JP6432812B1 - 改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法およびその成形体 - Google Patents
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Abstract
機械的強度を損なうことなく、水に対する優れた濡れ性をポリプロピレン系樹脂基材に付与する改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法およびその成形体を提供することを目的とする。
【解決手段】
(A成分)ポリプロピレン、
(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物、
(C成分)エチレン性不飽和二重結合と水酸基を有するオリゴエステル化セルロース繊維、
(D成分)分子内にポリオキシアルキレン鎖を有し、かつ末端にエチレン性不飽和二重結合をもつ化合物、
(E成分)有機過酸化物
を、
第一反応 (A成分)と(B成分)と(E成分)
第二反応 (C成分)または(C成分)と(E成分)
第三反応 (D成分)と(E成分)
の順に混入して、加熱混練することを特徴とする改質ポリプロピレン系樹脂組成物。
【選択図】 なし
Description
この方法の問題点としては、ポリプロピレンの分子骨格中に3級炭素を有することから、グラフト反応の際に、ポリプロピレン分子鎖のβ開裂反応を生じ、両反応の競争反応となる。一般的には、β開裂反応速度の方がグラフト反応速度よりも早く、グラフト量を向上させると、結果的にメルトフローレートの顕著な上昇、つまり分子量の著しい低下を伴うことが知られている。そして、著しく低分子量化した変性ポリプロピレンは機械的強度の低下が大きい。したがって、ポリプロピレンに極性基を含有する方法は、接着性改善に好ましい方法ではあるが、グラフト量を向上し過ぎると、結果的に機械的強度の低下の原因となる(特許文献2)。
しかしながら、曲げ強度など機械的強度を必要とする用途には問題がある。
フローレート(MFR)]は著しく低下する大きな問題点があった。ポリプロピレン系樹
脂組成物の熱流動性は、射出成形品を成形するのに非常に重要な因子である。
(1) (A成分)ポリプロピレン100質量部
(B成分) 不飽和ジカルボン酸無水物1〜15質量部
(C成分) エチレン性不飽和二重結合と水酸基を有するオリゴエステル化セルロース繊維1〜200質量部
(D成分)分子内にポリオキシアルキレン鎖を有し、かつ末端にエチレン性不飽和二重結合をもつ化合物1〜40質量部
(E成分)有機過酸化物0.1〜10質量部
を、
第一反応 (A成分)と(B成分)と(E成分)
第二反応 (C成分)または(C成分)と(E成分)
第三反応 (D成分)と(E成分)
の順に混入して、加熱混練することを特徴とする改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法。
(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物1〜15質量部
(C成分)エチレン性不飽和二重結合と水酸基を有するオリゴエステル化セルロース繊維1〜200質量部
(D成分)分子内にポリオキシアルキレン鎖を有し、かつ末端にエチレン性不飽和二重結合をもつ化合物1〜40質量部
(E成分)有機過酸化物0.1〜10質量部
を、
第一反応 (A成分)と(B成分)と(E成分)
第二反応 (C成分)または(C成分)と(E成分)
第三反応 (D成分)と(E成分)
の順に混入して、加熱混練することを特徴とする改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法。
(1)に記載の改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法。
ポリプロピレンとは、プロピレンの単独重合体またはプロピレンを主成分とする共重合体である。これらの具体例としては、ポリプロピレン、プロピレンとエチレンとのランダムあるいはブロック共重合体、プロピレンと1−ブテンとのランダムあるいはブロック共重合体、プロピレンとエチレンと1−ブテンとのランダムあるいはブロック三元共重合体などが挙げられる。また、プロピレンの単独重合体またはプロピレンを主成分とする共重合体には、酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、メタクリル酸アルキルエステルなどの他のモノマーも1種以上共重合させることができる。
(A成分)ポリプロピレンは、非極性ポリマーであり、諸物質に対する界面接着性が
悪い。この問題点を解決する方法として、(A成分)ポリプロピレンに、(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物をグラフト結合させて不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレンを得る方法が一般的に行われている。この方法には、溶媒法と溶融法とがあるが、本発明で使用するのは、溶融法が好ましい。溶媒法は溶剤の完全除去が困難である上、コスト面で不利である。溶融法はポリプロピレンの低分子化の程度は著しく押さえることができるが、一方、不飽和ジカルボン酸無水物の未反応成分が多く残存する難点がある。しかしながら、本発明では、不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレンを得た後、(C成分)オリゴエステル化セルロース繊維を反応系内に混入するため、不飽和ジカルボン酸無水物の未反応成分を除去する必要がない大きな利点がある。即ち、未反応不飽和ジカルボン酸無水物を、オリゴエステル化セルロース繊維が取り込んでくれるためである。一方、(A成分)ポリプロピレンに、(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物をグラフト結合させて不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレンを得るためには、後述する(E成分)有機過酸化物が必要である。(E成分)有機過酸化物は、主として、ポリプロピレンから水素を引き抜いてラジカルを発生させ、エチレン性不飽和二重結合と反応させるために必要である。
本発明は、先ず、(A成分)ポリプロピレン、(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物、(E成分)有機過酸化物を加熱混練して、不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレンを得る(第一反応)。次に、得られた不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレンに、未反応不飽和ジカルボン酸無水物を取り除くことなく、(E成分)有機過酸化物の存在下または非存在下で、 (C成分)エチレン性不飽和二重結合と水酸基を有するオリゴエステル化セルロース繊維を混入して、加熱混練させる(第二反応)。この結果、本発明の特徴である、不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレン中の酸無水物基と(C成分)オリゴエステル化セルロース繊維中の水酸基との間に、エステル化反応による架橋結合が起こり得る。同時に、(E成分)有機過酸化物が存在する場合には、不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレンから水素を引き抜いてラジカルを発生させ、(C成分)オリゴエステル化セルロース繊維中のエチレン性不飽和二重結合とグラフト反応による架橋結合が起こり得る。即ち、ポリプロピレンとセルロース繊維が架橋結合され得ることにより、優れた機械的強度を有する成形体が得られることを見出した。その後、さらに反応系内に、 (D成分)分子内にポリオキシアルキレン鎖を有し、かつ末端にエチレン性不飽和二重結合をもつ化合物と(E成分)有機過酸化物を混入して、加熱混練する(第三反応)ことによりグラフト反応が促進され、本発明の改質ポリプロピレン系樹脂組成物が得られることを見出した。
(E成分)有機過酸化物としては、一般に過酸化物またはアゾ化合物などが挙げられる。前記有機過酸化物の具体例としては、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチールー2,5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、アシルパーオキサイド、アルキルパーエステル、ジアシルパーオキサイド、モノパーオキシカーボネート、パーオキシジカーボネートが挙げられる。
ス繊維について
本発明で用いる(C成分)エチレン性不飽和二重結合と水酸基を有するオリゴエステル化セルロース繊維としては、 (F成分)セルロース繊維100の質量比、(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物1〜10の質量比、 (G成分)エチレン性不飽和二重結合およびエポキシ基を同一分子内に含む化合物1〜15の質量比にて加熱混練して得られる。得られたオリゴエステル化セルロース繊維は、側鎖にエチレン性不飽和二重結合と水酸基を有するものである。
本発明で用いる(G成分)エチレン性不飽和二重結合およびエポキシ基を同一分子内に含む化合物としては、メタクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル、グリシジルアクリレート、ビニルシクロヘキセンモノエポキサイドなどが挙げられる。これらの中では、成形体の接着性および機械的性質をより向上させることができることから、メタクリル酸グリシジルがより好ましい。
ス繊維の製造方法について
本発明の(C成分)エチレン性不飽和二重結合と水酸基を有するオリゴエステル化セルロース繊維の製造方法について以下述べる。(C成分)オリゴエステル化セルロース繊維は、(F成分)セルロース繊維と(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物と(G成分)エチレン性不飽和二重結合およびエポキシ基を同一分子内に含む化合物(以下、メタクリル酸グリシジルで置き換える)とを加熱混練することにより得られる。
状)となっても良い。解繊されたセルロース繊維の寸法は特に制限はないが、繊維長は0.05〜10mmが好ましく、0.1〜5mmがより好ましい。繊維径は5〜100μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。なお、解繊されたセルロース繊維の寸法においては、成形体の強度を高めるために、特にアスペクト比(長さ/直径)が重要となる。本発明における解繊されたセルロース繊維のアスペクト比は5〜1000が好ましく、10〜100がより好ましい。
cm−1に水酸基の強い吸収が認められる。これは、エポキシ基とカルボキシル基との開
環エステル化反応によって生じた水酸基とセルロース繊維骨格中の未反応水酸基によるものと考えられる。
(A成分)ポリプロピレンと(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物と(E成分)有機過酸化物を加熱混練して得られた不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレは、(E成分)有機過酸化物によって、(A成分)ポリプロピレンから水素を引き抜いてラジカルを発生させ、発生させたラジカルを開始剤として、(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物を(A成分)ポリプロピレンにグラフトさせることにより製造される(第一反応)。したがって、不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレンは、ポリプロピレン中に酸無水物基が導入されたものである。一方、(C成分)オリゴエステル化セルロース繊維は、前述したように、側鎖にエチレン性不飽和二重結合と水酸基を有している。したがって、不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレと(C成分)オリゴエステル化セルロース繊維を加熱混練させると、不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレン中に導入された酸無水物基と(C成分)オリゴエステル化セルロース繊維中に導入された側鎖の水酸基との間に、エステル結合による架橋反応が起こり得ると考えられる。さらに、不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレと(C成分)オリゴエステル化セルロース繊維を加熱混練させる反応系内に(E成分)有機過酸化物が存在すると、不飽和ジカルボン酸無水物変性ポリプロピレンから水素を引き抜いてラジカルを発生させ、(C成分)オリゴエステル化セルロース繊維中に存在するエチレン性不飽和二重結合とグラフト反応が促進されて架橋結合されると考えられる(第二反応)。ポリプロピレンとセルロース繊維が架橋結合されることにより、本発明の改質ポリプロピレン系樹脂組成物を成形加工した成形体は、成形体の強度を飛躍的に向上し得るものとなる。
水酸基を有するオリゴエステル化セルロース繊維の配合量は、(A成分)ポリプロピレン100質量部に対して、(C成分)オリゴエステル化セルロース繊維は1〜200質量部である。好ましくは20〜150質量部の範囲であり、さらに好ましくは50〜100質量部である。(C成分)の配合量が1質量部以下では目的とする接着性および機械的強度の改質効果が得られない。一方、配合量が範囲を超えると、改質効果が飽和域に達するので200質量部を上限とすることが好ましい。
本発明の(D成分)分子内にポリオキシアルキレン鎖を有し、かつ末端にエチレン性不飽和二重結合をもつ化合物は、分子内にポリオキシアルキレン鎖およびエチレン性不飽和二重結合を1個以上有していれば、どのような化学構造、化学結合であってもよい。またポリオキシアルキレン鎖においては、分子中にただ1種類でもよいし、アルキル鎖の異なるポリオキシアルキレン鎖が複数存在してもよい。これらの化合物の具体例としては、ポリアルキレングリコールモノアクリレート類、ポリアルキレングリコールモノメタクリレート類、アルキル基末端ポリアルキレングリコールモノアクリレート類、アルキル基末端ポリアルキレングリコールモノメタクリレート類、ポリアルキレングリコールジアクリレート類、ポリアルキレングリコールジメタクリレート類、さらには、ビスフェノールA骨格含有ポリアルキレングリコールジアクリレート類、ビスフェノールA骨格含有ポリアルキレングリコールジメタクリレート類などが挙げられる。
(A成分)ポリプロピレンとしては、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ株式会社製、ノバテックBC05B)を使用した。
(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物としては、無水マレイン酸(試薬)を使用した。
(D成分)分子内にポリオキシアルキレン鎖を有し、かつ末端にエチレン性不飽和二重結合をもつ化合物としては、メトキシーポリエチレングリコールアクリレート(共栄社化学株式会社製、ライトアクリレート130A)を使用した。
(E成分)有機過酸化物としては、1,3−ビス(t―ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン(火薬アクゾ株式会社製、パーカドックス14S−FL)を使用した。
(F成分)セルロース繊維としては、化学パルプを乾式解繊機で解繊したセルロース繊維〔数平均繊維長300μm、数平均繊維径20μm、嵩密度0.08g/cm3、レッテンマイヤー株式会社製、商品名:ARBOCEL、BC200〕を使用した。
(G成分)エチレン性不飽和二重結合およびエポキシ基を同一分子内に含む化合物としては、メタクリル酸グリシジル(試薬)を使用した。
また、製造例、実施例、および比較例に用いた反応混練装置としては、密閉式加圧型ニーダー[1バッチ容量300cc、(株)トーシン、加圧式ニーダー(登録商標)TDO.3−3型]を使用した。
セルロース繊維(F成分)を熱風乾燥機で乾燥させて用いた。密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、セルロース繊維(F成分)の所定量の半分(47.50質量部)を投入する。その後、密閉式加圧型ニーダーを稼動して、混合槽内のセルロース繊維(F成分)を圧縮して、セルロース繊維(F成分)の嵩密度を高める。次に、残りの半分(47.50質量部)のセルロース繊維(F成分)と無水マレイン酸(B成分)1.82質量部を密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に投入する。その後、反応温度130℃、反応時間15分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練を行った。次に、加圧蓋を徐々に開き、メタクリル酸グリシジル(G成分)3.18質量部を密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に投入する。その後、反応温度130℃、反応時間15分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練を行い、オリゴエステル化セルロース繊維(C1成分)を得た。
セルロース繊維(F成分)を熱風乾燥機で乾燥させて用いた。密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、セルロース繊維(F成分)の所定量の半分(46.50質量部)を投入する。その後、密閉式加圧型ニーダーを稼動して、混合槽内のセルロース繊維(F成分)を圧縮して、セルロース繊維(F成分)の嵩密度を高める。次に、残りの半分(46.50質量部)のセルロース繊維(F成分)と無水マレイン酸(B成分)2.55質量部を密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に投入する。その後、反応温度130℃、反応時間15分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練を行った。次に、加圧蓋を徐々に開き、メタクリル酸グリシジル(G成分)4.45質量部を密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に投入する。その後、反応温度130℃、反応時間15分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練を行い、オリゴエステル化セルロース繊維(C2成分)を得た。
密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、ポリプロピレン(A成分)39.43質量部、無水マレイン酸(B成分)1.00質量部、および有機過酸化物(E成分)0.49質量部を投入する。その後、反応温度180℃、反応時間20分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練した。次に、密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、製造例1で得たオリゴエステル化セルロース繊維(C1成分)52質量部を投入し、反応温度180℃、反応時間10分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練した。その後さらに、密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、メトキシ-ポリエチレングリコールアクリレート(D成分)6.59質量部、および有機過酸化物(E成分)0.49質量部を投入して、反応温度180℃、反応時間20分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練を行い、改質ポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
実施例1の改質ポリプロピレン系樹脂組成物において、各成分の配合量を下記表1に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、改質ポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、ポリプロピレン(A成分)41.51質量部、無水マレイン酸(B成分)0.93質量部、および有機過酸化物(E成分)0.46質量部を投入する。その後、反応温度180℃、反応時間20分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練をした。次に、密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、製造例2で得たオリゴエステル化セルロース繊維(C2成分)50質量部、および有機過酸化物(E成分)0.46質量部を投入し、反応温度180℃、反応時間10分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練した。その後さらに、密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、メトキシ-ポリエチレングリコールアクリレート(D成分)6.18質量部、および有機過酸化物(E成分)0.46質量部を投入して、反応温度180℃、反応時間20分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練を行い、改質ポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
実施例3の改質ポリプロピレン系樹脂組成物において、各成分の配合量を下記表1に示すように変更した以外は実施例3と同様にして、改質ポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、ポリプロピレン(A成分)39.43質量部、無水マレイン酸(B成分)1.00質量部、および有機過酸化物(E成分)0.49質量部を投入する。その後、反応温度180℃、反応時間20分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練した。次に、密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、メトキシ-ポリエチレングリコールアクリレート(D成分)6.59質量部、および有機過酸化物(E成分)0.49質量部を投入して、反応温度180℃、反応時間20分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練を行った。その後さらに、密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、製造例1で得たオリゴエステル化セルロース繊維(C1成分)52質量部を投入し、反応温度180℃、反応時間10分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練して、改質ポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
比較例1の改質ポリプロピレン系樹脂組成物において、各成分の配合量を下記表1に示すように変更した以外は比較例1と同様にして、改質ポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、ポリプロピレン(A成分)41.97質量部、無水マレイン酸(B成分)0.93質量部、および有機過酸化物(E成分)0.46質量部を投入する。その後、反応温度180℃、反応時間20分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練した。次に、密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、メトキシ-ポリエチレングリコールアクリレート(D成分)6.18質量部、および有機過酸化物(E成分)0.46質量部を投入して、反応温度180℃、反応時間20分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練した。その後さらに、密閉式加圧型ニーダーの混合槽内に、製造例2で得たオリゴエステル化セルロース繊維(C2成分)50質量部を投入し、反応温度180℃、反応時間10分間、混練回転数50rpm−1の条件で混練して、改質ポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
比較例3の改質ポリプロピレン系樹脂組成物において、各成分の配合量を下記表1に示すように変更した以外は比較例3と同様にして、改質ポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
Claims (5)
- (A成分)ポリプロピレン100質量部
(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物1〜15質量部
(C成分)エチレン性不飽和二重結合と水酸基を有するオリゴエステル化セルロース繊維1〜200質量部
(D成分)分子内にポリオキシアルキレン鎖を有し、かつ末端にエチレン性不飽和二重結合をもつ化合物1〜40質量部
(E成分)有機過酸化物0.1〜10質量部
を、
第一反応 (A成分)と(B成分)と(E成分)
第二反応 (C成分)または(C成分)と(E成分)
第三反応 (D成分)と(E成分)
の順に混入して、加熱混練することを特徴とする改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法。 - 前記(C成分)のエチレン性不飽和二重結合と水酸基を有するオリゴエステル化セルロース繊維が、 (F成分)セルロース繊維100の質量比、(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物1〜10の質量比、 (G成分)エチレン性不飽和二重結合およびエポキシ基を同一分子内に含む化合物1〜15の質量比にて加熱混練して得られることを特徴とする請求項1に記載の改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法。
- 前記(B成分)不飽和ジカルボン酸無水物が、無水マレイン酸であることを特徴とする請求項1または2に記載の改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法。
- 前記(D成分)の分子内にポリオキシアルキレン鎖を有し、かつ末端にエチレン性不飽和二重結合をもつ化合物が、メトキシポリエチレングリコールアクリレートであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の改質ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法で得られた改質ポリプロピレン系樹脂組成物を成形加工したものである成形体。
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