JP7622255B2 - 用紙の筋入れ装置及びプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は用紙の筋入れ装置及びプリンタに関する。
印刷の後処理装置として、用紙の筋入れ装置(クリーサー)が知られている。筋入れ装置は、比較的厚い用紙等のコシのある(剛性の高い)用紙に対して、筋を形成する装置である。上述したコシのある用紙を複数枚綴じて製本した場合、用紙を繰って各ページを開こうとしても、用紙のコシのため、十分に開くことができず、いわゆる見開き性が悪い。
また、例えば、中芯となる用紙の表裏両面にそれぞれ染料を受容する樹脂層(受容層)を形成し、各樹脂層に写真等を印刷し、この印刷された印刷用紙を複数枚束ねてフォトブックを作成することがある。このようなフォトブックにおいても、上述した用紙と同様に見開き性が悪い状態が起こりうる。
そこで、ページを開いたときに、綴じられた部分の近傍に、筋入れ装置によって筋を予め形成しておくことで、ページを開いたときに筋が折り目となって、ページを十分に開くことができ、見開き性を向上させることができる。
また、グリーティングカードなども、中央部で用紙を折りたたみ、カードを受け取った人が見開くような仕上がりとすることがある。このような場合においては、用紙の中央部の折り目に筋を入れることにより、用紙のコシにより折り目が広がってしまうことを防ぎ、仕上がりの良いカードを得ることができる。
筋入れ装置は、所定方向に延びた溝と、その溝に嵌め合わされる刃とによって、用紙を挟むことで、筋を形成する。ここで、筋入れ装置としては、溝に沿って転がる回転刃(ロータリーブレード)を適用したロータリー筋入れ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
ロータリー筋入れ装置は、溝が形成された受け部材に用紙を載せ、用紙の、溝に対応する部分にロータリーブレードを押し付けて、ロータリーブレードを溝に沿って転がしながら移動させることで、溝に沿った筋を形成する。
特開2014-111496号公報
ロータリー筋入れ装置は、ロータリーブレードと受け部材の溝との間で、用紙にせん断力を作用させるが、筋を形成し始める用紙の端縁にロータリーブレードが接触し始めた際に、その接触点に応力が集中して、用紙が切断され易い。
そこで、用紙の端縁においては、ロータリーブレードを溝からわずかに遠ざけるようにロータリーブレードの高さを変化させることで、用紙の端縁に作用するせん断力を低減させて、用紙が切断されるのを防止又は抑制することが考えられる。
しかし、ロータリーブレードの高さを変化させるためには、ロータリーブレードの軌道の形状を変えたり、又はロータリーブレードを弾性体で支持したりする構成が必要となり、構造の複雑化及び製造コストの上昇を招く。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、簡単な構成で、用紙の切断を防止又は抑制することができる、用紙の筋入れ装置及び用紙の筋入れ装置を備えたプリンタを提供することを目的とする。
本発明の第1は、一定方向に延びた溝が形成された受け部材と、前記溝に沿って移動可能に設けられたロータリーブレードと、前記ロータリーブレードを前記溝に沿って、前記受け部材の上面に配置される用紙の幅方向の両端縁の間の範囲では一定の高さで移動させる移動機構と、を備え、前記受け部材は、前記用紙の幅方向の両端縁のうち、少なくとも前記ロータリーブレードが前記溝に沿って移動するときの前記ロータリーブレードが接触し始める側の端縁、に対応した、前記受け部材の前記幅方向の外側範囲は、前記幅方向の内側範囲よりも、前記ロータリーブレードと前記溝とで挟まれる前記用紙に作用するせん断力よりも小さくなるように形成されている、用紙の筋入れ装置である。
本発明の第2は、本発明に係る用紙の筋入れ装置を備えたプリンタである。
本発明に係る用紙の筋入れ装置及びプリンタによれば、簡単な構成で、用紙の切断を防止又は抑制することができる。
用紙の筋入れ装置(筋入れ装置)を含むフォトプリンタを示す模式図である。 用紙の幅方向に沿って形成された筋を示す模式図である。 モジュール化された筋入れ装置を、搬送方向Xの前方から見た斜視図である。 図3に示した筋入れ装置を、搬送方向Xの後方から見た斜視図である。 受け部材を示す斜視図である。 受け部材の上面に形成された溝を示す平面図である。 ロータリーブレードユニットを示す斜視図である。 図6におけるA-A線に沿った面による断面を示す断面図である。 図6におけるB-B線に沿った面による断面を示す断面図である。 変形例の受け部材を示す斜視図である。 変形例の受け部材の正面図である。 図11におけるA部の詳細を示す図である。 フォトプリンタにおける用紙の筋入れ装置の配置の一例を示す図である。
本発明に係る用紙の筋入れ装置及び用紙の筋入れ装置を備えたプリンタの実施形態は、図面を用いて、以下のように説明される。
<プリンタの構成>
図1は用紙300の筋入れ装置100(以下、筋入れ装置100という。)を含むフォトプリンタ200を示す模式図である。フォトプリンタ200(以下、単に、プリンタ200という。)は、いわゆる昇華型熱転写方式のプリンタであり、インクリボン231にサーマルヘッド232で熱を加えることで、プラテンローラ233とサーマルヘッド232とでインクリボン231に圧着された用紙300に、インクリボン231に塗布された昇華染料を、拡散転写させることでプリントを行う。
用紙300は、例えば中芯となる芯紙の表裏両面にそれぞれ複数の樹脂層(受容層)が貼合、塗工されていて、ある程度の剛性を有している。用紙300は、例えば厚さ200[μm]である。用紙300の厚さは200[μm]に限定されるものではない。
前述したインクリボン231の昇華染料は、用紙300の、最表面の樹脂層に拡散転写される。プリンタ200は、1枚ずつ矩形にカットされた枚葉紙の用紙300の両面にプリントを行う枚葉機である。
プリンタ200は、本発明に係るプリンタの一実施形態である。プリンタ200は、図1に示すように、外装ケース210の内部に、用紙収容部220と、プリント部230と、搬送部240と、筋入れ装置100と、カッター260と、制御部250と、を備えている。
外装ケース210は、外形が略直方体状に形成されている。用紙収容部220はフォトプリンタ200でプリントされる用紙300を収容する空間である。用紙収容部220は、枚葉紙の用紙300を、複数枚、厚さ方向に積み重ねた状態で収容する。
プリント部230は、インクが塗布されたインクリボン231と、インクリボン231に熱を加えて、インクリボン231の昇華染料を、インクリボン231と対向して配置された用紙300の樹脂層に拡散転写させることでプリントを行うサーマルヘッド232と、サーマルヘッド232と協働して用紙300をインクリボン231に圧着するプラテンローラ233と、を備えている。
搬送部240は、用紙収容部220に収容された用紙300をプリント部230へ搬送し、また、プリント部230でプリントされた用紙300を後述の筋入れ装置100に搬送し、また、筋入れ装置100で筋入れの行われた用紙300の端部をカッター260で切断した後、プリンタ200の外部に排出する。
搬送部240は、搬送経路と、搬送ローラ及び動力伝達機構と、センサと、モータと、を備えている。搬送ローラ及び動力伝達機構は、搬送経路に沿って用紙300を移動させる。センサは、搬送経路上に設けられて用紙300を検知する。モータは、動力伝達機構に搬送力を与える。センサは、例えばフォトリフレクタ又はフォトインタラプタ等の光学センサであるが、接触子を用いた機械的センサであってもよい。
制御部250は、プリント部230、搬送部240、カッター260及び筋入れ装置100の各動作を制御する。制御部250は、例えば搬送部240に設けられたセンサによる用紙300の検知結果に基づいて、モータの動作を制御する。
また、制御部250は、プリントに先立って記憶されたプリントデータに基づいて、搬送部240及びプリント部230を制御し、用紙300に、プリントデータに対応した内容(例えば、風景写真やスナップ写真等の可視画像)をプリントさせる。
また、制御部250は、プリントされた用紙300に対して、予め設定された動作命令にしたがい、搬送部240及び筋入れ装置100を制御して、用紙300の端部近傍や用紙300の中央部等の指定された位置に、直線状の筋を形成させる。
<筋入れ装置の構成>
図2は、用紙300の幅方向Yに沿って形成された筋310を示す模式図である。筋入れ装置100は、図2に示すように、プリント部230でプリントされた用紙300における、搬送部240による搬送方向Xの前端縁301の近傍に、用紙300の幅方向Y(搬送方向Xに直交する方向)に平行な直線状の筋310を形成する。この筋310は、溝124の形成された受け部材120の上に用紙300を配置して、用紙300の上からブレードを押し当てることで形成される、折り癖を誘導する凹みである。
筋入れ装置100は、本発明に係る筋入れ装置の一実施形態である。筋入れ装置100は、図3,4に示すように、受け部材120と、ロータリーブレードユニット130と、移動機構180と、を備えている。これら受け部材120、ロータリーブレードユニット130及び移動機構180は、骨格となる板金のフレーム110に設けられてモジュール化され、プリンタ200に組み込まれている。
フレーム110は、用紙300の幅方向Yを含む鉛直方向に立ち上がった縦板111を有し、この縦板111には、幅方向Yに沿って延びた、用紙300を平板のまま通過させる長孔112が形成されている。また、縦板111の、長孔112の上方には、長孔112よりも幅方向Yの長さが長く形成された案内孔113が形成されている。さらに、縦板111の前面側で、案内孔113の上方には、長孔112及び案内孔113と平行に、案内レール114が設けられている。
図3はモジュール化された筋入れ装置100を、搬送方向Xの前方から見た斜視図、図4は図3に示した筋入れ装置100を、搬送方向Xの後方から見た斜視図、図5は受け部材120を示す斜視図、図6は受け部材120の上面121に形成された溝124を示す平面図である。
受け部材120は、図3に示すように、フレーム110の、搬送方向Xの前面の下部で、長孔112の下縁に上面121が沿うように、後述する用紙案内部材129と一体に固定されている。受け部材120は、図5,6に示すように、用紙300の幅方向Yに長く延びた四角柱状に形成されている。受け部材120の長手方向(幅方向Y)の長さは、用紙300の幅よりもわずかに長い。
受け部材120の四角柱の一側面である上面121には、用紙300が載せられる。上面121には、受け部材120の長手方向に沿って直線状に延びた溝124が形成されている。溝124の詳細については後述する。
図3に示すように、受け部材120の、搬送方向Xの前側の側面には、用紙案内部材129が固定されている。用紙案内部材129は、受け部材120と同じ長さで、搬送方向Xを含む鉛直面による断面が、上下反対の略L字状に形成されている。そして、用紙案内部材129は、L字の縦部分に相当する縦板が受け部材120の前側の側面に固定され、L字の横部分に相当する横板が、搬送方向Xの前方に突出するように配置されている。
用紙案内部材129の横板の上面129aは、受け部材120の上面121と同一の高さ位置に設定されている。用紙300は、フレーム110に形成された長孔112を通って受け部材120の上面121から用紙案内部材129の上面129aに送られるが、用紙300が受け部材120の上面121から用紙案内部材129の上面129aにすすむとき、用紙300の前端縁301(図2参照)が用紙案内部材129の縦壁に引っかからずに上面129aに円滑に進み、用紙300の下面をガイドする。
図7はロータリーブレードユニット130を示す斜視図である。ロータリーブレードユニット130は、図3,4に示すように、フレーム110の縦板111の、搬送方向Xの前面側に配置されている。ロータリーブレードユニット130は、図3,4,7に示すように、被案内部材131と、係合板132と、保持板133と、カラー134と、ロータリーブレード135と、支軸136と、一体に備えている。
被案内部材131は、案内レール114の長手方向(幅方向Y)に沿って、がたつきなく移動可能となるように、案内レール114に、摺動可能に係合している。案内レール114と被案内部材131とは、ロータリーブレードユニット130を幅方向Yに沿って、一定の高さで、直線的に案内するリニアガイドとして機能する。
被案内部材131の搬送方向Xの前側の面には、保持板133が固定されている。保持板133は、被案内部材131よりも上下方向の長さが長く形成されていて、被案内部材131よりも下方に突出している。そして、保持板133の、下方に突出している部分に、搬送方向Xに沿って後方に延びた支軸136が圧入して固定されている。
支軸136の、保持板133よりも搬送方向Xの後方に突出した部分には、支軸136を貫通させるカラー134が配置され、カラー134の後方部分には、ロータリーブレード135が、支軸136回りに回転自在に固定されている。
ロータリーブレード135は、鍔135cが一体に形成されたラジアルベアリングで構成されている。つまり、ラジアルベアリングの内輪135aに支軸136が嵌合し、ラジアルベアリングの外輪135bが、支軸136回りに回転自在となっている。そして、ラジアルベアリングの外輪135bに、ラジアルベアリングの半径方向の外方に突出した円環状の鍔135cが一体に形成されている。
鍔135cは、上述したリニアガイドにより、幅方向Yに沿って移動する際に、受け部材120の溝124に沿って移動する。つまり、筋入れ装置100において、鍔135cの外周が溝124に入り込むブレードの機能を発揮する。鍔135cの、搬送方向Xに沿った厚さ(ブレード厚)W3は、溝124の幅W1(溝幅W1)よりも小さく形成されている(W3<W1)。
ブレード厚W3は、一例として0.6[mm]であるが、具体的に適用される数値としては、0.6[mm]に限定されるものではない。なお、鍔135cは、ブレード厚の中心が、溝124の溝幅の中心に沿って移動するように、設定されている。
ロータリーブレード135の鍔135cの最下面は、受け部材120の上面121よりも、一例として0.2[mm]低い位置となる配置に設定されている。つまり、ロータリーブレード135が幅方向Yに移動するとき、ロータリーブレード135は、鍔135cの最下面が0.2[mm]だけ溝124に入り込んだ状態で、溝124に沿って移動する。
保持板133には、係合板132が固定されている。係合板132は、搬送方向Xを含む鉛直面による断面が、上下反対の略L字状に形成されている。そして、係合板132はは、L字の縦部分に相当する縦板が保持板133に固定され、L字の横部分に相当する横板に、搬送方向Xの後方に突出した係合片132aが形成されている。
係合片132aは、フレーム110の縦板111に形成された案内孔113を通って縦板111の後面側に突出し、図4に示すように、固定部材132bを介して、案内孔113の外周に沿って変位するタイミングベルト185に固定されている。
これにより、ロータリーブレードユニット130は、タイミングベルト185の変位にしたがい、幅方向Yに沿って移動する。そして、ロータリーブレードユニット130は、水平状態を維持して移動し、ロータリーブレード135のブレードとして機能する鍔135cは、受け部材120の溝124に対して、高さ方向の位置が変化することなく、溝124に沿って移動可能となっている。
移動機構180は、ロータリーブレード135を溝124に沿って移動させるものである。移動機構180は、図4に示すように、フレーム110の縦板111の後面側に配置されている。移動機構180は、DCモータ181と、DCモータ181の軸に固定されたピニオンギヤ182と、ピニオンギヤ182と噛み合った中間ギヤ183と、中間ギヤ183と同軸に設けられた駆動ギヤ184と、駆動ギヤ184と噛み合うリニアギヤが内周面に形成されたタイミングベルト185と、を備えている。
タイミングベルト185は、案内孔113の輪郭の外側に配置され、リニアギヤには、案内孔113を通って搬送方向Xの後方に突出した係合片132aに係合した固定部材132bが固定されている。
DCモータ181が回転することによりタイミングベルト185が回転し、タイミングベルト185に固定されたロータリーブレードユニット130が、幅方向Yに沿って一定高さで水平に移動する。なお、移動機構180による、ロータリーブレード135の移動範囲は、受け部材120の幅方向Yの一方の端面122よりも外側の位置から、他方の端面123よりも外側の位置までの範囲に設定されている。
移動機構180は、DCモータの回転方向を切り替えることで、ロータリーブレード135の移動範囲を、受け部材120の幅方向Yの他方の端面123よりも外側の位置から、一方の端面122よりも外側の位置までの範囲に切り替えることができ、ロータリーブレード135を、幅方向Yに沿って一定高さで往復移動させることができる。
なお、ロータリーブレード135を、一定高さで移動させる範囲は、少なくとも、用紙300の側縁302,303間の範囲(用紙300に筋入れを行う範囲)であればよく、用紙300の側縁302(又は側縁303)よりも幅方向Yの外側においては、ロータリーブレード135の高さを変化させてもよい。
次に、受け部材に形成された溝124の詳細について、説明する。受け部材120の上面121には、長孔112を通過した用紙300が、図6に示すように載せられる。このとき、用紙300は、幅方向Yの全域が上面121に載った状態となるように、用紙300は幅方向Yの位置決めがなされている。
つまり、用紙300の一方の側縁302(幅方向Yの端縁302)は、受け部材120の一方の端面122よりも幅方向Yの内側に配置され、用紙300の他方の側縁303(幅方向Yの端縁303)は、受け部材120の他方の端面123よりも幅方向Yの内側に配置される。
溝124は、溝124の上に配置された用紙300の、ロータリーブレード135が溝124に沿って端面122側から端面123側に向かって移動するときのロータリーブレード135が接触し始める側の幅方向Yの端縁302、に対応した起点部分を含む所定長さの範囲(外側範囲124a)は、他の部分である幅方向Yの内側範囲124bよりも溝幅Wが広く形成されている。
また、溝124は、溝124の上に配置された用紙300の、もロータリーブレード135が溝124に沿って端面123側から端面122側に向かって移動するときのロータリーブレード135が接触し始める側の端縁303、に対応した起点部分を含む所定長さの範囲(外側範囲124a)は、他の部分である幅方向Yの内側範囲124bよりも溝幅Wが広く形成されている。
つまり、溝124は、溝124の上に用紙300が載せられた状態で、用紙300の幅方向Yの内側範囲124bが、一定の幅W1で形成されている。この一定の幅W1は、一例として1.2[mm]であるが、具体的に適用される数値としては、1.2[mm]に限定されるものではない。
また、溝124は、用紙300の幅方向Yの両端縁302,303を含む端部に対応した範囲のうち、用紙300の両端縁302,303をそれぞれ跨ぐ、受け部材120の両端面122,123から所定の長さの外側範囲124aが、内側範囲124bよりも広い一定の溝幅W2(>W1)で形成されている。
なお、溝124の外側範囲124aは、ロータリーブレード135が溝124に沿って移動するときのロータリーブレード135が用紙300の端縁302,303に接触し始める部分を含んだ範囲である。
この一定の溝幅W2は、一例として4.0[mm]であるが、具体的に適用される数値としては、4.0[mm]に限定されるものではない。
なお、外側範囲124aにおける溝124の、溝幅方向(搬送方向X)の中心と、内側範囲124bにおける溝124の、溝幅方向(搬送方向X)の中心とは一致するように形成されている。
また、溝124の外側範囲124aと内側範囲124bとの間は、外側範囲124aの溝幅W2から内側範囲124bの溝幅W1に、徐々に狭くなる繋ぎ範囲124cが形成されている。ここで、繋ぎ範囲124cの溝幅Wは、一例として、外側範囲124aから内側範囲124bに向けた受け部材120の長手方向(幅方向Y)の位置に対して、外側範囲124aの溝幅W2から内側範囲124bの溝幅W1に、比例的に変化する。つまり、繋ぎ範囲124cにおける溝124は、長手方向に対して直線的に傾斜した輪郭で形成されている。
以上のように構成された筋入れ装置100は、受け部材120の上面121に用紙300が載った状態で、ロータリーブレード135が、移動機構180による移動可能範囲を、受け部材120の一方の端面122側から他方の端面123側に向けて幅方向Yに沿って移動することにより、ロータリーブレード135の鍔135cと溝124とに挟まれた用紙300には、鍔135cの移動した跡として筋310が形成される。
図8は図6におけるA-A線(外側範囲124aに対応)に沿った面による断面を示す断面図、図9は図6におけるB-B線(内側範囲124bに対応)に沿った面による断面を示す断面図である。
ここで、ロータリーブレード135の鍔135cが、用紙300の端縁302に接触し始めるのは、図6に示す、広い溝幅W2に形成された外側範囲124aとなる。
そして、外側範囲124aにおいては、図8の断面に示すように、ブレードとなる鍔135cのブレード厚W3に対する溝124の溝幅W2は、鍔135cのブレード厚W3に対する溝124の溝幅W1に比べて大きい。具体的には、溝幅W2は溝幅W1に比べて3倍程度広い。
一方、ロータリーブレード135の鍔135cが、用紙300の端部よりも幅方向Yの内側範囲に接触している状態においては、図6に示す、相対的に狭い溝幅W1に形成された内側範囲124bとなる。
そして、内側範囲124bにおいては、図9の断面に示すように、ブレードとなる鍔135cのブレード厚W3に対する溝124の溝幅W1は、鍔135cのブレード厚W3に対する溝124の溝幅W2に比べて小さい。
したがって、内側範囲124bにおいて、鍔135cと溝124とで挟まれる用紙300に作用するせん断力は、外側範囲124aにおいて、鍔135cと溝124とで挟まれる用紙300に作用するせん断力よりも大きくなる。この結果、用紙300の幅方向Yの内側範囲に形成される筋310は、輪郭がくっきり線状に表れたものとなる。
一方、外側範囲124aにおいて、鍔135cと溝124とで挟まれる用紙300に作用するせん断力は、内側範囲124bにおいて、鍔135cと溝124とで挟まれる用紙300に作用するせん断力よりも小さくなる。この結果、用紙300の端縁302を含む端部に形成される筋310は、内側範囲124bに対応した用紙300の範囲に形成される筋310に比べて輪郭は淡くなる。
ここで、仮に、用紙300の端縁302に対応する外側範囲124aの溝幅W2が、内側範囲124bの溝幅W1と同一で狭く形成されている場合(W2=W1)は、ロータリーブレード135の鍔135cが、用紙300の端縁302に接触し始めたときに、端縁302に強いせん断力を作用させて、用紙300が切断されるおそれがある。
つまり、用紙300の端縁302よりも内側の領域では、用紙300がロータリーブレード135の移動方向に面状に繋がっている。ロータリーブレード135が通過した用紙300の部分は、溝124とロータリーブレード135とで挟まれて筋状に塑性変形するが、用紙300は面状に繋がっているため、ロータリーブレード135が到達していない部分についても、局部的には塑性変形した部分に引っ張られるような影響を受けて筋状に変形を始める。
一方、用紙300の端縁302は、塑性変形が全く無い状態から溝124とロータリーブレード135とで挟まれて、瞬時に塑性変形される。このため、用紙300の端縁302には、端縁302より内側の領域に比べて強いせん断力が生じて、内側の領域よりも切断され易くなる。
これに対して、本実施形態の筋入れ装置100は、用紙300の端縁302に対応する外側範囲124aの溝幅W2が、内側範囲124bの溝幅W1に比べて広く形成されている。したがって、ロータリーブレード135の鍔135cが、用紙300の端縁302に接触し始めたときに、端縁302に作用するせん断力が弱められ、用紙300が切断されるのを防止又は抑制することができる。
このように、本実施形態の筋入れ装置100は、溝124の外側範囲124aの溝幅W2を、内側範囲124bの溝幅W1よりも広く形成した、という簡単な構成で、用紙300が切断されるのを防止又は抑制することができる。
また、本実施形態の筋入れ装置100は、一定の広い溝幅W2の外側範囲124aと一定の狭い溝幅W1の内側範囲124bとの間に、広い溝幅W2から狭い溝幅W1に、溝幅Wが徐々に狭くなる繋ぎ範囲124cが形成されている。
ここで、仮に、繋ぎ範囲124cが形成されずに、溝幅W2の外側範囲と溝幅W1の内側範囲124bとが隣接して、溝幅Wが離散的に変化する段差が形成された溝124を有する筋入れ装置は、溝幅Wの段差に対応した用紙300の部分において、用紙300に作用するせん断力が急激に変化し、その部分で用紙300にストレスが掛かり得る。
しかし、本実施形態の筋入れ装置100は、上述した繋ぎ範囲124cが形成されていることで、広い溝幅W2の外側範囲124aと狭い溝幅W1の内側範囲124bとの間で、せん断力が徐々に変化し、せん断力が急激に変化することによるストレスが用紙に掛かるのを、防止又は抑制することができる。
また、本実施形態の筋入れ装置100は、外側範囲124aにおける溝124の溝幅方向の中心は、内側範囲124bにおける溝124の溝幅方向の中心に一致している。これにより、ロータリーブレード135の鍔135cのブレード厚の中心が、外側範囲124aにおいても内側範囲においても溝124の溝幅方向の中心から外れることなく、筋310を形成することができる。
この結果、筋310の幅方向の両縁にそれぞれ作用するストレスを、両縁で均等にすることができ、ストレスが一方の縁側に偏った場合に生じ得る用紙300の破れを防止又は抑制することができる。
本実施形態の筋入れ装置100は、ロータリーブレード135が、内輪135aと外輪135bとが組み合わされて、外輪135bに鍔135cが一体に形成されたラジアルベアリングで構成されている。これにより、本実施形態の筋入れ装置100は、簡単な構成で、かつ溝124に精度よく沿って移動することのできるロータリーブレード135を構成することができる。
(変形例)
図10は、上述した実施形態の筋入れ装置100において、図5に示した受け部材120とは異なる受け部材420を示す斜視図、図11は受け部材420の正面図、図12は図11におけるA部の詳細を示す図である。
受け部材420は、実施形態の筋入れ装置100において、受け部材120に代えて適用されて、筋入れ装置100の変形例となる。
受け部材420は、フレーム110の、搬送方向Xの前面の下部で、長孔112の下縁に上面421が沿うように、用紙案内部材129と一体に固定されている。受け部材420は、図10,11に示すように、用紙300の幅方向Yに長く延びた四角柱状に形成されている。受け部材420の長手方向(幅方向Y)の長さは、用紙300の幅よりもわずかに長い。
受け部材420の四角柱の一側面である上面421には、用紙300が載せられる。上面421には、受け部材420の長手方向に沿って直線状に延びた溝424が形成されている。
受け部材420の上面421に形成された溝424は、前述した実施形態の溝124とは異なり、ロータリーブレード135が溝424に沿って受け部材420の端面422側から端面423側に向かって移動するときのロータリーブレード135が接触し始める側の幅方向Yの端縁302に対応した起点部分を含む所定長さの範囲(実施形態における外側範囲124aと同じ)及びロータリーブレード135が溝424に沿って受け部材420の端面423側から端面422側に向かって移動するときのロータリーブレード135が接触し始める側の幅方向Yの端縁303に対応した起点部分を含む所定長さの範囲(実施形態における外側範囲124aと同じ)も含めて、他の部分である幅方向Yの内側範囲(実施形態における内側範囲124bと同じ)と同じ一定の溝幅W1で形成されている。
ここで、図10,11,12に示すように、上面421のうち、溝424が形成された上面421に配置された用紙300の、ロータリーブレード135が溝424に沿って端面422側から端面423側に向かって移動するときのロータリーブレード135が接触し始める側の幅方向Yの端縁302、に対応した起点部分を含む所定長さの範囲(外側範囲421a)の高さh2は、他の部分である幅方向Yの内側範囲421bの高さh1よりも低く形成されている(h2<h1)。
また、上面421のうち、溝424が形成された上面421に配置された用紙300の、ロータリーブレード135が溝424に沿って端面423側から端面422側に向かって移動するときのロータリーブレード135が接触し始める側の幅方向Yの端縁303、に対応した起点部分を含む所定長さの範囲(外側範囲421a)の高さh2は、他の部分である幅方向Yの内側範囲421bの高さh1よりも低く形成されている(h2<h1)。
具体的には、上面421の外側範囲421aは、内側範囲421bよりも、例えば、0.2[mm]低く形成されている。
ここで、用紙300の厚さが例えば、0.2[mm]で、一定高さ位置で移動するロータリーブレード135の下端が上面421の内側範囲421bよりも0.2[mm]低く設定されている場合、ロータリーブレード135の下端は、内側範囲421bに乗せられた用紙300の上面を0.4[mm]下方に押し込む。一方、ロータリーブレード135の下端は、外側範囲421aに乗せられた用紙300の上面を0.2[mm]だけ下方に押し込む。
したがって、内側範囲421bにおいて、鍔135cと溝424とで挟まれる用紙300に作用するせん断力は、外側範囲421aにおいて、鍔135cと溝424とで挟まれる用紙300に作用するせん断力よりも大きくなる。この結果、用紙300の幅方向Yの内側範囲421bに対応する範囲に形成される筋310は、輪郭がくっきり線状に表れたものとなる。
一方、外側範囲421aにおいて、鍔135cと溝424とで挟まれる用紙300に作用するせん断力は、内側範囲421bにおいて、鍔135cと溝424とで挟まれる用紙300に作用するせん断力よりも小さくなる。この結果、用紙300の端縁302を含む端部(外側範囲421aに対応した範囲)に形成される筋310は、内側範囲421bに対応した用紙300の範囲に形成される筋310に比べて輪郭は淡くなる。
したがって、ロータリーブレード135の鍔135cが、用紙300の端縁302に接触し始めたときに、端縁302に作用するせん断力が内側範囲421bよりも小さくなり、用紙300が切断されるのを防止又は抑制することができる。
このように、変形例の筋入れ装置100は、上面421の外側範囲421aを、内側範囲421bよりも低く形成した、という、移動するロータリーブレード135の高さを変化させるよりも簡単な構成で、用紙300が切断されるのを防止又は抑制することができる。
また、本実施形態の筋入れ装置100は、一定の高さの外側範囲421aと一定の高さの内側範囲421bとの間に、外側範囲421aから内側範囲421bに、高さが徐々に高くなる繋ぎ範囲421cが形成されている。
これにより、外側範囲421aから内側範囲421bとの間で、せん断力が徐々に変化し、せん断力が急激に変化することによるストレスが用紙300に掛かるのを、防止又は抑制することができる。
上述した実施形態及び変形例の筋入れ装置100は、モジュール化されてプリンタ200に組み込まれ、プリンタ200の制御部250の制御により、移動機構180が動作する。
しかし、筋入れ装置100は、全体を覆う外装ケースと、制御部250のうち、移動機構180の動作に関係する部分とを備えた構成により、プリンタ200から独立した単一の筋入れ装置として構成することもできる。
つまり、実施形態の筋入れ装置100は、幅方向Yの両端の外側範囲124aのそれぞれを広い溝幅W2にしたものであり、また、変形例の筋入れ装置100は、幅方向Yの両端の外側範囲421aのそれぞれを低い高さh2に形成したものであるが、幅方向Yの一方の端の外側範囲124a,421aだけを、広い溝幅W2としたり、低い高さh2に形成したりしてもよい。
この場合に、用紙300に筋入れを行うときは、ロータリーブレード135を、広い溝幅W2又は低い高さh2に形成された側の外側範囲124a,421aに位置する用紙300の側縁303(又は側縁302)から、幅方向Yに沿って他方の側縁302(又は側縁303)に向けて移動して、用紙300に筋入れを行う。そして、広い溝幅W2又は低い高さh2に形成されていない側の外側範囲124
a,421aに位置する用紙300の側縁302(又は側縁303)を通り過ぎた位置で、ロータリーブレード135を停止すればよい。
なお、この状態から、用紙300を搬送方向Xに移動させずに、用紙300の側縁302(又は側縁303)よりも幅方向Yの外側から、ロータリーブレード135を他方の側縁303(又は側縁302)に向けて移動させ、用紙300の側縁303(又は側縁302)を通り過ぎた位置でロータリーブレード135を停止することで、筋を重ねて形成するようにしてもよい。
この場合、ロータリーブレード135を、広い溝幅W2又は低い高さh2に形成されていない側の外側範囲124a,421aに位置する用紙300の側縁302(又は側縁303)の側を始点として移動させることになるが、ロータリーブレード135は、用紙300に既に形成された筋に沿って移動するため、その広い溝幅W2や低い高さh2に形成されていない側縁302(又は側縁303)側において、筋が形成されていない場合に比べて大きなせん断力が生じることがない。
また、ロータリーブレード135を、一定高さで移動させる範囲は、少なくとも、用紙300の側縁302,303間の範囲(用紙300に筋入れを行う範囲)であればよく、用紙300の側縁302及び側縁303よりも幅方向Yの外側においては、ロータリーブレード135の高さを変化させてもよく、例えば、ロータリーブレード135を、用紙300の側縁302よりも幅方向Yの外側及び側縁303よりも幅方向Yの外側のうち少なくとも一方においては、用紙300から離れる方向に一定高さだけ持ち上げる機構を設けてもよい。
これにより、用紙300に筋入れを行うときは、ロータリーブレード135を一定の高さで、用紙300の側縁303(又は側縁302)から幅方向Yに移動して用紙300に筋入れを行う。そして、ロータリーブレード135が用紙300の側縁302(又は側縁303)を通り過ぎた幅方向Yの外側に到達した位置で、ロータリーブレード135を筋入れの状態から一定高さだけ持ち上げた状態とし、ロータリーブレード135をその持ち上げた状態のままで、他方の側縁303(又は側縁302)の側に、用紙300に触れないようにして移動させて、用紙300の側縁303(又は側縁302)を通り過ぎて幅方向Yの外側において、元の、筋入れの状態の高さまで下げる。
そして、ロータリーブレード135の高さを、筋入れを行うときの元の高さに下げた状態で、一定の高さで次の用紙300の筋入れを行えばよい。
なお、用紙300の側縁302(又は側縁303)から外側においてロータリーブレード135を持ち上げる機構は、ロータリーブレード135の高さを段階的(離散的)に持ち上げてもよいし、連続的に滑らかに持ち上げてもよい。
このように、用紙300の側縁302(又は側縁303)よりも外側においてロータリーブレード135の高さを変化させるものは、用紙300の側縁302,303間でロータリーブレードの高さを変化させるものに比べて、構造は簡単になる。
すなわち、用紙300の側縁302,303間でロータリーブレードの高さを変化させるものは、ロータリーブレードを用紙300に接触して幅方向Yに移動させつつ高さを変化させてせん断力を変化させるため、せん断力の誤差が大きくなり易い。そのため、ロータリーブレードの高さの変化させるための機構の剛性を高くして、せん断力の誤差を低減する必要がある。
しかし、用紙300の側縁302(又は側縁303)よりも外側においてロータリーブレード135の高さを変化させるものは、用紙300の側縁302,303間で筋入れを行っている範囲では、ロータリーブレード135の高さは一定である(受け部材120,420の構造によって、せん断力を変化させる)。
そして、ロータリーブレード135の高さを変化させるのは、用紙300の側縁302(又は側縁303)よりも外側においてであるため、側縁302(又は側縁303)よりも外側においてロータリーブレード135の高さを変化させても、用紙300にせん断に影響がない。したがって、ロータリーブレードの高さの変化させるための機構の剛性を高くする必要がなく、構造が複雑であるという問題がない。
また、幅方向Yの一方の端の外側範囲124a,421aだけを、広い溝幅W2としたり、低い高さh2に形成したりした場合であっても、ロータリーブレード135の高さを、用紙300の側縁302,303間の範囲の外側では、変化させてもよい。
この場合、用紙300に筋入れを行うときは、ロータリーブレード135を一定の高さで、広い溝幅W2又は低い高さh2に形成された側の外側範囲124a,421aに位置する用紙300の側縁303(又は側縁302)から、幅方向Yに沿って側縁302(又は側縁303)に向けて移動して、用紙300に筋入れを行う。そして、ロータリーブレード135が、広い溝幅W2又は低い高さh2に形成されていない側の外側範囲124a,421aに位置する用紙300の側縁302(又は側縁303)を通り過ぎた幅方向Yの外側に到達した位置で、ロータリーブレード135を筋入れの状態から一定高さだけ持ち上げた状態とする。
その後、ロータリーブレード135をその持ち上げた状態のままで、他方の側縁303(又は側縁302)の側に、用紙300に触れないようにして移動させて、用紙300の側縁303(又は側縁302)を通り過ぎて幅方向Yの外側において、元の、筋入れの状態の高さまで下げて、一定の高さで次の用紙300の筋入れを行えばよい。
(プリンタにおける筋入れ装置の他の配置例)
図13は、筋入れ装置100を備えた他のフォトプリンタ200′(以下、プリンタ200′という。)を示す縦断面図であり、プリンタにおける筋入れ装置100の配置例を示す。プリンタ200′は、本発明に係るプリンタの他の一実施形態である。
図1に示したプリンタ200は、筋入れ装置100を、プリンタ200の、用紙300の排出口付近に設けられたカッター260に近接した位置、すなわち、プリンタ200の前側の上部に筋入れ装置100を配置して備えていた。
一方、図13に示したプリンタ200′は、筋入れ装置100を、プリンタ200′の前後方向(搬送方向X)の中央部付近の下部に配置して備えている。ここで、プリンタ200′もプリンタ200と同様の昇華型熱転写方式のプリンタである。プリンタ200′は、印刷する対象の用紙300として、カット紙である枚葉紙306と帯状に形成された1枚の長尺の用紙を巻いてロール状に形成したロール紙307とを選択可能となっている。
プリンタ200′は、外装ケース210と、枚葉紙収容部221と、ロール紙収容部222と、プリント部230と、カッター260と、筋入れ装置100と、搬送部240を構成する搬送手段241及び搬送路242と、制御部250と、を備えている。プリンタ200′におけるプリント部230、カッター260、制御部250は、それぞれ、プリンタ200におけるプリント部230、カッター260、制御部250と同様の位置に配置されている。
枚葉紙収容部221は、多数の枚葉紙306を厚さ方向に積み重ねて収容した用紙収容部であり、図1に示したプリンタ200における用紙収容部220と同様、プリンタ200′の最下部に配置されている。ロール紙収容部222は、ロール紙307を収容した用紙収容部(空間)であり、プリンタ200′におけるプリント部230の前方で、枚葉紙収容部221の上方の位置に配置されている。
なお、プリンタ200′は、プリント部230で印刷された後の枚葉紙306やロール紙307を、前方に向けて外部に排出する前排出口242aと、後方に向けて排紙トレイに排出する上排出口242bとを備えている。前排出口242aは、プリンタ200′の前側の上部に設けられ、上排出口242bは、プリンタ200′の上部において後ろ向きに開口して設けられている。プリンタ200′は、制御部250が、前排出口242aと上排出口242bとを択一的に切り替えることで、枚葉紙306やロール紙307を、プリンタ200′の前方の外部又は上部の排紙トレイに排出する。
筋入れ装置100は、図13に示すように、プリンタ200′の前後方向(搬送方向X)における中央部付近で、ロール紙収容部222よりも前後方向における後方に配置されている。また、筋入れ装置100は、プリンタ200′の高さ方向(鉛直方向)Hにおいては、プリンタ200′の最下部に設けられた枚葉紙収容部221の上方で、インクリボン231やサーマルヘッド232が設けられたプリント部230の下方の位置に配置されている。
筋入れ装置100が配置された位置は、プリンタ200′において、デッドスペースになりやすい領域である。したがって、プリンタ200′を前後方向に大きくすることなく、筋入れ装置100を追加することができ、プリンタ200′におけるスペースの有効利用を図ることができる。
また、筋入れ装置100が、プリンタ200′の前後方向の中央部付近に配置されていることで、搬送路242のうち、ロール紙収容部222の下方を、前後方向に沿って後方まで延びた筋入れ路を通過する枚葉紙306の、搬送方向Xのいずれか一方の端部付近に筋310を形成するだけでなく、搬送方向Xの中央部にも筋310を形成することができる。
筋入れ装置100が、枚葉紙306の搬送方向Xの端部付近に筋310を形成することで、例えばプリント済みの枚葉紙306を複数束ねてフォトブックを作成したときの、各枚葉紙306の見開き性を向上させることができ、また、枚葉紙306の搬送方向Xの中央部付近に筋310を形成することで、例えば単一の枚葉紙306で作成されたグリーティングカードの中心の折り目を形成させることができる。
関連出願の相互参照
本出願は、2021年12月15日に日本国特許庁に出願された特願2021-203273に基づいて優先権を主張し、その全ての開示は完全に本明細書で参照により組み込まれる。

Claims (7)

  1. 一定方向に延びた溝が形成された受け部材と、
    前記溝に沿って移動可能に設けられたロータリーブレードと、
    前記ロータリーブレードを前記溝に沿って、前記受け部材の上面に配置される用紙の幅方向の両端縁の間の範囲では一定の高さで移動させる移動機構と、を備え、
    前記受け部材は、前記用紙の幅方向の両端縁のうち、少なくとも前記ロータリーブレードが前記溝に沿って移動するときの前記ロータリーブレードが接触し始める側の端縁、に対応した、前記受け部材の前記幅方向の外側範囲は、前記幅方向の内側範囲よりも、前記ロータリーブレードと前記溝とで挟まれる前記用紙に作用するせん断力が小さくなるように形成されている、用紙の筋入れ装置。
  2. 前記溝のうち、前記溝の上に配置される用紙の幅方向の両端縁のうち、少なくとも前記ロータリーブレードが前記溝に沿って移動するときの前記ロータリーブレードが接触し始める側の端縁、に対応した前記幅方向の外側範囲は、前記幅方向の内側範囲よりも溝幅が広く形成されている、請求項1に記載の用紙の筋入れ装置。
  3. 前記溝の、前記外側範囲から前記内側範囲の間には、前記外側範囲における溝幅から前記内側範囲における溝幅に、徐々に溝幅が狭くなる繋ぎ範囲が形成された、請求項2に記載の用紙の筋入れ装置。
  4. 前記外側範囲おける溝幅方向の中心は、前記内側範囲における溝幅方向の中心に一致して、前記溝が形成されている、請求項3に記載の用紙の筋入れ装置。
  5. 前記ロータリーブレードは、内輪と外輪とが組み合わされたラジアルベアリングを用いて形成されている、請求項1から4のうちいずれか1項に記載の用紙の筋入れ装置。
  6. 前記受け部材の上面は、前記溝の上に配置される用紙の幅方向の両端縁のうち、少なくとも前記ロータリーブレードが前記溝に沿って移動するときの前記ロータリーブレードが接触し始める側の端縁、に対応した前記幅方向の外側範囲は、前記幅方向の内側範囲よりも、高さが低く形成されている、請求項1に記載の用紙の筋入れ装置。
  7. 請求項1から6のうちいずれか1項に記載の筋入れ装置を備えたプリンタ。
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