JP7694896B2 - シランカップリング剤の製造方法 - Google Patents
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上記化合物(IV)と後述する化合物(VI)とを反応させることで、後述する化合物(VII)を合成する、ヒドロシリル化工程と、
後述する化合物(II)と上記化合物(VII)とを反応させることで、後述する化合物(I)であるシランカップリング剤を合成する、ジアゾ化工程とを備える、シランカップリング剤の製造方法。
(2) 後述する化合物(III)とCH2=CH-R-OHで表される化合物(ただし、Rは、ヘテロ原子を有していてもよく、置換基を有していてもよい、炭素数1~24の、2価の、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す)とを反応させることで、後述する化合物(IV)を合成する、ビニル基導入工程と、
後述する化合物(II)と上記化合物(IV)とを反応させることで、後述する化合物(V)を合成する、ジアゾ化工程と、
上記化合物(V)と後述する化合物(VI)とを反応させることで、後述する化合物(I)であるシランカップリング剤を合成する、ヒドロシリル化工程とを備える、シランカップリング剤の製造方法。
なお、本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
また、各成分は、1種を単独でも用いても、2種以上を併用してもよい。ここで、各成分について2種以上を併用する場合、その成分について含有量とは、特段の断りが無い限り、合計の含有量を指す。
後述する化合物(III)とCH2=CH-R-OHで表される化合物(ただし、Rは、ヘテロ原子を有していてもよく、置換基を有していてもよい、炭素数1~24の、2価の、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す)(以下、「特定アルコール」とも言う)とを反応させることで、後述する化合物(IV)を合成する、ビニル基導入工程と、
上記化合物(IV)と後述する化合物(VI)とを反応させることで、後述する化合物(VII)を合成する、ヒドロシリル化工程と、
後述する化合物(II)と上記化合物(VII)とを反応させることで、後述する化合物(I)であるシランカップリング剤(以下、「特定シランカップリング剤」とも言う)を合成する、ジアゾ化工程とを備える、シランカップリング剤の製造方法である。
後述する化合物(III)とCH2=CH-R-OHで表される化合物(ただし、Rは、ヘテロ原子を有していてもよく、置換基を有していてもよい、炭素数1~24の、2価の、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す)(特定アルコール)とを反応させることで、後述する化合物(IV)を合成する、ビニル基導入工程と、
後述する化合物(II)と上記化合物(IV)とを反応させることで、後述する化合物(V)を合成する、ジアゾ化工程と、
上記化合物(V)と後述する化合物(VI)とを反応させることで、後述する化合物(I)であるシランカップリング剤(特定シランカップリング剤)を合成する、ヒドロシリル化工程とを備える、シランカップリング剤の製造方法である。
なお、本発明の方法2では、後述のとおり、好適な態様としてKarstedt触媒を使用するところ、Karstedt触媒を使用した場合、ジアゾ基の分解反応も促すため長時間の反応が困難になることがある(反応と分解の協奏反応)。長時間反応させると目的物が消失してしまうことがあるため、厳密な時間、温度の制御が必要になる場合がある。一方、本発明の方法1では、Karstedt触媒よりも扱いやすい触媒が適用可能なため、より高い収率で特定シランカップリング剤を得ることができる。
なお、ジアゾ基は、分解してカルベン(反応性の高い種)を経て、有機材料(例えば、オレフィン(特にゴム中の二重結合))と反応するものと考えらえる。特に、電子不足なカルベンと、電子豊富な多置換アルケンは相性が良く、反応性を獲得できると考えられる。
上述のとおり、本発明の方法1は、
後述する化合物(III)と特定アルコールとを反応させることで、後述する化合物(IV)を合成する、ビニル基導入工程と、
上記化合物(IV)と後述する化合物(VI)とを反応させることで、後述する化合物(VII)を合成する、ヒドロシリル化工程と、
後述する化合物(II)と上記化合物(VII)とを反応させることで、後述する化合物(I)であるシランカップリング剤(特定シランカップリング剤)を合成する、ジアゾ化工程とを備える、シランカップリング剤の製造方法である。
上記ビニル基導入工程は、下記化合物(III)と特定アルコールとを反応させることで、下記化合物(IV)を合成する工程である。
上記ハロゲン原子は特に制限されないが、特定シランカップリング剤の収率がより高くなり、また、得られる特定シランカップリング剤の無機材料の分散性を向上させる効果がより優れる理由から、臭素原子であることが好ましい。
以下、「特定シランカップリング剤の収率がより高くなり、また、得られる特定シランカップリング剤の無機材料の分散性を向上させる効果がより優れる」ことを「本発明の効果等がより優れる」とも言う。
上記特定アルコールは、CH2=CH-R-OHで表される化合物(ただし、Rは、ヘテロ原子を有していてもよく、置換基を有していてもよい、炭素数1~24の、2価の、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す)である。上記脂肪族炭化水素基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。
上記Rは、本発明の効果等がより優れる理由から、炭素数1~5の2価の脂肪族炭化水素基(特にアルキレン基)であることが好ましい。
また、上記Xの具体例及び好適な態様は、上述した化合物(III)のXと同じである。
上記ビニル基導入工程は、本発明の効果等がより優れる理由から、
上述した化合物(III)と上述した特定アルコールとを、炭酸水素ナトリウム及びアセトニトリルの存在下で反応させることで、上述した化合物(IV)を合成する工程であることが好ましい。
上記ヒドロシリル化工程は、上述したビニル基導入工程で得られた化合物(IV)と下記化合物(VI)とを反応させることで、下記化合物(VII)を合成する工程である。
上記脂肪族炭化水素基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。上記脂肪族炭化水素基の具体例としては、直鎖状または分岐状のアルキル基(特に、炭素数1~30)、直鎖状または分岐状のアルケニル基(特に、炭素数2~30)、直鎖状または分岐状のアルキニル基(特に、炭素数2~30)などが挙げられる。
上記芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などの炭素数6~18の芳香族炭化水素基などが挙げられる。
上記置換基がアルコキシ基以外である場合、本発明の効果等がより優れる理由から、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、アルキル基(特に炭素数1~5)であることがより好ましい。
上記Aは、本発明の効果等がより優れる理由から、-CH2CH2-R-で表される基であることが好ましい。ここで、Rの定義、具体的及び好適な態様は、上述した特定アルコールのRと同じである。
上記ヒドロシリル化工程は、本発明の効果等がより優れる理由から、
上述したビニル基導入工程で得られた化合物(IV)と上述した化合物(VI)とを、イリジウム触媒及びジクロロメタンの存在下で室温でヒドロシリル化反応させることで、上述した化合物(VII)を合成する工程であることが好ましい。
上記ジアゾ化工程は、下記化合物(II)と上述したヒドロシリル化工程で得られた化合物(VII)とを反応させることで、下記化合物(I)であるシランカップリング剤(特定シランカップリング剤)を合成する工程である。
上記ジアゾ化工程は、本発明の効果等がより優れる理由から、
上述した化合物(II)と上述したヒドロシリル化工程で得られた化合物((VII)とを、テトラメチルグアニジン及びテトラヒドロフランの存在下でジアゾ化反応させることで、上述した化合物(I)であるシランカップリング剤を合成する工程であることが好ましい。
上述のとおり、本発明の方法2は、
後述する化合物(III)とCH2=CH-R-OHで表される化合物(ただし、Rは、ヘテロ原子を有していてもよく、置換基を有していてもよい、炭素数1~24の、2価の、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す)(特定アルコール)とを反応させることで、後述する化合物(IV)を合成する、ビニル基導入工程と、
後述する化合物(II)と上記化合物(IV)とを反応させることで、後述する化合物(V)を合成する、ジアゾ化工程と、
上記化合物(V)と後述する化合物(VI)とを反応させることで、後述する化合物(I)であるシランカップリング剤(特定シランカップリング剤)を合成する、ヒドロシリル化工程とを備える、シランカップリング剤の製造方法である。
上記ビニル基導入工程は、上述した本発明の方法1のビニル基導入工程と同じである。
上記ジアゾ化工程は、下記化合物(II)と上述したビニル基導入工程で得られた化合物(IV)とを反応させることで、下記化合物(V)を合成する工程である。
上記化合物(II)は、上述した本発明の方法1のジアゾ化工程で使用される化合物(II)と同じである。
上記ジアゾ化工程は、本発明の効果等がより優れる理由から、上述した化合物(II)と上述したビニル基導入工程で得られた化合物(IV)とを、ジアザビシクロウンデセン及びテトラヒドロフランの存在下でジアゾ化反応させることで、上述した化合物(V)を合成する工程であることが好ましい。
上記ヒドロシリル化工程は、上述したジアゾ化工程で得られた化合物(V)と下記化合物(VI)とを反応させることで、下記化合物(I)であるシランカップリング剤(特定シランカップリング剤)を合成する工程である。
上記化合物(VI)は、上述した本発明の方法1のヒドロシリル化工程で使用される化合物(VI)と同じである。
上記化合物(I)(特定シランカップリング剤)は、上述した本発明の方法1のジアゾ化工程で合成される化合物(I)(特定シランカップリング剤)と同じである。
上記ヒドロシリル化工程は、本発明の効果等がより優れる理由から、上述したジアゾ化工程で得られた化合物(V)と上述した化合物(VI)とを、Karstedt触媒の存在下でヒドロシリル化反応させることで、上述した化合物(I)(特定シランカップリング剤)を合成する工程であることが好ましい。
上述した特定シランカップリング剤は、有機材料(特に天然ゴム)及び無機材料(特にシリカ)の混合物の配合剤として特に有用である。
温度計を装着した300mLの3つ口フラスコ内にp-Toluenesulfonyl Hydrazide(東京化成工業社製、18.6g)およびp-Toluenesulfonyl Chloride(東京化成工業社製、28.6g)のCH2Cl2懸濁液を入れ、氷浴で冷却した。Pyridine/CH2Cl2=1:1の混合溶液(25 mL)を滴下ロートを使用して、内温20℃以下を維持した状態で約10分間かけ滴下した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。Et2O(ジエチルエーテル)(60mL)を加えて1Lのビーカーにあけ、純水60mLとEt2O60mLをこの順に加え、室温で10分間攪拌した。白色析出物をろ取し、500mLナスフラスコ内に移して、減圧乾燥した。
粗生成物にMeOH(メタノール)(260mL)を加えて、浴温80℃で穏やかに還流させながら、3時間攪拌した。室温まで冷却し、白色析出物をろ取して、MeOH(90mL)とEt2O(90mL)で洗浄した。
得られた固体を減圧乾燥したところ白色固体が26.9g得られた。
1Hおよび13C NMRスペクトルから、得られた白色固体はTs-NHNH-Ts(Ts:トシル基)(上述した化合物(II)に該当)であることが確認された。収率は79%であった。
温度計を装着した1Lの3つ口フラスコにNaHCO3(炭酸水素ナトリウム)(富士フイルム和光純薬工業社製、39.6g)、3-Butene-1-ol(上述した特定アルコールに該当。ここで、Rは-CH2CH2-である)(東京化成工業社製、13.5mL)とアセトニトリル(400mL)を入れ、氷浴で冷却した。この混合物に、Bromoacetyl bromide(上述した化合物(III)に該当。ここで、X1及びX2は臭素原子である)(東京化成工業社製、20mL)を滴下ロートを使用して、内温4~5℃を維持しつつ約1時間かけ滴下した。同温でさらに約30分攪拌したのち、TLC(薄層クロマトグラフィー)で3-Butene-1-olの消失を確認した。
3Lのビーカーに純水(500mL)を入れ、攪拌しながら得られた反応液を注いだ。反応容器を純水、次いで少量のアセトニトリルで洗い、洗浄した液は混合物に加えた。混合物を室温で5分程度攪拌したのち、CH2Cl2(600mL)で抽出した。混合物を2L分液ロートに入れ、CH2Cl2(600mL)で抽出し、CH2Cl2層を食塩水で洗浄した。CH2Cl2層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾別後、減圧下に濃縮した。残渣の油状物を減圧乾燥し、無色の油状生成物28.6gを得た。
反応生成物の1Hおよび13C NMRスペクトルから、得られた油状生成物は上述した化合物(IV)(ここで、Rは-CH2CH2-であり、Xは臭素原子である)であることが確認された。収率は94%であった。
温度計を装着した500mL3つ口フラスコ内に[IrCl(C8H12)]2(富士フイルム和光純薬製、0.955g)を入れ、反応容器を減圧にして窒素置換した。無水CH2Cl2(148mL)を加えて、反応容器を氷浴で冷却した。内温3~4℃を維持しつつtriethoxysilane(上述した化合物(VI)に該当。ここで、R1、R2及びR3はエトキシ基である)(東京化成工業社製、32mL)を滴下ロートを使用して約30分かけて滴下した。続いて、上述のとおり合成した化合物(IV)(28.6g)のCH2Cl2溶液(15mL)を滴下ロートを使用して約1時間かけて滴下した。同温で30分程度攪拌し、化合物(IV)の消失をTLCで確認した。
3Lビーカー内でSiO2(114g)をAcOEt(酢酸エチル)/n-hexane=20/80の混合溶液500mLに懸濁し、攪拌しながら氷浴で冷却し、この中に反応溶液をゆっくり静かに注いだ。3Lの吸引ビンに15cmの桐山ロートを装着し、桐山ロートのろ紙の上にセライト(富士フイルム 和光純薬工業社のCelite No. 545)を敷いて、吸引しながらセライトを押し固め、約1cmのcelite padとした。クエンチした反応混合物をcelite padでろ過し、SiO2と不溶物を濾別した。ろ過物はAcOEt/n-hexane=20/80の混合溶液500mL、次いでAcOEt/n-hexane=30/70の混合溶液600mLで洗浄した。ろ液を減圧下に濃縮し、粗生成物約46gの薄い褐色の油状物を得た。粗生成物をカラム精製し、薄い黄色の油状物42.46gを得た。
・Yamazen Smart Flash EPLC AI 580S
・Column Size 4L(SiO2 200g)、injection column 2L
・AcOEt/n-hexane=0/100 → 9/91
・UV 254nm
温度計を装着し、減圧にして窒素置換した100mL3つ口フラスコ内に上述のとおり合成した化合物(VII)を入れ、無水THF(テトラヒドロフラン)12mLに溶解し、上述のとおり合成したTs-NHNH-Ts(1.59g)を粉末ロートで加えた。これを-10℃にて冷却し、テトラメチルグアニジン(東京化成工業社製、32mL)の無水THF溶液(1.3mL)を滴下ロートを使用して、内温-5~-3℃を維持しながら約20分かけて滴下した。滴下開始時、Ts-NHNH-Tsは完全には溶解せず、懸濁液となっていたが、滴下していくにつれて、いったんすべて溶解し均一な溶液となった後、徐々に白色の析出物が生じた。同温に冷却したままさらに20分程度攪拌し、TLCで原料がほぼ消失していることを確認した。反応混合物を冷却装置から外し、室温まで自然昇温しながら1時間程度攪拌した。反応混合物は白色析出物を含む黄色の溶液であった。TLCで化合物(VII)の生成物の消失を確認し、反応溶液にEt2O(50mL)を加えた。桐山ロートにSiO2(5g)を敷いて反応混合物をろ過した。ろ過物をEt2O15mLで4回洗浄した。ろ液を洗浄液をすべてあわせて、減圧下に濃縮し、残渣をSiO2カラムで精製した。このようにして黄色の油状物0.674gを得た。
・Yamazen Smart Flash EPLC AI 580S
・Column Size M(SiO2 16g)、injection column S
・AcOEt/n-hexane =0/100 → 17/83
・UV 254nm
<化合物(II)の合成>
実施例1と同様の手順に従って化合物(II)を合成した。
実施例1と同様の手順に従って化合物(IV)を合成した。
化合物(VII)の代わりに上述のとおり合成した化合物(IV)を使用し、テトラメチルグアニジンの代わりにジアザビシクロウンデセンを使用した点以外は、実施例1のジアゾ化工程と同様の手順に従って、反応を行い、油状物を得た。
1H及び13C NMRスペクトルから、得られた油状物は上述した化合物(V)(ここで、Rは-CH2CH2-である)であることが確認された。
化合物(IV)の代わりに上述のとおり合成した化合物(V)を使用し、イリジウム触媒の代わりにKarstedt触媒を使用した点以外は、実施例1のヒドロシリル化工程と同様の手順に従って、反応を行い、油状物を得た。
1H、13C及び29Si NMRスペクトルから、得られた油状物は上述した化合物(I)(ここで、Aは-CH2CH2CH2CH2-であり、R1、R2及びR3はエトキシ基である)(特定シランカップリング剤)であることが確認された。
triethoxysilaneの代わりにmethyldiethoxysilane(上述した化合物(VI)に該当。ここで、R1、R2及びR3のうち2つはエトキシ基であり、1つはメチル基である)を使用した点以外は、実施例1と同様の手順に従って、各工程を行い、油状物を得た。
1H、13C及び29Si NMRスペクトルから、得られた油状物は上述した化合物(I)(ここで、Aは-CH2CH2CH2CH2-であり、R1、R2及びR3のうち2つはエトキシ基であり1つはメチル基である)(特定シランカップリング剤)であることが確認された。収率(ジアゾ化工程)は51%であった。
<化合物(II)の合成>
実施例1と同様の手順に従って化合物(II)を合成した。
実施例1と同様の手順に従って化合物(IV)を合成した。
化合物(VII)の代わりに上述のとおり合成した化合物(IV)を使用し、テトラメチルグアニジンの代わりにジアザビシクロウンデセンを使用した点以外は、実施例1のジアゾ化工程と同様の手順に従って、反応を行い、油状物を得た。
1H及び13C NMRスペクトルから、得られた油状物は上述した化合物(V)(ここで、Rは-CH2CH2-である)であることが確認された。
化合物(IV)の代わりに上述のとおり合成した化合物(V)を使用し、イリジウム触媒の代わりにKarstedt触媒を使用し、triethoxysilaneの代わりにmethyldiethoxysilane(上述した化合物(VI)に該当。ここで、R1、R2及びR3のうち2つはエトキシ基であり、1つはメチル基である)を使用した点以外は、実施例1のヒドロシリル化工程と同様の手順に従って、反応を行い、油状物を得た。
1H、13C及び29Si NMRスペクトルから、得られた油状物は上述した化合物(I)(ここで、Aは-CH2CH2CH2CH2-であり、R1、R2及びR3のうち2つはエトキシ基であり1つはメチル基である)(特定シランカップリング剤)であることが確認された。収率(ヒドロシリル化工程)は2%であった。
Claims (1)
- 下記化合物(III)とCH2=CH-R-OHで表される化合物(ただし、Rは、ヘテロ原子を有していてもよく、置換基を有していてもよい、炭素数1~24の、2価の、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す)とを反応させることで、下記化合物(IV)を合成する、ビニル基導入工程と、
前記化合物(IV)と下記化合物(VI)とをイリジウム触媒を用いて反応させることで、下記化合物(VII)を合成する、ヒドロシリル化工程と、
下記化合物(II)と前記化合物(VII)とを反応させることで、下記化合物(I)であるシランカップリング剤を合成する、ジアゾ化工程とを備える、シランカップリング剤の製造方法。
化合物(III)
化合物(III)において、X1及びX2は、それぞれ独立に、ハロゲン原子を表す。
化合物(IV)
前記化合物(IV)において、Rは、ヘテロ原子を有していてもよく、置換基を有していてもよい、炭素数1~24の、2価の、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。
化合物(VI)
化合物(VI)において、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、置換基を表す。ただし、R1、R2及びR3のうち少なくとも1つはアルコキシ基である。
化合物(VII)
化合物(VII)において、Aは、ヘテロ原子を有していてもよく、置換基を有していてもよい、炭素数3~26の、2価の、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表し、R1、R2及びR3の定義は、前記化合物(VI)のR1、R2及びR3と同じであり、Xの定義は、前記化合物(IV)のXと同じである。
化合物(II)
化合物(II)において、Tsはトシル基を表す。
化合物(I)
化合物(I)において、Aの定義は、前記化合物(VII)のAと同じであり、R1、R2及びR3の定義は、前記化合物(VI)のR1、R2及びR3と同じである。
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