JP7740119B2 - 接続機構及び接続方法 - Google Patents

接続機構及び接続方法

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Description

本開示は、バスバー同士の接続機構及び接続方法に関する。
従来、比較的大きな電流を導通させるためにバスバーを用いた回路が車両に搭載されている。また、近年は、車両機能の拡大と共に、バスバーに流れる電流値も大きくなりつつある。
一方、特許文献1には、開閉可能な接点と、該接点の開閉を切り替える励磁コイルとを有するリレーを備え、該リレーの接点をバスバーと電気的に接続し、該バスバーに放熱機構を備えることで、バスバーを電流経路と放熱経路とに兼用できる電源装置が開示されている。
特開2014-79093号公報
上述のようなバスバーに、他のバスバーを接続させる場合、一般には、超音波溶着、TOX(登録商標)のカシメ、レーザー接合等の特殊な手法が用いられる。
このような手法は、特殊な装置を必要とすることから、作業コストの増加を招く。しかしながら、特許文献1の電源装置ではこのような問題について考慮されておらず、解決できない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より簡単及び低コストにてバスバー同士を接続させる接続機構及び接続方法を提供することにある。
本開示の実施形態に係る接続機構は、バスバー同士を接続させる接続機構であって、少なくとも一方のバスバーを厚み方向に貫通する貫通筒部を備えており、前記貫通筒部は、軸長に沿う断面視でフック形状を成して前記バスバー同士の重畳方向に付勢する付勢端部を有する。
本開示の実施形態に係る接続方法は、バスバー同士を接続させる接続方法であって、少なくとも一方のバスバーを厚み方向に貫通する貫通孔に貫通筒部を挿入し、前記貫通筒部の端部に加圧処理を施し、前記貫通筒部の軸長に沿う断面視でフック形状を成すよう、前記端部を湾曲させる。
を備える。
本開示によれば、より簡単及び低コストにてバスバー同士を接続させる接続機構及び接続方法を提供できる。
実施形態1に係る接続機構の一例を示す図である。 図1のII-II線による断面図である。 実施形態1に係る接続方法を説明する説明図である。 実施形態1に係る接続方法を説明する説明図である。 実施形態2に係る接続機構の構成を示す部分的断面図である。 実施形態3に係る接続機構の構成を示す部分的断面図である。 接続機構の他例を示す図である。 実施形態4に係る接続機構の一例を示す図である。 図8のIX-IX線による断面図である。 実施形態4に係る接続方法を説明する説明図である。 実施形態4に係る接続方法を説明する説明図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の実施形態に係る接続機構は、バスバー同士を接続させる接続機構であって、少なくとも一方のバスバーを厚み方向に貫通する貫通筒部を備えており、前記貫通筒部は、軸長に沿う断面視でフック形状を成して前記バスバー同士の重畳方向に付勢する付勢端部を有する。
本実施形態にあっては、前記貫通筒部の前記付勢端部は、軸長に沿う断面視でフック形状を成しており、前記バスバー同士の重畳方向に前記一方のバスバーを付勢する。従って、バスバー同士の接続状態が保持でき、バスバー同士の電気的接続を確実に確保できる。
(2)本開示の実施形態に係る接続機構は、前記貫通筒部は前記一方のバスバーに形成された第1貫通孔に挿入されており、前記バスバー同士の対向面と反対側の外面から、前記付勢端部が突出されており、前記付勢端部の先端部は、前記一方のバスバーの外面側に折り返され、前記外面と接している。
本実施形態にあっては、前記付勢端部が前記一方のバスバーの外面から突出され、前記付勢端部の先端部が前記一方のバスバーの外面側に折り返され、前記外面と接している。従って、前記バスバー同士の重畳方向に前記一方のバスバーが付勢されて、バスバー同士の接続状態が保持でき、かつバスバー同士の電気的接続を確実に確保できる。
(3)本開示の実施形態に係る接続機構は、前記一方のバスバーの前記外面には、前記第1貫通孔の周囲に凹部が周設されており、前記付勢端部の前記先端部が前記凹部の底に当接している。
本実施形態にあっては、前記付勢端部の先端部が前記一方のバスバーの外面側に折り返され、前記外面に設けられた凹部の底に当接している。前記付勢端部の先端部が前記凹部から外れることができず、確実に前記付勢端部の先端部を位置決めできる。
(4)本開示の実施形態に係る接続機構は、前記付勢端部は、半円状に湾曲しており、前記先端部が前記凹部の側壁と当接している。
本実施形態にあっては、前記付勢端部が半円状に湾曲しており、前記付勢端部の先端部が前記凹部の側壁と当接しているので、前記付勢端部の復元力が前記バスバー同士の重畳方向に前記一方のバスバーを付勢し、バスバー同士の接続状態が保持でき、かつバスバー同士の電気的接続を確実に確保できる。
(5)本開示の実施形態に係る接続機構は、前記凹部は、前記底における前記側壁近傍に、前記付勢端部の前記先端部が収容される溝が形成されている。
本実施形態にあっては、前記付勢端部の前記先端部が前記凹部の前記溝に収容されるので、前記付勢端部の先端部が前記凹部から外れることが一層難しくなり、確実に前記付勢端部の先端部を位置決めできる。
(6)本開示の実施形態に係る接続機構は、前記凹部の前記底は凹曲面を有する。
本実施形態にあっては、前記凹部の前記底が凹曲面を有するので、前記付勢端部の先端部が前記凹部から外れることが一層難しくなり、確実に前記付勢端部の先端部を位置決めできる。
(7)本開示の実施形態に係る接続機構は、前記貫通筒部は、他方のバスバーに設けられており、前記他方のバスバーは前記一方のバスバーよりも厚みが薄い。
本実施形態にあっては、前記一方のバスバーよりも厚みが薄い前記他方のバスバーに前記貫通筒部が設けられているので、前記バスバー同士の重畳方向に前記一方のバスバーを付勢するために、軸長に沿う断面視でフック形状を成すように前記貫通筒部の前記付勢端部を湾曲させる処理が容易である。
(8)本開示の実施形態に係る接続機構は、前記一方のバスバーには第1貫通孔が形成され、他方のバスバーには、前記第1貫通孔に対応する位置に、第2貫通孔が形成されており、前記貫通筒部は前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔に挿入され、前記一方のバスバー及び前記他方のバスバーの夫々の前記外面から、前記貫通筒部の両側の前記付勢端部が突出されており、一側の前記付勢端部の先端部は、前記一方のバスバーの前記外面側に折り返され、前記一方のバスバーの前記外面と接しており、他側の前記付勢端部の先端部は、前記他方のバスバーの前記外面側に折り返され、前記他方のバスバーの前記外面と接している。
本実施形態にあっては、一側の付勢端部が前記一方のバスバーの外面から突出され、前記一側の付勢端部の先端部が前記一方のバスバーの外面側に折り返され、前記外面と接している。また、他側の付勢端部が前記他方のバスバーの外面から突出され、前記他側の付勢端部の先端部が前記他方のバスバーの外面側に折り返され、前記外面と接している。従って、前記バスバー同士の重畳方向に前記一方のバスバー及び前記他方のバスバーが付勢されて、バスバー同士の接続状態が保持でき、かつバスバー同士の電気的接続を確実に確保できる。
(9)本開示の実施形態に係る接続機構は、前記一方のバスバーの前記外面には、前記第1貫通孔の周囲に第1凹部が周設され、前記一側の前記付勢端部の前記先端部が前記第1凹部の底に当接しており、前記他方のバスバーの前記外面には、前記第2貫通孔の周囲に第2凹部が周設され、前記他側の前記付勢端部の前記先端部が前記第2凹部の底に当接している。
本実施形態にあっては、前記一側の前記付勢端部の前記先端部が前記一方のバスバーの外面側に折り返され、前記外面に設けられた前記第1凹部の底に当接しており、前記他側の前記付勢端部の前記先端部が前記他方のバスバーの外面側に折り返され、前記外面に設けられた前記第2凹部の底に当接している。よって、両側の付勢端部の先端部が前記第1凹部及び前記第2凹部から外れることができず、両側の付勢端部の先端部を確実に位置決めできる。
(10)本開示の実施形態に係る接続機構は、前記一側の付勢端部は、半円状に湾曲しており、前記先端部が前記第1凹部の側壁と当接しており、前記他側の付勢端部は、半円状に湾曲しており、前記先端部が前記第2凹部の側壁と当接している。
本実施形態にあっては、前記一側の付勢端部が半円状に湾曲しており、前記一側の付勢端部の先端部が前記第1凹部の側壁と当接しており、前記他側の付勢端部が半円状に湾曲しており、前記他側の付勢端部の先端部が前記第2凹部の側壁と当接しているので、夫々の付勢端部の復元力が前記バスバー同士の重畳方向に前記一方のバスバー及び前記他方のバスバーを付勢し、バスバー同士の接続状態が保持でき、かつバスバー同士の電気的接続を確実に確保できる。
(11)本開示の実施形態に係る接続方法は、バスバー同士を接続させる接続方法であって、少なくとも一方のバスバーを厚み方向に貫通する貫通孔に貫通筒部を挿入し、前記貫通筒部の端部に加圧処理を施し、前記貫通筒部の軸長に沿う断面視でフック形状を成すように、前記端部を湾曲させる。
本実施形態にあっては、前記一方のバスバーの前記貫通孔に前記貫通筒部を挿入し、前記貫通筒部の軸長に沿う断面視でフック形状を成すように、前記貫通筒部の前記端部を湾曲させることによって、前記貫通筒部の前記端部が前記バスバー同士の重畳方向に前記一方のバスバーを付勢する。従って、バスバー同士の接続状態が保持でき、バスバー同士の電気的接続を確実に確保できる。
[本発明の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る接続機構及び接続方法を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
以下、実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る接続機構100の一例を示す図である。図1Aは接続機構100の平面図であり、図1Bは接続機構100の側面図であり、図1Cは底面側から見た接続機構100の斜視図である。
接続機構100は、バスバー10(他方のバスバー)及びバスバー20(一方のバスバー)を含む。即ち、接続機構100は、バスバー10及びバスバー20の接続機構であり、バスバー10及びバスバー20が厚み方向に重畳された状態にて接触されている。以下では、説明の便宜上、バスバー10側を上とし、バスバー20側を下として説明する。
図2は、図1のII-II線による断面図である。
バスバー10は、銅等の導電性の金属からなり、バスバー20よりも厚みが薄い矩形の板形状である。バスバー10は、バスバー20との接続状態を保持するための接続保持部30(貫通筒部)を有している。
接続保持部30は、略円筒形状をなしており、バスバー10の一面11に設けられ、一面11から突設されている。接続保持部30は軸長方向の両端が開放されている。換言すれば、バスバー10の他面12には、接続保持部30の内部に連通する連通孔13が形成されている。接続保持部30はバスバー20を厚み方向に貫通する後述の貫通孔22に挿入されている。即ち、接続保持部30は、バスバー20を貫通している。例えば、接続保持部30は、バスバー10に所謂絞り加工を施すことによって形成される。接続保持部30は、突出先に近づくにつれて、肉厚が薄くなっている。
接続保持部30は、突出先の端部31が、軸長方向に沿う断面視でフック形状を成しており、端部31の先端部32がバスバー20と当接している。接続保持部30の端部31は、バスバー20をバスバー10側に付勢する。
バスバー20は、銅等の導電性の金属からなり、バスバー10よりも厚みが厚い矩形の板形状であり、バスバー10のような形状を成している。バスバー20は一面23(対向面)がバスバー10の一面11と接するように重畳されている。上述の如く、バスバー20には貫通孔22が形成されており、貫通孔22(第1貫通孔)は、接続保持部30の外径よりも少し大きい径を有する。貫通孔22には、バスバー10の接続保持部30が挿入されている。
バスバー20において、一面23と反対側の他面24(外面)には、貫通孔22の周囲に、円形の凹部21が周設されている。凹部21は深みが浅く、扁平な底25を有している。
接続保持部30の端部31は、バスバー20の貫通孔22から抜き出て他面24よりも下方に突出しており、全周に亘って例えば半円状に外側へ湾曲している。詳しくは、端部31は、先端部32が他面24側に折り返され、他面24の凹部21内に収容されている。この際、端部31の先端部32は、凹部21の底25と接している。また、原形に戻ろうとする復元力によって、端部31の先端部32は凹部21の側壁26とも接している。
以上のように、端部31の先端部32が他面24側に折り返されて他面24の凹部21の底25及び凹部21の側壁26とも接しているので、バスバー10及びバスバー20の重畳方向(図2の破線の矢印参照)と、凹部21の径方向(図2の実線の矢印参照)とに夫々付勢力が発生する。その結果、端部31は、図2の破線の矢印に係る付勢力と、図2の実線の矢印に係る付勢力とのベクトル和に係る方向に付勢する。
従って、実施形態1に係る接続機構100では、接続保持部30(端部31)によって、バスバー10及びバスバー20の接触状態が保持される。よって、バスバー10及びバスバー20間の電気的接続を安定的に確保できる。
よって、接続機構100は、超音波溶着、レーザー接合等の特殊な手法を用いずに、簡単及び低コストにてバスバー10とバスバー20とを接続させることができる。
図3及び図4は、実施形態1に係る接続方法を説明する説明図である。
まず、バスバー10及びバスバー20が用意される。作業者は、バスバー20の一面23側から、バスバー20の厚み方向に、バスバー10の接続保持部30をバスバー20の貫通孔22内に挿入させる(図3の実線の矢印参照)。これによって、バスバー10の一面11と、バスバー20の一面23とが接触し、接続保持部30の端部31がバスバー20の貫通孔22から抜き出て他面24よりも下方に突出している(図4参照)。
次いで、作業者は、例えばプレスを用いて、接続保持部30の端部31に対して機械的加圧処理を施し、端部31を例えば半円状に外側へ湾曲させる。斯かる機械的加圧処理には、例えば、加圧処理時に接続保持部30の内に挿入され、端部31が内側に曲がることを防止する凸部と、前記凸部の基端の周囲に周設され、端部31の湾曲を案内する凹部とを有する加圧治具が用いられる。なお、前記凹部は凹曲面の底を有する。
斯かる機械的加圧処理によって、端部31の全周に亘って先端部32が他面24側に折り返されて他面24の凹部21内に収容され、先端部32が凹部21の底25及び凹部21の側壁26と接する(図2参照)。よって、バスバー10と、バスバー20との接続状態が保持できる。
実施形態1に係る接続機構100においては、上述した機械的加圧処理の際、端部31が凹部21内に収容され、先端部32が凹部21の側壁26に引っ掛かるので、先端部32が凹部21を超えて外れることを防止し、端部31の位置決めが確実に行われ、かつ端部31が上述したような形状に形成される。
なお、実施形態1に係る接続機構100においては、上述の如く、突出先に近づくにつれて、接続保持部30の肉厚が薄くなっているので(図2参照)、機械的加圧処理の際、接続保持部30の端部31の変形が容易であり、バスバー10とバスバー20との電気的接続を確実に確保できる。
(実施形態2)
図5は、実施形態2に係る接続機構100の構成を示す部分的断面図である。実施形態2に係る接続機構100は、バスバー10及びバスバー20の接続機構であり、バスバー10及びバスバー20が厚み方向に重畳された状態にて接触されている。
バスバー10は、銅等の導電性の金属からなり、バスバー20よりも厚みが薄い矩形の板形状である。バスバー10は、実施形態1と同様、接続保持部30を有している。接続保持部30の形状は、実施形態1と同じであり、詳しい説明は省略する。
接続保持部30はバスバー20を厚み方向に貫通する貫通孔22に挿入されている。接続保持部30は、下方の端部31が、軸長方向に沿う断面視でフック形状を成しており、端部31の先端部32がバスバー20と当接している。
バスバー20は、銅等の導電性の金属からなり、バスバー10よりも厚みが厚い矩形の板形状であり、バスバー10と等しい形状を成している。バスバー20は一面23がバスバー10の一面11と接するように重畳されている。バスバー20の貫通孔22に、バスバー10の接続保持部30が挿入されている。
バスバー20において、一面23と反対側の他面24には、貫通孔22の周囲に、円形の凹部21が周設されている。凹部21は深みが浅く、扁平な底25を有している。
接続保持部30の端部31は、バスバー20の貫通孔22から抜き出て他面24よりも下方に突出しており、全周に亘って例えば半円状に外側へ湾曲している。端部31は、先端部32が他面24側に折り返され、他面24の凹部21内に収容されている。この際、端部31の先端部32は、凹部21の底25及び凹部21の側壁26と接している。
以上のように、端部31の先端部32が他面24側に折り返されて他面24の凹部21の底25及び凹部21の側壁26とも接しているので、上述の如く、端部31は、バスバー10及びバスバー20を重畳させる方向に付勢する。
実施形態2に係る接続機構100においては、凹部21の底25において、側壁26の近傍に、端部310の先端部32が収容される溝211が形成されている。換言すれば、凹部21の底25において、側壁26と隣り合う部分に、側壁26に沿って、溝211が周設されており、端部31の先端部32が溝211に収容されている。
以上のように、実施形態2に係る接続機構100では、接続保持部30(端部31)によって、バスバー10及びバスバー20の接触状態が保持される。よって、バスバー10及びバスバー20間の電気的接続を安定的に確保できる。そして、接続機構100は、超音波溶着、レーザー接合等の特殊な手法を用いずに、簡単及び低コストにてバスバー10とバスバー20とを接続させることができる。
更に、機械的加圧処理の際、端部31が凹部21内に収容され、先端部32が凹部21の側壁26に引っ掛かるので、先端部32が凹部21を超えて外れることなく、端部31の位置決めが確実に行われる。実施形態2に係る接続機構100においては、上述の如く、凹部21が溝211を有し、機械的加圧処理の際に溝211に端部31の先端部32が収容されるので、先端部32が凹部21を超えて外れることをより確実に防止し、端部31の位置決め及び端部31の成形が確実に行われる。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施形態3)
図6は、実施形態3に係る接続機構100の構成を示す部分的断面図である。実施形態3に係る接続機構100は、バスバー10及びバスバー20の接続機構であり、バスバー10及びバスバー20が厚み方向に重畳された状態にて接触されている。
バスバー10は、銅等の導電性の金属からなり、バスバー20よりも厚みが薄い矩形の板形状であり、実施形態1と同様、接続保持部30を有している。接続保持部30の形状は、実施形態1と同じであり、詳しい説明は省略する。
接続保持部30はバスバー20を厚み方向に貫通する貫通孔22に挿入されている。接続保持部30は、下方の端部31が、軸長方向に沿う断面視でフック形状を成しており、端部31の先端部32がバスバー20と当接している。
バスバー20は、銅等の導電性の金属からなり、バスバー10よりも厚みが厚い矩形の板形状であり、バスバー10と等しい形状を成している。バスバー20は一面23がバスバー10の一面11と接するように重畳されている。バスバー20の貫通孔22に、バスバー10の接続保持部30が挿入されている。
バスバー20において、一面23と反対側の他面24には、貫通孔22の周囲に、円形の凹部21が周設されている。
接続保持部30の端部31は、バスバー20の貫通孔22から抜き出て他面24よりも下方に突出しており、全周に亘って例えば半円状に外側へ湾曲している。端部31は、先端部32が他面24側に折り返され、他面24の凹部21内に収容されている。この際、端部31の先端部32は、凹部21の底25及び凹部21の側壁26と接している。
以上のように、端部31の先端部32が他面24側に折り返されて他面24の凹部21の底25及び凹部21の側壁26とも接しているので、上述の如く、端部31は、バスバー10及びバスバー20を重畳させる方向に付勢する。
実施形態3に係る接続機構100においては、凹部21の底25が平らではなく、凹曲面を有する。換言すれば、凹部21の底25は、上向き、即ちバスバー10側に凹んでいる。
以上のように、実施形態3に係る接続機構100では、接続保持部30(端部31)によって、バスバー10及びバスバー20の接触状態が保持される。よって、バスバー10及びバスバー20間の電気的接続を安定的に確保できる。接続機構100は、超音波溶着、レーザー接合等の特殊な手法を用いずに、簡単及び低コストにてバスバー10とバスバー20とを接続させることができる。
更に、機械的加圧処理の際、端部31が凹部21内に収容され、先端部32が凹部21の側壁26に引っ掛かるので、先端部32が凹部21を超えて外れることなく、端部31の位置決めが確実に行われる。実施形態3に係る接続機構100においては、上述の如く、凹部21の底25が凹曲面を有するので、先端部32が凹部21を超えて外れることをより確実に防止し、端部31の位置決め及び端部31の形状形成が確実に行われる。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(変形例)
以上においては、接続機構100が2つのバスバー10及びバスバー20の間の接続機構である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
図7は、接続機構100の他例を示す図である。
変形例に係る接続機構100は、バスバー10A,10B,10C及びバスバー20を含む。即ち、変形例に係る接続機構100は、3つ以上の複数のバスバー間の接続機構である。バスバー10A,10B,10Cはバスバー20よりも厚みが薄い。
1つのバスバー20には、クランク形状に屈曲された板材からなるバスバー10A,10Cと、縦断面視L字形状に屈曲された板材からなるバスバー10Bとが接続されている。バスバー10A,10Cには夫々1つの接続保持部30が設けられており、バスバー10Bには2つの接続保持部30が設けられている。バスバー20では、バスバー10A,10B,10Cの各接続保持部30に対応する位置に、バスバー20を厚み方向に貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。バスバー10A,10B,10Cは、夫々の各接続保持部30が、バスバー20の対応する貫通孔に挿入され、上述の如く、機械的加圧処理が施されることによって、バスバー20に接続されている。詳しい接続方法については、実施形態1にて既に説明しており、詳しい説明を省略する。
以上のように、本発明は、2つのバスバー同士だけではなく、3つ以上の複数のバスバー間の接続にも適用できる。
(実施形態4)
図8は、実施形態4に係る接続機構100の一例を示す図である。図8Aは接続機構100の平面図であり、図8Bは接続機構100の側面図であり、図8Cは上面側から見た接続機構100の斜視図である。
実施形態4の接続機構100は、バスバー20及びバスバー40(他方のバスバー)を含む。即ち、実施形態4の接続機構100は、バスバー20及びバスバー40の接続機構であり、バスバー20及びバスバー40が厚み方向に重畳された状態にて接触されている。以下では、説明の便宜上、バスバー40側を上とし、バスバー20側を下として説明する。
図9は、図8のIX-IX線による断面図である。
バスバー40は、銅等の導電性の金属からなり、バスバー20と略同じ厚みを有する矩形の板形状であり、バスバー20と等しい形状を成している。バスバー40は一面41(対向面)がバスバー20の一面23(対向面)と接するように重畳されている。バスバー40は、バスバー20との接続状態を保持するための接続保持部30A(貫通筒部)によって、バスバー20と重畳されている。
バスバー40には、バスバー40を厚み方向に貫通する貫通孔43(第2貫通孔)が形成されており、貫通孔43は、接続保持部30Aの外径よりも少し大きい径を有する。貫通孔43には、接続保持部30Aの上部が挿入されている。
バスバー40において、一面41と反対側の他面42(外面)には、貫通孔43の周囲に、円形の凹部44(第2凹部)が周設されている。凹部44は浅い深みを有しており、扁平な底45を有している。
バスバー20は、銅等の導電性の金属からなり、バスバー40と略同じ厚みを有する矩形の板形状であり、バスバー40と等しい形状を成している。バスバー20は一面23(対向面)がバスバー40の一面41と接している。バスバー20には、バスバー40の貫通孔43に対応する位置に、バスバー20を厚み方向に貫通する貫通孔22が形成されている。貫通孔22は、接続保持部30Aの外径よりも少し大きい径であって、バスバー40の貫通孔43と同じ径を有している。貫通孔22には、接続保持部30Aの下部が挿入されている。
バスバー20において、一面23と反対側の他面24(外面)には、貫通孔22の周囲に、円形の凹部21(第1凹部)が周設されている。凹部21は浅い深みを有しており、扁平な底25を有している。
上述の如く、バスバー20及びバスバー40は厚み方向に重畳されており、バスバー20の貫通孔22及びバスバー40の貫通孔43がバスバー20及びバスバー40の重畳方向(上下方向)にて対応する位置に夫々形成されている。接続保持部30Aは、バスバー20及びバスバー40を貫通するように、貫通孔22及び貫通孔43に挿入されている。
接続保持部30Aは、例えば銅からなり、軸長方向の両端が開放された略円筒形状をなしており、軸長方向に沿う長さがバスバー20及びバスバー40の厚みの和よりも長い。また、接続保持部30Aは、上側の上端部31Bが、軸長方向に沿う断面視でフック形状を成しており、上端部31Bの先端部32Bがバスバー40と当接している。接続保持部30Aの上端部31Bは、バスバー40をバスバー20側に付勢する。
即ち、接続保持部30Aの上端部31Bは、バスバー40の貫通孔43から抜き出て他面42よりも上方に突出しており、全周に亘って例えば半円状に外側へ湾曲している。詳しくは、上端部31Bは、先端部32Bが他面42側に折り返され、他面42の凹部44内に収容されている。この際、上端部31Bの先端部32Bは、凹部44の底45と接している。また、原形に戻ろうとする復元力によって、先端部32Bは凹部44の側壁46とも接している。
以上のように、上端部31Bの先端部32Bが他面42側に折り返されて他面42の凹部44の底45及び凹部44の側壁46とも接しているので、バスバー40及びバスバー20の重畳方向(図9の破線の矢印参照)と、凹部44の径方向(図9の実線の矢印参照)とに夫々付勢力が発生する。その結果、上端部31Bは、上述した、破線の矢印及び実線の矢印に係る付勢力のベクトル和に係る方向に付勢する。即ち、上端部31Bは、バスバー40及びバスバー20を重畳させる方向に付勢する。
また、接続保持部30Aの下端部31Aは、バスバー20の貫通孔22から抜き出て他面24よりも下方に突出しており、全周に亘って例えば半円状に外側へ湾曲している。下端部31Aの形状は、上端部31Bと同じであり、詳しい説明を省略する。
下端部31Aの先端部32Aが他面24側に折り返されて他面24の凹部21の底25及び凹部21の側壁26とも接しているので、下端部31Aは上端部31Bと同様、バスバー40及びバスバー20を重畳させる方向に付勢する。
従って、実施形態4に係る接続機構100では、接続保持部30A(上端部31B及び下端部31A)によって、バスバー40及びバスバー20の接触状態が保持される。よって、バスバー40及びバスバー20間の電気的接続を安定的に確保できる。
以上のように、接続機構100は、超音波溶着、レーザー接合等の特殊な手法を用いずに、簡単及び低コストにてバスバー40とバスバー20とを接続させることができる。
図10~図11は、実施形態4に係る接続方法を説明する説明図である。
まず、バスバー40及びバスバー20が用意され、バスバー40の一面41がバスバー20の一面23と接するように重畳される(図10の破線の矢印参照)。作業者は、例えば、バスバー40の他面42側から、バスバー40及びバスバー20の厚み方向に、接続保持部30Aを、バスバー40の貫通孔43及びバスバー20の貫通孔22内へこの順に挿入させる(図10の実線の矢印参照)。この際、接続保持部30Aの上端部31Bがバスバー40の貫通孔43から抜き出て他面42よりも上方に突出しており、接続保持部30Aの下端部31Aがバスバー20の貫通孔22から抜き出て他面24よりも下方に突出している(図11参照)。
次いで、作業者は、例えばプレスを用いて、接続保持部30Aの上端部31B及び下端部31Aに対して機械的加圧処理を施し、上端部31B及び下端部31Aを例えば半円状に外側へ湾曲させる。
斯かる機械的加圧処理によって、上端部31Bの全周にて先端部32Bが他面42側に折り返されて他面42の凹部44内に収容され、先端部32Bが凹部44の底45及び凹部44の側壁46と接する。また、下端部31Aの全周にて先端部32Aが他面24側に折り返されて他面24の凹部21内に収容され、先端部32Aが凹部21の底25及び凹部21の側壁26と接する(図9参照)。よって、バスバー40と、バスバー20との接触状態が保持できる。
実施形態4に係る接続機構100においては、上述した機械的加圧処理の際、上端部31Bがバスバー40の凹部44内に収容され、先端部32Bが凹部44の側壁46に引っ掛かり、かつ下端部31Aがバスバー20の凹部21内に収容され、先端部32Aが凹部21の側壁26に引っ掛かるので、上端部31B及び下端部31Aの位置決めが確実に行われる。
なお、実施形態4に係る接続機構100は、以上の記載のように、2つのバスバー同士の接続に限定されるものではない。3つ以上の複数のバスバー間の接続にも適用できる。
また、実施形態4に係る接続機構100は、以上の記載に限定されるものではない。例えば、凹部21,44の底25,45における側壁26,46の近傍に、実施形態2の溝211に対応する溝が夫々形成されても良い。更に、凹部21,44の底25,45が、実施形態3のように、凹曲面を有するように構成しても良い。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態1~4で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
10,10A,10B,10C,40 バスバー(他方のバスバー)
11,23,41 一面
12,24,42 他面
13 連通孔
20 バスバー(一方のバスバー)
21 凹部(第1凹部)
22 貫通孔(第1貫通孔)
25,45 底
26,46 側壁
30,30A 接続保持部(貫通筒部)
31 端部
32 先端部
31A 下端部
32A 先端部
31B 上端部
32B 先端部
43 貫通孔(第2貫通孔)
44 凹部(第2凹部)
100 接続機構
211 溝

Claims (8)

  1. バスバー同士を接続させる接続機構であって、
    少なくとも一方のバスバーを厚み方向に貫通する貫通筒部を備えており、
    前記貫通筒部は、前記一方のバスバーに形成された第1貫通孔に挿入されており、軸長に沿う断面視でフック形状を成して前記バスバー同士の重畳方向に付勢する付勢端部を有し、
    前記付勢端部は、前記バスバー同士の対向面と反対側の外面から突出され、
    前記一方のバスバーの外面には、前記第1貫通孔の周囲に凹部が周設されており、
    前記付勢端部の先端部は、半円状に湾曲して前記一方のバスバーの外面側に折り返され、前記凹部の底及び側壁と当接している接続機構。
  2. 前記凹部は、
    前記底における前記側壁近傍に、前記付勢端部の前記先端部が収容される溝が形成されている請求項に記載の接続機構。
  3. 前記凹部の前記底は凹曲面を有する請求項に記載の接続機構。
  4. 前記貫通筒部は、他方のバスバーに設けられており、
    前記他方のバスバーは前記一方のバスバーよりも厚みが薄い請求項1に記載の接続機構。
  5. 前記一方のバスバーには第1貫通孔が形成され、他方のバスバーには、前記第1貫通孔に対応する位置に、第2貫通孔が形成されており、
    前記貫通筒部は前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔に挿入され、前記一方のバスバー及び前記他方のバスバーの夫々の前記外面から、前記貫通筒部の両側の前記付勢端部が突出されており、
    一側の前記付勢端部の先端部は、前記一方のバスバーの前記外面側に折り返され、前記一方のバスバーの前記外面と接しており、
    他側の前記付勢端部の先端部は、前記他方のバスバーの前記外面側に折り返され、前記他方のバスバーの前記外面と接している請求項に記載の接続機構。
  6. 前記一方のバスバーの前記外面には、前記第1貫通孔の周囲に第1凹部が周設され、
    前記一側の前記付勢端部の前記先端部が前記第1凹部の底に当接しており、
    前記他方のバスバーの前記外面には、前記第2貫通孔の周囲に第2凹部が周設され、
    前記他側の前記付勢端部の前記先端部が前記第2凹部の底に当接している請求項に記載の接続機構。
  7. 前記一側の付勢端部は、半円状に湾曲しており、前記先端部が前記第1凹部の側壁と当接しており、
    前記他側の付勢端部は、半円状に湾曲しており、前記先端部が前記第2凹部の側壁と当接している請求項に記載の接続機構。
  8. バスバー同士を接続させる接続方法であって、
    少なくとも一方のバスバーを厚み方向に貫通する貫通孔に貫通筒部を挿入し、前記バスバー同士の対向面と反対側の外面から前記貫通筒部の端部を突出させ、
    前記端部に加圧処理を施して前記端部の先端部を前記一方のバスバーの外面側に折り返して半円状に湾曲させて、前記先端部を前記一方のバスバーの外面における前記貫通孔の周囲に周設された凹部の底及び側壁と当接させ、前記バスバー同士の重畳方向に付勢する接続方法。
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