JP6565996B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
従来、主溝とラグ溝を形成したタイヤにおいて、ラグ溝の一端を主溝に接続し、他端を陸部の領域内で閉塞させたトレッドパターンが知られている(特許文献1参照)。このような形態の主溝およびラグ溝を有するタイヤでは、排水性が確保されるとともに、ラグ溝の両端が主溝に接続されたものと比べ陸部の剛性の低下が抑えられ、ウェット性能と操縦安定性をある程度のレベルで両立できると考えられる。
前記トレッドパターンは、
タイヤ周方向に延びる少なくとも2本の周方向主溝と、
前記周方向主溝の間の陸部領域を、前記周方向主溝のうち第1の周方向主溝から、前記第1の周方向主溝よりもタイヤセンターラインに接近して配置された第2の周方向主溝に向かって延びて前記陸部領域内で閉塞するラグ溝、及び、前記ラグ溝からさらに前記第2の周方向主溝に向かって延び、前記第2の周方向主溝に開口する第1のサイプからなるサイプ付きラグ溝であって、前記陸部領域にタイヤ周方向に間隔をあけて配置され、前記陸部領域を貫通するよう延びる複数のサイプ付きラグ溝と、
前記陸部領域にタイヤ周方向に間隔をあけて、前記サイプ付きラグ溝とタイヤ周方向に交互に配置され、前記陸部領域を貫通するよう延び、前記第1の周方向主溝及び前記第2の周方向主溝それぞれに開口する複数の第2のサイプと、を備え、
前記サイプ付きラグ溝は、タイヤ幅方向に対して傾斜して延び、
前記第2のサイプは、前記サイプ付きラグ溝が傾斜するタイヤ周方向の側と反対側に、タイヤ幅方向に対して傾斜して延び、
前記第1の周方向主溝に前記ラグ溝が開口した開口端において前記サイプ付きラグ溝と前記第2のサイプが接続されていることで、前記陸部領域において、前記第2の周方向主溝と、前記サイプ付きラグ溝と、前記第2のサイプとに囲まれた複数の略三角形状ブロックがタイヤ周方向に並ぶよう配置され、
前記第1の周方向主溝に対する前記ラグ溝の開口端が前記第1の周方向主溝と接する部分を第1の辺といい、当該開口端に接続された前記サイプ付きラグ溝、及び、当該開口端に接続された前記第2のサイプ、が前記第2の周方向主溝に対して開口した2つの開口端の間をタイヤ周方向に延びる部分を第2の辺というとき、前記第1の辺が位置するタイヤ周方向の範囲は、前記第2の辺が位置するタイヤ周方向の範囲の中心を含む、ことを特徴とする。
前記陸部領域、前記ラグ溝、前記サイプ付きラグ溝、前記略三角形状ブロックを、それぞれ、第1の陸部領域、第1のラグ溝、第1のサイプ付きラグ溝、第1の略三角形状ブロックというとき、さらに、
前記第2の周方向主溝と前記第3の周方向主溝の間の第2の陸部領域を、前記第3の周方向主溝から第2の周方向主溝に向かって延びて前記第2の陸部領域内で閉塞する第2のラグ溝、及び、前記第2のラグ溝からさらに前記第2の周方向主溝に向かって延びる第3のサイプからなる第2のサイプ付きラグ溝であって、前記第2の陸部領域にタイヤ周方向に間隔をあけて配置され、前記第2の陸部領域を貫通するよう延びる複数の第2のサイプ付きラグ溝と、
前記第2の陸部領域にタイヤ周方向に間隔をあけて、前記第2のサイプ付きラグ溝とタイヤ周方向に交互に配置され、前記第2の陸部領域を貫通するよう延びる複数の第4のサイプと、を備え、
前記第2のサイプ付きラグ溝は、タイヤ幅方向に対して傾斜して延び、
前記第4のサイプは、前記第2のサイプ付きラグ溝が傾斜するタイヤ周方向の側と反対側に、タイヤ幅方向に対して傾斜して延び、
前記第3の周方向主溝に前記第2のラグ溝が開口した開口端において前記第2のサイプ付きラグ溝と前記第4のサイプが接続されていることで、前記第2の陸部領域において、前記第2の周方向主溝と、前記第2のサイプ付きラグ溝と、前記第4のサイプとに囲まれた複数の第2の略三角形状ブロックがタイヤ周方向に並ぶよう配置されており、
前記第1の略三角形状ブロックのタイヤ周方向の端と、前記第2の略三角形状ブロックのタイヤ周方向の端とがタイヤ周方向の異なる位置に配置されていることが好ましい。
タイヤ幅方向は、タイヤ10の回転軸と平行な方向である。タイヤ幅方向外側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道面を表すタイヤセンターラインCL(図2参照)から離れる側である。また、タイヤ幅方向内側は、タイヤ幅方向において、タイヤセンターラインCLに近づく側である。タイヤ周方向は、タイヤの回転軸を回転の中心として回転する方向である。タイヤ径方向は、タイヤ10の回転軸に直交する方向である。タイヤ径方向外側は、前記回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ径方向内側は、前記回転軸に近づく側をいう。
図2は、本実施形態のタイヤ10のプロファイル断面図である。タイヤ10は、トレッドパターンを有するトレッド部10Tと、一対のビード部10Bと、トレッド部10Tの両側に設けられ、一対のビード部10Bとトレッド部10Tに接続される一対のサイド部10Sと、を備える。
タイヤ10は、骨格材として、カーカスプライ12と、ベルト14と、ビードコア16とを有し、これらの骨格材の周りに、トレッドゴム部材18と、サイドゴム部材20と、ビードフィラーゴム部材22と、リムクッションゴム部材24と、インナーライナゴム部材26と、を主に有する。
この他に、ベルト材14bとトレッドゴム部材18との間には、ベルト14のタイヤ径方向外側からベルト14を覆う、有機繊維をゴムで被覆した2層のベルトカバー30を備える。
図3は、図2のタイヤ10のトレッドパターンの一例を示す図である。
トレッドパターンは、少なくとも2本の周方向主溝と、複数のサイプ付きラグ溝44と、複数の第2のサイプ48と、を備える。
ラグ溝45は、第1の内側陸部領域43を、第1の外側周方向主溝42からセンター周方向主溝40に向かって延びて第1の内側陸部領域43内で閉塞している。
第1のサイプ46は、ラグ溝45からさらにセンター周方向主溝40に向かって延びている。
サイプ付きラグ溝44は、タイヤ幅方向に対して傾斜して延びている。タイヤ幅方向に対するサイプ付きラグ溝44の傾斜角度は、例えば、15〜45°であり、好ましくは25〜35°である。
このようなサイプ付きラグ溝44によって、ラグ溝45により排水性が確保され、第1のサイプ46により第1の内側陸部領域43の剛性が確保される。
第2のサイプ48は、サイプ付きラグ溝44が傾斜するタイヤ周方向の側(図3において上方)と反対側(図3において下方)に、タイヤ幅方向に対して傾斜して延びている。タイヤ幅方向に対する第2のサイプ48の傾斜角度は、例えば、15〜45°であり、好ましくは25〜35°である。
略三角形状ブロックとは、ラグ溝45の開口端45aが第1の外側周方向主溝42と接する部分(線分)を第1の辺50aとし、開口端45aにおいて互いに接続される、サイプ付きラグ溝44及び第2のサイプ48がセンター周方向主溝40に対して開口した2つの開口端の間をタイヤ周方向に延びる部分(線分)を第2の辺50bとしたとき、第1の辺50a、第2の辺50b、サイプ付きラグ溝44、及び第2のサイプ48に囲まれてなる台形形状のブロックであって、第1の外側周方向主溝42からセンター周方向主溝40に向かうにつれて、サイプ付きラグ溝44と第2のサイプ48とのタイヤ周方向の間隔が長くなり、第1の辺50aのタイヤ周方向位置が、第2の辺50bが位置するタイヤ周方向の範囲内にあるブロックをいう。
一実施形態によれば、図4に示されるように、第1のサイプ46は、ラグ溝45と接続された端46aにおいて、第1のサイプ46の延在方向の中間領域46bと比べサイプ深さが浅いことが好ましい。これにより、第1内側陸部領域43のタイヤ幅方向の中心部の剛性が高くなり、高速操縦安定性を高める効果が増す。第1のサイプ46は、図4に示す例では、延在方向の両端(底上げ部)46a、46cにおいて、中間領域(サイプ底部)46bと比べて、サイプ深さが浅い。
ラグ溝45において、タイヤ周方向に沿った溝幅に関して、閉塞端45bにおける溝幅bは、開口端45aにおける溝幅aの40〜70%の長さであることが好ましい。これにより、排水性の確保と、第1の内側陸部領域43のタイヤ幅方向の中心部の剛性を高めることとを両立できる。
ラグ溝45において、閉塞端45bにおける溝深さtは、開口端45aにおける溝深さsの40〜70%の長さであることが好ましい。これにより、排水性の確保と、第1の内側陸部領域43のタイヤ幅方向の中心部の剛性を高めることを両立できる。
上述したように、第1のサイプ46が、ラグ溝45と接続された端46aにおいて、第1のサイプ46の延在方向の中間領域46bと比べサイプ深さが浅い場合に、一実施形態によれば、さらに、第2のサイプ48が、図5に示されるように、周方向主溝42、40に開口した開口端48a,48cにおいて、当該開口端48a,48cの間の中間領域48bと比べサイプ深さが浅いことが好ましい。この形態によれば、第2のサイプ48と、第1のサイプ46とが、略三角形状ブロックの斜辺をなしつつ、タイヤ周方向に交互に配置されていることで、第1の内側陸部領域43のタイヤ幅方向の中心部においてタイヤ周方向に交互に生じた、剛性が高い部分及び低い部分と、第1の内側陸部領域43のタイヤ幅方向の端部においてタイヤ周方向に交互に生じた、剛性が高い部分及び低い部分と、がタイヤ周方向にオフセットされて配置される。このため、第1の内側陸部領域43全体の剛性のバランスが良好になり、高速操縦安定性の向上に寄与する。
一実施形態によれば、図6に示されるように、ラグ溝45の閉塞端45bは、第1の外側周方向主溝42からタイヤ幅方向に、第1の内側陸部領域43のタイヤ幅方向の長さaの20〜70%の領域(図6においてa’で表す領域)に位置することが好ましい。20%未満の領域に位置していると、排水性が不十分となり、ウェット操縦安定性に悪影響を及ぼす場合がある。70%を超える領域に位置していると、第1の内側陸部領域43の剛性を十分に確保できない場合がある。
また、S1のS2に対する割合の下限値は、10であることが好ましい。
一実施形態によれば、図7に示されるように、略三角形状ブロック50は、タイヤ周方向に間隔S3をあけて配置され、間隔S3は、ラグ溝45の開口端45aのタイヤ周方向長さS1の0〜130%の長さであることが好ましい。間隔S3は、言い換えると、隣り合う略三角形状ブロック50の間に位置する他の略三角形状ブロック51がセンター周方向主溝40と接する部分(第3の辺51a)の長さS3である。略三角形状ブロック50の第1の辺50aの長さS1と、他の略三角形状ブロック51の第3の辺51aの長さS3とがタイヤ周方向に同程度の長さであるため、路面から受ける外力に対するブロックの倒れ込みを、タイヤ周方向及びタイヤ幅方向に同程度に抑制でき、車両走行時に、第1の内側陸部領域43の剛性が低下する効果が増す。
間隔S3は、ラグ溝45の開口端45aのタイヤ周方向長さS1の0%を超え、120%以下の長さであることがより好ましい。
タイヤ10のトレッドパターンは、図3に示されるように、周方向主溝として、さらに、第2の外側周方向主溝(第3の周方向主溝)52を有し、さらに、複数の第2のサイプ付きラグ溝54と、複数の第4のサイプ58と、を備える。
第2のラグ溝55は、第2の内側陸部領域53を、第2の外側周方向主溝52からセンター周方向主溝40に向かって延びて第2の内側陸部領域53内で閉塞する。
第3のサイプ56は、第2のラグ溝55からさらにセンター周方向主溝40に向かって延びる。
第2のサイプ付きラグ溝54は、タイヤ幅方向に対して傾斜して延びている。
第4のサイプ58は、第2のサイプ付きラグ溝54が傾斜するタイヤ周方向の側(図3において下方)と反対側(図3において上方)に、タイヤ幅方向に対して傾斜して延びている。
端50cと、端60cとのタイヤ周方向の最短距離、あるいは、端50dと、端60dとのタイヤ周方向の最短距離(タイヤ周方向のずれ量G)は、略三角形状ブロック50の第2の辺50bの長さの10〜40%であることが好ましい。これにより、センター周方向主溝40の両側の陸部領域43、53の部分(タイヤセンターラインCL付近の部分)で、剛性が過度に低下した部分が生じることを抑制する一方で、剛性が過度に高い部分が生じることを抑制でき、第1の内側陸部領域43及び第2の内側陸部領域53の全体の剛性のバランスが良好になる。
また、第1の内側陸部領域43に設けられた要素と、第2の内側陸部領域53に設けられた要素とは、センター周方向主溝40の溝幅の中心に位置する点を基準として点対称であることがより好ましい。
なお、図4から図6には、第1の内側陸部領域43と対応する第2の内側陸部領域53内の要素が、括弧内の符号によって示される。
ショルダーラグ溝72は、第2の外側周方向主溝52のタイヤ幅方向外側に位置するショルダー陸部領域73に、タイヤ周方向に間隔をあけて配置されている。ショルダーラグ溝72は、接地端よりタイヤ幅方向の外側から、第1の外側周方向主溝42に向かって延び、ショルダー陸部領域73内で閉塞する。
なお、接地端は、タイヤ10を正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、正規荷重の88%を負荷荷重とした条件において水平面に接地させたときの接地面のタイヤ幅方向の両端である。正規リムとは、JATMAに規定される「測定リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。正規内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。正規荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。
ショルダーサイプ74は、ショルダー陸部領域73に、タイヤ周方向に間隔をあけて、ショルダーラグ溝72と交互に配置されている。ショルダーサイプ74は、第2の外側周方向主溝52からタイヤ幅方向の外側に延びて接地端よりタイヤ幅方向の内側のショルダー陸部領域73内で閉塞する。
周方向サイプ76は、ショルダー陸部領域73に、タイヤ周方向に間隔をあけて配置されている。周方向サイプ76は、タイヤ周方向に延び、ショルダーラグ溝72と接続され、ショルダーサイプ74とは接続されない。
本実施形態の空気入りタイヤの効果を調べるために、タイヤのトレッドパターンを種々変更し、高速操縦安定性、ウェット操縦安定性を調べた。試作したタイヤは、サイズが235/65R16C 115/113Rであり、図2に示す断面形状を有し、トレッドパターンは、表1、表2および下記に示す形態を除いて図3に示すトレッドパターンを基調とした。
表1および表2において、「ブロックの形態」の欄では、内側陸部領域に形成されたブロックが、上記略三角形状ブロックに該当する場合は、「略三角形状」と記載し、上記略三角形状ブロックに該当しない場合(従来例、比較例)は、そのブロックに関する要素の特徴を記載した。
具体的に、従来例は、サイプ付きラグ溝の代わりに、陸部領域を貫通するラグ溝を用いた点を除いて、実施例1と同様とした。
比較例1は、第2のサイプ及びサイプ付きラグ溝がタイヤ周方向の同じ側に傾斜させた点を除いて、実施例1と同様とした。
比較例2は、第2のサイプの代わりに、サイプ付きラグ溝を用い、さらに、2本のサイプ付きラグ溝の開口端同士が接続されている点を除いて、実施例1と同様とした。
比較例3は、ラグ溝が第1のサイプに対してタイヤ幅方向の内側に位置するようサイプ付きラグ溝を配置した点を除いて、実施例1と同様とした。
最大積載量3.5トンのバンを試験車両とし、リムサイズ16×61/2Jのホイールに各試験タイヤを組み付け、空気圧を、フロント300kPa、リア480kPaとして、乾燥路面のテストコースにて0〜200km/時のレンジでテストドライバーが走行したときの操舵性、直進性等について官能評価を行い、従来例を100とする指数で示した。この指数が大きいほど、高速操縦安定性が優れていることを意味する。指数が104以上だったものを、高速操縦安定性に優れると評価した。
各試験タイヤを、高速操縦安定性の評価試験で用いたのと同じ試験車両に装着し、水深1.5mm以下のウェット低μ路のテストコースにて0〜80km/時のレンジでテストドライバーが走行したときの操舵性、直進性等について官能評価を行い、従来例を100とする指数で示した。この指数が大きいほど、ウェット操縦安定性が優れていることを意味する。指数が100以上だったものを、ウェット操縦安定性の低下を抑制できたと評価した。
実施例1と実施例2の比較、及び、実施例2と実施例3の比較から、第1のサイプ及び第2のサイプが底上げ部を有していることで、高速操縦安定性がさらに向上することがわかる。
実施例3と実施例4の比較、及び、実施例4と実施例5の比較から、閉塞端でのラグ溝の溝幅及び溝深さが、開口端での溝幅及び溝深さより短いことで、高速操縦安定性がさらに向上することがわかる。
10T トレッド部
40 センター周方向主溝(第2の周方向主溝)
42 第1の外側周方向主溝(第1の周方向主溝)
43 第1の内側陸部領域
44、54 サイプ付きラグ溝
45、55 ラグ溝
45a、55a 開口端
45b、55b 閉塞端
45c、55c ラグ溝の外側領域
46、56 第1のサイプ
46a、46c、56a、56c 延在方向の端部
46b、56c 延在方向の中間領域
48、58 第2のサイプ
50、60 略三角形状ブロック
51、61 他の略三角形状ブロック
52 第2の外側周方向主溝(第3の周方向主溝)
62、72 ショルダーラグ溝
63、73 ショルダー陸部領域
64、74 ショルダーサイプ
66、76 周方向サイプ
Claims (8)
- トレッドパターンが設けられたトレッド部を備える空気入りタイヤであって、
前記トレッドパターンは、
タイヤ周方向に延びる少なくとも2本の周方向主溝と、
前記周方向主溝の間の陸部領域を、前記周方向主溝のうち第1の周方向主溝から、前記第1の周方向主溝よりもタイヤセンターラインに接近して配置された第2の周方向主溝に向かって延びて前記陸部領域内で閉塞するラグ溝、及び、前記ラグ溝からさらに前記第2の周方向主溝に向かって延び、前記第2の周方向主溝に開口する第1のサイプからなるサイプ付きラグ溝であって、前記陸部領域にタイヤ周方向に間隔をあけて配置され、前記陸部領域を貫通するよう延びる複数のサイプ付きラグ溝と、
前記陸部領域にタイヤ周方向に間隔をあけて、前記サイプ付きラグ溝とタイヤ周方向に交互に配置され、前記陸部領域を貫通するよう延び、前記第1の周方向主溝及び前記第2の周方向主溝それぞれに開口する複数の第2のサイプと、を備え、
前記サイプ付きラグ溝は、タイヤ幅方向に対して傾斜して延び、
前記第2のサイプは、前記サイプ付きラグ溝が傾斜するタイヤ周方向の側と反対側に、タイヤ幅方向に対して傾斜して延び、
前記第1の周方向主溝に前記ラグ溝が開口した開口端において前記サイプ付きラグ溝と前記第2のサイプが接続されていることで、前記陸部領域において、前記第2の周方向主溝と、前記サイプ付きラグ溝と、前記第2のサイプとに囲まれた複数の略三角形状ブロックがタイヤ周方向に並ぶよう配置され、
前記第1の周方向主溝に対する前記ラグ溝の開口端が前記第1の周方向主溝と接する部分を第1の辺といい、当該開口端に接続された前記サイプ付きラグ溝、及び、当該開口端に接続された前記第2のサイプ、が前記第2の周方向主溝に対して開口した2つの開口端の間をタイヤ周方向に延びる部分を第2の辺というとき、前記第1の辺が位置するタイヤ周方向の範囲は、前記第2の辺が位置するタイヤ周方向の範囲の中心を含む、ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第1のサイプは、前記ラグ溝と接続された端において、前記第1のサイプの延在方向の中間領域と比べサイプ深さが浅い、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2のサイプは、前記周方向主溝に開口した開口端において、当該開口端の間の中間領域と比べサイプ深さが浅い、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ラグ溝の溝幅は、前記第1のサイプと接続される端において、前記ラグ溝の前記開口端よりも狭い、請求項2又は3に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ラグ溝の溝深さは、前記第1のサイプと接続される端において、前記ラグ溝の前記開口端よりも浅い、請求項2から4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ラグ溝の閉塞端は、前記第1の周方向主溝からタイヤ幅方向に、前記陸部領域のタイヤ幅方向の長さの20〜70%の領域に位置する、請求項1から5のいずれか1項に記載の空気入タイヤ。
- 前記略三角形状ブロックは、タイヤ周方向に間隔をあけて配置され、前記間隔は、前記ラグ溝の前記開口端のタイヤ周方向長さの0〜130%の長さである、請求項1から6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッドパターンは、前記周方向主溝として、さらに、前記第2の周方向主溝に対して、前記第1の周方向主溝が位置するタイヤ幅方向の側と反対側に位置する第3の周方向主溝を有し、
前記陸部領域、前記ラグ溝、前記サイプ付きラグ溝、前記略三角形状ブロックを、それぞれ、第1の陸部領域、第1のラグ溝、第1のサイプ付きラグ溝、第1の略三角形状ブロックというとき、さらに、
前記第2の周方向主溝と前記第3の周方向主溝の間の第2の陸部領域を、前記第3の周方向主溝から第2の周方向主溝に向かって延びて前記第2の陸部領域内で閉塞する第2のラグ溝、及び、前記第2のラグ溝からさらに前記第2の周方向主溝に向かって延びる第3のサイプからなる第2のサイプ付きラグ溝であって、前記第2の陸部領域にタイヤ周方向に間隔をあけて配置され、前記第2の陸部領域を貫通するよう延びる複数の第2のサイプ付きラグ溝と、
前記第2の陸部領域にタイヤ周方向に間隔をあけて、前記第2のサイプ付きラグ溝とタイヤ周方向に交互に配置され、前記第2の陸部領域を貫通するよう延びる複数の第4のサイプと、を備え、
前記第2のサイプ付きラグ溝は、タイヤ幅方向に対して傾斜して延び、
前記第4のサイプは、前記第2のサイプ付きラグ溝が傾斜するタイヤ周方向の側と反対側に、タイヤ幅方向に対して傾斜して延び、
前記第3の周方向主溝に前記第2のラグ溝が開口した開口端において前記第2のサイプ付きラグ溝と前記第4のサイプが接続されていることで、前記第2の陸部領域において、前記第2の周方向主溝と、前記第2のサイプ付きラグ溝と、前記第4のサイプとに囲まれた複数の第2の略三角形状ブロックがタイヤ周方向に並ぶよう配置されており、
前記第1の略三角形状ブロックのタイヤ周方向の端と、前記第2の略三角形状ブロックのタイヤ周方向の端とがタイヤ周方向の異なる位置に配置されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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