図1Aに示す吐出装置10は、二重加圧容器(容器)11と、吐出部材12と、二重加圧容器11に充填された原液(内容物)Cおよび加圧剤Pとからなる。二重加圧容器11に原液Cと加圧剤Pを充填したものが加圧製品11aである。加圧製品11aと吐出部材12は組み立て前のセット品として(図1A参照)、あるいは半分組み立てた未開封の状態で(図3A参照)販売される。加圧製品11aは吐出部材12と共に販売されるほか、交換用として単独でも販売される。従って、加圧製品11aは、吐出部材12を取り付けるまで(吐出部材12によって開封されるまで)は、充填された原液Cや加圧剤Pが漏れ出さないよう密閉されている。吐出部材12についても単独で販売されることがある。
前記二重加圧容器11は、外部容器13と、その内部に収容されている可撓性を有する内部容器14と、外部容器13と内部容器14を封止する蓋体(封盤)15とからなる。バルブやポンプは備えていない。外部容器13と内部容器14を組み合わせたものは容器本体16である(図1B参照)。内部容器14の内部は原液Cを充填する原液収容室Scであり、外部容器13と内部容器14の隙間の空間は加圧剤Pを充填する加圧剤収容室Spである。それらは蓋体15によって封止されている。すなわち、この二重加圧容器11は、原液Cと噴射剤Pを分離して収容し、原液Cのみ吐出できるようにしており、それにより圧縮ガスなどの加圧剤Pの漏出を防止できる。
図1Bに示すように、外部容器13は底部13aと、円筒状の胴部13bと、肩部13cと、円筒状の首部13dとからなる。首部13dの外周には雄ねじ13eが形成されている。首部13dの上端面13fは蓋体15を固着できるように略平坦にしている。この実施形態では、外部容器13の底部13aが、下向きに突出する環状の接地面13a1と、その中央に設けられる上向きに突出するドーム部13a2とを備えている。それにより、耐圧性が向上し、落下時などの耐衝撃性も向上する。そのため、単品での流通や宅配便による配送時にも安全である。また、接地面13a1を有するので、平坦な台などの上にそのまま安定して載置することができる。ただし球面状の底面としてもよい。
図2Bに示すように、外部容器13の首部13dの上端面13fには、超音波溶着のときに蓋体15との当接圧を高くして溶解しやすくし、蓋体15と一体にするための溶着部をつくる環状突起13gが形成されている。蓋体15側に環状突起を設けてもよく、両方に設けてもよい。そして上端面13fの内部側または外部側には傾斜部13hが複数個設けられており、超音波溶着のときに溶けた樹脂が冷やされてできた樹脂片がはみ出ないように収容するための空間となる。外部容器13の首部13dの外周に、搬送時や溶着時に吊り持ちする環状のサポート部13d1が設けられている。
図1Bに戻って、内部容器14も外部容器13と同様に、底部14a、胴部14b、肩部14cおよび首部14dからなる。内部容器14の底部14aにも下向きに突出する環状のくぼみ部14a1と、その中央に設けられる上向きに突出するドーム部14a2が形成されている。内部容器14の首部14dの外面は外部容器13の首部13dの内面との間にわずかな隙間を有している。内部容器14の首部14dの内面は滑らかな円筒面である。内部容器14の底部14aは外部容器13の底部13aと当接しており、加圧剤を充填するときや蓋体15を固着するときなど、内部容器14が下がらないように支持される。
図2Bに示すように、内部容器14の首部14dの上端面14eは外部容器13の上端面13fより突出しており、その突出している部位に外部容器13の上端面13fと係合するフランジ14fが形成されている。フランジ14fの厚さ(半径方向の寸法)は、外部容器13の首部13dの厚さの1/3~1/2程度である。そのため、フランジ14fを外部容器13の首部13dの上端面13fに係合させたとき、外部容器13の首部13dの上端面13fは外側の部分が覆われずに残る。前記外部容器13の上端の環状突起13gは、その外側の部分に設けられている。内部容器14の首部14dの上端面14eにも、超音波溶着のときに蓋体15との当接圧を高くして蓋体15との溶着部をつくるための環状突起14gが形成されている。
内部容器14のフランジ14fの下面には、半径方向に延びる加圧剤充填用の横溝14hが等間隔で4カ所に形成されている。さらに内部容器14の首部14dの外周面には、その横溝14hと連通する縦溝14iが形成されている。縦溝14iは横溝14hから肩部14cの上端まで延びており、加圧剤Pを加圧剤収容室Sp内に充填しやすくする。
外部容器13および内部容器14はいずれもポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂製である。これらは、たとえば外部容器用のプリフォームの中に内部容器用のプリフォームを入れ、首部13d、14dの下端より下側を同時にブロー成形することにより製造することができる。とくに所定形状のプリフォームをインジェクション成形し、ついでブロー成形するインジェクション・ブロー成形法が好ましい。また、ドーム部13a2を成形する際に底部13aを上方に突き上げることにより、内部容器の環状のくぼみ部14a1を延伸して薄肉化することができ、軽量化することができる。
前記蓋体15は図2Bに示すように、内部容器14の首部14d内に挿入される有底筒状の封止部15aと、その上端に連続する環状のフランジ15bとからなる。封止部15aの下部は上部より小径の嵌合筒部15a1としている。封止部15aの底部、すなわち嵌合筒部15a1の底部15cには、周囲に比して厚肉にされた受圧部15d1を備えた閉鎖部(被開封部)15dが設けられている。閉鎖部15dは通常は平面視円形である。ただし矩形など、他の形状を採用することもできる。
閉鎖部15dの周囲は環状溝などの破断容易な薄肉部(破断部、弱め線)15fで囲まれている。受圧部15d1は閉鎖部15dの上面の略全体に設けられ、薄肉部15fは底部15cの上面に形成されている。なお、薄肉部15fは下面に形成してもよい。薄肉部15fはたとえばV溝からなる。薄肉部15fは閉鎖部15dが開封された際にちぎり取られるように連続しているが、破断が可能であれば不連続であってもよい。開封後に閉鎖部15dの脱落、遊離を防ぐため、弱め線15fを横切るように半径方向に延びる補強部を設けてもよい。
封止部15aの外周面は、内部容器14の首部14dの内面との間で、蓋体15を内部容器の首部14dに装着する際に内部容器14内の空気を排出することができ、かつ、内部容器14内の原液Cを液封できる嵌合状態であることが好ましい。また、嵌合筒部15a1の内周面は、閉鎖部15dを開封する際にバルブ21のシール部材28と密接して原液Cが漏出しないように滑らかな円筒面にすることが好ましい。下に向かって縮径されるテーパー状としてもよい。
蓋体15のフランジ15bは、原液Cや加圧剤Pの充填後、超音波溶着、レーザー溶着、高周波溶着などの溶着によって外部容器13の首部13dの上端面13fおよび内部容器14の首部14dの上端面14eに溶着され、封止される。この実施形態では、内部容器14の上端面14eに環状突起14gが形成され、外部容器13の上端面13fにも環状突起13gが形成されているので、溶着後のシールが確実である。また、気密性を高くするなどの目的で接着してもよい。
嵌合筒部15a1の底部15cを嵌合筒部15a1の下端より少し上に設けているのは、底部15cの剛性を高めて薄肉部15fの破断を容易にするためである。嵌合筒部15a1の径を封止部15aの上部の径より小さくしているのは、嵌合筒部15a1の内面の成形精度を高めるためと、吐出部材12のシール部材28で囲まれる内圧を受ける面積を小さくして蓋体15に加わる上向きの力を弱くするためである。さらに下向きに突出するバルブ保持部18aを収容するスペースを確保するためである。嵌合筒部15a1の下端は円筒状でもよいが、下端と底部15cの間に気体が溜まらないように横溝で連通させてもよい。
蓋体15のフランジ15bは、封止部15aの上端から半径方向外向きに拡がる環状円板部17と、その環状円板部17の外縁から下向きに延びる外筒部17aとからなる。環状円板部17の下面は内部容器14の首部14dの上端面14eと当接して溶着部を形成し、シールする部位で、外筒部17aの下面は外部容器13の首部13dの上端面13fと当接して溶着部を形成し、シールする部位である。
蓋体15の材料は外部容器13や内部容器14との熱接合性が高い熱可塑性樹脂が用いられ、溶着強度を高くするため、外部容器13や内部容器14と同じ材料を用いることが好ましい。図1Aに示すように、蓋体15で原液収容室Scと加圧剤収容室Spを封止すると共に、内部容器14または外部容器13のいずれか、あるいは両方に固着することにより、内容物(原液C、加圧剤P)を長期間安全に、漏れないように保管しておくことができる。薄肉部15fは未開封では充分なシール機能があり、かつ、容易に破断できる形状とする。
原液Cとしては、洗顔剤、洗浄剤、入浴剤、保湿剤、クレンジング剤、日焼け止め、化粧水、シェービング剤、脱毛剤、制汗剤、殺菌消毒剤、害虫忌避剤などの皮膚用品、トリートメント剤、スタイリング剤、染毛剤などの頭髪用品などの人体用品、ホイップクリーム、オリーブオイルなどの食品、消臭剤、芳香剤、殺虫剤、防虫剤、花粉除去剤、殺菌剤、洗浄剤などの家庭用品、潤滑剤などの工業用品などである。但し、これらの用途に限られるわけではない。原液Cは閉鎖部15dの内面側と接触させるのが好ましい。それにより蓋体15と容器本体16との溶着時に閉鎖部15dが原液Cで冷やされ、閉鎖部15dが熱で溶ける問題を解消できる。
加圧剤Pとしては窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガスなどの圧縮ガスが好ましい。加圧剤により二重加圧容器11内の圧力を0.1~0.5MPa(25℃、ゲージ圧)、とくに炭酸飲料と同程度の圧力0.3~0.5MPa(25℃、ゲージ圧)にするのが好ましい。また、外部容器13の容量は30~500mlであることが好ましい。内部容器(原液収容室Sc)14の容量は20~300ml程度が好ましい。加圧剤収容室Spの容量は10~200ml程度が好ましい。
上記のように、二重加圧容器11は部品数が少なく、バルブなどの作動部がないので、安価に製造することができる。そして二重加圧容器11の圧力が低く、炭酸飲料などと同程度であるので、消費者が持ち運んだり、流通業者が配送したりするときに安全である。また、万一、外部容器13にひびが入っても、加圧剤Pが漏れるだけで内部容器14内の原液Cは漏れない。そのため一層安全である。
また、この加圧製品11aは外部容器13と内部容器14が合成樹脂製であり、内部容器14は加圧剤Pで囲まれ、さらに外部容器13で囲まれているので、加圧製品11aの弾力性が高く、落としても割れにくい。また、閉鎖部15dが内部にあるので、誤って閉鎖部15dが破断されるおそれが少なく、一層安全である。
図2Aに示すように、前記吐出部材12は、外部容器13の首部13dの雄ねじ13eと螺合するキャップ(装着部)20と、そのキャップ20に覆われたバルブ21と、バルブ21のステム22に装着される、吐出用ノズルを備えた操作ボタン(アクチュエータ、図1Aの符号23)とからなる。キャップ20は有底筒状で、内周面に雌ねじが形成されている。キャップ20の上底20aの中央には、ステム22を通し、操作ボタン23の基部を通す開口20bが形成されている。操作ボタン23を装着していないキャップ20とバルブ21とは、バルブユニットないしバルブアッセンブリとして扱われる。
バルブ21は、有底筒状のハウジング24と、ハウジング24に対して着脱可能に装着された開封部27と、その内部に上下移動自在に収容される前述のステム22と、そのステム22を上向きに付勢するバネ25と、ステムラバー26と、ハウジング24の上部を保持する筒状のバルブ保持部18aを備えたバルブホルダ18とからなり、原液Cの吐出通路を構成する。ステム22と、バネ25と、ステムラバー26とで、原液Cの吐出状態と非吐出状態とを切り替えるバルブ機構が構成され、ハウジング24と、バルブホルダ18とでこのバルブ機構を収容する収容空間を構成している。
この実施形態では、ハウジング24の下端に、下向きに突出する円柱状の開封部27が装着されている。また、ハウジング24の下部外周にOリングなどのシール部材28が装着されている。開封部27の底面27aは、受圧部15d1の上面と当接するように平坦にされている。
この実施形態では、開封部27の径は受圧部15d1よりいくらか大きい。また、薄肉部15fで囲む範囲の径と同じ、もしくはいくらか大きい。開封部27の外周には、蓋体15と係合するための係合突起27eが設けられている。係合突起27eは、蓋体15に対して挿入しやすく且つ勝手に抜けないよう、バルブ21の下端が矢じり状となるように配置されている。また、開封部27の上部はハウジング24の下端に装着される円柱状の装着部27fを備えている。この装着部27fは、ハウジング24の下部に設けられた挿入孔24dに挿入されている。
シール部材28は、開封時および開封後に蓋体15の嵌合筒部15a1の内周面とハウジング24の間をシールするものである。
ハウジング24には、ハウジング24の内部と内部容器14内の原液収容室Scとを連通する通路として、ハウジング24の底板24bを上下に貫通する縦孔24cが設けられている。縦孔24cの平面形状は、例えば略扇状とすることができる。縦孔24cは複数個設けるのが好ましい。それにより仮に1個の縦孔24cが塞がっても他の縦孔24cで連通できる。
開封部27の底面27aの高さ方向の位置は、図3Aに示すように、キャップ20を外部容器13の雄ねじ13eに1~2回程度螺合させたときに受圧部15d1と当接する位置である。したがって出荷時、流通時にはキャップ20を緩く螺合させて閉鎖部15dを破断せず、シール状態のまま吐出部材12と二重加圧容器11とを仮に結合させておくことができる。
バルブホルダ18は、バルブ保持部18aと、バルブ保持部18aの上端から内側に延びる環状のラバー押さえ18bと、外側に拡がるフランジ18cとを備えており、ラバー押さえ18bの中央にステム22を通す孔18dが形成されている。このバルブホルダ18はキャップ20に対して軽く嵌合している。具体的には、フランジ18cの外径とキャップ20の内周面の径とがほぼ等しくされており、僅かに摩擦が生じるようになっている。そのため、キャップ20だけを持ったとしても、キャップ20からバルブホルダ18が脱落することはない。一方で、キャップ20からバルブホルダ18を取り外そうとすれば簡単に外れるようになっている。ただ、バルブホルダ18がキャップ20に嵌合していなくてもよい。
使用者が購入した吐出装置10を使用する場合、まずキャップ20を外部容器の雄ねじ13eにねじ込む。それによりキャップ20全体およびバルブ21が下降し、開封部27の底面27aが閉鎖部15dを押し下げる。それにより薄肉部15fが破断され、閉鎖部15dは嵌合筒部15a1からちぎり取られ、底部15cから分離されて脱落する。そして開封部27が嵌合筒部15a1の底部15cを突き破り、ハウジング24内と内部容器14内である原液収容室Scとを連通させる(図3B参照)。脱落した閉鎖部15dは、内部容器14の底に落ち込む。開封部27の下端は、底部15cを突き破ることで生じた貫通孔Hから内部容器14内に侵入する。この際、係合突起27eも貫通孔Hから内部容器14内に侵入する。ただ、係合突起27eによって貫通孔Hが塞がれないよう、係合突起27eは、底部15cの下面よりも下側に位置しており、係合突起27eと底部15cとの間には隙間が形成されている。
なお、キャップ20は外部容器13に螺着されるため、キャップ20の操作量に対するバルブ21の降下量は小さい。そのため開封部27の底面27aは閉鎖部15dの受圧部15d1を徐々に押圧する。蓋体15は合成樹脂製であるため、徐々に押圧されるとその伸張性により閉鎖部15dは伸びやすく破断されにくい。しかしこの実施形態では、閉鎖部15dが環状の薄肉部15fで囲まれており、受圧部15d1が突出しているため、薄肉部15fへの応力集中が増大しスムーズに破断することができる。また、開封部27の底面27aは平坦であるので、開封操作により変形しにくく、吐出部材12を繰り返し使用することができる。
閉鎖部15dは、蓋体15の中心軸上に設けられた、上部に厚く略円形の受圧部15d1を有し、さらに開封部27の円形の底面27aと当接しているので、底面27aにより加圧されると、閉鎖部15dはまっすぐ押し込まれ、薄肉部15fに沿って破断し、破断された閉鎖部15dは脱落し、内部容器14の底に落ち込む。ただし受圧部15d1または開封部27の底面27aを傾斜させ、薄肉部15fが一方から他方に向かって順に破断されていくようにしてもよい。また、閉鎖部15dが脱落せず、薄肉部15f等を介してつながったままであっても、開封部の係合突起27eが破断された縁H1に係合できれば良い。
閉鎖部15dが破られたとき、底部15cの内周と開封部27の外周の隙間から原液Cが漏れる場合がある。しかし嵌合筒部15a1とハウジング24の間はシール部材28でシールされているので、原液Cは嵌合筒部15a1内に留まり、外部に漏れることがない。また、破断時の反力および破断後の内圧がハウジング24を押し上げるように作用するが、キャップ20と外部容器13とが螺合しており、キャップ20の上底20aとバルブホルダ18が二重で支えているため、吐出部材12の飛び出しが抑制される。この状態は、キャップ20によってバルブ21が取り付けられているといえる。また、キャップ20の上底20aの変形が抑制される。
吐出部材12を装着した後、使用者がステム22に取り付けた操作ボタン23を押すと、ステム22が下降してステムラバー26が撓み、ステム孔が開く。原液収容室Sc内の原液Cは内部容器14を介して加圧剤Pによって加圧されているので、開封部27、ハウジング24、ステム22および操作ボタン23を経由して外部に吐出される。操作ボタン23から指を離すとステム22が上昇し、吐出が停止する。加圧剤Pを充填している加圧剤収容室Spは蓋体15によって閉じられており、外部や原液収容室Scと連通していないので、吐出操作によって加圧剤Pは外部に漏れることはない。
また、仮にキャップ20を外部容器13から取り外したとしても、バルブ21の係合突起27eが蓋体15の貫通孔Hの縁H1と係合するため、バルブ21が加圧製品11aから外れることはない。仮にバルブ21に強い引き抜き力がかかったり、バルブ21を意図的に加圧製品11aから取り外そうとすれば、ハウジング24から開封部27が外れ、貫通孔Hを塞いだ状態を維持する(図3C参照)。この状態は、開封部27が、バルブ21と加圧製品11aとの取り付け状態を維持しているといえる。すなわち、本発明の吐出装置10は、バルブ21が、加圧剤Pの圧力に抗してバルブ21の加圧製品11aへの取り付け状態を維持する係合手段Eを備えているといえる。また、この状態は、バルブ21の係合突起27eと加圧製品11aの貫通孔Hの縁H1とで、加圧剤Pの圧力に抗してバルブ21の加圧製品11aへの取り付け状態を維持する係合手段Eが構成されているともいえる。
このように、本発明の吐出装置10は、キャップ20によるバルブ21の取り付けに加えて、バルブ21の加圧製品11aへの取り付け状態を維持するための維持機構K(係合手段E)を備えていることから、キャップ20だけでバルブ21を加圧製品11aに固定しているものに比べて、意図しないバルブ21の外れを効果的に抑制することができる。
原液Cを全量吐出した後は、キャップ20を回し、吐出部材12を加圧製品11aから取り外す。そして取り外した吐出部材12は新しい加圧製品11aに取り付ける。なお、開封部27は加圧製品11a側に残るため、吐出部材12を新たな加圧製品11aに取り付けるにあたっては、ハウジング24に新たな開封部27を取り付けるか、バルブ21自体を新たなものに交換する。
つぎに図4A、図4Bを参照して吐出装置の他の実施形態を説明する。図4Aの吐出装置30では、バルブ121に加えて加圧製品11aにも係合突起が設けられている。具体的には、蓋体115の封止部15aの内周面から径内方向に向かって係合突起15hが設けられている。この係合突起15hは周方向には連続しておらず、係合突起15h、15h間には隙間15iが形成されている。この状態は、係合突起15hに隣接して隙間15iが設けられているといえる。この隙間15iの幅は、後述する係合突起18eよりも幅広とされている。また、係合突起15h、15h同士は互いに等間隔に設けられていることが好ましい(図5B参照)。
吐出部材112の係合突起18eは、バルブホルダ118のバルブ保持部18aの外周面から径外方向に向かって設けられている。この係合突起18eも周方向には連続しておらず、係合突起18e、18e間には隙間18fが形成されている。この状態は、係合突起18eに隣接して隙間18fが設けられているといえる。隙間18fの幅は、蓋体115の係合突起15hより幅広とされている。また、係合突起18e、18e同士は互いに等間隔に設けられていることが好ましい。また、そのピッチは蓋体115の隙間15iと同じであることが好ましい(図5A参照)。
上記構成の加圧製品11aとバルブ121とは、以下のようにして組み立てられる。まず、吐出部材112からバルブ121を取り外す。バルブ121のフランジ18cの外径は、キャップ120の内周面の径(内径)より小とされており、バルブ121を簡単に取り外すことができる。次に、バルブ121を蓋体115の封止部15a内に入れ込む。この際、バルブホルダ118の係合突起18eを、蓋体115の係合突起15h、15h間の隙間15iを通じて封止部15a内に入れる(図6のS1参照)。そしてバルブ121を押し込み、バルブホルダ118の係合突起18eの上端を、蓋体115の係合突起15hの下端よりも下に位置させる(図6のS2参照)とともに、バルブ121を軸周りに回転させて係合突起15h、18e同士を係合させる(図6のS3参照)。この状態において、図4Bに示すように、開封部127は閉鎖部15dを突き破る。しかし、係合突起15h、18e同士を係合させているため、バルブ121が加圧製品11aから外れることはなく、原液Cが漏れ出すことはない。その後、バルブ121を覆うようにしてキャップ120を被せ、外部容器13に螺合することで組み立てを完了する。
上記構成の吐出装置30においても、使用途中でキャップ120を取り外したとしても、バルブ121の係合突起18eが蓋体115の係合突起15hと係合しているため、バルブ121が加圧製品11aから勝手に外れることはない。すなわち、バルブ121と加圧製品11aの双方が、加圧剤Pの圧力に抗してバルブ121の加圧製品11aへの取り付け状態を維持する係合手段Eを備えているといえる。また、この状態は、バルブ121の係合突起18eと加圧製品11aの係合突起15hとで、加圧剤Pの圧力に抗してバルブ121の加圧製品11aへの取り付け状態を維持する係合手段Eが構成されているともいえる。
このように、本発明の吐出装置30においても、キャップ120によるバルブ121の取り付けに加えて、バルブ121の加圧製品11aへの取り付け状態を維持するための維持機構K(係合手段E)を備えていることから、キャップ120だけでバルブ121を加圧製品11aに固定しているものに比べて、意図しないバルブ121の外れを効果的に抑制することができる。
なお、バルブホルダ118のフランジ部18cの外径が、キャップ120の内径よりも小とされているため、キャップ120の着脱によってバルブ121が意図せず回転する(共回りする)ことが抑制され、係合突起15h、18e同士の位置関係がずれてしまうのを防止できる。また、キャップ120の着脱によって係合突起15h、18eの係合状態が意図せず解除されることがないよう、係合維持手段を設けてもよい。係合維持手段は、たとえば加圧製品11aの係合突起15hの下面(バルブ121の係合突起18eと当接する面)に設けられた突起15jや凹部15kである(図6の一点鎖線参照)。加圧製品11aの係合突起15hよりもバルブ121の係合突起18eのほうが幅広である場合は、バルブ121の係合突起18eに突起や凹部を設ける。また、係合突起15h、18eの互いに当接する面を粗面として滑りにくくしてもよい。
原液Cを全量吐出した後は、キャップ120を回し、吐出部材112を加圧製品11aから取り外す。この際、バルブ121を軸周りに回し、バルブ121の係合突起18eを、蓋体115の係合突起15h、15h間の隙間15iに位置させて係合突起15h、18e同士の係合を解除(係脱)する。なお、この状態は、蓋体115の係合突起15hを、バルブ121の係合突起18e、18e間の隙間18fに位置させて係合突起15h、18e同士の係合を解除しているともいえる。このように、係合突起15h、15h(18e、18e)間の隙間15i(18f)を係合突起18e(15h)との係合を解除するための係合解除部Rとして機能させれば、バルブ121の取り外しが容易となる。取り外した吐出部材112は適宜洗浄し、新しい加圧製品11aに取り付ける。
ところで、この吐出部材112は、図7に示すように、ステム22を操作するためのレバー式の操作機構40を備えている。この操作機構40は、キャップ120の周壁から下方に延び、容器本体16の肩部を覆うカバー部42と、キャップ120から上方に延びる支持壁43とを有する。そして支持壁43の上部後端に操作レバー44の後端がヒンジまたはピンを介して回動自在に連結されている。
操作レバー44の上部に噴射ノズル46が取り付けられる。噴射ノズル46はL字状の通路部材47の前端に取り付けられ、通路部材47の下端はステム22に嵌合されている。この操作機構40は、使用者がカバー部42や容器本体16を握り、操作レバー44を引き操作することにより、後端を中心として操作レバー44を下方に回動させ、通路部材47を介してバルブ121を開いて吐出することができる。操作をやめると吐出が止まる。このようなレバー操作式の操作機構40は、主として殺虫剤や消臭芳香剤なとの空間噴霧に用いられる。このようなレバー式の操作機構40は、図1Aの加圧製品11aに使用することもできる。
なお、本実施形態では、開封部127の径は受圧部15d1や閉鎖部15dよりいくらか小さい。また、薄肉部15fで囲む範囲の径よりいくらか小さい。それにより破断時は開封部127の底面27aが底部15cの薄肉部15fより外周部分に当接して受圧部15d1の押し込みを妨げたりすることがない。また、破断した後は、開封部127の底面27aを開封により形成した開口より下方に突出させることができ、原液Cの通路の確保が容易になる(図4B参照)。
円柱状の開封部127とハウジング124の下面24aの間には複数枚の補強板27dが放射状に設けられている。補強板27dの数は3~5枚であることが好ましい。補強板27dは側面視で略三角形であり、その下端は開封部127の下端までは達しておらず、開封部127の下端近辺は円柱状のままである。
本実施形態の吐出装置30の他の構成については、図1の吐出装置10と同様である。従って、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
次に図8A、図8Bを参照して吐出装置の別の実施形態を説明する。図8Aの吐出装置50では、バルブ221の係合突起18gがネジ状(螺旋状)とされている。ネジの方向は、外部容器13の雄ねじ13eと同方向であって、例えば右ねじである。ただ反対方向としてもよい。その場合、キャップ120とバルブ221との共回りは確実に防止される。蓋体215の係合突起15hは、バルブ221の係合突起18gと螺合できるよう1つだけ、もしくは点在するように配置されている。なお、蓋体215の係合突起15hについてもネジ状としてもよい。
上記構成の吐出装置50を組み立てる場合は、バルブ221を蓋体215の封止部15a内に入れ込み、蓋体215の係合突起15hがバルブ221の係合突起18gと螺合するようにバルブホルダ218を回転させる。バルブホルダ218のフランジ18cが蓋体215の天面と当接するまで回転させると、開封部127が閉止部15dを突き破り、原液Cを噴射できる状態になる。
この実施形態の吐出装置50も、バルブホルダ218のフランジ18cの外周面がキャップ120の内周面と当接していないため、キャップ120が途中で外されても、バルブホルダ218は共回りしない。内部容器14内の原液Cが空になってバルブ221を外す際には、バルブホルダ218を螺着時とは逆方向に回転することで蓋体215の係合突起15hとバルブ221の係合突起18gとの係合を解除することができる。
この形態では、蓋体215の係合突起15hとバルブ221の係合突起18gとが係合手段Eになり、加圧剤Pの圧力に抗してバルブ221の加圧製品11aへの取り付け状態を維持することができる。また、バルブ221の係合突起18gがネジ状とされているため、バルブホルダ218を逆方向に回転させるだけで、バルブ221と加圧製品11aとを簡単に係脱させることができる。従って、ネジ状とされた係合突起18gのネジ山間の隙間18hは、バルブホルダ218を逆方向に回転することで係合突起15hとの係合を解除することができる、係合解除部Rとしても作用するといえる。上記効果は、蓋体215の係合突起15hがネジ状とされていても同様である。
なお、バルブ221(バルブホルダ218)又は加圧製品11a(蓋体215)のいずれか一方にのみネジ状の係合突起を設け、ねじ込む際に他方にネジ溝を刻むようにしてもよい。この場合、他方側に係合突起を予め設けておく必要が無い。
このように、本発明の吐出装置50においても、キャップ120によるバルブ221の取り付けに加えて、バルブ221の加圧製品11aへの取り付け状態を維持するための維持機構K(係合手段E)を備えていることから、キャップ120だけでバルブ221を加圧製品11aに固定しているものに比べて、意図しないバルブ221の外れを効果的に抑制することができる。また、吐出部材212を再利用することができる。
本実施形態の吐出装置50の他の構成については、図4の吐出装置10と同様である。従って、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
次に図9A、図9Bを参照して吐出装置の別の実施形態を説明する。図9Aの吐出装置60では、キャップ320と操作機構340とが別体とされている。操作機構340は、キャップ320を覆うようにしてキャップ320の外周に位置する内筒部41と、内筒部41から下方(外部容器13の胴部13b側)に延設されたカバー部42とを備えている。
内筒部41は略円筒状であって、図9Bに示すように、内周面には係合突起41aが設けられている。この係合突起41aは、内筒部41の下端(胴部13b側)に設けることが好ましい。また、等間隔に複数設けることが好ましい。キャップ320の外周面には、係合突起41aと係合する溝20eが設けられている。この溝20eはキャップ320の軸方向と略平行に設けられている。配置間隔は、係合突起41aと同じかそれよりも密に設けることが好ましい。
カバー部42は略円筒状であって、上端が円筒部41の外周に連結し、下端が二重加圧容器11の外部容器13の胴部13bに外嵌している。カバー部42の下端の内径は、原液Cや加圧剤Pを充填する前の胴部13bの外径と略同じかやや小とされている。
ところで、外部容器13の胴部13bは、原液Cと加圧剤Pとを充填した状態では外径を大きくするようにして膨らむ。そのため、カバー部42を胴部13bに外嵌させると、カバー部42は拡径する。そして、カバー部42と一体とされた内筒部41も拡径する。この状態では、図9Bの左図に示すように、係合突起41aは溝20eに係合していない。従って、仮に操作機構340を軸周りに回転させたとしても、キャップ320を回転させることはできない。そのため、キャップ320を加圧製品11aから取り外すことができず、バルブ321の加圧製品11aへの取り付け状態は維持される。
原液Cを吐出し、二重加圧容器11内の圧力が下がると外部容器13が収縮し、胴部13bの外径が小さくなる(図9Aの二点鎖線参照)。するとカバー部42が収縮し、カバー部42と一体とされた内筒部41の内径も小さくなる。その結果、キャップ320の溝に内筒部41の係合突起41aが入り込むようになる(図9Bの右図参照)。すなわち、この状態ではじめてキャップ320と内筒部41とが係合する。そして操作機構340を軸周りに回転させればキャップ320も回転させることができる。そのため、吐出部材312を加圧製品11aから取り外して再利用することができる。なお、係合突起41aを溝20eに係合させるタイミングとしては、原液Cを吐出し終えた後にすることが好ましい。
このように本実施形態の吐出装置60では、内圧の減少に伴う二重加圧容器11の収縮に連動して内径を小さくする内筒部41によって、バルブ321の加圧製品11aへの取り付け状態を維持するための維持機構Kが形成されている。より具体的には、二重加圧容器11に外嵌し、内圧の減少に伴う二重加圧容器11の収縮に伴って収縮するカバー部42と、カバー部42と一体とされ、カバー部42の収縮に伴って収縮する内筒部41によって、維持機構Kが形成されている。
本実施形態の吐出装置60の他の構成については、図7の吐出装置30と同様である。従って、同符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、バルブ321は、図4のものと同一である。ただ、図2のものや図8のものを使用してもよい。また、係合手段Eを備えないものであってもよい。また、キャップ320の外周面に係合突起を設け、内筒部41の内周面に溝を設けてもよい。また、キャップ320の外周面と内筒部41の内周面とにそれぞれ係合突起を設け、係合突起同士が係合するようにしてもよい。さらに、係合突起41aに限らず、内筒部41の内周面やキャップ320の外周面を粗面としたり、ゴム等の摩擦係数の高い材質を介在させてもよい。
図10に示す二重加圧容器11では、蓋体415の形状が上記他の二重加圧容器11とは異なる。具体的には、略円筒状の封止部15aが下方まで延びており、その封止部15aの内側に嵌合筒部15a1が同心状に設けられている。嵌合筒部15a1は封止部15aの底部の中央部から上向きに立ち上がり、上端で開口している。そして封止部15aの上部は略円筒状であり、下部15a3の内面は下に向かって細くなるテーパー状である。ただし上部から下部にかけて円筒状であってもよい。下部15a3の外面は上側が下に向かって細くなるテーパー状であるが下側は円筒状である。以下、この円筒状の部分を円筒部15a2という。
この蓋体415は、封止部15aの内側に嵌合筒部15a1が設けられており、前述のテーパー状の下部15a3の下端15a4と嵌合筒部15a1から下方に延びる下部筒部15a5の下端とが連結部15a6で繋がっている。また、下部筒部15a5の下端よりいくらか上を閉じる底部15cに前記閉鎖部15dが設けられている。そのため、蓋体415の上面にホーンを押し当てて超音波溶着をするとき、ホーンの振動は封止部15aを通り、その下端15a4から原液C側に流れやすい。また、閉鎖部15dは連結部15a6よりも上に設けられているため、振動が閉鎖部15dに伝わりにくい。したがって弱め線15fの溶解や貫通などが防止される。
また、蓋体415には、嵌合筒部15a1の上部に、上下方向に延びる凹溝15nが設けられている。この凹溝15nの上端は、嵌合筒部15a1の上部にまで達している。一方で凹溝15nの下端は底部15cには達していない。すなわち、嵌合筒部15a1の下部には凹溝15nは設けられていない。これは、バルブ21によって閉鎖部15dが開封されたときには、既に、シール部材28によって嵌合筒部15a1とバルブ21との間に液密のシールが形成されている状態とするためである(図11A参照)。例えば凹溝15nの下端を、バルブ21が閉鎖部15dに最初に当接した状態でのシール部材28の位置よりも上(下流)に位置させればよい。凹溝15nの数は1つでも良いし、2つ以上であってもよい。
ところで、蓋体15は可動蓋81を備えている。可動蓋81は封止部15aの円筒部15a2と同形状とされた底部82と、底部82から立ち上がる側壁部83とからなるカップ状である。そして円筒部15a2に摺動自在に外嵌されている。可動蓋81の側壁部83には連通路(スリット)83aが設けられている。このスリットは、側壁部83の上端から下方に向かって設けられているが底部82にまでは至っておらず、底部82付近では側壁部83は周方向に連続している。なお、連通路83aはスリットに限らず側壁部83を貫通する孔でも良い。
本吐出装置70のバルブホルダ18は、係合突起18eを備えない他は図4Aのものと同様である。キャップ20やバルブ21、容器本体16については図4Aのものと同様である。
上記構成の吐出装置70では、上記他の吐出装置10~60と同様に、キャップ20を外部容器13の雄ねじ13eにねじ込むことで加圧製品11aが開封される。この際、閉鎖部15dが開封部27に押し込まれるが、図11Aに示すように、押し込まれた閉鎖部15dによって可動蓋81が押されて下方に移動する。薄肉部15fはC形状とされており、連結部(薄肉部15fではない部分)15gが支点となるため、閉鎖部15dの可動域(範囲)は一定範囲に収まる。側壁部83と円筒部15a2との嵌合部の長さは、閉鎖部15dの可動域よりも長く、可動蓋81は蓋体15から脱落することは無い。なお、開封部27で直接、可動蓋81を押し下げてもよい。側壁部83には連通路83aが設けられているため、可動蓋81が下方に移動すると、内部容器14内と可動蓋81内とが連通路83aを介して連通する(図11Aの矢印参照)。そのため、使用者がステム22を押し下げればステム22から原液Cが吐出される。
ところで、シール部材28は、キャップ20を加圧製品11aに完全に取り付けた状態、すなわちキャップ20を緩める(外し始める)前では、凹溝15nよりも下(上流)に位置している。そのため、嵌合筒部15a1とバルブ21との間を通じて内部容器14内と外部(外気)とが連通することは無い。一方で、キャップ20を緩めていく(外し始める)と、バルブ21全体が上に向かって移動し、キャップ20が加圧製品11aから取り外される前に(雄ねじ13eにキャップ20がまだ螺合している状態で)シール部材28は凹溝15nに差し掛かり、内部容器14内と外部(外気)とが連通状態になる(図11Bの矢印参照)。すると、内部容器14内と可動蓋81内とで圧力差が生じる。具体的には、可動蓋81内の圧力が内部容器14内の圧力より小さくなり、可動蓋81がバルブ21(上方)に向かって吸い寄せられる。換言すれば、可動蓋81が内部容器14内の圧力によって上方に押しやられる。その結果、連通路83aが円筒部15a2によって塞がれ、内部容器14内と外部(外気)との連通状態が解消される。なお、この際、開封部27は閉鎖部15dから既に離れており、開封部27が可動蓋81の摺動を妨げることはない。
このようにこの吐出装置70では、閉鎖部15dを内部容器14側から覆う可動蓋81を備え、この可動蓋81が吐出部材12の装着によって開状態を維持し、吐出部材12の取り外しによって閉状態となるため、内部容器14内に原液Cが残っている状態でキャップ20を緩めたり、キャップ20を取り外しても、原液Cが漏れ出すのを抑制することができる。なお、緩めたり取り外したキャップ20を再度取り付ければ、開封部27によって可動蓋81が再び内部容器14側へ押し込まれるため、ステム22からの原液Cの吐出が可能となる。
図12Aに示す二重加圧容器11の内部容器14の首部14dは、封止部15aの外周面とほぼ密接する形状にされており、円筒状の上部14d1と、それより下に向かって細くなるテーパー部14d2と、その下端から徐々に拡径する拡径部14d4とからなる。拡径部14d4の下端は肩部14cに連続している。すなわち、内部容器14の首部14dのテーパー部14d2、拡径部14d4および肩部14cの上部は、くびれ部を形成している。このくびれ部は、蓋体415の下部15a3と密接している。そのため、内部容器14に原液Cを充填したとき、気相部(ヘッドスペース)が小さくなる。なお、蓋体415は円筒部15a2を備えていない。
可動蓋91はフィルム状である。厚みは例えば0.2~2mmである。材質としては例えば蓋体415と同材質にすることが好ましい。ただし異なる材質でもよい。この可動蓋91は、図12Bに示すように蓋体415の下端に溶着されている。ただし接着されていてもよい。蓋体415の下端には切欠15qが設けられている。切欠15qは蓋体415を下から見上げた状態で略C字状に設けられている。また、蓋体415の外縁を避けて設けられている。そのため、切欠15qを設けなかった部分は環状に連続している。この切欠15qを設けなかった部分を環状壁15rとすると、環状壁15rは一部だけが円の中心に向かって幅広とされている。この幅広の部分15sと、閉鎖部15dの回転時に支点となる連結部15gとは、蓋体415の中心から見て同一直線状に並んで設けられている。可動蓋91は、幅広の部分15sと、幅広の部分15sよりも幅の狭い幅狭の部分15tとの双方に溶着されている。
上記構成の吐出装置80では、上記他の吐出装置10~70と同様に、キャップ20を外部容器13の雄ねじ13eにねじ込むことで加圧製品11aが開封される。この際、閉鎖部15dが開封部27に押し込まれるが、図13Aに示すように、押し込まれた閉鎖部15dによって可動蓋91が押し下げられる。連結部15gと幅広の部分15sとが同一直線状に並んでいる(蓋体415の中心から見て同方向にある)ため、主に幅広の部分15sではなく幅狭の部分15tに押し下げの力が加わる。また、幅狭の部分15tは、幅広の部分15sに比べて溶着面積が小さく剥がれやすい。そのため、可動蓋91は幅狭の部分15tから徐々に剥がれていき、内部容器14内と可動蓋91内とが連通する(図13Aの矢印参照)。この状態で、使用者がステム22を押し下げればステム22から原液Cが吐出される。なお、幅広の部分15sは、連結部15gに近く、ほとんど力を受けないため、可動蓋91は少なくとも幅広の部分15sとの溶着を維持し、蓋体415から脱落することは無い。
この吐出装置80においても、キャップ20を緩めていく(外し始める)と、バルブ21全体が上に向かって移動し、キャップ20が加圧製品11aから取り外される前に(雄ねじ13eにキャップ20がまだ螺合している状態で)シール部材28が凹溝15nに差し掛かり、内部容器14内と外部(外気)とが連通状態になる(図13Bの矢印参照)。すると、可動蓋91がバルブ21(上方)に向かって吸い寄せられる。換言すれば、可動蓋91が内部容器14内の圧力によって上方に押しやられる。その結果、可動蓋91が蓋体415の下端に当接する。特に可動蓋91の外周面が環状壁15rの内側に当接し、内部容器14内と外部(外気)との連通状態が解消される。なお、この際、開封部27は閉鎖部15dから既に離れており、開封部27が可動蓋91の摺動を妨げることはない。
このようにこの吐出装置80でも、閉鎖部15dを内部容器14側から覆う可動蓋91を備え、この可動蓋91が吐出部材12の装着によって開状態を維持し、吐出部材12の取り外しによって閉状態となるため、内部容器14内に原液Cが残っている状態でキャップ20を緩めたり、キャップ20を取り外しても、原液Cが漏れ出すのを抑制することができる。なお、緩めたり取り外したキャップ20を再度取り付ければ、開封部27によって可動蓋91が再び内部容器14側へ押し込まれるため、ステム22からの原液Cの吐出が可能となる。
他の構成については、図11の吐出装置と同様であることから、同符号を付し説明を省略する。
図14の吐出装置90では、外部容器513の首部13dの外周面に係合突起513aが設けられ、この係合突起513aに係合する係合爪520aがキャップ520の内周面に設けられている。係合突起513aは、その下面が係合爪520aと係合する係合部となる。下面は中央部が上方に向かって凹む凹部513bが形成されている。換言すれば、左右方向の両端部に下方に突出するガイド部513cが設けられており、係合爪520aが左右方向に動かされるだけでは係合状態が解除されないようになっている。係合突起513aの上面は中央部を凸とする屋根状になっている。係合突起513aは首部13dの周方向に複数設けられている。係合爪520aは、係合突起513aの凹部513bに入れ込むことができる幅とされている。また、係合爪520aは、係合突起513aと同じ間隔となるように複数設けられている。
加圧製品11aを開封するにあたっては、キャップ520にバルブ21を取り付けた状態でキャップ520を下方に向かって押し下げる。この際、係合爪520aを係合突起513a間の隙間に位置させておくことが好ましい。キャップ520を完全に押し下げると、開封部27によって閉鎖部15dが押し込まれ、加圧製品11aが開封される(図11A参照)。そして係合爪520aが係合突起513aよりも下方に位置した段階でキャップ520を水平方向に回し、係合爪520aと係合突起513aとを係合させる。加圧製品11aが開封された後では、キャップ520にはバルブ21を介して加圧剤Pの圧力がかかり続けるため、係合爪520aが凹部513bの底513dに押し付けられた状態となり、係合突起513aと係合爪520aとの係合を解除しようとしても容易には解除できない。そのため、原液Cが残った状態でのキャップ520の加圧製品11aからの取り外しを抑制することができる。なお、キャップ520に係合突起513aを設け、外部容器513に係合爪520aを設けても同様の効果を得られる。すなわち、キャップ520と二重加圧容器511のいずれか一方に凹部513bが設けられ、他方に凹部513b内に入り込む突起部(520a)が設けられていれば同様の効果を得られる。
上記構成の吐出装置90では、原液Cを全て吐出すると加圧剤Pの圧力が下がるため、キャップ520を取り外しやすくなる。使用後は、キャップ520、バルブホルダ18、バルブ21を取り外し、別途新たな加圧製品に取り付ける。
他の構成については、図11の吐出装置と同様であることから、同符号を付し説明を省略する。
図15に示す二重加圧容器11の内部容器14の首部14dは、封止部15aの外周面とほぼ密接する形状にされており、円筒状の上部14d1と、それより下に向かって細くなるテーパー部14d2と、テーパー部14d2の下端からまっすぐ下方に向かって延びる下垂部14d3とを備えている。下垂部14d3の下端は肩部14cに連続している。このような構成であっても、内部容器14に原液Cを充填したときの気相部(ヘッドスペース)を小さくすることができる。
蓋体515は、連結部15a6から下方に延びる下筒部15a7を備えている。下筒部15a7の下端は、首部14dと肩部14cとの境界付近に位置している。下筒部15a7は略筒状であって、内部の円柱状空間に球状の封止部材92を上下動可能に保持することができる。また、下筒部15a7は、その下端付近から径内方向に突出して、下筒部15a7からの封止部材92の脱落を防止する爪部15a8を備えている。さらに下筒部15a7は上下方向(下筒部15a7の軸方向)に延びるスリット15a9を備えており、封止部材92が下段部15a10と当接していないときの原液Cの通路を確保している。なお、スリット15a9は、底部15cから切り離された閉鎖部15dを容器本体14内に落とし込むための通路としても機能する。下筒部15a6の内径は封止部材92の直径よりも大である。一方で、連結部15a6の内径は封止部材92の直径よりも小とされている。そして連結部15a6と下筒部15a7との間には段差(下段部15a10)が設けられている。この下段部15a10には封止部材92が環状に当接し、当接時にはシールを形成するようになっている。下段部15a10はスリット15a9よりも下流に設けられており、封止部材92が下段部15a10に当接すれば原液Cのハウジング124側への流路は絶たれる。この蓋体515は、上記の他、連結部15g、切欠15q、環状壁15r、幅広部分15sを備えない点で図12Aの蓋体415と相違するが、他の構成については図12Aの蓋体415と同様である。
上記構成の吐出装置100では、上記他の吐出装置10~80と同様に、キャップ20を外部容器13の雄ねじ13eにねじ込むことで加圧製品11aが開封される。具体的には、閉鎖部15dが開封部27に押し込まれ、底部15cから切り離されて貫通孔Hが形成される。貫通孔Hが形成されることで、内部容器14内からハウジング124内に通じる原液Cの流路が形成される。切り離された閉鎖部15dは、スリット15a9を通って内部容器14内に落ちる。また、開封部27によって封止部材92が押し下げられ、内部容器14内とハウジング124内とがスリット15a9を介して連通する(図16Aの矢印参照)。この状態で、使用者がステム22を押し下げればステム22から原液Cが吐出される。
また、この吐出装置100においても、キャップ20を緩めていく(外し始める)と、バルブ21全体が上に向かって移動し、キャップ20が加圧製品11aから取り外される前に(雄ねじ13eにキャップ20がまだ螺合している状態で)シール部材28が凹溝15nに差し掛かり、内部容器14内と外部(外気)とが連通状態になる(図16Bの矢印参照)。すると、封止部材92がバルブ21(上方)に向かって吸い寄せられる。換言すれば、封止部材92が内部容器14内の圧力によって上方に押しやられる。その結果、封止部材92が蓋体515の下段部15a10に当接し、原液Cの流路が遮断され、内部容器14内と外部(外気)との連通状態が解消される。
このようにこの吐出装置100では、吐出部材12の装着によって生じた貫通孔Hの上流に封止部材92を備え、封止部材92が、吐出部材12の装着によって上流側に移動して原液Cの流路の開状態を維持し、吐出部材12の取り外しによって加圧剤Pの圧力を受けて下流側に移動して原液Cの流路を閉状態とするため、内部容器14内に原液Cが残っている状態でキャップ20を緩めたり、キャップ20を取り外しても、原液Cが漏れ出すのを抑制することができる。なお、緩めたり取り外したキャップ20を再度取り付ければ、開封部27によって封止部材92が再び内部容器14側へ押し込まれるため、ステム22からの原液Cの吐出が可能となる。
また、収縮し難く、原液Cが残留し易い首部14d内に蓋体515が位置し、蓋体515の下端である下筒部15a7が首部14dと肩部14cとの境界付近まで延びており、さらに下筒部15a7内の空間が封止部材92によって占められているため、首部14d内での原液Cの残留量を少なくすることができる。他の構成については、図13の吐出装置80と同様であることから、同符号を付し説明を省略する。
図17に示す二重加圧容器11では、略円柱状の封止部材93を用いている。封止部材93は、図18に示すように、内側部93aと、内側部93aの外周に位置する外周部93bと、内側部93aから上方に立ち上がる平面視環状の立ち上がり部93dとを備えている。内側部93aの厚み(軸方向長さ)は外周部93bの厚みよりも大とされている。内側部93aの径は、連結部15a6の内径よりも大である。従って、内側部93aが上(下流)に移動すると、内側部93aの上面は下段部15a10の下面に環状に当接する。立ち上がり部93dは、平面視で連結部15a6の内径よりも小さな範囲に設けられているため、内側部93aと下段部15a10との当接を邪魔することはない。また、外周部93bの上面は、内側部93aの上面よりも下方に位置しているため、下段部15a10の下面には当接しない。外周部93bの外径は、下筒部15a7内で封止部材93が上下動可能な大きさとされている。一方で、爪部15a8によって下筒部15a7からの脱落が阻止される大きさとされている。外周部93bには縦溝93cが設けられており、封止部材93が下段部15a10と当接していないときの原液Cの通路を確保している。なお、図17では、蓋体615の下筒部15a7にスリットが設けられていないが設けてもよい。この場合、縦溝93cは設けなくてもよい。要は、封止部材93が下段部15a10と当接していない状態において、内部容器14内とハウジング124内とを連通する通路が形成されるようにしていれば良い。他の構成については、図15の蓋体515と同様である。
上記構成の吐出装置101では、上記他の吐出装置100と同様に、キャップ20を外部容器13の雄ねじ13eにねじ込むことで加圧製品11aが開封される。具体的には、閉鎖部15dが開封部27に押し込まれ、底部15cから切り離されて貫通孔Hが形成される。底部15cから切り離された閉鎖部15dは、内側部93aの上面と立ち上がり部93dの内周面とで構成された収容部93eに収容される。貫通孔Hが形成されることで、内部容器14内からハウジング124内に通じる原液Cの流路が形成される。そして図19Aに示すように、開封部27によって封止部材93が押し下げられる。具体的には、切り離された閉鎖部15dは、開封部27と封止部材93との間に位置しており、閉鎖部15dを介して封止部材93が押し下げられる。この状態において、内部容器14内とハウジング124内とが縦溝93cを介して連通する(図19Aの矢印参照)。そのため、使用者がステム22を押し下げればステム22から原液Cが吐出される。
また、この吐出装置101においても、キャップ20を緩めていく(外し始める)と、バルブ21全体が上に向かって移動し、キャップ20が加圧製品11aから取り外される前に(雄ねじ13eにキャップ20がまだ螺合している状態で)シール部材28が凹溝15nに差し掛かり、内部容器14内と外部(外気)とが連通状態になる(図19Bの矢印参照)。すると、封止部材93がバルブ21(上方)に向かって吸い寄せられる。換言すれば、封止部材93が内部容器14内の圧力によって上方に押しやられる。その結果、封止部材93が下段部15a10に当接し、当接部分でシールを形成することで、内部容器14内と外部(外気)との連通状態が解消される。この際、切り離された閉鎖部15dは、収容部93eに収容された状態であり、横方向(下段部15a10側)への移動が規制されているため、封止部材93による原液Cの流路の閉状態への移行、すなわち、内側部93aの上面と下段部15a10の下面との当接が閉鎖部15dによって邪魔されることがない。
このようにこの吐出装置101でも、吐出部材12の装着によって生じた貫通孔Hの上流に封止部材93を備え、封止部材93が、吐出部材12の装着によって上流側に移動して原液Cの流路の開状態を維持し、吐出部材12の取り外しによって加圧剤Pの圧力を受けて下流側に移動して原液Cの流路を閉状態とするため、内部容器14内に原液Cが残っている状態でキャップ20を緩めたり、キャップ20を取り外しても、原液Cが漏れ出すのを抑制することができる。なお、緩めたり取り外したキャップ20を再度取り付ければ、開封部27によって封止部材93が再び内部容器14側へ押し込まれるため、ステム22からの原液Cの吐出が可能となる。
また、収縮し難く、原液Cが残留し易い首部14d内に蓋体615が位置し、蓋体615の下端である下筒部15a7が首部14dと肩部14cとの境界付近まで延びており、さらに下筒部15a7内の空間が封止部材93によって占められているため、首部14d内での原液Cの残留量を少なくすることができる。その他、図16の吐出装置100と同様の構成については、同符号を付し説明を省略する。
図20に示す封止部材94は、図18の封止部材93と比較して、突出部94aを備えている点で相違している。突出部94aは、内側部93aから上方に向かって突出している。また、内側部93aの中心に位置しているが、必ずしも中心である必要は無く、開封部27の底面27aと当接する位置であればよい。収容部94bは、突出部94aの周りに設けられた凹溝によって構成されている。収容部94bの大きさは閉鎖部15gを収容できる大きさとされている。
上記構成の封止部材94を用いた吐出装置102の場合、底部15cから切り離された閉鎖部15dが、図21Aや図21Bに示すように収容部94b内に入り込む。そのため、底部15cと封止部材94との間の空間内での閉鎖部15dの自由な移動を制限することができ、閉鎖部15dによって内側部93aの上面と下段部15a10の下面との当接(シール形成)が妨害されることを防ぐことができる。また、突出部94aによって開封部27までの距離が調整されている、具体的には、キャップ20を締め切った状態(キャップ20を加圧容器11aに完全に取り付けた状態)では、突出部94aの上面に開封部27が直接当接して内側部93aの上面が下段部15a10の下面から離れ(図21A参照)、キャップ20を緩めた状態(シール部材28が凹溝15nに差し掛かった状態)では、開封部27が突出部94aの上面から離れ、内側部93aの上面が下段部15a10の下面に当接する(図21B参照)ように、突出部94aの長さが調整されている。そのため、この吐出装置102でも上記吐出装置100、101と同様の作用効果を奏する。
他の構成については、図19の吐出装置101と同様であることから、同符号を付し説明を省略する。
図22Aの二重加圧容器11では、蓋体715の薄肉部15fが環状に連続しないように複数の連結部15gが設けられている。連結部15gは、周方向に等間隔に設けられることが好ましい。連結部15gは薄肉部15fよりも肉厚である。
上記構成の二重加圧容器11を用いた吐出装置103では、図23Aに示すように、開封部27で閉鎖部15dを押し下げると、薄肉部15fが破断し、閉鎖部15dの周囲に貫通孔15uが形成される。ただ、連結部15gは破断せず、閉鎖部15dは底部15cと繋がったままで脱落しない。特に、複数の連結部15gを設けているため、閉鎖部15dは傾かず、開封部15dの上面と開封部27の底面27aとが常に当接状態を維持する。また、連結部15gは弾性的に伸びた状態である。従って、連結部15gは元の長さに戻ろうとする復元力を有している。そのため、キャップ20を取り外し、開封部27が上に移動すると、伸ばされた連結部15gは開封部27の移動に併せて短くなる。連結部15gが元の長さに戻れば自ずと貫通孔15uが塞がれる(図23B参照)。また、原液Cの種類によっては原液の影響を受けて連結部15gの伸縮性が低下するなどにより、連結部15gが元の長さに戻りにくくなる場合がある。しかしながら、閉鎖部15dは加圧剤Pによる圧力を受けているため、連結部15gは上方に向かって常に付勢された状態であり、閉鎖部15dが貫通孔15uを塞ぎやすい。
このように閉鎖部15dの周囲に貫通孔15uを形成するための薄肉部15fを設けるとともに、閉鎖部15dの周囲に複数の連結部15gを設けることで、吐出部材12の装着によって貫通孔15uの開状態が維持され、吐出部材12の取り外しによって貫通孔15uが閉状態もしくは貫通孔15uの開口面積が大幅に小さくなる開閉機構が形成される。そのため、上記構成の吐出装置10では、原液Cが残っている状態でキャップ20を取り外しても、原液Cの漏れ出しを抑制することができる。
他の構成については、封止部材92と下筒部15a7を備えない他は図16の吐出装置100と同様であることから同符号を付し、詳細な説明は省略する。
なお、上記吐出装置のうち、図11、図13の吐出装置70、80は可動蓋82、83によって、図16、図19、図21の吐出装置100、101、102は、封止部材92、93、94と下段部15a10とによって、図23の吐出装置103は、閉鎖部15dと連結部15gとによって、原液Cの流路を開閉する弁機構Bが形成されているといえる。そのため、これら吐出装置は、蓋体15が、吐出部材12の装着によって形成される原液Cの流路を開閉する弁機構Bを備えており、弁機構Bは、吐出部材12の装着により開状態となり、吐出部材12の取り外しによって閉状態になるともいえる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内で種々の変形を行うことができる。たとえば、外部容器13とキャップ20、120、320とはねじ同士による螺合でなくてもよい。例えば外部容器13に雄ねじや溝を設け、キャップ20、120、320に複数の突起を設け、突起を雄ねじや溝に沿わせた状態でキャップ20、120、320をひねることで締める、いわゆるツイストキャップ構造としてもよい。また、加圧製品11aに対してキャップ20、120、320が着脱可能となる取り付け方法であれば公知の種々の構造を採用し得る。
また、たとえば前記実施形態では、蓋体15は内部容器14と外部容器13の両方に溶着しているが、いずれか一方に固着し、他方とは単にOリングなどで封止(シール)するだけでもよい。また、前記実施形態では、内部容器14と外部容器13を同時にブロー成形して製造するとしているが、別々に製造し、その後、内部容器を外部容器の内部に収容するようにしてもよく、成形した外部容器の中で、内部容器をブロー成形してもよい。前記実施形態では円柱状の開封部27を用いているが、角柱状など棒状であればよい。