JP7724177B2 - 保持装置 - Google Patents
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Description
(1)本明細書によって開示される保持装置は、対象物を保持する第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、前記第1表面に開口する流出口と前記第2表面に開口する流入口とを有して内部にガスが流通可能なガス流路と、を有する板状部材を備える保持装置であって、前記ガス流路のうち前記流出口または前記流入口に隣接する少なくとも一部が、内周面にねじ溝を有し、かつ、前記第1表面に対して垂直方向に延びるねじ穴を有し、前記板状部材は、外周面にねじ山を有し、前記ねじ穴の内部にねじ付けられる中実のねじ部材をさらに備え、前記ねじ穴の前記内周面と前記ねじ部材の外周面との隙間に前記ガスが流通可能となっている。
本明細書によって開示される技術の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施形態を、図1から図5を参照しつつ説明する。本実施形態の保持装置1は、対象物である半導体ウェハW(以下「ウェハW」と略記する)を所定の処理温度(例えば、50℃~400℃)に加熱しながら、静電引力によって吸着し保持する静電チャックである。静電チャックは、例えば減圧されたチャンバ内でプラズマを用いてエッチング等の処理を行うプロセスにおいて、ウェハWを載置するテーブルとして使用される。
保持装置1は、図1に示すように、セラミック基板10(板状部材の一例)と、セラミック基板10に接合層50を介して接合されるベース部材40と、を備える。
セラミック基板10は、図2に示すように、全体として円板状をなす基板本体11と、基板本体11に組み付けられるねじ部材21A、21Bと、を備えている。基板本体11は、絶縁性を有し、例えば、窒化アルミニウムやアルミナを主成分とするセラミックスにより形成されている。なお、ここでいう主成分とは、含有割合(重量割合)の最も多い成分を意味する。基板本体11の直径は、例えば50mm~500mm程度(通常は200mm~350mm程度)であり、厚みは、例えば1mm~10mm程度である。
ベース部材40は、図1および図3に示すように、主として金属(アルミニウム、アルミニウム合金等)により構成されるベース本体41と、ベース本体41に埋設されるインシュレータ44とによって構成される円板状の部材である。ベース部材40は、セラミック基板10よりも大きな径を有すると共に、所定の厚みを有する。ベース部材40の直径は、例えば220mm~550mm程度(通常は220mm~350mm程度)であり、ベース部材40の厚みは、例えば20mm~40mm程度である。ベース部材40は、セラミック基板10の第2表面S2に対向する第3表面S3と、第3表面S3とは反対側の第4表面S4とを有している。
保持装置1は、例えば半導体製造装置の一部として使用される。保持装置1を半導体製造装置のチャンバ内に設置し、セラミック基板10の第1表面S1上にウェハWを載置する。チャック電極として機能する第1電極17Aへの給電が行われると、静電引力が生じて第1表面S1にウェハWが吸着される。また、チャンバ内に原料ガスが導入され、ベース部材40に高周波電力が印加されると、プラズマが発生し、ウェハWにバイアス電圧が生じて処理が行われる。
以上のように本実施形態によれば、保持装置1は、ウェハWを保持する第1表面S1と、第1表面S1の反対側に位置する第2表面S2と、第1表面S1に開口する流出口13Eと第2表面S2に開口する流入口14Eとを有して内部にガスが流通可能なガス流路12と、を有するセラミック基板10を備える。ガス流路12のうち流出口13Eに隣接する部分が、内周面にねじ溝16を有し、かつ、第1表面S1に対して垂直方向に延びる流出路13となっており、流入口14Eに隣接する部分が、内周面にねじ溝16を有し、かつ、第1表面S1に対して垂直方向に延びる流入路14となっている。セラミック基板10は、外周面にねじ山22を有し、流出路13および流入路14の内部にそれぞれねじ付けられる中実の第1のねじ部材21Aおよび第2のねじ部材21Bをさらに備えている。流出路13の内周面と第1のねじ部材21Aの外周面との隙間、および、流入路14の内周面と第2のねじ部材21Bの外周面との隙間に、それぞれガスが流通可能となっている。
変形例1の保持装置60は、図6に示すように、セラミック基板61に備えられる第1のねじ部材62の一部が、接合層63が有する貫通孔64の内部に配されている点で、実施形態1と異なる。
実施形態2の保持装置70は、ガス流路73の構成が実施形態1と異なる。本実施形態の保持装置70に備えられるセラミック基板71は、図7に示すように、円板状の基板本体72と、基板本体72に組み付けられるねじ部材75とを備えている。
変形例2の保持装置80は、図9に示すように、セラミック基板81に備えられるねじ部材82の一部が、接合層83に設けられた貫通孔84の内部に配されている点で、実施形態2と異なる。
(1)上記実施形態および変形例では、ねじ部材21A、21B、62、75、82が接着剤31、77により基板本体11、72に固定されていたが、ねじ部材が接着剤により固定されていなくても構わない。
(2)実施形態2および変形例2では、接着剤77が2箇所に配されていたが、接着剤は周方向に間隔を空けて3箇所以上配されていても構わない。
(3)本開示は、上記実施形態で例示した静電チャックに限らず、セラミック基材の表面上に対象物を保持する他の保持装置(例えば、加熱装置等)にも同様に適用可能である。
(4)上記実施形態では、ベース部材40に高周波電力が印加されていたが、セラミック基板に備えられる電極に高周波電力が印加される場合であっても、本明細書によって開示される技術を適用できる。
(5)上記実施形態では、連通流路の大部分を挟む第1電極17Aと第2電極17Bのうち第1電極17Aがチャック電極となっていたが、連通流路の大部分を挟む電極とは別に(例えば、第1電極17Aより第1表面S1側に)チャック電極が設けられていても構わない。
(6)上記実施形態では、流出路13の内部に配される第1ねじ部材21Aの一端部(図3の下端部)は、セラミック基板10において第1接続口15E1よりも第1表面S1から離れた領域(図3において連通流路15よりも下側の領域)に埋設されていたが、ねじ部材は、連通流路よりも第1表面側の領域と、連通流路の内部とに配され、連通流路よりも第1表面S1から離れた領域には配されていなくても構わない。あるいは、ねじ部材は、連通流路よりも第1表面側の領域にのみ配され、連通流路の内部と、連通流路よりも第1表面から離れた領域には配されていなくても構わない。また、上記実施形態では、流入路14の内部に配される第2ねじ部材21Bの一端部(図3の上端部)は、セラミック基板10において第1接続口15E1よりも第1表面S1側の領域(図3において連通流路15よりも上側の領域)に埋設されていたが、ねじ部材は、連通流路よりも第1表面から離れた領域と、連通流路の内部とに配され、連通流路よりも第1表面S1側の領域には配されていなくても構わない。あるいは、ねじ部材は、連通流路よりも第1表面から離れた領域にのみ配され、連通流路の内部と、連通流路よりも第1表面側の領域には配されていなくても構わない。
(7)上記実施形態では、ねじ部材21A、21Bにおけるねじ山22の頂部22Tが、ねじ軸Axに平行な平面となっていたが、ねじ部材におけるねじ山の頂部に平面が設けられておらず、尖った形状となっていても構わない。ねじ山の頂部が尖った形状であれば、異常放電の生じやすい、第1表面に対して垂直方向に延びる空所の大きさを最低限とすることができる。
10、61、71、81:セラミック基板(板状部材)
11、72:基板本体
12:ガス流路
13:流出路(ねじ穴、第1のねじ穴)
13E、73E1:流出口
14:流入路(ねじ穴、第2のねじ穴)
14E、73E2:流入口
15:連通流路
15E1:第1接続口
15E2:第2接続口
16、74:ねじ溝
16B:溝底面
17A:第1電極
17B:第2電極
21A、62:第1のねじ部材(ねじ部材)
21B:第2のねじ部材(ねじ部材)
22、76:ねじ山
22T:頂部
31、77:接着剤
40:ベース部材
41:ベース本体
42:冷媒流路
43:埋設孔
44:インシュレータ
45:ガス供給路
50、63、83:接合層
51、64:貫通孔
73:ガス流路(ねじ穴)
75、82:ねじ部材
Ax:ねじ軸
G:ギャップ
S1:第1表面
S2:第2表面
S3:第3表面
S4:第4表面
W:ウェハ
WI:頂部の幅
Claims (6)
- 対象物を保持する第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、前記第1表面に開口する流出口と前記第2表面に開口する流入口とを有して内部にガスが流通可能なガス流路と、を有する板状部材を備える保持装置であって、
前記ガス流路のうち前記流出口または前記流入口に隣接する少なくとも一部が、内周面にねじ溝を有し、かつ、前記第1表面に対して垂直方向に延びるねじ穴を有し、
前記板状部材は、外周面にねじ山を有し、前記ねじ穴の内部にねじ付けられる中実のねじ部材をさらに備え、
前記ねじ穴の前記内周面と前記ねじ部材の外周面との隙間に前記ガスが流通可能となっており、
前記ガス流路が、前記流出口に隣接する第1の前記ねじ穴と、前記流入口に隣接する第2の前記ねじ穴と、前記第1のねじ穴の前記内周面に開口する第1接続口と前記第2のねじ穴の前記内周面に開口する第2接続口とを有して前記1のねじ穴と前記第2のねじ穴とを連通させる連通流路とを有し、
前記第1のねじ穴の内部に第1の前記ねじ部材が配され、前記第2のねじ穴の内部に第2の前記ねじ部材が配されている、保持装置。 - 前記第1のねじ穴の内周面のうち前記第1接続口よりも前記第1表面から離れた領域、および、前記第2のねじ穴の内周面のうち前記第2接続口よりも前記第2表面から離れた領域には、前記第1のねじ部材および前記第2のねじ部材の外周面との隙間を埋める接着剤がそれぞれ配されている、請求項1に記載の保持装置。
- 対象物を保持する第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、前記第1表面に開口する流出口と前記第2表面に開口する流入口とを有して内部にガスが流通可能なガス流路と、を有する板状部材を備える保持装置であって、
前記ガス流路のうち前記流出口または前記流入口に隣接する少なくとも一部が、内周面にねじ溝を有し、かつ、前記第1表面に対して垂直方向に延びるねじ穴を有し、
前記板状部材は、外周面にねじ山を有し、前記ねじ穴の内部にねじ付けられる中実のねじ部材をさらに備え、
前記ねじ穴の前記内周面と前記ねじ部材の外周面との隙間に前記ガスが流通可能となっており、
前記ガス流路が、前記流出口から前記第1表面に対して垂直に延びて前記流入口に至るねじ穴となっているとともに、
前記第2表面に接着性を有する接合層を介して接合されるベース部材をさらに備え、
前記接合層が、前記流出口に連通するとともに前記流出口よりも内径の小さい貫通孔を有し、
前記ベース部材が、前記貫通孔に連通するガス供給路を有し、
前記接合層の表面と前記ねじ部材との間には隙間があり、
前記ねじ穴の内周面には、前記ねじ部材の外周面との隙間を埋める接着剤が周方向に間隔を空けて複数箇所に配されている、保持装置。 - 対象物を保持する第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、前記第1表面に開口する流出口と前記第2表面に開口する流入口とを有して内部にガスが流通可能なガス流路と、を有する板状部材を備える保持装置であって、
前記ガス流路のうち前記流出口または前記流入口に隣接する少なくとも一部が、内周面にねじ溝を有し、かつ、前記第1表面に対して垂直方向に延びるねじ穴を有し、
前記板状部材は、外周面にねじ山を有し、前記ねじ穴の内部にねじ付けられる中実のねじ部材をさらに備え、
前記ねじ穴の前記内周面と前記ねじ部材の外周面との隙間に前記ガスが流通可能となっており、
前記ガス流路が前記流出口から前記第1表面に対して垂直に延びて前記流入口に至るねじ穴となっているとともに、
前記第2表面に接着性を有する接合層を介して接合されるベース部材をさらに備え、
前記接合層が、前記流出口に連通する貫通孔を有し、
前記ベース部材が、前記貫通孔に連通するとともに前記貫通孔よりも内径の小さいガス供給路を有し、
前記ねじ部材の一部が前記貫通孔の内部に配されており、前記貫通孔の内周面と前記ねじ部材の外周面との隙間に前記ガスが流通可能となっており、
前記ベース部材の表面と前記ねじ部材との間には隙間があり、
前記貫通孔の内周面には、前記ねじ部材の外周面との隙間を埋める接着剤が周方向に間隔を空けて複数箇所に配されている、保持装置。 - 前記ねじ山の頂部は、前記ねじ部材のねじ軸に平行な面となっており、前記ねじ溝の溝底面は、凹面となっている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の保持装置。
- 対象物を保持する第1表面と、前記第1表面の反対側に位置する第2表面と、前記第1表面に開口する流出口と前記第2表面に開口する流入口とを有して内部にガスが流通可能なガス流路と、を有する板状部材を備える保持装置であって、
前記ガス流路のうち前記流出口または前記流入口に隣接する少なくとも一部が、内周面にねじ溝を有し、かつ、前記第1表面に対して垂直方向に延びるねじ穴を有し、
前記板状部材は、外周面にねじ山を有し、前記ねじ穴の内部にねじ付けられる中実のねじ部材をさらに備え、
前記ねじ穴の前記内周面と前記ねじ部材の外周面との隙間に前記ガスが流通可能となっており、
前記ガス流路は、前記流出口に隣接する流出路と、前記流入口に隣接する流入路と、前記流出路と前記流入路とを繋ぐ連通流路とを有しており、
前記連通流路は、前記第1表面に対して平行方向となるように形成され、
前記流出路または前記流入路の少なくとも一方が、内周面に前記ねじ溝を有し、かつ、前記垂直方向に延びる前記ねじ穴を有する、保持装置。
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