JP6440079B2 - 分散アンテナを用いた無線基地局および分散アンテナ制御方法 - Google Patents

分散アンテナを用いた無線基地局および分散アンテナ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、分散配置された複数の基地局アンテナを有し、複数の端末局に対して、同一の無線チャネルでマルチユーザMIMO伝送を行う分散アンテナを用いた無線基地局および分散アンテナ制御方法に関する。
5GHz帯を用いた高速無線アクセスシステムとして、IEEE802.11a規格がある。このシステムは、マルチパスフェージング環境での特性を安定化させるための技術である直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を用い、最大で54Mbit/s のスループットを実現している。
さらに、IEEE802.11n規格では、複数のアンテナを用いて同一の無線チャネルで空間分割多重を行うMIMO(Multiple input multiple output)技術や、これまで個別に用いられていた20MHzの周波数チャネルを2つ同時に利用して40MHzの周波数チャネルを利用するチャネルボンディング技術によって高速通信の実現を目指し、最大 600Mbit/s の伝送速度を実現している。
さらに、IEEE802.11ac規格では、20MHzの周波数チャネル4つを同時に利用して80MHzの周波数チャネルとして利用するチャネルボンディング技術や、マルチユーザMIMO技術を用いて同一の無線チャネルで、複数の無線局に対して同時に伝送を行う空間分割多元接続(SDMA:spatial division multiple access)伝送技術が採用され、IEEE802.11n規格より高速かつ高効率な無線通信を実現している。
図9は、マルチユーザMIMO伝送システムの概要を示す。
図9において、無線基地局30は、複数の基地局アンテナから送信される信号を端末局40−1〜40−nにそれぞれ向けるビームフォーミングにより、同一の無線チャネルで端末局40−1〜40−nと同時通信を行う。H1 ,Hn は、無線基地局30の各基地局アンテナと端末局40−1および端末局40−nとの間の各伝搬チャネル情報であり、伝搬チャネル情報から算出される送信ウエイトおよび受信ウエイトを用いることにより、無線基地局30は端末局40−1〜40−nとの同時通信が可能になっている。
図10は、マルチユーザMIMO伝送システムの動作例を示す。ここでは、無線基地局30が2台の端末局40−1,40−2とマルチユーザMIMO伝送を行う例を示す。
図10において、無線基地局30は、端末局40−1,40−2に対して送信すべきデータが発生すると、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access / Collision Avoidance ;搬送波検知多重アクセス/衝突回避)制御により、ランダムな時間間隔でキャリアセンス(CS)を行い、通信周波数帯域が使用されていないアイドル状態と、通信周波数帯域が使用されているビジー状態のいずれであるのかを判定する。無線基地局30が、アイドル状態であることを検出すると、ヌルデータパケットの送信を知らせるヌルデータパケットアナウンスメント(NDPA:Null Data Packet Announcement )を送信し、続いて伝搬チャネル情報推定用のヌルデータで構成されるヌルデータパケット(NDP:Null Data Packet)を送信する。
端末局40−1,40−2は、無線基地局30から送信されたNDPを受信して伝搬チャネル情報を算出し、端末局40−1は、算出した伝搬チャネル情報を基地局に通知するビームフォーミングレポート(BR:Beamforming Report)を送信する。端末局40−2は、無線基地局30から送信された伝搬チャネル情報を要求するビームフォーミングレポートポール(BRP:Beamforming Report Poll )を受信すると、算出した伝搬チャネル情報を無線基地局30に通知するBRを送信する。
無線基地局30は、端末局40−1,40−2からBRで通知された伝搬チャネル情報を用いて送信ウエイトを算出し、端末局40−1,40−2に対する送信信号(Data1,Data2)を生成して送信する。なお、送信信号は、例えば無線通信に適合したフレームに変換されている。また、フレームアグリゲーションが適用されている場合、送信信号は所定数のフレームが連結されたデータユニットとなる。
端末局40−1は、自局当ての送信信号(Data1)を受信し、信号が正しく受信されたことを通知するブロックACK(BACK:Block Acknowledgment)を送信する。端末局40−2は、自局当ての送信信号(Data2)を受信し、基地局からBACKを要求するブロックACKリクエスト(BACKR:Block Acknowledgment Request)に応じてBACKを送信する。ここで、無線基地局30は、BACKの受信に応じた所定の処理を実行する。例えば、BACKの受信によりデータが正常に受信側で受信されたものと判断し、次のデータ送受信のための処理に遷移する。また、BACKが受信されることなくタイムアウトした場合には、送信対象データを再送するなどの処理を実行する。
このように、通常のマルチユーザMIMO伝送では、無線基地局30でビームフォーミングを行うために、各端末局40−1,40−2から伝搬チャネル情報を取得する必要がある。ここでは、2つの端末局から伝搬チャネル情報を取得する例であるが、マルチユーザMIMO伝送の対象となるすべての端末局に対して同様に伝搬チャネル情報を取得する動作を繰り返す。
上記に示す標準化技術に加えて、無線基地局が有する複数のアンテナを分散配置することで基地局アンテナと端末アンテナとの間の距離を縮め、結果的に各無線通信の受信電力を向上させる分散アンテナ技術の検討が進んでいる(非特許文献1)。ここでは、複数の基地局アンテナをスイッチにより適応的に切り替えることにより、SU−MIMOやNU−MIMOに対応するアンテナ構成が示されている。
Roh, Wonil, and Arogyaswami Paulraj. "MIMO channel capacity for the distributed antenna." Vehicular Technology Conference, 2002. Proceedings. VTC 2002-Fall. 2002 IEEE 56th. Vol. 2. IEEE, 2002.
無線基地局がマルチユーザMIMO伝送を行うためには、無線基地局がマルチユーザMIMO伝送の対象となる複数の端末局から伝搬チャネル情報を取得し、それらの情報を用いてビームフォーミングを行う必要がある。この伝搬チャネル情報を通知する無線伝送は、端末局が所望するデータ伝送とは異なるためオーバーヘッドとなり、結果的に、端末局の伝送効率低下に伴うスループット低下が発生する。
したがって、マルチユーザMIMO伝送を実用化する場合には、本オーバーヘッドを考慮したマルチユーザMIMO伝送の利用が重要である。さらに、将来システムでは、無線基地局や端末局のアンテナ数や端末局数の増加が予想されている。アンテナ数や端末局数の増加は、必要となる伝搬チャネル情報を増加させるため、さらなるオーバーヘッドの増加につながる。
本発明は、無線基地局に分散アンテナを適用したマルチユーザMIMO伝送システムにおいて、ビームフォーミングが必要となる端末局のみから伝搬チャネル情報を取得することで伝送効率の向上を実現する分散アンテナを用いた無線基地局および分散アンテナ制御方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、分散配置された複数の基地局アンテナを有し、複数の端末局に対して、同一の無線チャネルでマルチユーザMIMO伝送を行う無線基地局の分散アンテナ制御方法において、複数の基地局アンテナと複数の端末局のアンテナとの間の受信電力を測定する第1のステップと、端末局ごとに、複数の基地局アンテナの受信電力からSIRを算出し、該SIRに応じてビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局を選択する第2のステップと、ビームフォーミングが必要な端末局から伝搬チャネル情報を取得する第3のステップと、ビームフォーミングが不要な端末局における伝搬チャネル情報を規定値で補完する第4のステップと、ビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局の各伝搬チャネル情報を用いてマルチユーザMIMO伝送用送信ウエイトを算出する第5のステップと、マルチユーザMIMO伝送用送信ウエイトを用いて、複数の端末局に送信するマルチユーザMIMO伝送用信号を生成して送信する第6のステップとを有する。
第1の発明の無線基地局の分散アンテナ制御方法において、第2のステップは、複数の基地局アンテナのうち、SIRが閾値を超える基地局アンテナが1つであり、かつ該1つの基地局アンテナに対して他の端末局におけるSIRが該閾値を超えない端末局をビームフォーミングが不要な端末局として選択し、その他の端末局をビームフォーミングが必要な端末局として選択する。
第1の発明の無線基地局の分散アンテナ制御方法において、第2のステップを行うときに、複数の端末局からビームフォーミングが不要で伝搬チャネル情報の取得を行わない端末局が多くなるようにグループを生成し、各グループに対してSIRに応じてビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局を選択する。
第2の発明は、分散配置された複数の基地局アンテナを有し、複数の端末局に対して、同一の無線チャネルでマルチユーザMIMO伝送を行う分散アンテナを用いた無線基地局において、複数の基地局アンテナと複数の端末局のアンテナとの間の受信電力を測定する受信電力測定部と、端末局ごとに、複数の基地局アンテナの受信電力からSIRを算出し、該SIRに応じてビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局を選択する端末局選択部と、ビームフォーミングが必要な端末局から伝搬チャネル情報を取得する伝搬チャネル情報取得制御部と、ビームフォーミングが不要な端末局における伝搬チャネル情報を規定値で補完する伝搬チャネル情報補完部と、ビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局の各伝搬チャネル情報を用いて、マルチユーザMIMO伝送用送信ウエイトを算出するマルチユーザMIMO伝送用送信ウエイト算出部と、マルチユーザMIMO伝送用送信ウエイトを用いて、複数の端末局に送信するマルチユーザMIMO伝送用信号を生成して送信するマルチユーザMIMO伝送用信号生成部とを備える。
第2の発明の分散アンテナを用いた無線基地局において、端末局選択部は、複数の基地局アンテナのうち、SIRが閾値を超える基地局アンテナが1つであり、かつ該1つの基地局アンテナに対して他の端末局におけるSIRが該閾値を超えない端末局をビームフォーミングが不要な端末局として選択し、その他の端末局をビームフォーミングが必要な端末局として選択する構成である。
第2の発明の分散アンテナを用いた無線基地局において、端末局選択部は、複数の端末局からビームフォーミングが不要で伝搬チャネル情報の取得を行わない端末局が多くなるようにグループを生成するグループ生成部を含み、各グループに対してSIRに応じてビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局を選択する構成である。
本発明は、マルチユーザMIMO伝送システムにおける無線基地局に分散アンテナを適用し、ビームフォーミングが不要な端末局からは伝搬チャネル情報を取得せずに規定値を割り当て、ビームフォーミングが必要となる端末局のみから伝搬チャネル情報を取得することにより、伝送効率の向上を実現することができる。
本発明が適用されるマルチユーザMIMO伝送システムの概要を示す図である。 本発明の実施例1における無線基地局10の構成例を示す図である。 本発明の実施例1における端末局20の構成例を示す図である。 本発明の実施例1における無線基地局10および端末局20の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1におけるビームフォーミングの要/不要の選択例を示す図である。 本発明の実施例2における無線基地局10の構成例を示す図である。 本発明の実施例2における無線基地局10の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の実施例2におけるグループ化の例を示す図である。 マルチユーザMIMO伝送システムの概要を示す図である。 マルチユーザMIMO伝送システムの動作例を示すタイムチャートである。
(実施例1)
図1は、本発明が適用されるマルチユーザMIMO伝送システムの概要を示す。
図1において、無線基地局10の複数の基地局アンテナ11−1〜11−mが分散配置される他は、図9に示す従来のマルチユーザMIMO伝送システムと同じ構成である。
本発明の特徴は、無線基地局10の複数の基地局アンテナ11−1〜11−mを分散配置したときに、ビームフォーミングが必要な端末局のみから伝搬チャネル情報を取得することで、伝送効率の向上を実現するところにある。すなわち、基地局アンテナ11−1〜11−mと端末局20−1〜20−nとの間の位置関係によっては、必ずしもビームフォーミングをしなくても十分な伝搬特性が得られる端末局があるときに、当該端末局の伝搬チャネル情報を取得せずに規定値で補完し、ビームフォーミングが必要な端末局のみから伝搬チャネル情報を取得する。
図2は、本発明の実施例1における無線基地局10の構成例を示す。
図2において、無線基地局10は、基地局アンテナ11−1〜11−m、送受信部12−1〜12−m、受信電力測定部13、端末局選択部14、伝搬チャネル情報取得制御部16、伝搬チャネル情報補完部17、マルチユーザMIMO伝送用ウエイト算出部18、マルチユーザMIMO伝送用信号生成部19から構成される。ここでは、無線基地局10の構成のうち本発明に関係する送信系について示す。
基地局アンテナ11−1〜11−mは、送受信部12−1〜12−mから入力される信号を空中に電波として放射する。または、空中から受信される信号を送受信部12−1〜12−mに出力する。
送受信部12−1〜12−mは、マルチユーザMIMO伝送用信号生成部19から入力するマルチユーザMIMO伝送用信号を無線システムで規定される周波数や送信電力の変換を行い、基地局アンテナ11〜11−mに出力する。また、基地局アンテナ11−1〜11−mに受信した信号の周波数を変換し、無線基地局内で処理できる形式に変換し、受信電力測定部13に出力する。
受信電力測定部13は、送受信部12−1〜12−mからの信号を用いて、各基地局アンテナにおける端末局ごとの受信電力を測定して保存し、さらに端末局選択部14の指示による端末局の受信電力情報を端末局選択部14に出力する。
端末局選択部14は、マルチユーザMIMO伝送の対象となる端末局の受信電力情報を受信電力記憶部13から取得し、取得した受信電力情報からビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局を選択する。ビームフォーミングが必要な端末局の情報は伝搬チャネル情報取得制御部16に出力され、ビームフォーミングが不要な端末局の情報は伝搬チャネル情報補完部17に出力される。具体的な選択方法については、図3〜図5を参照して別途説明する。
伝搬チャネル情報取得制御部16では、ビームフォーミングが必要な端末局に対して、図10のNDPA,NDP,BR,BRP,BR,…の手順により伝搬チャネル情報を取得する。さらに、取得した伝搬チャネル情報を伝搬チャネル情報補完部17に出力する。
伝搬チャネル情報補完部17は、伝搬チャネル情報制御部16から入力するビームフォーミングが必要な端末局から取得した伝搬チャネル情報に対して、端末局選択部15から入力するビームフォーミングが不要な端末局の伝搬チャネル情報を規定値で補完し、マルチユーザMIMO伝送用ウエイト算出部18に出力する。
マルチユーザMIMO伝送用ウエイト算出部18は、伝搬チャネル情報設定部17から入力される各無線局の伝搬チャネル情報から一般的なマルチユーザMIMO伝送で用いられる送信ウエイト算出方法に従い、送信ウエイトを算出してマルチユーザMIMO伝送用信号生成部19に出力する。
マルチユーザMIMO伝送用信号生成部19は、マルチユーザMIMO伝送の対象となる端末局ごとの入力信号と、マルチユーザMIMO伝送用ウエイト算出部18から入力される送信ウエイトからマルチユーザMIMO伝送用の無線信号を生成し、送受信部12−1〜12−mに出力する。
図3は、本発明の実施例1における端末局20の構成例を示す。
図3において、端末局20は、端末局アンテナ21、送受信部22、伝搬チャネル情報測定通知部23、マルチユーザMIMO伝送用信号受信部24から構成される。
端末局アンテナ21は、送受信部22から入力する信号を空中に電波として放射する。または、空中から受信する信号を送受信部22に出力する。
送受信部22は、無線信号を無線システムで規定される周波数や送信電力の変換を行い、端末局アンテナ21に出力する。また、端末局アンテナ21から入力する信号の周波数を変換し、端末局内で処理できる形式に変換し、伝搬チャネル情報測定通知部23またはマルチユーザMIMO伝送用信号受信部24に出力する。
伝搬チャネル情報測定通知部23は、無線基地局10から伝搬チャネル情報を要求する図10のNDPA,NDP,BR,BRP,BR,…の手順により、基地局アンテナごとの伝搬チャネル情報の測定し、無線基地局10に通知する処理を行う。
マルチユーザMIMO伝送用信号受信部24は、送受信部21から入力されるマルチユーザMIMO伝送用信号の受信処理を行う。
以下、図4(a),(b) に示す無線基地局10および端末局20の処理手順例を参照して、各部の処理内容について説明する。
まず、無線基地局10の受信電力測定部13は、端末局20−1〜20−nから送信される無線信号から基地局アンテナ11−1〜11−mごとの受信電力(RSSI)を測定する(S01)。ここでは、端末局20−1〜20−nをマルチユーザMIMO伝送の対象とする。
図5(a) は、実施例1における受信電力の測定例を示す。次に、無線基地局10の端末局選択部14は、図5(a) に示す受信電力の測定結果から、ビームフォーミングが必要な端末局、すなわち伝搬チャネル情報を取得する端末局と、ビームフォーミングが不要な端末局、すなわち伝搬チャネル情報の取得を行わない端末局を選択する(S02)。
具体的には、図5(a) に示す受信電力の測定結果から図5(b) に示す信号電力対干渉電力の比(SIR)に変換する。ここで算出するSIRは、端末局20−aと基地局アンテナ11−bのRSSIを所望信号とし、端末局20−aと基地局アンテナ11−b以外の基地局アンテナのRSSIの合計を干渉信号として計算される。あるいは、予め設定した電力量を干渉信号とした場合の計算結果としてもよい。このSIRに基づいて、ビームフォーミングの要/不要の端末局を以下の2つの条件に基づいて選択する。
第1条件は、端末局ごとに、各基地局アンテナのSIRが1つのみ閾値を超える端末局を検出する。第2条件は、第1条件で閾値を超えた基地局アンテナにおいて、他の端末局におけるSIRが閾値を超えない端末局を検出する。この端末局がビームフォーミングが不要な端末局、すなわち伝搬チャネル情報の取得を行わない端末局となる。例えば、閾値を30dBとすると、図5(b) の例では、端末局20−1において基地局アンテナ11−mにおけるSIRのみが40dBとなり、かつ他の端末局において基地局アンテナ11−mにおけるSIRは30dB以下なので、端末局20−1がビームフォーミングが不要な端末局として選択される。一方、端末局20−2および端末局20−3は、基地局アンテナ11−3におけるSIRがともに40dBとなるので第2条件を満たさず、ともにビームフォーミングが必要な端末局として選択される。
次に、伝搬チャネル情報取得制御部16は、S02でビームフォーミングが必要な端末局として選択された端末局に対して、図10のNDPA,NDP,BR,BRP,BR,…の手順により伝搬チャネル情報を取得する(S03)。次に、伝搬チャネル情報補完部17は、S03で得られたビームフォーミングが必要な端末局から取得した伝搬チャネル情報に対して、ビームフォーミングが不要な端末局の伝搬チャネル情報を規定値で補完する(S04)。例えば、ビームフォーミングが不要な端末局20−1の伝搬チャネル情報の規定値は、SIRが閾値を超える基地局アンテナ11−mにおける伝搬チャネル情報を「1」とし、他の基地局アンテナ11−1〜11−(m−1)の伝搬チャネル情報を「0」とする。すなわち、ビームフォーミングが不要な端末局20−1に対しては、SIRが閾値を超える1つの基地局アンテナのみから送信する。
次に、マルチユーザMIMO伝送用ウエイト算出部18は、端末局から取得した伝搬チャネル情報と、規定値で補完した伝搬チャネル情報からマルチユーザMIMO伝送用の送信ウエイトを算出する(S05)。最後に、マルチユーザMIMO伝送用信号生成部19は、算出した送信ウエイトを用いてマルチユーザMIMO伝送用信号を生成する(S06)。
端末局20では、無線信号を受信する(S11)。S11において、伝搬チャネル情報の測定用の信号を受信した場合には、伝搬チャネル情報測定通知部23で伝搬チャネル情報を測定し、測定した結果を無線基地局に通知する(S12)。マルチユーザMIMO伝送用信号を受信した場合には、マルチユーザMIMO伝送用信号受信部24でマルチユーザMIMO伝送信号の受信処理を行う(S13)。
(実施例2)
実施例1では、図5に示す端末局20−1〜20−nをマルチユーザMIMO伝送の対象となる無線局とすると、無線局20−2および端末局20−3は、基地局アンテナ11−3におけるSIRがともに40dBで第1条件は満たすものの、第2条件を満たさないために、ともにビームフォーミングが必要な端末局として伝搬チャネル情報の取得が行われる。
実施例2では、マルチユーザMIMO伝送の対象となる無線局からの伝搬チャネル情報の通知を減らしてオーバーヘッドを削減するために、取得した受信電力情報からビームフォーミングが不要な端末局、すなわち伝搬チャネル情報の取得を行わない端末局をできるだけ多く含む組合せを検出し、マルチユーザMIMO伝送の対象となる無線局をグループ化する。
図6は、本発明の実施例2における無線基地局10の構成例を示す。
図6において、グループ生成部15は、上記の基準でマルチユーザMIMO伝送の対象となる無線局のグループ化を行うとともに、実施例1の端末局選択部14と同様にグループ単位で端末局選択を行う。その他の構成は、実施例1と同様である。
図7は、本発明の実施例2における無線基地局10の処理手順例を示す。
図7において、S01〜S06は、実施例1と同じ処理であることを示す。無線基地局10の受信電力測定部13は、グループ化前の端末局20−1〜20−nから送信される無線信号から基地局アンテナ11−1〜11−mごとの受信電力(RSSI)を測定する(S01)。無線基地局10のグループ生成部15は、図8(a) に示すSIRの計算結果から、ビームフォーミンが不要な端末局を多く含むようにグループ化を行い(S21)、さらに実施例1の端末局選択部14と同様に、1グループごとにビームフォーミングが必要な端末局、すなわち伝搬チャネル情報を取得する端末局と、ビームフォーミングが不要な端末局、すなわち伝搬チャネル情報の取得を行わない端末局を選択する(S22)。以下、実施例1のS03以降と同様である。
図8は、本発明の実施例2におけるグループ化の例を示す。
図8において、SIRの計算結果から、端末局20−2をグループ1とし、端末局20−3をグループxとすることにより、グループ1では、端末局20−1と端末局20−2がビームフォーミングが不要な端末局となり、グループxでは、端末局20−3と端末局20−6がビームフォーミングが不要な端末局、それぞれ伝搬チャネル情報の取得を行わない端末局となる。
なお、ビームフォーミングが不要な端末局のみを選択してグループとしてもよい。例えば、図8の例では、端末局20−1と、端末局20−2または20−3と、端末局20−6は、第1条件と第2条件を満たす端末局のグループとなる。このグループでは、各端末局から伝搬チャネル情報を取得しなくても、SIRが閾値を超える基地局アンテナにおける伝搬チャネル情報を「1」とし、他の基地局アンテナの伝搬チャネル情報を「0」とすることにより、マルチユーザMIMO伝送が可能である。
10 無線基地局
11−1〜11−m 基地局アンテナ
12−1〜12−m 送受信部
13 受信電力測定部
14 端末局選択部
15 グループ生成部
16 伝搬チャネル情報取得制御部
17 伝搬チャネル情報補完部
18 マルチユーザMIMO伝送用ウエイト算出部
19 マルチユーザMIMO伝送用信号生成部
20−1〜20−n 端末局
21 端末局アンテナ
22 送受信部
23 伝搬チャネル情報測定通知部
24 マルチユーザMIMO伝送用信号受信部

Claims (6)

  1. 分散配置された複数の基地局アンテナを有し、複数の端末局に対して、同一の無線チャネルでマルチユーザMIMO伝送を行う無線基地局の分散アンテナ制御方法において、
    前記複数の基地局アンテナと前記複数の端末局のアンテナとの間の受信電力を測定する第1のステップと、
    前記端末局ごとに、前記複数の基地局アンテナの受信電力から信号電力対干渉電力の比(以下、SIRという)を算出し、該SIRに応じてビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局を選択する第2のステップと、
    前記ビームフォーミングが必要な端末局から伝搬チャネル情報を取得する第3のステップと、
    前記ビームフォーミングが不要な端末局における伝搬チャネル情報を規定値で補完する第4のステップと、
    前記ビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局の各伝搬チャネル情報を用いてマルチユーザMIMO伝送用送信ウエイトを算出する第5のステップと、
    前記マルチユーザMIMO伝送用送信ウエイトを用いて、前記複数の端末局に送信するマルチユーザMIMO伝送用信号を生成して送信する第6のステップと
    を有することを特徴とする無線基地局の分散アンテナ制御方法。
  2. 請求項1に記載の無線基地局の分散アンテナ制御方法において、
    前記第2のステップは、前記複数の基地局アンテナのうち、前記SIRが閾値を超える基地局アンテナが1つであり、かつ該1つの基地局アンテナに対して他の端末局における前記SIRが該閾値を超えない端末局を前記ビームフォーミングが不要な端末局として選択し、その他の端末局を前記ビームフォーミングが必要な端末局として選択する
    ことを特徴とする無線基地局の分散アンテナ制御方法。
  3. 請求項1に記載の無線基地局の分散アンテナ制御方法において、
    前記第2のステップを行うときに、前記複数の端末局から前記ビームフォーミングが不要で前記伝搬チャネル情報の取得を行わない端末局が多くなるようにグループを生成し、各グループに対して前記SIRに応じてビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局を選択する
    ことを特徴とする無線基地局の分散アンテナ制御方法。
  4. 分散配置された複数の基地局アンテナを有し、複数の端末局に対して、同一の無線チャネルでマルチユーザMIMO伝送を行う分散アンテナを用いた無線基地局において、
    前記複数の基地局アンテナと前記複数の端末局のアンテナとの間の受信電力を測定する受信電力測定部と、
    前記端末局ごとに、前記複数の基地局アンテナの受信電力から信号電力対干渉電力の比(以下、SIRという)を算出し、該SIRに応じてビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局を選択する端末局選択部と、
    前記ビームフォーミングが必要な端末局から伝搬チャネル情報を取得する伝搬チャネル情報取得制御部と、
    前記ビームフォーミングが不要な端末局における伝搬チャネル情報を規定値で補完する伝搬チャネル情報補完部と、
    前記ビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局の各伝搬チャネル情報を用いて、マルチユーザMIMO伝送用送信ウエイトを算出するマルチユーザMIMO伝送用送信ウエイト算出部と、
    前記マルチユーザMIMO伝送用送信ウエイトを用いて、前記複数の端末局に送信するマルチユーザMIMO伝送用信号を生成して送信するマルチユーザMIMO伝送用信号生成部と
    を備えたことを特徴とする分散アンテナを用いた無線基地局。
  5. 請求項4に記載の分散アンテナを用いた無線基地局において、
    前記端末局選択部は、前記複数の基地局アンテナのうち、前記SIRが閾値を超える基地局アンテナが1つであり、かつ該1つの基地局アンテナに対して他の端末局における前記SIRが該閾値を超えない端末局を前記ビームフォーミングが不要な端末局として選択し、その他の端末局を前記ビームフォーミングが必要な端末局として選択する構成である ことを特徴とする分散アンテナを用いて無線基地局。
  6. 請求項4に記載の分散アンテナを用いた無線基地局において、
    前記端末局選択部は、前記複数の端末局から前記ビームフォーミングが不要で前記伝搬チャネル情報の取得を行わない端末局が多くなるようにグループを生成するグループ生成部を含み、各グループに対して前記SIRに応じてビームフォーミングが必要な端末局と不要な端末局を選択する構成である
    ことを特徴とする分散アンテナを用いた無線基地局。
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