JP6367131B2 - ドアユニット及びエレベータ - Google Patents

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Description

本発明は、2つのドアが対向し、かつ互いに連動して開閉するドアユニット及びこのドアユニットを備えたエレベータに関するものである。
エレベータは、人や物が乗り降りするために、建築構造物の各階に出入口が設けられている。同様に、人や物が載置される乗りかごにも人や物が出入りする開口部が設けられている。この出入口や乗りかごの開口部には、それぞれ開閉可能なドアが設けられている。そして、出入口に設けられた建屋側ドアと、乗りかごに設けられたかご側ドアは、どちらか一方に設けられた開閉駆動部により開閉駆動し、互いに連動して開閉される。建屋側ドアと、かご側ドアを連動して開閉させるために、かご側ドアと建屋側ドアには、開閉時に係合する係合部が設けられている。
乗りかごが走行中に地震により揺れると、係合部はかご側と建屋側に近接しているため、係合部が、かご側又は建屋側に接触し、大きく損傷する可能性があり、ドアの開閉が出来なくなる可能性がある。従来の乗りかご走行中の係合部の接触を低減する技術としては、例えば、特許文献1に記載されているような技術がある。特許文献1では、かご側ドアに係合片を設け、建屋側ドアに係合片と係合する係合部を設け、乗りかごが走行する際は、係合片をかご側ドアに収納している。また、ドアが開放される際には、係合片をかご側ドアから建屋側ドアに移動させて、係合片と係合部とを係合させている。
図11は、特許文献1に記載されている従来技術のエレベータにおけるかご側ドアを示す説明図である。
図11に示すように、従来技術のエレベータ300は、建屋側に設けられた建屋側ドア310と、乗りかごに設けられたかご側ドア320とを有している。乗りかごが任意の階に停止した際、かご側ドア320は、建屋側ドア310に対向する。
かご側ドア320には、建屋側ドア310に設けた係合部317と係合する係合片332と、係合片332を建屋側ドアに向けて移動可能に支持する移動機構334が収納されている。係合片332は、かご側ドア320の開閉方向に対して直交する方向に突出している。
そして、従来技術のエレベータ300は、かご側ドア320が開く際に、係合片332を建屋側ドア310に向けて移動させ、係合片332と係合部とを係合させている。これにより、かご側ドア320と建屋側ドア310が連結され、かご側ドア320と建屋側ドア310が連動して開閉される。
特開2007−153546号公報
しかしながら、図11に示すような特許文献1に記載された技術では、係合片が、かご側ドアの開閉方向に対して直交する方向、すなわち対向方向に突出した状態で収納されていた。そのため、特許文献1に記載された技術では、係合片が突出した状態で収納するためのスペースがかご側ドアに必要となり、かご側ドアの厚さが大きくなる、という問題を有していた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、係合片が収納されたドアの厚さを小さくすることができるドアユニット及びエレベータを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のドアユニットは、互いに対向する第1の開閉ドア及び第2の開閉ドアを備えている。また、ドアユニットは、係合部と、開閉駆動部と、ドア係合ユニットと、を備えている。係合部は、第1の開閉ドアに設けられている。開閉駆動部は、第2の開閉ドアを開閉する。ドア係合ユニットは、第2の開閉ドアに設けられている。さらに、ドア係合ユニットは、係合片と、回動機構と、を備えている。係合片は、第2の開閉ドアに回動可能に設けられ、係合部と係合可能である。回動機構は、第2の開閉ドアの開閉動作に連動して係合片を回動させる。また、係合片は、その主面部が第2の開閉ドアの開閉方向と平行な状態で第2の開閉ドアに収納され、第2の開閉ドアが開く際に、第1の開閉ドアに向けて突出する方向に回動し、係合部と係合する。
また、本発明のエレベータは、昇降路内を昇降動作する乗りかごを備えたエレベータである。また、エレベータは、建屋側ドアと、かご側ドアと、係合部と、開閉駆動部と、ドア係合ユニットと、を備えている。建屋側ドアは、昇降路における乗りかごが停止する乗り場に設けられている。かご側ドアは、乗りかごに設けられ、建屋側ドアと対向する。係合部は、建屋側ドア、又はかご側ドアのうちどちらか一方のドアに設けられている。開閉駆動部は、建屋側ドア、又はかご側ドアのうち残りの他方のドアを開閉する。ドア係合ユニットは、他方のドアに設けられている。そして、ドア係合ユニットは、係合片と、回動機構と、を備えている。係合片は、他方のドアに回動可能に設けられ、係合部と係合可能である。回動機構は、他方のドアの開閉動作に連動して係合片を回動させる。また、係合片は、その主面部がかご側ドアの開閉方向と平行な状態でかご側ドアに収納され、かご側ドアが開く際に、建屋側ドアに向けて突出する方向に回動し、係合部と係合する。
本発明のドアユニット及びエレベータによれば、係合片が収納されたドアの厚さを小さくすることができる。
本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータを示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータにおける出入口を乗りかご側から見た状態を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータの乗りかごが任意の階に停止した状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータの乗りかごを建屋側ドアから見た状態を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータのドア係合ユニットを示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータのドア係合ユニットを示すもので、図6Aは図5に示すT−T線断面、図6Bは図5に示すS−S線断面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータのドア係合ユニットを示すもので、かご側ドアが開いたときの状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベータのドア係合ユニットを示すもので、図8Aは図7に示すR−R線断面図、図8Bは図7に示すU−U線断面図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかるエレベータのドア係合ユニットを示す図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかるエレベータのドア係合ユニットを示すもので、かご側ドアが開いたときの状態を示す図である。 従来技術のエレベータのかご側ドアを示す説明図である。
以下、本発明のエレベータの実施の形態例について、図1〜図10を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベータの構成
まず、本発明の第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベータの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベータの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベータ1は、建物構造物内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベータ1は、人や荷物を載せる乗りかご120と、ロープ130と、釣合おもり140と、巻上機100とを備える。昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
巻上機100は、機械室160に配置され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる。また、巻上機100の近傍には、ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
乗りかご120は、ロープ130を介して、釣合おもり140と連結され、昇降路110内を昇降する。また、建築構造物200における各階における乗りかご120が停止する乗り場201には、人や物が乗りかご120へ出入りする出入口202が設けられている。
図2は、出入口202を乗りかご120側から見た状態を示す正面図、図3は、乗りかご120が任意の階に停止した状態を示す側面図である。
図2及び図3に示すように、出入口202には、第1の開閉ドアの一例を示す一対の建屋側ドア11,11と、一対の建屋側ドア11,11を開閉可能に支持する建屋側ドアポケット12と、建屋側ドアシル13が設けられている。
建屋側ドアポケット12は、出入口202の上端部に設けられており、建屋側ドアシル13は、出入口202の下端部に設けられている。建屋側ドアポケット12は、一対の建屋側ドア11,11を開閉可能に吊り下げるドアレール15を有している。建屋側ドアシル13は、一対の建屋側ドア11,11の下端部に配置されている。そして、図3に示すように、建屋側ドアシル13は、一対の建屋側ドア11,11の開閉を案内するガイド溝13aを有している。
一対の建屋側ドア11,11は、出入口202の開口を塞ぐようにして設けられている。建屋側ドア11の上部には、移動ローラ16が設けられている。移動ローラ16は、建屋側ドアポケット12に設けたドアレール15に摺動可能に係合する。また、一対の建屋側ドア11,11は、不図示の連動ロープにより連結されている。一対の建屋側ドア11,11は、連動ロープにより連動し、互いに接近又は離反することで、出入口202の開口を開閉する。
さらに、建屋側ドア11には、係合部17が設けられている。係合部17は、建屋側ドア11における後述するかご側ドア21と対向する対向面11aに設けられている。係合部17は、2つの係合ローラ18,18から構成されている。
2つの係合ローラ18,18は、建屋側ドア11の対向面11aから乗りかご120に向けて突出している。2つの係合ローラ18,18は、後述するかご側ドア21に設けた係合片32,32と係合する。そして、2つの係合ローラ18,18と、係合片32,32が係合すると、建屋側ドア11に設けた不図示のロック機構のロックが解除される。これにより、建屋側ドア11は、かご側ドア21と共に開閉移動が可能となる。
図4は、乗りかご120を建屋側ドア11から見た状態を示す正面図である。
図3及び図4に示すように、乗りかご120は、人や物が乗り降りするかご室20と、第2の開閉ドアの一例を示す一対のかご側ドア21,21と、かご側ドアポケット22と、かご側ドアシル23と、2つのドア係合ユニット31,31と、を有している。かご室20は、一面が開口した開口部20aしている。そして、この開口部20aから人や物が出入りする。
かご側ドアポケット22は、かご室20における開口部20aの上端部に設けられており、かご側ドアシル23は、開口部20aの下端部に設けられている。かご側ドアポケット22は、一対のかご側ドア21,21を開閉可能に吊り下げるドアレール25を有している。また、かご側ドアポケット22には、一対のかご側ドア21,21を開閉駆動させる不図示の開閉駆動部が設けられている。
かご側ドアシル23は、一対のかご側ドア21,21の下端部に配置されている。そして、図3に示すように、かご側ドアシル23は、一対のかご側ドア21,21の開閉を案内するガイド溝23aを有している。
図3及び図4に示すように、一対のかご側ドア21,21は、かご室20の開口部20aを塞ぐようにして設けられている。かご側ドア21の上部には、移動ローラ26が設けられている。移動ローラ26は、かご側ドアポケット22に設けたドアレール25に摺動可能に係合する。そして、移動ローラ26がドアレール25に沿って摺動することで、かご側ドア21は、開閉移動する。
また、一対のかご側ドア21,21は、不図示の連動ロープにより連結されている。一対のかご側ドア21,21は、不図示の開閉駆動部が駆動すると、連動ロープにより連動し、互いに接近又は離反することで、開口部20aの開口を開閉する。
なお、本例では、一対のかご側ドア21,21を連動ロープにより連結し、1つの開閉駆動部で一対のかご側ドアを開閉する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、2つのかご側ドア21,21に対して、それぞれ開閉駆動部を設けてもよい。この場合では、一対のかご側ドア21,21を連結する連動ロープを設ける必要がない。
また、一対のかご側ドア21,21には、それぞれドア係合ユニット31が設けられている。2つのかご側ドア21,21に設けられた2つのドア係合ユニット31,31は、それぞれ同一の構成を有しているため、かご側ドア21が開閉する方向(以下、「開閉方向」という)の一側のかご側ドア21に設けられたドア係合ユニット31について説明する。
図5〜図6Bは、ドア係合ユニット31を示す図である。図6Aは、図5に示すT−T線断面図、図6Bは、図5に示すS−S線断面図である。
図5に示すように、ドア係合ユニット31は、2つの係合片32,32と、連結部33と、2つの回動軸34,34と、回動機構35とを有している。
図6Bに示すように、連結部33は、略平板状に形成されている。連結部33は、かご側ドア21内に配置されている。連結部33は、かご側ドア21が建屋側ドア11と対向した際に、建屋側ドア11に設けた係合部17と対向する位置に設けられている。また、連結部33における開閉方向の長さは、係合部17を構成する2つの係合ローラ18,18の間隔よりも若干長く設定されている。
連結部33における開閉方向の両端部には、回動軸34がそれぞれ設けられている。回動軸34は、かご側ドア21内に回動可能に設けられている。また、回動軸34は、その軸方向が、開閉方向と直交し、かつかご側ドア21の上下方向と平行になるように設置されている。この回動軸34には、係合部17と係合可能な係合片32が取り付けられている。
係合片32は、略平板状に形成されている。係合片32は、回動軸34に支持されてかご側ドア21内に回動可能に設けられている。係合片32は、その主面部32aの面方向が開閉方向及び上下方向と略平行となるようにかご側ドア21内に配置される。
また、係合片32は、回動軸34と共に回動することで、かご側ドア21から建屋側ドア11に向けて突出する(図8B参照)。このとき、2つの係合片32,32の主面部32a,32が互いに対向する。そして、2つの係合片32,32は、係合部17の2つの係合ローラ18,18に係合される。
また、2つの係合片32,32における主面部32aの反対側の他面32bには、回動機構35の戻し部材38が設けられている。
回動機構35は、2つのカム軸36,36と、2つのカム溝部37と、2つの戻し部材38,38と、支持部材41を有している。
2つのカム軸36,36は、支持部材41に支持されてかご側ドア21に設けられている。2つのカム軸36,36は、2つの回動軸34,34の開閉方向の両側に配置されている。カム軸36は、その軸方向が回動軸34の軸方向と平行となるように配置されている。また、図5及び図6Bに示すように、カム軸36における軸方向の一側は、係合片32の他面32bと対向している。
さらに、カム軸36における軸方向の他端部は、かご側ドア21の上端部から上方に向けて突出し、かご側ドアポケット22まで延在している。そして、2つのカム軸36の軸方向の他端部は、かご側ドアポケット22に設けたカム溝部37に挿入されている。
図5及び図6Aに示すように、カム溝部37は、かご側ドアポケット22に設けられている。図6Aに示すように、カム溝部37は、2つのカム溝42,42を有している。2つのカム溝42,42は、互いに略平行に形成されている。
カム溝42は、傾斜部42aと、直線部42bとを有している。傾斜部42aは、かご側ドアポケット22から建屋側ドアポケット12に向けて傾斜している。傾斜部42aにおける開閉方向の他端部、かご側ドア21が閉まる方向の端部から、開閉方向の一端部、かご側ドア21が開く方向の端部に向かうにつれてかご側ドアポケット22から建屋側ドアポケット12に連続して接近するように傾斜している。
直線部42bは、傾斜部42aにおける開閉方向の一端部から連続している。直線部42bは、開閉方向と略平行に延在している。そして、2つのカム溝42には、それぞれカム軸36の軸方向の他端部が摺動可能に挿入される。
図5に示すように、複数の支持部材41は、かご側ドア21に設けられている。複数の支持部材41は、それぞれ2つの係合片32,32及び2つの回動軸34、34の上下方向の上部と、下部に配置される。図6Aに示すように、支持部材41には、挿通孔41aが形成されている。
挿通孔41aは、開閉方向と直交し、かつ上下方向とも直交する、いわゆるかご側ドア21と建屋側ドア11が対向する方向(以下、「対向方向」という)の長さが、開閉方向の長さよりも長い長孔である。この挿通孔41aには、カム軸36が挿通される。そのため、カム軸36は、挿通孔41a内において開閉方向への移動が規制され、対向方向のみに移動する。
戻し部材38は、上下方向の両端部が開口した角筒状に形成されている。戻し部材38は、係合片32,32の他面32bに固定されている。この戻し部材38には、カム軸36が上下方向に貫通している。戻し部材38は、かご側ドア21が閉まる際に、カム軸36に押圧される。
なお、上述した例では、乗り場201に設置される建屋側ドア11と、乗りかご120に設置されるかご側ドア21をそれぞれ、2つ設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、1つの建屋側ドア11とかご側ドア21で、出入口202及び乗りかご120の開口部20aを開閉可能に塞いでもよい。
1−2.エレベータの動作
次に、上述した構成を有するエレベータ1の動作について図3、図5〜図8Bを参照して説明する。
図7〜図8Bは、かご側ドア21が開くときのドア係合ユニット31を示す図である。図8Aは、図7に示すR−R線断面図、図8Bは、図7に示すU−U線断面図である。
図3に示すように、乗りかご120が建築構造物200における任意の階に停止すると、かご側ドア21と、建屋側ドア11が互いに対向する。また、図6A及び図5に示すように、建屋側ドア11に設けた係合部17の2つの係合ローラ18,18は、かご側ドア21に設けた連結部33と対向する。すなわち、2つの係合ローラ18,18は、かご側ドア21に設けた2つの回動軸34,34の間に配置される。
このとき、図6Bに示すように、2つの係合片32,32は、かご側ドア21内に収納されている。そのため、地震等で乗りかご120が揺れても、2つの係合片32,32が建屋側ドア11や昇降路110(図1参照)に接触することを防ぐことができる。
また、図6Bに示すように、かご側ドア21及び建屋側ドア11が閉じているとき、2つの係合片32,32は、その主面部32aが開閉方向と平行をなした状態でかご側ドア21内に収納されている。そのため、図11に示す従来のかご側ドア320よりもかご側ドア21の厚さを小さくすることができる。さらに、かご側ドア21と建屋側ドア11の間隔が広く、係合片32,32と係合部17が係合する間隔が長くなっても、かご側ドア21の厚さを大きくする必要がない。
次に、不図示の開閉駆動部が駆動すると、一対のかご側ドア21,21は、連動ロープにより連動し、互いに離反する方向に移動する。
図8Aに示すように、かご側ドア21が開閉方向に沿って移動すると、かご側ドア21に設けた2つのカム軸36,36も移動する。2つのカム軸36,36は、カム溝42に沿って移動する。カム軸36は、カム溝42の傾斜部42aを通過することにより、対向方向に沿って建屋側ドア11に接近する。なお、カム軸36は、支持部材41の挿通孔41a内において、対向方向以外への移動が規制されている。そのため、カム軸36をがたつきなく移動させることができる。
カム軸36が対向方向に沿って建屋側ドア11に移動することにより、係合片32は、2つのカム軸36によった建屋側ドア11に向けて押圧される。そのため、図7及び図8に示すように、2つの係合片32,32は、回動軸34を中心に回動し、かご側ドア21から建屋側ドア11に向けて突出する。そして、建屋側ドア11の2つの係合ローラ18,18は、かご側ドア21の2つの係合片32,32によって挟まれる。これにより、建屋側ドア11とかご側ドア21は、係合部17と2つの係合片32,32の係合により連結される。
2つのカム軸36,36は、カム溝42の傾斜部42aを通過すると、開閉方向と略平行に延在する直線部42bに沿って移動する。そのため、2つの係合片32,32は、2つのカム軸36,36に保持されて、対向方向に向けて突出した状態で、開閉方向に沿って移動する。
さらに、かご側ドア21が移動すると、建屋側ドア11は、かご側ドア21と連動して移動する。これにより、建築構造物200の出入口202及び乗りかご120の開口部20aを開放させることができる。
また、一対のかご側ドア21,21及び一対の建屋側ドア11,11を閉じる場合は、開閉駆動部を駆動させて一対のかご側ドア21,21を閉まる方向へ移動させる。このとき、かご側ドア21と建屋側ドア11は、係合部17と2つの係合片32,32を介して連結されている。そのため、建屋側ドア11は、かご側ドア21と連動して閉まる方向へ移動する。
図6Aに示すように、カム軸36がカム溝42の傾斜部42aを通過すると、カム軸36は対向方向に沿って建屋側ドア11から離反し、かご側ドア21に接近する。そして、係合片32に設けた戻し部材38は、カム軸36により、建屋側ドア11から離反し、かご側ドア21に接近する方向に押圧される。
そして、係合片32は、戻し部材38を介してカム軸36によってかご側ドア21に引き寄せられる。そのため、係合片32は、回動軸34を中心に、かご側ドア21が開くときとは反対方向に回動する。そして、係合片32は、その主面部32aが開閉方向と平行をなした状態で、かご側ドア21内に収納される。これにより、2つの係合片32,32と建屋側ドア11の係合部17との係合が解除される。
そして、一対のかご側ドア21,21が接近すると乗りかご20の開口部20aが閉じられる。同様に、一対の建屋側ドア11,11が接近すると建築構造物200の出入口202が閉じられる。このようにして、一対の建屋側ドア11,11及び一対のかご側ドア21,21の開閉動作が完了する。
2.第2の実施の形態例
次に、図9及び図10を参照して本発明のエレベータの第2の実施の形態例について説明する。
図9及び図10は、第2の実施の形態例にかかるエレベータのドア係合ユニットを示す説明図である。
この第2の実施の形態例にかかるエレベータが、第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と異なる点は、ドア係合ユニットの構成である。そのため、ここでは、ドア係合ユニットについて説明し、第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図9A及び図9Bに示すように、ドア係合ユニット60は、2つの係合片62,62と、連結部63と、2つの回動軸64a,64bと、回動機構65と,連結部63を有している。連結部63は、かご側ドア51に設けられている。連結部63の開閉方向の両端部には、回動軸64a,64bが設けられている。
回動軸64a,64bは、その軸方向の一端部が軸受け部67を介してかご側ドア51に回動可能に支持されている。回動軸64a,64bには、それぞれ係合片62,62が設けられている。また、回動軸64a,64bにおける軸方向の他端部は、かご側ドア51の上方に設けられるかご側ドアポケット52まで延在している。回動軸64a,64bの軸方向の他端部には、回動機構65が設けられている。
回動機構65は、従動部材71と、原動部材72と、第1の伝達プーリ73と、伝達ベルト74と、第2の伝達プーリ75と、を有している。
原動部材72は、かご側ドアポケット52に配置されている。原動部材72は、略平板状の部材から形成されている。また、原動部材72は、その一面においてかご側ドア51の開閉方向に沿って所定の範囲に、歯が設けられたラックである。この原動部材72には、従動部材71が歯合している。
従動部材71は、2つの回動軸64a,64bのうち開閉方向の一側に配置される第1の回動軸64aに設けられている。従動部材71は、第1の回動軸64aの軸方向の他端部に設けられている。従動部材71は、略90度の扇状に形成されている。従動部材71における円弧面には、複数の歯が形成されている。すなわち、従動部材71は、扇状に形成された歯車である。
第1の伝達プーリ73は、第1の回動軸64aの軸方向の他端部に設けられている。第2の伝達プーリ75は、第2の回動軸64bの軸方向の他端部に設けられている。伝達ベルト74は、第1の伝達プーリ73と第2の伝達プーリ75にX字状、いわゆる十字掛けで掛け渡されている。
図10A及び図10Bに示すように、かご側ドア51が開閉方向に移動すると、原動部材72と歯合する従動部材71が略90度回動する。そして、従動部材71が取り付けられた第1の回動軸64aも回動する。その結果、第1の回動軸64aに取り付けられた係合片62は、第1の回動軸64aと共に回動し、かご側ドア51から建屋側ドアに向けて突出する。
また、第1の回動軸64aの回転力は、第1の伝達プーリ73、伝達ベルト74及び第2の伝達プーリ75を介して第2の回動軸に伝達される。上述したように、伝達ベルト74は、X字状、いわゆる十字掛けで第1の伝達プーリ73と、第2の伝達プーリ75に掛け渡されている。そのため、第2の伝達プーリ75は、第1の伝達プーリ73と反対向きに回動する。
第2の伝達プーリ75が回動することで、第2の回動軸64bが回動する。その結果、第2の回動軸64bに取り付けられた係合片62が、第2の回動軸64bと共に回動し、かご側ドア51から建屋側ドアに向けて突出する。これにより、建屋側ドアに設けた係合部と係合片62,62が係合し、かご側ドア51と建屋側ドアが連結される。
なお、建屋側ドアに設けた係合部と係合片62,62の係合の解除は、上述した工程の反対となるため、その説明は省略する。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかるドア係合ユニット31と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するドア係合ユニット60によっても、上述した第1の実施の形態例にかかるドア係合ユニット31と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。上述した実施の形態例では、第1の開閉ドアとして建屋側ドアを適用し、第2の開閉ドアとしてかご側ドアを適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1の開閉ドアとしてかご側ドアを適用し、第2の開閉ドアとして建屋側ドアを適用してもよい。この場合、係合部は、かご側ドアに設けられ、ドア係合ユニットは、建屋側ドアに設けられる。そして、開閉駆動部は、建屋側ドアに設けられる。
また、上述した実施の形態例では、回動機構として、カム軸とカム溝、や歯車を用いた例を説明したが、これに限定されるものではなく、チェーンやベルト部材等を用いて係合片を回動させてもよい。
また、回動機構として、電動モータを用いて係合片を回動させてもよい。しかしながら、上述した第1の実施の形態例にかかる回動機構35や第2の実施の形態例にかかる回動機構65によれば、新たに電動モータや制御部等の電気を駆動力として動作する電子部品を用いることなく係合片32,62をドアの開閉動作に連動させて回動させることができる。
さらに、ドアユニットとして、エレベータのドアユニットに適用した例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、電車と、ホームに設置されるドアユニット等、2つのドアが互いに対向し、この対向する2つのドアが連動して開閉する装置のドアユニットに用いられるものである。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…エレベータ、 11…建屋側ドア(第1の開閉ドア)、 11a…対向面、 12…建屋側ドアポケット、 13…建屋側ドアシル、 17…係合部、 18…係合ローラ、 20…かご室、 20a…開口部、 21,51…かご側ドア(第2の開閉ドア)、 22,52…かご側ドアポケット、 23…かご側ドアシル、 31,61…ドア係合ユニット、 32,62…係合片、 32a…主面部、 32b…他面、 33,63…連結部、 34…回動軸、 35,65…回動機構、 36…カム軸、 37…カム溝部、 38…戻し部材、 41…支持部材、 42…カム溝、 42a…傾斜部、 42b…直線部、 64a…第1の回動軸、 64b…第2の回動軸、 71…従動部材、 72…原動部材(ラック)、 73…第1の伝達プーリ、 74…伝達ベルト、 75…第2の伝達プーリ、 100…巻上機、 110…昇降路、 130…ロープ、 140…釣合おもり、 150…反らせ車、 160…機械室、 200…建築構造物、 201…乗り場、 202…出入口

Claims (4)

  1. 互いに対向する第1の開閉ドア及び第2の開閉ドアを備えたドアユニットにおいて、
    前記第1の開閉ドアに設けられた係合部と、
    前記第2の開閉ドアを開閉する開閉駆動部と、
    前記第2の開閉ドアに設けられたドア係合ユニットと、を備え、
    前記ドア係合ユニットは、
    前記第2の開閉ドアに回動可能に設けられ、前記係合部と係合可能な係合片と、
    前記第2の開閉ドアの開閉動作に連動して前記係合片を回動させる回動機構と、
    を備え
    前記係合片は、その主面部が前記第2の開閉ドアの開閉方向と平行な状態で前記第2の開閉ドアに収納され、前記第2の開閉ドアが開く際に、前記第1の開閉ドアに向けて突出する方向に回動し、前記係合部と係合する
    ドアユニット。
  2. 前記回動機構は、
    前記第2の開閉ドアに設けられ、前記係合片の回動動作するカム軸と、
    前記第2の開閉ドアを開閉可能に支持するドアポケットに設けられ、前記カム軸が摺動するカム溝と、を有する
    請求項1に記載のドアユニット。
  3. 前記回動機構は、
    前記係合片を回動可能に支持する回動軸に設けられた従動部材と、
    前記第2の開閉ドアを開閉可能に支持するドアポケットに設けられ、前記従動部材と歯合するラックと、を有する
    請求項1に記載のドアユニット。
  4. 昇降路内を昇降動作する乗りかごを備えたエレベータにおいて、
    前記昇降路における前記乗りかごが停止する乗り場に設けられた建屋側ドアと、
    前記乗りかごに設けられ、前記建屋側ドアと対向するかご側ドアと、
    前記建屋側ドア、又は前記かご側ドアのうちどちらか一方のドアに設けられた係合部と、
    前記建屋側ドア、又は前記かご側ドアのうち残りの他方のドアを開閉する開閉駆動部と、
    前記他方のドアに設けられたドア係合ユニットと、を備え、
    前記ドア係合ユニットは、
    前記他方のドアに回動可能に設けられ、前記係合部と係合可能な係合片と、
    前記他方のドアの開閉動作に連動して前記係合片を回動させる回動機構と、
    を備え、
    前記係合片は、その主面部が前記かご側ドアの開閉方向と平行な状態で前記かご側ドアに収納され、前記かご側ドアが開く際に、前記建屋側ドアに向けて突出する方向に回動し、前記係合部と係合する
    エレベータ。
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