JP7724704B2 - 安全装置、及び安全装置の作動方法 - Google Patents
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Description
バッグを膨張展開させる前は、前記第1開閉部が前記閉状態であり、前記エアバッグを膨張展開させるときは、前記適切な量の水素が前記点火部に供給されるように、前記第1開閉部が一時的に前記閉状態から前記開状態に切り替わる、安全装置である。
前記第2容器から前記導入部へ酸素を導く第2流路と、前記第2流路に設けられる第2開閉部と、を更に備え、前記エアバッグを膨張展開させる前は、前記第2開閉部が前記第2流路を遮断し、前記エアバッグを膨張展開させるときは、前記第2開閉部が前記第2流路を開通させてもよい。
1容器の収容空間の上端部と同等又は同等以上の高さ位置に設けられてもよい。
図1は、実施形態1に係る安全装置50を備える車両100を模式的に示す概略構成図である。図1において、車両の前後方向(奥行方向)及び左右方向(幅方向)を矢印で示している。図1に示すように、車両100は、水素燃料エンジン10と、水素タンク20と、供給管30と、センサ部40と、安全装置50と、制御装置60と、を備える。
本実施形態に係る車両100は、水素を駆動源として走行する自動車である。より具体的には、車両100は、水素を燃料とする水素燃料エンジン10を備えた、いわゆる水素燃料自動車である。
水素燃料エンジン10は、水素を燃焼させることで車両100の走行エネルギーを得る。水素燃料エンジン10の構成は公知の水素燃料自動車に用いられるエンジンと同様であるため、詳細な説明は省略する。
水素タンク20は、加圧された状態の水素ガスが充填された容器である。水素タンク20は、水素燃料エンジン10の水素供給源として機能する。また、後述するように、水素タンク20は、安全装置50の水素供給源としての機能も兼ねている。そのため、水素タンク20には、安全装置50の作動に対して適切な量(後述)を超える水素ガスが充填されている。水素タンク20は、本開示に係る「第1容器」の一例に相当する。なお、本開示に係る技術において、第1容器に収容される水素の状態は気体に限定されない。本開示に係る技術では、液体の状態の水素が第1容器に充填されてもよい。
供給管30は、ガスが流通可能な導管であり、水素タンク20と水素燃料エンジン10とを接続している。水素タンク20に充填された水素ガスは、供給管30を介して水素燃料エンジン10に供給される。
センサ部40は、車両100に関する情報を検出する手段である。一例として、センサ40部は、複数のセンサを含んで構成されている。センサ部40は、例えば、車速、走行距離、ブレーキの動作状態、方向指示器の動作状態、及び操舵状態、ヨーレート、重力(G)など、自車両の状態を検出するセンサを含んでもよい。また、センサ部40は、例えば、カメラで車両100の周囲を撮影し、撮影画像を画像処理して障害物を検出する装置、レーザレーダ、及びミリ波レーダ等、障害物を検出するレーダ装置など、自車両(車両100)の周囲に存在する他車両や障害物の状態を検出するセンサを含んでもよい。
安全装置50は、車両100が衝突するときや車両の衝突が予測されるときに符号1で示すエアバッグを膨張させ、車外の障害物(衝突物)と車両100の構造体との間にエアバッグ1を展開させることで衝撃から乗員を保護する。図1に示すように、安全装置50は、エアバッグ1と、第1導管2と、イニシエータ3と、第1流路4と、水蒸気流路5と、導入部6と、第1バルブB1と、を備える。
エアバッグ1は、水蒸気が供給されることで膨張展開する袋体である。エアバッグ1は、例えば、車両100が前面衝突(前突)したときの衝撃から乗員を保護するフロント用のエアバッグであってもよいし、車両100が側面衝突(側突)したときの衝撃から乗員を保護するサイド用のエアバッグであってもよい。更には、歩行者保護用のエアバッグであってもよい。また、安全装置50は、複数のエアバッグ1を含んで構成されてもよい。
第1導管2は、ガスが流通可能な導管であり、水素タンク20とエアバッグ1とを接続している。第1導管2は、符号201で示す水素タンク20の排出口と符号11で示すエアバッグ1の供給口とを接続することで、水素タンク20とエアバッグ1とを連通する。第1導管2の内部空間は、エアバッグ1にガス(水素ガス、酸素ガス、及び水蒸気)を供給するための流路を形成する。
イニシエータ3は、制御装置60の制御に応じて作動し、水素ガスと酸素ガスとの混合流体を着火することで、エアバッグ1に供給するための水蒸気を生成する。図1に示すように、イニシエータ3は、第1導管2に配設されている。本実施形態に係るイニシエータ3は、電気式の点火器として構成されている。イニシエータ3は、本開示に係る「点火部」の一例に相当する。本開示に係る点火部は、電気式の点火器に限定されない。
図1に示すように、第1流路4は、第1導管2の内部空間のうち水素タンク20の排出口201からイニシエータ3までの領域である。つまり、第1流路4は、水素タンク20からイニシエータ3へ水素ガスを導く流路である。水素タンク20に充填された水素ガスは、第1流路4を流れることで水素タンク20からイニシエータ3に供給される。ここで、図1の符号41は、第1流路4の流入口である。流入口41は、即ち、ガスの流動方向における第1流路4の上流端であり、本例では水素タンク20の排出口201と一致する。
図1に示すように、第1バルブB1は、第1流路4に設けられている。第1バルブB1は、制御装置60の制御に応じて開閉することで、イニシエータ3への水素ガスの供給と供給の停止とを切り替える。第1バルブB1は、本開示に係る「第1開閉部」の一例に相当する。本実施形態に係る第1バルブB1は、例えば、電気的に駆動するゲート弁である。第1バルブB1の駆動方式としては、例えば、ソレノイドで駆動する電磁弁やモーターで駆動する電動弁が挙げられる。但し、本開示に係る第1開閉部は、これらに限定されない。
図1に示すように、導入部6は、第1流路4における第1バルブB1よりも下流側で、且つイニシエータ3と第1バルブB1との間の位置に設けられている。導入部6は、第1流路4の外部(第1導管2の外部)の大気中(外気)から空気を第1流路4に導入するように構成されている。これにより、空気に含まれる酸素ガスが第1流路4に導入され、第1流路4を流れる水素ガスに酸素ガスが混合される。本実施形態では、第1流路4の外部の大気中の空気が、本開示に係る「酸素供給源」の一例に相当する。
よりも狭くなっている。そのため、第1流路4を流れる水素ガスは、流路の狭い連通口61付近において流速を増加させる。水素ガスの流速が増加すると、ベンチュリー効果によって絞り部63において第1流路4内の圧力低下が生じる。
図1に示すように、水蒸気流路5は、第1導管2の内部空間のうちイニシエータ3からエアバッグ1(より詳しくは、供給口11)までの領域である。つまり、水蒸気流路5は、イニシエータ3の作動により生成された水蒸気をイニシエータ3からエアバッグ1へ導く流路である。
制御装置60は、プログラムを実行することによって、センサ部40から取得した情報に基づいて安全装置50の第1バルブB1やイニシエータ3を制御する。制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はF
PGA(Field-Programmable Gate Array)などのプロセッサ、及びRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などの主記憶部をハードウェアとして含ん
で構成される。
情報取得部601は、例えば、車速、走行距離、ブレーキの動作状態、方向指示器の動作状態、及び操舵状態、ヨーレート、重力(G)などの、自車両の状態を示す情報や、対向車や障害物の有無などの、自車両(車両100)の周囲の状態を示す情報を取得する。
以下、本実施形態に係る安全装置50においてエアバッグ1が膨張展開する動作について、図1を参照しながら説明する。本例では、走行中の車両100が衝突を回避できない場合(より詳細には、衝突が不可避であることが予測される場合)のエアバッグ1の膨張展開動作について説明する。
な膨張展開」とは、エアバッグが破裂せず且つクッション性を発揮できる程度に膨張展開することを意味する。そのため、水素ガスや酸素ガスの「適切な量(以下、適量とも呼ぶ)」とは、「エアバッグが破裂せず且つクッション性を発揮できる程度の量の水蒸気を生成できる量」を意味する。イニシエータ3に供給される水素ガスの量が適量未満である場合、エアバッグ1がクッション性を発揮できる程度の量の水蒸気を生成できず、イニシエータ3に供給される水素ガスの量が適量を超える場合、過剰な量の水蒸気が生成されてエアバッグ1が破裂することが懸念される。水素ガスの適量は、所定の範囲を有するように定めることができる。
図6は、実施形態1に係る安全装置50の作動方法を説明するための図である。図6に
示すように、安全装置50の作動方法は、準備工程(ステップS10)と、切替工程(ステップS20)と、混合工程(ステップS30)と、着火工程(ステップS40)と、を含む。
以上のように、実施形態1に係る安全装置50は、水蒸気が供給されることで膨張展開するエアバッグ1と、水素ガスと酸素ガスとの混合流体を着火することでエアバッグ1に供給するための水蒸気を生成するイニシエータ3と、エアバッグ1の膨張展開に対して適切な量を超える量の水素ガスが加圧された状態で充填された水素タンク20からイニシエータ3へ水素ガスを導く第1流路4と、第1流路4に設けられ、水素タンク20からの水素ガスの流れを遮断する閉状態と水素タンク20からの水素ガスの流れを開通させる開状態とを切替可能な第1バルブB1と、第1流路4における第1バルブB1よりも下流側の位置に設けられ、酸素ガスを第1流路4に導入することで第1流路4を流れる水素ガスに酸素ガスを混合させる導入部6と、第1流路4により生成された水蒸気を第1流路4からエアバッグ1に導く水蒸気流路5と、を備える。そして、エアバッグ1を膨張展開させる前は、第1バルブB1が閉状態であり、エアバッグ1を膨張展開させるときは、適切な量の水素ガスがイニシエータ3に供給されるように、第1バルブB1が一時的に閉状態から開状態に切り替わる。
以下、実施形態1の変形例について説明する。変形例の説明では、図1~図6で説明した態様との相違点を中心に説明し、同様の点については詳細な説明は割愛する。
図7は、実施形態1の変形例1に係る第1バルブB1の閉状態を説明するための図である。図8は、実施形態1の変形例1に係る第1バルブB1の開状態を説明するための図である。図7及び図8では、符号A1で示す回動軸に直交する断面が図示されている。図7及び図8に示すように、変形例1に係る第1バルブB1は、第1流路4における水素ガスの流入口41に設けられている。変形例1に係る第1バルブB1は、ケーシングB11と回転子B12とを有し、回転子B12がケーシングB11内を回動軸A1回りに回動することで閉状態と開状態とを切り替える、回転式バルブとして構成されている。
素ガスや酸素ガスがイニシエータ3側へ円滑に流れる。これは、閉状態にある第1バルブB1を介して第1流路4が外部と連通しているためである。このような変形例1によれば、第1導管2(第1流路4や水蒸気流路5)に水素ガスが残留することを抑制できる。これにより、例えば、安全装置50の作動後にイニシエータ3が誤作動した場合であっても、水素ガスの着火を防ぐことができる。
図9は、実施形態1の変形例2に係る安全装置50を説明するための図である。図9において、車両の前後方向(奥行方向)及び上下方向(高さ方向)を矢印で示している。図9の符号202は、水素タンク20において水素ガスが収容される収容空間を示している。図9に示すように、変形例2に係る第1バルブB1は、第1流路4の流入口41に設けられている。また、変形例2に係る第1流路4は、上流から下流に向かうに従って位置が高くなるように傾斜して設けられている。また、変形例2では、第1流路4の流入口41が水素タンク20の収容空間202の上端部よりも高い位置に設けられている。
以下、実施形態2に係る安全装置50Aについて説明する。実施形態2の説明では、図1~図10で説明した実施形態1に係る安全装置50との相違点を中心に説明し、同様の点については詳細な説明は割愛する。図11は、実施形態2に係る安全装置50Aを備える車両100Aを模式的に示す概略構成図である。図11に示すように、実施形態2に係る安全装置50Aは、酸素タンク7と第2導管8と第2流路9と第2バルブB2とを備える点が、実施形態1に係る安全装置50との主な相違点である。
化が可能となる。実施形態2では、酸素タンク7が、本開示に係る「酸素供給源」としての「第2容器」の一例に相当する。なお、本開示に係る技術において、第2容器に収容される酸素の状態は気体に限定されない。本開示に係る技術では、液体の状態の酸素が第2容器に充填されてもよい。
ルブとして構成された第2バルブB2は、イニシエータB22に収容された火薬を着火させる電流のみによって作動可能であるため、電磁弁と比較すると小さい電力で作動可能である。なお、パイロ式バルブの構成として、第2バルブB2は、例えば米国特許公報5622381や米国特許公報6131948に示されるように、作動時に飛翔する飛翔体を含んだイニシエータを使用し、飛翔体の飛翔によって破裂板を開裂させるものであってもよいし、例えば特開2021-079918に示されるように、イニシエータを作動させてピストンを移動させることによって流路を開通させるものであってもよい。
以上、本開示の好適な実施形態について説明したが、本明細書に開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。
3 イニシエータ(点火部の一例)
4 第1流路
5 水蒸気流路
6 導入部
7 酸素タンク(第2容器の一例)
9 第2流路
20 水素タンク(第1容器の一例)
50 安全装置
100 車両
B1 第1バルブ(第1開閉部の一例)
B2 第2バルブ(第2開閉部の一例)
Claims (13)
- 水蒸気が供給されることで膨張展開するエアバッグと、
水素と酸素との混合流体を着火することで前記エアバッグに供給するための水蒸気を生成する点火部と、
前記エアバッグの膨張展開に対して適切な量を超える量の水素が加圧された状態で充填された第1容器から前記点火部へ水素を導く第1流路と、
前記第1流路に設けられる第1開閉部であって、前記第1容器からの水素の流れを遮断する閉状態と前記第1容器からの水素の流れを開通させる開状態とを切替可能な第1開閉部と、
前記第1流路における前記第1開閉部よりも下流側の位置に設けられ、酸素供給源から供給される酸素を前記第1流路に導入することで前記第1流路を流れる水素に酸素を混合させる導入部と、
前記点火部により生成された水蒸気を前記点火部から前記エアバッグに導く水蒸気流路と、を備え、
前記エアバッグを膨張展開させる前は、前記第1開閉部が前記閉状態であり、
前記エアバッグを膨張展開させるときは、前記適切な量の水素が前記点火部に供給されるように、前記第1開閉部が一時的に前記閉状態から前記開状態に切り替わる、
安全装置。 - 前記エアバッグを膨張展開させるときは、前記第1開閉部は、前記開状態になってから所定時間の経過後に前記閉状態に切り替わる、
請求項1に記載の安全装置。 - 前記エアバッグを膨張展開させるときは、前記第1流路に前記混合流体が流れているタイミングで前記点火部が作動する、
請求項1又は2に記載の安全装置。 - 前記酸素供給源は、前記第1流路の外部の、大気中の空気であり、
前記導入部は、前記第1流路の外部から前記第1流路の内部への空気の流入を許容すると共に前記第1流路の内部から前記第1流路の外部への流体の流出を阻止するように構成されている、
請求項1から3の何れか一項に記載の安全装置。 - 前記導入部は、前記第1流路を画定する管壁に形成され前記第1流路の内部と外部とを連通する連通口と、前記連通口を開閉可能に設けられた逆止弁と、前記第1流路において一部の断面積が前記一部の前後部分の断面積よりも小さくなるように前記管壁に設けられた絞り部と、を含み、
前記第1流路の前記一部を水素が通過するときに生じる圧力低下によって、前記逆止弁が開いて前記第1流路の内部へ空気が流入する、
請求項4に記載の安全装置。 - 酸素が充填された前記酸素供給源としての第2容器と、
前記第2容器から前記導入部へ酸素を導く第2流路と、前記第2流路に設けられる第2開閉部と、を更に備え、
前記エアバッグを膨張展開させる前は、前記第2開閉部が前記第2流路を遮断し、
前記エアバッグを膨張展開させるときは、前記第2開閉部が前記第2流路を開通させる、
請求項1から3の何れか一項に記載の安全装置。 - 前記導入部は、前記第1流路における前記第1開閉部よりも下流側の位置であって、前記第1開閉部から前記導入部までの流路長よりも前記導入部から前記点火部までの流路長の方が短くなるような位置に設けられている、
請求項1から6の何れか一項に記載の安全装置。 - 前記第1開閉部は、前記第1流路における水素の流入口に設けられている、
請求項1から7の何れか一項に記載の安全装置。 - 前記第1開閉部は、前記閉状態において、前記第1流路の内部と前記第1流路の外部の大気とを連通することで、前記第1流路の外部から前記第1流路の内部への空気の流入を許容する、
請求項8に記載の安全装置。 - 前記第1流路は、上流から下流に向かうに従って位置が高くなるように設けられている、
請求項8又は9に記載の安全装置。 - 前記第1流路における水素の流入口は、前記第1容器の収容空間の上端部と同等又は同等以上の高さ位置に設けられている、
請求項1から10の何れか一項に記載の安全装置。 - 前記安全装置は、車両に設置され、
前記車両は、前記第1容器に充填された水素を駆動源として用いる、
請求項1から11の何れか一項に記載の安全装置。 - 水蒸気が供給されることで膨張展開するエアバッグと、水素と酸素との混合流体を着火することで前記エアバッグに供給するための水蒸気を生成する点火部と、前記エアバッグの膨張展開に適切な量を超える量の水素が加圧された状態で充填された第1容器から前記点火部へ水素を導く第1流路と、前記第1流路に設けられた第1開閉部と、前記第1流路における前記第1開閉部よりも下流側の位置に設けられた導入部と、前記点火部により生成された水蒸気を前記点火部から前記エアバッグに導く水蒸気流路と、を備える安全装置を用意することと、
前記適切な量の水素が前記点火部に供給されるように、前記第1容器からの水素の流れを遮断する閉状態から前記第1容器からの水素の流れを開通させる開状態へと前記第1開閉部を一時的に切り替えることと、
酸素供給源から供給される酸素を前記導入部によって前記第1流路に導入することで前記第1流路を流れる水素に酸素を混合させることと、
水素と酸素との混合流体を前記点火部によって着火することで水蒸気を生成することと、を含む、
安全装置の作動方法。
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