JP6276464B2 - ベルト式無段変速機用治具 - Google Patents

ベルト式無段変速機用治具 Download PDF

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Description

本発明は、固定側プーリ半体および可動側プーリ半体からなるドライブプーリと、固定側プーリ半体および可動側プーリ半体からなるドリブンプーリと、前記ドライブプーリのV面および前記ドリブンプーリのV面に巻き掛けられた金属ベルトとを備え、前記金属ベルトは金属リング集合体に複数の金属エレメントを支持して構成され、前記ドライブプーリおよび前記ドリブンプーリの一方の溝幅を増加させて他方の溝幅を減少させることで変速比を変更するベルト式無段変速機の、前記ドライブプーリの固定側プーリ半体および前記ドリブンプーリの固定側プーリ半体の相対位置を調整あるいは確認するための治具に関する。
ベルト式無段変速機の金属ベルトのスリップ防止および耐久性向上を図るために、プーリの固定側プーリ半体のV面の径方向内側部分および外側部分をそれぞれ直線および曲線で構成するとともに、金属エレメントのプーリ当接面の径方向外側部分および内側部分をそれぞれ直線および曲線で構成し、金属ベルトのプーリへの巻き付き径が小さい部分でプーリおよび金属エレメントを直線どうしで線接触させ、金属ベルトのプーリへの巻き付き径が大きい部分でプーリおよび金属エレメントを曲線どうしで点接触させるものが、下記特許文献1により公知である。
国際出願公開WO2014/006744
ところで、上記従来のものは、ドライブプーリおよびドリブンプーリに対する金属ベルトの巻き付き径が略等しくなる領域、即ち変速比が略1.0付近の領域で、ドライブプーリおよびドリブンプーリの一方は金属エレメントに対して線接触するが他方は金属エレメントに対して点接触するため、点接触する部分で摩擦係数が不足して金属ベルトがスリップする可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、プーリおよび金属エレメントを金属ベルトの巻き付き径に応じて線接触および点接触させるベルト式無段変速機であって、プーリおよび金属エレメントが線接触する変速比領域を拡大して金属ベルトのスリップを確実に防止し得るベルト式無段変速機において、ドライブプーリの固定側プーリ半体およびドリブンプーリの固定側プーリ半体の相対位置を、精度良く調整あるいは確認できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、ベルト式無段変速機のドライブプーリの固定側プーリ半体およびドリブンプーリの固定側プーリ半体の相対位置を調整あるいは確認するための治具であって、前記ベルト式無段変速機は、前記固定側プーリ半体および可動側プーリ半体からなる前記ドライブプーリと、前記固定側プーリ半体および可動側プーリ半体からなる前記ドリブンプーリと、前記ドライブプーリのV面および前記ドリブンプーリのV面に巻き掛けられた金属ベルトとを備え、前記金属ベルトは金属リング集合体に複数の金属エレメントを支持して構成され、前記ドライブプーリおよび前記ドリブンプーリの一方の溝幅を増加させて他方の溝幅を減少させることで変速比を変更するものであって、前記ドライブプーリおよび前記ドリブンプーリの少なくとも固定側プーリ半体のV面の母線は、プーリ側変曲点よりも径方向内側のプーリ側直線部分と、前記プーリ側変曲点よりも径方向外側のプーリ側曲線部分とを備え、前記金属エレメントのプーリ当接面は、エレメント側変曲点よりも径方向外側のエレメント側直線部分と、前記エレメント側変曲点よりも径方向内側のエレメント側曲線部分とを備えるものにおいて、前記ドライブプーリの固定側プーリ半体のV面に当接可能な第1当接部と、前記ドリブンプーリの固定側プーリ半体のV面に当接可能な第2当接部と、何れか一方の前記固定側プーリ半体の外周部に当接可能な第3当接部とを備えることを第の特徴とする治具が提案される
本発明の第1の特徴によれば、ベルト式無段変速機は、ドライブプーリおよびドリブンプーリの少なくとも固定側プーリ半体のV面の母線、プーリ側変曲点よりも径方向内側のプーリ側直線部分と、プーリ側変曲点よりも径方向外側のプーリ側曲線部分とを備え、金属エレメントのプーリ当接面、エレメント側変曲点よりも径方向外側のエレメント側直線部分と、エレメント側変曲点よりも径方向内側のエレメント側曲線部分とを備えるので、金属ベルトの巻き付き径が小さい位置ではスリップが発生し易くなるが、その位置でプーリ側直線部分とエレメント側直線部分とが線接触して接触部の摩擦係数が増加することで、プーリ側圧を過剰に増加させることなくプーリおよび金属ベルト間のスリップを防止することができ一方、金属ベルトの巻き付き径が大きい位置ではプーリ側曲線部分とエレメント側曲線部分とが点接触するため、金属ベルトのミスアライメントを補償してプーリのV面にスムーズに噛み込ませることで、金属エレメントやプーリのV面の耐久性を高めることができ、しかも金属ベルトの巻き付き径が大きい位置ではスリップが発生し難いため、その位置で接触部の摩擦係数が減少してもプーリおよび金属ベルト間にスリップが発生することがない。そしてそのようなベルト式無段変速機に用いられて、ドライブプーリの固定側プーリ半体およびドリブンプーリの固定側プーリ半体の相対位置を調整あるいは確認するための治具が、ドライブプーリの固定側プーリ半体のV面に当接可能な第1当接部と、ドリブンプーリの固定側プーリ半体のV面に当接可能な第2当接部と、何れか一方の固定側プーリ半体の外周部に当接可能な第3当接部とを備えるので、第1当接部および第2当接部がそれぞれドライブプーリの固定側プーリ半体のV面およびドリブンプーリの固定側プーリ半体のV面に正しく当接するか否かにより、ドライブプーリの固定側プーリ半体およびドリブンプーリの固定側プーリ半体の相対位置を調整あるいは確認することができる。このとき、固定側プーリ半体のV面がプーリ側曲線部分を備えているために治具の姿勢が不安定になる可能性があるが、第3当接部を何れか一方の固定側プーリ半体の外周部に当接させることで治具の姿勢を安定させ、前記相対位置を精度良く調整あるいは確認することができる
図1はベルト式無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図である。 図2は金属ベルトの部分斜視図である。 図3は従来例においてミスアライメントが発生する理由の説明図である。 図4はプーリのV面の母線の形状および金属エレメントのプーリ当接面の形状を示す図である。 図5は実施の形態においてミスアライメントが補償される理由の説明図である。 図6はプーリに対する金属リングの巻き付き状態の説明図である。 図7はドライブプーリのV面の母線のプーリ側変曲点および金属エレメントのプーリ当接面のエレメント側変曲点の位置関係を示す図である。 図8はドライブプーリのV面および金属エレメントのプーリ当接面の接触部分の変化を示す図である。 図9はドリブンプーリのV面および金属エレメントのプーリ当接面の接触部分の変化を示す図である。 図10は従来の治具の説明図である。 図11は実施の形態の治具の説明図である。
11 ドライブシャフト(回転軸)
11a 外周部
15 ドライブプーリ
15a 固定側プーリ半体
15b 可動側プーリ半体
17 ドリブンプーリ
17a 固定側プーリ半体
17b 可動側プーリ半体
17c 外周部
19 金属ベルト
41 金属リング集合体
42 金属エレメント
48 V面
48a プーリ側変曲点
48b プーリ側直線部分
48c プーリ側曲線部分
49 プーリ当接面
49a エレメント側変曲点
49b エレメント側直線部分
49c エレメント側曲線部分
50a 第1当接部
50b 第2当接部
50c 第3当接部
以下、図1〜図11に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
先ず、図1に示すように、車両用のベルト式無段変速機Tは平行に配置されたドライブシャフト11およびドリブンシャフト12を備えており、エンジンEのクランクシャフト13はダンパー14を介してドライブシャフト11に接続される。
ドライブシャフト11に支持されたドライブプーリ15は、ドライブシャフト11に対して相対回転自在な固定側プーリ半体15aと、この固定側プーリ半体15aに対して軸方向摺動自在な可動側プーリ半体15bとを備える。可動側プーリ半体15bは、作動油室16に作用する油圧により固定側プーリ半体15aとの間の溝幅が可変である。ドリブンシャフト12に支持されたドリブンプーリ17は、ドリブンシャフト12に固設された固定側プーリ半体17aと、この固定側プーリ半体17aに対して軸方向摺動自在な可動側プーリ半体17bとを備える。可動側プーリ半体17bは、作動油室18に作用する油圧により固定側プーリ半体17aとの間の溝幅が可変である。そしてドライブプーリ15とドリブンプーリ17との間に、2本の金属リング集合体に多数の金属エレメントを装着した金属ベルト19が巻き掛けられる。
ドライブシャフト11の軸端に、前進変速段を確立する際に係合してドライブシャフト11の回転をドライブプーリ15に同方向に伝達するフォワードクラッチ20と、後進変速段を確立する際に係合してドライブシャフト11の回転をドライブプーリ15に逆方向に伝達するリバースブレーキ21とを備えた、シングルピニオン式の遊星歯車機構よりなる前後進切換機構22が設けられる。前後進切換機構22のサンギヤ23はドライブシャフト11に固設され、キャリヤ24はリバースブレーキ21によりケーシング25に拘束可能であり、リングギヤ26はフォワードクラッチ20によりドライブプーリ15に結合可能である。そしてキャリヤ24に支持された複数のピニオン27…がサンギヤ23およびリングギヤ26に同時に噛合する。
ドリブンシャフト12の軸端に設けられた発進クラッチ28は、ドリブンシャフト12に相対回転自在に支持した第1減速ギヤ29を該ドリブンシャフト12に結合する。ドリブンシャフト12と平行に配置された減速軸30に、第1減速ギヤ29に噛合する第2減速ギヤ31が固設される。ディファレンシャルギヤDのギヤボックス32に固設したファイナルドリブンギヤ33に、減速軸30に固設したファイナルドライブギヤギヤ34が噛合する。ギヤボックス32にピニオンシャフト35,35を介して支持した一対のピニオン36,36に、ギヤボックス32に相対回転自在に支持した左車軸37および右車軸38の先端に設けたサイドギヤ39,39が噛合する。左右の車軸37,38の先端にそれぞれ駆動輪W,Wが接続される。
従って、セレクトレバーでフォワードレンジを選択すると、電子制御ユニットU1により作動する油圧制御ユニットU2からの指令により、先ずフォワードクラッチ20が係合し、その結果、ドライブシャフト11はドライブプーリ15に一体に結合される。続いて発進クラッチ28が係合し、エンジンEのトルクがドライブシャフト11→前後進切換機構22→ドライブプーリ15→金属ベルト19→ドリブンプーリ17→ドリブンシャフト12→発進クラッチ28→第1減速ギヤ29→第2減速ギヤ31→減速軸30→ファイナルドライブギヤ34→ファイナルドリブンギヤ33→ディファレンシャルギヤD→車軸37,38の経路で駆動輪W,Wに伝達され、車両は前進発進する。セレクトレバーでリバースレンジを選択すると、油圧制御ユニットU2からの指令によりリバースブレーキ21が係合し、ドライブプーリ15がドライブシャフト11の回転方向と逆方向に駆動されるため、発進クラッチ28の係合により車両は後進発進する。
このようにして車両が発進すると、油圧制御ユニットU2からの指令でドライブプーリ15の作動油室16に供給される油圧が増加し、ドライブプーリ15の可動側プーリ半体15bが固定側プーリ半体15aに接近して有効半径が増加するとともに、ドリブンプーリ17の作動油室18に供給される油圧が減少し、ドリブンプーリ17の可動側プーリ半体17bが固定側プーリ半体17aから離反して有効半径が減少することにより、ベルト式無段変速機Tの変速比がLOW側からOD側に向けて連続的に変化する。
図2に示すように、金属ベルト19は左右一対の金属リング集合体41,41に多数の金属エレメント42…を支持したもので、各々の金属リング集合体41は複数枚の金属リング43…を積層して構成される。金属板材から打ち抜いて成形した金属エレメント42は、エレメント本体44と、金属リング集合体41,41が係合する左右一対のリングスロット45,45間に位置するネック部46と、ネック部46を介して前記エレメント本体44の径方向外側に接続される概略三角形のイヤー部47とを備える。エレメント本体44の左右方向両端部には、ドライブプーリ15およびドリブンプーリ17のV面48,48(図1参照)に当接可能な一対のプーリ当接面49,49が形成される。
次に、図3に基づいて、金属ベルト19にミスアライメントCが発生する理由を説明する。
ドライブプーリ15およびドリブンプーリ17は、その固定側プーリ半体15a,17aどうしを結ぶラインと、その可動側プーリ半体15b,17bどうしを結ぶラインとが交差する位置関係に配置される。例えば、ドライブプーリ15側では固定側プーリ半体15aが左側で可動側プーリ半体15bが右側に配置され、逆にドリブンプーリ17側では固定側プーリ半体17aが右側で可動側プーリ半体17bが左側に配置される。このような配置を採用することで、変速比の変更に伴って発生する金属ベルト19のミスアライメントCが最小限に抑えられる。
図3(B)は変速比iがMID(1.0)の状態を示しており、この状態ではドライブプーリ15の溝中心線L1とドリブンプーリ17の溝中心線L2とが整列し、金属ベルト19の全体が同一平面内に配置されてミスアライメントCはゼロになる。
図3(A)は変速比iがLOWの状態を示しており、この状態ではドライブプーリ15の可動側プーリ半体15bが固定側プーリ半体15aから離反するように右側に移動して溝中心線L1が右側に移動し、またドリブンプーリ17の可動側プーリ半体17bが固定側プーリ半体17aに接近するように右側に移動して溝中心線L2が右側に移動する。このように、変速比iがLOWの状態では、ドライブプーリ15の可動側プーリ半体15bおよびドリブンプーリ17の可動側プーリ半体17bが共に右側に移動し、両プーリ15,17の溝中心線L1,L2が共に右側に移動するためにミスアライメントCの発生が最小限に抑えられるが、ドライブプーリ15の溝中心線L1の右側への移動量がドリブンプーリ17の溝中心線L2の右側への移動量よりも大きいため、ドライブプーリ15側に対してドリブンプーリ17側が左方向に偏倚するミスアライメントCが発生する。
図3(C)は変速比iがODの状態を示しており、この状態ではドライブプーリ15の可動側プーリ半体15bが固定側プーリ半体15aに接近するように左側に移動して溝中心線L1が左側に移動し、またドリブンプーリ17の可動側プーリ半体17bが固定側プーリ半体17aから離反するように左側に移動して溝中心線L2が左側に移動する。このように、変速比iがODの状態では、ドライブプーリ15の可動側プーリ半体15bおよびドリブンプーリ17の可動側プーリ半体17bが共に左側に移動し、両プーリ15,17の溝中心線L1,L2が共に左側に移動するためにミスアライメントCの発生が最小限に抑えられるが、ドライブプーリ15の溝中心線L1の左側への移動量がドリブンプーリ17の溝中心線L2の左側への移動量よりも小さいため、ドライブプーリ15側に対してドリブンプーリ17側が左方向に偏倚するミスアライメントCが発生する。
図4は、本実施の形態のドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aのV面48の形状と、そこに当接する金属エレメント42のプーリ当接面49の形状とを示すものである。基本的に円錐面であるV面48の母線は、その径方向中間に位置するプーリ側変曲点48aと、プーリ側変曲点48aよりも径方向内側に位置する直線よりなるプーリ側直線部分48bと、プーリ側変曲点48aよりも径方向外側に位置する曲線よりなるプーリ側曲線部分48cとで構成される。プーリ側変曲点48aから径方向内側に延びるプーリ側直線部分48bは、ドライブシャフト11に直交する平面に対して角度θで傾斜する直線である。プーリ側変曲点48aから径方向外側に延びるプーリ側曲線部分48cは、その接線がドライブシャフト11に直交する平面に対して成す角度がθからθ+Δθへと増加する滑らかな曲線である。
一方、V面48に当接可能な金属エレメント42のプーリ当接面49は基本的に径方向に延びる帯状の平坦面であり、その径方向中間に位置するエレメント側変曲点49aと、エレメント側変曲点49aよりも径方向外側に位置する直線よりなるエレメント側直線部分49bと、エレメント側変曲点49aよりも径方向内側に位置する曲線よりなるエレメント側曲線部分49cとで構成される。エレメント側変曲点49aから径方向外側に延びるエレメント側直線部分49bは、ドライブシャフト11に直交する平面に対して角度θで傾斜する直線である。エレメント側変曲点49aから径方向内側に延びるエレメント側曲線部分49cは、その接線がドライブシャフト11に直交する平面に対して成す角度がθからθ+Δθへと増加する滑らかな曲線である。
従って、ドライブプーリ15に対して金属エレメント42が径方向内側に相対移動したとき、プーリ側直線部分48bおよびエレメント側直線部分49bは相互に線接触可能であり、またドライブプーリ15に対して金属エレメント42が径方向内側に相対移動したとき、プーリ側曲線部分48cおよびエレメント側曲線部分49cは相互に点接触可能である。
ドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aのV面48の形状と、そこに当接する金属エレメント42のプーリ当接面49の形状とは、上述したドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aのV面48の形状と、そこに当接する金属エレメント42のプーリ当接面49の形状と同じである。
尚、ドライブプーリ15およびドリブンプーリ17の可動側プーリ半体15b,17bの軸線方向の位置は固定されておらず、相手側の固定側プーリ半体15a,17aに対して接近・離間することができるため、可動側プーリ半体15b,17bのV面48の母線の形状はミスアライメントCの補償に関して影響を及ぼすものではない。しかしながら、固定側プーリ半体15a,17aのV面48の母線の形状と可動側プーリ半体15b,17bのV面48の母線の形状とが異なると、固定側プーリ半体15a,17aおよび可動側プーリ半体15b,17b間に挟まれた金属エレメント42…が不均衡な荷重を受けて倒れようとするため、異常摩耗等の原因になる可能性がある。このような理由から、可動側プーリ半体15b,17bのV面48の母線の形状は、それに対向する固定側プーリ半体15a,17aのV面48の母線の形状に対して対称な形状とすることが望ましい。
図4において、ドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aのV面48に対して金属エレメント42のプーリ当接面49が径方向外側に相対移動するとき、その前半の変速比iがLOWからMID(1.0)に向かって移行する過程では、プーリ側直線部分48bおよびエレメント側直線部分49bが線接触することで、金属エレメント42はV面48に対してゆっくりと図中左側に移動する。しかしながら、その後半の変速比iがMID(1.0)からODに向かって移行する過程では、プーリ側曲線部分48cおよびエレメント側曲線部分49cが点接触することで、金属エレメント42はV面48に対して急激に図中左側に移動する。
図3に示す従来例において、例えば変速比iが図3(B)のMIDから図3(C)のODに移行する場合を考えると、変速比iがMIDのときはドライブプーリ15に巻き付いた金属ベルト19の金属エレメント42とドリブンプーリ17に巻き付いた金属ベルト19の金属エレメント42とは軸方向に整列しており、従ってミスアライメントCはゼロであるが、変速比iがODのときはドライブプーリ15に巻き付いた金属ベルト19の金属エレメント42に対してドリブンプーリ17に巻き付いた金属ベルト19の金属エレメント42が軸方向左側に偏倚してミスアライメントCが発生している。
しかしながら、図5(B)および図5(C)から明らかなように、本実施の形態によれば、変速比iがMIDからODに移行する過程で、金属ベルト19の巻き付き径が小さいドリブンプーリ17側ではV面48のプーリ側直線部分48bとプーリ当接面49のエレメント側直線部分49bとが当接するため、金属エレメント42の軸方向左側への移動量は小さくなるが、金属ベルト19の巻き付き径が大きいドライブプーリ15側ではV面48のプーリ側曲線部分48cとプーリ当接面49のエレメント側曲線部分49cとが当接するため、金属エレメント42の軸方向左側への移動量は大きくなり、その移動量の差により本来は発生するはずのミスアライメントCが相殺され、ミスアライメントCをゼロにし、あるいはゼロに近い値に低減することができる。
図3に示す従来例において、例えば変速比iが図3(B)のMIDから図3(A)のLOWに移行する場合を考えると、変速比iがMIDのときはドライブプーリ15に巻き付いた金属ベルト19の金属エレメント42とドリブンプーリ17に巻き付いた金属ベルト19の金属エレメント42とは軸方向に整列しており、従ってミスアライメントCはゼロであるが、変速比iがLOWのときはドライブプーリ15に巻き付いた金属ベルト19の金属エレメント42に対してドリブンプーリ17に巻き付いた金属ベルト19の金属エレメント42が軸方向左側に偏倚してミスアライメントCが発生している。
しかしながら、図5(B)および図5(A)から明らかなように、本実施の形態によれば、変速比iがMIDからLOWに移行する過程で、金属ベルト19の巻き付き径が小さいドライブプーリ15側ではV面48のプーリ側直線部分48bとプーリ当接面49のエレメント側直線部分49bとが当接するため、金属エレメント42の軸方向右側への移動量は小さくなるが、金属ベルト19の巻き付き径が大きいドリブンプーリ17側ではV面48のプーリ側曲線部分48cとプーリ当接面49のエレメント側曲線部分49cとが当接するため、金属エレメント42の軸方向右側への移動量は大きくなり、その移動量の差により本来は発生するはずのミスアライメントCが相殺され、ミスアライメントCをゼロにし、あるいはゼロに近い値に低減することができる。
このように、ドライブプーリ15およびドリブンプーリ17のV面48にプーリ側直線部分48bおよびプーリ側曲線部分48cを形成し、かつ金属エレメント42のプーリ当接面49にエレメント側直線部分49bおよびエレメント側曲線部分49cを形成することで、変速比iの変更に伴って発生する金属ベルト19にミスアライメントCを補償することができるので、金属ベルト19は軸線方向の荷重を受けることなくドライブプーリ15およびドリブンプーリ17の溝中心に整列することができ、金属ベルト19の金属エレメント42…はドライブプーリ15およびドリブンプーリ17のV面48…にスムーズに噛み込むことが可能になって異常摩耗等による耐久性低下を防止することができる。
上述したように、本実施の形態によれば、V面48のプーリ側曲線部分48cおよびプーリ当接面49のエレメント側曲線部分49cの形状をミスアライメントCに相当する量だけ湾曲させた曲線形状とすることで、ミスアライメントCの影響を補償することができるだけでなく、V面48のプーリ側直線部分48bおよびプーリ当接面49のエレメント側直線部分49bの形状を直線とすることで、プーリ15,17および金属ベルト19間の摩擦係数を充分に確保し、プーリ15,17に対する金属ベルト19のスリップを防止することができる。以下、その理由を説明する。
プーリ15,17のV面48および金属ベルト19の金属エレメント42間の摩擦係数は一定ではなく、V面48の形状およびプーリ当接面49の形状が直線のときは摩擦係数が大きくなり、V面48の形状およびプーリ当接面49の形状が曲線のときは摩擦係数が小さくなる。その理由は、プーリ15,17および金属ベルト19は直接接触しているわけではなく、その接触部に膜状の潤滑油が介在しているためである。V面48の形状およびプーリ当接面49の形状が曲線であると、それが直線である場合に比べて接触部の面積が小さくなるために、その油膜の剪断強さが小さくなって摩擦係数が低下する。一方、V面48の形状およびプーリ当接面49の形状が直線であると、接触部の面積が大きくなるために、その油膜の剪断強さが大きくなって摩擦係数が増加する。
よって、V面48のプーリ側直線部分48bおよびプーリ当接面49のエレメント側直線部分49bが線接触する部分は接触面積の増加により摩擦係数が高くなり、V面48のプーリ側曲線部分48cおよびプーリ当接面49のエレメント側曲線部分49cが点接触する部分は接触面積の減少により摩擦係数が低くなる。
図6(A)は、変速比iがLOWのときの金属ベルト19の状態を示すものであり、金属ベルト19の巻き付き径は、ドライブプーリ15側で小さくなってドリブンプーリ17側で大きくなる。よって、ドライブプーリ15に係合する金属エレメント42…の数は、ドリブンプーリ17に係合する金属エレメント42…の数よりも少なくなる。また伝達トルクは、個々の金属エレメント42が負担する摩擦力と、プーリに係合する金属エレメント42の数と、軸線から巻き付き位置までの距離との積で与えられるが、ドライブプーリ15側では、それに係合する金属エレメント42の数と、軸線から巻き付き位置までの距離とが共に小さいため、個々の金属エレメント42が負担する摩擦力が大きくなる。一方、ドリブンプーリ17側では、それに係合する金属エレメント42の数と、軸線から巻き付き位置までの距離とが共に大きいため、個々の金属エレメント42が負担する摩擦力が小さくなる。
よって、プーリ15,17と金属ベルト19との間にスリップが発生するか否かは、ドライブプーリ15のV面48の径方向内側部分の摩擦係数が充分に確保されるか否かによって決まることになり、ドリブンプーリ17のV面48の径方向外側部分4の摩擦係数は殆ど影響しないことになる。本実施の形態では、ドライブプーリ15のV面48の径方向内側部分は金属エレメント42のプーリ当接面49に線接触して摩擦係数が大きくなるため、金属ベルト19のスリップを確実に防止することができ、またドライブプーリ15の径方向外側部分がミスアライメントCの補償のために金属エレメント42のプーリ当接面49に点接触しても、それにより金属ベルト19がスリップすることはない。
図6(B)は、変速比iがODのときの金属ベルト19の状態を示すものであり、金属ベルト19の巻き付き径は、ドリブンプーリ17側で小さくなってドライブプーリ15側で大きくなる。よって、ドリブンプーリ17に係合する金属エレメント42…の数は、ドライブプーリ15に係合する金属エレメント42…の数よりも少なくなる。また伝達トルクは、個々の金属エレメント42が負担する摩擦力と、プーリに係合する金属エレメント42の数と、軸線から巻き付き位置までの距離との積で与えられるが、ドリブンプーリ17側では、それに係合する金属エレメント42…の数と、軸線から巻き付き位置までの距離とが共に小さいため、個々の金属エレメント42が負担する摩擦力が大きくなる。一方、ドライブプーリ15側では、それに係合する金属エレメント42…の数と、軸線から巻き付き位置までの距離とが共に大きいため、個々の金属エレメント42が負担する摩擦力が小さくなる。
よって、プーリ15,17と金属ベルト19との間にスリップが発生するか否かは、ドリブンプーリ17のV面48の径方向内側部分の摩擦係数が充分に確保されるか否かによって決まることになり、ドライブプーリ15のV面48の径方向外側部分の摩擦係数は殆ど影響しないことになる。本実施の形態では、ドリブンプーリ17の径方向内側部分が金属エレメント42のプーリ当接面49に線接触して摩擦係数が大きくなるため、金属ベルト19のスリップを確実に防止することができ、またドライブプーリ15の径方向外側部分がミスアライメントCの補償のために金属エレメント42のプーリ当接面49に点接触しても、それにより金属ベルト19がスリップすることはない。
ところで、金属ベルト19のスリップ防止の観点から、上述したように、変速比iがLOWのときにはドライブプーリ15のV面48および金属エレメント42のプーリ当接面49を線接触させることが望ましく、変速比iがODのときにはドリブンプーリ17のV面48および金属エレメント42のプーリ当接面49を線接触させることが望ましく、かつ変速比iがMIDのときにはドライブプーリ15およびドリブンプーリ17の両方のV面48および金属エレメント42のプーリ当接面49を線接触させることが望ましい。
そのために、本実施の形態では、ドライブプーリ15およびドリブンプーリ17のV面48のプーリ側変曲点48aと、金属エレメント42のプーリ当接面49のエレメント側変曲点49aとの位置関係を、以下に示す関係に設定している。即ち、図7(A)に示すように、変速比iがMIDのとき、ドライブプーリ15のV面48のプーリ側変曲点48aに対して、金属エレメント42のプーリ当接面49のエレメント側変曲点49aは、距離αだけ径方向内側に偏倚しており、その結果、距離αの範囲でドライブプーリ15のV面48のプーリ側直線部分48bと、金属エレメント42のプーリ当接面49のエレメント側直線部分49bとが線接触する。また同様に、図7(B)に示すように、変速比iがMIDのとき、ドリブンプーリ17のV面48のプーリ側変曲点48aに対して、金属エレメント42のプーリ当接面49のエレメント側変曲点49aを距離αだけ径方向内側に偏倚させている。
図8において、変速比iがLOWからODに変化するとき、ドライブプーリ15の巻き付き径は左上がりの線分で示すように次第に増加する。左上がりの線分上に示される斜線が施された複数の図形は、各変速比iにおける金属エレメント42のプーリ当接面49のうち、ドライブプーリ15のV面48に接触する接触部分を斜線で示すものである。接触部分が線あるいは点にならず、所定の面積を有しているのは、ドライブプーリ15のV面48および金属エレメント42のプーリ当接面49がプーリ側圧で強く押し付けられて弾性変形するためである。
変速比iがLOW側の領域3にあるとき、ドライブプーリ15のV面48と金属エレメント42のプーリ当接面49とはプーリ側直線部分48bおよびエレメント側直線部分49bで線接触するため、斜線を施した接触面積は大きくなる。変速比iがOD側の領域1にあるとき、ドライブプーリ15のV面48と金属エレメント42のプーリ当接面49とはプーリ側曲線部分48cおよびエレメント側曲線部分49cで点接触するため、斜線を施した接触面積は小さくなる。
変速比iがMIDを含む中間の領域2にあるとき、図7で説明したように、V面48のプーリ側変曲点48aに対してプーリ当接面49のエレメント側変曲点49aが距離αだけ径方向内側に偏倚しているため、V面48のプーリ側直線部分48bとプーリ当接面49のエレメント側直線部分49bとが点接触に移行せずに線接触した状態となる。つまり、ドライブプーリ15側では、領域1においてドライブプーリ15および金属エレメント42が点接触となるが、領域2および領域3においてドライブプーリ15および金属エレメント42が線接触となる。
一方、変速比iがLOWからODに変化するとき、図9に示すように、ドリブンプーリ17の巻き付き径は左下がりの線分で示すように次第に減少する。ドリブンプーリ17の金属エレメント42に対する接触部分の変化特性は、上述したドライブプーリ15の場合と逆であり、領域3においてドリブンプーリ17および金属エレメント42が点接触となるが、領域2および領域1においてドリブンプーリ17および金属エレメント42が線接触となり、図8に示すドライブプーリ15の特性に対して、変速比i=MIDのラインを挟んで左右対称の特性となる。
図8および図9から明らかなように、変速比iがOD側の領域1ではドライブプーリ15が点接触でドリブンプーリ17が線接触となり、変速比iがLOW側の領域3ではドリブンプーリ17が点接触でドライブプーリ15が線接触となり、変速比iがMIDを含む領域2ではドライブプーリ15およびドリブンプーリ17の両方が線接触となる。このように、変速比iがMIDを含む領域2でドライブプーリ15およびドリブンプーリ17の両方のV面48のプーリ側直線部分48bと、金属エレメント42のプーリ当接面49のエレメント側直線部分49bとが線接触することで、その領域2においてドライブプーリ15およびドリブンプーリ17に対して金属ベルト19がスリップするのを確実に防止することができる。
ところで、金属ベルト19のアライメントを精度良く管理するには、ベルト式無段変速機Tの組立時にドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aおよびドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aの軸方向の相対位置精度を確保する必要がある。
図10(A)は、ドライブプーリ15およびドリブンプーリ17の固定側プーリ半体15a,17aの母線が共に直線である従来のベルト式無段変速機Tにおいて、ドライブプーリ15およびドリブンプーリ17の固定側プーリ半体15a,17aの軸方向の相対位置を調整あるいは確認するための治具50′を示すものである。
従来のベルト式無段変速機Tでは、ドライブプーリ15およびドリブンプーリ17の固定側プーリ半体15a,17aの軸方向の相対位置は、共に直線であるドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aの母線と、ドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aの母線との間の距離Lで規定され、その距離が基準値に一致していれば、ドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aおよびドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aの軸方向の相対位置が正しいことが保証される。
所定形状を有する金属板よりなる治具50′は、相互に平行な直線である第1当接部50aおよび第2当接部50bを備えており、第1当接部50aがドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aの母線に密着し、第2当接部50bがドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aの母線に密着すれば、ドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aおよびドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aが正しい位置関係で組み付けられていることが確認される。
また治具50′をドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aおよびドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17a間に挿入できない場合や、第1当接部50aおよび第2当接部50bの一方を対応する固定側プーリ半体の母線に密着させることができない場合には、ドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aおよびドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aが正しい位置関係で組み付けられていないことが確認される。
図10(B)は、ドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aのV面48がプーリ側直線部分48bおよびプーリ側曲線部分48cを備え、ドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aのV面48がプーリ側直線部分48bおよびプーリ側曲線部分48cを備える本実施の形態のものに、上述した従来の治具50′を適用した場合を示している。
この場合、治具50′がドライブプーリ15側のプーリ側曲線部分48cおよびドリブンプーリ17側のプーリ側曲線部分48cに沿うように矢印方向に回転して姿勢が定まらないため、第1当接部50aをドライブプーリ15側のV面48に密着させ、第2当接部50bをドリブンプーリ17側のV面48に密着させることが難しくなり、相対位置の測定精度が低下する問題がある。
図11(A)は実施の形態の治具50を示すもので、この治具50は、ドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aのV面48に当接可能な直線状の第1当接部50aと、ドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aのV面48に当接可能な直線状の第2当接部50bと、ドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aの外周部17cに当接可能な第3当接部50cとを備える。
よって、第1当接部50aがドライブプーリ15側のV面48のプーリ側曲線部分48cに当接し、第2当接部50bがドリブンプーリ17側のV面48のプーリ側曲線部分48cに当接して治具50が回転可能であっても、第3当接部50cがドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aの外周部17cに当接することで治具50の姿勢が定まり、相対位置の測定精度が確保される。
図11(B)は第参考実施の形態の治具50を示すもので、実施の形態の治具50の第3当接部50cはドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aの外周部17cに当接するのに対し、第2の実施の形態の治具50は、ドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aを軸方向移動不能に支持するドライブシャフト11の外周部11aに当接可能な第3当接部50cを備える。
この第参考形態の治具50によっても、実施の形態の治具50と同様の作用効果を達成することができる。
図11(C)は第2の参考形態の治具50を示すもので、この治具50は第1、第2当接部50a,50bを備えるのみで第3当接部50cを備えていないが、第1当接部50aはドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aのV面48のプーリ側曲線部分48cに密着可能な曲線で構成され、第2当接部50bはドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aのV面48のプーリ側曲線部分48cに密着可能な曲線で構成される。
よって、治具50は回転することなく、第1、第2当接部50a,50bが二つのプーリ側曲線部分48c,48cに密着し、ドライブプーリ15の固定側プーリ半体15aおよびドリブンプーリ17の固定側プーリ半体17aの相対位置を精度良く測定することができる。
以上、本発明の実施の形態及び参考形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では可動側プーリ半体15b,17bのプーリ当接面49の母線の形状を、固定側プーリ半体15a,17aのプーリ当接面49の母線の形状と同一形状にしているが、可動側プーリ半体15b,17bのプーリ当接面49の母線の形状は任意である。

Claims (1)

  1. ベルト式無段変速機のドライブプーリ(15)の固定側プーリ半体(15a)およびドリブンプーリ(17)の固定側プーリ半体(17a)の相対位置を調整あるいは確認するための治具であって、
    前記ベルト式無段変速機は、前記固定側プーリ半体(15a)および可動側プーリ半体(15b)からなる前記ドライブプーリ(15)と、前記固定側プーリ半体(17a)および可動側プーリ半体(17b)からなる前記ドリブンプーリ(17)と、前記ドライブプーリ(15)のV面(48)および前記ドリブンプーリ(17)のV面(48)に巻き掛けられた金属ベルト(19)とを備え、前記金属ベルト(19)は金属リング集合体(41)に複数の金属エレメント(42)を支持して構成され、前記ドライブプーリ(15)および前記ドリブンプーリ(17)の一方の溝幅を増加させて他方の溝幅を減少させることで変速比を変更するものであって、
    前記ドライブプーリ(15)および前記ドリブンプーリ(17)の少なくとも固定側プーリ半体(15a,17a)のV面(48)の母線は、プーリ側変曲点(48a)よりも径方向内側のプーリ側直線部分(48b)と、前記プーリ側変曲点(48a)よりも径方向外側のプーリ側曲線部分(48c)とを備え、
    前記金属エレメント(42)のプーリ当接面(49)は、エレメント側変曲点(49a)よりも径方向外側のエレメント側直線部分(49b)と、前記エレメント側変曲点(49a)よりも径方向内側のエレメント側曲線部分(49c)とを備えるものにおいて、
    前記ドライブプーリ(15)の固定側プーリ半体(15a)のV面(48)に当接可能な第1当接部(50a)と、前記ドリブンプーリ(17)の固定側プーリ半体(17a)のV面(48)に当接可能な第2当接部(50b)と、何れか一方の前記固定側プーリ半体(15a,17a)の外周部(17c)に当接可能な第3当接部(50c)とを備えることを特徴とする、ベルト式無段変速機用治具。
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