JP6236835B2 - 吸気マニホールド - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気マニホールドに関する。
多気筒内燃機関の吸気通路には、各気筒に吸気を供給するための吸気マニホールドが設けられており、この吸気マニホールドは各気筒に対応して分岐した分岐通路を有している。
また従来、吸気マニホールドの各分岐通路の内部に吸気制御弁が設けられているものがある(例えば特許文献1参照)。こうした従来の吸気マニホールドのマニホールド本体に形成された複数の挿通孔には各分岐通路に共通のシャフトが挿通されており、このシャフトには弁体が設けられている。これら挿通孔は、互いに隣接する分岐通路の間に位置する共通の隔壁に形成された第1挿通孔と、分岐通路の周壁に形成された一対の第2挿通孔とからなる。また、シャフトの一端にはアクチュエータが連結されている。このアクチュエータによってシャフトが回動されることにより吸気制御弁の開度が変更される。こうした吸気マニホールドを備える内燃機関では、機関低回転時に吸気制御弁の開度を変更して流路断面積を小さくすることにより、吸気の流速が高められ、各気筒内にタンブル流を発生させることができる。
実開昭63―171623号公報
ところで、発明者は、一対の第2挿通孔に軸受等の軸受を密嵌し、この軸受によってシャフトが回転可能に支持される一方、第1挿通孔にはシャフトが遊嵌される構成を考えた。しかしながらこの場合、一対の第2挿通孔にそれぞれ軸受を密嵌させる際に、各軸受の軸線が互いにずれるおそれがあり、各軸受にシャフトを挿通することが難しくなるといった問題が生じる。
本発明の目的は、簡易な構成の変更を通じてシャフトに対して軸受を容易に外挿することができる吸気マニホールドを提供することにある。
上記目的を達成するための吸気マニホールドは、複数の分岐通路が形成されたマニホールド本体と、マニホールド本体に形成された複数の挿通孔に挿通されたシャフト及びシャフトに設けられた弁体を有する吸気制御弁と、を備える。また、マニホールド本体は互いに隣接する分岐通路の間に位置する共通の隔壁を有し、前記複数の挿通孔は、前記隔壁に形成されてシャフトが遊嵌される第1挿通孔と、分岐通路の周壁に形成され、シャフトを支持する筒状の軸受が密嵌される一対の第2挿通孔と、を有し、シャフトの端部外周面及び分岐通路側の軸受の端部内周面の少なくとも一方にはシャフトを軸受の内部に案内する案内部が形成されており、同案内部は、シャフトを軸受に支持した状態ではシャフト又は軸受に当接せず、シャフトを軸受の内部に案内する状態ではシャフト又は軸受に当接し、マニホールド本体に対してシャフトが組み付けられる姿勢における第1挿通孔の鉛直方向下側の面には、シャフトの軸線方向に直交する方向であり、且つ水平方向に沿った逸脱方向へのシャフトの変位を規制する規制部が形成されており、前記規制部は、前記逸脱方向においてシャフトの中心軸線から離間するほど鉛直方向上方に位置するように傾斜した面によって構成されている。
同構成によれば、第1挿通孔にシャフトが挿通されている状態において、マニホールド本体の周壁の外側から第2挿通孔に軸受が挿通されていくと、シャフトの端部外周面及び分岐通路側の軸受の端部内周面の少なくとも一方に形成された案内部を通じてシャフトが軸受の内部に案内される。
本発明によれば、簡易な構成の変更を通じてシャフトに対して軸受を容易に外挿することができる。
一実施形態の吸気マニホールドの正面図。 同実施形態の吸気マニホールドのフランジを中心とした斜視図。 図2の3−3線に沿った断面図。 図2の4−4線に沿った断面図。 図4の5−5線に沿った断面図。 図4に対応する断面図であって、第1挿通孔にシャフトが挿通され、第2挿通孔にはシャフトが挿通されていない状態を示す断面図。 図6の7−7線に沿った断面図。 軸受の圧入途中における軸受及びシャフトの先端を中心とした断面図。 図8に対応する図であって、変形例における軸受の圧入途中における軸受及びシャフトの先端を中心とした断面図。 図7に対応する図であって、他の変形例における第1挿通孔を中心とした吸気マニホールドの断面図。 図7に対応する図であって、他の変形例における第1挿通孔を中心とした吸気マニホールドの断面図。
以下、図1〜図8を参照して、吸気マニホールドの一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、吸気マニホールド10は、水平対向4気筒内燃機関用のものであり、マニホールド本体12には片側2つ、合計4つの分岐通路14が形成されている。マニホールド本体12は、フランジ16を介してシリンダヘッド50に組み付けられている。尚、図2においては片側2つの分岐通路14の先端のみがそれぞれ図示されている。
図4に示すように、マニホールド本体12は、分岐通路14の一対の周壁12aと、互いに隣接する分岐通路14の間に位置する共通の隔壁12bとを有している。また、マニホールド本体12には複数の挿通孔21、22が形成されている。隔壁12bには後に詳述する断面多角形状の第1挿通孔21が形成されている。また各周壁12aには断面円形状をなす一対の第2挿通孔22が形成されており、各第2挿通孔22には円筒状の軸受40が圧入、すなわち密嵌されている。各軸受40及び第1挿通孔21には、上記片側2つの分岐通路14の配列方向Lに沿って延びる円柱状のシャフト32が挿通されており、各軸受40によってシャフト32が回転可能に支持されている。また、第1挿通孔21にはシャフト32が遊嵌されている。
軸受40の長さは第2挿通孔22の長さよりも長くされており、第2挿通孔22に軸受40が取り付けられた状態において軸受40の分岐通路14側の端部は分岐通路14に突出している。
シャフト32の長さは一対の第2挿通孔22間の距離よりも短くされている。シャフト32の一端にはアクチュエータの出力軸36が連結されている。
シャフト32の先端側における周壁12aの外側面にはプレート60がねじ62により固定されている。このプレート60によって軸受40の外側への移動が阻止されている。またシャフト32の基端側における周壁12aの外側面には環状のプレート64がねじ62により固定されている。このプレート64の中心孔にはアクチュエータの出力軸36が挿通されている。このプレート64によって軸受40の外側への移動が阻止されている。
本実施形態のシャフト32には両端部外周面が先細形状とされたテーパ部32aが形成されている。
図3に示すように、各分岐通路14のシャフト32には弁体34が取り付けられており、これらシャフト32及び弁体34によって吸気制御弁30が構成される。
図2及び図3に示すように、アクチュエータによってシャフト32を回動させると、吸気制御弁30の開度が変更される。そして、例えば内燃機関の低回転時に弁体34が図3に二点鎖線にて示す姿勢とされると、分岐通路14内の区画壁18によって区画された狭隘通路19のみが開放される。このため、吸気が狭隘通路19を通じて吸気ポート52に流入するようになり、吸気の流速が高められる。従って、内燃機関の低回転時においても各気筒内にタンブル流を発生させることができる。
尚、図4においてはシャフト32に弁体34が取り付けられていない状態の吸気マニホールド10が示されている。マニホールド本体12に対してシャフト32が組み付けられた後に、同シャフト32に弁体34が組み付けられる。
図4に示すように、マニホールド本体12に対してシャフト32を組み付ける際には、フランジ16を鉛直方向下方に向けた姿勢(以下、単に組み付け姿勢と称する。)でマニホールド本体12が図示しない作業台の上に載置される。
図5に示すように、この組み付け姿勢における第1挿通孔21の鉛直方向下側の面には、一対の傾斜面26が形成されている。一対の傾斜面26は、シャフト32の中心軸線Cに対して直交する断面形状がV字状をなしている。すなわち、一対の傾斜面26は、シャフト32の軸線方向、すなわち配列方向Lに直交する方向であって水平方向に沿った逸脱方向Rにおいて上記中心軸線Cから離間するほど鉛直方向上方に位置するように傾斜している。従って、一対の傾斜面26は上記逸脱方向Rへのシャフト32の変位を規制する規制部として機能する。また、シャフト32は第1挿通孔21に遊嵌されており、シャフト32と傾斜面26との間には間隙Gが形成されている。尚、組み付け姿勢における第1挿通孔21の鉛直方向上側の面は水平方向に沿った平面とされており、第1挿通孔21は上下非対称形状とされている。
次に、図4〜図8を参照して、吸気マニホールド10の組み付け手順、及び吸気マニホールド10の作用を説明する。
図6に示すように、まず、マニホールド本体12が上記組み付け姿勢とされて作業台の上に載置される。次に、一方の第2挿通孔22から第1挿通孔21にシャフト32が挿通される。このとき、シャフト32は自重によって第1挿通孔21の傾斜面26に当接しており、上記逸脱方向Rの中心に位置している。
次に、マニホールド本体12の周壁12aの外側から各第2挿通孔22に軸受40が圧入される。
このとき、図8に示すように、シャフト32の両端部にはテーパ部32aが形成されているため、第2挿通孔22に軸受40が圧入されていくと、テーパ部32aが軸受40の端部内周面に当接されながらシャフト32が軸受40の内部に徐々に案内される。
また、図7に示すように、第1挿通孔21の鉛直方向下側の面が一対の傾斜面26とされているため、同図に実線にて示すように、シャフト32の両端に対して軸受40が外挿される際に、これら傾斜面26によって、シャフト32が上記逸脱方向Rに変位すること、すなわちシャフト32が上記逸脱方向Rの中心位置から逸脱することが規制される。
その結果、図4に示すように、シャフト32の両端に軸受40が好適に外挿されることとなる。
その後、マニホールド本体12の周壁12aの外側面にプレート60、64が取り付けられるとともに、シャフト32の基端にアクチュエータの出力軸36が連結される。更に、シャフト32に弁体34が取り付けられる。
以上説明した本実施形態に係る吸気マニホールドによれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)シャフト32には両端部外周面が先細形状とされたテーパ部32aが形成されている。このため、第1挿通孔21にシャフト32が挿通されている状態において、マニホールド本体12の周壁12aの外側から第2挿通孔22に軸受40が圧入されていくと、テーパ部32aが軸受40の端部内周面に当接されながらシャフト32が軸受40の内部に徐々に案内される。従って、簡易な構成の変更を通じてシャフト32の両端に軸受40を容易に外挿することができる。
(2)組み付け姿勢における第1挿通孔21の鉛直方向下側の面には、上記逸脱方向Rへの変位を規制する一対の傾斜面26が形成されている。こうした構成によれば、シャフト32の上記逸脱方向Rへの変位が規制された状態で第2挿通孔22に軸受40が圧入されながら、シャフト32の両端に軸受40が容易に外挿される。
尚、本発明に係る吸気マニホールドは、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・図9に示すように、分岐通路14側の軸受140の端部内周面を分岐通路14から離間するほど縮径されたテーパ部142とするようにしてもよい。この場合、同図に示すように、シャフト132の端部外周面にテーパ部が形成されていなくとも、第2挿通孔22に軸受140が圧入されていくと、シャフト132の端部がテーパ部142に当接されながら軸受140の内部に徐々に案内される。従って、上記実施形態の効果(2)に準じた効果を奏することができる。
・規制部の形状は上記実施形態に限られるものではない。他に例えば、図10に示すように、断面形状がU字状をなす面226によって第1挿通孔221の規制部を構成することもできる。
・また、図11に示すように、第1挿通孔321の鉛直方向下側の面326に凹部328を形成し、この凹部328の段差によって第1挿通孔321の規制部を構成することもできる。
・シャフトを角柱状のものとすることもできる。また、シャフトの長さを一対の第2挿通孔間の距離よりも長くすることもできる。
・本発明は、水平対向4気筒エンジンの吸気マニホールドに限られるものではなく、6気筒エンジンや8気筒エンジン等に対して適用することもできる。また、V型エンジンや直列エンジンに対して本発明を適用することもできる。
10…吸気マニホールド、12、212、312…マニホールド本体、12a…周壁、12b、212b、312b…隔壁、14…分岐通路、14a…開口、16…フランジ、18…区画壁、19…狭隘通路、21、221、321…第1挿通孔、22…第2挿通孔、26…傾斜面(規制部)、30…吸気制御弁、32、132…シャフト、32a…テーパ部(案内部)、34…弁体、36…出力軸、40、140…軸受(軸受)、50…シリンダヘッド、52…吸気ポート、60…プレート、62…ねじ、64…プレート、142…テーパ部、226、326…面、328…凹部。

Claims (5)

  1. 複数の分岐通路が形成されたマニホールド本体と、マニホールド本体に形成された複数の挿通孔に挿通されたシャフト及びシャフトに設けられた弁体を有する吸気制御弁と、を備える吸気マニホールドにおいて、
    マニホールド本体は互いに隣接する分岐通路の間に位置する共通の隔壁を有し、
    前記複数の挿通孔は、前記隔壁に形成されてシャフトが遊嵌される第1挿通孔と、分岐通路の周壁に形成され、シャフトを支持する筒状の軸受が密嵌される一対の第2挿通孔と、を有し、
    シャフトの端部外周面及び分岐通路側の軸受の端部内周面の少なくとも一方にはシャフトを軸受の内部に案内する案内部が形成されており、
    同案内部は、シャフトを軸受に支持した状態ではシャフト又は軸受に当接せず、シャフトを軸受の内部に案内する状態ではシャフト又は軸受に当接し、
    マニホールド本体に対してシャフトが組み付けられる姿勢における第1挿通孔の鉛直方向下側の面には、シャフトの軸線方向に直交する方向であり、且つ水平方向に沿った逸脱方向へのシャフトの変位を規制する規制部が形成されており、
    前記規制部は、前記逸脱方向においてシャフトの中心軸線から離間するほど鉛直方向上方に位置するように傾斜した面によって構成されている、
    吸気マニホールド。
  2. 前記案内部はシャフトの端部外周面が先細形状とされたテーパ部である、
    請求項1に記載の吸気マニホールド。
  3. 前記案内部は分岐通路側の軸受の端部内周面が同分岐通路から離間するほど縮径されたテーパ部である、
    請求項1又は請求項2に記載の吸気マニホールド。
  4. 軸受は分岐通路に突出しており、
    シャフトの長さは一対の第2挿通孔間の距離以下とされている、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の吸気マニホールド。
  5. 規制部は、シャフトの軸線方向に対して直交する断面形状がV字状をなす一対の平面によって構成されている、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸気マニホールド。
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