JP7319372B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本開示は、冷凍装置に関する。
冷凍装置は、冷却室内を目標温度にするために、圧縮機、凝縮器、減圧器、及び蒸発器を備えている。例えば、特許文献1には、冷媒管で構成された蒸発器が、内箱の上下、左右、および背面の外側面に屈曲した状態で配置されている冷凍装置が開示されている。
特開2019-7668号公報
特許文献1に開示されている冷凍装置で冷却室内を目標温度まで冷却しようとしても、冷却室内の全域の温度が目標温度にならず、冷却室内の温度は不均等になることがある。冷却室の容積が大きいほど、冷却室内の温度は不均等になりやすい。冷却室内の温度が不均等になると、対象物を置く場所によっては、目標温度で対象物を保管することができなくなるおそれがある。
本開示は、このような状況に鑑みなされたものであり、冷却室内の温度をより均等にすることができる冷凍装置を提供することを課題とする。
本開示に係る冷凍装置の一態様は、
天面、側面、及び、底面により囲まれた一つの内部空間を有する内箱と、
熱交換可能に構成された高温側冷凍回路及び低温側冷凍回路を有する二元冷凍回路と、を備えた冷凍装置であって、
内部空間は、仕切板により、上下に互いに通気可能な複数の冷却室に分割されており、
低温側冷凍回路は、内箱の外側に配置された配管であり、天面に接する天面部、側面に接する上側側面部、及び上側側面部よりも下方において側面に接する下側側面部により内部空間を囲むように配置された低温側蒸発器を有し、
上側側面部は、第一ピッチで等間隔に上下方向に並ぶ複数の配管を有し、
下側側面部は、第一ピッチよりも大きい第二ピッチで等間隔に上下方向に並ぶ複数の配管を有し、
上側側面部と下側側面部とは、側面において直接接続されており、
上側側面部を構成する配管は、下側側面部を構成する配管よりも密に配置されており、
天面部及び上側側面部を構成する配管の長さの合計は、配管の内箱に接する長さの62.5%以上である、
底面に接する配管の長さは、配管の内箱に接する長さの8.0%未満である。
本開示に係る冷凍装置によれば、冷却室内の温度をより均等にすることができる。
本開示に係る冷凍装置の外観を示す斜視図である。 本開示に係る冷凍装置が備える冷凍回路を示す図である。 本開示に係る冷凍装置が備える蒸発器を示す図である。 本開示に係る冷凍装置の縦断面を示す模式図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は一例であり、本開示はこの実施形態により限定されるものではない。
図1は、本開示に係る冷凍装置1の外観を示す斜視図である。冷凍装置1は、例えば、冷却室の内部温度が-80℃以下となる超低温フリーザである。また、本明細書において、使用時に使用者が正対する側(後述の外扉及び内扉がある側)を冷凍装置1の前側、その反対側を冷凍装置1の後側とする。また、前側から視て左側及び右側を冷凍装置1の左側及び右側とする。
冷凍装置1は、筐体2と、内扉3と、外扉4と、機械室5と、を備える。
筐体2は、外箱20、内箱30及び断熱材300(図4参照)等から構成されている。外箱20の内側に内箱30が位置しており、外箱20及び内箱30の間に断熱材300が充填されている(図4参照)。
内箱30の内部空間は、冷却室Rであり、対象物が収容される空間である。冷却室Rは、仕切板21により、上下に並ぶ上側冷却室R1及び下側冷却室R2に分割されている。なお、上側冷却室R1と下側冷却室R2との間で通気可能である。図1に示されているように、上側冷却室R1及び下側冷却室R2は仕切板24によりさらに上下に2分割されている。上側冷却室R1の上下の部屋同士の間では通気可能であり、同様に下側冷却室R2の上下の部屋同士の間では通気可能である。
内扉3は、上側冷却室R1及び下側冷却室R2に対してそれぞれ1つずつ設けられている。各内扉3は、筐体2の右端部に複数のヒンジ6で開閉可能に固定されている。
外扉4は、内扉3よりも外側(つまり右側)において、筐体2の右端部にヒンジ7で開閉可能に固定されている。また、外扉4には、外扉4の開閉時に使用者が把持するハンドル40が設けられている。
機械室5は、筐体2の下部に設けられており、機械室5内には、後述する冷凍回路101を構成する高温側圧縮機111及び低温側圧縮機121が配置されている(図4参照)。
図2は、本開示に係る冷凍装置1が備える冷凍回路101を示す図である。冷凍回路101は、互いに独立して冷媒が循環する高温側冷凍回路110及び低温側冷凍回路120を有する二元冷凍回路である。
高温側冷凍回路110は、高温側圧縮機111と、高温側凝縮器112と、高温側減圧器113と、高温側蒸発器114と、乾燥器115と、受液器116とを備える。
高温側蒸発器114は、後に説明するカスケードコンデンサ130の外管であり、後述する第2熱交換器123を取り囲んでいる。
高温側圧縮機111から吐出された冷媒(高温側冷媒)が再び高温側圧縮機111に戻るように上記各機器が所定の配管(高温側配管)で接続されている。高温側冷媒は、図2中の矢印の方向に循環する。すなわち、高温側冷凍回路110では、高温側冷媒が、高温側圧縮機111、高温側凝縮器112、乾燥器115、高温側減圧器113、高温側蒸発器114、および受液器116をこの順に流れ、高温側圧縮機111に帰還する。なお、高温側冷凍回路110における冷凍サイクルによって、高温側蒸発器114において-40℃程度まで低温側冷媒の温度を下げることができる。
低温側冷凍回路120は、低温側圧縮機121と、第1熱交換器122と、第2熱交換器123と、低温側減圧器124と、低温側蒸発器125とを備える。
第1熱交換器122は、その内部を通過する冷媒を気相のまま冷却する。なお、第1熱交換器122は、その内部を通過する冷媒を凝縮させる凝縮器であってもよい。
第2熱交換器123は、カスケードコンデンサ130の内管である。すなわち、内管である第2熱交換器123が、外管である高温側蒸発器114に囲まれている。カスケードコンデンサ130内では、高温側蒸発器114内を通過する低温の冷媒と第2熱交換器123内を通過する高温の冷媒とが熱交換する。このとき、第2熱交換器123内を通過する高温の冷媒は、凝縮する。なお、第1熱交換器122が凝縮器である場合、第2熱交換器123は、その内部を通過する液相の冷媒を冷却する。
低温側蒸発器125は、例えば銅又はアルミニウム製の配管である。後述するが、低温側蒸発器125は、少なくとも一部が内箱30の外側面に接するように配置されている。したがって、冷媒が低温側蒸発器125の内部で蒸発することによって、低温側蒸発器125と接している内箱30の外側面が冷却され、ひいては、冷却室Rが冷却される。
低温側圧縮機121から吐出された冷媒(低温側冷媒)が再び低温側圧縮機121に戻るように上記各機器が所定の配管(低温側配管)で接続されている。低温側冷媒は、図1中の矢印の方向に循環する。すなわち、低温側冷凍回路120では、低温側冷媒が、低温側圧縮機121、第1熱交換器122、第2熱交換器123、低温側減圧器124、低温側蒸発器125をこの順に流れ、低温側圧縮機121に帰還する。なお、低温側冷凍回路120における冷凍サイクルによって、低温側蒸発器125において-80℃以下の超低温が得られる。
冷凍装置1は、制御部50を備えている。制御部50は、入力された目標温度になるように、高温側圧縮機111及び低温側圧縮機121の動作を制御して、冷却室R内の温度を目標温度にする。
図3は、本開示に係る冷凍装置1が備える低温側蒸発器125を示す図である。
図3に示されている内箱30は、前面に開口30aを有する縦長の直方体の形状を有する。
内箱30は、冷却室Rを取り囲む。内箱30は、天面31、側面32、及び底面33を備える。天面31及び底面33の内側面は、それぞれ、冷却室Rの上側及び下側の面を形成している。側面32は、左面32a、背面32b、及び右面32cを有する。左面32a、背面32b及び右面32cは、それぞれ、冷却室Rの左側、後側及び右側の面を形成している。
側面32は、上側側面32u及び下側側面32dに分けることができる。上側側面32uは、天面31とともに上側冷却室R1の周囲を囲み、下側側面32dは、底面33とともに下側冷却室R2の周囲を囲む。
低温側蒸発器125は、屈曲した配管であり、一部が内箱30の外側面に接して配置されている。なお、低温側冷媒は図3の矢印で示されている向きに流れる。
低温側蒸発器125は、入口配管IT、天面部201、上側側面部202、下側側面部203、及び出口配管OTを有する。
入口配管ITは、低温側減圧器124の下流側の配管に接続されている。入口配管ITは、低温側減圧器124から背面32bに近づいている管部と、内箱30の背面32b近傍において上下方向に延在している管部と、天面31近傍において左右方向に延在している管部とを有する。なお、入口配管ITは、内箱30の外側面には接していない。また、入口配管ITは、天面部201に繋がっている。
天面部201は、天面31に接して配置されている。天面部201は、前後方向に延在する複数の管部201aと、左右方向に延在する複数の管部201bとが交互に繋がれて構成されている。2つの管部201aを繋ぐ管部201bの左右方向の寸法は、管部201a同士のピッチに相当する。天面部201は、上側側面部202に繋がっている。
上側側面部202は、側面32に接して配置されている配管である。上側側面部202は、水平方向に延在する複数の管部202aと、上下方向に延在する複数の管部202bとから構成されている。管部202aは、左面32aに沿って前後方向に延在する管、背面32bに沿って左右方向に延在する管、及び右面32cに沿って前後方向に延在する管から構成されている。管部202aと管部202bとは交互に繋がれており、2つの管部202aを繋ぐ管部202bの上下方向の寸法は、管部202a同士のピッチに相当する。上側側面部202は、下側側面部203に繋がっている。
下側側面部203は、上側側面部202よりも下方において側面32に接して配置されている配管である。下側側面部203は、水平方向に延在する複数の管部203aと、上下方向に延在する複数の管部203bとから構成されている。管部203aは、左面32aに沿って前後方向に延在する管、背面32bに沿って左右方向に延在する管、及び右面32cに沿って前後方向に延在する管から構成されている。管部203aと管部203bとは交互に繋がれており、2つの管部203aを繋ぐ管部203bの上下方向の寸法は、管部203a同士のピッチに相当する。下側側面部203は、出口配管OTに繋がっている。
出口配管OTは、低温側圧縮機121の上流側の配管に繋がっている。なお、出口配管OTは、内箱30の外側面には接していない。
図4は、本開示に係る冷凍装置1の縦断面を示す模式図である。
上述したように、筐体2の内部、つまり、外箱20と内箱30の間には、内箱30の天面31、側面32、及び底面33を囲むように断熱材300が充填されている。断熱材300は、例えば、発泡ウレタンである。
外箱20と内箱30との間の後側にはカスケードコンデンサ130が配置されている。筐体2の内部の下側、つまり、底面33の下側には、真空断熱パネル(Vacuum Insulation Palel:VIP)Vが配置されている。真空断熱パネルVは、少なくとも、外箱20の底面への底面33の正射影の全領域が覆われるように配置されている。つまり、真空断熱パネルVの上面又は下面の少なくとも一方は、底面33の面積以上の面積を有する。真空断熱パネルVは、断熱材300よりも熱伝導率が低い。真空断熱パネルVは、その下方からの底面33に向かう熱を遮断する。
筐体2の下側の機械室5には、高温側圧縮機111、低温側圧縮機121及び冷凍回路101を構成する配管の一部等が配置されている。
以下、低温側蒸発器125を構成する配管について詳細に説明する。
上側側面部202を構成する配管は、下側側面部203を構成する配管よりも密に配置されている。言い換えると、管部202a同士のピッチは、管部203a同士のピッチよりも短い。また、天面部201を構成する配管は、下側側面部203を構成する配管よりも密に配置されている。言い換えると、管部201a同士のピッチは、管部203a同士のピッチよりも短い。
表1には、従来例1の冷凍装置、及び、本実施形態に係る冷凍装置1の低温側蒸発器125の内箱30の外側面に接している各部位の長さの割合が示されている。従来例1に係る冷凍装置は、本実施形態に係る冷凍装置1と比較して低温側蒸発器125の配置のみが異なる。なお、表1の全長は、低温側蒸発器125の中で、内箱30の外側面に接している配管の長さである。また、底面部は、低温側蒸発器125の一部であり、底面33に接して配置されている配管である。なお、従来例1の冷凍装置において、底面部は、下側側面部203と出口配管OTとの間に位置している。つまり、下側側面部203が底面部に繋がっており、底面部が出口配管OTに繋がっている。以下、低温側蒸発器125の中で、内箱30の外側面に接している配管を接触配管と称する。
Figure 0007319372000001
従来例1の冷凍装置では、接触配管の全長に対する天面部201及び上側側面部202の配管の長さの合計値の割合が62.4(=18.5+43.9)%である。本実施形態に係る冷凍装置1では、接触配管の全長に対する天面部201及び上側側面部202の配管の長さの合計値の割合が71.4(=18.8+52.6)%である。つまり、本実施形態に係る冷凍装置1では、従来例1の冷凍装置よりも、接触配管が内箱30の上側、すなわち、天面31及び側面32の上側に集中するように配置されている。
また、従来例1の冷凍装置では、接触配管の全長に対する上側側面部202を構成する配管の長さの割合は43.9%である。本実施形態に係る冷凍装置1では、接触配管の全長に対する上側側面部202を構成する配管の長さの割合は、52.6%である。つまり、本実施形態に係る冷凍装置1では、従来例1の冷凍装置よりも、接触配管が側面32の上側により集中するように配置されている。
また、従来例1の冷凍装置では、接触配管の全長に対する天面部201を構成する配管の長さの割合は18.5%である。本実施形態に係る冷凍装置1では、接触配管の全長に対する天面部201を構成する配管の長さの割合は、18.8%である。つまり、本実施形態に係る冷凍装置1では、接触配管の全長に対する天面部201の長さの割合が、従来例1の冷凍装置における接触配管の全長に対する天面部201の長さの割合と同程度以上になるように天面31に低温側蒸発器125が配置されている。
また、従来例1の冷凍装置では、接触配管の全長に対する底面部を構成する配管の長さの割合は8.0%である。本実施形態に係る冷凍装置1では、接触配管の全長に対する底面部を構成する配管の長さの割合は、0%である。つまり、本実施形態に係る冷凍装置1では、底面33に低温側蒸発器125が接触しないように低温側蒸発器125が配置されている。
従来の冷凍装置では、使用者によって指定された目標温度まで冷却室Rの温度を下げようとしたとしても、冷気が冷却室Rの下側にたまりやすく、冷却室R内の下側の温度は、上側の温度よりも低温になりやすい。このため、実際の冷却室R内の温度は不均等になりやすい。しかしながら、上述したように、本実施形態において、上側側面部202の配管は、下側側面部203の配管よりも密に配置されており、天面部201及び上側側面部202を構成する配管の長さは、接触配管の全長の71.4%である。このように、低温側蒸発器125を内箱30の上側に集中するように配置することで、冷却室Rの上側が冷却されやすい。したがって、冷却室R内の温度が、より均等になる。
また、本実施形態では、上側側面部202を構成する配管の長さは、接触配管の長さの52.6%である。このように、低温側蒸発器125を側面32の上側に集中させることで、より冷却室Rの上側が冷却されやすくなり、冷却室R内の温度がより均等になる。
さらに、本実施形態では、天面部201を構成する配管の長さは、接触配管の長さの18.8%である。このように、天面31にも低温側蒸発器125が一定の割合で配置されることで、より冷却室Rの上側が冷却されやすくなり、冷却室R内の温度がより均等になる。
本実施形態では、低温側蒸発器125は底面部を有さない。即ち、低温側蒸発器125は底面33に接しないように配置されている。したがって、冷却室Rの下側から冷却されにくくなり、さらに冷却室内の温度が均等になりやすい。
従来の冷凍装置のように低温側蒸発器125が底面部を有する場合、底面部を構成する配管は、内箱30に接する配管の中で最も下側に位置する。このため、底面部を構成する配管の内部では、冷媒に同伴する潤滑油が滞留しやすい。しかしながら、本実施形態では、低温側蒸発器125が底面33に接していないので、低温側蒸発器125の内部で潤滑油が滞留しにくい。
本実施形態によれば、断熱材300よりも熱伝導率が低い真空断熱パネルVが、高温側圧縮機111及び低温側圧縮機121の上側、かつ、内箱30の底面33の下側に配置されている。したがって、高温側圧縮機111及び低温側圧縮機121等の熱源になりうる機器からの熱により、底面33が加熱されることをより効果的に防ぐことができる。特に、上述した実施形態では、従来の冷凍装置と比較して、接触配管の全長に対する底面部の配管の長さの割合が小さいので、高温側圧縮機111、及び低温側圧縮機121からの熱を受けたとき、底面33はより温度上昇しやすい。したがって、従来の冷凍装置と比較して、内箱30の底面33の下側に真空断熱パネルVを配置して断熱効果を得ることの技術的意義は大きい。
なお、本発明者らが鋭意実験を行ったところ、低温側蒸発器125は、必ずしも表1に示されている割合で内箱30の外側面に接していなくとも、冷却室R内の温度をより均等にすることができることが判明した。すなわち、意外なことに、接触配管の全長に対する天面部201及び上側側面部202の配管の長さの合計値の割合が、従来例1における接触配管の全長に対する天面部201及び上側側面部202の配管の長さの合計値の割合である62.4%よりも大きい値、つまり、62.5%以上であれば、冷却室R内の温度をより均等にすることができるということが判明した。
また、意外なことに、接触配管の全長に対する上側側面部202の配管の長さの割合が、従来例1における接触配管の全長に対する上側側面部202の配管の長さの割合である43.9%よりも大きい値、つまり、44.0%以上であれば、冷却室R内の温度をより均等にすることができるということが判明した。
また、意外なことに、冷却室R内の温度を均等にするためには、接触配管の全長に対する上側側面部202の配管の長さの割合を44.0%以上としつつ、接触配管の全長に対する天面部201の配管の長さの割合を18%以上とすれば、冷却室R内の温度を更に均等にすることができるということが判明した。
また、従来は、冷却室Rの内部を均等に冷却するためには、底面33側からもある程度は冷却した方がよいとされていた。しかしながら、本発明者らの実験によって、意外なことに、下側からはできるだけ冷却しない方が、冷却室R内の温度が均等になることが判明した。具体的には、底面部の配管の長さの割合を、従来例1における底面部の割合である8.0%未満とするとよく、本実施形態のように、底面部の配管の長さの割合を0%、つまり、低温側蒸発器125が底面33に接しないようにすることがより望ましいということが判明した。
なお、接触配管の全長に対する底面部の配管の長さの割合が必ずしも0%でなくとも、従来例1における底面部の割合よりも小さければ、従来例1の冷凍装置と比較して、低温側蒸発器125内で潤滑油が滞留しにくくなる。なお、接触配管の全長に対する底面部の割合が小さいほど、低温側蒸発器125内で潤滑油が滞留しにくくなる。よって、本実施形態のように、低温側蒸発器125が底面33に接しないように配置した場合が最も低温側蒸発器125内で潤滑油が滞留しにくい。
(変形例1)
以下、変形例1について説明する。以下に説明する変形例1において、上述した実施形態と同一の構成には同一の符号を付することによりその部分の説明を省略し、以下の説明では上述の実施形態と異なる点について主に説明する、なお、変形例は、先に説明した実施形態とは、内箱30の容積が異なる。
表2は、従来例2の冷凍装置、及び、変形例に係る冷凍装置1の低温側蒸発器125の内箱30の外側面に接している各部位の長さの割合を示している。従来例2に係る冷凍装置は、変形例に係る冷凍装置1と比較して、低温側蒸発器125の配置のみが異なる。
Figure 0007319372000002
接触配管の全長に対する天面部201及び上側側面部202の配管の長さの合計値の割合は、従来例2では61.2(=25.0+36.2)%であるのに対して、変形例1では73.6(=21.0+52.6)%である。
接触配管の全長に対する上側側面部202の配管の長さの割合は、従来例2では36.2%であるのに対して、変形例1では52.6%である。
また、変形例1における接触配管の全長に対する天面部201の配管の長さの割合は、21.0%である。
また、接触配管の全長に対する底面部の配管の長さの割合は、従来例2では10.8%であるのに対して、変形例1では0%である。つまり、変形例1では、低温側蒸発器125は、底面部を有さない。言い換えると、変形例1では、低温側蒸発器125は、底面33に接しないように内箱30に配置されている。
変形例に係る冷凍装置1の冷却室R内の温度は、従来例2に係る冷凍装置の冷却室内の温度よりも均等になった。つまり、表2の変形例の欄に示されている割合になるように低温側蒸発器125を内箱30に接して配置した場合も、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
なお、低温側蒸発器125を構成する配管は、内部を冷媒が円滑に流れるようにするために、ある程度以上の径が必要である。つまり、配管の小径化にはおのずと限界がある。よって、天面部201及び上側側面部202において、配管を蛇行させる際のターン部の小径化、つまり、管部201a及び管部202aのピッチの短縮にもおのずと限界がある。そのため、天面部201及び上側側面部202の合計の長さの接触配管の全長に対する割合は、90%が上限となる。また、上側側面部202の長さの接触配管の全長に対する割合は、80%が上限となる。
また、冷却室Rの底面を断熱材300で形成できる場合、内箱30は、底面33を有していなくてもよい。
また、内箱30の形状は、必ずしも縦長の直方体でなくてもよく、略立方体、横長の直方体であってもよいが、内箱30が縦長の直方体であるときに冷却室Rの上側と下側の温度の差が大きくなり、冷却室Rの温度がより不均等になりやすい。このため、内箱30が縦長の直方体である場合、内箱30の形状が他の形状であるときに比べて、冷却室R内の温度を均等にする本開示の効果がより大きくなる。また、内箱30の容積が大きいほど、冷却室R内の温度が不均等になりやすい。このため、内箱30の容積が大きいほど、より冷却室R内の温度を均等にする本開示の効果がより大きくなる。
なお、本実施形態では、冷凍装置1が、二元冷凍回路を備えることを例に説明したが、二元冷凍回路以外の冷凍回路を備えていてもよい。例えば、圧縮機、凝縮器、減圧器、及び蒸発器を有する冷凍回路を一つのみ備える冷凍装置であってもよい。また、冷凍装置1は、2つの冷凍回路を備え、各冷凍回路に含まれる蒸発器で冷却室R内を冷却する冷凍装置であってもよい。この場合、蒸発器を構成する2つの配管が内箱30の外周面に接して配置される。
2019年7月22日出願の特願2019-134600の日本出願に含まれる明細書、特許請求の範囲、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本開示に係る冷凍装置は、冷却室内の温度がより均等である冷凍装置として利用することができる。よって、その産業上の利用可能性は多大である。
1 冷凍装置
2 筐体
3 内扉
4 外扉
5 機械室
6、7 ヒンジ
20 外箱
21、24 仕切板
30 内箱
30a 開口
31 天面
32 側面
32a 左面
32b 背面
32c 右面
33 底面
40 ハンドル
50 制御部
101 冷凍回路
110 高温側冷凍回路
111 高温側圧縮機
112 高温側凝縮器
113 高温側減圧器
114 高温側蒸発器
115 乾燥器
116 受液器
120 低温側冷凍回路
121 低温側圧縮機
122 第1熱交換器
123 第2熱交換器
124 低温側減圧器
125 低温側蒸発器
130 カスケードコンデンサ
201 天面部
202 上側側面部
203 下側側面部
300 断熱材
IT 入口配管
OT 出口配管
R 冷却室
R1 上側冷却室
R2 下側冷却室
V 真空断熱パネル

Claims (5)

  1. 天面、側面、及び、底面により囲まれた一つの内部空間を有する内箱と、
    熱交換可能に構成された高温側冷凍回路及び低温側冷凍回路を有する二元冷凍回路と、を備えた冷凍装置であって、
    前記内部空間は、仕切板により、上下に互いに通気可能な複数の冷却室に分割されており、
    前記低温側冷凍回路は、前記内箱の外側に配置され配管であり、前記天面に接する天面部、前記側面に接する上側側面部、及び、前記上側側面部よりも下方において前記側面に接する下側側面部により前記内部空間を囲むように配置された低温側蒸発器を有し
    前記上側側面部は、第一ピッチで等間隔に上下方向に並ぶ複数の配管を有し、
    前記下側側面部は、前記第一ピッチよりも大きい第二ピッチで等間隔に上下方向に並ぶ複数の配管を有し、
    前記上側側面部と前記下側側面部とは、前記側面において直接接続されており、
    記上側側面部を構成する前記配管は、前記下側側面部を構成する前記配管よりも密に配置されており、
    前記天面部及び前記上側側面部を構成する前記配管の長さの合計は、前記配管の前記内箱に接する長さの62.5%以上であ
    前記底面に接する配管の長さは、前記配管の前記内箱に接する長さの8.0%未満である、
    冷凍装置。
  2. 前記天面部及び前記上側側面部を構成する前記配管の長さの合計は、前記配管の前記内箱に接する長さの90%以下である、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記上側側面部を構成する前記配管の長さは、前記配管の前記内箱に接する長さの44.0%以上80%以下である、
    請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記配管は、前記底面に接していない、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の冷凍装置。
  5. 前記内箱の下側に配置された圧縮機と、
    前記圧縮機と前記内箱との間に設けられた真空断熱パネルと、
    をさらに備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の冷凍装置。
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