JP6646080B2 - 能動型効果音発生装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車速に応じた効果音を車内のスピーカから車室内に発生させる能動型効果音発生装置に関し、特に、車両の駆動源として電動機を備える前記車両に搭載される能動型効果音発生装置に関する。
例えば、特許文献1に開示されているように、駆動源として電動機を備え、能動型効果音発生装置が搭載された車両では、車速の増加に応じて増加するエンジン回転数に対応する仮想周波数と該仮想周波数の調波の周波数を混合した音響信号をスピーカに供給するように設定される(特許文献1の[0037]、[0038]、[0043]、図1、図2)。
さらに、アクセル開度及び前記仮想周波数が増加するにつれて前記音響信号の振幅が増加するように設定され、車内のスピーカで車室内に発生する効果音が大きくなるように制御されている(特許文献1の[0053]、[0054]、図2)。
特開2015−229403号公報
上記従来の能動型効果音発生装置では、アクセル開度及び仮想周波数の増加に応じて、車室内の効果音が大きくなるように制御されているので、運転者等の乗員は、運転者のアクセルペダル操作及び該操作に伴う車速の変動に応じた効果音を聞くことができ、運転操作時の快適性を得ることができる。このように、能動型従来の効果音発生装置は、商品性が高い。
ところで、上記従来の能動型効果音発生装置では、車両が高速になるにつれて、車速対応周波数に基づき発生される効果音の中、指向性の広い低周波成分に比較して指向性の狭い(高い)高周波成分が支配的になり、その結果、効果音がスピーカで再生されていることが運転者等の乗員に気付かれ易くなる。
しかしながら、高速領域において、車速の増加に応じて発生する効果音がスピーカから再生されていることが運転者等の乗員に気付かれると、自動車走行音としてのリアリティが損なわれ、運転者等の乗員に違和感を与え、結果として、高速領域では、能動型効果音発生装置の商品性が低下してしまう虞がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、車速の増加に応じて発生する効果音が、高速領域であっても自動車走行音としてリアリティの高い能動型効果音発生装置を提供することを目的とする。
この発明に係る能動型効果音発生装置は、車両の駆動源として電動機を備える前記車両に搭載される能動型効果音発生装置であって、
車速を検出する車速検出手段と、
検出された前記車速に応じてスピーカから発生しようとする複数の次数成分の周波数からなる効果音の車速対応周波数を設定する車速対応周波数設定手段と、を備え、
前記車速対応周波数設定手段は、
前記車速対応周波数を、下限周波数と上限周波数との間に設定し、車速の増加に応じて複数の前記次数成分の周波数をそれぞれ前記下限周波数から前記上限周波数まで指数関数的に増大させると共に、複数の前記次数成分の周波数比が定数倍の関係になるように設定し、且つ車速の増加に応じて、前記下限周波数と前記上限周波数との間で、前記効果音が繰り返して発生されるように制御する。
この発明によれば、無限音階のコンセプトを利用し、下限周波数と上限周波数との間で、各次数成分の複数の周波数の周波数比が常に定数となる効果音を繰り返し発生させることで、比較的低周波領域の音のみを利用しても、車速と車速加速度に応じた違和感のない加速効果音を発生させることができる。
結果として、車速の増加に応じて発生する効果音が、高速領域であっても自動車走行音としてのリアリティ(自然感)の高さを維持することができる。
この場合、
前記定数倍をa(a>1)、
^を累乗として、前記車速対応周波数をfn、fn×a、fn×a^2、…、
前記下限周波数をFmin、
前記上限周波数をFmax、
前記車速をv、
周波数変化率調整係数をk、
前記効果音が前記上限周波数Fmaxになったときの前記車速vをV
とした場合、前記車速対応周波数fnを、

fn=Fmin×a^{(v−V)/k},If fn≧Fmax
Then V→V+1
で求めるようにしてもよい。
この発明によれば、無限音階のコンセプトを利用し、下限周波数Fminと上限周波数Fmaxとの間で、各次数成分の複数の周波数の周波数比が常に定数倍aとなる効果音を繰り返し発生させることで、比較的低周波領域の効果音のみを利用しても、車速vと車速加速度に応じた違和感のない加速効果音を発生させることができる。
結果として、車速vの増加に応じて発生する効果音が、高速領域であっても自動車走行音としてのリアリティ(自然感)の高さを維持することができる。
この場合において、
前記定数倍をa(a>1)、
^を累乗として、前記車速対応周波数をfn、fn×a、fn×a^2、…、
前記下限周波数をFmin、
前記上限周波数をFmax、
前記車速をv、
周波数変化率調整係数をk、
前記効果音が前記上限周波数Fmaxになったときの前記車速vをV、
車速増分をΔv、
効果音増分をΔfn、
前記車速vより車速増分Δvだけ低い車速対応周波数をfn−1とした場合、前記車速対応周波数fnを、

fn=(fn−1)+Δfn
=(fn−1)+(loga/k)×Fmin×a^{(v−V)/k}×Δv
If fn≧Fmax
Then V→V+1(0、v1、v2、又はv3、…)、fn→Fmin
で求めるようにしてもよい。
この発明によれば、車速vに応じて、周波数変化率調整係数kや上限周波数Fmax等のパラメータを切り替えても効果音の周波数を車速の増加に応じて連続的に変化させることができる。
なお、前記周波数変化率調整係数kを前記車速に基づき制御するようにしてもよい。
この発明によれば、周波数変化率調整係数kを車速vに基づき制御するようにしているので、車速の変化に対して車速対応周波数の変化量を制御(チューニング)することができ、自動車走行音としてのリアリティを確認しながら効果音を生成することができる。
また、上記各発明において、
さらに、前記スピーカに入力する効果音信号をゲイン倍するゲイン手段を備え、
該ゲイン手段は、
前記車速の増加中に前記車速対応周波数fnを前記上限周波数Fmaxから前記下限周波数Fminに切り替えるとき、効果音が小さくなるように前記ゲイン倍を設定するようにしてもよい。
この発明によれば、車速の増加に応じて上限周波数が下限周波数に切り替わるとき、効果音を滑らかに、自然に、且つ違和感なく切り替えることができる。
この発明によれば、無限音階のコンセプトを利用し、下限周波数と上限周波数との間で、各次数成分の複数の周波数の周波数比が常に定数となる効果音を繰り返し発生させることで、比較的低周波領域の効果音のみを利用しても、車速と車速加速度に応じた違和感のない加速効果音を発生させることができる。
結果として、車速の増加に応じて発生する効果音が、高速領域であっても自動車走行音としてのリアリティ(自然感)の高さを維持することができる。
図1は、第1実施例に係る能動型効果音発生装置を搭載した車両の概略構成を示すブロック図である。 図2Aは車速ゲインテーブル、図2Bはアクセルゲインテーブル、図2Cは加速度ゲインテーブルの例を示すマップである。 図3は、基本周波数生成テーブルの一例を示すマップである。 図4は、基本周波数生成テーブルと、次数音響信号生成テーブルの構成及び作用の説明に供される特性図である。 図5は、比較例の車速対周波数の波形データテーブルである。 図6は、変形例に係る基本車速対応周波数生成器のアルゴリズムの説明図である。 図7A、図7Bは、車速の増加に対して上限周波数又は下限周波数を増加させる第2実施例の波形データテーブルの説明図である。 図8A、図8Bは、第3実施例の波形データテーブルの説明図である。 第4実施例に係る能動型効果音発生装置を搭載した車両のブロック図である。 図10Aは、第4実施例に係る周波数ゲインテーブルの作成例を示す説明図である。図10Bは、周波数ゲイン特性テーブルの説明図である。 図11は、第5実施例に係る能動型効果音発生装置を搭載した車両のブロック図である。 図12は、第5実施例に係る正規化周波数ゲインテーブルの説明図である。
以下、この発明に係る能動型効果音発生装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施例]
[第1実施例の構成]
図1は、第1実施例に係る能動型効果音発生装置10を搭載した車両12の概略構成を示すブロック図である。
車両12は、燃料電池自動車やハイブリッド自動車等を含む電気自動車(マニュアル運転自動車の他、自動運転自動車でもよい。)であり、車輪(駆動輪)102の駆動源としてモータ100を備える。モータ100は、コンピュータであるモータECU(Electronic Control Unit)104により制御される。
モータECU104には、アクセルペダル106の開度を検出するアクセル開度センサ14からアクセル開度θapが供給されている。
モータECU104は、アクセル開度θapに従いモータ100を駆動し、駆動されたモータ100は、車軸101を介して車輪102を回転させる。モータ100と車軸101との間にトランスミッションを介してもよい。
モータ100の回転数あるいは車軸101の回転数に基づき車速センサ16により車速v[km/h]が検出される。
能動型効果音発生装置10は、音響制御ECUにより構成され、車速センサ16から供給される車速v、及びアクセル開度センサ14から供給されるアクセル開度θapに応じた音響信号Sadを生成し、図示しないD/A変換器を介してスピーカ20に供給する。
スピーカ20は、能動型効果音発生装置10により生成された音響信号Sadに対応する効果音を車室内に出力する。
能動型効果音発生装置10は、車速vに基づいて次数音響周波数fc、fd、feを有する次数音響信号Sc、Sd、Seを生成する波形データテーブル(次数音響信号生成器ともいう。)22と、次数音響信号Sc、Sd、Seの振幅(ゲイン)をそれぞれ調整(通常、増幅)して次数音響信号Sc´、Sd´、Se´を生成するゲインCテーブル24cとゲインDテーブル24dとゲインEテーブル24eからなる振幅データテーブル(次数毎の車速ゲインテーブルともいう。)24と、次数音響信号Sc´、Sd´、Se´を合成(加算)して音響信号Sbを生成する加算器26と、を備える。
ここで、ゲインCテーブル24cとゲインDテーブル24dとゲインEテーブル24eは、それぞれ、車速vに応じて次数音響周波数fc、fd、feの振幅を個々に定義する(変化させる)テーブルデータである。
なお、次数音響周波数fc、fd、feの数は、3個に限らず、4個、5個、…10個以上等、2個以上の複数個に選択される。
能動型効果音発生装置10は、また、車速vを微分して車両加速度Δaを生成する車両加速度生成器28と、車速ゲインテーブル30、アクセルゲインテーブル32、及び加速度ゲインテーブル34からなる振幅データテーブル(ゲイン生成器ともいう。)36と、乗算器38と、加算器40と、を備える。
図2Aは、車速ゲインテーブル30、図2Bは、アクセルゲインテーブル32、図2Cは、加速度ゲインテーブル34の例を示すマップ(特性)である。
車速ゲインテーブル30は、供給される車速vに対し、低中速域まで出力される車速ゲインGvが一定で、低中速域から高速域まで出力される車速ゲインGvが線形に増加する特性になっている。
アクセルゲインテーブル32は、供給されるアクセル開度θapに対し、低中速域まで出力されるアクセルゲイン(アクセル開度ゲインともいう。)Gapが一定で、低中速域から中高速域まで出力されるアクセルゲインGapが線形に増加し、高速域では出力されるアクセルゲインGapが一定の特性になっている。
加速度ゲインテーブル34は、供給される車両加速度Δaに対し、低中速域まで出力される加速度ゲインGΔaが一定で、低中速域から高速域まで出力される加速度ゲインGΔaが対数的に増加する特性になっている。
車速ゲインGvとアクセルゲインGapが乗算器38で乗算され、乗算結果(積:Gv×Gap)に対し、加算器40で加速度ゲインGΔaが加算され、加算結果(和:Gv×Gap+GΔa)が調整ゲインGs(Gs=Gv×Gap+GΔa)として出力される。
さらに、能動型効果音発生装置10は、ゲインの調整が可能なゲインアンプ42を備えている。
ゲインアンプ42は、加算器26から供給される音響信号Sbのゲインを、加算器40から供給される調整ゲインGs倍して、音響信号Sadを生成しスピーカ20に供給する可変ゲインアンプとして機能する。
[波形データテーブル22の構成と作用]
波形データテーブル22の構成と作用について説明する。
波形データテーブル22は、車速vに基づいて基本車速対応周波数(基本周波数、車速対応周波数ともいう。)fnを生成する基本周波数生成テーブル(車速対応周波数生成テーブル又は基本車速対応周波数生成器もしくは車速対応周波数生成器ともいう。)50と、基本周波数fnから、それぞれ、次数音響周波数fc、fd、feを有する次数音響信号Sc、Sd、Seを生成する次数音響信号生成テーブル(次数音響信号生成器ともいう。)52c、52d、52eからなる次数音響信号生成テーブル52と、を備える。
図3は、基本周波数生成テーブル50の一例のマップ(特性)を示している。基本周波数生成テーブル50の特性図と考えてもよい。
横軸が車速vで、車速v=0から車速v=v1まで、車速v=v1から車速v=v2まで、車速v=v2から車速v=v3まで、車速v=v3から車速v=v3以上と4分割されている。この第1実施例では、後述する周波数変化率調整係数kを車速vに対して定数としているので、v1=v2−v1=v3−v2…と等分割になっている。
縦軸が基本周波数fnで、下限周波数Fminから上限周波数Fmaxまでが定義されている。この場合、下限周波数Fminは、スピーカ20から出力可能な音の最低周波数以上の低周波数に設定され、上限周波数Fmaxは、乗員がスピーカ20から音が出力されていると気づき難い上限周波数以下の高周波数に設定されている。下限周波数Fmin及び上限周波数Fmaxは、車両構造、シート位置等、車室内の構造にも影響されるので、各値は、車種毎にチューニングされる。
ここで、基本周波数fnは、例えば、車速v=v1の下限周波数Fminから車速v2の上限周波数Fmaxまで指数関数的に増加する。
車速v=0〜v1、車速v=v2〜v3、車速v=v3以上で、車速v=v1〜v2までと同じ指数関数的増加を繰り返す、いわゆるシェパードの無限音階に近似した設定とされている。
具体的には、指数関数の底(後述する定数倍と同じ)をa(a>1)とし、「^」を累乗として、基本周波数fnを、次の(1)式により算出するようにしている。
fn=Fmin×a^{(v−V)/k},If fn≧Fmax
Then V→V+1(0、v1、v2、又はv3、…) …(1)
なお、(1)式では、毎回、下限周波数Fminをベースに基本周波数fnを計算しているので、上限周波数Fmaxから下限周波数Fminに戻す必要はない。
但し、fn:基本周波数(基本車速対応周波数)、Fmin:下限周波数、a:定数倍、v:車速、V:V=0、v1、v2、v3、…であって、基本周波数fnが上限周波数Fmaxとなる車速、及びk:周波数変化率調整係数であって、kはk>0で、この第1実施例では、kが定数である。このように、基本周波数fnは、変数としての車速vの指数関数であり、残りFmin、a、V、Fmax、及びkはパラメータである。
図4は、基本周波数生成テーブル50と、次数音響信号生成テーブル52の構成及び作用の説明、すなわち波形データテーブル22の構成及び作用の説明に供される特性図である。
図4から分かるように、周波数変化率調整係数kは、物理的な意味合いとして、効果音の周波数構成が繰り返される周期(車速間隔)である。周波数変化率調整係数kの値は、車速vに基づき設定される。
図4において、例えば、時点t1、t2、t3において、次数c(Ord c)、次数d(Ord d)、次数e(Ord e)の周波数fの大小関係が入れ替わっているが、周波数成分としてはFmin、Fmin×a、Fmin×a^2と同じ構成になっている。
ここで、時点t1、t2、t3の車速間隔は、周波数変化率調整係数kで定義される。周波数変化率調整係数kが大きいほど、同じ周波数構成に戻るまでの車速間隔が大きくなり、周波数変化率が小さくなる。
例えば、k=20の場合、20[km/h]毎に効果音の周波数構成が同じになる。この場合、20[km/h]毎に、下限周波数Fminから上限周波数Fmaxまで変化する周波数構成が繰り返されるような設定になる{上記(1)式参照}。
また、1つの次数に対して、上限周波数Fmaxになる車速間隔(v1、v2−v1)は、OrdN×kとなる。OrdNは、次数周波数の数であり、図4例では、Ord c、Ord d、Ord eと、OrdN=3である。
図4中、車速vがv=v1のとき、次数音響信号生成テーブル52cでは、次数c(Ord cという。)の次数音響周波数fcを有する次数音響信号Sc=Sc1を生成する際に、基本周波数fn(図3も参照)を参照して、次数音響周波数fc=fc1=Fminを生成した後、該次数音響周波数fc1を有する一定振幅の次数音響信号Sc1を生成する。
また、車速vがv=v1のとき、次数音響信号生成テーブル52dでは、次数d(Ord dという。)の次数音響周波数fd1を有する次数音響信号Sd=Sd1を生成する際に、次数音響周波数fc=fc1をa倍して生成する(fd1=a×fc1=a×Fmin)。そして、該次数音響周波数fd1を有する一定振幅の次数音響信号Sd1を生成する。
さらに、車速vがv=v1のとき、次数音響信号生成テーブル52eでは、次数e(Ord eという。)の次数音響周波数fe1を有する次数音響信号Se=Se1を生成する際に、次数音響周波数fc=fc1をa^2倍して生成する(fe1=a×a×fc1=fc1×a^2=Fmin×a^2)。そして、該次数音響周波数fd1を有する一定振幅の次数音響信号Sd1を生成する。
同様に、図4中、車速vがv=vnのとき、次数音響信号生成テーブル52cでは、次数c(Ord c)の次数音響周波数fcを有する次数音響信号Sc=Scnを生成する際に、基本周波数fn(図3も参照)を参照して、次数音響周波数fc=fcnを生成した後、該次数音響周波数fcnを有する一定振幅の次数音響信号Scnを生成する。
また、車速vがv=vnのとき、次数音響信号生成テーブル52dでは、次数d(Ord d)の次数音響周波数fdnを有する次数音響信号Sd=Sdnを生成する際に、次数音響周波数fc=fcnをa倍して生成する(fdn=a×fcn)。そして、該次数音響周波数fdnを有する一定振幅の次数音響信号Sdnを生成する。
さらに、車速vがv=vnのとき、次数音響信号生成テーブル52eでは、次数e(Ord e)の次数音響周波数fenを有する次数音響信号Se=Senを生成する際に、次数音響周波数fc=fcnをa^2倍して生成する(fen=a×a×fcn=fcn×a^2)。そして、該次数音響周波数fenを有する一定振幅の次数音響信号Sdnを生成する。
少し詳しくなるが、念のために説明すると、同様に、図4中、車速vがv=vmのとき、次数音響信号生成テーブル52cでは、次数c(Ord c)の次数音響周波数fcを有する次数音響信号Sc=Scmを生成する際に、基本周波数fn(図3も参照)を参照して、次数音響周波数fc=fcmを生成した後、該次数音響周波数fcmを有する一定振幅の次数音響信号Scmを生成する。
また、車速vがv=vmのとき、次数音響信号生成テーブル52dでは、次数d(Ord d)の次数音響周波数fdmを有する次数音響信号Sd=Sdmを生成する際に、次数音響周波数fc=fcmをa倍して生成する(fdm=a×fcm)。そして、該次数音響周波数fdmを有する一定振幅の次数音響信号Sdmを生成する。
さらに、車速vがv=vmのとき、次数音響信号生成テーブル52eでは、次数e(Ord e)の次数音響周波数femを有する次数音響信号Se=Semを生成する際に、fem=fcm×a^2とするが、このfem=fcm×a^2の値は、fem≧Fmaxとなっている。このとき、femは、fem=fem/(a^OrdN)となるので、fem=fem/a^3になり、fem=fcm×a^2/a^3=fcm/aになる。結果として、この第1実施例では、OrdN=3であるので、次数音響周波数femを生成する際、次数音響周波数fcmを1/a倍して生成すればよい。そして、該次数音響周波数femを有する一定振幅の次数音響信号Sdmを生成する。
このように次数音響信号(fc1、fd1、fe1)、(fcn、fdn、fen)、(fcm、fdm、fem)は、次の(2)式に示すように、各次数成分の周波数比が常に定数倍aになっている。なお、特にa=2の場合、各次数成分の次数音響周波数fc1、fd1、fe1、fcn、fdn、fen、fcm、fdm、femは、調和(2倍、4倍、…)になっている。
fc1:fd1:fe1=fcn:fdn:fen=fem:fcm:fdm=1:a:a^(OrdN−1) …(2)
第1実施例の場合、OrdN=3であるので、1:2:4になる。
このようにして、波形データテーブル22において、車速vに基づき基本周波数生成テーブル50で生成された基本周波数fnから次数音響信号生成テーブル52c、52d、52eにより、それぞれが車速対応周波数である次数音響周波数fc、fd、feを有する次数音響信号Sc、Sd、Seが生成される。
ここで、具体的な数値例での計算例を説明する。
(1)式において、a=2、Fmin=60[Hz]、OrdN=3、Fmax=Fmin×a^OrdN=60×2^3=480[Hz]、k=20[km/h]とする。
1.車速v=k=20[km/h]の場合、基本周波数fnは、fn=Fmin×2^{(20−0)/20}=120[Hz]で、Ord eの次数音響周波数fe=fn×2^2=480[Hz]=Fmaxになる。
その直後にfe=fe/(a^OrdN)=60[Hz]=Fminと、次数音響周波数feを下限周波数Fmin方向に戻す。
このとき、音の周波数構成は、0[km/h]時と同じく60[Hz](Ord e)、120[Hz](Ord c)、240[Hz](Ord d)となる。このように、効果音は、周波数変化率調整係数kの車速間隔で繰り返される。
2.車速v=v1=k×OrdNのとき、(1)式より、V=0[km/h]、fn=Fmin×2^{(60−0)/20}=480[Hz]=Fmaxになる。
このように、v=k×OrdNの間隔で基本周波数fnが下限周波数Fminから上限周波数Fmaxになる。ここで、fn=fcであるが、fd、feも同様な車速間隔で上限周波数Fmaxになる。
3.その直後に、V=v1=60[km/h]になり、fn=Fmin×2^{(60−60)/20}=Fminになって、基本周波数fnが下限周波数Fminに戻る。
4.v2=120[km/h]のとき、V=60[km/h]、fn=Fmin×2^{(120−60)/20}=480[Hz]=Fmaxになる。このように、v=k×OrdNの間隔(v2−v1)で基本周波数fnが、下限周波数Fminから上限周波数Fmaxになる。
[第1実施例の全体動作]
音響制御ECUにより構成される能動型効果音発生装置10は、サンプリングクロックに基づき、msオーダーのきわめて短い時間に、車速vに基づく無限音階に係る音響信号Sadを生成(制御)する。制御の主体は、音響制御ECU(のCPU)である。
停車中又は一定速度で走行中の車両12のアクセルペダル106が運転者により踏み込まれると、モータECU104を通じてモータ100が回転駆動され、この回転駆動により車軸101を通じて車輪102が回転されることで、車両12が加速される。
加速中に、車速センサ16により車速vが検出される。検出された車速vにより波形データテーブル22が参照されて、車速vが、例えば、v=0〜v1の間で、基本周波数生成テーブル50により基本周波数fnが生成され(図3)、生成した基本車速対応周波数fnに基づき、次数音響信号生成テーブル52c、52d、52eが参照されて次数音響信号Sc、Sd、Seが生成される{(2)式}。
生成された次数音響信号Sc、Sd、Seの振幅が、振幅データテーブル24が参照されて調整され(ゲイン倍され)次数音響信号Sc´、Sd´、Se´が生成され、加算器26で合成されて音響信号Sbが生成される。生成された音響信号Sbは、ゲインアンプ42の入力端子に供給される。
以下、同様にして、(1)式により計算される図4に示した波形データテーブル22(次数音響信号生成テーブル52)の特性に沿い、車速vの増加に対して、下限周波数Fminと上限周波数Fmaxで繰り返す複数の次数音響信号Sc、Sd、Seからなる音響信号Sbがゲインアンプ42の入力端子に供給される。
波形データテーブル22と振幅データテーブル24とにより音響信号Sbが生成される動作と並列的に、車速vと、車速vに基づき車両加速度生成器28により生成された加速度Δaと、アクセル開度θapと、から、それぞれ車速ゲインテーブル30(図2A)、加速度ゲインテーブル34(図2C)、及びアクセルゲインテーブル32(図2B)を参照して、さらに乗算器38及び加算器40により前記音響信号Sbを増強するための調整ゲインGs(Gs=Gv×Gap+GΔa)が生成され、ゲインアンプ42のゲイン調整端子に供給される。
調整ゲインGsにより音響信号Sbのゲイン(振幅)が調整(車両12の加速過程では増強)され、調整後の音響信号Sadがスピーカ20に供給される。
これによりスピーカ20から車室内に、例として、図4に示したように、車速vの増加に対して、下限周波数Fminと上限周波数Fmaxで繰り返す3つの次数音響周波数fc、fd、feから聞こえる3つの効果音、いわゆる無限音階での3つの効果音が合成された効果音を発生することができる。結果として、車速vの増加に応じて、自動車走行音としてリアリティの高い効果音を発生することができる。
[第1実施例の効果]
上記した第1実施例の効果を、比較例と対比して説明する。
図5は、比較例の車速v対周波数fの波形データテーブル(比較例の波形データテーブルという。)60を示している。
一般に、スピーカ20と車室内指向性に基づき、効果音のリアリティを損なわずに再生可能な周波数範囲は、下限周波数Fminと上限周波数Fmaxとの間である。
図5の比較例において、周波数fは、低次数の特性Ord c、中次数の特性Ord d、及び高次数の特性Ord eを参照して、それぞれf=K×v(常数Kと車速v)により発生可能である。
比較例において、前記周波数範囲内を利用可能範囲の周波数とすると、第1に低次数の特性Ord cは、広い車速範囲で効果音を発生できるが、車速変化量に対する周波数変化量が小さい。第2に、高次数の特性Ord eは、車速変化量に対する周波数変化量は大きいが、効果音を発生できる車速範囲が狭い。結果として、効果音のリアリティを損なわない車速vの範囲は、車速vrまでの狭い範囲になる。
これに対して、第1実施例では、図4に示したように、無限音階のコンセプトを利用し、一定な周波数範囲Fmin〜Fmax内で、同一車速vで複数の次数音響周波数fc、fd、feの各次数成分の周波数比が常に定数aである効果音を繰り返させることで、比較的低周波領域の音のみを利用しても、車速vと車両加速度Δaに応じた違和感のない加速効果音を発生させることができるようになり、前述した問題点が解決される。
すなわち、第1実施例による能動型効果音発生装置10によれば、車速vの増加に応じて発生する効果音が、車速vの高速領域であっても自動車走行音としてのリアリティ(自然感)の高さを維持することができる。
[変形例]
上述した第1実施例では、図3に示した基本周波数生成テーブル50を参照して車速vに対する基本周波数(基本車速対応周波数)fnを生成するようにしている。この場合、上記(1)式中の下限周波数Fmin、上限周波数Fmax、及び周波数変化率調整係数kの各パラメータは、それぞれ定数としている。
後述する第2実施例及び第3実施例では、これらのパラメータ(Fmin、Fmax、k)を変数とすることで、基本周波数fnを車速vの関数として変化させる例を示している。
この変形例は、これらのパラメータを変化させても、基本周波数fnを連続的に算出できるようにした技術である。
なお、この変形例(数式による基本車速対応周波数fnの算出)は、パラメータが定数である第1実施例にも利用可能である。
図6は、変形例に係る基本車速対応周波数生成器(基本周波数生成テーブル)50Aのアルゴリズムの説明図である。
基本車速対応周波数fnは、(1)式に示したように算出されるが、図6に示すように、1サンプリング時間前の基本車速対応周波数をfn−1とし、現サンプリング時間での車速変化量Δvが十分に小さい場合には、現在の基本車速対応周波数fnと、1サンプリング時間前の基本車速対応周波数fn−1との間のカーブは直線で近似することができる。
そうすると、周波数変化量Δfnは、(1)式の指数関数を車速vで微分したときの微分値をf´とすると、次の(3)式により算出することができる。
Δfn=f´×Δv
={(loga)/k}×Fmin×a^{(v−V)/k}×Δv …(3)
この周波数変化量Δfnを計算することで、現在の基本車速対応周波数fnは、1サンプリング時間前の基本車速対応周波数fn−1と、1サンプリング時間での周波数変化量Δfnを用いて、次の(4)式により逐次的に算出することができる。
fn=fn−1+Δfn …(4)
よって、この変形例においては、車速v=0〜v1、車速v=v2〜v3、車速v=v3以上で、指数関数の底(後述する定数倍と同じ)をa(a>1)とし、「^」を累乗として、基本車速対応周波数fnは、次の(5)式により算出することができる。
fn=fn−1+Δfn、
Δfn=
{(loga)/k}×Fmin×a^{(v−V)/k}×Δv、
If fn≧Fmax
Then V→V+1(0、v1、v2、又はv3、…)、fn→Fmin …(5)
この変形例では、逐次計算により、加速に伴い、基本車速対応周波数fnが大きくなる一方であるので、fnがFmaxとなったとき、fnをFminに戻す必要があることに留意する。
但し、fn:基本車速対応周波数(車速対応周波数)、Fmin:下限周波数、a:定数倍、v:車速、V:V=0、v1、v2、v3、…であって、基本車速対応周波数fnが上限周波数Fmaxとなる車速、及びk:周波数変化率調整係数である。なお、(3)式及び(4)式を利用するに当たり、車速間隔、例えば、v3−v2とv2−v1は、等しくなくともよい。
上述した第1実施例においても、パラメータを変化させることができるが、パラメータの変化により生成される周波数が不連続になる場合があり、この場合には、聴音として違和感がある。これに対して、変形例の逐次計算の利点としては、連続的に周波数を算出しているので、パラメータ変化時の聴音としての違和感を解消することができる。
[第2実施例]
上記変形例を適用した第2実施例では、第1実施例に比較して、車速vが高くなると、より加速感を味わえるように、上限周波数Fmax又は下限周波数Fminが大きくなるように、基本周波数fnを加工している。
これを実現するために、第2実施例に係る能動型効果音発生装置10A(図1)では、第1実施例に係る能動型効果音発生装置10に対して、波形データテーブル22を波形データテーブル22Aに変更している。
図7Aの車速vに対する周波数変化の特性qから、図7Bの第2実施例の波形データテーブル22Aでは、車速vの増加に対して周波数fの上限周波数Fmax´(又は下限周波数Fmin´)が、車速vがv=0では最小となり、車速vの増加に応じてS字カーブ的に増加し、高車速Vmaxで、最大値となるように設定している。
なお、この第2実施例では、車速vに応じてパラメータである下限周波数Fmin´又は上限周波数Fmax´を変化させているので、基本周波数fnは、変形例の上記(5)式により連続的に算出することができる。
このように第2実施例に係る能動型効果音発生装置10Aでは、車速vが高くなると、より加速感が味わえるように、車速vの低い側に比較して車速vの高い側で周波数範囲が広がるように設定可能になっている。
すなわち、車速vに応じて、周波数変化率調整係数kや上限周波数Fmax等のパラメータを切り替えても逐次更新により効果音の周波数を連続的に変化させることができる。
この第2実施例によれば、無限音階のコンセプトを利用し、下限周波数Fmin´又は上限周波数Fmax´を車速vに応じて変化させた特性の中で、効果音を繰り返し発生させることで、比較的低周波領域の効果音のみを利用しても、車速vと車速加速度Δaに応じた違和感のない加速効果音を発生させることができる。
実際上、Fmax=Fmin×a^OrdN(a^OrdNは、決定されたパラメータ)という関係があるので、例えば、一方の上限周波数Fmaxを上限周波数Fmax´に変化させると、下限周波数Fmin´は、この関係に基づいて変化する。より具体的に説明すると、上限周波数Fmax又は下限周波数Fminの一方を、例えば、図7Aの特性qのように車速Vの増加に沿って非線形(線形でもよい。)で増加するように定義すると、図7Bに示すように、上限周波数Fmax´又は下限周波数Fmin´の他方も上記関係に基づいて車速Vの増加に応じて非線形で増加することになる。
結果として、車速vの増加に応じて発生する効果音が、高速領域であっても自動車走行音としてのリアリティ(自然感)の高さを維持することができる。
[第3実施例]
この第3実施例では、第1実施例に比較して、車速vが高くなると、より加速感を味わえるように、車速vの増加に対する周波数変化量(Δf/Δv)が大きくなるように、車速対応周波数fnを加工している。
これを実現するために、第3実施例に係る能動型効果音発生装置10B(図1)では、第1実施例に係る能動型効果音発生装置10に対して、波形データテーブル22を波形データテーブル22Bに変更している。
図8Aに示すように、波形データテーブル22Bでは、上記(1)式の周波数変化率調整係数kが、車速v=0で最大値maxを取り、車速vの増加に応じて低下するように設定している。
このように設定すると、図8Bに示すように、第3実施例の波形データテーブル22Bは、車速vの増加に対して、周波数fの変化量が連続的に大きくなるようにできる。
なお、この第3実施例では、車速vに応じてパラメータである周波数変化率調整係数kを変化させているので、基本車速対応周波数fnは、変形例の上記(5)式により算出する。
このように第3実施例に係る能動型効果音発生装置10B(図1)では、車速vが高くなると、より加速感を味わえるように、車速vの低い側に比較して車速vの高い側での周波数変化量(Δf/Δv)が大きくなるように設定可能になっている。
すなわち、周波数変化率調整係数kを車速vの増加に応じて小さくしているので、車速vの増加に対して車速対応周波数fnの変化量(周波数増分/車速増分)を大きくすることができ、自動車走行音としてのリアリティをより高くすることができる。
なお、周波数変化率調整係数kは、図8Aに示したように、車速vの増加に応じて、一律に小さくするのではなく、実際の車両環境(ウェット・ドライ、悪路等の路面状態や、環境温度、気圧、サスペンションの変更)等を考慮して、車速vに基づき制御(チューニング)してもよい。この場合においても、自動車走行音としてのリアリティを確認しながら効果音が滑らかに聞こえるように、車速vの変化に対して車速対応周波数fnの変換量を制御(チューニング)することが好ましい。
[第4実施例]
この第4実施例は、車速vの増加に対して上限周波数Fmaxと下限周波数Fminが一定で変化しない第1実施例及び第3実施例に適用可能である。この第4実施例では、車室の音場特性の逆特性を反映することで、乗員耳位置で、加速時に滑らかな効果音の発生を実現できる。
これを実現するために、図9に示す第4実施例に係る能動型効果音発生装置10Cでは、第1実施例及び第3実施例のゲインCテーブル24cとゲインDテーブル24dとゲインEテーブル24eからなる振幅データテーブル24(図1)を、1つの周波数ゲインテーブル24Fからなる振幅データテーブル24Aに代替している。
図10Aは、周波数ゲインテーブル24Fの作成例を示している。図10Aの左側に示すゲインGの特性(ゲイン特性)200は、下限周波数Fminと上限周波数Fmaxとの間で、ゲインGが釣り鐘状に変化する特性になっている。
そして、図10Aの右側に示すゲインGの特性(ゲイン特性)202は、周波数fの変化に対する車室内の音場特性の逆特性を示している。
特性200と特性202とを周波数f毎に乗算することで、図10Bの縦軸(周波数f軸)の左側に示す周波数ゲインテーブル24Fの特性204を作成することができる。
この周波数ゲインテーブル24Fの利用に際しては、車速vの増加に応じて波形データテーブル22(図4)又は波形データテーブル22B(図8B)により、図10Bの縦軸の右側に示す車速・周波数特性(図4の波形データテーブル22を模式的に示している。)を参照して説明すると、車速vに応じて、次数音響周波数fc、fd、feを有する次数音響信号Sc、Sd、Seを生成する。生成した次数音響信号Sc、Sd、Seの振幅(ゲインG)を、次数音響周波数fc、fd、feの周波数fに対応するゲインGの特性(周波数ゲイン特性)204(図10B)から求め、次数音響信号Sc´、Sd´、Se´を生成する。
このように生成した第4実施例に係る能動型効果音発生装置10C(図9)では、効果音の発生に車室の音場特性の逆特性202を反映したので、乗員の耳位置でより滑らかに増加する効果音を発生する。
また、ゲイン特性200では、下限周波数Fminと上限周波数Fmax近傍のゲインGが小さくなるようにしているので、効果音の切り替わり時を感じさせない効果音を発生することができる。
換言すれば、車速vの増加に応じて上限周波数Fmaxが下限周波数Fminに切り替わるとき、効果音を滑らかに、自然に、且つ違和感なく、切り替えることができる。
[第5実施例]
この第5実施例は、図7Bの波形データテーブル22Aを参照して説明した第2実施例に対し第4実施例の考え方を一部取り入れた技術内容である。
つまり、この第5実施例では、車速vの増加に対し、下限周波数Fminを一定とし、上限周波数Fmaxを、第2実施例と同様に、図7Bに示した上限周波数Fmax´のように増加させた場合に、上限周波数Fmax´と下限周波数FminでのゲインGを小さくして、効果音の切り替わり時を感じさせない効果音を発生させる技術内容である。
そのため、図11に示す第5実施例に係る能動型効果音発生装置10Dでは、第4実施例で採用した周波数ゲインテーブル24Fを、図12に示すゲインGの特性(正規化周波数ゲイン特性)210を有する正規化周波数ゲインテーブル24Gに代替している。
この第5実施例では、振幅データテーブル24B中の正規化周波数ゲインテーブル24Gの利用に際しては、車速vの増加に応じて波形データテーブル22A´(図7Bに示した波形データテーブル22A)により、図12の縦軸の右側に示す車速・周波数特性(図7Bの波形データテーブル22を模式的に示している。)を参照して説明すると、車速vに応じて、次数音響周波数fc、fd、feを有する次数音響信号Sc、Sd、Seを生成する。
このとき、上限周波数Fmax´を、正規化周波数fnormに変換して、次数音響信号Sc、Sd、Seの振幅(ゲイン)を、次数音響周波数fc、fd、feの周波数fに対応するゲインGの特性(正規化周波数ゲイン特性)210(図12)から求め、次数音響信号Sc´、Sd´、Se´を生成する。
このように、図12に示す正規化周波数ゲインテーブル24Gの特性210を利用することで、車速vに応じて上限周波数Fmax´を変化させて、より加速感を味わえるようにすると共に、周波数fの上限周波数Fmax´から下限周波数Fminへの切り替わり時において、効果音の切り替わりを感じさせることのない効果音を発生することができる。
換言すれば、車速vの増加に応じて上限周波数Fmax´が下限周波数Fmin(又はFmin´)に切り替わるとき、効果音を滑らかに、自然に、且つ違和感なく、切り替えることができる。
なお、この発明は、上述した実施例に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採りうることができる。
10、10A、10B、10C、10D…能動型効果音発生装置
12…車両 14…アクセル開度センサ
16…車速センサ 20…スピーカ
22、22A、22B…波形データテーブル
24、24A、24B、36…振幅データテーブル
50…基本周波数生成テーブル
52…次数音響信号生成テーブル 100…モータ
101…車軸 102…車輪

Claims (4)

  1. 車両の駆動源として電動機を備える前記車両に搭載される能動型効果音発生装置であって、
    車速を検出する車速検出手段と、
    検出された前記車速に応じてスピーカから発生しようとする複数の次数成分の周波数からなる効果音の車速対応周波数を設定する車速対応周波数設定手段と、を備え、
    前記車速対応周波数設定手段は、
    前記車速対応周波数を、下限周波数と上限周波数との間に設定し、車速の増加に応じて複数の前記次数成分の周波数をそれぞれ前記下限周波数から前記上限周波数まで指数関数的に増大させると共に、複数の前記次数成分の周波数比が定数倍の関係になるように設定し、且つ車速の増加に応じて、前記下限周波数と前記上限周波数との間で、前記効果音が繰り返して発生されるように制御するに辺り、
    前記定数倍をa(a>1)、
    ^を累乗として、前記車速対応周波数をfn、fn×a、fn×a^2、…、
    前記下限周波数をFmin、
    前記上限周波数をFmax、
    前記車速をv、
    周波数変化率調整係数をk、
    前記効果音が前記上限周波数Fmaxになったときの前記車速vをV
    とした場合、前記車速対応周波数fnを、

    fn=Fmin×a^{(v−V)/k},If fn≧Fmax
    Then V→V+1
    で求める
    ことを特徴とする能動型効果音発生装置。
  2. 車両の駆動源として電動機を備える前記車両に搭載される能動型効果音発生装置であって、
    車速を検出する車速検出手段と、
    検出された前記車速に応じてスピーカから発生しようとする複数の次数成分の周波数からなる効果音の車速対応周波数を設定する車速対応周波数設定手段と、を備え、
    前記車速対応周波数設定手段は、
    前記車速対応周波数を、下限周波数と上限周波数との間に設定し、車速の増加に応じて複数の前記次数成分の周波数をそれぞれ前記下限周波数から前記上限周波数まで指数関数的に増大させると共に、複数の前記次数成分の周波数比が定数倍の関係になるように設定し、且つ車速の増加に応じて、前記下限周波数と前記上限周波数との間で、前記効果音が繰り返して発生されるように制御するに辺り、
    前記定数倍をa(a>1)、
    ^を累乗として、前記車速対応周波数をfn、fn×a、fn×a^2、…、
    前記下限周波数をFmin、
    前記上限周波数をFmax
    前記車速をv、
    周波数変化率調整係数をk、
    前記効果音が前記上限周波数Fmaxになったときの前記車速vをV、
    車速増分をΔv、
    効果音増分をΔfn、
    前記車速vより車速増分Δvだけ低い車速対応周波数をfn−1とした場合、前記車速対応周波数fnを、

    fn=(fn−1)+Δfn
    =(fn−1)+(loga/k)×Fmin×a^{(v−V)/k}×Δv
    If fn≧Fmax
    Then V→V+1(0、v1、v2、又はv3、…)、fn→Fmin
    で求める
    ことを特徴とする能動型効果音発生装置。
  3. 請求項に記載の能動型効果音発生装置において、
    前記周波数変化率調整係数kを前記車速vに基づき制御する
    ことを特徴とする能動型効果音発生装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の能動型効果音発生装置において、
    さらに、前記スピーカに入力する効果音信号をゲイン倍するゲイン手段を備え、
    該ゲイン手段は、
    前記車速の増加中に前記車速対応周波数fn前記上限周波数Fmaxから前記下限周波数Fminに切り替えるとき、効果音が小さくなるように前記ゲイン倍を設定する
    ことを特徴とする能動型効果音発生装置。
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