を表す。この配向制御剤の構造によっては、液晶性化合物を空気界面側で略垂直に配向させたり、逆に略水平に配向させる事もできる。例えば、ディスコティック液晶性化合物の場合には、特開2000−344734号公報、特開2002−129612号公報等に記載の一般式(VI)で表されるような化合物を添加してもよい。
また、配向制御剤は、以下に示すような高分子化合物であってもよい。添加される配向制御剤は、塗布液に溶解し得るポリマーであれば特に制限はない。好ましい配向制御剤としては、例えば、ポリプロピレンオキシド、ポリテトラメチレンオキシド、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリ−ε−カプロラクトン ジオール、ポリ−ε−カプロラクトン トリオール、ポリビニルアセテート、ポリメラミン、ポリ(エチレン アジペート)、ポリ(1,4−ブチレン アジペート)、ポリ(1,4−ブチレン グルタレート)、ポリ(1,2−ブチレングリコール)、ポリ(1,4−ブチレンスクシネート)、ポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(2−メチル−1,3−プロピレンアジペート)、ポリ(2−メチル−1,3−プロピレン グルタレート)、ポリ(ネオペンチルグリコールアジペート)、ポリ(ネオペンチルグリコール セバケート)、ポリ(1,3−プロピレンアジペート)、ポリ(1,3−プロピレングルタレート)、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルプロパナール、ポリビニルヘキサナール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリ(3−ヒドロキシブチリックアシッド)等が挙げられる。
また、本発明における光学異方性層は、垂直配向剤を含有してもよい。垂直配向剤としては、ピリジニウム化合物やオニウム化合物を使用することが好ましく、これら化合物を含有させることで、液晶化合物の配向膜界面におけるホメオトロピック配向を促進する垂直配向剤として作用するとともに、液晶化合物の配向状態を固定した光学異方性層(位相差層)と配向膜との界面の密着性改善にも寄与する。液晶化合物の配向状態を固定した光学異方性層は、必要に応じて、空気界面側の配向を制御する空気界面側配向制御剤(例えば、フルオロ脂肪族基を有する繰り返し単位を含む共重合体)を含有していてもよい。ピリジニウム化合物については、例えば、特開2007−093864号公報の段落0030〜0052、オニウム化合物については、例えば、特開2012−208397号公報の段落0027〜0058に記載があり、これらの内容は本明細書に取り込まれる。
垂直配向剤が配向膜側へ偏在しやすい観点から、光学異方性層中にボロン酸化合物、フッ化ホウ素、臭素、ホウ素、及び珪素から選択される少なくとも1種を含むことが好ましく、ボロン酸、フッ化ホウ素、から選択される少なくとも1種が、配向膜に近い側に多く偏在していることがより好ましい。
配向制御剤の添加量は、液晶性化合物に対し0.01質量%〜10質量%であるのが好ましく、0.05質量%〜5質量%であるのがより好ましい。
塗布液の調製に使用する溶媒としては、有機溶媒が好ましい。有機溶媒の例には、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド)、スルホキシド(例、ジメチルスルホキシド)、ヘテロ環化合物(例、ピリジン)、炭化水素(例、トルエン、ヘキサン)アルキルハライド(例、クロロホルム、ジクロロメタン)、エステル(例:酢酸メチル、酢酸ブチル)、ケトン(例:アセトン、2−ブタノン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン)、エーテル(例、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン)などが含まれる。この中でアルキルハライド、ケトンが好ましい。2種類以上の有機溶剤を併用してもよい。
塗布液中の液晶性化合物及びその他の添加剤の固形分濃度としては、0.1質量%〜60質量%が好ましく、0.5質量%〜50質量%がより好ましく、2質量%〜40質量%がさらに好ましい。また、塗布液の粘度は、0.01mPa・s〜100mPa・s(0.01cp〜100cp)が好ましく、0.1mPa・s〜50mPa・s(0.1cp〜50cp)がより好ましい。
光学異方性層の厚さは、用途によって異なるが、例えば、0.1〜10μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがさらに好ましい。
光学異方性層の波長550nmにおける面内レターデーションRe(550)は、30〜60nmが好ましく、35〜55nmがより好ましく、40〜50nmが更に好ましい。光学異方性層の波長550nmにおける厚さ方向のレターデーションRth(550)は、100〜130nmが好ましく、105〜125nmがより好ましく、110〜120nmが更に好ましい。
また、画像表示装置において、正確な円偏光に近づけられるという理由から、光学異方性層は位相差がλ/4程度である位相差領域を有することが好ましく、具体的には、Re(550)が、10〜200nmであることが好ましく、110〜165nmであることがより好ましく、115〜150nmであることが更に好ましく、120〜145nmであることが特に好ましい。
<光学フィルムの製造方法>
本発明の光学フィルムの製造方法は、支持体上に、本発明の組成物を層状に適用すること(工程1)、層状にした組成物の表面に液晶化合物を含む組成物を層状に適用すること(工程2)、層状にした液晶化合物を含む組成物に60〜90℃で紫外線照射を行うこと(工程3)を含む。
<<工程1>>
工程1において、本発明の組成物を層状に適用する方法としては、本発明の組成物を含有する塗布液(配向膜形成用塗布液ともいう)を、支持体上に塗布して形成する方法が好適に用いられる。塗布方法としてはカーテンコーティング、スピンコーティング、印刷コーティング、スプレーコーティング、スロットコーティング、ロールコーティング、スライドコーテティング、ブレードコーティング、グラビアコーティング、ワイヤーバー法等の公知の塗布方法が挙げられる。
工程1では、本発明の組成物を層状に適用した後、乾燥を行うことが好ましい。乾燥温度は、80〜150℃で、30〜180秒が好ましい。
<<工程2>>
工程2において、液晶化合物を含む組成物を層状に適用する方法としては、ディスコティック液晶性化合物もしくは棒状液晶性化合物を可溶できる溶媒に溶解して調製した塗布液(光学異方性層形成用塗布液)を、層状に適用した本発明の組成物(配向膜)上に塗布することによって作製することができる。また、可能であれば蒸着による形成でも良いが、塗布による形成が好適に用いられる。塗布方法としてはカーテンコーティング、スピンコーティング、印刷コーティング、スプレーコーティング、スロットコーティング、ロールコーティング、スライドコーテティング、ブレードコーティング、グラビアコーティング、ワイヤーバー法等の公知の塗布方法が挙げられる。
<<工程3>>
工程3では、層状にした液晶化合物を含む組成物に40〜90℃で紫外線照射を行う。これにより、乾燥と同時に、液晶性化合物を配向させ、更に、紫外線照射等によって液晶性化合物の配向を固定化することによって、液晶性化合物による光学異方性層が形成される。この時の加熱温度は、60〜90℃が好ましく、70〜90℃がより好ましく、75〜90℃がさらに好ましい。液晶性化合物の配向を固定化するための重合反応は、光重合反応であることが好ましく、反応時の光照射には、紫外線を用いることが好ましい。照射エネルギーは、20mJ/cm2〜50J/cm2であることが好ましく、100〜800mJ/cm2であることがさらに好ましい。光重合反応を促進するため、加熱条件下で光照射を実施してもよい。
<<光学フィルムの用途>>
本発明の光学フィルムは、光学補償フィルムなどに好ましく用いることができる。
また、本発明の光学フィルムは、視野角拡大に寄与するため、視野角拡大フィルムとして適用可能である。
また、光学異方性層が、Reがそれぞれλ/4程度であり、遅相軸方向が互いに異なる2つの位相差領域(第一位相差領域、第二位相差領域)を有するパターン光学異方性層を有するパターンドリターダーフィルム(FPR)としても利用可能である。
また、λ/4板として適用可能である。
<<<視野角拡大フィルム>>>
本発明の光学フィルムは、視野角拡大フィルムとして利用可能である。また、後述する偏光板と貼合して利用することもできる。特に、視野角拡大フィルムは、後述する偏光板の透明保護フィルムの一方も兼ねて使用されることが薄膜化の観点から好ましい。
<<<パターンドリターダーフィルム(FPR)>>>
本発明の光学フィルムは、パターンドリターダーフィルムとして利用可能である。また、後述する偏光板と貼合して利用することもできる。パターンドリターダーフィルムは、後述する偏光板の透明保護フィルムの一方も兼ねて使用されることが薄膜化の観点から好ましい。
パターンドリターダーフィルムは、支持体、配向膜、およびパターン光学異方性層の順で積層されている。本発明の組成物を用いて作成されたパターンドリターダーフィルムは、支持体の微細な変形に伴うパターン光学異方性層のずれが抑制できるため、立体画像表示装置に組み込んだ際の表示性能が優れている。
配向膜上に形成されるパターン光学異方性層は、配向膜上に、第1位相差領域及び第2位相差領域を有し、第1及び第2位相差領域の間に境界部を有し、第1及び第2位相差領域の面内遅相軸が互いに直交するとともに、Reがλ/4であるパターンλ/4層である。この態様のパターン光学異方性層を偏光膜と組み合わせると、第1及び第2位相差領域のそれぞれを通過した光は互いに逆向きの円偏光状態になり、それぞれ右眼及び左眼用の円偏光画像を形成する。
パターンドリターダーフィルムは、立体画像表示装置、特にパッシブ方式の立体画像表示装置の部材として有用である。この態様では、第1及び第2位相差領域のそれぞれを通過した偏光画像は、偏光眼鏡等を介して右眼用又は左眼用の画像として、認識される。従って、左右画像が不均一とならないように、第1及び第2位相差領域は、互いに等しい形状であるのが好ましく、また、それぞれの配置は、均等且つ対称的であるのが好ましい。
パターン光学異方性層について、以下説明する。
図1(A)〜(C)に、パターン光学異方性層の例の模式的な正面図を示す。
例えば、図1(A)〜(C)に示す光学異方性層12は、面内遅相軸方向の少なくとも一方が互いに異なる第1位相差領域12aおよび第2位相差領域12bを含み、かつ、第1位相差領域12aおよび第2位相差領域12bが、面内において交互に配置されているパターン光学異方性層である。なお、第1位相差領域12aおよび第2位相差領域12bにおいては、互いに直交する面内遅相軸aおよびbをそれぞれ有する。
また、光学異方性層12中の第1位相差領域12aおよび第2位相差領域12bの形状および配置パターンは、図1(A)および(B)に示すように、ストライプ状のパターンを交互に配置した態様であってもよく、図1(C)に示すように、矩形状のパターンを格子状に配置した態様であってもよい。
なお、後述する偏光板を円偏光板として利用する場合は、図2に示す通り、偏光板20(円偏光板)は、支持体16と配向膜14と光学異方性層12とを備える本発明の光学フィルム10が、光学異方性層12における第1位相差領域12aおよび第2位相差領域12bの位相差がそれぞれλ/4程度であり、遅相軸aおよびbの方向が90°異なっている光学フィルム10に対し、第1位相差領域12aおよび第2位相差領域12bの遅相軸aおよびbと偏光膜22の吸収軸23がそれぞれ45°で交差(第1位相差領域12aおよび第2位相差領域12bの遅相軸aおよびbをそれぞれ45°としたとき、偏光膜22の吸収軸23が0°)するように配置されていることが好ましい。
上述のパターン光学異方性層の形成方法としては、以下の好適な態様が例示されるが、これらに限定されることなく、各種公知の方法を用いて形成できる。
第1の好適態様は、液晶性化合物の配向を制御する複数の作用を利用し、その後、外部刺激(熱処理等)によりいずれかの作用を消失させて、所定の配向制御作用を支配的にする方法である。上記の方法としては、例えば、配向膜による配向制御能と、液晶性化合物中に添加される配向制御剤の配向制御能との複合作用により、液晶性化合物を所定の配向状態とし、それを固定して一方の位相差領域を形成した後、外部刺激(熱処理等)により、いずれかの作用(例えば配向制御剤による作用)を消失させて、他の配向制御作用(配向膜による作用)を支配的にし、それによって他の配向状態を実現し、それを固定して他方の位相差領域を形成する。この方法の詳細については、特開2012−008170号公報の段落0017〜0029に記載があり、その内容は本明細書に参照として取り込まれる。
第2の好適態様は、パターン配向膜を利用する態様である。この態様では、互いに異なる配向制御能を有するパターン配向膜を形成し、その上に、液晶性化合物を配置し、液晶性化合物を配向させる。液晶性化合物は、パターン配向膜のそれぞれの配向制御能によって、互いに異なる配向状態を達成する。それぞれの配向状態を固定することで、配向膜のパターンに応じて第1および第2の位相差領域のパターンが形成される。パターン配向膜は、印刷法、ラビング配向膜に対するマスクラビング、光配向膜に対するマスク露光等を利用して形成することができる。大掛かりな設備が不要である点や製造容易な点で、印刷法を利用する方法が好ましい。この方法の詳細については、特開2012−032661号公報の段落0166〜0181に記載があり、その内容は本明細書に参照として取り込まれる。
第3の好適態様としては、例えば、配向膜中に光酸発生剤を添加する態様である。この例では、配向膜中に光酸発生剤を添加し、パターン露光により、光酸発生剤が分解して酸性化合物が発生した領域と、発生していない領域とを形成する。光未照射部分では光酸発生剤はほぼ未分解のままであり、配向膜材料、液晶性化合物、および必要に応じて添加される配向制御剤の相互作用が配向状態を支配し、液晶性化合物を、その遅相軸がラビング方向と直交する方向に配向させる。配向膜へ光照射し、酸性化合物が発生すると、その相互作用はもはや支配的ではなくなり、ラビング配向膜のラビング方向が配向状態を支配し、液晶性化合物は、その遅相軸をラビング方向と平行にして平行配向する。配向膜に用いられる光酸発生剤としては、水溶性の化合物が好ましく用いられる。使用可能な光酸発生剤の例には、Prog.Polym.Sci.,23巻、1485頁(1998年)に記載の化合物が含まれる。光酸発生剤としては、ピリジニウム塩、ヨードニウム塩及びスルホニウム塩が特に好ましく用いられる。この方法の詳細については、特願2010−289360号明細書に記載があり、その内容は本明細書に参照として取り込まれる。
パターン光学異方性層は、上記態様に限定されるものではない。第1及び第2位相差領域の一方の面内レターデーションがλ/4であり、且つ他方の面内レターデーションが3λ/4である表示画素領域を利用することができる。さらに、第1及び第2位相差領域の一方の面内レターデーションがλ/2であり、且つ他方の面内レターデーションが0である位相差領域を利用することもできる。
<<λ/4板>>
本発明の光学フィルムは、λ/4板として適用可能である。また、後述する偏光板と貼合して、円偏光板として用いてもよい。これにより、反射防止性能を有する円偏光板とすることができる。この円偏光板を、例えば、有機EL表示装置などに組み込むことで、有機EL表示装置の表示性能を向上できる。
λ/4板(λ/4機能を有する板)とは、ある特定の波長の直線偏光を円偏光に(または、円偏光を直線偏光に)変換する機能を有する板である。より具体的には、所定の波長λnmにおける面内レターデーション値がλ/4(または、この奇数倍)を示す板である。
λ/4板の波長550nmでの面内レターデーション値(Re(550))は、理想値(137.5nm)を中心として、25nm程度の誤差があってもよく、例えば、110〜160nmであることが好ましく、120〜150nmであることがより好ましく、130〜145nmであることがさらに好ましい。
光学フィルムの光学異方性層が単層構造である場合、偏光板の吸収軸と、光学異方性層の面内遅相軸とのなす角度は45°であることが好ましい。光学異方性層を複数積層した構造の場合には、適宜、公知な構成・軸関係を採用することができる。
また、光学異方性層が複層構造である態様の例としては、例えば、λ/4層と、λ/2層とを積層してなる積層光学異方性層が挙げられる。積層光学異方性層において、λ/4層板の面内遅相軸とλ/2層の面内遅相軸とのなす角度は60°であることが好ましい。
ここで、「λ/4層」とは、特定の波長λnmにおける面内レターデーションRe(λ)が、
Re(λ)=λ/4
を満たす光学異方性層のことをいう。上式は可視光域のいずれかの波長(例えば、550nm)において達成されていればよいが、波長550nmにおける面内レターデーションRe(550)が、100nm〜180nmであることが好ましく、110nm〜170nmであることがより好ましい。この範囲であると、後述するλ/2層と組み合わせたときに、反射光の光漏れをより低減できるため好ましい。
また、「λ/2層」とは、特定の波長λnmにおける面内レターデーションRe(λ)が、
Re(λ)=λ/2
を満たす光学異方性層のことをいう。上式は可視光域のいずれかの波長(例えば、550nm)において達成されていればよい。さらに、λ/2層の面内レターデーションRe1がλ/4層の面内レターデーションRe2に対して実質的に2倍であるように設定されることが好ましい。ここで、「レターデーションが実質的に2倍である」とは、
Re1=2×Re2±50nm
であることを意味する。なかでも、
Re1=2×Re2±20nm
であることがより好ましい。上式は可視光域のいずれかの波長において達成されていればよいが、波長550nmにおいて達成されていることが好ましい。この範囲であると、上記したλ/4層と組み合わせたときに、反射光の光漏れをより低減できるため好ましい。
積層光学異方性層において、λ/4層とλ/2層との間には配向膜が配置されていてもよいが、λ/4層とλ/2層とが隣接し、λ/4層とλ/2層との間に、実質的に配向膜を有さない態様であってもよい。λ/4層とλ/2層との間に実質的に配向膜がない場合、それぞれの光学異方性層に含まれる化合物間での共有結合を利用できるので、密着性により優れる。本明細書において「実質的に配向膜がない」とは、配向膜として機能させるためだけに形成された膜を含んでいないことを意味する。下方に位置する層の表面が、上方に位置する層の液晶化合物が配向するのに寄与する場合であっても、下方に位置する層が配向膜としてのみ用いるために形成されていない限り、本発明に含まれる。
λ/4板を構成する光学異方性層の材料は上記特性を示せば特に制限されず、上述した光学異方性層で述べたように液晶化合物を含む態様(例えば、ホモジニアス配向した液晶化合物を含む光学異方性層)などが挙げられる。より具体的には、λ/4板の光学異方性層は、重合性基を有する液晶化合物(棒状液晶化合物または円盤状液晶化合物)が重合等によって固定されて形成された層であることが好ましく、この場合、層となった後はもはや液晶性を示す必要はない。
また、λ/4板については、特開2003−262727号公報の段落0022〜0253に記載を参酌することもでき、この内容は本明細書に組み込まれることとする。
<偏光板>
本発明は、本発明の光学フィルムと、偏光膜とを有する偏光板に関する。
偏光膜には、ヨウ素系偏光膜、二色性染料を用いる染料系偏光膜やポリエン系偏光膜がある。ヨウ素系偏光膜及び染料系偏光膜は、一般にポリビニルアルコール系フィルムを用いて製造することができる。偏光膜の透過軸は、フィルムの延伸方向に対して垂直方向に相当する。
ディスコティック液晶性化合物を光学異方性層に用いた場合には、偏光膜の透過軸は、配向膜側のディスコティック液晶性分子の面に対し、実質的に平行になるように配置される。また、棒状液晶性化合物を光学異方性層に用いた場合、偏光膜の透過軸は、棒状液晶性分子の長軸方向(遅相軸)と、実質的に平行になるように配置する。通常は、位相差板の支持体側に貼り合せるのが好ましいが、必要によっては、光学異方性層側と貼り合せてもよい。
偏光板は、光学フィルムの支持体側の面を偏光膜に貼り合せてもよく、光学フィルムの光学異方性層側の面を偏光膜に貼り合せてもよい。光学フィルムと偏光膜との間には、粘着剤層が配置されていてもよい。粘着剤層としては、例えば、動的粘弾性測定装置で測定した貯蔵弾性率G’と損失弾性率G”との比(tanδ=G”/G’)が0.001〜1.5である物質のことを表し、いわゆる、粘着剤やクリープしやすい物質等が含まれる。例えば、ポリビニルアルコール系粘着剤が挙げられるが、これに限定されない。
また、偏光膜の光学フィルムが配置されている面とは反対側の面、および/または、光学フィルム側に透明保護フィルムを貼り合せてもよい。透明保護フィルムとしては、透明なポリマーフィルムが好ましい。保護膜が透明であるとは、光透過率が80%以上であることを意味する。透明保護フィルムとしては、一般にセルロースエステルフィルム、好ましくはトリアセチルセルロースフィルムが用いられる。セルロースエステルフィルムは、ソルベントキャスト法により形成することが好ましい。透明保護フィルムの厚さは、20〜500μmであることが好ましく、20〜100μmであることがさらに好ましい。
また、偏光板は、更に機能層を備えていてもよい。機能層としては、反射防止層、防眩層、およびハードコート層からなる群から選択される少なくとも1つが挙げられる。これらは公知の層材料が使用される。なお、これらの層は、複数層が積層してもよい。
例えば、反射防止層は、最も単純な構成では、フィルムの最表面に低屈折率層のみを塗設した構成である。更に反射率を低下させるには、屈折率の高い高屈折率層と、屈折率の低い低屈折率層を組み合わせて反射防止層を構成することが好ましい。構成例としては、下側から順に、高屈折率層/低屈折率層の2層のものや、屈折率の異なる3層を、中屈折率層(下層よりも屈折率が高く、高屈折率層よりも屈折率の低い層)/高屈折率層/低屈折率層の順に積層されているもの等があり、更に多くの反射防止層を積層するものも提案されている。中でも、耐久性、光学特性、コストや生産性等から、ハードコート層上に、中屈折率層/高屈折率層/低屈折率層の順に有することが好ましく、例えば、特開平8−122504号公報、特開平8−110401号公報、特開平10−300902号公報、特開2002−243906号公報、特開2000−111706号公報等に記載の構成が挙げられる。また、膜厚変動に対するロバスト性に優れる3層構成の反射防止フィルムは特開2008−262187号公報記載されている。上記3層構成の反射防止フィルムは、画像表示装置の表面に設置した場合、反射率の平均値を0.5%以下とすることができ、映り込みを著しく低減することができ、立体感に優れる画像を得ることができる。また、各層に他の機能を付与させてもよく、例えば、防汚性の低屈折率層、帯電防止性の高屈折率層、帯電防止性のハードコート層、防眩性のハードコート層としたもの(例、特開平10−206603号公報、特開2002−243906号公報、特開2007−264113号公報等)等が挙げられる。
<円偏光板>
本発明は、円偏光板に関する。円偏光板は、本発明の光学フィルムを用いたλ/4板と、偏光膜とを備える。より具体的には、円偏光板は、λ/4板と、偏光膜とを有する。
λ/4板は、支持体と、本発明の組成物を用いて形成された配向膜と、光学異方性層とで主に構成されている。
上記構成を有する円偏光板は、液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CRT)のような画像表示装置の反射防止用途に好適に用いられ、表示光のコントラスト比を向上させるためのものである。
例えば、有機EL表示装置の光取り出し面側に本発明の円偏光板を用いた態様が挙げられる。この場合、外光は偏光膜によって直線偏光となり、次に位相差板を通過することで、円偏光となる。これが金属電極にて反射された際に円偏光状態が反転し、再び位相差板を通過した際に、入射時から90°傾いた直線偏光となり、偏光膜に到達して吸収される。結果として、外光の影響を抑制することができる。
λ/4板の光学異方性層が、第1光学異方性層(H)および第2光学異方性層(Q)を備える積層光学異方性層である場合、第1光学異方性層(H)および第2光学異方性層(Q)の遅相軸と、偏光膜の吸収軸とのなす角度は特に制限されず、第1光学異方性層(H)および第2光学異方性層(Q)の性質に応じて適宜最適な角度が調整される。
例えば、第1光学異方性層(H)がλ/2層で、第2光学異方性層(Q)がλ/4層であり、第1光学異方性層(H)の波長550nmにおけるRthが負である場合には、第1光学異方性層(H)の遅相軸方向と偏光膜の吸収軸方向とのなす角が75°±10°の範囲であることが好ましく、75°±8°の範囲であることがより好ましく、75°±5°の範囲であることがさらに好ましい。さらにこのとき、第2光学異方性層(Q)の遅相軸方向と偏光膜の吸収軸方向とのなす角が15°±10°の範囲であることが好ましく、15°±8°の範囲であることがより好ましく、15°±5°の範囲であることがさらに好ましい。上記の範囲であると、反射光の光漏れを視認されない程度まで低減できるため好ましい。
また、第1光学異方性層(H)がλ/2層で、第2光学異方性層(Q)がλ/4層であり、第1光学異方性層(H)の波長550nmにおけるRthが正である場合には、第1光学異方性層(H)の遅相軸方向と偏光膜の吸収軸方向とのなす角が15°±10°の範囲であることが好ましく、15°±8°の範囲であることがより好ましく、15°±5°の範囲であることがさらに好ましい。さらにこのとき、第2光学異方性層(Q)の遅相軸方向と偏光膜の吸収軸方向とのなす角が75°±10°の範囲であることが好ましく、75°±8°の範囲であることがより好ましく、75°±5°の範囲であることがさらに好ましい。上記の範囲であると、反射光の光漏れを視認されない程度まで低減できるため好ましい。
偏光膜は、自然光を特定の直線偏光に変換する機能を有する部材であればよく、吸収型偏光膜を利用することができる。偏光膜の種類は特に制限はなく、通常用いられている偏光膜を利用することができ、例えば、上述したものを用いることができる。なお、偏光膜は、その両面に保護フィルムが貼合された偏光板として用いられることが一般的である。
円偏光板の製造方法は特に制限されないが、例えば、λ/4板(本発明の光学フィルム)と偏光膜とが、それぞれ長尺の状態で連続的に積層される工程を含むことが好ましい。長尺の円偏光板は、用いられる画像表示装置の画面の大きさに合わせて裁断される。
円偏光板はさらに別の層が含まれていてもよい。例えば、円偏光板は、λ/4板と、偏光膜と、保護膜とを含む円偏光板が挙げられる。保護膜としては、光学的等方性が高いセルロースエステルフィルムを用いることが好ましい。
また、λ/4板と、偏光膜と、保護膜と、機能層とを有する円偏光板が挙げられる。機能層としては、反射防止層、防眩層、およびハードコート層からなる群から選択される少なくとも1つが挙げられる。これらは、上述したような公知の層材料が使用される。なお、これらの層は、複数層が積層してもよい。
<平面画像表示装置>
本発明は、本発明の偏光板を有する平面画像表示装置にも関する。
平面画像表示装置としては、液晶表示装置、有機EL表示装置が挙げられる。
<<液晶表示装置>>
本発明において、液晶表示装置の駆動モードとしては、TNモード、VAモード、IPSモードを含む横電界モード、OCBモード、ECBモード等の既知のいかなるモードを用いることができる。なかでも、液晶表示装置としては、TN型液晶表示装置に適している。TNモードの液晶セルとTN型液晶表示装置とについては、従来からよく知られている。液晶セルのΔn・dは300〜500nm程度である。
本発明の平面画像表示装置の一例である液晶表示装置の模式的な断面図を図3に示す。
図3に示す液晶表示装置100は、液晶セル101の視認側に、本発明の光学フィルム102と、偏光膜103とを備えた偏光板104が積層されている。
光学フィルム102は、光学補償フィルムとして機能し、視野角拡大フィルムであることが好ましい。
偏光膜103には、保護膜、機能層などが形成されていてもよい。
液晶セル101のバックライト側には、偏光膜(バックライト側)105が配置されている。偏光膜(バックライト側)105の表面および裏面には、保護膜が配置されていてもよい。保護膜は、本発明の光学フィルムを用いてもよいし、セルロースアシレートフィルム等のセルロースエステルフィルムであってもよい。
各層については、図示しない粘着剤や接着剤を介して貼り合わされていてもよい。
なお、液晶表示装置は、図3の態様に限定されない。例えば、図3では、液晶セル101の視認側のみに、本発明の光学フィルムを配置したが、液晶セル101のバックライト側のみに、本発明の光学フィルムを配置してもよく、液晶セル101の視認側およびバックライト側の両方に本発明の光学フィルムを配置してもよい。また、図3では、液晶セル101の視認側において、偏光板104の光学フィルム102側の面を、液晶セル101上に積層しているが、偏光板104の光学フィルム102の反対側の面を、液晶セル101上に積層してもよい。すなわち、視認側において、光学フィルム102が最表面となるように偏光板104を配置してもよい。
<<有機EL表示装置>>
有機EL表示装置は、電極間(陰極および陽極間)に有機発光層(有機エレクトロルミネッセンス層)を挟持してなる有機EL素子を用いて構成された表示装置である。
本発明の有機EL表示装置は、上述した本発明の光学フィルムを用いたλ/4板(または円偏光板)を有する。通常、円偏光板は、有機EL表示装置の有機ELパネル上に設けられる。
本発明の平面画像表示装置の一例である有機EL表示装置の模式的な断面図を図4に示す。
図4に示す有機EL表示装置200は、有機ELパネル201の視認側に、λ/4板202と偏光膜203とを備える円偏光板204が配置されている。λ/4板202は、本発明の光学フィルムを用いて形成されている。偏光膜203は、保護膜、機能層などが形成されていてもよい。
各層については、図示しない粘着剤や接着剤を介して貼り合わされていてもよい。
有機ELパネル201は、陽極、陰極の一対の電極間に発光層もしくは発光層を含む複数の有機化合物薄膜を形成した部材であり、発光層のほか正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層、保護層などを有してもよく、またこれらの各層はそれぞれ他の機能を備えたものであってもよい。各層の形成にはそれぞれ種々の材料を用いることができる。
陽極は正孔注入層、正孔輸送層、発光層などに正孔を供給するものであり、金属、合金、金属酸化物、電気伝導性化合物、またはこれらの混合物などを用いることができ、好ましくは仕事関数が4eV以上の材料である。具体例としては酸化スズ、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウムスズ(ITO)等の導電性金属酸化物、あるいは金、銀、クロム、ニッケル等の金属、さらにこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物または積層物、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物質、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなどの有機導電性材料、およびこれらとITOとの積層物などが挙げられ、好ましくは、導電性金属酸化物であり、特に、生産性、高導電性、透明性等の点からITOが好ましい。陽極の膜厚は材料により適宜選択可能であるが、通常10nm〜5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは50nm〜1μmであり、更に好ましくは100nm〜500nmである。
なお、有機EL表示装置は、図4の態様に限定されない。例えば、図4では、円偏光板204のλ/4板202側の面が、有機ELパネル201上に積層しているが、円偏光板204のλ/4板202の反対側の面を、有機ELパネル201上に積層してもよい。すなわち、λ/4板202が最表面となるように円偏光板204を配置してもよい。
<立体画像表示装置>
本発明は、本発明の偏光板を有する立体画像表示装置にも関する。本発明の立体画像表示装置は、本発明の立体画像表示装置の偏光板の外側に配置される第三の偏光板とを少なくとも備え、第三の偏光板を通じて立体画像を視認させる立体画像表示システムとして好ましく用いられる。本発明は、特に立体映像とよばれる立体画像を視認者に認識させるため、第三の偏光板として眼鏡形状の偏光板を通して画像を認識することが好ましい。
本発明の立体画像表示装置の模式的な断面図を図5に示す。
図5に示す立体画像表示装置300は、液晶セル301上に、パターンドリターダーフィルム302と偏光膜303とを備える偏光板704が配置されている。パターンドリターダーフィルム302は、本発明の光学フィルムを用いて形成されている。偏光膜303には、保護膜、機能層などが形成されていてもよい。
液晶セル301のバックライト側には、偏光膜(バックライト側)305が配置されている。偏光膜(バックライト側)305の表面および裏面には、保護膜が配置されていてもよい。
各層については、図示しない粘着剤や接着剤を介して貼り合わされていてもよい。
また、図5に示す立体画像表示装置は、液晶表示装置であるが、有機EL表示装置であってもよい。
以下に実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
<実施例101>
光学フィルム(KH−1)の作製
<<セルロースアセテート溶液の調製>>
下記表に示す組成物をミキシングタンクに投入し、30℃に加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調製した。
<<セルロースアセテートフィルム(支持体)の作製>>
得られた内層用ドープおよび外層用ドープを、三層共流延ダイを用いて、0℃に冷却したドラム上に流延した。
残留溶剤量が70質量%のフィルムをドラムから剥ぎ取り、両端をピンテンターにて固定してMD方向のドロー比を110%として搬送しながら80℃で乾燥させ、残留溶剤量が10%となったところで、110℃で乾燥させた。
その後、140℃の温度で30分乾燥し、残留溶剤が0.3質量%のセルロースアセテートフィルム(外層:3μm、内層:34μm、外層:3μm)を作製した。作製したセルロースアセテートフィルム(支持体(PK−1))について、光学特性を測定した。得られたセルロースアセテートフィルム(支持体(PK−1))の厚さは40μmであった。Reは5nmで、Rthは40nmであった。また、引張り弾性率は、4.0GPaであった。
このようにして作製された支持体(PK−1)を、2.0Nの水酸化カリウム溶液(25℃)に2分間浸漬した後、硫酸で中和し、純水で水洗、乾燥した。この支持体(PK−1)の表面エネルギーをJIS−3527による接触角法で求めたところ、63mN/mであった。
<<配向膜の作製>>
この支持体(PK−1)上(アルカリ処理面)に、下記の組成の配向膜塗布液(配向膜形成用組成物)を#16のワイヤーバーコータで28mL/m2塗布した。
その後、60℃の温風で60秒、更に90℃の温風で150秒乾燥し、配向膜を作製した。
<<<配向膜塗布液組成>>>
下記一般式(VI)に示す変性ポリビニルアルコール・・・・・・・・・・10質量部
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・371質量部
メタノール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・119質量部
グルタルアルデヒド(架橋剤)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.5質量部
クエン酸エステル(三協化学(株)製 AS3)・・・・・・・・・0.175質量部
光重合開始剤(Irgacure2959 チバガイギー社製)・・・・2.0質量部
一般式(I)で表される化合物(1−a)・・・・・・・・・・・・・・0.5質量部
一般式(VI)
一般式(I)で表される化合物(1−a)
次いで、支持体(PK−1)の遅相軸(波長632.8nmで測定)と平行な方向に配向膜にラビング処理を行なった。
<<光学異方性層の形成>>
<<<光学異方性層の塗布液組成>>>
下記の組成物を、107質量部のメチルエチルケトンに溶解して塗布液を調製した。
下記のディスコティック液晶性化合物(1) 41.01質量部
エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
(V#360、大阪有機化学(株)製) 2.25質量部
セルロースアセテートブチレート
(CAB551−0.2、イーストマンケミカル社製) 0.02質量部
セルロースアセテートブチレート
下記フルオロ脂肪族基含有ポリマー1 0.11質量部
下記フルオロ脂肪族基含有ポリマー2 0.04質量部
光重合開始剤(イルガキュアー907、チバガイギー社製) 1.35質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 0.45質量部
ディスコティック液晶性化合物(1)
フルオロ脂肪族基含有ポリマー1
フルオロ脂肪族基含有ポリマー2(a/b=90/10 質量%)
室温から100℃に連続的に加温する工程で、溶媒を乾燥させ、その後、130℃の乾燥ゾ−ンでディスコティック液晶性化合物層の膜面風速が、2.5m/secとなるように、約90秒間加熱し、ディスコティック液晶性化合物を配向させた。
次に、紫外線照射工程では、フィルムの表面温度(UV温度)が90℃の状態で搬送し、紫外線照射装置(空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス社製))により照度800mWの紫外線を照射した。
その後、室温まで放冷し、円筒状に巻き取ってロール状の形態にした。このようにして、ロール状の光学フィルム(KH−1)を作製した。
<<偏光板(HB−1)の作製>>
(偏光膜の作製)
平均重合度4,000、鹸化度99.8mol%のポリビニルアルコール(PVA)を水に溶解し、4.0%の水溶液を得た。この溶液をテーパーのついたダイを用いてバンド流延して乾燥し、延伸前の幅が110mmで厚みは左端が120μm、右端が135μmになるように製膜した。
このフィルムをバンドから剥ぎ取り、ドライ状態で45度方向に斜め延伸してそのままヨウ素0.5g/L、ヨウ化カリウム50g/Lの水溶液中に30℃で1分間浸漬し、次いでホウ酸100g/L、ヨウ化カリウム60g/Lの水溶液中に70℃で5分間浸漬し、更に水洗槽にて20℃で10秒間水洗した後、80℃で5分間乾燥してヨウ素系偏光膜(HF−01)を得た。得られた偏光膜(HF−01)は、幅660mm、厚みは左右とも20μmであった。
<<光学フィルムの貼り付け>>
作製した偏光膜(HF−01)に対して、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、光学フィルム(KH−1)の支持体(PK−1)面を、偏光膜(HF−01)に貼り付けた。
また、厚み40μmのトリアセチルセルロースフィルム(TDP40:富士フイルム(株)製)を鹸化処理したものを、ポリビニルアルコール系接着剤を用いて、偏光膜(HF−01)の光学フィルム(KH−1)を貼り付けた面とは反対側の面に貼り付けた。
なお、偏光膜(HF−01)のMD方向と、支持体(PK−1)のMD方向と、更には、市販のトリアセチルセルロースフィルム(TDP40)のMD方向とが全て平行になるように配置した。このようにして、偏光板(HB−1)を作製した。
<実施例102>
実施例101において、一般式(I)で表される化合物(1−a)の添加量を0.5質量から1.0質量に変えた以外は実施例101と同様にして光学フィルム(KH−2)および偏光板(HB−2)を作製した。
<実施例103>
実施例101において、一般式(I)で表される化合物(1−a)の添加量を0.5質量から2.0質量に変えた以外は実施例101と同様にして光学フィルム(KH−3)および偏光板(HB−3)を作製した。
<実施例104>
実施例101において、セルロースアセテートフィルムを以下のとおり作製した以外は実施例101と同様にして光学フィルム(KH−4)および偏光板(HB−4)を作製した。
<<セルロースエステル溶液Aの調製>>
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、セルロースエステル溶液Aを調製した。アセチル置換度はASTM D−817−91に準じて測定した。粘度平均重合度は宇田らの極限粘度法{宇田和夫、斉藤秀夫、「繊維学会誌」、第18巻第1号、105〜120頁(1962年)}により測定した。
セルロースエステル溶液Aの組成
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
セルロースアセテート(アセチル置換度2.86) 100質量部
糖エステル1 6質量部
糖エステル2 2質量部
メチレンクロライド 365.8質量部
メタノール 92.6質量部
ブタノール 4.6質量部
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糖エステル1は以下の構造の化合物または混合物である。なお、糖エステル1の平均エステル置換度の測定法は、以下の方法で測定した。
以下のHPLC条件下での測定により保持時間が31.5min付近にあるピークを8置換体、27〜29min付近にあるピーク群を7置換体、22〜25min付近にあるピーク群を6置換体、15〜20min付近にあるピーク群を5置換体、8.5〜13min付近にあるピーク群を4置換体、3〜6min付近にあるピーク群を3置換体としてそれぞれの面積比を合計した値に対する平均置換度を算出した。
<<HPLC測定条件>>
カラム:TSK−gel ODS−100Z(東ソー)、4.6*150mm、ロット番号(P0014)
溶離液A:H2O=100、 溶離液B:AR=100。A,Bともに酢酸、トリエチルアミン各0.1%(体積比)入り
流量:1ml/min、カラム温度:40℃、波長:254nm、感度:AUX2、注入量:10μl、リンス液:THF/ H2O=9/1(体積比)
サンプル濃度:5mg/10ml(THF)
なお、別の実施例で使用する糖エステル2についても同様にして平均エステル置換度を測定することができるが、下記糖エステル2はエステル置換度がほぼ100%の単一の化合物であった。
また全ての実施例で使用したスクロースベンゾエートは、全て反応溶媒であるトルエンの減圧乾燥(10mmHg以下)を行い100ppm未満であるものを使用した。
糖エステル1:平均エステル置換度71%
糖エステル2:平均エステル置換度100%(単一化合物)
R=アセチル基/i−ブチリル基(2/6)
<<<マット剤分散液Bの調製>>>
下記の組成物を分散機に投入し、攪拌して各成分を溶解し、マット剤分散液Bを調製した。
<<<紫外線吸収剤溶液C−1の調製>>>
下記の組成物を別のミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、紫外線吸収剤溶液C−1を調製した。
<<<紫外線吸収剤溶液C−2の調製>>>
下記の組成物を別のミキシングタンクに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、紫外線吸収剤溶液C−2を調製した。
<<セルロースエステルフィルムの作製>>
セルロースエステル溶液Aに、マット剤分散液Bを、セルロースエステル100質量部あたり、糖エステル1が上記記載の添加量になるように加えた。得られた溶液にさらに紫外線吸収剤(UV−1)及び紫外線吸収剤(UV−2)がそれぞれ上記記載の添加量となるように紫外線吸収剤溶液C−1、あるいは、C−2を加え、加熱しながら充分に攪拌して各成分を溶解し、ドープを調製した。得られたドープを30℃に加温し、流延ギーサーを通して直径3mのドラムである鏡面ステンレス支持体上に流延した。支持体の表面温度は−5℃に設定し、塗布幅は1470mmとした。流延部全体の空間温度は、15℃に設定した。そして、流延部の終点部から50cm手前で、流延して回転してきたセルロースエステルフィルムをドラムから剥ぎ取った後、両端をピンテンターでクリップした。剥ぎ取り直後のセルロースエステルフィルムの残留溶媒量は70%およびセルロースエステルフィルムの膜面温度は5℃であった。
ピンテンターで保持されたセルロースエステルフィルムは、乾燥ゾーンに搬送した。初めの乾燥では45℃の乾燥風を送風した。次に110℃で5分、さらに140℃で10分乾燥した。
セルロースエステルフィルムの膜厚は40μmであった。さらに、幅方向の膜厚分布は2μmであった。また、引張り弾性率は、4.8GPaであった。
<実施例105>
実施例101において、光学異方性層に下記ボロン酸化合物を0.05質量部添加したこと以外は実施例101と同様にして光学フィルム(KH−5)および偏光板(HB−5)を作製した。
ボロン酸化合物
<実施例106>
実施例101において、一般式(I)で表される化合物(1−a)を(3−a)に変えた以外は実施例101と同様にして光学フィルム(KH−6)および偏光板(HB−6)を作製した。
<実施例107>
実施例101において、一般式(I)で表される化合物(1−a)を(3−j)に変えた以外は実施例101と同様にして光学フィルム(KH−7)および偏光板(HB−7)を作製した。
<実施例108>
実施例101において、一般式(I)で表される化合物(1−a)を(4−a)に変えた以外は実施例101と同様にして光学フィルム(KH−8)および偏光板(HB−8)を作製した。
<実施例109>
実施例101において、一般式(I)で表される化合物(1−a)を(4−m)に変えた以外は実施例101と同様にして光学フィルム(KH−9)および偏光板(HB−9)を作製した。
<実施例110>
実施例101において、一般式(I)で表される化合物(1−a)を(4−n)に変えた以外は実施例101と同様にして光学フィルム(KH−10)および偏光板(HB−10)を作製した。
<比較例101>
実施例101において、一般式(I)で表される化合物(1−a)を添加しない以外は実施例101と同様にして光学フィルム(CKH−1)および偏光板(CHB−1)を作製した。
<比較例102>
実施例104において、一般式(I)で表される化合物(1−a)を添加しない以外は実施例104と同様にして光学フィルム(CKH−2)および偏光板(CHB−2)を作製した。
<比較例103>
実施例105において、一般式(I)で表される化合物(1−a)を添加しない以外は実施例105と同様にして光学フィルム(CKH−3)および偏光板(CHB−3)を作製した。
<比較例104>
実施例101に対して、一般式(I)で表される化合物(1−a)を添加せず、紫外線照射工程でのフィルムの表面温度を110℃にする以外は実施例101と同様にして光学フィルム(CKH−4)および偏光板(CHB−4)を作製した。
<比較例105>
実施例101において、一般式(I)で表される化合物(1−a)を下記化合物(2−a)に変更した以外は実施例101と同様にして光学フィルム(CKH−5)および偏光板(CHB−5)を作製した。
<光学フィルム、偏光板、及び液晶表示装置の評価>
<<表面状態の評価>>
各実施例101〜110および比較例101〜105で作製した偏光板を、室温(25℃)で下記評価基準に基づいて評価した。結果を表5に示す。
―評価基準―
A:10cm四方においてシワは目視では観察できず、製品としては問題にならない。
B:10cm四方において微弱なシワが発生してはいるが、製品として問題にならない。
C:10cm四方全面に目視でも観察できるシワが発生して、製品として使用不可能。
<<湿熱耐久性の評価>>
各実施例および比較例で作製した偏光板を、それぞれガラスに貼り付けたものを試料とし、温度60℃、相対湿度90%の条件下でそれぞれ24時間放置した後、室温(25℃)に戻した時に試料に生じるひび割れの状態を、目視又は実体顕微鏡(SMZ1500、(株)ニコン製)で観察し、下記評価基準に基づいて評価した。結果を表5に示す。
―評価基準―
A:10cm四方において亀裂は目視では観察できず、製品としては問題にならない。
B:10cm四方において1個の亀裂が発生してはいるが、製品として問題にならない。
C:10cm四方において1個以上の目視でも観察できる亀裂が発生して、製品として使用不可能。
上記表より、実施例101〜110の偏光板HB−1〜10は、比較例101〜105の偏光板CHB−1〜5と比較して、湿熱耐久性に優れることがわかる。これは、光学フィルム作製時の紫外線照射工程においてフィルムの表面温度を低温とした場合でも、配向膜層の硬化が十分に進行するためと考えられる。比較例104より、湿熱耐久性を向上させるため、紫外線照射工程でのフィルムの表面温度を高温とした場合、表面状態が悪化してしまうことがわかる。表面状態の悪化は薄い支持体が熱によって変形することに起因するが、これに対し、本発明の光学フィルムは、同工程での温度を低温にすることができるため、湿熱耐久性の向上とともに、良好な表面状態を維持できることがわかる。
<<液晶表示装置の作製>>
市販の液晶テレビ(SONY(株)のブラビアJ5000)の偏光板を液晶セルの両面からはがし、上記実施例で作製した各偏光板HB−1〜10を、上記各実施例の偏光板において光学フィルムKH−1〜10が液晶セル側に配置されるように、粘着剤を介して、液晶セルに貼り付けて液晶表示装置を得た。
上記実施例の各偏光板HB−1〜10を組み込んだ液晶表示装置を全面中間調に調整し、表示ムラを評価した。いずれの液晶表示装置においても、どの方向からも表示ムラは観察されず、良好な表示性能を示した。
<実施例201>
<<パターンドリターダーフィルムの作製>>
実施例104において、以下のようにしてパターン光学異方性層を作製した以外は実施例104と同様にして光学フィルム(FPR−1)を作製した。
(防眩層用塗布液の調製)
下記の組成となるように各成分をMIBK(メチルイソブチルケトン)とMEK(メチルエチルケトン)との混合溶媒(89対11(質量比))と混合した。孔径30μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して防眩層用塗布液1を調製した。各塗布液の固形分濃度は40質量%である。なお、塗布液の調製に際して、樹脂粒子及びスメクタイトは後述する分散液の状態で添加した。
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防眩層塗布液1
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スメクタイト(ルーセンタイトSTN、コープケミカル社製) 1.00質量%
樹脂粒子(テクポリマーSSX、積水化成品工業社製) 8.00質量%
アクリレートモノマー(NKエステルA9550、新中村化学工業社製)
87.79質量%
重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 3.00質量%
レベリング剤(P−4) 0.15質量%
分散剤(DISPERBYK−2164、ビックケミー・ジャパン社製)
0.06質量%
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(樹脂粒子分散液の調製)
透光性樹脂粒子の分散液は、攪拌しているMIBK溶液中に透光性樹脂粒子(テクポリマーSSX、積水化成社製)を分散液の固形分濃度が30質量%になるまで徐々に加え、30分間撹拌して調製した。
(スメクタイト分散液の調製)
スメクタイトの分散液は、最終的に防眩層用塗布液に使用される全てのMEKを用い、MEK中に攪拌しながらスメクタイト(ルーセンタイトSTN、コープケミカル社製)を徐々に加え、30分間攪拌して調製した。
(防眩層の塗設)
厚さ60μmの紫外線吸収剤入りトリアセチルセルロースフィルムを、ロール形態で巻き出して、防眩層用塗布液1を使用し、膜厚4μmとなるように防眩層を塗設した。
具体的には、特開2006−122889号公報実施例1記載のスロットダイを用いたダイコート法で、搬送速度30m/分の条件で各塗布液を塗布し、80℃で150秒乾燥の後、更に窒素パージ下酸素濃度約0.1%で160W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス社製)を用いて、照度400mW/cm2、照射量180mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させて防眩層を形成した後、巻き取り、反射防止層付支持体1を作製した。
(アルカリ鹸化処理した支持体1の作製)
上記作製した反射防止層付支持体1を、温度60℃の誘電式加熱ロールを通過させ、フィルム表面温度を40℃に昇温した後に、フィルムの防眩層が形成している面とは反対側の面に下記に示す組成のアルカリ溶液を、#6のワイヤーバーで連続的に塗布し、110℃に加熱し、ノリタケカンパニーリミテド社製のスチーム式遠赤外ヒーターの下に、10秒間搬送した。続いて、同じくバーコーターを用いて、純水を3ml/m2塗布した。次いで、ファウンテンコーターによる水洗とエアナイフによる水切りを3回繰り返した後に、70℃の乾燥ゾーンに10秒間搬送して乾燥し、アルカリ鹸化処理した支持体1を作製した。
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アルカリ溶液の組成
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水酸化カリウム 2.0質量部
水 6.5質量部
イソプロパノール 85.0質量部
界面活性剤SF−1:C1429O(CH2CH2O)20H 0.035質量部
プロピレングリコール 6.5質量部
────────────────────────────────────
(露光前配向膜付支持体1の作製)
上記作製したアルカリ鹸化処理した支持体1の、アルカリ鹸化処理した面に、下記の組成の配向膜塗布液1を#14のワイヤーバーで連続的に塗布した。60℃の温風で60秒、さらに100℃の温風で120秒乾燥し、露光前配向膜付支持体1を形成した。露光前配向膜の膜厚は、0.45μmであった。
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配向膜形成用塗布液1の組成
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配向膜用ポリマー材料(P−1) 2.4質量部
一般式(I)で表される化合物(1−a) 0.2質量部
光酸発生剤(S−1) 0.17質量部
ラジカル重合開始剤
(イルガキュア2959、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
0.18質量部
メタノール 16.5質量部
IPA(イソプロパノール) 7.2質量部
水 73.55質量部
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(紫外線露光)
次に、透過部の横ストライプ幅363μm、遮蔽部の横ストライプ幅363μmのストライプマスクを上記作製した露光前配向膜付支持体1上に配置し、室温空気下にて、200nm〜400nmの波長領域における照度500mW/cm2の紫外線照射装置(Light Hammer 10、240W/cm、Fusion UV Systems社製)を光源ユニットとして用いて紫外線を0.06秒間(30mJ/cm2)照射しパターン配向膜を形成した。
(パターン光学異方性層の形成)
上記紫外線露光後のパターン配向膜に、ストライプマスクのストライプに対して45°の角度を保持して500rpmで一方向に1往復、ラビング処理を行った。次いで、下記の光学異方性層用塗布液を、#3.2のワイヤーバーで塗布した。さらに、フィルム表面温度110℃で2分間加熱熟成した後、80℃まで冷却し空気下にて20mW/cm2の空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス社製)を用いて紫外線を20秒間照射して、その配向状態を固定化することによりパターン光学異方性層を形成した。マスク露光部分(第1位相差領域)は、ラビング方向に対し遅相軸方向が平行にディスコティック液晶性化合物が垂直配向しており、未露光部分(第2位相差領域)は直交に垂直配向していた。なお、光学異方性層の膜厚は、1.15μmであった。
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光学異方性層塗布液の組成
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ディスコティック液晶性化合物E−2 80質量部
ディスコティック液晶性化合物E−3 20質量部
配向膜界面配向剤(II−1) 0.9質量部
配向膜界面配向剤(III−1) 0.08質量部
空気界面配向剤(P−2) 0.2質量部
空気界面配向剤(P−3) 0.6質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 3.0質量部
他官能モノマー(エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパン
トリアクリレート(ビスコート360、大阪有機化学社製)) 10質量部
メチルエチルケトン 268質量部
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以上のようにして、支持体の両面にそれぞれ防眩層とパターン光学異方性層が形成された、光学フィルム(FPR−1)を作製した。
下記表に示すように、支持体の厚み、一般式(I)で表される化合物の添加量、光学異方性層作製時の紫外線照射工程におけるフィルムの表面温度(UV温度)などを変えた以外は光学フィルム(FPR−1)の作製方法と同様にして実施例202〜204の光学フィルムFPR−2〜4を各々作製した。また、比較例については、一般式(I)で表される化合物を添加しなかった以外は、下記表の通りにして比較例201〜204の光学フィルムCFPR−1〜4を各々作製した。
<偏光板FHB−1の作製>
1)フィルムの鹸化
市販のセルロースアシレートフィルム(フジタック ZRD40、富士フイルム(株)製)、市販のセルロースアシレートフィルム(フジタック TD60、富士フイルム(株)製)および光学フィルムFPR−1の光学異方性層面側を、55℃に保った1.5mol/LのNaOH水溶液(鹸化液)に2分間浸漬した後、フィルムを水洗し、その後、25℃の0.05mol/Lの硫酸水溶液に30秒浸漬した後、更に水洗浴を30秒流水下に通して、フィルムを中性の状態にした。そして、エアナイフによる水切りを3回繰り返し、水を落とした後に70℃の乾燥ゾーンに15秒間滞留させて乾燥し、鹸化処理したフィルムを各々作製した。
2)偏光膜の作製
特開2001−141926号公報の実施例1に従い、延伸したポリビニルアルコールフィルムにヨウ素を吸着させて膜厚20μmの偏光膜を作製した。
3)貼り合わせ
(フロント側偏光板F−1の作製)
鹸化後のセルロースアシレートフィルムZRD40、前述した方法で作製した偏光膜、鹸化後の防眩性ハードコート層付き光学フィルムFPR−1をこの順番で、PVA系接着剤で貼合して熱乾燥し、フロント側偏光板F−1を作製した。この際、セルロースアシレートフィルムZRD40の鹸化した面、および光学フィルムFPR−1の鹸化した光学異方性層の面側が、偏光膜側となるようにした。
この際、作製した偏光膜のロールのMD方向と防眩性ハードコート層付き光学フィルムFPR−1のMD方向とが平行になるように配置した。また、偏光膜のロールのMD方向と上記セルロースアシレートフィルムZRD40のロールのMD方向とが、平行になるように配置した。
光学フィルムFPR−1をFPR−2〜4、CFPR−1〜4に変更した以外は、偏光板FHB−1の作製方法と同様にして、実施例202〜204の偏光板FHB−2〜4、比較例201〜204の偏光板CFHB−1〜4を各々作製した。
(リア側偏光板の作製)
上記で作製した鹸化後のセルロースアシレートフィルムTD60、延伸したヨウ素系PVA偏光膜、鹸化後のセルロースアシレートフィルムZRD40をこの順番で、PVA系接着剤で貼合し、熱乾燥しリア側偏光板を得た。
この際、作製した偏光膜のロールのMD方向とセルロースアシレートフィルムTD60のMD方向とが平行になるように配置した。また、偏光膜のロールのMD方向と上記セルロースアシレートフィルムZRD40のロールのMD方向とが、平行になるように配置した。
<液晶表示装置G1−aの作製>
IPSモード液晶セル(LGD製 42LS5600)の両側の偏光板を剥がし、フロント側(液晶表示装置の視認側)に、フロント側偏光板F−1を、リア側(液晶表示装置の背面側)にリア側偏光板を、セルロースアシレートフィルムZRD40がそれぞれ液晶セル側となるように、粘着剤を介して、フロント側およびリア側に一枚ずつ貼り付けた。フロント側の偏光板の吸収軸がMD方向(左右方向)に、そして、リア側の偏光板の透過軸がMD方向(左右方向)になるように、クロスニコル配置とした。液晶セルに使用されているガラスの厚さは0.5mmであった。得られた液晶表示装置を液晶表示装置G−1とした。
<<湿熱耐久性の評価>>
各実施例201〜204および比較例で作製した偏光板を、それぞれガラスに貼り付けたものを試料とし、温度60℃、相対湿度90%の条件下でそれぞれ24時間放置した後、室温(25℃)に戻した時に試料に生じるひび割れの状態を、目視又は実体顕微鏡(SMZ1500、(株)ニコン製)で観察し、下記評価基準に基づいて評価した。
―評価基準―
A:10cm四方において亀裂は目視では観察できず、パターンのラインも直線性を維持している。
B:10cm四方において亀裂は目視では観察できないが、パターンのラインの直線性を維持していない。
C:10cm四方において1個の亀裂が発生している。
D:10cm四方において1個以上の目視でも観察できる亀裂が発生して、製品として使用不可能。
<<パターン精度の評価>>
作製した光学フィルムのMD方向1mおきに任意の5点を選び出し、ストライプ1080本分のトータルピッチをミツトヨ社製測長機を用いて測定した。5点の平均値に対する最大、最小の値のバラツキを評価し、下記評価基準に基づいて評価した。
―評価基準―
A:±0.02%以下
B:±0.02%〜0.05%
C:±0.05%〜0.1%
D:±0.1%以上
とした。
上記表より、本発明のパターンドリターダーフィルムFPR−1〜4は、比較例のパターンドリターダーフィルムCFPR1〜4と比較して、湿熱耐久性に優れることがわかる。比較例201および203より、湿熱耐久性を向上させるため、紫外線照射工程でのフィルムの表面温度を高温とした場合、パターン精度が悪化してしまうことがわかる。パターン精度の悪化は薄い支持体が熱によって変形することに起因するが、これに対し、本発明の光学フィルムは、同工程での温度を低温にすることができるため、湿熱耐久性の向上とともに、良好なパターン精度を維持できる。さらに、支持体厚みを薄くした場合であっても、同様の効果を示すことがわかる。
各実施例の偏光板を組み込んだ立体画像液晶表示装置を全面中間調に調整し、ムラを評価したところ、どの方向から見てもムラは観察されなかった。
<実施例301>
(アルカリ鹸化処理した支持体2の作製)
実施例201において、防眩層を塗設しなかった以外は、実施例201と同様の方法で、厚さ60μmの紫外線吸収剤入りトリアセチルセルロースフィルムを、ロール形態で巻き出して、アルカリ鹸化処理した支持体2を作製した。
(配向膜付き支持体2の作製)
実施例201の配向膜形成用塗布液1において、一般式(I)で表される化合物(1−a)の添加量を0.24質量部とし、光酸発生剤(S−1)を添加しなかった以外は、実施例201と同様の方法で、配向膜塗布液2を作製した。さらに、配向膜塗布液2を、実施例201と同様の方法で、アルカリ鹸化処理した支持体2の上に連続的に塗布し、配向膜付き支持体2を形成した。
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配向膜形成用塗布液2の組成
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配向膜用ポリマー材料(P−1) 2.4質量部
一般式(I)で表される化合物(1−a) 0.24質量部
ラジカル重合開始剤
(イルガキュア2959、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
0.18質量部
メタノール 16.5質量部
IPA(イソプロパノール) 7.2質量部
水 73.55質量部
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(第1光学異方性層の形成)
上記作製した配向膜付き支持体2の配向膜側に連続的にラビング処理を施した。このとき、長尺状のフィルムの長手方向と搬送方向は平行であり、フィルム長手方向とラビングローラーの回転軸とのなす角度が75°(時計回り)とした(フィルム長手方向を90°とすると、ラビングローラーの回転軸は15°)。
下記の組成のディスコティック液晶化合物を含む第1光学異方性層塗布液(A)を上記作製した配向膜上に#3.6のワイヤーバーで連続的に塗布した。フィルムの搬送速度(V)は18m/minとした。塗布液の溶媒の乾燥およびディスコティック液晶化合物の配向熟成のために、115℃の温風で90秒間、続いて、80℃の温風で60秒間加熱し、80℃にてUV照射を行い、液晶化合物の配向を固定化した。第1光学異方性層の厚みは1.8μmであった。ディスコティック液晶化合物の円盤面のフィルム面に対する平均傾斜角は90°であり、ディスコティック液晶化合物がフィルム面に対して、垂直に配向していることを確認した。また、遅相軸の角度はラビングローラーの回転軸と平行で、フィルム長手方向を90°(フィルム幅方向を0°)とすると、15°であった。
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第1光学異方性層塗布液(A)の組成
────────────────────────────────────
ディスコティック液晶性化合物E−2 80質量部
ディスコティック液晶性化合物E−3 20質量部
配向膜界面配向剤(II−1) 0.9質量部
配向膜界面配向剤(III−1) 0.08質量部
空気界面配向剤(P−2) 0.2質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 3.0質量部
多官能モノマー(エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパン
トリアクリレート(ビスコート360、大阪有機化学社製)) 10質量部
下記ポリマー(A) 1.0質量部
メチルエチルケトン 223質量部
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(ポリマー(A))
(第2光学異方性層の形成)
上記作製した第1光学異方性層に連続的にラビング処理を施した。このとき、長尺状のフィルムの長手方向と搬送方向は平行であり、フィルム長手方向とラビングローラーの回転軸とのなす角度が−75°(反時計回り)とした(フィルム長手方向を90°とすると、ラビングローラーの回転軸は165°)。
下記の組成の棒状液晶化合物を含む第2光学異方性層塗布液(A)を、上記作製した第1光学異方性層上に#2.7のワイヤーバーで連続的に塗布した。フィルムの搬送速度(V)は41m/minとした。塗布液の溶媒の乾燥および棒状液晶化合物の配向熟成のために、40℃の温風で60秒間加熱し、60℃にてUV照射を行い、液晶化合物の配向を固定化した。第2光学異方性層の厚みは0.8μmであった。棒状液晶化合物の長軸のフィルム面に対する平均傾斜角は0°であり、液晶化合物がフィルム面に対して、水平に配向していることを確認した。また、遅相軸の角度はラビングローラーの回転軸と直交で、フィルム長手方向を90°(フィルム幅方向を0°)とすると、75°であった。
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第2光学異方性層塗布液(A)の組成
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下記の棒状液晶化合物(A) 80質量部
下記の棒状液晶化合物(B) 20質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、チバ・ジャパン社製) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
空気界面制御剤(P−3) 0.3質量部
メチルエチルケトン 193質量部
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<実施例302>
実施例301の第1光学異方性層用塗布液(A)において、空気界面制御剤(P−2)をフルオロ脂肪族基含有ポリマー1として、第1光学異方性層用塗布液(B)とした以外は、実施例301と同様の方法で、光学フィルム302を作製した。
<実施例303>
実施例301の第1光学異方性層の形成において、UV温度を70℃とした以外は、実施例302と同様の方法で、光学フィルム303を作製した。
<実施例304>
実施例302の第1光学異方性層の形成において、UV温度を70℃とした以外は、実施例301と同様の方法で、光学フィルム304を作製した。
<実施例305>
実施例301の第1光学異方性層の形成において、UV温度を60℃とした以外は、実施例302と同様の方法で、光学フィルム305を作製した。
<実施例306>
実施例302の第1光学異方性層の形成において、UV温度を60℃とした以外は、実施例302と同様の方法で、光学フィルム306を作製した。
<実施例307>
実施例301の第2光学異方性層塗布液(A)において、多官能モノマー(エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート(ビスコート360、大阪有機化学社製))の5質量部をさらに加えて、第2光学異方性層塗布液(B)を作製した以外は、実施例301と同様の方法で、光学フィルム307を作製した。
<実施例308>
実施例302の第2光学異方性層塗布液(A)において、多官能モノマー(エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート(ビスコート360、大阪有機化学社製))の5質量部をさらに加えて、第2光学異方性層塗布液(B)を作製した以外は、実施例302と同様の方法で、光学フィルム308を作製した。
<実施例309>
実施例307の第2光学異方性層の形成において、乾燥温度を60℃にした以外は、実施例307と同様の方法で、光学フィルム309を作製した。
<実施例310>
実施例308の第2光学異方性層の形成において、乾燥温度を60℃にした以外は、実施例308と同様の方法で、光学フィルム310を作製した。
<実施例311>
実施例301の第1光学異方性層の形成において、以下の第1光学異方性層塗布液(C)を使用した以外は、実施例301と同様の方法で配向膜を形成した後、実施例301と同様の方法で、第1光学異方性層を形成し、第1光学異方性層用フィルムを作製した。さらに、第1光学異方性層フィルムの、第1光学異方性層上に、粘着剤をロールトゥロールで積層した。
一方、第2光学異方性層は、以下の方法で形成した。
実施例101の支持体(PK−1)の作製において、内層厚みを74μmとした以外は、実施例101と同様の方法で、厚み80μmの支持体(PK−2)を作製した。この支持体(PK−2)にアルカリ処理をせず、比較例101と同様の方法で支持体(PK−2)上に配向膜を形成した。さらに、配向膜上に、実施例301と同様の方法で、第2光学異方性層を形成し、支持体(PK−2)上に、配向膜、第2光学異方性層の順に積層された第2光学異方性層用フィルムを作製した。
上記の方法で得られた粘着剤つき第1光学異方性層用フィルムと、第2光学異方性層用フィルムを、ロールトゥロールで貼り合わせた。その後、第2光学異方性層用フィルムの支持体(PK−2)を剥離することで、支持体上に、配向膜、第1光学異方性層、粘着剤、第2光学異方性層がこの順に積層された、光学フィルム311を作製した。このとき、第1光学異方性層と第2の光学異方性層の、遅相軸同士のなす角は、60°であった。
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第1光学異方性層塗布液(C)の組成
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ディスコティック液晶性化合物E−2 80質量部
ディスコティック液晶性化合物E−3 20質量部
配向膜界面配向剤(II−1) 0.9質量部
配向膜界面配向剤(III−1) 0.08質量部
フルオロ脂肪族基含有ポリマー1 0.2質量部
空気界面配向剤(P−3) 0.05質量部
フルオロ脂肪族基含有ポリマー2 0.05質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、BASF社製) 3.0質量部
多官能モノマー(エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパン
トリアクリレート(ビスコート360、大阪有機化学社製)) 10質量部
メチルエチルケトン 223質量部
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<実施例312>
実施例311の第2光学異方性層塗布液(A)を第2光学異方性層塗布液(B)に変更した以外は、実施例311と同様の方法で、光学フィルム312を作製した。
<実施例313〜324>
実施例301〜312の支持体の厚みを40μmに変更した以外は、実施例301〜312と同様の方法で、光学フィルム313〜324を作製した。
<実施例325〜327>
以下の方法で光学フィルム325〜327を作製した。
<支持体の作製>
(コア層セルロースアシレートドープの作製)
下記の組成物をミキシングタンクに投入し攪拌して、各成分を溶解し、セルロースアセテート溶液を調整した。
----------------------------------------------------------------
アセチル置換度2.88のセルロースアセテート 100質量部
下記のエステルオリゴマー 10質量部
添加剤A 4質量部
添加剤B 2質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 430質量部
メタノール(第2溶剤) 64質量部
----------------------------------------------------------------
エステルオリゴマー
添加剤A
添加剤B
(外層セルロースアシレートドープの作製)
上記のコア層セルロースアシレートドープ90質量部に下記のマット剤溶液を10質量部加え、外層セルロースアセテート溶液を調整した。
----------------------------------------------------------------
平均粒子サイズ20nmのシリカ粒子
(AEROSIL R972、日本アエロジル(株)製)
2質量部
メチレンクロライド(第1溶媒) 76質量部
メタノール(第2溶剤) 11質量部
コア層セルロースアシレートドープ 1質量部
----------------------------------------------------------------
(セルロースアシレートフィルムの作製)
コア層セルロースアシレートドープとその両側に外層セルロースアシレートドープとを3層同時に流延口から20℃のドラム上に流延した。溶剤含有率略20質量%の状態で剥ぎ取り、フィルムの幅方向の両端をテンタークリップで固定し、残留溶剤が3〜15%の状態で、横方向に1.1倍延伸しつつ乾燥した。その後、熱処理装置のロール間を搬送することにより、さらに乾燥し、厚さ20μmのセルロースアシレートフィルムを作製した。
上記作製した支持体(セルロースアシレートフィルム)に、実施例301の配向膜形成用塗布液2を用い、実施例301と同様の方法で配向膜を形成した後、実施例307、308、312と同様の方法で、第1光学異方性層を形成した。なお、第1光学異方性層を形成する際のUV温度を50℃とした。さらに、実施例307、308、312と同様の方法で、第1光学異方性層上に第2光学異方性層を形成し、光学フィルム325〜327を作製した。
<実施例328〜330>
実施例307、308、312の第2光学異方性塗布液(B)を、以下に示した第2光学異方性層塗布液(C)に変更した以外は、実施例307、308、312と同様の方法で、光学フィルム328〜330を作製した。
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第2光学異方性層塗布液(C)の組成
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棒状液晶化合物(A) 80質量部
下記の棒状液晶化合物(C) 14質量部
下記の棒状液晶化合物(D) 2.2質量部
多官能モノマー(エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパン
トリアクリレート(ビスコート360、大阪有機化学社製)) 5質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、チバ・ジャパン社製) 3質量部
増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製) 1質量部
空気界面制御剤(P−3) 0.3質量部
メチルエチルケトン 193質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
棒状液晶化合物(C)
棒状液晶化合物(D)
<実施例331〜334>
実施例307、308、319、320の第2光学異方性塗布液(B)において、フルオロ脂肪族基含有ポリマー3を1重量部追加し、第2光学異方性層塗布液(D)を作製した以外は、実施例307、308、319、320と同様の方法で、光学フィルム331〜334を作製した。
フルオロ脂肪族基含有ポリマー3
<比較例301〜306>
実施例302、304、306、314、316、318の配向膜形成用塗布液において、化合物(1−a)を使用しなかった以外は、実施例302、304、306、314、316、318と同様の方法で、光学フィルム335〜340を作製した。
<比較例307、308>
比較例301、304の第1光学異方性層の形成において、UV温度を100℃とした以外は、比較例301、304と同様の方法で、光学フィルム341、342を作製した。
<比較例309>
実施例325の配向膜形成用塗布液2において、化合物(1−a)を使用しなかった以外は、実施例325と同様の方法で、光学フィルム343を作製した。
(偏光膜の作製)
厚さ80μmのポリビニルアルコール(PVA)フィルムを、ヨウ素濃度0.05質量%のヨウ素水溶液中に30℃で60秒浸漬して染色し、次いでホウ酸濃度4質量%濃度のホウ酸水溶液中に60秒浸漬している間に元の長さの5倍に縦延伸した後、50℃で4分間乾燥させて、厚さ20μmの偏光膜を得た。
セルロースアシレートフィルム(T1)を1.5モル/リットルで55℃の水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬した後、水で十分に水酸化ナトリウムを洗い流した。その後、0.005モル/リットルで35℃の希硫酸水溶液に1分間浸漬した後、水に浸漬し希硫酸水溶液を十分に洗い流した。最後に試料を120℃で十分に乾燥させた。
(偏光膜保護フィルムの鹸化)
セルロースアシレートフィルムを1.5モル/リットルで55℃の水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬した後、水で十分に水酸化ナトリウムを洗い流した。その後、0.005モル/リットルで35℃の希硫酸水溶液に1分間浸漬した後、水に浸漬し希硫酸水溶液を十分に洗い流した。最後に試料を120℃で十分に乾燥させた。
(円偏光板の作製)
前述の実施例301〜330、比較例301〜309の光学フィルムの支持体側と、偏光膜と、偏光膜保護フィルムとをポリビニルアルコール系接着剤を用いて貼り合せた。このとき、偏光膜の吸収軸と第1光学異方性層の遅相軸とのなす角度が15°で、偏光膜の吸収軸と第2光学異方性層の遅相軸とのなす角度が75°になるように、偏光膜、光学フィルムおよび偏光膜保護フィルムをそれぞれ枚葉に裁断した後に貼り合わせた。このようにして円偏光板301〜339を作製した。
<有機EL表示装置の作製>
有機ELパネル搭載のSAMSUNG社製GALAXY SIIを分解し、円偏光板を剥離して、上記実施例および比較例で製造された円偏光板を空気が入らないようにして貼合し、有機EL表示装置を作製した。作製した有機EL表示装置について、照度200ルクスの明室内にて光学フィルムの均一性を評価した。均一性は、光学フィルムの面内で発生していた筋状のムラについて、目視による色味変化の視認性を以下の基準として評価した。
<<光学フィルムの色味変化の視認性>>
−評価基準−
A:色味変化は全く視認されず、製品として問題にならない。
B:筋状のムラがわずかに視認できるが、表示装置の色味変化は視認されず、製品として問題にならない。
C:筋状のムラが明らかに視認できたが、表示装置の色味変化はわずかに視認される程度で、製品として問題にならない。
D:筋状のムラが複数存在し、表示装置の色味変化が明らかに視認されるため、製品としては使用不可能である。
<<光学フィルムの湿熱耐久性>>
各実施例および比較例で作製した光学フィルムを、それぞれガラスに貼り付けたものを試料とし、温度60℃、相対湿度90%の条件下でそれぞれ24時間放置した後、室温(25℃)に戻した時に試料に生じるひび割れの状態を、目視又は実体顕微鏡(SMZ1500、(株)ニコン製)で観察し、下記評価基準に基づいて評価した。結果を表5に示す。
−評価基準−
A:10cm四方において亀裂は目視では観察できず、製品としては問題にならない。
B:10cm四方において1個の亀裂が発生してはいるが、製品として問題にならない。
C:10cm四方において1個以上の目視でも観察できる亀裂が発生して、製品として使用不可能。
実施例301〜334の光学フィルム301〜334は、比較例301〜309の光学フィルム335〜343に比べ、円偏光板の形態にしても、湿熱耐久性に優れることがわかる。特に、支持体薄膜化及び改良のためにUV温度を低下しても、本発明の光学フィルムは、湿熱耐久性が良好であった。
10:光学フィルム、12:光学異方性層、12a:第1位相差領域、12b:第2位相差領域、14:配向膜、16:支持体、20:偏光板(円偏光板)、22:偏光膜、100:液晶表示装置、101:液晶セル、102:光学フィルム、103:偏光膜、104:偏光板、200:有機EL表示装置、201:有機ELパネル、202:λ/4板、203:偏光膜、204:円偏光板、300:立体画像表示装置、301:液晶セル、302:パターンドリターダーフィルム、303:偏光膜、304:偏光板

Claims (19)

  1. 支持体と、配向膜と、液晶性化合物を含む光学異方性層とをこの順に有し、前記配向膜が、重合性基を有するポリビニルアルコールと、多官能アクリルアミド化合物および多官能メタクリルアミド化合物から選ばれる多官能アクリルアミド系化合物を有し、
    前記支持体の厚みが20〜60μmである、光学フィルム。
  2. 多官能アクリルアミド系化合物が、−L−アクリルアミド基で表される構造、および、−L−メタクリルアミド基で表される構造を合計で2種類以上含む、請求項1に記載の光学フィルム;ただし、Lは単結合または二価の連結基を表す。
  3. 多官能アクリルアミド系化合物が、アクリルアミド基およびメタクリルアミド基を合計で3〜6個含む、請求項1または2に記載の光学フィルム。
  4. 多官能アクリルアミド系化合物は、分子内に含まれる、アクリルアミド基およびメタクリルアミド基から選ばれる2つの基同士を連結する原子数が、それぞれ、4〜40である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  5. 多官能アクリルアミド系化合物が、下記一般式(I)で表される化合物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学フィルム;
    一般式(I)
    一般式(I)中、Zはn価の基を表し、Lは単結合または二価の連結基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表し、nは3〜6の整数を表し、n個のLおよびRは、それぞれ同一でもよいし、異なっていてもよい。
  6. 一般式(I)中のn個の−L−NH−C(=O)−CR=CH2のうち、(n−1)個または(n−2)個は同一のLを有する構造(A)であり、残りの1個または2個は前記構造(A)とは異なるLを有する構造である、請求項5に記載の光学フィルム。
  7. 一般式(I)中のZが下記のいずれかの構造である、請求項5または6に記載の光学フィルム;
    式中、*は一般式(I)中のLとの結合部位を表す。
  8. 多官能アクリルアミド系化合物が、下記一般式(I−1)で表される化合物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学フィルム;
    一般式(I−1)
    一般式(I−1)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、複数存在するRは、それぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。
  9. 配向膜における、多官能アクリルアミド系化合物と重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比が、1:1〜1:20である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  10. 配向膜における、多官能アクリルアミド系化合物と、重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比が、1:5〜1:20であり、前記光学フィルムが視野角拡大フィルム用である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  11. 配向膜における、多官能アクリルアミド系化合物と、重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比が、1:1〜1:20であり、前記光学フィルムがパターンドリターダーフィルム用である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  12. 配向膜における、多官能アクリルアミド系化合物と、重合性基を有するポリビニルアルコールの質量比が、1:1〜1:20であり、前記光学フィルムが円偏光板用である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  13. 重合性基を有するポリビニルアルコールと、多官能アクリルアミド化合物および多官能メタクリルアミド化合物から選ばれる多官能アクリルアミド系化合物とを含む組成物であって、
    前記多官能アクリルアミド系化合物が、下記一般式(I−1)で表される化合物であり、
    多官能アクリルアミド系化合物と重合性基を有するポリビニルアルコールとの質量比が、1:1〜1:20である、組成物;
    一般式(I−1)
    一般式(I−1)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、複数存在するRは、それぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。
  14. 重合性基を有するポリビニルアルコールが、重合性エチレン性不飽和基または開環重合性基を有するポリビニルアルコールである、請求項13に記載の組成物。
  15. 光学フィルム用である請求項13または14に記載の組成物。
  16. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の光学フィルムを有する、平面画像表示装置または立体画像表示装置。
  17. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の光学フィルムを有する、液晶表示装置または有機EL表示装置。
  18. 支持体上に、請求項13〜15のいずれか1項に記載の組成物を層状に適用すること、前記層状にした組成物の表面に液晶化合物を含む組成物を層状に適用すること、前記層状にした液晶化合物を含む組成物に40〜90℃で紫外線照射することを含む、光学フィルムの製造方法。
  19. 前記光学フィルムが請求項1〜12のいずれか1項に記載の光学フィルムである、請求項18に記載の光学フィルムの製造方法。
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