JP7536675B2 - グロメット、及びグロメットの取付け方法 - Google Patents
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Description
この発明によれば、グロメットは、第1貫通孔が第2貫通孔に略同じ大きさであっても、第1貫通孔を通過させて第2貫通孔に取付部を取付けることができる。
より詳しくは、カバー本体が離間方向へ延びる略錐体状に形成されているため、離間方向への荷重が突起部に加わった際、グロメットのカバー本体は、突起部よりもフランジ部側の部分が離間方向へ向けて回動するように、突起部を起点に屈曲変形を開始する。このため、カバー本体は、フランジ部の一部に離間方向の引張荷重を作用させることができる。
したがって、グロメットは、第1貫通孔が第2貫通孔に略同じ大きさであっても、第1貫通孔を通過させて第2貫通孔に取付部を取付けることができる。
この構成によれば、グロメットは、フランジ部の一部に作用する離間方向の引張荷重を、離間方向の略中央よりもフランジ部側に突起部を設けた場合に比べて大きくすることができる。このため、グロメットは、フランジ部の一部を確実に変形させることができる。
この構成によれば、グロメットは、例えばカバー本体の湾曲した断面形状の部分に突起部を設けた場合に比べて、カバー本体を効率よく屈曲変形させることができる。このため、グロメットは、フランジ部の一部をより確実に変形させることができる。
この構成によれば、フランジ部が第1貫通孔を通過する際、グロメットは、フランジ部の外周縁と第1貫通孔の周縁との接触を抑えることができる。このため、グロメットは、第1貫通孔からのフランジ部の引き抜きを、テーパー面を設けていない場合に比べて容易にすることができる。
上記スリットは、少なくとも1つあればよく、好ましくは突起部を挟んで2つあればよい。
この構成によれば、グロメットは、第1貫通孔から取付部を引き抜く際、ワイヤーハーネスにも離間方向の引張荷重を加えることができるため、取付部及びワイヤーハーネスを略同時に第1貫通孔から引き抜くことができる。
これにより、グロメットは、第1貫通孔から取付部を引き抜く際、取付部及びワイヤーハーネスを略同時に第1貫通孔から引き抜くことができる。
この構成によれば、グロメットは、突起部の位置を作業者に確実に認識させることができるとともに、離間方向への荷重を確実に受けることができる。
これにより、グロメットは、第1貫通孔から取付部の引き抜く作業における作業性、及び安全性を両立して向上することができる。
本実施形態のグロメット3は、例えば自動車などの車両において、バッテリーと電装機器とを接続するワイヤーハーネスWを保護している。このようなグロメット3について、図1から図8を用いて説明する。
さらに、図5はグロメット3の正面図を示し、図6は図5中のA-A矢視断面図を示し、図7は図5中のB-B矢視断面図を示し、図8は第2取付部30のA-A矢視断面図を示している。
さらに、前後方向Xにおいて、第1パネル1から第2パネル2へ向かう方向を前方、第2パネル2から第1パネル1へ向かう方向を後方とする。加えて、図2中の上側をグロメット3の上方、図2中の下側をグロメット3の下方とする。
ここで、第1パネル1は、例えば車両の車体に対して開閉自在に支持されたバックドアパネルなどである。この第1パネル1には、図1及び図2に示すように、正面視略円形の第1貫通孔1aが前後方向Xに貫通して形成されている。
なお、第1パネル1の第1貫通孔1a、及び第2パネル2の第2貫通孔2aは、略同じ直径で開口形成されている。
このため、ワイヤーハーネスWは、図1に示すように、前後方向Xに沿って第1貫通孔1aを通過し、第1パネル1と第2パネル2との間を幅方向Yの一方側Yaへ向けて略直線的に配索されるとともに、前後方向Xへ向けて屈曲して第2貫通孔2aを通過している。
グロメット3は、合成ゴムなどの可撓性を有する素材で成形され、ワイヤーハーネスWを挿通可能な内部空間を有している。
具体的には、第1取付部10は、図3から図6に示すように、前後方向Xから見た正面視における形状が正面視略環状のフランジ部11と、フランジ部11から前後方向Xの前方側へ延設された内部中空のカバー部12とで構成されている。
なお、第1取付部10は、第1パネル1の第1貫通孔1aに嵌合によって取付可能な形状であれば、適宜の形状でよいため、本実施形態ではその詳細な説明を省略する。
具体的には、第2取付部30は、図1から図6に示すように、グロメット本体20の端部が連結されるフランジ部31と、フランジ部31から前後方向Xの前方側へ向けて先細に延設されたカバー部32と、カバー部32から前後方向Xの前方側へ延びる筒部33とで構成されている。
そして、第2取付部30は、図1に示すように、フランジ部31とカバー部32とで第2貫通孔2aの周縁を挟持して、第2パネル2に取付けられている。
なお、フランジ部31の内周面は、図7及び図8に示すように、グロメット本体20の内径に略同じ直径で形成されている。
この錐体部分311の小径側端面(グロメット本体20側の端面)には、図4に示すように、グロメット本体20から下方側へ向けて略放射状に延びる3つのリブ313が形成されている。
より詳しくは、カバー部32は、図3から図5に示すように、フランジ部31から略円錐台形状に延設されたカバー本体321と、カバー本体321の外周面に突設された突起部322とで構成されている。
縮径部321bの外周径は、図7及び図8に示すように、離間方向Xaに沿った断面において、離間方向Xaに対する外周面の傾きが略一定となるように、拡径部321aから離間方向Xaへ向けて縮径されている。
この縮径部321bにおける離間方向Xa側の先端は、グロメット本体20の外径よりも小径になる大きさまで縮径されている。
このため、カバー本体321には、図7及び図8に示すように、離間方向Xaに沿った断面において、拡径部321aと縮径部321bとの境界近傍に、他の部分に比べて厚肉な厚肉部分が形成されている。
この筒部33は、後述する2つのスリット34によって、幅方向Yで対向する第1半割部分33aと第2半割部分33bとに分割されている。
詳述すると、スリット34の円形開口部分は、図8に示すように、平面視において、突起部322における離間方向Xa側の端部に前端が位置するように開口形成されている。一方、スリット34の矩形開口部分は、図8に示すように、平面視において、円形開口部分から筒部33の先端にかけて開口形成されている。
なお、図9は第2取付部30の挿通工程をA-A矢視断面で説明する説明図であり、図9(a)は第2取付部30の筒部33を第1貫通孔1aに挿通した状態の説明図を示し、図9(b)は第2取付部30が保持された状態の説明図を示している。
また、図示を明確にするため、図9から図11中において、ワイヤーハーネスW、及び作業者の右手RHを二点鎖線で図示している。
詳述すると、作業者は、図9(b)及び図10(a)に示すように、筒部33を把持した右手RHの親指を突起部322に移動させる。その後、作業者は、図10(a)中の太い矢印で示したように、突起部322に対して離間方向Xaへの荷重を加える。
この際、作業者は、例えば、点火用器具であるライターのフリントを回動させるようにして、離間方向Xaへの荷重を突起部322に加える。
さらに、突起部322には離間方向Xaの荷重だけでなく、ワイヤーハーネスWへ向かう幅方向Yの荷重が作用するため、第2取付部30のカバー本体321及び筒部33は、幅方向Yの他方側Ybへ向けて変位するように変形する。
なお、詳細な図示を省略するが、筒部33は、作業者が保持することで、第2半割部分33bが、第1半割部分33aに近接するようにワイヤーハーネスWへ向けて変形し、第2半割部分33bの内周面がワイヤーハーネスWに接触する。
この際、作業者は、幅方向Yにおいて、突起部322を設けた部分に対向するカバー本体321を、第1貫通孔1aの周縁に当接させるとともに、第1貫通孔1aの周縁を支点にして第2取付部30を傾ける。
変形したフランジ部31の一部が第1貫通孔1aを通過すると、作業者は、図11(b)に示すように、変形したフランジ部31の一部に親指を引っ掛けるように、筒部33を保持する右手RHを持ち直す。
第1パネル1と第2パネル2との間に第2取付部30を移動させると、作業者は、図1に示すように、第1取付部10のフランジ部11とカバー部12との間で第1貫通孔1aの周縁を挟持させて、第1取付部10を第1パネル1に取付ける。
このグロメット3における第2取付部30は、第2パネル2側から引き抜いて第1貫通孔1aを通過可能な構成である。
さらに、第2取付部30は、カバー部32の先細側の端部から延びる筒部33を備えている。
これによれば、グロメット3は、第1貫通孔1aが第2貫通孔2aに略同じ大きさであっても、第1貫通孔1aを通過させて第2貫通孔2aに第2取付部30を取付けることができる。
より詳しくは、カバー本体321が離間方向Xaへ延びる略錐体状に形成されているため、離間方向Xaへの荷重が突起部322に加わった際、グロメット3のカバー本体321は、突起部322よりもフランジ部31側の部分が離間方向Xaへ向けて回動するように、突起部322を起点に屈曲変形を開始する。このため、カバー本体321は、フランジ部31の一部に離間方向Xaの引張荷重を作用させることができる。
したがって、グロメット3は、第1貫通孔1aが第2貫通孔2aに略同じ大きさであっても、第1貫通孔1aを通過させて第2貫通孔2aに第2取付部30を取付けることができる。
この構成によれば、グロメット3は、フランジ部31の一部に作用する離間方向Xaの引張荷重を、離間方向Xaの略中央よりもフランジ部31側に突起部322を設けた場合に比べて大きくすることができる。このため、グロメット3は、フランジ部31の一部を確実に変形させることができる。
この構成によれば、グロメット3は、例えばカバー本体321の湾曲した断面形状の部分に突起部322を設けた場合に比べて、カバー本体321を効率よく屈曲変形させることができる。このため、グロメット3は、フランジ部31の一部をより確実に変形させることができる。
この構成によれば、フランジ部31が第1貫通孔1aを通過する際、グロメット3は、フランジ部31の外周縁と第1貫通孔1aの周縁との接触を抑えることができる。このため、グロメット3は、第1貫通孔1aからのフランジ部31の引き抜きを、テーパー面31aを設けていない場合に比べて容易にすることができる。
この構成によれば、グロメット3の筒部33は、カバー本体321の離間方向Xaへの変形に追従して、離間方向Xaに変形することができる。このため、グロメット3の筒部33は、カバー本体321の変形をより促進して、フランジ部31の一部により大きな引張荷重を作用させることができる。これにより、グロメット3は、フランジ部31の一部をさらに確実に変形させることができる。
この構成によれば、グロメット3は、第1貫通孔1aから第2取付部30を引き抜く際、ワイヤーハーネスWにも離間方向Xaの引張荷重を加えることができるため、第2取付部30及びワイヤーハーネスWを略同時に第1貫通孔1aから引き抜くことができる。
これにより、グロメット3は、第1貫通孔1aから第2取付部30を引き抜く際、第2取付部30及びワイヤーハーネスWを略同時に第1貫通孔1aから引き抜くことができる。
この構成によれば、グロメット3は、突起部322の位置を作業者に確実に認識させることができるとともに、離間方向Xaへの荷重を確実に受けることができる。
これにより、グロメット3は、第1貫通孔1aから第2取付部30の引き抜く作業における作業性、及び安全性を両立して向上することができる。
この発明の取付部は、実施形態の第2取付部30に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、平面視略クランク形状のグロメット3としたが、これに限定せず、平面視略直線状に延びるグロメット、あるいは平面視略円弧状のグロメットなどであってもよい。
また、第2取付部30の筒部33を作業者の右手RHで把持したが、これに限定せず、作業者の左手で把持してもよい。
また、正面視略円形の第1取付部10及び第2取付部30としたが、これに限定せず、正面視略長楕円形状の第1取付部及び第2取付部であってもよい。この場合、第2取付部の突起部が、正面視において、略長楕円形状の長軸上に位置するように形成する。
また、第2取付部30に2つのスリット34を設けたが、これに限定せず、1つのスリット、あるいは3つ以上のスリットを設けてもよい。
また、略矩形の突起部322としたが、これに限定せず、作業者が指を引っ掛けることができ、かつ離間方向Xaへの荷重を受けることができる形状であれば、円形状、長楕円形状、あるいは三角形状など適宜の形状であってもよい。
1a…第1貫通孔
2…第2パネル
2a…第2貫通孔
3…グロメット
20…グロメット本体
30…第2取付部
31…フランジ部
31a…テーパー面
32…カバー部
33…筒部
34…スリット
321…カバー本体
322…突起部
W…ワイヤーハーネス
Xa…離間方向
Claims (8)
- 第1パネルの第1貫通孔と第2パネルの第2貫通孔とに跨って配索されるワイヤーハーネスを内部に挿通するグロメット本体と、
該グロメット本体の端部に設けられるとともに、前記第2貫通孔に取り付けられる取付部とで構成されたグロメットであって、
前記取付部は、
前記第2パネル側から引き抜いて前記第1貫通孔を通過可能な構成であり、
前記グロメット本体の端部が連結されるとともに、前記第1貫通孔よりも大きい略環状のフランジ部と、
前記グロメット本体とは逆側へ向けて前記フランジ部から離間する離間方向側を覆うように、前記フランジ部から前記離間方向へ向けて先細に延設されるとともに、前記フランジ部とで前記第2貫通孔の周縁を挟持するカバー部と、
該カバー部の先細側の端部から延びる筒部とで構成され、
前記カバー部は、
前記フランジ部から先細に延設された略錐体状のカバー本体と、
前記離間方向への荷重を受付け可能に前記カバー本体の外面に突設された突起部とで構成された
グロメット。 - 前記突起部は、
前記カバー本体における前記離間方向の略中央よりも前記筒部側に形成された
請求項1に記載のグロメット。 - 前記突起部は、
前記離間方向に沿った断面における前記カバー本体の断面形状が略平板状の部分に形成された
請求項1または請求項2に記載のグロメット。 - 前記フランジ部は、
前記グロメット本体側の外周縁にテーパー面が設けられた
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のグロメット。 - 前記取付部は、
前記突起部に隣接するとともに、前記筒部の先端から前記突起部の近傍にかけて切り欠かれたスリットが設けられた
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のグロメット。 - 前記カバー本体の内面は、
前記離間方向に沿った断面において、少なくとも前記突起部から前記筒部に至る部分が略平面に形成された
請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のグロメット。 - 前記突起部は、
前記カバー本体の外面からの突出高さが1mm以上である
請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のグロメット。 - 第1パネルの第1貫通孔と第2パネルの第2貫通孔とに跨って配索されるワイヤーハーネスを内部に挿通するグロメット本体と、該グロメット本体の端部に設けられるとともに、前記第2貫通孔に取り付けられる取付部とで構成されたグロメットの取付け方法であって、
前記グロメット本体の端部が連結された略環状のフランジ部と、前記グロメット本体とは逆側へ向けて前記フランジ部から離間する離間方向側を覆うように、前記フランジ部から前記離間方向へ向けて先細に延設されたカバー部と、該カバー部の先細側の端部から延びる筒部とで構成された前記取付部の前記カバー部及び前記筒部を、前記第2パネル側に向けて前記第1パネルの前記第1貫通孔に挿通する挿通工程と、
前記第1貫通孔よりも大きい前記取付部の前記フランジ部を、前記第2パネル側から引き抜く引抜工程と、
前記第1貫通孔を通過した前記取付部の前記フランジ部と前記カバー部との間で前記第2貫通孔の周縁を挟持して、前記第2パネルに取り付ける取付工程とを行い、
前記引抜工程は、
前記フランジ部から先細の略錐体状に延設されたカバー本体、及び該カバー本体の外面に突設された突起部で構成された前記カバー部の前記突起部が、前記離間方向への荷重を受けて、前記フランジ部の一部を前記離間方向側に変形させることで、前記フランジ部を前記第1貫通孔から引き抜き可能にする工程である
グロメットの取付け方法。
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