JP6496182B2 - 施工計画システム - Google Patents

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Description

本発明は、施工計画システムに関する。
施工現場の施工計画がコンピュータシステムで行われる場合がある(特許文献1参照)。また、近年、建設工事において情報化施工の導入が進められている。情報化施工とは、建設工事の調査、設計、施工、監督、検査、及び維持管理を含む建設生産工程のうち「施工」に注目して、ICT(Information and Communication Technology)の活用により各工程から得られる電子情報を活用して高効率及び高精度な施工を実現し、さらに施工で得られる電子情報を他の工程に活用することによって、建設生産工程全体における生産性向上及び品質確保を図ることを目的としたシステムである。情報化施工を可能とする機器を搭載した建設機械によれば、自動的に作業機の動きを制御して、所望の地形に施工することが可能である。
特開平09−177321号公報
施工現場の作業者の高齢化及び建設業界に対する若年層の就労敬遠などにより、建設業界における労働力不足が予想されている。最適な施工ソリューションサービスを提供することができれば、施工現場の生産性を向上させることができ、建設業界が抱える労働力不足の問題を解決することができる。
本発明の態様は、施工現場の生産性の向上を図ることができる施工計画システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、施工現場の現況地形を示す現況地形データを取得する現況地形データ取得部と、施工現場の設計地形を示す設計地形データを取得する設計地形データ取得部と、施工現場を施工する作業機械の条件を示す原単位データを取得する原単位データ取得部と、現況地形データと設計地形データと原単位データとに基づいて、施工現場の施工計画を示す施工計画データを算出する施工計画データ算出部と、施工計画データを出力する施工計画データ出力部と、を備える施工計画システムが提供される。
本発明の第2の態様に従えば、飛行体に設けられたカメラを含み施工現場の現況地形を非接触で検出する検出装置と、現況地形を示す現況地形データを検出装置から取得する現況地形データ取得部と、施工現場の設計地形を示す設計地形データを取得する設計地形データ取得部と、施工現場を施工する作業機械の条件を示す原単位データを取得する原単位データ取得部と、現況地形データと設計地形データと原単位データとに基づいて、施工現場の施工計画を示す施工計画データを算出する施工計画データ算出部と、施工計画データを出力する施工計画データ出力部と、施工計画データ出力部から送信された施工計画データを出力可能であり、現況地形データ及び設計地形データを3次元表示可能な出力装置と、を備える施工計画システムが提供される。
本発明の態様によれば、施工現場の生産性の向上を図ることができる施工計画システムが提供される。
図1は、本実施形態に係る施工計画システムを模式的に示す図である。 図2は、本実施形態に係るブルドーザを模式的に示す図である。 図3は、本実施形態に係る油圧ショベルを模式的に示す図である。 図4は、本実施形態に係る油圧ショベルを模式的に示す図である。 図5は、本実施形態に係る情報化施工を模式的に示す図である。 図6は、本実施形態に係る情報化施工を模式的に示す図である。 図7は、本実施形態に係るブルドーザに設けられた出力装置を模式的に示す図である。 図8は、本実施形態に係る油圧ショベルに設けられた出力装置を模式的に示す図である。 図9は、本実施形態に係るドローンを模式的に示す図である。 図10は、本実施形態に係る施工計画システムのハードウエア構成を示す図である。 図11は、本実施形態に係る施工計画システムを示す機能ブロック図である。 図12は、本実施形態に係る施工計画方法を示すフローチャートである。 図13は、本実施形態に係る出力装置の出力例を示す図である。 図14は、本実施形態に係る出力装置の出力例を示す図である。 図15は、本実施形態に係る出力装置の出力例を示す図である。 図16は、本実施形態に係る出力装置の出力例を示す図である。 図17は、本実施形態に係る出力装置の出力例を示す図である。 図18は、本実施形態に係る出力装置の出力例を示す図である。 図19は、本実施形態に係る出力装置の出力例を示す図である。 図20は、本実施形態に係る出力装置の出力例を示す図である。 図21は、本実施形態に係る出力装置の出力例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
[施工計画システムの概要]
図1は、本実施形態に係る施工計画システム1を模式的に示す図である。施工計画システム1は、コンピュータシステム2を含み、土木の施工現場3の施工計画及び施工管理を実施する。施工現場3において、作業機械が稼働する。作業機械は、例えば、施工現場3を掘削したり整地したりすることが可能な建設機械4と、土砂を運搬可能な運搬車両5とを含む。
本実施形態において、建設機械4は、例えば、情報化施工を実施可能なICT(Information and Communication Technology)建設機械である。建設機械4は、作業部材を有するブルドーザ4Aと油圧ショベル4Bとを含む。作業部材とは、刃先を有し、施工現場3の現況地形を掘削したり整地したりすることが可能な部材をいう。本実施形態において、作業部材は、ブルドーザ4Aに設けられたブレード及び油圧ショベル4Bに設けられたバケットである。施工現場3において、ブルドーザ4Aは、土砂の掘削、押土、盛土、及び整地を行う。油圧ショベル4Bは、土砂の掘削、切土、盛土、及び整地を行う。
運搬車両5は、ベッセルを有するダンプトラックを含む。油圧ショベル4Bによって、運搬車両5に土砂が積込まれる。運搬車両5は、例えば、施工現場3から施工現場3の外に土砂を運搬し、施工現場3の外から施工現場3に土砂を運搬する。
また、施工現場3において、作業者Maが作業を行う。作業者Maは、携帯端末7を所持する。携帯端末7は、スマートフォン又はタブレット型パーソナルコンピュータのような携帯型コンピュータを含む。また、施工現場3には、現場事務所9が設けられる。パーソナルコンピュータのような情報端末8が現場事務所9に設置される。作業者Maは、携帯端末7又は情報端末8を使って作業を行う。なお、作業者Maは、建設機械4のオペレータ及び施工現場3で補助作業等を行う作業員を含む。
また、施工現場3において、施工現場3の現況地形を検出するためのドローン10が稼働する。ドローン10は、無人で飛行する飛行体であり、無線により遠隔操作される飛行体、及び自動的に浮上して予め設定された飛行ルートに従って飛行して所定の位置に降下する飛行体を含む。ドローン10は、カメラ11を有する。ドローン10は、カメラ11を搭載した状態で、施工現場3の上空を飛行する。カメラ11は、施工現場3の現況地形を非接触で検出可能な第1検出装置である。ドローン10に設けられたカメラ11は、施工現場3を空撮して、現況地形を非接触で検出する。
コンピュータシステム2は、施工会社12とデータ通信可能である。施工会社12において、施工現場3の設計地形が作成される。設計地形は、施工現場3における地面の目標形状である。パーソナルコンピュータのような情報端末13が施工会社12に設置される。施工会社12の作業者Mbは、情報端末13を使って、2次元又は3次元の設計地形データを作成する。
また、施工計画システム1は、施工現場3をサポートするサポートセンター14を有する。コンピュータシステム2は、サポートセンター14とデータ通信可能である。なお、コンピュータシステム2をサポートセンター14に組み込み、後述するコンピュータシステム2で実行される処理がサポートセンター14で実行されてもよい。サポートセンター14は、施工現場3から要望された設計地形の変更又は3次元画像データの生成等を実行する。パーソナルコンピュータのような情報端末15がサポートセンター14に設置される。サポートセンター14の作業者Mcは、情報端末15を使って作業を行う。
[建設機械]
次に、建設機械4について説明する。GPS衛星6を含むGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)により、グローバル座標系(XgYgZg座標系)における建設機械4の車両本体の位置を示す絶対位置が検出される。建設機械4に設けられた検出装置により、ローカル座標系(XYZ座標系)における建設機械4の車両本体に対する作業部材の刃先の位置を示す相対位置が検出される。車両本体の絶対位置と、車両本体と作業部材の刃先との相対位置とに基づいて、作業部材の刃先の絶対位置が算出される。
図2は、ブルドーザ4Aを模式的に示す図である。ブルドーザ4Aは、車両車体400Aと、車両本体400Aの絶対位置を検出するGPS受信器406Aと、車両本体400Aに対するブレード440Aの刃先440Apの相対位置を検出する検出装置420Aと、ブレード440Aの刃先440Apの位置を制御するブレード制御装置401Aとを有する。
また、ブルドーザ4Aは、油圧シリンダであるリフトシリンダ411Aと、リフトシリンダ411Aの作動量を検出するリフトシリンダセンサ421Aと、ブレード440Aを支持するリフトフレーム430Aと、車両本体400Aを支持する走行装置450Aとを有する。
車両本体400Aは、運転者が着座する運転席が設けられた運転室を有する。運転室には、各種の操作装置及び画像データを表示する出力装置404Aが配置される。
走行装置450Aは、クローラを有する。リフトフレーム430Aは、車幅方向に平行な軸線Yaを中心に上下方向に動作可能に車両本体400Aに支持される。ブレード440Aは、リフトフレーム430Aを介して車両本体400Aに支持される。リフトシリンダ411Aは、車両本体400Aとリフトフレーム430Aとを連結するように設けられる。リフトシリンダ411Aは、リフトフレーム430Aを移動して、ブレード440Aを上下方向に移動する。刃先440Apは、ブレード440Aの下端部に配置される。整地作業及び掘削作業において、刃先440Apが施工現場3の地面に接触する。
GPS受信器406Aは、車両本体400Aに設けられる。車両本体400AにGPS用アンテナが設けられる。GPS用アンテナは、GPS衛星6から受信した電波に対応する信号をGPS受信器406Aに出力する。GPS受信器406Aは、自車の絶対位置を示す絶対位置データを取得する。GPS受信器406Aが自車の絶対位置を取得することによって、車両本体400Aの絶対位置を示す絶対位置データが取得される。
検出装置420Aは、リフトシリンダセンサ421Aを含む。リフトシリンダセンサ421Aは、リフトシリンダ411Aのストローク長さを示すリフトシリンダ長データLaを検出する。ブレード制御装置401Aは、リフトシリンダ長データLaに基づいて、ブレード404Aのリフト角θaを算出する。リフト角θaは、ブレード440Aの原点位置からの下降角度、すなわち、刃先440Apの地中への貫入深さ又は地上からの高さに対応する。図2において、リフトフレーム430A及びブレード440Aの原点位置が二点鎖線で示されている。リフトフレーム430A及びブレード440Aが原点位置に位置する場合、ブレード440Aの刃先440Apは地面に接触する。ブレード440Aを原点位置から下降させた状態でブルドーザ4Aが前進することによって、ブルドーザ4Aによる整地作業及び掘削作業が行われる。
また、図示しないが、ブルドーザ4Aは、ブレード440Aを回転方向(アングル方向)に移動可能なアングルシリンダと、ブレード440Aを回転方向(チルト方向)に移動可能なチルトシリンダと、アングルシリンダのストローク長さを示すアングルシリンダ長データを検出するアングルシリンダセンサと、チルトシリンダのストローク長さを示すチルトシリンダ長データを検出するチルトシリンダセンサとを有してもよい。
検出装置420Aは、リフトシリンダセンサ421Aに加えて、アングルシリンダセンサ及びチルトシリンダセンサも含む。リフトシリンダセンサ421Aによって検出されたリフトシリンダ長データ、アングルシリンダセンサによって検出されたアングルシリンダ長データ、及びチルトシリンダセンサによって検出されたチルトシリンダ長データは、ブレード制御装置401Aに出力される。ブレード制御装置401Aは、リフトシリンダ長データ、アングルシリンダ長データ、及びチルトシリンダ長データに基づいて、車両本体400Aに対するブレード440Aの刃先440Apの相対位置を算出する。ブレード制御装置401Aは、算出した車両本体400Aに対するブレード440Aの刃先440Apの相対位置と、GPS受信器406Aで取得された車両本体400Aの絶対位置とに基づいて、ブレード440Aの刃先440Apの絶対位置を算出する。
図3及び図4は、油圧ショベル4Bを模式的に示す図である。油圧ショベル4Bは、車両車体400Bと、車両本体400Bの絶対位置を検出するGPS受信器406Bと、車両本体400Bに対するバケット440Bの刃先440Bpの相対位置を検出する検出装置420Bと、バケット440Bの刃先440Bpの位置を制御するバケット制御装置401Bとを有する。
また、油圧ショベル4Bは、ブームピン433Bを介して車両本体400Bに接続されるブーム431Bと、アームピン434Bを介してブーム431Bに接続されるアーム432Bとを有する。バケット440Bは、バケットピン435Bを介してアーム432Bに接続される。
また、油圧ショベル4Bは、ブーム431Bを駆動するブームシリンダ411Bと、アーム432Bを駆動するアームシリンダ412Bと、バケット440Bを駆動するバケットシリンダ413Bと、ブームシリンダ411Bの作動量を検出するブームシリンダストロークセンサ421Bと、アームシリンダ412Bの作動量を検出するアームシリンダストロークセンサ422Bと、バケットシリンダ413Bの作動量を検出するバケットシリンダストロークセンサ423Bとを有する。ブームシリンダ411B、アームシリンダ412B、及びバケットシリンダ413Bは、油圧シリンダである。
また、油圧ショベル4Bは、車両本体400Bを支持する走行装置450Bと、IMU(Inertial Measurement Unit)460Bとを有する。車両本体400Bは、走行装置450Bに支持される。車両本体400Bは、旋回軸AXを中心に旋回可能な上部旋回体である。なお、図3及び図4に示す点P2は、旋回軸AX上の点であって、ローカル座標系(XYZ座標系)の原点を示す。
車両本体400Bは、運転者が着座する運転席が設けられた運転室を有する。運転室には、各種の操作装置及び画像データを表示する出力装置404Bが配置される。
走行装置450Bは、クローラを有する。刃先440Bpは、バケット440Bの先端部に配置される。整地作業及び掘削作業において、刃先440Bpが施工現場3の地面に接触する。
GPS受信器406Bは、車両本体400Bに設けられる。車両本体400BにGPS用アンテナが設けられる。GPS用アンテナは、GPS衛星6から受信した電波に対応する信号をGPS受信器406Bに出力する。GPS受信器406Bは、自車の絶対位置を示す絶対位置データを取得する。GPS受信器406Bが自車の絶対位置を取得することによって、車両本体400Bの絶対位置を示す絶対位置データが取得される。
検出装置420Bは、ブームシリンダストロークセンサ421B、アームシリンダストロークセンサ422B、及びバケットシリンダストロークセンサ423Bを含む。ブームシリンダストロークセンサ421Bは、ブームシリンダ411Bのストローク長さを示すブームシリンダ長データを検出する。アームシリンダストロークセンサ422Bは、アームシリンダ412Bのストローク長さを示すアームシリンダ長データを検出する。バケットシリンダストロークセンサ423Bは、バケットシリンダ413Bのストローク長さを示すバケットシリンダ長データを検出する。
バケット制御装置401Bは、ブームシリンダ長データに基づいて、車両本体400Bの垂直方向に対するブーム431Bの傾斜角θ1を算出する。バケット制御装置401Bは、アームシリンダ長データに基づいて、ブーム431Bに対するアーム432Bの傾斜角θ2を算出する。バケット制御装置401Bは、バケットシリンダ長データに基づいて、アーム432Bに対するバケット440Bの刃先440Bpの傾斜角θ3を算出する。バケット制御装置401Bは、傾斜角θ1、傾斜角θ2、傾斜角θ3、ブーム431Bの長さL1、アーム432Bの長さL2、及びバケット440Bの長さL3に基づいて、車両本体400Bに対するバケット440Bの刃先440Bpの相対位置を算出する。なお、ブーム431Bの長さL1は、ブームピン433Bとアームピン434Bとの距離である。アーム432Bの長さL2は、アームピン434Bとバケットピン435Bとの距離である。バケット440の長さL3は、バケットピン435Bとバケット440Bの刃先440Bpとの距離である。
IMU460Bは、車両本体400Bに設けられる。IMU460Bは、車両本体400Bの左右方向に対する傾斜角θ4と、車両本体400Bの前後方向に対する傾斜角θ5とを検出する。
バケット制御装置401Bは、算出した車両本体400Bに対するバケット440Bの刃先440Bpの相対位置と、GPS受信器406B及びIMU460Bで取得された車両本体400Bの絶対位置とに基づいて、バケット440Bの刃先440Bpの絶対位置を算出する。
建設機械4は、施工現場3の地面の現在の地形を示す現況地形データを取得することができる。図5は、ブルドーザ4Aが現況地形データを取得している状態を示す模式図であり、図6は、油圧ショベル4Bが現況地形データを取得している状態を示す模式図である。図5に示すように、施工現場3の地面の現在の地形にメッシュが設定される。ブルドーザ4Aは、刃先440Apの絶対位置(Xg軸方向の位置、Yg軸方向の位置、及びZg軸方向の位置)を検出可能である。ブルドーザ4Aは、メッシュの交点を示すメッシュ点に刃先440Apを接触させることにより、複数のメッシュ点それぞれの位置データを取得することができる。同様に、図6に示すように、油圧ショベル4Bは、メッシュの交点を示すメッシュ点に刃先440Bpを接触させることにより、複数のメッシュ点それぞれの位置データを取得することができる。複数のメッシュ点の位置データ、すなわち刃先440p(刃先440Ap、刃先440Bp)の軌跡が取得されることにより、施工現場3の現況地形データが取得される。なお、ブルドーザ4A又は油圧ショベル4Bが、走行装置450(450A、450B)に含まれる履帯を駆動させて走行した場合、車体の寸法情報とGPS受信器406(406A、406B)による自車の絶対位置を示す絶対位置データとに基づいて、走行中に履帯が地面と接触した位置の軌跡(履帯の走行軌跡)を求め、履帯の走行軌跡を施工現場3の現況地形データとして取得してもよい。
図7は、ブルドーザ4Aの運転室に設けられている出力装置404Aの一例を示す図であり、図8は、油圧ショベル4Bの運転室に設けられている出力装置404Bの一例を示す図である。図7及び図8に示すように、建設機械4(ブルドーザ4A、油圧ショベル4B)の出力装置404(出力装置404A、出力装置404B)は、画像データを表示可能な表示装置を含む。設計地形データ及び建設機械4が出力装置404に表示される。建設機械4の運転者は、出力装置404に表示される画像データを見ながら、整地作業又は掘削作業を行うことができる。
このように、建設機械4(ブルドーザ4A、油圧ショベル4B)の車両本体400(車両本体400A、車両本体400B)の絶対位置が、車両本体400に搭載されたGPS受信器406(406A、406B)及びGPS衛星6を含むGPSによって検出される。また、建設機械4は、車両本体400に対する作業部材440(ブレード440A、バケット440B)の刃先440p(刃先440Ap、刃先440Bp)の相対位置を検出可能な検出装置420(検出装置420A、検出装置420B)を有する。建設機械4は、車両本体400の絶対位置と、車両本体400に対する作業部材440の相対位置とに基づいて、作業部材440の絶対位置を求めることができる。建設機械4は、コンピュータシステム2とデータ通信可能である。設計地形データは、コンピュータシステム2から建設機械4に送信される。建設機械4は、掘削対象の目標形状である設計地形データに基づいて、作業部材440の刃先440pが設計地形に沿って移動するように、作業部材440を制御する。
また、建設機械4は、刃先440pを使って、施工現場3の現況地形データを取得することができる。また、建設機械4は、作業中の作業部材440の刃先440pの絶対位置に基づいて、施工実績データを取得することができる。建設機械4によって取得された現況地形データ又は施工実績データは、コンピュータシステム2に送信される。
[ドローン]
図9は、ドローン10を模式的に示す図である。ドローン10は、プロペラ10Pを有する無人ヘリコプターであり、施工現場3の上空を飛行可能な無人航空機である。ドローン10により、施工現場3の測量が行われる。ドローン10は、フレーム部材10Fと、フレーム部材10Fに支持されたカメラ11と、フレーム部材10Fに設けられたプロペラ10Pとを有する。プロペラ10Pが回転することにより、ドローン10は飛行する。ドローン10のカメラ11は、施工現場3の現況地形を空撮して画像データを、後述する記憶装置102に記憶する。その後、画像データは、無線又は有線によって、記憶装置102から、例えば、地上のコンピュータにダウンロードされる。、コンピュータにダウンロードされた画像データは、コンピュータに組み込まれた変換ソフトウェアによって施工現場3の3次元現況地形データに変換される。これにより、3次元現況地形データが取得される。なお、ドローン10の記憶装置102に変換ソフトウェアを記憶させ、ドローン10が有するプロセッサ101によって3次元現況地形データが生成されてもよい。
[ハードウエア構成]
図10は、施工計画システム1のハードウエア構成を示す図である。コンピュータシステム2は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ201と、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)のような内部メモリ及びハードディスク装置のような外部メモリを含む記憶装置202と、キーボード、マウス、及びタッチパネルのような入力デバイスを含む入力装置203と、フラットパネルディスプレイ装置のような表示装置及びインクジェットプリンタのような印刷装置を含む出力装置204と、有線通信機器又は無線通信機器を含む入出力インターフェース回路205と、を有する。
施工会社12に設置される情報端末13は、プロセッサ131と、記憶装置132と、入力装置133と、出力装置134と、有線通信機器又は無線通信機器を含む入出力インターフェース回路135と、を有する。
施工現場3で稼働する建設機械4は、プロセッサ401と、記憶装置402と、入力装置403と、出力装置404と、GPS受信器406と、検出装置420と、有線通信機器又は無線通信機器を含む入出力インターフェース回路405と、を有する。
施工現場3で稼働するドローン10は、プロセッサ101と、記憶装置102と、カメラ11の撮像素子106と、有線通信機器又は無線通信機器を含む入出力インターフェース回路105と、を有する。
施工現場3で使用される携帯端末7は、プロセッサ701と、記憶装置702と、入力装置703と、出力装置704と、有線通信機器又は無線通信機器を含む入出力インターフェース回路705と、を有する。
施工現場3に設置される情報端末8は、プロセッサ801と、記憶装置802と、入力装置803と、出力装置804と、有線通信機器又はは無線通信機器を含む入出力インターフェース回路805と、を有する。
サービスセンター14に設置される情報端末15は、プロセッサ151と、記憶装置152と、入力装置153と、出力装置154と、有線通信機器又は無線通信機器を含む入出力インターフェース回路155と、を有する。
コンピュータシステム2は、施工現場3の建設機械4、運搬車両5、携帯端末7、情報端末8、及びドローン10とデータ通信可能である。携帯端末7及び情報端末8は、インターネットを介して、コンピュータシステム2とデータ通信する。建設機械4、運搬車両5、及びドローン10は、通信衛星回線又は携帯電話回線を介して、コンピュータシステム2と無線でデータ通信する。なお、建設機械4、運搬車両5、及びドローン10は、Wi−Fiのような無線LAN等、他の通信形態を用いてコンピュータシステム2と無線でデータ通信してもよい。
また、コンピュータシステム2は、施工会社12の情報端末13とインターネットを介してデータ通信する。コンピュータシステム2は、サポートセンター14の情報端末15とインターネットを介してデータ通信する。
[コンピュータシステム]
図11は、施工計画システム1を示す機能ブロック図である。コンピュータシステム2は、施工計画データ算出部20と、施工実績データ取得部21と、現況地形データ取得部22と、モードデータ取得部23と、設計地形データ取得部24と、原単位データ取得部25と、施工条件データ取得部26と、変動要因データ取得部27と、施工計画データ出力部28と、遠隔制御部29とを有する。
また、コンピュータシステム2は、原単位データベース31と、施工条件データベース32と、変動要因データベース33と、結果データベース34とを有する。
プロセッサ201は、施工計画データ算出部20、施工実績データ取得部21、現況地形データ取得部22、モードデータ取得部23、設計地形データ取得部24、原単位データ取得部25、施工条件データ取得部26、変動要因データ取得部27、施工計画データ出力部28、及び遠隔制御部29を含む。記憶装置202は、原単位データベース31、施工条件データベース32、変動要因データベース33、及び結果データベース34を含む。
<現況地形データ取得部>
現況地形データ取得部22は、施工現場3の現況地形を示す現況地形データを取得する。現況地形データは、ドローン10に設けられたカメラ11で検出される。現況地形データ取得部22は、現況地形データをドローン10のカメラ11から、例えば無線で取得する。
<設計地形データ取得部>
設計地形データ取得部24は、施工現場3の設計地形を示す設計地形データを取得する。設計地形は、施工会社12において作成される。設計地形データ取得部24は、設計地形データを施工会社12の情報端末13からインターネットを介して取得する。
<原単位データ取得部>
原単位データ取得部25は、施工現場3を施工する作業機械の条件を示す原単位データを取得する。原単位データは、原単位データベース31に記憶されている。原単位データ取得部25は、原単位データを原単位データベース31から取得する。
原単位データの作業機械の条件は、施工現場3に対して調達可能な作業機械の種類、車格、及び作業機械の台数の少なくとも一つを含む。また、作業機械の条件は、調達可能な作業機械の管理状態を含む。
また、原単位データの作業機械の条件は、単位時間当たりに実施可能な作業機械の作業量を含む。単位時間当たりに実施可能な作業機械の作業量とは、作業機械の作業能力を示す指標であり、単位時間当たりに作業機械が動かすことができる土砂の量をいう。単位時間当たりに実施可能な作業機械の作業量は、建機作業原単位とも呼ばれる。作業機械がブルドーザ4Aである場合、ブルドーザ4Aの作業量は、単位時間当たりにブルドーザ4Aが実施可能な押土量(押せる土砂の量)、及び盛土量(盛れる土砂の量)をいう。作業機械が油圧ショベル4Bである場合、油圧ショベル4Bの作業量は、単位時間当たりに油圧ショベル4Bが実施可能な積込量(運搬車両5に積込める量)、切土量(掘削可能な量)、及び盛土量(盛れる土砂の量)をいう。作業機械が運搬車両5である場合、運搬車両5の作業量は、単位時間当たりに運搬車両5が運搬可能な土砂の量をいう。
単位時間当たりに実施可能な建設機械4の作業量は、作業部材440のサイズに依存する。作業部材440のサイズが大きければ、作業量は多くなり、作業部材440のサイズが小さければ、作業量は少なくなる。したがって、作業機械4の作業量は、作業部材440のサイズを含む。ブルドーザ4Aの作業量は、ブレード440Aのサイズを含み、油圧ショベル4Bの作業量は、バケット440Bのサイズ(バケット容量)を含む。
また、原単位データは、施工現場3の作業者Maの条件を更に含む。作業者Maの条件は、施工現場3に対して調達可能な作業者Maの人数を含む。また、作業者の条件は、調達可能な作業者Maの技量を含む。
すなわち、原単位データは、作業機械の条件及び作業者の条件のような、施工に必要なリソースを示すデータである。原単位データは、施工前に取得可能な既知データであり、原単位データベース31に保持される。
<施工条件データ取得部>
施工条件データ取得部26は、施工現場3の施工条件を示す施工条件データを取得する。施工条件は、施工会社12において設定された事項を含む。施工条件データは、施工条件データベース32に記憶されている。施工条件データ取得部26は、施工条件データを施工条件データベース32から取得する。
施工条件データは、施工に係る予算、工期、作業内容、作業手順、作業時間、及び現場環境の少なくとも一つを含む。現場環境は、施工現場3の地形、及び施工現場3の大きさの少なくとも一つを含む。施工条件データは、施工前に設定される既知データであり、施工条件データベース32に保持される。
<変動要因データ取得部>
変動要因データ取得部27は、施工現場3の変動要因を示す変動要因データを取得する。変動要因データは、施工現場3の自然環境のような変動要因を含み、施工の作業効率に影響を与える。変動要因データは、変動要因データベース33に記憶されている。変動要因データ取得部27は、変動要因データを変動要因データベース33から取得する。
変動要因データは、施工現場3の土砂の種類及び状態を示す土質データを含む。また、変動要因データは、施工現場3の地下の埋設物を示す埋設物データを含む。また、変動要因データは、施工現場3の気象データを含む。土質データ及び埋設物データは、施工前に実施される事前調査から取得される。事前調査として、ボーリング調査が例示される。気象データは、気象庁又は気象会社から取得される。施工前に取得された変動要因データは、変動要因データベース33に保持される。
<施工実績データ取得部>
施工実績データ取得部21は、施工現場3の施工実績を示す施工実績データを取得する。施工実績データは、建設機械4が実施した施工実績を示すデータである。建設機械4は、自己の施工実績データを取得する。建設機械4は、現況地形に接触する作業部材440の刃先440pの絶対位置の軌跡又は履帯の走行軌跡に基づいて、現況地形を検出可能である。建設機械4は、刃先440pの絶対位置から検出される現況地形と、目標形状である設計地形とを比較して、設計地形に対してどれくらい作業(土砂の掘削又は補填)が進んだのかを示す施工実績データを取得することができる。ここで、例えば、コンピュータシステム2が、建設機械4から現況地形の情報を取得するとともに、目標形状である設計地形とを比較することで施工実績データを取得するようにしてもよい。施工実績データ取得部21は、施工実績データを建設機械4から例えば無線で取得する。
<モードデータ取得部>
モードデータ取得部23は、施工の優先項目を示すモードデータを取得する。モードデータの詳細は後述する。施工の優先項目は、施工現場3の作業者Ma又は施工会社12の作業者Mbによって選択される。作業者Maは、携帯端末7の入力装置703又は情報端末8の入力装置803を操作して、施工の優先項目を入力する。作業者Mbは、情報端末13の入力装置133を操作して、施工の優先項目を入力する。モードデータ取得部23は、施工の優先項目を示すモードデータを、携帯端末7、情報端末8、及び情報端末13の少なくとも一つから、例えばインターネットを介して取得する。
モードデータは、施工の期間を優先する工期優先モードデータ、及び施工の費用を優先するコスト優先モードデータの少なくとも一方を含む。施工を早期に終了させたい場合、作業者Ma又は作業者Mbは、施工の優先項目として工期を選択し、入力装置703、入力装置803、又は入力装置133を操作する。入力装置が操作されることにより、施工の期間を優先する工期優先モードデータがモードデータ取得部23に取得される。一方、施工を少ない費用で行いたい場合、作業者Ma又は作業者Mbは、施工の優先項目として費用を選択し、入力装置を操作する。入力装置が操作されることにより、施工の費用を優先するコスト優先モードデータがモードデータ取得部23に取得される。
<施工計画データ算出部>
施工計画データ算出部20は、現況地形データ取得部22で取得された現況地形データと、設計地形データ取得部24で取得された設計地形データと、原単位データ取得部25で取得された原単位データとに基づいて、施工現場3の施工計画を示す施工計画データ20を算出する。
施工計画データ算出部20は、現況地形データと設計地形データとを照合して、施工現場2の施工範囲を示す施工範囲データと、その施工範囲における土砂の掘削量又は補填量を示す土量データとを算出する。施工計画データ算出部20は、算出した施工範囲データ及び土量データと、原単位データとに基づいて、施工計画データを算出する。
施工計画データ算出部20は、施工条件データ取得部26により施工条件データが取得された場合、現況地形データと、設計地形データと、原単位データと、施工条件データとに基づいて、施工計画データを算出する。
施工計画データ算出部20は、変動要因データ取得部27により変動要因データが取得された場合、現況地形データと、設計地形データと、原単位データと、変動要因データとに基づいて、施工計画データを算出する。
施工計画データ算出部20は、モードデータ取得部23によりモードデータが取得された場合、現況地形データと、設計地形データと、原単位データと、モードデータとに基づいて、施工計画データを算出する。
施工計画データ算出部20は、施工実績データ取得部21により施工実績データが取得された場合、施工実績データに基づいて、施工計画データを再算出する。
施工計画データは、施工現場3で使用する作業機械の種類、車格、及び台数を示す作業機械データ、作業機械を使用した施工の工程表を示す工程表データ、及び施工に要する費用を示すコストデータの少なくとも一つを含む。工程表データは、施工の作業手順を示すフローデータ、施工の作業毎の作業時間を示す作業時間データ、及び施工が完了するまでの期間を示す工期データの少なくとも一つを含む。
<施工計画データ出力部>
施工計画データ出力部28は、施工計画データ算出部20で算出された施工計画データを出力する。施工計画データ出力部28は、結果データベース34に施工計画データを出力する。
また、施工計画データ出力部28は、施工計画データ算出部20で算出された施工計画データを、携帯端末7、施工現場3に設けられている情報端末8、及び施工会社12に設けられている情報端末13の少なくとも一つにインターネットを介して送信する。携帯端末7の出力装置704及び情報端末8の出力装置804は、施工計画データを出力可能な第1出力装置として機能する。携帯端末7の出力装置704及び情報端末8の出力装置704は、画像データを表示可能な表示装置を含む。出力装置704及び出力装置804は、例えば液晶ディスプレイのようなフラットパネルディスプレイを含む。携帯端末7及び情報端末8は、施工計画データを画像データに変換し、出力装置704及び出力装置804に表示する。
ドローン10のカメラ11によって取得された現況地形データ、及び施工会社12において作成された設計地形データは、施工計画データ算出部20及び施工計画データ出力部28を介して、携帯端末7及び情報端末8に送信される。施工計画データ算出部20は、取得した現況地形データ及び設計地形データを、3次元画像データに加工する。すなわち、施工計画データ算出部20は、カメラ11によって取得された現況地形の画像データを、3次元画像データに変換する。また、施工計画データ算出部20は、施工会社12において作成された設計図面である2次元設計地形データ又は3次元設計地形データを、3次元画像データに変換する。施工計画データ算出部20は、現況地形データ及び設計地形データの3次元画像データを、施工計画データ出力部28を介して、携帯端末7及び情報端末8に送信する。携帯端末7の出力装置704及び情報端末8の出力装置804は、現況地形データ及び設計地形データを3次元表示する。
また、建設機械4によって取得された施工実績データは、施工計画データ算出部20及び施工計画データ出力部28を介して、携帯端末7及び情報端末8に送信される。携帯端末7及び情報端末8は、施工実績データを出力可能な第2出力装置として機能する。施工計画データ算出部20は、建設機械4から取得した施工実績データを、3次元画像データに加工する。すなわち、施工計画データ算出部20は、建設機械4によって取得された複数のメッシュ点それぞれの位置データを、3次元画像データに変換する。施工計画データ算出部20は、施工実績データを、施工計画データ出力部28を介して、携帯端末7及び情報端末8に送信する。携帯端末7の出力装置704及び情報端末8の出力装置804は、施工実績データを3次元表示する。
[サポートセンター]
サポートセンター14は、前述のようにコンピュータシステム2の施工計画データ算出部20が行うこととした3次元画像データの生成を行うこともできる。つまり、施工計画データ算出部20の代わりに、サポートセンター14のプロセッサ151は、建設機械4から取得した施工実績データを3次元画像データに加工したり、施工会社12において作成された設計図面である2次元設計地形データ又は3次元設計地形データを3次元画像データに変換したりする。生成された3次元画像データは、出力装置154及びコンピュータシステム2を介して、携帯端末7及び情報端末8に送信される。
また、サポートセンター14は、施工現場3から要望された設計地形の変更を受け付ける。サポートセンター14において、情報端末15を使って、変更後の設計地形を示す設計地形データが算出される。情報端末15は、変更後の設計地形データを、例えば、インターネットを介して、コンピュータシステム2に送信する。コンピュータシステム2の設計地形データ取得部24は、サポートセンター14から出力された変更後の設計地形データを取得する。施工計画データ算出部20は、変更後の設計地形データに基づいて、施工計画データを再算出する。
変更後の設計地形データは、建設機械4に送信される。変更後の設計地形データに基づいて、作業部材440が制御される。
<遠隔制御部>
また、コンピュータシステム2は、設計地形データに基づいて、建設機械4を遠隔操作するための制御信号を出力する遠隔制御部29を有してもよい。遠隔制御部29は、建設機械4をリモートコントロールする。施工現場3からの要望により設計地形が変更された場合、遠隔制御部29は、変更後の設計地形データに基づいて、建設機械4を遠隔操作するための制御信号を出力することができる。
[施工計画方法]
次に、施工計画システム1を用いる施工計画方法について説明する。図12は、施工計画方法を示すフローチャートである。
ドローン10を使って施工現場3の測量が行われる。ドローン10のカメラ11は、施工現場3の3次元現況地形データを取得する。現況地形データ取得部22は、カメラ11から現況地形データを取得する(ステップS10)。
また、設計地形データが設計地形データ取得部24に取得される(ステップS20)。
施工計画データ算出部20は、現況地形データの3次元画像データ、及び設計地形データの3次元画像データを生成する(ステップS30)。
現況地形データの3次元画像データ及び設計地形データの3次元画像データが、携帯端末7及び情報端末8に送信される。携帯端末7の出力装置704及び情報端末8の出力装置804に、現況地形データの3次元画像データ及び設計地形データの3次元画像データが表示される(ステップS40)。
図13は、出力装置704及び出力装置804による、現況地形データの3次元画像データ及び設計地形データの3次元画像データの表示例を示す図である。
施工計画データ算出部20は、現況地形データと設計地形データとを照合して、施工現場の施工範囲を示す施工範囲データと、施工範囲において掘削された土砂の量(掘削量又は切土量)、或いは施工現場に投入された土砂の補填量(盛土量)を示す土量データを算出する(ステップS50)。
施工計画データ算出部20は、施工範囲データ及び土量データの3次元画像データを算出し、施工計画データ出力部28を介して、携帯端末7及び情報端末8に送信する。携帯端末7の出力装置704及び情報端末8の出力装置804は、施工範囲データ及び土量データの3次元画像データを表示する(ステップS60)。
図14は、出力装置704及び出力装置804による、施工範囲データ及び土量データに関する3次元画像データの表示例を示す。図14に示すように、3次元画像データとともに数値データが表示されてもよい。3次元画像データにおいて現況地形データと設計地形データとの差が色分け又は模様分けされて視覚化されることにより、作業者又は管理者は、施工前に、施工すべき範囲、及び施工途中又は施工後の形等を把握することができる。例えば、3次元地形データにおいて、施工完了の範囲が青色で表示され、施工未完了の範囲が黄色で表示されてもよい。数値データにより、作業者又は管理者は、これまでの切土量、必要な切土量、投入された盛土量、必要な運土量、施工未完の法面面積の大きさ、及び施工済みの法面面積の大きさ等を正確に把握することができる。
原単位データが原単位データ取得部25に取得される(ステップS70)。原単位データを取得した施工計画データ算出部20は、原単位データの画像データを生成し、携帯端末7の出力装置704及び情報端末8の出力装置804に、原単位データの画像データを表示させる。
図15は、ブルドーザ4Aの原単位データの表示例を示す。ブルドーザ4Aの原単位データとして、ブルドーザ4Aの種類や車格(形式名)、ブレードサイズ、単位時間当たりに実施可能な押土量又は盛土量等が表示される。図16は、油圧ショベル4Bの原単位データの表示例を示す。油圧ショベル4Bの原単位データとして、油圧ショベル4Bの種類、車格(形式名)、バケット容量、及び単位時間当たりに実施可能な掘削量(積込量、切土量、及び盛土量)等が表示される。
施工条件データが施工条件データ取得部26に取得される(ステップS80)。また、変動要因データが変動要因データ取得部27に取得される(ステップS90)。
施工計画データ算出部20は、現況地形データと、設計地形データと、原単位データと、施工条件データと、変動要因データとに基づいて、施工計画データを算出する(ステップS100)施工計画データ算出部20は、現況地形データと、設計地形データと、原単位データと、施工条件データと、変動要因データとに基づいて、施工をシミュレーションし、最適な施工計画データを策定する。
原単位データは、作業部材440のサイズを含むため、原単位データに基づいて、例えば、1回の掘削動作でバケット440Bが掘削できる土量が求められる。現況地形データと設計地形データとの差分により、現況地形を設計地形に仕上げるために必要なバケット440Bの掘削動作の回数が求められる。また、単位時間当たりに実施可能な油圧ショベル4Bの掘削動作の回数(油圧ショベル4Bの作業能力)も、既知データである原単位データから求められる。したがって、どの油圧ショベル4Bを何台使用すれば、目標工期内に施工を完了させることができるのかを算出することができる。また、施工条件データが示す制約条件に基づいて、どの作業機械を何台使用すればよいのか、あるいはどの作業者を何人作業現場に投入すればよいのかを求めることができる。
また、盛土をするために施工現場3の外から運搬車両5を使って施工現場3に土砂を運搬する場合において、運搬車両5が一般道路を走行する場合、走行ルート、走行速度、及び交通事情(渋滞の有無など)などにより、運搬車両3が施工現場3に土砂を運搬するタイミング又は単位時間当たりに運搬可能な土砂の量が変化する可能性がある。例えば、目標タイミングよりも遅れて運搬車両5が施工現場3に到着する場合、運搬車両5が施工現場3に到着するまでの間、建設機械4又は作業者Maの作業が中断せざるを得ない状況が発生する可能性がある。そのため、運搬車両5の走行ルート、施工現場3への到着予想時点などを含む運搬車両5に係る原単位データに基づいて、効率良い作業が実施されるように、施工計画データを策定することができる。
また、施工現場3の掘削を進めていくと、土質が変化する可能性がある。土質により、同一の作業能力の作業機械を使用したとしても、作業スピードが変化する。例えば、粘土質の地面を掘削する場合と、砂質の地面と掘削する場合とでは、同一の作業能力の作業機械を使用したとしても、粘土質の地面を掘削する場合の方が、砂質の地面を掘削する場合に比べて、作業スピードが低下し、作業時間が長期化する。土質は、ボーリング調査のような事前調査によって予め求めることができる既知データである。また、土質に応じた作業機械の作業スピードも、予め求めておくことができる。したがって、土質データを含む変動要因データを考慮することによって、ある作業機械を使用した場合の作業時間をシミュレーションすることができる。
また、降雨時と晴天時とでは、施工のし難さ(トラフィカビリティ)が変化する。作業機械の走行に耐え得る地面の能力(走行可能な度合い)をトラフィカビリティという。例えば、降雨時では、晴天時に比べて、運搬車両5の走行可能最高速度が遅くなったり、建設機械4(例えばブルドーザ4A)の作業スピードが遅くなったりする可能性がある。気象に応じた作業機械の作業スピード又は運搬車両5の走行可能最高速度も、予め求めておくことができる。したがって、気象データを含む変動要因データを考慮することによって、ある作業機械を使用した場合の作業時間をシミュレーションすることができる。また、気象データに基づいて、降雨又は降雪に対応した仕様の建設機械4を施工現場3に投入するといった施工計画を策定することもできる。降雨に対応した仕様の建設機械4とは、例えば、ぬかるんだ路面を走行可能なように幅広の履帯を備えたブルドーザ4A又は降雪対応のタイヤを備えた運搬車両5等である。
また、施工現場3の監査又は労働規約により、施工を実施できる作業可能期間及び施工を実施できない作業不可能期間が決められている場合がある。それら作業可能時間及び作用不可能時間を示すスケジュールデータは、事前に分かっている既知データであり、施工条件データとして施工条件データベースに記憶されている。施工条件データが取得された場合、施工計画データ算出部20は、スケジュールデータを含む施工条件データに基づいて、施工計画データを算出する。
また、施工において実施すべき作業内容及び作業手順を示す工程設計データは、事前に決められており、施工条件データとして施工条件データベースに記憶されている。施工計画データ算出部20は、工程設計データを含む施工条件データに基づいて、施工計画データを算出する。
施工計画データ出力部28は、算出された施工計画データを携帯端末7及び情報端末8に出力する(ステップS110)。携帯端末7の出力装置704及び情報端末8の出力装置804は、施工計画データを表示する(ステップS120)。
図17、図18、及び図19は、出力装置704及び出力装置804による施工計画データの表示例を示す。図17及び図18に示すように、施工計画データとして、施工現場3で使用する作業機械の種類及び台数を示す作業機械データが表示される。また、図17及び図19に示すように、施工計画データとして、作業機械を使用した施工の工程表を示す工程表データが表示される。図19に示すように、工程表データとして、施工の作業手順を示すフローデータが表示される。図17及び図19に示すように、工程表データとして、施工の作業毎の作業時間を示す作業時間データが表示される。また、図18に示すように、工程表データとして、施工が完了するまでの期間を示す工期データが表示される。
また、図18及び図19に示すように、施工計画データとして、施工に要する費用を示すコストデータが表示される。本実施形態において、コストデータは、使用される作業機械の種類、車格、及び台数である。
また、図18に示すように、モードデータに対応した施工計画データが表示される。図18の横軸は、施工開始からの経過予想時間であり、縦軸は、施工の進捗率である。施工計画データ算出部20は、施工の期間を優先する工期優先モード、施工の費用を優先するコスト優先モード、及び工期と費用との両立を図る中間モードのそれぞれについて、使用される作業機械の種類、車格、及び台数で表されるコストデータ、及び施工開始から施工終了までの予想時間データをシミュレーションし、表示する。図18に示す「A」は、工期優先モードが選択された場合のコストデータ及び予想時間データを示す。「A」は、油圧ショベル4Bが6台使用され、ブルドーザ4Aが3台使用され、運搬車両20が20台使用された場合、工期を短くすることを示している。図18に示す「C」は、コスト優先モードが選択された場合のコストデータ及び予想時間データを示す。「C」は、油圧ショベル4Bが3台使用され、ブルドーザ4Aが1台使用され、運搬車両20が10台使用された場合、コストを抑えることができるが工期が長くなることを示している。図18に示す「B」は、中間モードが選択された場合のコストデータ及び予想時間データを示す。「B」は、油圧ショベル4Bが5台使用され、ブルドーザ4Aが2台使用され、運搬車両20が16台使用された場合、コスト及び工期を、工期優先モードとコスト優先モードとの間の値にすることができることを示している。このように、施工計画データ算出部100は、複数パターンの施工計画データを算出し、作業者や管理者に提案することができる。
モードデータがモードデータ取得部23に取得される(ステップS130)。すなわち、作業者Maは、携帯端末7の入力装置703又は情報端末8の入力装置803を操作して、施工計画システム1によって提案された、図18に示した「A」「B」「C」の3パターンの施工計画データの中から、任意の施工計画データを選択する。入力装置703又は入力装置803が操作されることにより、施工の優先項目を示すモードデータが、例えば、インターネットを介してモードデータ取得部23に取得される。
モードデータが選択されることにより、施工計画が決定される(ステップS140)。 施工計画システム1は、選択された施工計画に基づいて、工程表データを算出し、作業機械を保有する管理会社、作業機械のオペレータ、又は作業機械のレンタル会社等に対して作業機械の手配を自動で行うことができる。これにより、施工現場は、早期に施工を開始することができる。
図19に示した工程表データについて説明する。例えば、掘削の工程について、第1日目から第6日目までの期間に、運搬車両5が3台、油圧ショベル4Bが2台、施工現場に投入される計画が示されている。また、盛土の工程について、第4日目から第8日目までの期間に、油圧ショベル4Bが2台、施工現場に投入される計画が示されている。このように、工程表データによれば、いずれの工程に対して、どの期間に建設機械4又は運搬車両5が何台必要であるのかを視覚的に容易に把握することができる。
施工現場3では、決定された施工計画に基づいて、施工が開始される(ステップS150)。施工計画データ出力部28から、建設機械4に、設計地形データ及び施工計画データが送信される。建設機械4は、設計地形データに基づいて、作業部材440を制御しながら、施工現場3の施工を行う。これにより、経験の浅い運転者に操作される建設機械4でも、設計図面通りの高精度の施工が可能となる。また、熟練の運転者に操作される建設機械4においては、生産性の飛躍的な向上をもたらす。
作業を行う建設機械4から、例えば、リアルタイムで施工実績データがコンピュータシステム2に送信される。施工実績データは、例えば一日のうちの定時刻又は周期的に建設機械4からコンピュータシステム2に送信されるようにしてもよい。施工実績データ取得部21は、建設機械4の作業実績データを取得する(ステップS160)。
図5及び図6を参照して説明したように、建設機械4は、現況地形に接触する刃先440pの絶対位置を検出可能である。建設機械4は、刃先400pの絶対位置に基づいて、各メッシュ点のXg軸方向の絶対位置、Yg軸方向の絶対位置、及びZg軸方向の絶対位置を示す位置データを取得し、現況地形を検出する。
各メッシュ点の位置データは、施工実績データ取得部21に出力される。携帯端末7の出力装置704及び情報端末8の出力装置804は、施工実績データを表示する(ステップS170)。図20は、施工実績データの表示例であって、2次元表示された例を示す。図21は、3次元表示された例を示す。このように、作業者は、その日の施工実績(出来高)をリアルタイムで、視覚を通じて確認することができる。すなわち、施工計画システム1は、日々の施工計画及び施工実績を常に「視覚化」することができる。
図20に示された施工実績データの例について説明する。ある施工現場におけるある時点(例えば、2015年4月16日)での工事進捗状況が2次元表示されている。この施工現場では、盛土が行われる。路床に複数回(複数層)にわたって盛土が行われた状況が、色分け又は模様分けされて視覚化されている。また、盛土の累積量が数値(図20中、例えば462.0m)として表示されている。なお、「施工前」というボタンを選択すると、施工前の状態の色分け又は模様分けが表示され、「施工計画」というボタンを選択すると、施工計画の状態の色分け又は模様分けが表示される。このような2次元表示により、施工の進捗が視覚によって容易に把握することができる。
図21に示された施工実績データの例について説明する。ある施工現場におけるある時点(例えば、2015年4月16日)での工事進捗状況が3次元表示されている。現況地形が、明暗をつけて3次元表示されている。コンピュータシステム2が、建設機械4に設けられたGPS受信器406Bによる自車の絶対位置を示す絶対位置データを各建設機械4から取得し、施工現場における建設機械4の位置を視覚的に表示している。また、これまでの作業結果として、目標とする切土量(例えば、22,240m)や目標とする盛土量(例えば、26,980m)が数値として表示され、各々の累積量(累計)及び目標に対する残量が数値やバーグラフによって表示されている。このような3次元表示により、施工の進捗が視覚によって容易に把握することができる。
施工計画及び施工実績が「視覚化」されることにより、施工前の施工計画、施工中の施工実施、及び施工の施工評価を含む一連の作業を迅速に実施することができる、所謂、PCDA(Plan Do Check Action)を高速に回転させることができる。
また、施工現場3で設計地形の変更の要望がある場合、サポートセンター14によるサポートが行われる。サポートセンター14において、設計地形データ修正され、工程管理に反映される。
また、設計計画データ及び施工実績データは、結果データベース34に蓄積される。なお、現況地形データ、設計地形データ、原単位データ、施工条件データ、変動要因データ、及びモードデータが、結果データベース34に蓄積されてもよい。これら結果データベース34に蓄積されたデータを生かし、施工完了後も、整備・修繕や将来の維持保守、自然災害を受けた地域の復旧作業などに活用することができ、大幅な工数削減に役立てることができる。
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、施工計画システム1は、現況地形データ取得部22と、設計地形データ取得部24と、原単位データ取得部25と、施工計画データ算出部20とを有するので、施工計画データ算出部20は、現況地形データと設計地形データとに基づいて、施工すべき施工範囲及び施工量を導出することができる。施工計画システム1は、導出された施工範囲及び施工量と原単位データとに基づいて、コンピュータシステム2の施工計画データ算出部20を使って、最適な施工計画を策定することができる。これにより、施工現場の生産性を向上させることができ、建設業界が抱える労働力不足の問題を解決することができる。
本実施形態においては、(1)施工前及び施工中において正確な施工計画を作ることができ、(2)計画と実績(出来形・出来高)との差分をリアルタイムに把握することができ、(3)最適な施工手順及び段取りを提案でき、(4)変動要因の発生可能性も予測しつつ施工計画を算出することができる。これにより、施工現場3の生産性を大幅に向上させることができる。
また、本実施形態よれば、施工計画システム1は、施工会社12及び施工現場3の施工に係る作業を、施工前・施工中・施工後・維持管理まで、全てをサポートすることができる。
また、本実施形態によれば、施工計画データ出力部28から、第1出力装置として機能する携帯端末7及び情報端末8に、施工計画データが送信される。これにより、携帯端末7及び情報端末8は、施工計画データを表示することができる。したがって、施工現場3の作業者Maは、視覚を通じて施工計画を十分に把握することができる。
また、本実施形態によれば、携帯端末7及び情報端末8は、現況地形データ及び設計地形データを3次元表示する。これにより、作業者Maは、現況地形と設計地形との差分を直感的に把握することができる。
また、本実施形態によれば、第1検出装置として機能するカメラ11は、現況地形を非接触で検出し、現況地形データをコンピュータシステム2の現況地形データ取得部22に無線で送信する。これにより、現況地形の測量及び測量結果の送信を迅速に行うことができる。
また、本実施形態によれば、カメラ11は、無人飛行体であるドローン10に搭載され、空撮により現況地形を測量する。これにより、測量を短時間で終了させることができる。
また、本実施形態によれば、原単位データが示す作業機械の条件は、作業機械の種類や車格、作業機械の台数、及び作業機械の管理状態の少なくとも一つを含む。これにより、原単位データに基づいて、施工のシミュレーション精度が向上し、最適な施工計画を策定することができる。
また、本実施形態によれば、原単位データが示す作業機械の条件は、単位時間当たりに実施可能な作業機械の作業量を含む。これにより、単位時間毎に、あるいは工程毎に、施工のシミュレーションを高精度で行うことができる。
また、本実施形態によれば、作業機械は、現況地形を変化させることが可能な作業部材を有し、作業量は、作業部材のサイズを含む。作業部材のサイズは事前に知ることができる不変データであるため、作業量の算出の負担が軽減される。
また、本実施形態によれば、作業機械は、施工現場に土砂を運搬する運搬車両を含み、作業量は、単位時間当たりに運搬可能な土砂の量を含む。単位時間当たりに運搬可能な土砂の量は、一般道路を走行する運搬車両5の走行条件(走行経路、走行距離、及び走行速度)、交通事情、及びベッセルのサイズなどによって変化する。運搬車両5の走行条件、交通事情、及びベッセルのサイズなどを考慮することにより、施工のシミュレーション精度が向上し、最適な施工計画データが算出される。例えば、施工現場3において土砂の補填が必要な場合、交通事情により、土砂を積んだ運搬車両5が施工現場3になかなか到着しない場合、施工がストップしてしまう可能性がある。このような状況が生じないように、運搬車両5の条件に基づいて、施工計画データが算出されることにより、施工現場3の生産性が向上する。
また、本実施形態によれば、原単位データは、施工現場の作業者の条件を更に含む。施工現場3の生産性は、作業機械のみならず、作業者にも依存する。そのため、作業者の条件も考慮して施工計画が算出されることにより、施工現場3の生産性が向上する。
また、本実施形態によれば、作業者の条件は、作業者の人数、及び作業者の技量の少なくとも一方を含む。これにより、施工のシミュレーション精度が向上し、最適な施工計画が策定される。
また、本実施形態によれば、施工計画データ算出部20は、現況地形データと設計地形データとを照合して、施工現場の施工範囲を示す施工範囲データ及び施工範囲において必要な土砂の掘削量又は補填量を示す土量データを算出し、施工範囲データ及び土量データと原単位データとに基づいて、施工計画データを算出する。これにより、最適な施工計画データを算出することができ、施工現場3の生産性を向上することができる。
また、本実施形態によれば、施工計画データは、施工現場で使用する作業機械の種類や車格及び台数を示す作業機械データ、作業機械を使用した施工の工程表を示す工程表データ、及び施工に要する費用を示すコストデータの少なくとも一つを含む。作業機械データ、工程表データ、及びコストデータが算出されることにより、実際の施工が円滑に行われ、生産性が向上される。
また、本実施形態によれば、工程表データは、施工の作業手順を示すフローデータ、施工の作業毎の作業時間を示す作業時間データ、及び施工が完了するまでの期間を示す工期データの少なくとも一つを含む。これにより、作業者Maは、これらデータに従って、作業を円滑に実施することができる。
また、本実施形態によれば、施工現場の施工条件を示す施工条件データを取得する施工条件データ取得部26を備え、施工計画データ算出部20は、施工条件データに基づいて、施工計画データを算出する。初期条件又は制約条件である施工条件が確定されることにより、施工のシミュレーションにおいて解が迅速かつ適確に得られ、適切な施工計画データを算出することができる。
また、本実施形態によれば、施工条件データは、施工に係る予算、工期、作業内容、作業手順、作業時間、及び現場環境の少なくとも一つを含む。予算及び工期が規定された状態で、施工のシミュレーションが行われることにより、予算及び工期の範囲内で、複数の施工計画を適切に提案することができる。また、作業内容、作業手順、及び作業時間が予め規定されることにより、適切な労働環境の下で適切な施工計画データを算出することができ、目標通りの施工結果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、現場環境は、施工現場の地形、及び施工現場の大きさの少なくとも一方を含む。施工現場の地形及び大きさによって、作業に要する時間は変化する。そのため、施工現場の地形及び大きさが設定されることにより、施工のシミュレーション精度が向上する。
また、本実施形態によれば、施工現場の変動要因を示す変動要因データを取得する変動要因データ取得部27を備え、施工計画データ算出部20は、変動要因データに基づいて、施工計画データを算出する。変動要因データは、施工現場の土砂の種類及び状態を示す土質データ、施工現場3の地下に埋設する埋設物を示す埋設物データ、及び施工現場3の気象データの少なくとも一つを含む。施工現場の土質によって、作業に要する時間は変化する。例えば、重い土の場合、軽い土の場合、粘土質の土の場合、砂質の土の場合では、建設機械4による掘削作業、押土作業、盛土作業、切土作業、整地作業、及び積込作業など、各種の作業に要する時間が変化する。また、土質によって、運搬車両5の走行のし易さ(トラフィカビリティ)が変化し、運搬車両5の運搬に要する時間も変化する。また、晴天の場合と雨天の場合とでは、作業機械による作業に要する時間が変化する。これら自然現象に起因する変動要因が考慮されることにより、施工のシミュレーション精度はより向上し、適切な施工計画データを算出することができる。
また、本実施形態によれば、設計地形の変更を受け付けるサポートセンター14が設けられ、設計地形データ取得部24は、サポートセンター14から出力された変更後の設計地形データを取得し、施工計画データ算出部20は、変更後の設計地形データに基づいて、施工計画データを再算出する。サポートセンター14により、施工現場3の負担を軽減しつつ、施工現場3の判断が施工に正確に反映される。
また、本実施形態に示したように、変更後の設計地形データに基づいて、作業機械を遠隔操作するための制御信号を出力する遠隔制御部29が設けられてもよい。これにより、作業機械の運転者の負担が軽減され、変更後の設計地形データに則って情報化施工を行うことができる。
また、本実施形態によれば、施工現場3の施工実績を示す施工実績データを取得する施工実績データ取得部21を備え、施工計画データ算出部20は、施工実績データに基づいて、施工計画データを再算出する。これにより、施工の進捗状況に応じて、最適な施工計画をその都度策定することができる。
また、本実施形態によれば、第2出力装置として機能する携帯端末7及び情報端末8に施工実績データが表示される。これにより、作業者は、日々の施工の進捗状況を把握することができる。
また、本実施形態によれば、作業機械は、施工実績データを取得し、施工実績データ取得部21は、施工実績データ21を作業機械から無線で取得する。これにより、施工実績をリアルタイムで迅速に把握することができる。
また、本実施形態によれば、施工の優先項目を示すモードデータを取得するモードデータ取得部23を備え、施工計画データ算出部20は、モードデータに基づいて、施工計画データを算出する。これにより、施工計画データ算出部20で複数パターンの施工計画が提案された場合、作業者又は管理者は、入力装置を操作して、モードデータをモードデータ取得部23に送信するだけで、優先項目に則った施工計画を取得することができる。
また、本実施形態によれば、モードデータは、施工の期間を優先する工期優先モードデータ、及び施工の費用を優先するコスト優先モードデータの少なくとも一方を含む。優先項目として、工期及びコストが設定されることにより、予算及び目標工期に応じた施工計画を選択することができる。
なお、本実施形態においては、飛行体として、動力源を有するドローン10を使って現況地形データを取得することとした。飛行体として、模型飛行機が使用されてもよいし、動力源を有しない気球が使用されてもよい。気球に搭載されたカメラによって、現況地形が検出されてもよい。
[現況地形データの取得の変形例]
図2から図6を参照して説明したように、建設機械4は、車両本体400と、車両本体400に対して相対移動する作業部材440とを有する。作業部材440は、現況地形に接触する刃先400pを有する。建設機械4は、刃先440pの絶対位置に基づいて、現況地形を検出するプロセッサ401(ブレード制御装置401A、バケット制御装置401B)を有する。車両本体400の絶対位置は、GPS受信器406によって検出される。建設機械4は、車両本体400に対する刃先440pの相対位置を検出する検出装置420(420A、420B)を備えている。車両本体400の絶対位置と、検出位置420の検出結果とに基づいて、刃先440pの絶対位置が求められる。刃先440pによって施工現場3が施工され、現況地形が形成される。すなわち、刃先440pの絶対位置が分かることにより、現況地形の表面のあるメッシュ点の絶対位置が分かる。したがって、プロセッサ401は、刃先440pの絶対位置を検出することによって、現況地形を検出することができる。
建設機械4のプロセッサ401は、現況地形データを無線でコンピュータシステム2に送信する。コンピュータシステム2の現況地形データ取得部22は、現況地形データを建設機械4から無線で取得する。
このように、現況地形データの取得は、ドローン10のような飛行体に限られず、建設機械4を使って取得されてもよい。例えば、施工現場3に樹木のような障害物が存在し、ドローン10を飛ばすことが困難な状況である場合、建設機械4を使うことにより、現況地形データを円滑に取得することができる。
なお、建設機械4に搭載されたステレオカメラによって、3次元現況地形データが検出されてもよい。建設機械4に搭載されたステレオカメラによれば、建設機械4自身が施工した結果である現況地形データを確実に取得でき、また、前述のようにドローン10を飛ばすことが困難な状況やドローン10により現況地形データが取得できなかった領域に対しても、確実に現況地形データを取得することができる。このように、現況地形データの取得は、ドローン10とステレオカメラとを併用して行われてもよい。なお、ステレオカメラは、施工現場に設置され移動可能なものでもよい。
あるいは、3次元現況地形データの取得に、現況地形の表面に検出光であるレーザ光を照射して現況地形データを光学的に取得する3次元レーザスキャナ装置が使用されてもよい。また、3次元現況地形データの取得に、三角測量機器が使用されてもよい。
なお、上述の実施形態においては、出力装置704及び出力装置804が表示装置である例について主に説明した。出力装置704及び出力装置804が印刷装置でもよい。すなわち、図13から図21に示した画像データが印刷物として出力されてもよい。
なお、上述の実施形態においては、建設機械4がICT建設機械である例について説明した。現況地形データを都度、ドローン、ステレオカメラ、及び3次元レーザスキャナ装置のような第1検出装置によって取得するのであれば、ICT建設機械ではなく、情報化施工を可能とする機器を搭載していないような通常の建設機械を用いた施工計画システムにより、管理者又は作業者に施工計画(施工計画データ)を提示することができる。
1 施工計画システム
2 コンピュータシステム
3 施工現場
4 建設機械
4A 油圧ショベル
4B ブルドーザ
5 運搬車両
6 GPS衛星
7 携帯端末
8 パーソナルコンピュータ
9 現場事務所
10 ドローン
11 カメラ
12 施工会社
13 パーソナルコンピュータ
14 サポートセンター
15 パーソナルコンピュータ
20 施工計画データ算出部
21 施工実績データ取得部
22 現況地形データ取得部
23 モードデータ取得部
24 設計地形データ取得部
25 原単位データ取得部
26 施工条件データ取得部
27 変動要因データ取得部
28 施工計画データ出力部
29 遠隔制御部
31 原単位データベース
32 施工条件データベース
33 変動要因データベース
34 結果データベース
Ma 作業者
Mb 作業者
Mc 作業者

Claims (18)

  1. 施工現場の現況地形を示す現況地形データを取得する現況地形データ取得部と、
    前記施工現場の設計地形を示す設計地形データを取得する設計地形データ取得部と、
    前記施工現場を施工する作業機械の条件を示し、前記施工現場の施工前に取得可能な既知の原単位データを取得する原単位データ取得部と、
    前記現況地形データと前記設計地形データとの差分に基づいて前記施工現場の施工範囲を示す施工範囲データ及び前記施工範囲における土砂の掘削量又は補填量を示す土量データを算出し、前記施工範囲データ及び前記土量データと前記原単位データとに基づいて、前記施工現場の施工計画を示す施工計画データを算出する施工計画データ算出部と、
    前記施工計画データを出力する施工計画データ出力部と、
    を備えるコンピュータシステムを含む施工計画システム。
  2. 前記施工計画データを出力可能な出力装置を備え、
    前記施工計画データ出力部は、前記施工計画データを前記出力装置に送信する請求項1に記載の施工計画システム。
  3. 前記出力装置は、前記現況地形データ及び前記設計地形データを3次元表示する請求項2に記載の施工計画システム。
  4. 前記現況地形を非接触で検出する第1検出装置を備え、
    前記現況地形データ取得部は、前記現況地形データを前記第1検出装置から取得する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の施工計画システム。
  5. 前記第1検出装置は、飛行体に設けられたカメラを含む請求項4に記載の施工計画システム。
  6. 前記作業機械は、前記現況地形に接触する刃先と、前記刃先の絶対位置に基づいて前記現況地形を検出する第2検出装置とを有し、
    前記現況地形データ取得部は、前記現況地形データを前記作業機械から取得する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の施工計画システム。
  7. 前記作業機械の条件は、前記作業機械の種類、前記作業機械の台数、及び前記作業機械の管理状態の少なくとも一つを含む請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の施工計画システム。
  8. 前記作業機械の条件は、単位時間当たりに実施可能な前記作業機械の作業量を含む請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の施工計画システム。
  9. 前記施工計画データ算出部は、前記現況地形データと前記設計地形データとを照合して、前記施工現場の施工範囲を示す施工範囲データ及び前記施工範囲における土砂の掘削量又は補填量を示す土量データを算出し、前記施工範囲データ及び前記土量データと前記原単位データとに基づいて、前記施工計画データを算出する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の施工計画システム。
  10. 前記施工計画データは、前記施工現場で使用する前記作業機械の種類及び台数を示す作業機械データ、前記作業機械を使用した前記施工の工程表を示す工程表データ、及び前記施工に要する費用を示すコストデータの少なくとも一つを含む請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の施工計画システム。
  11. 前記工程表データは、前記施工の作業手順を示すフローデータ、前記施工の作業毎の作業時間を示す作業時間データ、及び前記施工が完了するまでの期間を示す工期データの少なくとも一つを含む請求項10に記載の施工計画システム。
  12. 前記施工現場の施工条件を示す施工条件データを取得する施工条件データ取得部を備え、
    前記施工計画データ算出部は、前記施工条件データに基づいて、前記施工計画データを算出する請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の施工計画システム。
  13. 前記施工現場の変動要因を示す変動要因データを取得する変動要因データ取得部を備え、
    前記施工計画データ算出部は、前記変動要因データに基づいて、前記施工計画データを算出する請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の施工計画システム。
  14. 前記変動要因データは、前記施工現場の土砂の種類及び状態を示す土質データを含む請求項13に記載の施工計画システム。
  15. 前記施工現場の施工実績を示す施工実績データを取得する施工実績データ取得部を備え、
    前記施工計画データ算出部は、前記施工実績データに基づいて、前記施工計画データを再算出する請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の施工計画システム。
  16. 前記施工の優先項目を示すモードデータを取得するモードデータ取得部を備え、
    前記施工計画データ算出部は、前記モードデータに基づいて、前記施工計画データを算出する請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の施工計画システム。
  17. 前記モードデータは、前記施工の期間を優先する工期優先モードデータ、及び前記施工の費用を優先するコスト優先モードデータを含む請求項16に記載の施工計画システム。
  18. 飛行体に設けられたカメラを含み施工現場の現況地形を非接触で検出する検出装置と、
    前記現況地形を示す現況地形データを前記検出装置から取得する現況地形データ取得部と、
    前記施工現場の設計地形を示す設計地形データを取得する設計地形データ取得部と、
    前記施工現場を施工する作業機械の条件を示し、前記施工現場の施工前に取得可能な既知の原単位データを取得する原単位データ取得部と、
    前記現況地形データと前記設計地形データとの差分に基づいて前記施工現場の施工範囲を示す施工範囲データ及び前記施工範囲における土砂の掘削量又は補填量を示す土量データを算出し、前記施工範囲データ及び前記土量データと前記原単位データとに基づいて、前記施工現場の施工計画を示す施工計画データを算出する施工計画データ算出部と、
    前記施工計画データを出力する施工計画データ出力部と、
    前記施工計画データ出力部から送信された前記施工計画データを出力可能であり、前記現況地形データ及び前記設計地形データを3次元表示可能な出力装置と、
    を備えるコンピュータシステムを含む施工計画システム。
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