JP7596231B2 - セパレータおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
(2)別の実施形態に係るセパレータにおいて、好ましくは、前記金属繊維は、前記樹脂100質量部に対して40質量部以上1000質量部以下含まれていても良い。
(3)別の実施形態に係るセパレータは、好ましくは、前記溝と前記プレートの前記溝以外の表面とを含み前記プレートの厚さ方向の両側の表面に形成されている層であって、前記プレートよりガスバリア特性に優れたバリア層を、さらに備えも良い。
(4)別の実施形態に係るセパレータにおいて、好ましくは、前記バリア層は、前記プレートと異なるフィルム状の被覆層であっても良い。
(5)別の実施形態に係るセパレータにおいて、好ましくは、前記バリア層は、樹脂若しくはゴムが前記プレートを構成する粒子若しくは繊維の間を充填している充填層であっても良い。
(6)別の実施形態に係るセパレータにおいて、好ましくは、前記バリア層は、前記充填層と、前記プレートと異なるフィルム状の被覆層とを含んでいても良い。
(7)別の実施形態に係るセパレータにおいて、好ましくは、前記バリア層は、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリフェニレンスルファイドの内の少なくとも1つを含んでいても良い。
(8)別の実施形態に係るセパレータにおいて、好ましくは、前記プレートを構成する樹脂および前記バリア層を構成する樹脂は同一種類の熱可塑性樹脂であっても良い。
(9)別の実施形態に係るセパレータにおいて、好ましくは、前記プレートを構成する樹脂および前記バリア層を構成する樹脂の少なくとも一方はポリフェニレンスルファイドを主材としても良い。
(10)別の実施形態に係るセパレータは、好ましくは、燃料電池のセル同士の間に用いられる燃料電池用セパレータであっても良い。
(11)上記目的を達成するための一実施形態に係るセパレータの製造方法は、上述のいずれかに記載のセパレータを製造する方法であって、金型内に、前記グラファイトと前記樹脂と前記金属繊維とを少なくとも含む被成形物を配置する被成形物配置工程と、前記被成形物を配置した状態にて前記金型を閉じて成形を行う成形工程と、を含む。
(12)別の実施形態に係るセパレータの製造方法において、好ましくは、前記金型は、その内側に前記溝の転写用の凹凸を備え、前記成形工程は、前記凹凸を備えた前記金型を用いて、前記被成形物の成形および前記溝の形成を行っても良い。
(13)別の実施形態に係るセパレータの製造方法は、好ましくは、前記被成形物配置工程に先立って、前記グラファイトと前記樹脂と前記金属繊維とを少なくとも含む混合物から半硬化状態の前記被成形物を得る前成形工程をさらに含み、前記被成形物配置工程は、前記半硬化状態の被成形物を前記金型内に配置しても良い。
(14)別の実施形態に係るセパレータの製造方法は、好ましくは、前記被成形物配置工程に先立って、前記金型内に、前記プレートの厚さ方向の一方の表面に、前記プレートよりガスバリア特性に優れたバリア層を形成するためのフィルムを配置する第1フィルム配置工程と、前記プレートの厚さ方向の他方の表面に前記バリア層を形成するためのフィルムを、前記被成形物配置工程にて前記金型内に配置された前記被成形物上に配置する第2フィルム配置工程と、をさらに含み、前記被成形物配置工程は、前記第1フィルム配置工程にて前記金型内に配置された前記フィルム上に前記被成形物を配置し、前記成形工程は、前記被成形物を前記フィルムによって挟んだ状態にて前記金型を閉じて成形を行い、前記プレートの厚さ方向の両側の表面に前記バリア層を形成しても良い。
1.セパレータ
図1は、本発明の第1実施形態に係るセパレータの平面図を示す。図2Aは、図1のセパレータのA-A線断面図およびその一部Bの拡大図をそれぞれ示す。
プレート2は、グラファイトと、樹脂と、金属繊維と、を含むプレートであって、当該プレートの表面に流路としての溝30,32を備えている。プレート2は、グラファイトと樹脂と金属繊維とを含む成形体であり、溶融後に固化した樹脂および金属繊維中にグラファイトが分散した微細構造を有する。プレート2は、グラファイトと樹脂と金属繊維に加えて、当該樹脂とは別の繊維を備えていても良い。当該繊維は、樹脂繊維、炭素繊維、セラミックス繊維等のいかなる種類の非金属繊維でも良いが、好ましくは樹脂繊維、さらに好ましくはアラミド繊維である。当該アラミド繊維の繊維径は、好ましくは5~20μm、より好ましくは9~15μmである。当該アラミド繊維の繊維長は、好ましくは1~15mm、より好ましくは3~9mmである。繊維径および繊維長は、顕微鏡(大きさにより光学顕微鏡と走査型電子顕微鏡を使い分けている)により独立した20本の繊維を選び、当該視野から計測した繊維径および繊維長をいう。平均繊維径または平均繊維長を求める場合には、20個の繊維径または繊維長を平均する。以下の繊維径、繊維長、平均繊維径および平均繊維長についても同様である。プレート2に繊維を加えることによって、プレート2の強度を高めることができる。プレート2の平面視における面積は、好ましくは10~1000cm2、より好ましくは100~750cm2である。プレート2の厚さは、好ましくは0.1~2.0mm、より好ましくは0.2~1.5mmである。
バリア層3は、必須の構成ではないが、この実施形態では、溝30,32とプレート2の溝30,32以外の表面31とを含み、プレート2の少なくとも表側の面および裏側の面を被覆している。すなわち、バリア層3は、溝30,32の内側の面も含めてプレート2の表側の面および裏側の面の両面を被覆している。バリア層3は、例えば、プレート2と異なるフィルム状の被覆層であり、表側の面を被覆するバリア層の一例であるフィルム4および裏側の面を被覆するバリア層の一例であるフィルム5の2種類を分離して、あるいは融着して成る。この実施形態では、バリア層3は、フィルム4とフィルム5とに分かれ、プレート2の厚さ方向の両側の面にそれぞれ付着したものである。しかし、バリア層3は、フィルム4とフィルム5とを接合した状態にてプレート2の外側表面を包む袋形状であっても良い。
次に、本発明の実施形態に係るセパレータの製造方法について説明する。
この工程は、グラファイトと樹脂と金属繊維とを少なくとも含む混合物を形成する工程である。具体的には、グラファイトと樹脂と金属繊維とを水またはアルコール水溶液中で混合分散してスラリーを作製する。この工程において、グラファイト、樹脂および金属繊維に、さらに当該樹脂とは別の繊維を加えてスラリーを作製しても良い。
この工程は、混合物から半硬化状態の被成形物を得る工程である。具体的には、混合物をメッシュ構造のシート機により液体をろ過分離した湿潤シートに形成し、この湿潤シートをプレス機にて加熱しながら加圧する。これにより、半硬化状態の被成形物(以下、「プリプレート」ともいう。)を得ることができる。グラファイトと樹脂と金属繊維とを少なくとも含むプレートを製造せずに、購入等の手法によって入手可能な場合には、混合物形成工程(S100)および前成形工程(S110)を省略可能である。
この工程は、バリア層3を形成するためのフィルム4を金型60内に配置する工程である。具体的には、金型60を構成する下金型40を用意し、下金型40の凹部41にフィルム4を敷く(図4(a)を参照)。下金型40は、凹部41の内底面に、溝32を転写形成可能な凹凸42を備える。
この工程は、半硬化状態の被成形物であるプリプレート70をフィルム4上に配置する工程である。具体的には、下金型40に敷かれたフィルム4上に、プリプレート70を配置する(図4(b)を参照)。
この工程は、被成形物配置工程(S210)の後に、金型60内のプリプレート70上にバリア層3を形成するためのフィルム5を配置する工程である。具体的には、下金型40の凹部41に配置されたプリプレート70上にフィルム5を配置する(図4(c)を参照)。
この工程は、プリプレート70をフィルム4,5によって挟んだ状態にて金型60を閉じて成形を行う工程である。具体的には、金型60を構成する上金型50を用意し、下金型40の凹部41側に重ね、下金型40と上金型50とを閉める(図4(d),(e)を参照)。上金型50は、下金型40の凹部41と対向する面に凹部51を有する。凹部51は、その内底面に、溝30を転写形成可能な凹凸52を備える。金型60の型締後、加温して、プリプレート70の成形を行う。この結果、プリプレート70は硬化してプレート2を形成する。また、凹凸41,51の転写によって、バリア層3(フィルム4およびフィルム5)にて覆われた状態の溝30,32が形成される(図4(f)を参照)。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係るセパレータおよびその製造方法において、第1実施形態と共通する部分については、重複した説明を省略し、第1実施形態における説明を代用する。
図6は、第2実施形態に係るセパレータの図2Aと同様のA-A線断面図およびその一部Bの拡大図を示す。
図7は、第2実施形態に係るセパレータの製造方法の主な工程のフローの一例を示す。
上述のように、本発明の好適な各実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されることなく、種々変形して実施可能である。
(1)グラファイト
セパレータのプレートの構成材料となるグラファイト粉末には、オリエンタル工業(株)製の品番:1707SJ(人造黒鉛,平均粒径125μm)およびオリエンタル工業(株)製の品番:AT-No.5S(人造黒鉛、平均粒径52μm)の2種類のグラファイト粉末を用いた。
(2)樹脂
セパレータのプレートの構成材料となる樹脂として、ポリフェニレンフルファイ(PPS)の粉末を用いた。PPSには、東レ(株)製のトレリナM2888のフレーク状のPPS粉末を冷凍粉砕して平均粒径50μmに調整したPPS微粉末を用いた。
(3)アラミド繊維
セパレータのプレートの構成材料となるアラミド繊維には、帝人(株)製のテクノーラT32PNW 3-12(平均繊維長3.2mm、平均繊維径18μm)および帝人(株)製のトワロン(登録商標)D8016(平均繊維長0.8mm)の2種類のアラミド繊維を用いた。
(4)金属繊維
セパレータのプレートの構成材料となる金属繊維として、銅繊維、チタン繊維、ステンレス鋼繊維およびアルミニウム繊維を用いた。銅繊維には、虹技株式会社製のメタルファイバー(品種:銅)(平均繊維長1.88mm、平均繊維径52.08μm)を用いた。チタン繊維には、虹技株式会社製のメタルファイバー(品種:チタン)(平均繊維長1.72mm、平均繊維径51.82μm)を用いた。ステンレス鋼繊維には、虹技株式会社製のメタルファイバー(品種:SUS316L)(平均繊維長1.29mm、平均繊維径32.23μm)を用いた。アルミニウム繊維には、虹技株式会社製のメタルファイバー(品種:アルミニウム)(平均繊維長1.73mm、平均繊維径61.83μm)を用いた。
(5)金属粒子
セパレータのプレートの構成材料となる金属粒子として、銅粒子、チタン粒子およびステンレス粒子を用いた。銅粒子には、福田金属箔粉工業株式会社製のCu-At-100 At2(平均粒径97.98μm)を用いた。チタン粒子には、トーホーテック株式会社製のTC-150(平均粒径103.13μm)を用いた。ステンレス粒子には、株式会社二コラ製のSUS316L粉末(平均粒径127.51μm)を用いた。
セパレータ用のフィルムには、PPS製のフィルムを用いた。PPS製のフィルムには、東レ(株)製の厚さ9μmのフィルム(品番:トレリナ9-3071)を用いた。
金型としては、上下分割式の大同特殊鋼(株)製プリハードン鋼NAK80を工材とした金型を用いた。閉じた状態の金型内部には、セパレータを成形可能な空間(約63cm3)が形成されている。また、上下各金型の内側の底部には、セパレータの溝を形成するための凹凸が形成されている。
(1)体積抵抗率
セパレータの体積抵抗率は、JIS K7194に基づき、三菱ケミカルアナリテック(株)製の装置(Loresta-GX T-700)を用いて測定した。体積抵抗率が1.8mΩ・cm以下を合格B(表では“〇”)とし、0.5mΩ・cm以下を合格A(表では“◎”)と評価した。
(2)溶出試験
セパレータの溶出試験は、セパレータをフラスコに入れ、pH3に調整した希硫酸400mlを加え、蓋をして80℃で10日間浸漬した後、セパレータを取り出し、溶液に溶出および析出した溶出物を全量酸分解により溶液とし、ICP分析装置により溶出物の定量分析を行った。金属イオン濃度が200ppm以上を不合格(表では“×”)とし、100ppm以上200ppm未満を合格C(表では“△”)とし、1ppm以上100ppm未満を合格B(表では“〇”)とし、1ppm未満を合格A(表では“◎”)と評価した。例えば、チタン繊維の場合は、溶出したチタンのイオン濃度を溶出試験の測定値として採用した。また、ステンレス繊維の場合は、ステンレス繊維由来の鉄、マンガン等のイオン濃度の合計値を溶出試験の測定値として採用した。すなわち、溶出試験においては、金属繊維若しくは金属粒子の種類に応じて、当該金属繊維若しくは金属粒子に由来するイオンのイオン濃度の合計値を溶出試験の測定値として採用した。
(3)総合評価
各特性値評価のすべてが合格と評価された場合に、合格(表では“○”)と評価した。また、各特性値評価のうち少なくとも1つの特性値評価が不合格と評価された場合に、不合格(表では“×”)と評価した。
<実施例>
(1)実施例1
人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)977.8質量部、PPS粉末100質量部、アラミド繊維(品番:T32PNW 3-12)62.5質量部、アラミド繊維(品番:トワロン(登録商標)D8016)4.17質量部およびチタン繊維244.4質量部を用意し、これらを水中で混合分散して固形分1%のスラリーを作製した。ここで、1質量部は0.1gに相当する。以後の実施例の記載においても同様である。このスラリーを25cm角の投入口を備えるろ過機へ投入し、ろ過によって得られる残渣であるシート状の湿潤シートを成形した。その湿潤シートを150℃に加熱したプレス機にセットして面圧13.4MPaの圧力で約20分間加圧加熱し、湿潤シートを乾燥させて水分を除去することにより、人造黒鉛粒子、PPS粒子、アラミド繊維、チタン繊維が分散した厚さ2.0mm、坪量1435g/m2のプリプレートを製造した。
次に、分割式の金型を構成する下金型の内側の凹部に、上記プリプレートを供した。次に、分割式の金型を構成する上金型と、上記下金型とを閉じて成形を行った。成形は、面圧13.4MPaにて、金型の温度が340℃迄上昇するまで加圧し、面圧53.7MPaまで昇圧して、1分間保持した。その後、圧力をそのまま保ちながら金型を30℃になるまで加圧冷却した。成形終了後に、金型を開き、成形体を取り出し、セパレータの製造を終了した。このセパレータは、プレートのみの単層構造である。セパレータは、上記評価方法にて評価した。
(2)実施例2
チタン繊維244.4質量部に代えて、ステンレス鋼繊維244.4質量部を用いた以外、実施例1と同様の条件でプリプレートを製造した。次に、分割式の金型を構成する下金型の内側の凹部に、PPSフィルムを敷き、当該フィルム上に、上記プリプレートを供した。そして、当該プリプレートの上からPPSフィルムを載せた。次に、分割式の金型を構成する上金型と、上記下金型とを閉じて成形を行った。成形は、面圧13.4MPaにて、金型の温度が340℃迄上昇するまで加圧し、面圧53.7MPaまで昇圧して、1分間保持した。その後、圧力をそのまま保ちながら金型を30℃になるまで加圧冷却した。成形終了後に、金型を開き、成形体を取り出し、セパレータの製造を終了した。このセパレータは、フィルム、プレート、フィルムの3層構造である。セパレータは、上記評価方法にて評価した。
(3)実施例3
チタン繊維244.4質量部に代えて、銅繊維244.4質量部を用いた以外、実施例1と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。このセパレータは、プレートのみの単層構造である。
(4)実施例4
人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)977.8質量部およびチタン繊維244.4質量部に代えて、人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)1102.22質量部およびチタン繊維120質量部を用いた以外、実施例1と同様の条件でプリプレートを製造した。そして、当該プリプレートを用いて実施例2と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。このセパレータは、フィルム、プレート、フィルムの3層構造である。
(5)実施例5
人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)1102.22質量部およびチタン繊維120質量部に代えて、人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)742.22質量部およびチタン繊維480質量部を用いた以外、実施例4と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。このセパレータは、フィルム、プレート、フィルムの3層構造である。
(6)実施例6
人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)1102.22質量部およびチタン繊維120質量部に代えて、人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)1173.611質量部およびチタン繊維48質量部を用いた以外、実施例4と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。このセパレータは、フィルム、プレート、フィルムの3層構造である。
(7)実施例7
人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)1102.22質量部およびチタン繊維120質量部に代えて、人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)502.22質量部およびチタン繊維720質量部を用いた以外、実施例4と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。このセパレータは、フィルム、プレート、フィルムの3層構造である。
(8)実施例8
ステンレス鋼繊維244.4質量部に代えて、チタン繊維122.2質量部およびステンレス鋼繊維122.2質量部を用いた以外、実施例2と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。このセパレータは、フィルム、プレート、フィルムの3層構造である。
(1)比較例1
ステンレス鋼繊維244.4質量部に代えて、銅粒子244.4質量部を用いた以外、実施例2と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。比較例1は、金属繊維に代えて金属粒子の一例である銅粒子を用いて実施した。比較例1のセパレータは、フィルム、プレート、フィルムの3層構造である。
(2)比較例2
人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)977.8質量部およびステンレス鋼繊維244.4質量部に代えて、人造黒鉛粒子(品番:1707SJ)977.8質量部および人造黒鉛粒子(品番:AT-No.5S)244.4質量部を用いた以外、実施例2と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。比較例2は、金属繊維を用いずに実施した。比較例2のセパレータは、プレートのみの単層構造である。
(3)比較例3
チタン繊維244.4質量部に代えて、アルミニウム繊維244.4質量部を用いた以外、実施例1と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。比較例3は、銅、チタン、ステンレス鋼のうち少なくとも1つからなる金属繊維を用いずに実施した。比較例3のセパレータは、プレートのみの単層構造である。
(4)比較例4
ステンレス鋼繊維244.4質量部に代えて、チタン粒子244.4質量部を用いた以外、実施例2と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。比較例4は、金属繊維に代えて金属粒子の一例であるチタン粒子を用いて実施した。比較例4のセパレータは、フィルム、プレート、フィルムの3層構造である。
(5)比較例5
ステンレス鋼繊維244.4質量部に代えて、ステンレス粒子244.4質量部を用いた以外、実施例2と同様の条件でセパレータを製造し、評価した。比較例5は、金属繊維に代えて金属粒子の一例であるステンレス粒子を用いて実施した。比較例5のセパレータは、フィルム、プレート、フィルムの3層構造である。
表1~4に、実施例および各比較例の製造条件および評価結果を示す。
Claims (10)
- グラファイトと、樹脂と、金属繊維と、を含むプレートを備える蓄電デバイス用または燃料電池用のセパレータであって、
前記プレートは、その表面に流路としての溝を備え、
前記金属繊維は、銅、チタン、ステンレス鋼のうち少なくとも1つからなり、
前記溝と前記プレートの前記溝以外の表面とを含み前記プレートの厚さ方向の両側の表面に形成されている層であって、前記プレートよりガスバリア特性に優れたバリア層を、さらに備え、
前記バリア層は、樹脂若しくはゴムが前記プレートを構成する粒子若しくは繊維の間を充填している充填層を備えることを特徴とするセパレータ。 - グラファイトと、樹脂と、金属繊維と、を含むプレートを備える蓄電デバイス用または燃料電池用のセパレータであって、
前記プレートは、その表面に流路としての溝を備え、
前記金属繊維は、銅、チタン、ステンレス鋼のうち少なくとも1つからなり、
前記溝と前記プレートの前記溝以外の表面とを含み前記プレートの厚さ方向の両側の表面に形成されている層であって、前記プレートよりガスバリア特性に優れたバリア層を、さらに備え、
前記プレートを構成する樹脂および前記バリア層を構成する樹脂は同一種類の熱可塑性樹脂であることを特徴とするセパレータ。 - 前記金属繊維は、前記樹脂100質量部に対して40質量部以上1000質量部以下含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載のセパレータ。
- 前記バリア層は、前記プレートと異なるフィルム状の被覆層を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のセパレータ。
- 前記バリア層は、ポリエーテルエーテルケトンおよびポリフェニレンスルファイドの内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のセパレータ。
- 前記プレートを構成する樹脂および前記バリア層を構成する樹脂の少なくとも一方はポリフェニレンスルファイドを主材とすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のセパレータ。
- 前記プレートに、さらにアラミド繊維を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のセパレータ。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載のセパレータを製造する方法であって、
前記グラファイトと前記樹脂と前記金属繊維とを少なくとも含む混合物から半硬化状態の被成形物を得る前成形工程と、
金型内に、前記半硬化状態の被成形物を配置する被成形物配置工程と、
前記被成形物を配置した状態にて前記金型を閉じて成形を行う成形工程と、
を含むセパレータの製造方法。 - 前記金型は、その内側に前記溝の転写用の凹凸を備え、
前記成形工程は、前記凹凸を備えた前記金型を用いて、前記被成形物の成形および前記溝の形成を行うことを特徴とする請求項8に記載のセパレータの製造方法。 - 前記被成形物配置工程に先立って、前記金型内に、前記プレートの厚さ方向の一方の表面に、前記プレートよりガスバリア特性に優れたバリア層を形成するためのフィルムを配置する第1フィルム配置工程と、
前記プレートの厚さ方向の他方の表面に前記バリア層を形成するためのフィルムを、前記被成形物配置工程にて前記金型内に配置された前記被成形物上に配置する第2フィルム配置工程と、
をさらに含み、
前記被成形物配置工程は、前記第1フィルム配置工程にて前記金型内に配置された前記フィルム上に前記被成形物を配置し、
前記成形工程は、前記被成形物を前記フィルムによって挟んだ状態にて前記金型を閉じて成形を行い、前記プレートの厚さ方向の両側の表面に前記バリア層を形成することを特徴とする請求項8または9に記載のセパレータの製造方法。
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