以下に添付図面を参照して、実施形態に係る駆動回路、制御装置、および駆動回路の保護方法について詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。図1は、実施形態に係る制御装置1の構成を示す説明図である。
図1に示すように、実施形態に係る制御装置1は、電源に接続される電源ラインBATと負荷Lとの間に接続され、電源ラインBATから負荷Lへの駆動電流の供給制御を行う装置であり、例えば、車両に搭載されるECU(Electronic Control Unit)である。
また、ここでの負荷Lは、例えば、車両のCVT(Continuously Variable Transmission:無段変速機)を駆動するソレノイドである。なお、実施形態に係る制御装置1が駆動電流を供給する負荷Lは、CVTを駆動するソレノイドに限定されるものではなく、車両のヘッドライトやスタータモータ等といった作動に大電流を必要とする任意の電子機器であってもよい。
このように、制御装置1は、大電流の駆動電流を負荷Lへ供給するものであるため、例えば、制御装置1内の駆動回路3と負荷Lとを接続するハーネスが何らかの原因で地絡すると、駆動回路3に異常な大電流が流れて過熱状態となって焼損破壊する恐れがある。また、制御装置1は、車両の安全走行に深く関係するCVT等を駆動するため、異常な大電流による焼損破壊の発生を未然に防ぐ必要がある。
このため、制御装置1は、内部の温度を検出し、検出した温度が温度閾値以上になる場合に、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断するフェールセーフ系統を2系統備えることで、車両の走行安全性を向上させている。
さらに、制御装置1は、2系統のフェールセーフ系統のうち一方の系統が故障した場合に、発生した故障を特定して記憶し、その旨を外部へ出力する機能を備えることによって、車両の走行安全性およびメンテナンス性を向上させている。
具体的には、制御装置1は、制御部2と、駆動回路3とを備える。制御部2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。
制御部2は、CPUがROMに記憶された駆動制御プログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することにより機能する複数の処理部を備える。具体的には、制御部2は、制御信号生成部21、故障特定部22、および出力部24を備える。さらに、制御部2は、記憶部23を備える。
制御部2が備える各処理部は、それぞれ一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
制御信号生成部21は、駆動回路3によって電源ラインBATから負荷Lへ駆動電流を供給させる制御信号を生成して駆動回路3へ出力する処理部である。制御信号生成部21は、電源ラインBATから負荷Lへ駆動電流を供給させる場合に、例えば、電圧レベル(以下、単に「レベル」と記載する)がHIGH(以下、「Hi」と記載する)レベルの制御信号を駆動回路3へ出力する。
また、制御信号生成部21は、電源ラインBATから負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる場合に、レベルがLOW(以下「Lo」と記載する)レベルの制御信号を駆動回路3へ出力する。
故障特定部22は、駆動回路3から入力される信号のレベルに基づいて、駆動回路3が過熱状態になるか否かを判定する。具体的には、故障特定部22は、駆動回路3が故障していない場合、駆動回路3から駆動回路3の温度上昇に応じてレベルが上昇する信号が入力される。
そして、故障特定部22は、駆動回路3から入力される信号のレベルをサンプリングし、サンプリング結果が温度閾値以上になる場合に、駆動回路3が過熱状態になると判定する。また、故障特定部22は、サンプリング結果が温度閾値未満の場合に、駆動回路3が過熱状態にならないと判定する。
このとき、故障特定部22は、入力される信号のレベルを複数回サンプリングして、駆動回路3が過熱状態になるか否かを判定することによって、ノイズ等に起因する過熱状態の誤判定を防止する。そして、故障特定部22は、駆動回路3が過熱状態になると判定した場合に、その旨を示す信号を制御信号生成部21へ出力する。
制御信号生成部21は、故障特定部22から駆動回路3が過熱状態になることを示す信号が入力されると、Loレベルの制御信号を駆動回路3へ出力することによって、電源ラインBATから負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる。
この故障特定部22によって、駆動回路3の過熱状態を判定して、電源ラインBATから負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる系統が第1のフェールセーフ系統になる。第2のフェールセーフ系統は、駆動回路3自体が過熱状態を判定して、電源ラインBATから負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる系統である。第2のフェールセーフ系統については、駆動回路3の説明と合わせて後述する。
また、故障特定部22は、第2のフェールセーフ系統が故障した場合に、駆動回路3から駆動回路3内で検出可能な温度範囲外の温度に対応するレベルの信号が入力される。これにより、故障特定部22は、駆動回路3内部の第2フェールセーフ系統の故障を特定することができる。
故障特定部22は、第2のフェールセーフ系統の故障を特定した場合、その旨を示す信号を制御信号生成部21へ出力する。制御信号生成部21は、故障特定部22から第2のフェールセーフ系統の故障を特定したことを示す信号が入力されると、電源ラインBATから負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる。
また、故障特定部22は、第2のフェールセーフ系統が故障したことを示す情報を記憶部23へ出力して記憶させる。記憶部23は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク等の記憶装置であり、故障特定部22から入力される情報を記憶する。
出力部24は、記憶部23から記憶された情報を読み出して、外部へ出力する処理部である。出力部24は、例えば、所定の検査装置(図示略)が接続される場合に、記憶部23に記憶された第2のフェールセーフ系統が故障したことを示す情報を検査装置へ出力する。また、出力部24は、記憶部23に第2のフェールセーフ系統が故障したことを示す情報が記憶された場合、その旨を示す信号を、例えば、インストルパネルへ出力して、警告灯を発光させることもできる。
このように、制御部2は、駆動回路3から入力される信号に基づいて、駆動回路3の過熱状態を監視し、過熱状態になる場合に、電源ラインBATから負荷Lへの駆動電流の供給を遮断することによって、駆動回路3の焼損破壊を防止することができる。
また、制御部2は、駆動回路3から入力される信号に基づいて、第2のフェールセーフ系統が故障したことを特定した場合、即座に電源ラインBATから負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させることができる。これにより、制御装置1は、駆動回路3が過熱状態になる場合に、第1のフェールセーフ系統で過熱状態の判定に時間を要しても、駆動回路3の焼損破壊を防止することができる。
駆動回路3は、駆動部4、第1温度検出部5、過熱保護部6、過熱用故障診断部7、および第2温度検出部8を備える。駆動部4は、制御部2から入力される制御信号に基づき、電源ラインBATから負荷Lへ駆動電流を供給させて負荷Lを駆動する。駆動部4は、AND回路41とNチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)電界効果トランジスタ(以下、「nMOS」と記載する)42とを備える。
AND回路41は、制御部2から入力される制御信号および過熱保護部6から入力される信号のレベルが共にHiレベルの場合に、Hiレベルの電圧をnMOS42のゲートへ印加する。また、AND回路41は、制御部2から入力される制御信号のレベルおよび過熱保護部6から入力される信号のレベルの双方または一方がLoレベルの場合に、Loレベルの電圧をnMOS42へ印加する。
nMOS42は、ゲートにAND回路41からHiレベルの電圧が印加される場合に、ONとなって電源ラインBATから負荷Lへ駆動電流を供給させる。また、nMOS42は、ゲートにAND回路41からLoレベルの電圧が印加される場合に、OFFとなって電源ラインBATから負荷Lへの駆動電流の供給を遮断する。
第1温度検出部5は、駆動回路3の温度を検出する温度センサである。第1温度検出部5は、検出した温度に応じたレベルの信号を過熱保護部6および過熱用故障診断部7へ出力する。
かかる第1温度検出部5は、検出可能な温度範囲がある。第1温度検出部5は、検出可能な温度範囲の下限値(例えば、40℃)の温度を検出する場合に、例えば、レベルが2Vの信号を出力し、検出可能な温度範囲の上限値(例えば、150℃)の温度を検出する場合に、例えば、レベルが4Vの信号を出力する。
すなわち、第1温度検出部5は、故障していない状態では、レベルが2V〜4Vの間で検出温度に応じたレベルの信号を過熱判定部61および過熱用故障診断部7へ出力する。また、第1温度検出部5は、例えば、内部の回路や半導体素子のショート故障や、素子間配線のオープン故障等が発生した場合、検出可能な温度の下限値に対応するレベルよりも低いレベル(0V)の信号を過熱判定部61および過熱用故障診断部7へ出力する。
過熱保護部6は、第1温度検出部5から出力される信号のレベルが温度閾値以上となる場合に、駆動回路3が過熱状態になると判定し、駆動部4に負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる。かかる過熱保護部6は、過熱判定部61とAND回路62とを備える。
過熱判定部61は、第1温度検出部5から入力される信号のレベルが温度閾値未満の場合に、駆動回路3を過熱状態でなく通常温度状態であると判定し、Hiレベルの信号をAND回路62へ出力する。
また、過熱判定部61は、第1温度検出部5から入力される信号のレベルが温度閾値以上の場合に、駆動回路3を過熱状態であると判定し、Loレベルの信号をAND回路62へ出力する。なお、過熱判定部61の回路構成の一例については、図2を参照して後述する。
過熱保護部6のAND回路62は、過熱判定部61から入力される信号および過熱用故障診断部7から入力される信号のレベルが共にHiレベルの場合に、Hiレベルの信号を駆動部4のAND回路41へ出力する。
過熱保護部6のAND回路62は、過熱判定部61から入力される信号のレベルおよび過熱用故障診断部7から入力される信号のレベルの双方または一方がLoレベルの場合に、Loレベルの信号を駆動部4のAND回路41へ出力する。
過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5で検出可能な温度範囲内の温度に対応するレベルの信号が第1温度検出部5から出力される場合に、第1温度検出部5を故障していないと判定する。また、過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5で検出可能な温度の下限値に対応するレベルよりも低いレベルの信号が第1温度検出部5から出力される場合に、第1温度検出部5を故障と判定する。
そして、過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5を故障と判定した場合、駆動部4に負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させ、第2温度検出部8で検出可能な温度範囲外の温度に対応するレベルの信号を第2温度検出部8から制御部2へ出力させる。
かかる過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5が故障していないと判定する場合に、過熱保護部6のAND回路62および第2温度検出部8の後述するNOT回路82へHiレベルの信号を出力する。
また、過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5が故障していると判定する場合に、過熱保護部6のAND回路62および第2温度検出部8の後述するNOT回路82へLoレベルの信号を出力する。
ここで、図2を参照し、過熱保護部6および過熱用故障診断部7の回路構成の一例について説明する。図2は、実施形態に係る過熱保護部6および過熱用故障診断部7の回路構成の一例を示す説明図である。
図2には、制御装置1の構成要素のうち、過熱保護部6および過熱用故障診断部7と、過熱保護部6および過熱用故障診断部7の動作に関連する一部の構成要素を図示している。なお、ここでは、説明の重複を避けるため、過熱保護部6および過熱用故障診断部7以外の構成要素については、図1に示す符号と同一の符号を付することにより、その説明を省略する。
図2に示すように、過熱保護部6は、過熱判定部61と、AND回路62とを備える。過熱判定部61は、比較器63と、閾値電源Vthとを備える。比較器63の+側入力には、閾値電源Vthから温度閾値に対応するレベルの信号が入力され、−側入力には、第1温度検出部5から検出された温度に対応するレベルの信号が入力される。
そして、比較器63は、第1温度検出部5から入力される信号のレベルが、閾値電源Vthから入力される信号のレベル(例えば、3.5V)よりも低い場合に、Hiレベルの信号をAND回路62へ出力する。
また、比較器63は、第1温度検出部5から入力される信号のレベルが、閾値電源Vthから入力される信号のレベル(例えば、3.5V)以上の場合に、Loレベルの信号をAND回路62へ出力する。
AND回路62は、過熱判定部61および過熱用故障診断部7から信号が入力される。過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5が故障していない場合にHiレベル、故障している場合にLoレベルの信号を過熱保護部6のAND回路62へ出力する。そして、AND回路62は、過熱判定部61および過熱用故障診断部7の双方から、Hiレベルの信号が入力される場合に、Hiレベルの信号を駆動部4のAND回路41へ出力する。
このとき、駆動部4のAND回路41は、制御信号生成部21からHiレベルの制御信号が入力されていれば、Hiレベルの電圧をnMOS42のゲートへ印加し、負荷Lへの駆動電流の供給を継続させる。つまり、駆動回路3は、第1温度検出部5が故障しておらず、第1温度検出部5によって温度閾値未満の温度が検出されている場合に、負荷Lへの駆動電流の供給を継続させる。
また、過熱保護部6のAND回路62は、過熱判定部61からLoレベルの信号が入力される場合、または、過熱用故障診断部7からLoレベルの信号が入力される場合に、Loレベルの信号を駆動部4のAND回路41へ出力する。
このとき、駆動部4のAND回路41は、Loレベルの電圧をnMOS42のゲートへ印加して、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる。また、AND回路41は、制御信号生成部21からLoレベルの信号が入力される場合にも、Loレベルの電圧をnMOS42のゲートへ印加して、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる。
つまり、駆動回路3は、第1温度検出部5が故障した場合、または、第1温度検出部5によって温度閾値以上の温度が検出された場合、または、駆動部4から負荷Lの駆動停止の指令がある場合に、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる。
過熱用故障診断部7は、所定の基準電圧ラインVccとグランドとの間に直列に接続される第1PチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)電界効果トランジスタ(以下「pMOS」と記載する)71および第1nMOS72を備える。また、過熱用故障診断部7は、基準電圧ラインVccとグランドとの間に直列に接続される第2pMOS73および第1抵抗74を備える。
また、過熱用故障診断部7は、基準電圧ラインVccとグランドとの間に直列に接続される第2抵抗75および第2nMOS76を備え、第2抵抗75および第2nMOS76の接続点に入力側が接続されるNOT回路77を備える。
第1pMOS71は、ソースが基準電圧ラインVccに接続され、ゲートが第2pMOS73のゲートおよび第1pMOS71のドレインに接続される。第1nMOS72は、ソースがグランドに接続され、ドレインが第1pMOS71のドレインに接続される。
第2pMOS73は、ソースが基準電圧ラインVccに接続され、ドレインが第2nMOS76のゲートおよび第1抵抗74の一端に接続される。第1抵抗74の他端は、グランドに接続される。
第2抵抗75は、一端が基準電圧ラインVccに接続され、他端が第2nMOS76のドレインおよびNOT回路77の入力に接続される。NOT回路77の出力は、過熱保護部6のAND回路62の入力および第2温度検出部8に接続される。第2nMOS76のソースは、グランドに接続される。
かかる過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5が故障していない場合、第1nMOS72のゲートに第1温度検出部5から検出された温度に応じた電圧が印加されて、第1nMOS72がONになる。これに伴い、第1pMOS71および第2pMOS73がONになり、第2nMOS76のゲートに基準電圧ラインVccからHiレベルの電圧が印加されて、第2nMOS76がONになる。
これにより、NOT回路77にLoレベルの信号が入力されるので、NOT回路77からHiレベルの信号が出力される。このように、過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5が故障していない場合、Hiレベルの信号を過熱保護部6のAND回路62および第2温度検出部8へ出力する。
また、過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5が故障した場合に、第1温度検出部5で検出可能な温度範囲外の温度に対応する電圧が第1nMOS72のゲートに印加されることがある。例えば、第1温度検出部5は、第1温度検出部5内部の回路や半導体素子のショート故障や、素子間配線のオープン故障等が発生した場合、0Vの電圧を出力することがある。
かかる場合、過熱保護部6は、第1温度検出部5から入力される信号のレベルが、閾値電源Vthから入力される信号のレベル(例えば、3.5V)未満であるため、駆動回路3が過熱状態になったとしても、通常温度状態であることを示すHiレベルの信号を出力し続ける。その結果、駆動回路3は、焼損破壊することがある。
そこで、過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5が故障した場合に、第1温度検出部5の故障を検知してLoレベルの信号を出力する。具体的には、過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5に上記したような故障が発生した場合、第1nMOS72のゲートに第1温度検出部5から0Vの電圧が印加されるので、第1nMOS72、第1pMOS71、および第2pMOS73がOFFになる。
これに伴い、第2nMOS76がOFFになるので、NOT回路77にHiレベルの信号が入力され、NOT回路77からLoレベルの信号が出力される。これにより、過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5が故障した場合、Loレベルの信号を過熱保護部6のAND回路62および第2温度検出部8へ出力することによって、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させることができる。
なお、図2に示す過熱用故障診断部7の構成は、一例である。過熱用故障診断部7は、第1温度検出部5の故障を診断可能な構成であれば、任意の回路を適用することができる。例えば、過熱用故障診断部7は、所定の閾値電圧と第1温度検出部5の出力とを比較するコンパレータであってもよい。
この構成の場合、コンパレータは、閾値電圧として、第1温度検出部5で検出可能な温度の下限値に対応する電圧が設定され、第1温度検出部5から入力される信号のレベルが閾値電圧未満の場合にLoレベル、閾値電圧以上の場合にHiレベルの信号を出力する。
図1へ戻り、第2温度検出部8は、温度センサ81と、NOT回路82と、nMOS83とを備える。温度センサ81は、駆動回路3の温度を検出するセンサである。温度センサ81は、検出した温度に応じたレベルの信号を制御部2の故障特定部22へ出力する。
かかる温度センサ81は、検出可能な温度範囲がある。温度センサ81は、検出可能な温度範囲の下限値(例えば、40℃)の温度を検出する場合に、例えば、レベルが2Vの信号を出力し、検出可能な温度範囲の上限値(例えば、150℃)の温度を検出する場合に、例えば、レベルが4Vの信号を出力する。すなわち、温度センサ81は、故障していない状態では、レベルが2V〜4Vの間で検出温度に応じたレベルの信号を出力する。
NOT回路82は、入力が過熱用故障診断部7の出力に接続され、出力が第2温度検出部8のnMOS83のゲートに接続される。第2温度検出部8のnMOS83は、ソースがグランドに接続され、ドレインが温度センサ81の出力に接続される。
かかる第2温度検出部8は、過熱用故障診断部7からNOT回路82へHiレベルの信号が入力される場合、つまり、第1温度検出部5が故障していない場合、NOT回路82がLoレベルの電圧をnMOS83のゲートに印加して、nMOS83をOFFにする。これにより、第2温度検出部8は、温度センサ81によって検出される温度に応じたレベルの信号を制御部2の故障特定部22へ出力する。
このとき、故障特定部22は、第2温度検出部8から温度センサ81で検出可能な温度範囲内の温度に対応したレベルの信号が入力されるので、入力される信号に基づいて、駆動回路3の温度状態を監視することができる。
そして、故障特定部22は、駆動回路3が過熱状態になった場合に、その旨を示す信号を制御信号生成部21へ出力することによって、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させることができる。したがって、制御装置1は、駆動回路3の過熱状態による焼損破壊を防止することができる。
また、第2温度検出部8は、過熱用故障診断部7からNOT回路82へLoレベルの信号が入力される場合、つまり、第1温度検出部5が故障した場合、NOT回路82がHiレベルの電圧をnMOS83のゲートに印加して、nMOS83をONにする。
これにより、第2温度検出部8は、温度センサ81の出力がグランドに接続されるので、温度センサ81で検出可能な温度範囲の下限値に対応するレベルよりも低いレベル(ここでは、0V)の信号を制御部2の故障特定部22へ出力する。
このとき、故障特定部22は、第2温度検出部8から温度センサ81で検出可能な温度範囲の下限値に対応するレベルよりも低いレベルの信号が入力されるので、駆動回路3の故障が第1温度検出部5の故障であると特定することができる。
そして、故障特定部22は、第1温度検出部5の故障と特定した場合に、その旨を示す信号を制御信号生成部21へ出力することによって、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させることができる。したがって、制御装置1は、駆動回路3の過熱状態による焼損破壊を防止することができる。
このように、制御装置1が備える駆動回路3は、第1温度検出部5が故障した場合に、通常(第1温度検出部5が故障していない期間)ではありえない低いレベル(例えば、0V)の信号をダイアグ出力として制御部2へ出力する。これにより、駆動回路3は、第1温度検出部5が故障したことを制御部2へ通知することができる。
したがって、制御装置1は、駆動回路3自体が過熱保護を行う第2のフェールセーフ系統が機能しない状態になっても、その状態の発生を制御部2側で特定し、即座に負荷Lへの駆動電流の提供を遮断させて、駆動回路3の焼損破壊を防止することができる。
また、駆動回路3は、温度センサ81による温度の検出結果を出力する出力端子を、第1温度検出部5が故障したことを示すダイアグ出力の出力端子として共用する。これにより、制御装置1は、駆動回路3の出力端子数および制御部2の入力端子数の増大を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ソフトおよびハードの設計を大きく変更せずに、駆動回路3から制御部2へ第1温度検出部5が故障したことを通知することができ、制御部2側で第1温度検出部5の故障を特定することができる。
次に、図3と合わせて図1を参照しながら、制御装置1の各状態における動作について説明する。図3は、実施形態に係る制御装置1の各状態における動作状態を示す説明図である。
図3に示すように、第1温度検出部5に故障が無く、駆動回路3が過熱状態でない通常温度の場合、第1温度検出部5の出力のレベルは、検出温度に応じたレベルになる。かかる場合、過熱判定部61の出力のレベルがHiになり、過熱用故障診断部7の出力のレベルがHiになるので、過熱保護部6の出力のレベルがHiになる。これにより、駆動部4は、負荷Lへの駆動電流の供給を継続させることができる。
このとき、第2温度検出部8の出力のレベルは、検出温度に応じたレベルになる。これにより、制御部2は、第2温度検出部8の出力のレベルに基づいて、駆動回路3の温度状態を監視することができる。
また、第1温度検出部5に故障が無く、駆動回路3が過熱状態の場合、第1温度検出部5の出力のレベルは、検出温度に応じたレベルになる。かかる場合、過熱判定部61の出力のレベルがLoになり、過熱用故障診断部7の出力のレベルがHiになるので、過熱保護部6の出力のレベルがLoになる。これにより、駆動部4は、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断することができる。
このとき、第2温度検出部8の出力のレベルは、検出温度に応じたレベルになる。これにより、制御部2は、第2温度検出部8の出力のレベルに基づいて、駆動回路3の温度状態を監視することができる。
また、第1温度検出部5に故障が有り、駆動回路3が通常温度の場合、第1温度検出部5の出力のレベルは、検出可能温度の下限値より低い温度に対応するレベルになる。かかる場合、過熱判定部61の出力のレベルがHiになり、過熱用故障診断部7の出力のレベルがLoになるので、過熱保護部6の出力のレベルがLoになる。これにより、駆動部4は、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断することができる。
このとき、第2温度検出部8の出力のレベルは、検出可能温度の下限値より低い温度に対応するレベルになる。これにより、駆動回路3は、第1温度検出部5が故障したことを制御部2へ通知することができる。
また、第1温度検出部5に故障が有り、駆動回路3が過熱状態の場合、第1温度検出部5の出力のレベルは、検出可能温度の下限値より低い温度に対応するレベルになる。かかる場合、過熱判定部61の出力のレベルがHiになり、過熱用故障診断部7の出力のレベルがLoになるので、過熱保護部6の出力のレベルがLoになる。これにより、駆動部4は、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断することができる。
このとき、第2温度検出部8の出力のレベルは、検出可能温度の下限値より低い温度に対応するレベルになる。これにより、駆動回路3は、第1温度検出部5が故障したことを制御部2へ通知することができる。
次に、図4を参照し、駆動回路3が実行する処理について説明図する。図4は、実施形態に係る駆動回路3が実行する処理を示すフローチャートである。駆動回路3は、制御装置1に電源が投入されている間、図4に示す処理を繰り返し実行する。
具体的には、駆動回路3は、図4に示すように、制御部2から入力される制御信号がHiレベルか否かを判定する(ステップS101)。そして、駆動回路3は、Hiレベルでないと判定した場合(ステップS101,No)、負荷Lへの駆動電流供給を遮断し(ステップS108)、処理を終了する。
また、駆動回路3は、制御信号がHiレベルであると判定した場合(ステップS101,Yes)、第1温度検出部5および第2温度検出部8によって温度検出を行う(ステップS102)。続いて、駆動回路3は、第1温度検出部5の検出温度が温度閾値未満か否かの判定を行う(ステップS103)。
そして、駆動回路3は、第1温度検出部5の検出温度が温度閾値以上であると判定した場合(ステップS103,No)、負荷Lへの駆動電流供給を遮断し(ステップS108)、処理を終了する。
また、駆動回路3は、第1温度検出部5の検出温度が温度閾値未満であると判定した場合(ステップS103,Yes)、第1温度検出部5が故障しているか否かを判定する(ステップS104)。
そして、駆動回路3は、第1温度検出部5が故障していないと判定した場合(ステップS104,No)、第2温度検出部8から制御部2へ検出温度に応じたレベルの信号を出力する(ステップS105)。さらに、駆動回路3は、負荷Lへの駆動電流供給を行い(ステップS106)、処理を終了する。
また、駆動回路3は、第1温度検出部5が故障していると判定した場合(ステップS104,Yes)、第2温度検出部8から制御部2へ出力可能な最低(MIN)レベルの信号を故障信号として出力する(ステップS107)。さらに、駆動回路3は、負荷Lへの駆動電流供給を遮断し(ステップS108)、処理を終了する。
次に、図5を参照し、実施形態の変形例に係る制御装置1aについて説明する。図5は、実施形態の変形例に係る制御装置1aの構成を示す説明図である。制御装置1aは、前述した第1のフェールセーフ系統および第2のフェールセーフ系統に加えて、第3のフェールセーフ系統を備える。
第3のフェールセーフ系統は、制御装置1aの駆動回路3aの過電流状態を判定して、電源ラインBATから負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる系統である。かかる制御装置1aの駆動回路3aは、駆動回路3aに流れ込む異常な大電流に対する保護を行う構成をさらに備える点が図1に示す制御装置1が備える駆動回路3とは異なる。
なお、図5に示す駆動回路3aが備える過熱保護を行う構成は、図1に示す駆動回路3が備える過熱保護を行う構成と同一構成である。このため、ここでは、過熱保護に関する各構成要素については、図1に示す符号と同一の符号を付することにより、その説明を省略する。
図5に示すように、制御装置1aは、図1に示す制御装置1が備える構成に加えて、電流検出部10、過電流用故障診断部11、および過電流保護部9をさらに備える。また、駆動回路3aの駆動部4aが備えるAND回路41aは、制御信号生成部21および過熱保護部6に加えて、過電流保護部9からも信号が入力される。
かかるAND回路41aは、入力される3つの信号のレベルが全てHiの場合に限り、駆動部4aのnMOS42へHiレベルの信号を出力する。また、AND回路41aは、入力される3つの信号のうち、1つでもLoレベルの場合には、駆動部4aのnMOS42へLoレベルの信号を出力する。ここでは、制御信号生成部21および過熱保護部6からAND回路41aへHiレベルの信号が入力されているものとして説明する。
また、駆動回路3aが備える第2温度検出部8aは、図1に示す第2温度検出部8が備える構成に加えて、pMOS84をさらに備える。かかるpMOS84は、ソースが基準電圧ラインVccに接続され、ドレインが温度センサ81の出力に接続され、ゲートが過電流用故障診断部11の出力に接続される。なお、基準電圧ラインVccのレベルは、温度センサ81で検出可能な温度範囲の上限値に対応するレベルよりも高いレベルである。
電流検出部10は、検出抵抗12と電流検出用のnMOS13とを備える。電流検出用のnMOS13は、例えば、ゲートの面積が駆動部4aのnMOS42におけるゲートの面積の1/1000程度であり、ONとなった場合に、駆動回路3aが負荷Lへ供給する駆動電流の1/1000程度の電流を流す。
検出抵抗12は、一端が電源ラインBATおよび過電流保護部9に接続され、他端が電流検出用のnMOS13のドレイン、過電流用故障診断部11、および過電流保護部9に接続される。電流検出用のnMOS13は、ソースが駆動部4aのnMOS42のソースに接続され、ゲートが駆動部4aのAND回路41aの出力に接続される。
電流検出部10は、駆動回路3aが負荷Lへ供給する駆動電流の1/1000程度の電流を生成し、この電流から検出抵抗12によって検出電流に応じたレベルの信号を生成し、過電流用故障診断部11および過電流保護部9へ出力する。
かかる電流検出部10は、検出可能な電流範囲がある。電流検出部10は、検出可能な電流範囲の下限値の電流を検出する場合に、例えば、レベルが2Vの信号を出力し、検出可能な電流範囲の上限値の電流を検出する場合に、例えば、レベルが4Vの信号を出力する。
すなわち、電流検出部10は、故障していない状態では、レベルが2V〜4Vの間で検出電流に応じたレベルの信号を過電流判定部91および過電流用故障診断部11へ出力する。また、電流検出部10は、例えば、検出抵抗12がショートする故障を起こした場合、検出可能な電流の下限値に対応するレベルよりも低いレベル(0V)の信号を過電流判定部91および過電流用故障診断部11へ出力する。
過電流保護部9は、電流検出部10から出力される信号のレベルが電流閾値以上となる場合に、駆動回路3aを過電流状態であると判定し、駆動部4aに負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させる。かかる過電流保護部9は、過電流判定部91とAND回路92とを備える。
過電流判定部91は、電流検出部10から入力される信号のレベルが電流閾値未満の場合に、駆動回路3aを過電流状態でなく通常電流であると判定し、Hiレベルの信号をAND回路92へ出力する。また、過電流判定部91は、電流検出部10から入力される信号のレベルが電流閾値以上の場合に、駆動回路3aを過電流状態であると判定し、Loレベルの信号をAND回路92へ出力する。
過電流保護部9のAND回路92は、過電流判定部91から入力される信号および過電流用故障診断部11から入力される信号のレベルが共にHiレベルの場合に、Hiレベルの信号を駆動部4aのAND回路41aへ出力する。
過電流保護部9のAND回路92は、過電流判定部91から入力される信号のレベルと、過電流用故障診断部11から入力される信号のレベルの双方または一方がLoレベルの場合に、Loレベルの信号を駆動部4aのAND回路41aへ出力する。
過電流用故障診断部11は、電流検出部10で検出可能な電流範囲内の電流に対応するレベルの信号が電流検出部10から出力される場合に、電流検出部10を故障していないと判定する。また、過電流用故障診断部11は、電流検出部10で検出可能な電流の下限値に対応するレベルよりも低いレベルの信号が電流検出部10から出力される場合に、電流検出部10を故障と判定する。
そして、過電流用故障診断部11は、電流検出部10を故障と判定した場合に、駆動部4aに負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させ、第2温度検出部8aで検出可能な温度範囲外の温度に対応するレベルの信号を第2温度検出部8aから制御部2へ出力させる。
かかる過電流用故障診断部11は、電流検出部10が故障していないと判定する場合に、過電流保護部9のAND回路92および第2温度検出部8aのpMOS84へHiレベルの信号を出力する。
また、過電流用故障診断部11は、電流検出部10が故障していると判定する場合に、過電流保護部9のAND回路92および第2温度検出部8aのpMOS84へLoレベルの信号を出力する。過電流用故障診断部11は、例えば、図2に示す過熱用故障診断部7と同様の回路やコンパレータによって構成することができる。
第2温度検出部8aは、過電流用故障診断部11からHiレベルの信号が入力される場合、つまり、電流検出部10が故障していない場合、pMOS84がOFFになる。これにより、第2温度検出部8aは、温度センサ81によって検出される温度に応じたレベルの信号を制御部2の故障特定部22へ出力する。
故障特定部22は、第2温度検出部8aから温度センサ81で検出可能な温度範囲内の温度に対応したレベルの信号が入力される場合、入力される信号に基づいて、駆動回路3aの温度状態を監視することができる。
そして、故障特定部22は、駆動回路3aが過熱状態になった場合に、その旨を示す信号を制御信号生成部21へ出力することによって、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させることができる。したがって、制御装置1aは、駆動回路3aの過熱状態による焼損破壊を防止することができる。
また、第2温度検出部8aは、過電流用故障診断部11からLoレベルの信号が入力される場合、つまり、電流検出部10が故障した場合、pMOS84がONになる。これにより、第2温度検出部8aは、温度センサ81の出力が基準電圧ラインVccに接続されるので、温度センサ81で検出可能な温度範囲の上限値に対応するレベルよりも高いレベルの信号を制御部2の故障特定部22へ出力する。
故障特定部22は、第2温度検出部8aから温度センサ81で検出可能な温度範囲の上限値に対応するレベルよりも高いレベルの信号が入力される場合に、駆動回路3aの故障が電流検出部10の故障であると特定することができる。
そして、故障特定部22は、電流検出部10の故障と特定した場合に、その旨を示す信号を制御信号生成部21へ出力することによって、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断させることができる。したがって、制御装置1aは、駆動回路3aの過電流状態による焼損破壊を防止することができる。
このように、制御装置1aが備える駆動回路3aは、電流検出部10が故障した場合に、通常(電流検出部10が故障していない期間)ではありえない高いレベルの信号をダイアグ出力として制御部2へ出力する。これにより、駆動回路3aは、電流検出部10が故障したことを制御部2へ通知することができる。
したがって、制御装置1aは、過電流保護を行う第3のフェールセーフ系統が機能しない状態になっても、その状態の発生を制御部2側で特定し、即座に負荷Lへの駆動電流の提供を遮断させて、駆動回路3aの焼損破壊を防止することができる。
また、駆動回路3aは、温度センサ81による温度の検出結果を出力する出力端子を、電流検出部10が故障したことを示すダイアグ出力の出力端子として共用する。これにより、制御装置1aは、駆動回路3aの出力端子数および制御部2の入力端子数の増大を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ソフトおよびハードの設計を大きく変更せずに、駆動回路3aから制御部2へ電流検出部10が故障したことを通知することができ、制御部2側で電流検出部10の故障を特定することができる。
次に、図6と合わせて図5を参照しながら、制御装置1aの各状態における動作について説明する。制御装置1aが行う過熱保護に関する動作状態は、図3に示す動作状態と同一であるため、ここでは、過電流保護に関する動作状態について説明し、過熱保護に関する動作状態については、説明を省略する。また、ここでは、駆動回路3aが過熱状態でなく、第1温度検出部5が故障していない場合について説明する。
図6は、実施形態の変形例に係る制御装置1aの各状態における動作状態を示す説明図である。図6に示すように、電流検出部10に故障が無く、駆動回路3aが過電流状態でない通常電流の場合、電流検出部10の出力のレベルは、検出電流に応じたレベルになる。
かかる場合、過電流判定部91の出力のレベルがHiになり、過電流用故障診断部11の出力のレベルがHiになるので、過電流保護部9の出力のレベルがHiになる。これにより、駆動部4aは、負荷Lへの駆動電流の供給を継続させることができる。
このとき、第2温度検出部8aの出力のレベルは、検出温度に応じたレベルになる。これにより、制御部2は、第2温度検出部8aの出力のレベルに基づいて、駆動回路3aの温度状態を監視することができる。
また、電流検出部10に故障が無く、駆動回路3aが過電流状態の場合、電流検出部10の出力のレベルは、検出電流に応じたレベルになる。かかる場合、過電流判定部91の出力のレベルがLoになり、過電流用故障診断部11の出力のレベルがHiになるので、過電流保護部9の出力のレベルがLoになる。これにより、駆動部4aは、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断することができる。
このとき、第2温度検出部8aの出力のレベルは、検出温度に応じたレベルになる。これにより、制御部2は、第2温度検出部8aの出力のレベルに基づいて、駆動回路3aの温度状態を監視することができる。
また、電流検出部10に故障が有り、駆動回路3aが通常電流の場合、電流検出部10の出力のレベルは、検出可能電流の下限値より低い電流に対応するレベルになる。かかる場合、過電流判定部91の出力のレベルがHiになり、過電流用故障診断部11の出力のレベルがLoになるので、過電流保護部9の出力のレベルがLoになる。これにより、駆動部4aは、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断することができる。
このとき、第2温度検出部8aの出力のレベルは、検出可能温度の上限値より高い温度に対応するレベルになる。これにより、駆動回路3aは、電流検出部10が故障したことを制御部2へ通知することができる。
また、電流検出部10に故障が有り、駆動回路3aが過電流状態の場合、電流検出部10の出力のレベルは、検出可能電流の下限値より低い電流に対応するレベルになる。かかる場合、過電流判定部91の出力のレベルがHiになり、過電流用故障診断部11の出力のレベルがLoになるので、過電流保護部9の出力のレベルがLoになる。これにより、駆動部4aは、負荷Lへの駆動電流の供給を遮断することができる。
このとき、第2温度検出部8aの出力のレベルは、検出可能温度の下限値より高い温度に対応するレベルになる。これにより、駆動回路3aは、電流検出部10が故障したことを制御部2へ通知することができる。
次に、図7を参照し、駆動回路3aが実行する処理について説明図する。なお、駆動回路3aが過熱保護を行う場合に実行する処理は、図1に示す駆動回路3が過熱保護を行う場合に実行する処理と同様である。このため、ここでは、駆動回路3aが過電流保護を行う場合に実行する処理について説明し、過熱保護を行う場合に実行する処理については、説明を省略する。
図7は、実施形態の変形例に係る駆動回路3aが実行する処理を示すフローチャートである。駆動回路3aは、制御装置1aに電源が投入されている間、図7に示す処理を繰り返し実行する。
具体的には、駆動回路3aは、図7に示すように、制御部2から入力される制御信号がHiレベルか否かを判定する(ステップS201)。そして、駆動回路3aは、Hiレベルでないと判定した場合(ステップS201,No)、負荷Lへの駆動電流供給を遮断し(ステップS208)、処理を終了する。
また、駆動回路3aは、制御信号がHiレベルであると判定した場合(ステップS201,Yes)、電流検出部10によって電流検出を行う(ステップS202)。続いて、駆動回路3aは、電流検出部10の検出電流が電流閾値より小さいか否かの判定を行う(ステップS203)。
そして、駆動回路3aは、電流検出部10の検出電流が電流閾値以上であると判定した場合(ステップS203,No)、負荷Lへの駆動電流供給を遮断し(ステップS208)、処理を終了する。また、駆動回路3aは、電流検出部10の検出電流が電流閾値より小さいと判定した場合(ステップS203,Yes)、電流検出部10が故障しているか否かを判定する(ステップS204)。
そして、駆動回路3aは、電流検出部10が故障していないと判定した場合(ステップS204,No)、第2温度検出部8aから制御部2へ検出温度に応じたレベルの信号を出力する(ステップS205)。さらに、駆動回路3aは、負荷Lへの駆動電流供給を行い(ステップS206)、処理を終了する。
また、駆動回路3aは、電流検出部10が故障していると判定した場合(ステップS204,Yes)、第2温度検出部8aから制御部2へ出力可能な最高(MAX)レベルの信号を故障信号として出力する(ステップS207)。さらに、駆動回路3aは、負荷Lへの駆動電流供給を遮断し(ステップS208)、処理を終了する。
上述したように、実施形態に係る制御装置は、駆動回路を備える。駆動回路は、駆動部と、第1温度検出部と、過熱保護部と、第2温度検出部と、過熱用故障診断部とを備える。駆動部は、制御部から入力される制御信号に基づき、電源から負荷へ駆動電流を供給させて負荷を駆動する。
第1温度検出部は、温度を検出し、検出した温度に応じたレベルの信号を出力する。過熱保護部は、第1温度検出部から出力される信号のレベルが温度閾値以上となる場合に、駆動部に負荷への駆動電流の供給を遮断させる。第2温度検出部は、温度を検出し、検出した温度に応じたレベルの信号を制御部へ出力する。
過熱用故障診断部は、第1温度検出部の故障診断を行い故障と判定した場合に、駆動部に負荷への駆動電流の供給を遮断させ、第2温度検出部で検出可能な温度範囲外の温度に対応するレベルの信号を第2温度検出部から制御部へ出力させる。これにより、駆動回路は、駆動回路内の温度検出部の故障の有無を制御部へ通知することができる。
また、過熱用故障診断部は、第1温度検出部で検出可能な温度の下限値に対応するレベルよりも低いレベルの信号が第1温度検出部から出力される場合に、第1温度検出部を故障と判定する。これにより、駆動回路は、第1温度検出部の出力が過熱状態不検出側で固着する故障を検出することができる。
また、過熱用故障診断部は、第1温度検出部を故障と判定した場合に、第2温度検出部で検出可能な温度の下限値に対応するレベルよりも低いレベルの信号を第2温度検出部から制御部へ出力させる。これにより、駆動回路は、第1温度検出部の出力が過熱状態不検出側で固着する故障の発生を制御部へ通知することができる。
また、駆動回路は、電流検出部と、過電流保護部と、過電流用故障診断部とを備える。電流検出部は、駆動部から負荷へ供給される駆動電流を検出し、検出した電流に応じたレベルの信号を出力する。過電流保護部は、電流検出部から出力される信号のレベルが電流閾値以下となる場合に、駆動部に負荷への駆動電流の供給を遮断させる。
過電流用故障診断部は、電流検出部の故障診断を行い故障と判定した場合に、駆動部に負荷への駆動電流の供給を遮断させ、第2温度検出部で検出可能な温度範囲外の温度に対応するレベルの信号を第2温度検出部から制御部へ出力させる。これにより、駆動回路は、駆動回路内の電流検出部の故障の有無を制御部へ通知することができる。
また、過電流用故障診断部は、電流検出部で検出可能な電流の下限値に対応するレベルよりも低いレベルの信号が電流検出部から出力される場合に、電流検出部を故障と判定する。これにより、駆動回路は、電流検出部の出力が過電流状態不検出側で固着する故障を検出することができる。
また、過電流用故障診断部は、電流検出部を故障と判定した場合に、第2温度検出部で検出可能な温度の上限値に対応するレベルよりも高いレベルの信号を第2温度検出部から制御部へ出力させる。これにより、駆動回路は、電流検出部の出力が過電流状態不検出側で固着する故障の発生を制御部へ通知することができ、さらに、制御部に過電流状態と過熱状態とを区別させることができる。
また、制御部は、第2温度検出部から入力される信号に基づいて、駆動回路の故障が第1温度検出部の故障であることを特定する故障特定部を備える。これにより、駆動回路は、第2温度検出部によって検出される温度を示す信号の出力端子を、第1温度検出部の故障を示す信号の出力端子としても使用することができるため、駆動回路の出力端子数および制御部の入力端子数の増大を抑制することができる。
また、制御部は、過熱用故障特定部による故障の特定結果を記憶する記憶部を備える。これにより、制御装置は、記憶部によって記憶された故障の特定結果を駆動回路の検査および点検に役立てることができる。
制御部は、故障特定部による特定結果を出力する出力部を備える。これにより、制御装置は、駆動回路の故障をユーザへ通知することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。