JP7619272B2 - フィルター用ガラス繊維シート - Google Patents
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Description
(1) ガラス繊維を主成分とし、更に木材パルプとバインダーを含み、かつ湿式抄紙によって形成されたフィルター用ガラス繊維シートであって、
前記フィルター用ガラス繊維シートは、機能材料を内部に担持することでフィルターとして機能し、
前記フィルター用ガラス繊維シートの全繊維分の51~85質量%は前記ガラス繊維であり、
前記フィルター用ガラス繊維シートの全繊維分の10~49質量%は前記木材パルプであり、
前記バインダーの含有量は、前記フィルター用ガラス繊維シートの全質量に対して1質量%以上であり、
前記フィルター用ガラス繊維シートの坪量が15~55g/m2であるフィルター用ガラス繊維シート。
(2)前記木材パルプの叩解度が300~750CSFである(1)に記載のフィルター用ガラス繊維シート。
(3)前記ガラス繊維の加重平均繊維径は4~10μmである(1)又は(2)に記載のフィルター用ガラス繊維シート。
(4)前記バインダーの含有量は、前記フィルター用ガラス繊維シートの全質量に対して25質量%以下である(1)~(3)のいずれかに記載のフィルター用ガラス繊維シート。
(5)前記バインダーがポリビニルアルコールを含む(1)~(4)のいずれかに記載のフィルター用ガラス繊維シート。
先ず、本発明の一実施形態であるフィルター用ガラス繊維シート(以下、単にガラス繊維シートともいう)の構成の一例について説明する。本実施形態のフィルター用ガラス繊維シートは、主成分であるガラス繊維と、副成分として木材パルプとバインダーを含んでおり、フィルター用ガラス繊維シートの全繊維分の51~85質量%はガラス繊維であり、全繊維分の10~49質量%は木材パルプである。また、バインダーの含有量は、フィルター用ガラス繊維シートの全質量に対して1質量%以上である。
ガラス繊維の種類としては特に制限はなく、生産量の多いEガラスの他、高強度のSガラス、耐酸性に優れるCガラス等を使用できる。コストの観点からは、安価なEガラスを使用することが好ましい。また、ガラス繊維は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
木材パルプとしては、針葉樹パルプ、広葉樹パルプが使用できる。木材パルプとしては、例えば、NBKP、LBKP、NBSP、LBSP、GPなどが挙げられ、パルプ化方法は特に限定されるものではない。中でも、NBKPは強度が優れるため好ましい。
本実施形態のフィルター用ガラス繊維シートでは、木材パルプを副成分として用いるが、木材パルプの使用効果を損なわない範囲で他の有機繊維を併用してもよい。
バインダーとしては、有機バインダー成分や無機バインダー成分を用いることができる。バインダーの含有量は、フィルター用ガラス繊維シートの全質量に対して1質量%以上である。なお、上記バインダーの含有量はフィルター用ガラス繊維シートの製造工程で内添されたバインダーの含有量であることが好ましい。
本実施形態のガラス繊維シートは、本発明の効果を損なわない範囲で、上述した主体繊維となるガラス繊維と木材パルプ、バインダーの他に、当該ガラス繊維以外の1以上の無機繊維や、当該ガラス繊維シートを湿式抄紙によって製造する際に添加する1以上の任意成分を含んでいてもよい。
(1)短期吸入暴露の動物実験で、長さ20μm超の繊維の半減期が10日未満のもの、
(2)短期気管内注入の動物実験で、長さ20μm超の繊維の半減期が40日未満のもの、
(3)腹腔内投与の動物実験で、有意な発がん性がないもの、
(4)長期吸入暴露の動物実験で、発がん性と結びつく病理所見や腫瘍形成がないもの(但し、組成としてアルカリおよびアルカリ土類酸化物(Na2O、K2O、CaO、MgO、BaO)を18質量%より超えて含有するもの)。
次に、本実施形態のフィルター用ガラス繊維シートの製造方法の一例について説明する。本実施形態のフィルター用ガラス繊維シートの製造方法においては、上述したガラス繊維、木材パルプ及びバインダーを含有する原料スラリーを湿式抄紙してガラス繊維シートを製造する。
本実施形態のフィルター用ガラス繊維シートは、コルゲート加工してハニカム状に加工され、フィルターとして使用されてもよい。
ガラス繊維シートを積層する際には接着剤を使用してもよい。接着剤としては、コロイダルシリカ、水ガラス、セピオライト、アルミナゾル等の無機糊が挙げられ、これらのうちの1種以上を使用できる。また、接着剤としては、エチレン-ビニルアルコール等の有機糊を併用してもよい。
本実施形態のフィルター用ガラス繊維シートは機能材料を内部に担持することでフィルターとして機能するものである。このため、本実施形態のフィルター用ガラス繊維シートは機能材料担持用シートである。
繊維成分として、ガラス繊維(繊維径:6μm、繊維長:6mm)60質量部、500CSFに叩解した木材パルプ(NBKP)40質量部、及び、バインダーとしてポリビニルアルコール(クラレ製、ポバールK-17U6)を、繊維成分100質量部に対して16質量部、助剤として分散剤と消泡剤を少量、水に加え、混合、攪拌、分散して0.2質量%濃度の原料スラリーを調製した。湿式抄紙法にて、ランダムな配列のウェブを形成し、アクリルエマルションを0.2g/m2となるようにスプレー塗布し乾燥し、一層のガラス繊維シートを得た。
得られたガラス繊維シートについて、JIS P8124に準じ坪量を測定したところ、秤量44g/m2であった。
ガラス繊維を70質量部、木材パルプ(NBKP)30質量部とした以外は、実施例1と同様にしてガラス繊維シートを得た。
坪量を30g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にしてガラス繊維シートを得た。
ガラス繊維を92質量部、木材パルプ(NBKP)8質量部とした以外は、実施例3と同様にしてガラス繊維シートを得た。
ガラス繊維を45質量部、木材パルプ(NBKP)55質量部とした以外は、実施例1と同様にしてガラス繊維含有シート(以下、ガラス繊維シートに含める)を得た。
坪量を60g/m2に変更した以外は、実施例1と同様にしてガラス繊維シートを得た。
ポリビニルアルコールを添加しないこと以外は、実施例1と同様にしてガラス繊維シートを得た。
得られたガラス繊維シートについて、下記の評価を行い、結果を表1に示した。
得られたガラス繊維シートについて、JIS P 8113に準じた方法で、テンシロン型引張試験器(ORIENTEC社製)による測定を行い、引張強度の強弱を判断した。
○:強い
×:弱い
得られたガラス繊維シートを高さ1.4mm、ピッチ2.6mmの波形状に加工して中芯紙とし、該中芯紙を得られたガラス繊維シートからなる平面のシート状ライナーに無機接着剤で接着してコルゲート加工し、これを成巻し、円筒状のハニカム成形体を作製した。
ガラス繊維シートを波形状に加工する際に、以下の指標に基づいて形状追従性を評価した。
○:波形状の型つきが良く、波の形が良好である。
×:波形状の型つきが悪い。
得られたハニカム成形体のハニカム部分を指で触り、以下の指標に基づいて粉落ちを評価した。
〇:指に紙粉が付かない。
×:指に紙粉が付く。
上記ハニカム成形体を、機能材料としてVOC吸着剤の酸化チタンを水に高濃度で分散させた含浸液に、30分間浸漬させた。その後、焼成して、フィルター基材を作製した。このフィルター基材のハニカム部分を指で触り、機能材料の担持性を、以下の指標で評価した。
○:粉落ちがなく、担持性が優れる
×:粉落ちがあり、担持性が劣る
比較例1は、ガラス繊維シートの強度、形状追従性が不十分であった。また、ハニカム成形体において粉落ちが生じていた。
比較例2は、機能材料の担持性が不十分であった。
比較例3は、ガラス繊維シートの形状追従性が不十分であった。
比較例4は、ガラス繊維シートの強度が不十分であり、ハニカム成形体において粉落ちが生じていた。
Claims (5)
- ガラス繊維を主成分とし、更に木材パルプとバインダーを含み、かつ湿式抄紙によって形成されたフィルター用ガラス繊維シートであって、
前記フィルター用ガラス繊維シートは、機能材料を内部に担持することでフィルターとして機能し、
前記フィルター用ガラス繊維シートの全繊維分の51~85質量%は前記ガラス繊維であり、
前記フィルター用ガラス繊維シートの全繊維分の30~49質量%は前記木材パルプであり
前記バインダーの含有量は、前記フィルター用ガラス繊維シートの全質量に対して1質量%以上であり、
前記フィルター用ガラス繊維シートの坪量が15~55g/m2であり、コルゲート加工用であるフィルター用ガラス繊維シート。 - 前記木材パルプの叩解度が300~750CSFである請求項1に記載のフィルター用ガラス繊維シート。
- 前記ガラス繊維の加重平均繊維径は4~10μmである請求項1又は2に記載のフィルター用ガラス繊維シート。
- 前記バインダーの含有量は、前記フィルター用ガラス繊維シートの全質量に対して25質量%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のフィルター用ガラス繊維シート。
- 前記バインダーがポリビニルアルコールを含む請求項1~4のいずれか1項に記載のフィルター用ガラス繊維シート。
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