JP7630940B2 - 硬化性樹脂組成物、そのドライフィルムおよび硬化物、およびその硬化物を含む電子部品 - Google Patents
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Description
(A)アミドイミド樹脂と、
(B)エチレン性二重結合を有する化合物と、
(C)光重合開始剤と、
を含み、(A)アミドイミド樹脂は、脂肪族構造を有するイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型ポリイソシアネートとトリカルボン酸無水物との反応生成物であり、かつ数平均分子量が500~1000であることを特徴とする硬化性樹脂組成物を見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の硬化性樹脂組成物は上記の構成を有することにより、アルカリ現像液による現像に付されると、優れた現像性を発揮し、これにより得られる硬化物の解像性が極めて良好とされる。また、この硬化性樹脂組成物より得られる硬化物は耐熱性、硬化塗膜強度、および耐薬品性においても優れている。したがって、繊細な解像性と、塗膜の耐久性(耐熱性、強度、耐薬品性)の双方の必要な適用、例えばプリント配線板等の層間絶縁材、再配線用絶縁材としての適用において有意である。
本発明の硬化性樹脂組成物は(A)アミドイミド樹脂を含む。
(A)アミドイミド樹脂は、脂肪族構造を有するイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型ポリイソシアネートと、トリカルボン酸無水物とを反応させることにより製造されるものであり、数平均分子量が500~1000の範囲のものが使用される。すなわち、本発明で用いる(A)アミドイミド樹脂は、上述のイソシアヌレート型ポリイソシアネートとトリカルボン酸無水物から直接イミド結合を形成させることにより、従来技術のポリアミック酸中間体を経た合成と対比して、材料の安定性、再現性および溶解性が良好で、透明性に優れるアミドイミド樹脂を合成できる。また、(A)アミドイミド樹脂の数平均分子量を500~1000の範囲とすることにより、現像性・解像性が特に向上する。
(A)アミドイミド樹脂の合成原料とされる上記のイソシアヌレート型ポリイソシアネートは、脂肪族イソシアヌレート、すなわち脂肪族直鎖状イソシアネート(例えばヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート)または脂環式イソシアネート(イソホロンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、水添キシレンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート)から合成される。
HDI3N:ヘキサメチレンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート、
HTMDI3N:トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート、
IPDI3N:イソホロンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート、
HTDI3N:水添トリレンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート、
HXDI3N:水添キシレンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート、
NBDI3N:ノルボルナンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート、および
HMDI3N:水添ジフェニルメタンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネートである。
上記各トリイソシアヌレートは、それぞれを単独で用いても、組み合わせて用いてもよい。
(A)アミドイミド樹脂の他の反応原料であるトリカルボン酸無水物としては、芳香族構造を有するトリカルボン酸無水物、例えば、無水トリメット酸、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸1,2無水物等が挙げられ、脂肪族構造(脂肪族直鎖状構造または脂環式構造を含む)を有するトリカルボン酸無水物、例えば、シクロヘキサントリカルボン酸無水物、メチルシクロヘキサントリカルボン酸無水物、シクロヘキセントリカルボン酸無水物、メチルシクロヘキセントリカルボン酸無水物等が挙げられる。トリカルボン酸無水物としては、脂肪族構造を有するものが好ましく、シクロヘキサントリカルボン酸無水物が特に好ましく使用される。イソシアヌレート型ポリイソシアネートおよびトリカルボン酸無水物は、好ましくは、いずれも芳香環構造を有しない構造のものである。それによって、得られる本発明に係るアミドイミド樹脂は高い透明性を有し、ひいては、それを含む本発明の硬化性樹脂組成物から得られる硬化物もまた高い透明性を有する。
すなわち、このような脂肪族トリカルボン酸無水物を(A)アミドイミド樹脂の原料とすることにより、本発明の硬化物の耐熱性が一層優れたものとされる。
また、本発明のアミドイミド樹脂は、前記した窒素原子及び硫黄原子のいずれも含まない極性溶剤に溶解するアミドイミド樹脂が好ましい。このようなアミドイミド樹脂の例示としては、分岐型構造を有し、樹脂の酸価が60KOHmg/g以上である分岐型アミドイミド樹脂が挙げられる。
本発明では、(A)アミドイミド樹脂の数平均分子量Mnが500以上であることにより、硬化塗膜の耐熱性が良好となり、数平均分子量Mnが1000であることにより、硬化性樹脂組成物を現像する際にコントラストを付けやすく、得られる硬化塗膜も解像性に優れたものとされる。
なお、本発明において数平均分子量は、特記しない限り、ポリスチレン標準を用いたゲルパーミエ―ションクロマトグラフィー(GPC)測定結果を用いる。
(A)アミドイミド樹脂の含有量は、硬化性樹脂組成物の固形分総質量に対して30~85質量%、特に40~70質量%の範囲とされると好ましい。この範囲の配合量とすることにより、硬化性樹脂組成物のTgが向上し、熱的物性に優れる硬化塗膜が得られるためである。
本発明の硬化性樹脂組成物は、(B)エチレン性二重結合を有する化合物を含有する。(B)エチレン性二重結合を有する化合物は、活性エネルギー線の照射により光硬化して、本発明の樹脂組成物をアルカリ水溶液に不溶化し、または不溶化を助けることができる。
2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレートなどのヒドロキシアルキルアクリレート類等ヒドロキシル基を有するモノアクリレート類;
エチレングリコール、メトキシテトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコールのジアクリレート類;
N,N-ジメチルアクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミドなどのアクリルアミド類;
N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリレートなどのアミノアルキルアクリレート類;
ヘキサンジオール、ノナンジオール、デカンジオール等のアルキルジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、イソシアヌレート、トリス-ヒドロキシエチルイソシアヌレートなどの多価アルコールまたはこれらのエチレオキサイド付加体、プロピレンオキサイド付加体、もしくはε-カプロラクトン付加体などの多価アクリレート類、例えば1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、1,9-ノナンジオールジアクリレート、1,10-デカンジオールジアクリレート等の2官能アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリス(2-ヒドロキシエチル) イソシアヌレートトリアクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールトリアクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート、プロピレンオイサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ε-カプロラクトン変性トリス-(2-アクリロキシエチル)イソシアヌレート等の3官能アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート等の4官能アクリレート、ジペンタエリスリトールのペンタアクリレート等の5官能アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の6官能アクリレート、フェノキシアクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、およびこれらのフェノール類のエチレンオキサイド付加体もしくはプロピレンオキサイド付加体などの多価アクリレート類;グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレートなどのグリシジルエーテルの多価アクリレート類;ジシクロペンタジエンジアクリレートなどのジシクロペンタジエン骨格を有するアクリレート類;上記に限らず、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートジオール、水酸基末端ポリブタジエン、ポリエステルポリオールなどのポリオールを直接アクリレート化、もしくは、ジイソシアネートを介してウレタンアクリレート化したアクリレート類およびメラミンアクリレート、および上記アクリレートに対応する各メタクリレート類を挙げることができる。
(B)エチレン性不飽和基を有する化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(B)エチレン性不飽和基を有する化合物は、硬化性樹脂組成物の固形分100質量部に対して、好ましくは0.1~25質量部、より好ましくは3~20質量部の割合で添加される。
(B)エチレン性不飽和基を有する化合物の配合量を、硬化性樹脂組成物の固形分100質量部に対して、0.1質量部以上とすることにより硬化性樹脂組成物の光硬化性が良好となり、20質量部以下とすることにより過剰な光重合反応によるハレーションを防ぎ、良好な解像性を得られる。
本発明の硬化性樹脂組成物は、(C)光重合開始剤を含む。(C)光重合開始剤としては、公知慣用の材料を、特に制限されずに用いることができる。特に、後述するように、一般式(I)で表される構造を含むオキシムエステル系、一般式(II)で表される構造を含むα-アミノアセトフェノン系、一般式(III)で表される構造を含むアシルホスフィンオキサイド系、および一般式(IV)で表される構造のチタノセン系等を使用することができる。
(C)光重合開始剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、本明細書においてハロゲンまたはハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を意味し、アリールとは、フェニル基等の単管芳香族炭化水素およびナフチル基等の多環芳香族炭化水素基を意味する。
本発明の硬化性樹脂組成物は、さらに(D)熱硬化性樹脂を含んでもよい。(D)熱硬化性樹脂としては、例えば、多官能エポキシ化合物、多官能オキセタン化合物、エピスルフィド樹脂等分子中に2個以上の環状エーテル基および/または環状チオエーテル基、ポリイソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物等1分子内に2個以上のイソシアネート基、またはブロック化イソシアネート基を有する化合物、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等のアミン樹脂とその誘導体、ビスマレイミド、オキサジン、シクロカーボネート化合物、カルボジイミド樹脂等の公知の熱硬化性樹脂が挙げられる。
(D)熱硬化性樹脂を用いる場合、配合量は、硬化性樹脂組成物の固形分100質量部に対して、5~20質量部とすることにより、硬化性樹脂組成物の現像性および硬化物の耐熱性と解像性の双方が極めて優れたものとされる。
現像性をさらに向上させるために、本発明の硬化性樹脂組成物は、場合により(E)カルボキシル基含有樹脂を含むものであってもよい。
(E)カルボキシル基含有樹脂は、上述の(A)アミドイミド樹脂とは構造が異なる化合物であり、アミドイミド構造を含まず、分子中にカルボキシル基を有する、感光性または非感光性の樹脂を使用することができる。その具体例としては、以下の(E1)~(E10)が挙げられる。
(E1)(メタ)アクリル酸などの不飽和カルボン酸と、スチレン、α-メチルスチレン、低級アルキル(メタ)アクリレート、イソブチレンなどの不飽和基含有化合物との共重合により得られるカルボキシル基含有樹脂。
本発明では上記(E11)および(E12)などの、ポリフェノール骨格を有する感光性カルボキシル基含有感光性樹脂が好ましく使用される。
本発明の硬化性樹脂組成物には、通常の樹脂組成物に用いられる無機フィラーをさらに含有させることができる。
具体的には、例えば、シリカ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、アルミナ、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化チタン、マイカ、タルク、ノイブルグ珪土、有機ベントナイト等の非金属フィラーや、銅、金、銀、パラジウム、シリコン等の金属フィラーを挙げることができる。
本発明の硬化性樹脂組成物においては、これら無機フィラーは単独で用いてもよく、または2種以上を併用してもよい。本発明では、硫酸バリウム、シリカ、又はその双方を用いることが好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、前記成分以外の他の成分を添加することができる。添加剤としては、シリコーン系、フッ素系の消泡剤、レベリング剤、熱硬化促進剤、熱重合禁止剤、紫外線吸収剤、溶剤、シランカップリング剤、可塑剤、発泡剤、難燃剤、帯電防止剤、老化防止剤、抗菌・防黴剤等を配合することができる。
本発明のドライフィルムは、本発明の硬化性樹脂組成物を、フィルム(以下、「キャリアフィルム」とも称す)上に塗布し、その後乾燥して得られた樹脂層を有するものである。本発明のドライフィルムは、本発明の硬化性樹脂組成物を有機溶剤で希釈して適切な粘度に調整し、コンマコーター、ブレードコーター、リップコーター、ロッドコーター、スクイズコーター、リバースコーター、トランスファロールコーター、グラビアコーター、スプレーコーター等でキャリアフィルム上に均一な厚さに塗布し、通常、50~130℃の温度で1~30分間乾燥して得ることができる。塗布膜厚については特に制限はないが、一般に、乾燥後の膜厚で3~100μm、好ましくは5~40μmの範囲で適宜設定すればよい。
本発明の硬化性樹脂組成物を用いた硬化物(硬化膜)は以下のように製造される。すなわち、まず硬化性樹脂組成物を必要に応じて溶剤で希釈したのち、基板上に塗布する。硬化性樹脂組成物に対するパターン形成は、溶剤を揮発乾燥した後に得られた樹脂層に対し、選択的な露光(光照射)を行い、露光部(光照射された部分)を硬化させることにより行う。その後、未露光部をアルカリ水溶液(例えば、0.3~3質量%炭酸ソーダ水溶液)により現像することにより、塗膜のパターンが形成される。更に、硬化性樹脂組成物に光照射を行うことにより、光硬化塗膜を行い、硬化塗膜が形成される。
[アミドイミド樹脂の製造]
合成例1:(A)アミドイミド樹脂1の合成
撹拌装置、温度計、コンデンサーを付けたフラスコにEDGA(ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート)5184g、IPDI3N(イソホロンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート:NCO%=18.2)2070g(3mol)及びシクロヘキサン-1,3,4-トリカルボン酸-3,4-無水物1782g(9mol)を加え、140℃まで昇温した。反応は、発泡とともに進行した。この温度で8時間反応させた。系内は淡黄色の液体となり、赤外スペクトルにて特性吸収を測定した結果、イソシアネート基の特性吸収である2270cm-1が完全に消滅し、1780cm-1、1720cm-1にイミド基の吸収が確認された。酸価は、固形分換算で140KOHmg/gで、分子量はポリスチレン換算で数平均分子量800であった。また、樹脂分の濃度は40重量%であった。この樹脂の溶液を(A)アミドイミド樹脂1の溶液とする。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを付けたフラスコにEDGA(ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート)4628g、IPDI3N(イソホロンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート:NCO%=18.2)2070g(3mol)及びシクロヘキサン-1,3,4-トリカルボン酸-3,4-無水物1386g(7mol)を加え、140℃まで昇温した。反応は、発泡とともに進行した。この温度で8時間反応させた。系内は淡黄色の液体となり、赤外スペクトルにて特性吸収を測定した結果、イソシアネート基の特性吸収である2270cm-1が完全に消滅し、1780cm-1、1720cm-1にイミド基の吸収が確認された。酸価は、固形分換算で140KOHmg/gで、分子量はポリスチレン換算で数平均分子量5800であった。また、樹脂分の濃度は40重量%であった。この樹脂の溶液を(A’)アミドイミド樹脂2の溶液とする。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを付けたフラスコにEDGA(ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート)4903g、IPDI3N(イソホロンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート:NCO%=18.2)2070g(3mol)及びシクロヘキサン-1,3,4-トリカルボン酸-3,4-無水物1683g(8.5mol)を加え、140℃まで昇温した。反応は、発泡とともに進行した。この温度で8時間反応させた。系内は淡黄色の液体となり、赤外スペクトルにて特性吸収を測定した結果、イソシアネート基の特性吸収である2270cm-1が完全に消滅し、1780cm-1、1720cm-1にイミド基の吸収が確認された。酸価は、固形分換算で140KOHmg/gで、分子量はポリスチレン換算で数平均分子量1500であった。また、樹脂分の濃度は40重量%であった。この樹脂の溶液を(A’)アミドイミド樹脂3の溶液とする。
撹拌装置、温度計、コンデンサーを付けたフラスコにEDGA(ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート)3554g、IPDI3N(イソホロンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート:NCO%=18.2)2070g(3mol)及び1,2,4-べンゼントリカルボン酸1,2-無水物1333g(9mol)を加え、140℃まで昇温した。反応は、発泡とともに進行した。この温度で8時間反応させた。系内は褐色の液体となり、赤外スペクトルにて特性吸収を測定した結果、イソシアネート基の特性吸収である2270cm-1が完全に消滅し、1780cm-1、1720cm-1にイミド基の吸収が確認された。酸価は、固形分換算で140KOHmg/gで、分子量はポリスチレン換算で数平均分子量800であった。また、樹脂分の濃度は40重量%であった。
この樹脂の溶液をアミドイミド樹脂4の溶液とする。
検出器:Waters社製、2414示差屈折率(RI)検出器
カラム:Waters社製、高速分析用HSPgelカラム、HR MB-L、
3μm、6mm×150mm×2、および
Waters社製、HSPgelカラム、HR1,3μm、
6mm×150mm×2
測定条件:
カラム温度:40℃
RI検出器設定温度:35℃
展開溶媒:テトラヒドロフラン
流速:0.5ml/分
サンプル量:10μl
サンプル濃度:0.5wt%
温度計、窒素導入装置兼アルキレンオキシド導入装置および撹拌装置を備えたオートクレーブに、ノボラック型クレゾール樹脂(昭和高分子(株)製、商品名「ショーノールCRG951」、OH当量:119.4)119.4g、水酸化カリウム1.19gおよびトルエン119.4gを仕込み、撹拌しつつ系内を窒素置換し、加熱昇温した。次に、プロピレンオキシド63.8gを徐々に滴下し、125~132℃、0~4.8kg/cm2で16時間反応させた。その後、室温まで冷却し、この反応溶液に89%リン酸1.56gを添加混合して水酸化カリウムを中和し、不揮発分62.1%、水酸基価が182.2g/eq.であるノボラック型クレゾール樹脂のプロピレンオキシド反応溶液を得た。これは、フェノール性水酸基1当量当りアルキレンオキシドが平均1.08モル付加しているものであった。得られたノボラック型クレゾール樹脂のアルキレンオキシド反応溶液293.0g、アクリル酸43.2g、メタンスルホン酸11.53g、メチルハイドロキノン0.18gおよびトルエン252.9gを、撹拌機、温度計および空気吹き込み管を備えた反応器に仕込み、空気を10ml/分の速度で吹き込み、撹拌しながら、110℃で12時間反応させた。反応により生成した水は、トルエンとの共沸混合物として、12.6gの水が留出した。その後、室温まで冷却し、得られた反応溶液を15%水酸化ナトリウム水溶液35.35gで中和し、次いで水洗した。その後、エバポレーターにてトルエンをジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート118.1gで置換しつつ留去し、ノボラック型アクリレート樹脂溶液を得た。次に、得られたノボラック型アクリレート樹脂溶液332.5gおよびトリフェニルホスフィン1.22gを、撹拌器、温度計および空気吹き込み管を備えた反応器に仕込み、空気を10ml/分の速度で吹き込み、撹拌しながら、テトラヒドロフタル酸無水物60.8gを徐々に加え、95~101℃で6時間反応させた。固形物の酸価88mgKOH/g、固形分71%のカルボキシル基含有樹脂を得た。
[硬化性樹脂組成物の調製]
表1に記載のように各成分を配合し、攪拌機にて予備混合した後、3本ロールミルにより混錬して分散させ、実施例、参考例、及び比較例に係る硬化性樹脂組成物を調製した。
なお、表中の配合量は質量部(固形分換算)を示す。
前記実施例、参考例及び比較例の硬化性樹脂組成物について、銅厚35μmの回路パターン基板をバフロール研磨後、水洗し、乾燥してから、スクリーン印刷法により、この回路パターン基板に全面に塗布し、80℃の熱風循環式乾燥炉で60分間乾燥させる。乾燥後、高圧水銀灯を搭載した投影型露光装置を用いてステップタブレット(コダックNo.2)を介して露光し、現像(30℃、0.2MPa、1質量%炭酸ナトリウム水溶液)を60秒で行った際残存するステップタブレットのパターンが7段の時を最適露光量とした。
硬化性樹脂組成物をメチルエチルケトンで適切な粘度に希釈し、キャリアフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム)上に塗布した。これを80℃の熱風乾燥器で30分加熱乾燥して厚さ20μmの硬化性樹脂組成物層を形成し、塗膜上にカバーフィルム(ポリプロピレンフィルム)を貼り合わせてドライフィルムを得た。その後、カバーフィルムを剥がし、銅貼り積層基板に、得られたドライフィルムを熱ラミネートし、高圧水銀灯を搭載した投影型露光装置を用いて最適露光量でパターン露光し、30℃の1%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で250秒間現像を行うことにより、ビアパターンを形成した。この基板を、UVコンベア炉にて積算露光量1000mJ/cm2の条件で紫外線照射した後、180℃で60分加熱して硬化させた。
上記のようにして評価基板作成方法にて作成した基板の解像性を、電子顕微鏡を用いて観察した。ビア開口サイズを確認し、下記のように評価した。
◎:φ20μm未満のビアパターン形成
〇:φ20μm以上50μm未満のビアパターン形状
△:φ50μm以上のビアパターン形状
×:開口形状が形成できない
硬化性樹脂組成物をメチルエチルケトンで適切な粘度に希釈し、キャリアフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム)上に塗布した。これを80℃の熱風乾燥器で30分加熱乾燥して厚さ20μmの硬化性樹脂組成物層を形成し、得られた塗膜上にカバーフィルムを貼り合わせてドライフィルムを得た。その後、カバーフィルムを剥がし、銅貼り積層基板に、得られたドライフィルムを熱ラミネートした。得られた基板を30℃の1%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で60秒間現像して、現像残渣を下記のように評価した。
◎:残渣なし
〇:膜厚1μm未満の残渣
△:膜厚1μm以上3μm未満の残渣
×:膜厚3μm以上の残渣
硬化性樹脂組成物をメチルエチルケトンで適切な粘度に希釈し、キャリアフィルム上に塗布した。これを80℃の熱風乾燥器で30分加熱乾燥して厚さ20μmの硬化性樹脂組成物層を形成し、塗膜上にカバーフィルムを貼り合わせてドライフィルムを得た。その後、カバーフィルムを剥がし、銅箔に熱ラミネートし、高圧水銀灯を搭載した投影型露光装置を用いて最適露光量でベタ露光し、30℃の1%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で250秒間現像を行った。この基板を、UVコンベア炉にて積算露光量1000mJ/cm2の条件で紫外線照射した後、180℃で60分加熱して硬化させた。得られた硬化塗膜付き銅箔より硬化塗膜を剥がしとることで、硬化塗膜フィルムを得た。
得られた硬化塗膜のガラス転移温度を下記の条件にて測定を実施した。
装置:動的粘弾性測定装置(セイコーインスツルメンツ社製 DMA6100)
測定温度:30~300℃(5℃/min)
周波数:1Hz
ガラス転移温度:測定したtanδの最大値をガラス転移温度とする。
ガラス転移温度が高いほど、弾性変化が高温で発生するため耐熱性が高いと判断する。
評価基準は、以下のとおりである。
◎:190℃以上
〇:180℃以上
△:170℃以上
×:170℃未満
耐熱性評価に用いた評価基板について、JIS K7127に準拠して破断強度を測定して評価した。評価基準は、以下のとおりである。
◎:80MPa以上
〇:40MPa以上、80MPa未満
△:40MPa未満
硬化性樹脂組成物をメチルエチルケトンで適切な粘度に希釈し、シリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布、80℃の熱風乾燥器で30分加熱乾燥して厚さ20μmの硬化性樹脂組成物層を形成した。高圧水銀灯を搭載した投影型露光装置を用いて最適露光量でベタ露光し、30℃の1%Na2CO3水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で250秒間現像を行った。
この基板を、UVコンベア炉にて積算露光量1000mJ/cm2の条件で紫外線照射した後、180℃で60分加熱して硬化させた。得られたウエハ上の硬化性樹脂組成物層を、カッターを用いて1辺が1mmの四角形のマス目を100個形成するようにクロスカットをした。水酸化カリウム10%溶液をウォーターバスで40℃にあたため、クロスカットした樹脂層付のウエハを30分間浸漬させた後、水洗、乾燥した樹脂層にセロテープ(登録商標)を貼り付け、ピーリングにより耐薬品性を評価した。評価基準は下記のとおりである。
○:はがれ無し
△:クロスカットの線に沿って樹脂層がウエハからわずかにはがれる
×:クロスカットした四角のマス目が1枚以上はがれる
アミドイミド樹脂1:合成例1により合成 Mn=800
アミドイミド樹脂2:合成例2により合成 Mn=5800
アミドイミド樹脂3:合成例3により合成 Mn=1500
アミドイミド樹脂4:合成例4により合成 Mn=800
光重合開始剤1: 2-メチル-1-(4-メチルオフェニル)-2モルフォリノプロパン-1-オン
エチレン性二重結合を有する樹脂1:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
エチレン性二重結合を有する樹脂2:エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート
カルボキシル基含有樹脂:合成例5
熱硬化性樹脂:ナフトール変性エポキシ樹脂 NC-7000L (日本化薬社製)
無機粒子1:硫酸バリウム
無機粒子2:シリカ
Claims (6)
- (A)アミドイミド樹脂と、
(B)エチレン性二重結合を有する化合物と、
(C)光重合開始剤と、
(E)カルボキシル基含有樹脂と、
を含み、
前記(A)アミドイミド樹脂は、脂肪族構造を有するイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型ポリイソシアネートとトリカルボン酸無水物との反応生成物であり、かつ数平均分子量が500~1000であり、
前記(E)カルボキシル基含有樹脂は、アミドイミド構造を含まず、配合量が(A)アミドイミド樹脂の固形分100質量部に対して1質量部以上40質量部以下であることを特徴とする硬化性樹脂組成物。 - 前記トリカルボン酸無水物は、脂肪族構造を有するものであることを特徴とする請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
- さらに(D)熱硬化性樹脂を含む請求項1または2記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物から構成される樹脂層を含むことを特徴とするドライフィルム。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性樹脂組成物または請求項4に記載のドライフィルムの樹脂層を硬化して成る、硬化物。
- 請求項5記載の硬化物を含む電子部品。
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