JP7439643B2 - タイヤの摩耗方法及びタイヤの試験方法 - Google Patents
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Description
図面は、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれていることが理解されなければならない。また、複数の実施形態がある場合、明細書を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。さらに、実施形態及び図面に表された具体的な構成は、本発明の内容理解のためのものであって、本発明は、図示されている具体的な構成に限定されるものではない。
図1は、本実施形態のタイヤの摩耗方法を実施するための台上摩耗試験機1の模式図である。本実施形態の台上摩耗試験機1は、ドラム式であって、タイヤ2を走行させるための回転可能な金属製のドラム3を備える。
次に、本実施形態のタイヤ2のトレッド部2aを摩耗させるための摩耗方法が説明される。本実施形態の摩耗方法は、走行工程と洗浄工程とを含む。
走行工程では、水溶性粉末7が撒かれた台上摩耗試験機1上に、タイヤ2のトレッド部2aを接地させて走行させる。
洗浄工程では、走行工程の後、トレッド部2aに付着した水溶性粉末が、水を用いて洗浄される。洗浄工程は、種々の方法で行うことができる。最も簡単なものといて、洗浄工程は、タイヤ2のトレッド部2aの表面に水を噴射して行われても良い。これにより、トレッド部2aの表面に残存した水溶性粉末7は、接触した水に溶解し、容易にトレッド部2aから除去される。
水溶性粉末7は、水に溶けて水溶液をつくるものであれば特に限定されないが、溶解度が高いものほど望ましい。これにより少量の洗浄水でトレッド部2aの表面の水溶性粉末7を除去することが可能になる。好ましい態様では、水溶性粉末7の水に対する溶解度は、水温20℃(大気圧下)において、例えば、10(g/100gH2O)以上、さらには20(g/100gH2O)以上、特には30(g/100gH2O)以上であるのが望ましい。
水溶性粉末7の粒径については、特に限定されることはないが、過度に大きくなると、通常のアスファルト舗装路での実車摩耗形態とかけ離れたものになるおそれがある。このような観点より、水溶性粉末7の粒径は、例えば、5~50μm程度が望ましい。
本実施形態の摩耗方法を実施する環境下において、防爆性を確保するために、水溶性粉末7は、例えば、不燃性物質、とりわけ不燃性の無機物からなるのが望ましい。
水溶性粉末7は、例えば、潮解性の無い物質であるのが望ましい。水溶性粉末7が潮解性を有する場合、摩耗方法実施中、空気中の水蒸気を吸収して溶解し、微小な粒径を保つことができないおそれがある。一方、潮解性の無い水溶性粉末7を用いた場合、摩耗方法を行う雰囲気から湿度の影響が排除できる点で望ましい。ただし、摩耗方法を実施する環境が、多湿環境ではない場合、水溶性粉末の潮解性はさほど重要ではない。
水溶性粉末7としては、例えば、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム等の無機塩が望ましい。
好ましい態様では、本実施形態の摩耗方法で摩耗させたタイヤを用いて、タイヤの走行性能が試験される。本実施形態の摩耗方法で摩耗させたタイヤ2は、洗浄工程後にタイヤ2のトレッド部2aに水溶性粉末が残存することがなく、実車による慣らし走行に近い摩耗状態が得られる。したがって、本実施形態の摩耗方法で摩耗させたタイヤは、タイヤ2の本来の走行性能をより正確に試験することが可能になる。
実施例では、 以下の水溶性粉末を散布しながら、台上摩耗試験機を用いて走行工程が行われた。その後、洗浄工程として、作業者1名が約5分間、ブラシでトレッド部を擦りながら水洗いした。その後、氷上性能試験が行われた。詳細は、次の通りである。
材料:硫酸マグネシウム(赤穂化成社製)
粒径:10(μm)
引火点:不燃性
溶解度(@水温20℃):30(g/100gH2O)
潮解性:なし
散布量:0.3(g/sec)
タイヤサイズ:195/65R15 91Q(スタッドレスタイヤ)
内圧:230(kPa)
荷重:3.80(kN)
ドラム速度:50、60、100(km/h)
走行時間:1時間
路面が氷路面とされた台上コーナリングフォース試験機を用い、以下の条件でコーナリングフォースが測定された。
内圧:230(kPa)
荷重:3.80(kN)
ドラム速度:15(km/h)
タイヤ速度:15(km/h)
スリップ角:0~5(°)
比較例として、実施例の水溶性粉末を粉末状のタルクに置換して、同様の走行工程、洗浄工程、及び氷上性能試験が行われた。
氷上性能試験の結果は、図3に示されている。図3において、横軸はスリップ角を、縦軸はコーナリングフォースをそれぞれ示している。また、実線は実施例の試験結果を、仮想線は比較例の試験結果をそれぞれ示す。さらに、破線は、実車慣らし走行を行ったタイヤの氷上性能試験である(参考例)。慣らし走行は、実施例及び比較例の走行工程とほぼ同じ距離を市街地走行させたものである。
2 タイヤ
2a トレッド部
7 水溶性粉末
Claims (9)
- タイヤのトレッド部を摩耗させるための方法であって、
水溶性粉末が撒かれた台上摩耗試験機上に、前記トレッド部を接地させて前記タイヤを走行させる走行工程と、
前記走行工程後、前記トレッド部に付着した前記水溶性粉末を、水を用いて洗浄する洗浄工程とを含む、
タイヤの摩耗方法。 - 前記洗浄工程は、前記トレッド部をブラシで擦る工程を含む、請求項1に記載のタイヤの摩耗方法。
- 前記水溶性粉末の水に対する溶解度が、水温20℃に対して30(g/100gH2O)以上である、請求項1又は2に記載のタイヤの摩耗方法。
- 前記水溶性粉末の粒径は、5~50(μm)である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤの摩耗方法。
- 前記水溶性粉末は、不燃性物質である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤの摩耗方法。
- 前記水溶性粉末は、潮解性の無い物質である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤの摩耗方法。
- 前記水溶性粉末は、無機塩である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤの摩耗方法。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載されたタイヤの摩耗方法で摩耗させたタイヤを用いて、タイヤの走行性能を試験する工程を含むタイヤの試験方法。
- 前記走行性能が、雪上性能又は氷上性能である、請求項8に記載のタイヤの試験方法。
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| JP2020090729A JP7439643B2 (ja) | 2020-05-25 | 2020-05-25 | タイヤの摩耗方法及びタイヤの試験方法 |
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| JP2021188906A JP2021188906A (ja) | 2021-12-13 |
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- 2020-05-25 JP JP2020090729A patent/JP7439643B2/ja active Active
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