JP6855121B2 - りん酸塩系埋没材と併用するワックスパターンの表面処理材及びそれを用いた歯科用プレスセラミックスの製作方法 - Google Patents
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Description
12 スプルー部
13 石膏模型
21 表面処理材
22 プランジャーベース
23 ゴムリング
24 埋没材
30 鋳型
31 空隙
32 耐熱性セラミックス粉末
33 スプルー線部
34 湯口部
35 埋没材の焼成体
A 歯科用補綴装置
本発明のワックスパターンに塗布する表面処理材は、耐熱性セラミックス粉末を含むことが特徴である。これにより、この表面処理材を塗布したワックスパターンを用いて作製した鋳型にプレス成型したガラスセラッミクス表面への埋没材の焼き付きを低減することが可能となる。本発明の表面処理材は、ワックスパーターンに塗布することが特徴であり、仮に本発明の表面処理材を埋没材に混合させても同等の焼き付きを防止する効果や焼き付き物の視認性を得るのは困難である。
(歯科用補綴装置の製作)
患者の歯から、シリコーンラバー印象材を用いて歯型を取った。次いで、その歯型に石膏を流し、石膏模型を形成した。次に、図1に示すように、石膏模型13上に歯科用ワックス(株式会社松風製 製品名:マイティーワックスソフト)を用いて、基準ワックスパターン11を形成した。基準ワックスパターン11が、複製できるように歯科用スキャナー(株式会社松風製 製品名松風S-WAVEスキャナー D2000)により基準ワックスパターン11のデータを読取った。次に基準ワックスパターン11のデータをデンタルCAMソフトウェアGO2dental(松風仕様)でNCデータへ変換し、ミリング装置(株式会社松風製 製品名DWX-50)で、ワックスディスク(松風ディスクワックス)から削りだし、歯形状のワックスパターン11を複数個作製した。
歯形状のワックスパターンの代わりに10mm×10mm 厚み1mmの平板のワックスパターンを用いた以外は歯科用補綴装置の作製試験と同様の方法でガラスセラミックス製平板を作製した。用いた表面処理材を以下に示す。なお、実施例で用いた株式会社松風 製品名ワックスクリーナースプレーは、主成分を水とする水性ワックスクリーナー材である。
実施例1 炭化ケイ素 (株式会社フジミインコーポレーテッドGC10000)
平均粒子径約1μm
実施例2 炭化ケイ素 (株式会社フジミインコーポレーテッドGC240)
平均粒子径約55μm
実施例3 炭化ホウ素 (和光純薬工業株式会社製) 平均粒子径約30μm
実施例4 窒化ホウ素 (デンカ株式会社製 窒化ホウ素GP 平均粒子径約
8μm)と水性ワックスクリーナー材(株式会社松風 製品名ワッ
クスクリーナースプレー)が3g:30gの混合物
実施例5 水性ワックスクリーナー材(株式会社松風 製品名ワックスクリーナースプレー)をワックスパターンに塗布し、液が乾燥しないうちに炭化ケイ素 (株式会社フジミインコーポレーテッドGC240)平均粒子径約55μmを筆で塗布したもの
実施例6 窒化ホウ素 (デンカ株式会社製 窒化ホウ素GP 平均粒子径約
8μm)
実施例7 窒化ホウ素 (MOMENTIVE社製 PT-350平均粒子径130μm )
実施例8 水性ワックスクリーナー材(株式会社松風 製品名ワックスクリーナースプレー)をワックスパターンに塗布し、液が乾燥しないうちに炭化ケイ素 (株式会社フジミインコーポレーテッドGC180)平均粒子径約80μmを筆で塗布したもの
比較例1 珪石(福島窯業株式会社製 製品名シリカパウダーC06-12
平均粒子径6μm)
比較例2 酸化アルミニウム(株式会社フジミインコーポレーテッドWA8000
平均粒子径1μm)
比較例3 表面処理材なし
焼き付き性の評価は以下の基準に従って平板2個について行い、2個の平均で焼き付き物の付着が平板の半分以下の時を「合格」と判定した。結果を表1に示す。また、試験後の平板写真を図4〜図5に示す。
◎ :焼き付き物が全く確認されない
○ :焼き付き物がわずかに付着している(平板全体の25%以下)
△ :焼き付き物が平面全体の半分程度付着している
× :焼き付き物がほぼ平面全体に付着している(平板全体の75%以上)
×× :焼き付き物が平板全体に付着している
・実施例1(炭化ケイ素 平均粒子径約1μm)では、表面処理材の塗布を均一に行うことが可能であり、塗布性は非常に良好であった。また、ガラスセラミックス表面への焼き付きはほとんどなく、わずかに残存した焼き付き物も色差により容易に識別することができるため、サンドブラスト処理において完全に除去することが可能であった。
・実施例2(炭化ケイ素 平均粒子径約55μm)では、表面処理材の塗布性も問題なく、ガラスセラミックス表面の焼き付きもわずかであった。残存した焼き付き物も色差により容易に識別することができるため、サンドブラスト処理においてほとんど除去することが可能であった。
・実施例3(炭化ホウ素 平均粒子径約30μm)では、表面処理材の塗布は問題なく行えた。ガラスセラミックス表面の焼き付きが生じている部分があり残存した焼き付き物も色差により容易に識別することができるため、サンドブラスト処理である程度除去することが可能であった。
・実施例4(窒化ホウ素8μmと水性ワックスクリーナーが3g:30gの混合物)では、表面処理材の塗布時にムラになる部分があった。ガラスセラミックス表面に焼き付きが生じている部分があり、残存した焼き付き物は、ガラスセラミックスと類似の色調であったが、サンドブラスト処理である程度除去することが可能であった。
・実施例5 水性ワックスクリーナー材をワックスパターンに塗布し、液が乾燥しないうちに炭化ケイ素平均粒子径約55μmを筆で塗布したものでは、表面処理材の塗布は問題なく行えた。ガラスセラミックス表面の焼き付きがわずかにあったものの、残存した焼き付き物も色差により容易に識別することができるため、サンドブラスト処理においてほとんど除去することが可能であった。
・実施例6(窒化ホウ素 平均粒子径約8μm)では、表面処理材の塗布は問題なく行えた。ガラスセラミックス表面の焼き付きが生じている部分があり、残存した焼き付き物は、ガラスセラミックスと類似の色調であったが、サンドブラスト処理である程度除去することが可能であった。
・実施例7(窒化ホウ素 平均粒子径130μm )では、表面処理材の塗布面が厚くなる傾向があったが、問題なく塗布が可能であった。ガラスセラミックス表面の焼き付きが生じている部分があり、残存した焼き付き物は、ガラスセラミックスと類似の色調であったが、サンドブラスト処理である程度除去することが可能であった。
・実施例8 水性ワックスクリーナー材をワックスパターンに塗布し、液が乾燥しないうちに炭化ケイ素 平均粒子径約80μmを筆で塗布したものでは、表面処理材の塗布面が厚くなる傾向があったが、問題なく行えた。ガラスセラミックス表面の焼き付きがわずかにあったものの、残存した焼き付き物も色差により容易に識別することができるため、サンドブラスト処理においてほとんど除去することが可能であった。
・比較例1(珪石 平均粒子径6μm)では、塗布時にムラになる部分があった。ガラスセラミックス表面で焼き付きが起こり、焼き付き物はサンドブラスト処理で除去することが困難であった。
・比較例2(酸化アルミニウム 平均粒子径1μm)では、塗布は問題なく行えたものの、ガラスセラミックス表面で焼き付きが起こり、焼き付き物はサンドブラスト処理で除去することが困難であった。
・比較例3では、ガラスセラミックス表面全体で焼き付きが起こり、焼き付き物はサンドブラスト処理で除去することがほとんどできなかった。
Claims (2)
- 歯科用プレスセラミックスの作製において、
炭化ケイ素粉末を含む表面処理材をワックスパターンの表面に塗布する工程、
前記ワックスパターンをりん酸塩系埋没材に埋没・硬化させる工程、
前記埋没材を加熱して前記ワックスパターンを焼却して鋳型を作製する工程、
ガラスインゴットを加熱して前記鋳型に圧入するプレス成型工程、
を含むことを特徴とする歯科用プレスセラミックスの製作方法。 - 歯科用プレスセラミックスの作製において、
炭化ケイ素粉末をワックスパターンに塗布する工程、
前記ワックスパターンをりん酸塩系埋没材に埋没・硬化させる工程、
前記埋没材を加熱して前記ワックスパターンを焼却して鋳型を作製する工程、
ガラスインゴットを加熱して前記鋳型に圧入するプレス成型工程、
を含むことを特徴とする歯科用プレスセラミックスの製作方法。
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| JP2017070080A JP6855121B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | りん酸塩系埋没材と併用するワックスパターンの表面処理材及びそれを用いた歯科用プレスセラミックスの製作方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2017070080A JP6855121B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | りん酸塩系埋没材と併用するワックスパターンの表面処理材及びそれを用いた歯科用プレスセラミックスの製作方法 |
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|---|---|
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- 2017-03-31 JP JP2017070080A patent/JP6855121B2/ja active Active
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