JP6733109B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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Description

この発明は、扱胴の回転を停止させるとともにカバー体を開作動させる緊急操作を行う緊急操作手段を備えた脱穀装置に関する。
扱室内で回転駆動することにより穀稈の脱穀処理を行う扱胴と、扱室を開閉するカバー体と、前記扱胴の側方に配置されて穂先が扱胴側を向いた状態の穀稈を搬送するフィードチェーンと、カバー体側に設けられ且つカバー体の閉状態時にフィードチェーンと共に搬送中の穀稈の株元側を挟持する挟持体と、該カバー体を閉状態でロックするロック部材と、手動操作可能なロック解除レバーとを備え、カバー体を開作動することにより、挟持体とフィードチェーンとによる挟持を解除できる脱穀装置が従来公知である。
この脱穀装置によれば、フィードチェーンと挟持体との間に手作業で穀稈を導入して脱穀する手扱ぎ作業を行っている最中に、異物がフィードチェーンと挟持体との間に挟まれる等の緊急時の場合であっても、所定の緊急操作を行うことで、ロック解除装置を介してロックを解除しカバー体を速やかに開作動することによって、挟持体とフィードチェーンとによる挟持を解除できる構成が示されている。
特開2014−158448号公報
上記文献では、ロック解除装置が操作された際に、ロック解除レバーをロック解除側に操作することでカバー体を開作動させて挟持体及びフィードチェーンによる挟持を解除するものであるが、アクチュエータを介してロック解除レバーをロック解除操作する際に、アクチュエータに過負荷がかかることによって、ロック解除レバーのロック解除操作がスムーズに行われない場合があり得るという課題があった。
本発明は、ロック解除レバーをロックが解除される側であるロック解除側に揺動作動させるロック解除装置を備えた脱穀装置において、ロック解除装置のアクチュエータを介したロック解除レバーのロック解除操作を、より迅速且つ確実に実行することができる脱穀装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明は、第1に、扱室11内で回転駆動することにより穀稈の脱穀処理を行う扱胴9と、扱室11を開閉するカバー体13と、前記扱胴9の側方に配置されて穂先が扱胴9側を向いた状態の穀稈を搬送するフィードチェーン12と、カバー体13側に設けられ且つカバー体13の閉状態時にフィードチェーン12と共に搬送中の穀稈の株元側を挟持する挟持体14と、該カバー体13を閉状態でロックするロック部材31と、手動操作可能なロック解除レバー28と、該ロック解除レバー28の揺動操作によってロック部材31による上記ロックが解除されるように該ロック解除レバー28とロック部材31とを機械的に連係させる連係機構29と、前記ロック解除レバー28を上記ロックが解除される側であるロック解除側に揺動作動させるロック解除装置58とを備え、前記ロック解除装置58は、前記ロック解除レバー28をロック解除側に揺動作動させるカム部材61と、該カム部材61を一方向にのみ回転駆動させるアクチュエータ63と、該カム部材61の回転位置を検出する位置検出センサ64と、操作スイッチ57と、制御部とを有し、前記カム部材61の周縁部には、該カム部材61の回転作動中、上記ロック解除レバー28側に作用して該ロック解除レバー28をロック解除側に揺動作動させる作用部61aと、上記ロック解除レバー28側に作用しない非作用部61bとが形成され、前記位置検出センサ64は、前記カム部材61が前記ロック解除レバー28に作用しない非作用状態を検出するように構成され、前記制御部は、前記カム部材61の非作用状態を初期位置として設定し、前記操作スイッチ57の押操作が検出された場合には、前記カム部材61を回転駆動させて前記カバー体13のロックを解除し、その後に、該カム部材61を非作用状態で駆動停止させるように構成されたことを特徴としている。
第2に、前記位置検出センサ64は、前記カム部材61の回転軌跡と少なくとも一部がラップする位置に設置され、前記カム部材61は、該カム部材61の回転軌跡内に前記位置検出センサ64に当接する接触片66が設けられたことを特徴としている。

第3に、前記ロック解除レバー28及びロック装置26を前後一対に設けるとともに、前後のロック解除レバー28を連係する前後方向の連動機構29を設け、前記ロック解除レバー28を、前記連動機構29と前記カム部材61とによって上下方向に挟まれるように配置したことを特徴としている。
第4に、前記ロック解除レバー28を、ロック解除操作に伴って、前記連動機構29がロック解除レバー28の回動支点側に近づくように構成したことを特徴としている。
前記制御部は、ロック解除装置が操作されると、アクチュエータにより前記カム部材を駆動させることによりロック解除レバーを操作し、カバー体のロックを解除してカバー体を開作動させることができるため、モータ等の駆動によって直接ロック解除レバーを操作する場合と比較してアクチュエータに掛かる負荷を軽減できるとともに、確実且つ迅速にカバー体を開作動させることができる。
また、前記カム部材の周縁部には、該カム部材の回転作動中、上記ロック解除レバー側に接当して作用する作用部と、接当しない非作用部とが形成されたものによれば、前記カバー体のロック操作をした際に、カム部材がロック解除レバー側に作用して、カバー体のロックが不測に解除される事態を防止できる。
また、前記ロック解除レバー及びロック装置を前後一対に設けるとともに、前後のロック解除レバーを連係する前後方向の連動機構を設けたことにより、前後のロック装置によって閉状態のカバー体をより安定した状態でロックできるとともに、前後一方側のロック解除レバーのロック解除操作によってカバー体のロックを解除することができるため、操作性が良い。また、前記ロック解除レバーを、前記連動機構と前記カム部材とによって上下方向に挟まれるように配置したことにより、カバー体を開作動させる構成をよりコンパクトにできる。
なお、前記ロック解除レバーを、ロック解除操作に伴って、前記連動機構がロック解除レバーの回動支点側に近づくように構成したものによれば、ロック解除レバーによるロック解除操作時に、ロック操作レバーの操作荷重が増加するのを抑制することができるため、ロック解除レバーによるロック解除操作をよりスムーズにできる。
本発明を適用した脱穀装置を備えた自脱式コンバインの側面図である。 本発明を適用した脱穀装置を備えた自脱式コンバインの平面図である。 脱穀装置の要部正面図である。 脱穀装置の要部背面図である。 脱穀装置の要部斜視図である。 (A)は、連動機構の融通構造を示した要部正面図であり、(B)は、連動機構の構成を示した分解図である。 ロック解除装置の構成を示した要部正面図である。 (A)及び(B)は、カム部材の作用状態と非作用状態を示した図である。
図1及び図2は、本発明を適用した脱穀装置を備えた自脱式コンバインの側面図及び平面図である。本自脱式コンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1,1に支持された走行機体2と、該走行機体2の前部に昇降自在に連結されて圃場の穀稈の刈取作業等を行う刈取部3とを備えている。
走行機体2は、オペレータが乗込んで各種操作を行う操縦席4と、該操縦席4の後方斜め左側に配置され且つ前記刈取部3で刈取られた穀稈の脱穀・選別処理を行う脱穀装置6と、該脱穀装置6の後方に配置された排出部7と、操縦席4の真後ろ側且つ脱穀装置6の右側方に配置されて穀粒を貯留するグレンタンク8とを有している。
図3乃至図5は、脱穀装置の要部正面図、要部背面図、要部斜視図である。脱穀装置6は、前後方向に延びる円柱状の扱胴9が自身の軸回りに回転駆動可能に支持された扱室11と、扱室11の外側側方に配置されて穀稈を後方搬送する前後方向のフィードチェーン12と、扱室11の外側側方及び上方を開閉するように走行機体2の枠体側に回動自在に支持されたシリンダカバー(カバー体)13と、シリンダカバー13の下端部に取付固定されて前後方向に延びる挟持レール(挟持体)14と、扱室11の下方に形成された選別室16と、上記扱胴9の直下近傍に配設されて該扱胴9の外周面に沿った円弧状に成形された受網17とを備えている。
前記扱胴9は、軸心上に形成された前後方向の回転軸を支点として、回転駆動される。具体的には、シリンダカバー13の前部から下方に一体的に延設された前壁部18と、シリンダカバー13の後部から下方に一体的に延設された後壁部との間に扱胴9が回転駆動可能に支持され、これによって、扱胴9は、シリンダカバー13と一体的に上下回動される。該シリンダカバー13については後述する。
また、前後の壁部の一方(図示する例では前壁部18)には、エンジン動力を扱胴9に伝動して回転駆動させる駆動装置21が設置される。この駆動装置21には、エンジン動力を扱胴9に伝動する伝動機構の他に、扱胴9に制動力を作用させて回転を停止させる制動機構も設けられている。
前記選別室16は、受網17側から漏下してくる処理物を、後方斜め上方に流動する選別風によって、籾等の穀粒と、藁屑等からなる排出物とに選別する。排出物は、走行機体の後端側から機外に排出される一方で、穀粒は、グレンタンク8内に移送されて一時的に貯留される。
以上のように構成されるコンバインでは、刈取部3を下降させた状態で走行機体2を前進走行させた際、刈取駆動される刈取部3によって刈取られた穀稈が、刈取部3の搬送装置5によって後方搬送され、フィードチェーン12の前端側に渡される。フィードチェーン12は、穂先が扱胴9側に向くように扱室11内に挿入された状態の穀稈の株元側を、挟持レール14と共に挟持して後方に搬送する。
穀稈は、フィードチェーン12による後方搬送過程で、扱胴9により扱降し処理(脱穀処理)されて排藁になる他、扱室11で脱穀処理された処理物は、受網17から漏下して選別室16に供給される。排藁となった穀稈は、排藁チェーン22によって後方搬送され、そのまま機外に排出されるか、或いは、排出部7でカッタ等により切断処理された後に機外へ排出される。一方、上記処理物は、上述した通り、選別室16内において、機外排出される排出物と、グレンタンク8に収容される穀粒とに選別される。
また、上記構成のコンバインは、図1で示されるように、脱穀装置6前部の外側側面(具体的には、シリンダカバー13の前部の外側側面)には、手扱ぎモードへの切換えを行う手扱ぎスイッチ56が設けられており、該手扱ぎスイッチ56により手扱ぎモードに切換えられると、コンバインは、刈取部の駆動が停止されるとともに、フィードチェーン12及び扱胴9を含む脱穀装置を駆動させた状態になる(図1参照)。
該手扱ぎモードに切換えられることにより、作業者は、フィードチェーン12の前端側と、挟持レール14の前端側との間に、手作業で穀稈を供給して、該穀稈の脱穀・選別処理を行う手扱ぎ作業を行うことができる。
ちなみに、該コンバインは、上記手扱ぎ作業の最中において、フィードチェーン12と挟持レール14との間に異物が巻き込まれる緊急事態が発生した際には、扱胴9の駆動を迅速に停止させるとともに、シリンダカバー13を速やかに開作動させて挟持レール14とフィードチェーン12による挟持を解除させること(緊急作動)により、異物が巻込まれた状態を速やかに解除できる、緊急解除制御を実行する制御部を備えている。詳しくは、後述する。
前記シリンダカバー13は、図5に示されるように、扱室11の上方及び側方をカバーするようにアングル状に成形されている。このシリンダカバー13は、自身の上部且つ左右内側端部(図示する例では、右側端部)の前後方向の軸を支点として、上下回動自在に機体の枠体側に支持されている。この回動によって、該シリンダカバー13は、扱室11の外側側方及び上部を開放するように上方位置に回動された開姿勢と、扱室11の外側側方及び上方を塞ぐように下方位置に回動された閉姿勢とに切換え可能に構成されている。
具体的に該シリンダカバー13は、閉姿勢に切換えられたシリンダカバー13をロックするロック装置26と、該ロック装置26によるシリンダカバー13のロック状態を解除するロック解除レバー28とが設けられている。さらに、該ロック解除レバー28とロック装置26とは、シリンダカバー13の前後方向に一対設けられており、特に、前ロック解除レバー28Aと、後ロック解除レバー28Bとからなる一対のロック解除レバーは詳しくは後述する連動機構29により連動するように構成されている。
前記の各ロック解除レバー28は、先端側にグリップ部34が形成され、該グリップ部34を把持した状態で回動支点35を軸に上下揺動操作できるように、シリンダカバー13から外側側方に突出している。また、前後の各ロック部材31は、シリンダカバー13の前後の壁部にそれぞれ上下回動自在に支持されている。
前記ロック装置26は、前ロック装置26A、後ロック装置26Bとして前後に一対設けられている。また、前後のロック装置26は、シリンダカバー13側に上下揺動自在に支持されてフック状に形成されたロック部材31A,31Bと、枠体側に固設されたロックピン32,32とを備え、ロック解除レバー28とロック部材31A,31Bとを連結するリンク機構(連係機構)33,33が前後にそれぞれ設けられている。
該構成のロック装置26は、ロック部材31を下方側(ロック側)に回動させて、前記ロックピン32に引っ掛けて係合させることにより、シリンダカバー13が閉姿勢でロックされるロック状態になる一方で、該ロックピン32が引っ掛けられたロック部材31を上方側(解除側)に回動させることにより、該ロックピン32とロック部材31の係合が解除され、シリンダカバー13のロックが解除されるロック解除作動が行われる。
前ロック装置26Aを構成するリンク機構33は、図示する通り、シリンダカバー13の天井面側の左右方向中央部に左右揺動自在に支持された中間アーム36と、中間アーム36と前ロック解除レバー28Aとを連結する左右方向の操作側ロッド37と、中間アーム26とロック部材31Aとを連結する斜め方向の作動側ロッド38と、該作動側ロッド38とロック部材31との間に設置されて該ロック部材31Aをロック側である下方側に付勢する引張スプリング等の弾性部材39とを有している(図3参照)。
該構成の前ロック装置26Aは、前ロック解除レバー28Aの上方側(解除側)への揺動によって、操作側ロッド37が外側側方に変位し、これによって作動側ロッド38が上方側に変位し、これによって上述のロック解除作動が行われる
一方、後ロック装置26Bを構成するリンク機構33は、図示する通り、後ロック解除レバー28Bとロック部材31Bとを連結する左右方向のロッド41と、該ロッド41とロック部材31Bとの間に設けられてロック部材31Bをロック側に付勢する引張りスプリング等の弾性部材42とを有している(図4参照)。
該構成の後ロック装置26Bは、後ロック解除レバー28Bの上方側(解除側)への揺動によって、ロッド41が外側側方に変位し、これによって上述のロック解除作動が行われる。
上述の構成のシリンダカバー13によれば、脱穀装置6内に設置されたロック装置26によって閉姿勢でロックされた状態(ロック状態)になると、前記フィードチェーン12の直上近傍に挟持レール14が位置するように構成されている。この状態では、穀稈が、フィードチェーン12と挟持レール14とによって、後方搬送可能に挟持・保持された状態になる。
また、該シリンダカバー13は、前後一対のガススプリング27によって、開姿勢側(開方向)に常時付勢されており、前後のロック装置26がロック解除作動されることにより、シリンダカバー13が開作動する。このとき、シリンダカバー13の開作動に伴って該シリンダカバー13側に設けた前記挟持レール14も上方回動されることにより、挟持レール14がフィードチェーン12から離間し、穀稈の挟持が解除されるように構成されている。
次に、図5乃至図6に基づき、前記連動機構の構成について説明する。図6(A)は、連動機構の構造を示した要部正面図であり、図6(B)は、連動機構の構成を示した分解図である。
前記連動機構29は、後ロック解除レバー28Bの回動支点となる基端側に連結された板状の基端部46と、該基端部46から前方側に向けて延設された筒状の支持部47と、一端側が支持部47に連結されて前ロック解除レバー28A側まで延設される棒状のロッド部材48と、該ロッド部材48の前端側に設けられて前ロック解除レバー28A側に当接する当接ピン49aが形成された板状の当接片49とから構成されている。該連動機構29は、支持部47とロッド部材48に形成された固定部51,51によりシリンダカバー13側に支持固定されている。
前記支持部47は、筒状に形成された前端側に、前記ロッド部材48が外装される軸部52が設けられており、該軸部52を介してロッド部材48が支持部47側に軸回転可能に連結されている。また、前記当接片49は、ロッド部材48の軸回動に伴って上下揺動操作され、前記当接ピン49aが前ロック解除レバー28Aの中途部に設けた当接部30に上方側から当接するように構成されている(図5参照)。
該構成の連動機構29によれば、前ロック解除レバー28Aが、下方側に揺動操作されたロック位置から上方側(ロック解除側)に揺動操作されると、前ロック解除レバー28A側の当接部30が当接ピン49aと当接して上方に押すことで、ロッド部材48を軸回転させ、これに伴ってロッド部材48が支持部47側を軸回転させることにより、後ロック解除レバー28Bが上方側(ロック解除側)に揺動操作される。
言い換えると、前ロック解除レバー28Aをロック解除操作すると、前記連動機構29を介して、後ロック解除レバー28Bもロック解除操作されるように構成されており、前ロック解除レバー28Aのロック解除操作のみで、前後のロック装置26A,26Bのロックが解除される。
ちなみに、図6(A)に示されるように、支持部47の前端側と、ロッド部材48の後端側は、互いに切欠47a,48aが形成された状態で連結(嵌合)されており、支持部47とロッド部材48は、当該切欠47a,48aの軸回転方向の端部同士が当接しない範囲内においては、一方側のみの軸回転を許容する融通構造を備えて連結されている。
具体的に説明すると、前後のロック解除レバー28が下方位置(ロック位置)にある状態から、後ロック解除レバー28Bのみを手動で上方側(ロック解除側)に揺動操作した場合には、後ロック解除レバー28Bの揺動に伴って軸回転する支持部47の切欠が、ロッド部材48側の切欠と当接せずに遊転するため、後ロック解除レバー28Bのロック解除操作がされても、前ロック解除レバー28A側に連動せず、後ロック装置26Bのみロック解除がされるように構成されている。
また、前ロック解除レバー28Aを下方側(ロック側)に手動で揺動操作する場合には、前ロック解除レバー28Aが前記当接ピン49a側に作用しないため、前記連動機構29は作用せず、前ロック解除レバー29Aのみがロック操作される。
次に、図1乃至図8に基づいて、前記制御部について説明する。図7は、ロック解除装置の構成を示した要部正面図であり、図8(A)及び(B)は、カム部材の作用状態と非作用状態を示した図である。前記制御部は、手扱ぎスイッチ56の近傍に配置された上記緊急作動を実行するための押し操作式の緊急操作スイッチ57と、緊急操作スイッチ57の操作に応じて、上記挟持レール14とフィードチェーン12とによる挟持を解除するロック解除装置58と、扱胴9及びフィードチェーン12の駆動停止とを行う回転停止手段59とを備えている。
前記緊急操作スイッチ57は、手扱ぎ作業中の作業者が押し操作可能なように脱穀装置の外側側面の前部に配置されている。また、この緊急操作スイッチ57は、モーメンタリ式でもオルタネイト式でもよく、スイッチの種類は限定されず、この任意の緊急操作スイッチ57の押操作によって、上記緊急作動が実行される。
前記回転停止手段59は、エンジンを停止させる燃料カットソレノイド等からなるエンジン停止手段と、扱胴9に制動力を作用させる上述の制動機構とを備えている。
前記ロック解除装置は、図7及び図8に示されるように、前記ロック解除レバー28A側に作用するカム部材61と、前ロック解除レバー28Aの中途部に設けられてカム部材61と当接する接当ピン62と、該カム部材61を駆動させるアクチュエータである駆動モータ63と、カム部材61の回転位置を検出する位置検出センサ64とから構成されている。
前記カム部材61は、前記駆動モータ63とともに前ロック解除レバー28Aの下方側に配置されている。また、該カム部材61は、卵型に成形され、周縁が回転軸側から近く前ロック解除レバー側の当接ピン62に作用しない非作用部61bと、周縁が回転軸側から遠く前ロック解除レバー28Aの当接ピン62に下側から作用する作用部61aとが形成されている。
これにより、カム部材61が前記駆動モータ63によって回転駆動し、前記接当ピン62にカム部材61の作用部61aが当接し、さらに回転が進むにつれて、徐々に前ロック解除レバー28Aが上方側(ロック解除側)へと押上げられるように構成されている(作用状態)。このとき、カム部材61が一回転すれば、ロック解除操作も完了される。
該構成によれば、前ロック解除レバー28Aを駆動モータ63によって回転するカム部材61を介して操作するため、駆動モータ63等で直接ロック解除レバーを操作する場合と比較して、駆動モータ(アクチュエータ)に過負荷がかかることを防止することができる。
また、該カム部材61は、非作用部61bが上部側を向いて、前ロック解除レバー28A(当接部30)に作用しない状態(非作用状態)に位置している場合には、前ロック解除レバー28Aが手動でロック位置、ロック解除位置に上下揺動操作されても、カム部材61が前ロック解除レバー28A側に干渉しないように構成されている(図8(A)参照)。
前記位置検出センサ64は、カム部材61の下方側に設置された接触センサであって、前記カム部材61の作用部61a側に、該位置検出センサ64に当接する接触片66が設けられている。これにより、前記制御部60は、カム部材61の作用部61aが軸の下方側にあること、すなわち、カム部材61が前記非作用状態であることを検出することができる(図8(A)参照)。
該構成によれば、ロック解除装置58によって前ロック解除レバーをロック解除操作をするにあたり、カム部材61が非作用状態から作用状態となり、非作用状態に戻ったこと(カム部材61が一回転したこと)を、位置検出センサ64のスイッチを一つ設けるだけで検出できるため、コストを低く抑えることができるとともに、構成もコンパクトにできる。
ちなみに、前ロック解除レバー29Aは、正面視で前ロック解除レバー28の把持部34と揺動支点35との間に前記連動機構29を配置し、前ロック解除レバー28Aがロック側からロック解除側へ揺動操作された際に、連動機構29が前ロック解除レバー28Aの揺動支点35側に近づくように配置構成されている。
具体的には、前記前ロック解除レバー28Aの当接部30を、レバー中途部が下方側にくの字に屈曲形成された上部側に設けられ、前ロック解除レバー28Aをロック位置からロック解除位置に上方揺動操作すると、前記当接ピン49aが当接部30の把持部34側から支点部35側にスライドする(近づく)ように構成されている(図8(A)及び(B)参照)。
該構成により、前記ロック解除装置58によって、前ロック解除レバー28Aをロック解除操作し、連動機構29を介して後ロック解除レバー29Bも同時にロック解除操作する際に、前ロック解除レバー28Aのロック解除操作に必要な操作荷重が増加することを防止できる。そのため、駆動モータ63側に必要以上に負荷が掛かることを抑制できるとともに、よりスムーズに前ロック解除レバー28Aを操作して前後のロック装置26A,26Bのロックを解除することができる。
さらに、前ロック解除レバー28Aが、正面視で連動機構29とロック解除装置58(カム部材61)とで上下に挟まれるように配置されているため、全体の構成をコンパクトにできる。
上記より、前記制御部60は、作業者による緊急操作スイッチ57の押操作が検出された場合は、前記駆動モータ63によって位置検出センサ64によって回転位置が検出されるカム部材61を一回転駆動させることにより、前ロック解除レバー28Aをロック解除操作させるように構成されている。
これにより、シリンダカバー13は、前記連動機構29を介して、前後のロック装置26によるロックが解除されて上方側へと開作動し、挟持レール14とフィードチェーン12との挟持がスムーズに解除される。このとき、前記回転停止手段59によって、扱胴9とフィードチェーン12の駆動も迅速に停止されるため、より安全性が向上する。
9 扱胴
11 扱室
12 フィードチェーン
13 シリンダカバー(カバー体)
14 挟持レーン(挟持体)
26 ロック装置
28 ロック解除レバー
29 連動機構
33 リンク機構(連係機構)
58 ロック解除装置
63 駆動モータ(アクチュエータ)
61 カム部材
61a 作用部
61b 非作用部

Claims (4)

  1. 扱室(11)内で回転駆動することにより穀稈の脱穀処理を行う扱胴(9)と、
    扱室(11)を開閉するカバー体(13)と、
    前記扱胴(9)の側方に配置されて穂先が扱胴(9)側を向いた状態の穀稈を搬送するフィードチェーン(12)と、
    カバー体(13)側に設けられ且つカバー体(13)の閉状態時にフィードチェーン(12)と共に搬送中の穀稈の株元側を挟持する挟持体(14)と、
    該カバー体(13)を閉状態でロックするロック部材(31)と、
    手動操作可能なロック解除レバー(28)と、
    該ロック解除レバー(28)の揺動操作によってロック部材(31)による上記ロックが解除されるように該ロック解除レバー(28)とロック部材(31)とを機械的に連係させる連係機構(33)と、
    前記ロック解除レバー(28)を上記ロックが解除される側であるロック解除側に揺動作動させるロック解除装置(58)とを備え、
    前記ロック解除装置(58)は、前記ロック解除レバー(28)をロック解除側に揺動作動させるカム部材(61)と、該カム部材(61)を一方向にのみ回転駆動させるアクチュエータ(63)と、該カム部材(61)の回転位置を検出する位置検出センサ(64)と、操作スイッチ(57)と、制御部とを有し、
    前記カム部材(61)の周縁部には、該カム部材(61)の回転作動中、上記ロック解除レバー(28)側に作用して該ロック解除レバー(28)をロック解除側に揺動作動させる作用部(61a)と、上記ロック解除レバー(28)側に作用しない非作用部(61b)とが形成され、
    前記位置検出センサ(64)は、前記カム部材(61)が前記ロック解除レバー(28)に作用しない非作用状態を検出するように構成され、
    前記制御部は、前記カム部材(61)の非作用状態を初期位置として設定し、前記操作スイッチ(57)の押操作が検出された場合には、前記カム部材(61)を回転駆動させて前記カバー体(13)のロックを解除し、その後に、該カム部材(61)を非作用状態で駆動停止させるように構成された
    脱穀装置。
  2. 前記位置検出センサ(64)は、前記カム部材(61)の回転軌跡と少なくとも一部がラップする位置に設置され、
    前記カム部材(61)は、該カム部材(61)の回転軌跡内に前記位置検出センサ(64)に当接する接触片66が設けられた
    請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 前記ロック解除レバー(28)及びロック装置(26)を前後一対に設けるとともに、前後のロック解除レバー(28)を連係する前後方向の連動機構(29)を設け、前記ロック解除レバー(28)を、前記連動機構(29)と前記カム部材(61)とによって上下方向に挟まれるように配置した
    請求項1又は2の何れかに記載の脱穀装置。
  4. 前記ロック解除レバー(28)を、ロック解除操作に伴って、前記連動機構(29)がロック解除レバー(28)の回動支点側に近づくように構成した
    請求項3に記載の脱穀装置。
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