JP6816521B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送装置に関し、特に、作業者が操作することで荷物の搬送動作を行う搬送装置に関する。
従来、荷物を搬送する搬送装置には、作業者が搬送装置に設けられた操作部によって操作を行うものがある。そのような装置として、トラックや棚等から物品をピックアップするための装置がある(例えば、特許文献1を参照)。
この装置では、コンベヤにピックアップ装置を設け、作業者が操作部の操作レバーによってピックアップ装置に前後進左右運動を指令する。
特開2001−163407号公報
特許文献1に記載のピックアップ装置では、1人の作業者が全ての操作を1箇所で行うことができる。したがって、作業者から見えない箇所や見落としている箇所があると、装置を動かした際に予期せず物への接触が起こる可能性がある。
特に、装置が緊急停止した後に強制操作で装置を再移動させる場合は、一般的に1人の作業者の判断では安全性が十分ではないと考えられる。
本発明の目的は、作業者が操作を行う搬送装置において、安全性を高めることにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合わせることができる。
本発明の一見地に係る搬送装置は、搬送部と、移動部と、少なくとも2台の操作部と、コントローラとを備えている。
移動部は、搬送部を移動させる。
少なくとも2台の操作部は、作業者により移動部の操作を行うためものであり、同時に操作できない位置に設けられている。「少なくとも2台の操作部が同時に操作できない位置に設けられている」とは、少なくとも2台の装置の位置関係によって、作業者が1台の操作部を操作しているときに他の操作部を操作できないことをいう。
コントローラは、2台の操作部のうち1台により動作させることができない移動部の動作を、2台の操作部により同時に操作された場合に動作させるように制御する。なお、同時に操作される場合とは、例えば、同じタイミングでボタンを押す場合、一方がボタンを押している状態で他方のボタンを押す場合などを含む。
この装置では、搬送装置を1人の作業者で操作できない状態となった場合、2人の作業者が各操作部を同時操作することにより、1人の作業者ではできない操作を実行できる。つまり、2人の作業者が移動のない固定された安全な位置で操作することになり、その結果、搬送装置を安全に動かすことができる。
搬送装置は、搬送装置の異常を把握するための異常把握手段をさらに備えていてもよい。
コントローラは、異常把握手段によって搬送装置の異常が把握されると、2台の操作部のうち1台からの操作では移動部が動作しないように制御し、2台の操作部により同時に操作された場合に移動部を動作させるように制御してもよい。
この装置では、搬送装置の異常が把握されると、1人の作業者では移動部を動作できない状態となる。そして、2人の作業者が各操作部を操作することで、移動部を動作できるようになる。
異常把握手段は、搬送装置の周囲の障害物の検出を行う障害物検出器であってもよい。
コントローラは、障害物検出器により障害物が検出されると、1台の操作部からの操作では移動部が動作しないように制御し、2台の操作部により同時に操作された場合に、障害物が検出された状態のままで移動部を動作させることができる制御を行ってもよい。
コントローラは、障害物検出器により障害物が検出されると、2台の操作部により同時に操作された場合に、障害物のある方向に搬送部を移動させることができる制御を行ってもよい。
この装置では、障害物を検出してそのため搬送部を移動させることができない状態となった場合、2人の作業者が各操作部を操作することで、搬送部を障害物のある方向に移動させることができるようになる。つまり、安全性を確保しつつ搬送部が移動される。
異常把握手段は、搬送部の下方を検出するエリアセンサであってもよい。
搬送部は、作業者が乗るためのリフタを有していてもよい。
リフタの上方に2台の操作部が配置されていてもよい。
コントローラは、リフタが下降したことをエリアセンサが検出すると、1台の操作部からの操作では移動部が動作しないように制御し、2台の操作部により同時に操作された場合に移動部を動作させてリフタを昇降するように制御を行ってもよい。
この装置では、エリアセンサを設けることで、例えば物がリフタに挟まれる危険を減らせる。エリアセンサがリフタを検出すると、作業者1人でリフタを操作ができない状態になる。そして、作業者2人が各操作部を操作することで、移動部を動作させてリフタを下降させることができるようになる。つまり、安全性を確保しつつ搬送部が移動される。
2台の操作部は、各々、操作内容を入力するための複数の入力手段を有していてもよい。
コントローラは、2台の操作部の入力手段同士の複数の組み合わせと、該組み合わせごとに規定された移動部の動作とを記憶する記憶部を有していてもよい。
この装置では、新たな機能を導入するときに、既存の入力手段の組み合わせによって新たな機能を追加できる。この結果、部品点数を減らせる。
本発明に係る搬送装置では、安全性が向上する。
本発明の第1実施形態に係るバンニング・デバンニング装置の斜視図。 バンニング・デバンニング装置の側面図。 バンニング・デバンニングの上面図。 バンニング・デバンニング装置の斜視図。 バンニング・デバンニング装置の斜視図。 バンニング・デバンニング装置の斜視図。 バンニング・デバンニング装置の上面図。 バンニング・デバンニング装置の制御構成を示すブロック図。 異常発生対応制御を示すフローチャート。 異常モードでの動作制御を示すフローチャート。 バンニング・デバンニング装置の前進走行動作時の障害物検出制御を示すフローチャート。 バンニング・デバンニング装置の前進走行動作時の一状態を示す概略平面図。 作業台の下降動作時の障害物検出対応制御を示すフローチャート。 作業台の下降動作時の一状態を示す概略側面図。
1.第1実施形態
(1)バンニング・デバンニング装置の機構構成
図1〜図3を用いて、第1実施形態のバンニング・デバンニング装置1(以下、「装置1」とする)を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るバンニング・デバンニング装置の斜視図である。図2は、バンニング・デバンニング装置の側面図である。図3は、バンニング・デバンニングの上面図である。
装置1は、例えばコンテナから荷物Wを降ろす(デバンニング)、又は例えばコンテナに荷物Wを積む(バンニング)ことを実行するのに用いられる。図2に示すように、作業者S1が例えばコンテナ内から荷物Wを装置1に積み込む。すると、装置1は、荷物Wをコンベヤ5(後述)によって所定距離移動させる。その後、作業者S2が、コンベヤ5から荷物を下ろす。作業者S2は、荷物Wを他のコンベヤに積み替えたり、パレットに積み上げたりする。
装置1は、走行部3を有している。走行部3は、公知の技術であり、走行部本体、走行車輪、走行モータ、動力伝達部を有している。これにより、走行部3は、前進、後進、左右に曲がることが可能である。さらに、走行部3は、低速走行、高速走行が可能である。
装置1は、コンベヤ5を有している。コンベヤ5は、荷物Wを上面に載せた状態で荷物投入部から荷物排出部まで搬送する装置である。
コンベヤ5は、独立して動作可能な複数のコンベヤから構成されている。具体的には、コンベヤ5は、第1コンベヤ9と、第2コンベヤ11と、第3コンベヤ13と、第4コンベヤ15と、第5コンベヤ17とを有している。第1〜第4コンベヤ9、11、13、15は別個のモータによって駆動される。第5コンベヤ17はフリーローラである。ただし第5コンベヤ17はモータによって駆動されてもよい。また、第4コンベヤ15は、第5コンベヤ17と同様にフリーローラであってもよいし、モータ駆動であってもよい。
第1コンベヤ9は、作業者S1が荷物Wを置くための荷物投入部を実現している。この実施形態では、第1コンベヤ9はベルトコンベヤである。第1コンベヤ9は、バンニング又はデバンニングを行うときに、例えば、コンテナ、トラックの内部に配置される。
第2コンベヤ11は、第1コンベヤ9から連続しており、比較的長い構成である。この実施形態では、第2コンベヤ11は、ベルトコンベヤである。
第3コンベヤ13は、第2コンベヤ11から連続しており、比較的短い構成である。この実施形態では、第3コンベヤ13は、ローラコンベヤである。
第4コンベヤ15は、第3コンベヤ13から連続しており、比較的短い構成である。この実施形態では、第4コンベヤ15は、ローラコンベヤである。なお、第4コンベヤ15は、コンテナ長さ又は作業者S2の待機位置によっては、長くなることもある。
第5コンベヤ17は、第4コンベヤ15から連続しており、比較的短い構成である。この実施形態では、第5コンベヤ17は、ローラコンベヤである。第5コンベヤ17は、作業者S2が荷物Wを取り出すための荷物排出部を実現している。
装置1は、作業者が乗るための作業台7(リフタの一例)を有している。作業台7は、第1コンベヤ9の下方に配置されている。作業者S1が作業台7の上に乗ることで、荷物Wを第1コンベヤ9に載せることができる。
作業台7は、左右方向に長く延びており、そのため第1コンベヤ9が作業台7の左右方向中央位置付近にある場合は、作業者S1及びS2(図12参照)は第1コンベヤ9の両側に立つことができる。
第1コンベヤ9は、作業者S1が荷物Wをコンベヤ5に積み込むときに、荷物の位置に合わせて上下方向に移動可能である必要がある。そのための構造として、第2コンベヤ11の基端は、走行部3に対して、左右方向に延びる回転軸回りに回動可能に装着されている。さらに、第2コンベヤ11の基端を回動させるコンベヤ昇降部8が設けられている。コンベヤ昇降部8は、第1コンベヤ9を昇降駆動する公知技術であり、昇降モータ、複数のギアからなる回動駆動部などを有している。これにより、作業者S1は、第1コンベヤ9を上下の所望の位置に移動させることができる。
図4には、第1コンベヤ9が上方に配置された状態が示されており、図5及び図6には、第1コンベヤ9が下方に配置された状態が示されている。図4〜図6は、バンニング・デバンニング装置の斜視図である。
第1コンベヤ9は、作業者S1が荷物Wをコンベヤ5に積み込むときに、荷物の位置に合わせ左右方向に移動可能である必要がある。そのための構造として、第2コンベヤ11の基端は、走行部3に対して、上下方向に延びる回転軸回りに回動可能に装着されている。より詳細には、前述のコンベヤ昇降部8の各種構造が、走行部3に対して回動可能になっている。これにより、作業者S1は例えば第1コンベヤ9を手動で左右の所望の位置に移動させることができる。
図7には、第1コンベヤ9が左右方向片側に移動させられた状態が示されている。図7は、バンニング・デバンニング装置の上面図である。
作業台7は、作業者S1が荷物Wをコンベヤ5に積み込むときに、第1コンベヤ9の位置に合わせて上下方向に移動可能である必要がある。そのための構造として、作業台7は、走行部3に対して、作業台昇降部10によって接続されている。作業台昇降部10は、作業台7を昇降駆動する公知の技術であって、シリンダ、駆動方向変換機構などを有している。これにより、作業者S1は、作業台7を上下の所望の位置に移動させることができる。
装置1は、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bを有している。第1操作装置49A及び第2操作装置49Bは、作業者S1が装置1を動作するための操作信号を入力するための装置であって、機械式ボタン装置である。ただ、操作装置はタッチパネルなどの他の入力装置であってもよい。
この実施形態では、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bは、第1コンベヤ9の近傍でかつ作業台7の上方に設けられている。具体的には、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bは、第1コンベヤ9の左右両側に配置されている。したがって、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bは1人の作業者が同時に操作できない。言い換えると、第1操作装置49A及び第2操作装置49B間の距離が長いことで、一方の操作装置を操作する位置から作業者が他方の操作装置が操作できない。他の例として、両操作装置の間に遮蔽板等の操作制限構造が設けられることで、一方の操作装置を操作する位置から作業者が他方の操作装置が操作できないような場合でもよい。
なお、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bは、図1〜図3のみ構成の図面に描かれており、図4〜図7では省略されている。
第1操作装置49Aには、コンベヤ上昇ボタン51A、コンベヤ下降ボタン53A、作業台上昇ボタン55A、作業台下降ボタン57A、前進走行ボタン67A(図8を参照)が表示されている。第2操作装置49Bには、コンベヤ上昇ボタン51B、コンベヤ下降ボタン53B、作業台上昇ボタン55B、作業台下降ボタン57B、前進走行ボタン67B(図8を参照)が表示されている。なお、上記の操作ボタンは一例であって、他のボタンも必要に応じて設けられている。
(2)バンニング・デバンニング装置の制御構成
図8を用いて、装置1の制御構成を説明する。図8は、バンニング・デバンニング装置の制御構成を示すブロック図である。
装置1は、制御部31(コントローラの一例)を有している。制御部31は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。制御部31は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
制御部31は、単一のプロセッサで構成されていてもよいが、各制御のために独立した複数のプロセッサから構成されていてもよい。
制御部31の各要素の機能は、一部又は全てが、制御部31を構成するコンピュータシステムにて実行可能なプログラムとして実現されてもよい。その他、制御部31の各要素の機能の一部は、カスタムICにより構成されていてもよい。
制御部31には、第1操作装置49Aのコンベヤ上昇ボタン51A、コンベヤ下降ボタン53A、作業台上昇ボタン55A、前進走行ボタン67A、作業台下降ボタン57Aが接続されている。制御部31には、第2操作装置49Bのコンベヤ上昇ボタン51B、コンベヤ下降ボタン53B、作業台上昇ボタン55B、前進走行ボタン67B、作業台下降ボタン57Bが接続されている。なお、図示しないが、後進走行ボタン、走行停止ボタン等も設けられている。
コンベヤ上昇ボタン51A又は51Bが押されている間は、第1コンベヤ9が上昇する。コンベヤ下降ボタン53A又は53Bが押されている間は、第1コンベヤ9が下降する。作業台上昇ボタン55A又は55Bが押されている間は、作業台7が上昇する。作業台下降ボタン57A又は57Bが押されている間は、作業台7が下降する。
前進走行ボタン67A又は67Bが押されている間は、装置1が前進走行する。
さらに、制御部31には、コンベヤ上下位置センサ12、作業台上下位置センサ14が接続されている。コンベヤ上下位置センサ12、作業台上下位置センサ14は、例えば、エンコーダである。
さらに、制御部31には、角度センサ61が接続されている。角度センサ61は、第2コンベヤ11の上下方向軸回りの回動角度(水平面内回動角度)を検出するためのセンサであって、例えばエンコーダである。
制御部31には、レーザスキャナ77が接続されている。レーザスキャナ77は、装置1の周囲(具体的には、第1コンベヤ9及び周辺の下方)に存在する周辺物体の存在と位置を検出する障害物検出器(装置1の異常を把握するための異常把握手段の一例)である。
レーザスキャナ77は、非接触式の距離測定器である。レーザスキャナ77は、図3に示すように、走行部3の前部に取付けられ、スキャン角度(検出エリア)内での物体の存在を検出する。より具体的には、レーザスキャナ77は、作業台7の後方近傍に配置されている。
レーザスキャナ77は、例えば、同一方向を向いておりモータにより同時に回転する投光用ミラー及び受光用ミラーと、投光用ミラーを介して高周波パルス光を検出物体に照射する投光素子及びその反射光を受光用ミラーを介して受光する受光素子から構成されている。
レーザスキャナ77の距離検出の原理は次の通りである。投光用ミラー及び受光用ミラーは、モータによって回転する。所定ピッチごとに、投光素子からパルス光を出射し、検出物体で反射して受光素子に戻ったパルス光の位相遅れが測定される。
制御部31は、レーザスキャナ77の測定範囲内に、複数の検出エリアのパターンを登録している。制御部31は、後述するように、第1コンベヤ9の水平面内回動角度に応じて、複数の検出エリアのパターンの中から使用するパターンを選択して設定する(つまり、検出エリアのパターンが切替えられる)。制御部31は、検出物体までの距離が、選択された検出エリアのパターンの範囲内にあるとき、物体が検出されたと判断する。このようにして、第1コンベヤ9の水平面内回動角度ごとに、適切な検出エリアによる物体検出が可能になる。
さらに、制御部31には警報装置79が接続されている。警報装置79は、異常状態を作業者に知らせるためのスピーカ、ランプなどである。
また、制御部31には、図示しないが、各装置の状態を検出するためのセンサ及びスイッチ、並びに情報入力装置が接続されている。
制御部31には、走行部3、コンベヤ昇降部8及び作業台昇降部10が接続されている。制御部31は、走行部3、コンベヤ昇降部8及び作業台昇降部10に駆動信号及び停止信号を送信する。
(3)異常把握時の制御動作
以下に説明する制御フローチャートは例示であって、各ステップは必要に応じて省略及び入れ替え可能である。また、複数のステップが同時に実行されたり、一部又は全てが重なって実行されたりしてもよい。
さらに、制御フローチャートの各ブロックは、単一の制御動作とは限らず、複数のブロックで表現される複数の制御動作に置き換えることができる。
(3−1)異常発生対応制御の概略的説明
図9及び図10を用いて、異常発生対応制御を概略的に説明する。図9は、異常発生対応制御を示すフローチャートである。図10は、異常モードでの動作制御を示すフローチャートである。
図9のステップS1では、装置1において搬送部が移動中に異常が発生したか否かが判断される。具体的には、いずれかのセンサの検出信号に基づいて、制御部31が異常発生の有無を判断する。異常発生があれば、プロセスはステップS2に移行する。
ステップS2では、装置1が異常モードに設定される。具体的には、制御部31が装置1を通常モードから異常モードに切替える。異常モードでは、異常発生前の搬送部の移動が停止され、さらに、第1操作装置49A及び第2操作装置49B(2台の操作部の一例)のうち1台のみからの入力が無効となるように設定される。つまり異常モードで強制操作するためには、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bからの同時入力が必要になる。
ステップS3では、前記異常状態から復旧したか否かが判断される。具体的には、いずれかのセンサの検出信号又は入力装置の入力信号に基づいて、制御部31が異常状態からの復旧の有無を判断する。復旧すれば、プロセスはステップS4に移行する。
ステップS4では、通常モードに設定される。具体的には、制御部31が異常モードを通常モードに切替える。通常モードでは、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bのうち1台からの入力が有効となるように設定される。
図10を用いて、異常モードでの動作制御を説明する。
図10のステップS5では、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bが同時に操作されたか否かが判断される。具体的には、制御部31が第1操作装置49A及び第2操作装置49Bからの操作信号に基づいて上記判断を行う。同時に操作された場合は、プロセスはステップS6に移行する。同時に操作される以外の場合(1台のみ操作又は操作なしの場合)は、プロセスはステップS8に移行する。
ステップS6では、前述の操作に基づく動作(つまり、搬送部の移動)が実行される。具体的には、制御部31が制御信号を対象装置に送信し、当該装置が動作を実行する。
ステップS7では、前述の作業者2人による強制操作によって異常状態から復旧したか否かが判断される。復旧すればプロセスは終了する。復旧しなければプロセスはステップS5に戻る。
ステップS8では、前述の搬送部の移動が停止される。具体的には、制御部31が制御信号を対象装置に送信し、当該装置が動作を停止する。
以上に述べたように、装置1を作業者S1又はS2の1人で操作できない状態となった場合、2人の作業者S1、S2が第1操作装置49A及び第2操作装置49Bを同時操作することにより、1人ではできない操作を実行できる。つまり、2人の作業者S1、S2が固定された安全な位置で操作することになり、その結果、装置1を安全に動かすことができる。
以上に述べたように、緊急停止からのオーバーライド(強制操作)は、作業者S1、S2の同時操作を必要としている。そのため、作業者S1、S2が左右の操作箇所から確認することで死角を無くし、それにより周囲が安全であることを把握できる。また、作業者1人で判断するよりも2人で判断した方がより安全である。このように操作箇所の分散によって、安全性が向上する。
(3−2)具体例1(前進走行時の異常検出制御)
図11及び図12を用いて、具体例1として前進走行時の異常検出制御を説明する。図11は、バンニング・デバンニング装置の前進走行動作時の障害物検出制御を示すフローチャートである。図12は、バンニング・デバンニング装置の前進走行動作時の一状態を示す概略平面図である。
装置1を前進走行させているときの動作を説明する。例えば、図12に示すように、作業者S1及びS2が装置1つまり第1コンベヤ9(搬送部の一例)を前進走行させている。具体的には、作業者S1又はS2が前進走行ボタン67A又は67Bを押して、制御部31が走行部3(移動部の一例)に制御信号を送信して走行部3を駆動している。制御部31は、装置1が走行するときに、レーザスキャナ77を利用して障害物を検出する。図12において、右斜め前方には、壁Sが存在する。
図11のステップS11(図9のステップS1に対応)では、レーザスキャナ77により障害物が検出される(異常把握の一例)のを待つ。上記の例では壁Sが検出される。具体的には、レーザスキャナ77の侵入禁止エリアDに壁Sが存在する。
ステップS12では、警報装置79が警報を発する。具体的には、制御部31(コントローラの一例)が警報装置79に制御信号を送信する。これにより、作業者S1又はS2は、壁Sが検出されたことを知る。
ステップS13(図9のステップS2に対応)では、緊急停止(デッドロック)が行われる。具体的には、制御部31が停止信号を走行部3に送信して走行を停止し、さらに装置1の設定を通常モードから異常状態モードに変更する。この結果、これ以降は、作業者S1又は作業者S2が前進走行ボタン67A及び67Bの一方を押しても機能しないようになる。なお、この場合は図示しない後進走行ボタンの一方を押しても機能しないようにしてもよい。
ステップS14(図10のステップS5に対応)では、例えば第1操作装置49A及び第2操作装置49Bの前進走行ボタン67A及び67Bが同時に押されたか否かが判断される。具体的には、制御部31が、例えば前進走行ボタン67A及び67Bからの信号に基づいて前記判断を行う。同時に操作された場合は、プロセスはステップS15に移行する。同時に操作される以外の場合(1台のみの操作又は操作なしの場合)は、プロセスはステップS17に移行する。
ステップS15(図10のステップS6に対応)では、装置1の例えば前進動作が行われる。具体的には、制御部31が制御信号を走行部3に送信して走行を開始する。言い換えると、2人の作業者S1及びS2が第1操作装置49A及び第2操作装置49Bを同時に操作することで、壁Sが検出された状態のままで走行部3を動作させる強制操作を実行できる。一例として、緊急停止後に、作業者S1及びS2は、装置1を壁Sのある方向に移動させることができる。なお、この操作が行われるのは、実際は、作業者S1と作業者S2が壁Sに衝突せずに装置1を前進走行させることができたと判断した場合である。なお、上記の復旧動作は、前進走行ボタン以外に他のボタンの同時操作を含んでいてもよいし、前進走行ボタン以外の他のボタンだけの同時操作で行われてもよい。
ステップS16(図10のステップS7に対応)では、前述の作業者2人による強制操作によって異常状態から復旧したか否かが判断される。復旧すればプロセスは終了する。復旧しなければプロセスはステップS14に戻る。
ステップS17では、前述の動作が停止される。具体的には、制御部31が制御信号を走行部3に送信して装置1の例えば前進走行を停止する。つまり、作業者S1又はS2のいずれかが例えば前進走行ボタン67A及び67Bから手を離せば装置1は再び停止する。
以上に説明したように、緊急停止後に、装置1を壁Sのある方向に前進させる(つまり、レーザスキャナ77を無効化する強制操作を行う)ためには、作業者S1及びS2の同時操作を条件としている。その結果として、強制操作時には作業者S1及びS2が固定された安全な位置で操作することになり、そのため、装置1を安全に動かすことができる。
(3−3)具体例2(作業台下降時の異常検出制御)
図13及び図14を用いて、具体例2として作業台下降時の異常検出制御を説明する。図13は、作業台の下降動作時の障害物検出対応制御を示すフローチャートである。図14は、作業台の下降動作時の一状態を示す概略側面図である。
装置1の作業台7を下端位置まで下げるときの動作を説明する。例えば、図14に示すように、作業者S1及びS2が作業台7を下降させている。具体的には、作業者S1又はS2が作業台下降ボタン57A又は57Bを押して、制御部31が作業台昇降部10に制御信号を送信して作業台7を駆動している。
図13のステップS21では、下降した作業台7を作業台7の下方に物があると間違えてレーザスキャナ77が検出する。
ステップS22では、レーザスキャナ77が一時的に無効化される(ミューティング)。具体的には、制御部31がレーザスキャナ77の検出を一時的に無効化する。なお、無効化(ミューティング)が機能している場合は、作業者一人で操作できる。
ステップS23では、所定の条件によってミューティングをキャンセルする。所定の条件とは、ミューティング中にレーザスキャナ77のエリアを切り替えた時や電源を落として再投入した場合である。
ステップS24(図9のステップS1に対応)では、レーザスキャナ77により作業台7が障害物として検出される(異常把握の一例)。
ステップS25では、警報装置79が音又は光による警報を発する。具体的には、制御部31が警報装置79に制御信号を送信する。これにより、作業者S1又はS2は、作業台7が検出されたことを知る。
ステップS26(図9のステップS2に対応)では、緊急停止(デッドロック)が行われる。具体的には、制御部31が停止信号を作業台昇降部10に送信して下降を停止し、さらに装置1の設定を通常モードから異常状態モードに変更する。この結果、これ以降は、作業者S1又は作業者S2が作業台下降ボタン57A及び57Bの一方及び作業台上昇ボダン55A及び55Bの一方を押しても機能しないようになる。
ステップS27(図10のステップS5に対応)では、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bの作業台下降ボタン57A及び57B又は作業台上昇ボタン55A及び55Bの各組が同時に押されたか否かが判断される。具体的には、制御部31が、各ボタンからの信号に基づいて前記判断を行う。同時に操作された場合は、プロセスはステップS28に移行する。同時に操作される以外の場合(1台のみの操作又は操作なしの場合)は、プロセスはステップS30に移行する。
ステップS28(図10のステップS6に対応)では、作業台7の昇降動作が行われる。具体的には、制御部31が制御信号を作業台昇降部10に送信して作業台7を昇降する。言い換えると、2人の作業者S1及びS2が第1操作装置49A及び第2操作装置49Bを同時に操作することで、障害物が検出された状態のままで作業台7を昇降させる強制操作を実行できる。これが行われるのは、実際は、作業者S1と作業者S2が物を挟むことなく作業台7をさらに下降させることができると判断した場合である。
ステップS29(図10のステップS7に対応)では、前述の作業者2人による強制操作によって異常状態から復旧したか否かが判断される。復旧すればプロセスは終了する。復旧しなければプロセスはステップS27に戻る。例えば、ステップS28において、作業台上昇ボダン55A及び55Bを同時に押すことで、作業台7をレーザスキャナ77により検出されない高さまで上昇させると、ステップS29において、レーザスキャナ77により作業台7を検出されなくなり、その結果、異常状態から復旧したと判断される。
ステップS30では、前述の動作が停止される。具体的には、制御部31が制御信号を作業台昇降部10に送信して作業台7の昇降を停止する。つまり、作業者S1又はS2のいずれかが同時操作のボタンから手を離せば作業台7は再び昇降を停止する。
以上に説明したように、緊急停止後に、作業台7を強制的に下降させる(つまり、レーザスキャナ77を無効化する強制操作を行う)ためには、作業者S1及びS2の同時操作を条件としている。その結果として、強制操作時には作業者S1及びS2が固定された安全な位置で操作することになり、その結果、作業台7を安全に動かすことができる。
(4)操作装置の応用
前述のように、第1操作装置49Aと第2操作装置49Bは、各々、操作内容を入力するための複数のボタン(複数の入力手段の一例)を有している。
制御部31は、第1操作装置49Aと第2操作装置49Bのボタン同士の複数の組み合わせと、該組み合わせごとに規定された各移動装置(移動部の一例)の動作とを記憶する記憶部(図示せず)を有している。
例えば、第1操作装置49Aの1つのボタンと第2操作装置49Bの1つのボタンの組み合わせ3種類と移動装置の3動作とがそれぞれ関連付けられて記憶部に記憶されている。具体的には、第1操作装置49Aの1つのボタンだけ押されている場合は、コンベヤ昇降部8が第1コンベヤ9を低速度で上昇させる。第2操作装置49Bの1つのボタンだけが押されている場合は、コンベヤ昇降部8が第1コンベヤ9を中速度で上昇させる。第1操作装置49Aの1つのボタンと第2操作装置49Bの1つのボタンの両方が押されれば、コンベヤ昇降部8が第1コンベヤ9を高速度で上昇させる。
以上に述べたように、ボタンの組み合わせと、該組み合わせにより動作する移動部の動作とを記憶部に記憶させることができる。そのため、新たな機能を導入するときに、既存のボタンにより新たな機能を入力できるようになる。この結果、部品点数を減らせる。
2.実施形態の特徴
装置1(搬送装置の一例)は、第1コンベヤ9(搬送部の一例)と、走行部3(移動部の一例)と、第1操作装置49A及び第2操作装置49B(少なくとも2台の操作部の一例)と、制御部31(コントローラの一例)とを備えている。
走行部3は、第1コンベヤ9を移動させる。
第1操作装置49A及び第2操作装置49Bは、作業者S1及びS2により走行部3の操作を行うためものであり、同時に操作できない位置に設けられている。
制御部31は、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bのうち1台により動作させることができない走行部3の動作を、第1操作装置49A及び第2操作装置49Bにより同時に操作された場合に動作させるように制御する。
この装置1では、第1コンベヤ9を作業者1人で操作できない状態となった場合、2人の作業者S1及びS2が第1操作装置49A及び第2操作装置49Bを同時操作することにより1人では実行できない動作を実行できる。つまり、2人の作業者S1、S2が固定された安全な位置で操作することになり、その結果、装置1を安全に動かすことができる。
3.他の実施形態
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施例及び変形例は必要に応じて任意に組み合わせ可能である。
搬送装置はバンニング・デバンニング装置に限定されない。搬送装置は、例えば、スタッカクレーン、地上走行台車等であってもよい。
装置の走行時の異常検出は前進走行に限定されず、例えば後進にも適用可能である。
作業台の昇降時の異常検出は下降に限定されず、例えば上昇にも適用可能である。
操作装置の種類、数、取付け方法、取付け位置は前記実施形態に限定されない。例えば、操作装置は3台以上設けられてもよい。
操作装置は、必要に応じて取付け可能な後付けのものを含んでいてもよい。
操作装置は、簡単なスイッチのみからなるものを含んでいてもよい。
操作装置は、搬送装置に接続される複数のリモコンであってもよい。
装置の緊急停止及び強制操作の例として、センサの故障や誤認識による緊急停止およびその後の強制操作を広く含む。
本発明は、作業者が操作することで荷物の搬送動作を行う搬送装置に広く適用できる。
1 :バンニング・デバンニング装置
3 :走行部
5 :コンベヤ
7 :作業台
8 :コンベヤ昇降部
9 :第1コンベヤ
10 :作業台昇降部
11 :第2コンベヤ
12 :コンベヤ上下位置センサ
13 :第3コンベヤ
14 :作業台上下位置センサ
15 :第4コンベヤ
17 :第5コンベヤ
31 :制御部
49A :第1操作装置
49B :第2操作装置
51A :コンベヤ上昇ボタン
51B :コンベヤ上昇ボタン
53A :コンベヤ下降ボタン
53B :コンベヤ下降ボタン
55A :作業台上昇ボタン
55B :作業台上昇ボタン
57A :作業台下降ボタン
57B :作業台下降ボタン
61 :角度センサ
67A :前進走行ボタン
67B :前進走行ボタン
77 :レーザスキャナ
79 :警報装置
S1 :作業者
S2 :作業者
W :荷物

Claims (6)

  1. 搬送部と、
    前記搬送部を移動させる移動部と、
    作業者により前記移動部の操作を行うためものであり、1人の作業者では同時に操作できない位置に設けられた少なくとも2台の操作部と、
    前記2台の操作部のうち1台により動作させることができない前記移動部の動作を、複数の作業者により前記2台の操作部のそれぞれが同時に操作された場合に動作させるように制御するコントローラと、
    を備える搬送装置。
  2. 前記搬送装置の異常を把握するための異常把握手段をさらに備え、
    前記コントローラは、前記異常把握手段によって異常が把握されると、前記2台の操作部のうち1台の操作部からの操作では前記移動部が動作しないように制御し、前記2台の操作部により同時に操作された場合に前記移動部を動作させるように制御する、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記異常把握手段は、前記搬送装置の周囲の障害物の検出を行う障害物検出器であり、
    前記コントローラは、前記障害物検出器により障害物が検出されると、前記1台の操作部からの操作では前記移動部が動作しないように制御し、前記2台の操作部により同時に操作された場合に、前記障害物が検出された状態のままで前記移動部を動作させることができる制御を行う、請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記コントローラは、前記障害物検出器により障害物が検出されると、前記2台の前記操作部により同時に操作された場合に、障害物のある方向に前記搬送部を移動させることができる制御を行う、請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記異常把握手段は、前記搬送部の下方を検出するエリアセンサであり、
    前記搬送部は、作業者が乗るためのリフタを有し、
    前記リフタの上方に前記2台の操作部が配置されており、
    前記コントローラは、前記リフタが下降したことを前記エリアセンサが検出すると、前記1台の操作部からの操作では前記移動部が動作しないように制御し、前記2台の操作部により同時に操作された場合に前記移動部を動作させてリフタを昇降するように制御を行う、請求項2に記載の搬送装置。
  6. 前記2台の操作部は、各々、操作内容を入力するための複数の入力手段を有し、
    前記コントローラは、前記2台の操作部の前記入力手段同士の複数の組み合わせと、該組み合わせごとに規定された前記移動部の動作とを記憶する記憶部を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の搬送装置。
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