JP7767918B2 - 金型及び成形品の製造方法 - Google Patents
金型及び成形品の製造方法Info
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Description
これらのプレス成形には、一対の上金型と下金型を備え、互いに近接して型締めされることで熱可塑性複合材料を挟み込んで加圧できる金型が用いられる(例えば、特許文献1、2)。
[1]外型と、前記外型の内部に配置される内型と、を備える多重構造の金型であって、
前記外型が、上外型と下外型とを備え、
前記上外型の前記下外型に向いた面と、前記下外型の前記上外型に向いた面の少なくとも一方に、凹部と凸部の少なくとも一方が設けられており、
前記内型が、前記外型における前記凹部と前記凸部の少なくとも一方が設けられた面に沿った形状を有している、金型。
[2]前記外型が加熱冷却機構を有する、[1]に記載の金型。
[3]前記内型が、上内型と下内型とを備える、[1]又は[2]に記載の金型。
[4]熱可塑性樹脂、又は、強化繊維を含む熱可塑性複合材料の成形用である、[1]~[3]のいずれかに記載の金型。
[5][4]に記載の金型を用いて成形品を製造する方法であって、
熱可塑性樹脂、又は、強化繊維を含む熱可塑性複合材料からなる成形材料を前記内型に配置し、前記内型と前記成形材料を予熱して前記外型内に配置し、加圧して成形品を得る、成形品の製造方法。
[6]前記外型の温度が前記内型の温度より低い状態で加圧する、[5]に記載の成形品の製造方法。
[7]1つの前記外型に対して複数の前記内型を用い、前記成形材料を配置して予熱した後の前記内型を順に前記外型内に配置して加圧し、複数の成形品を連続して製造する、[5]又は[6]に記載の成形品の製造方法。
以下、本発明の金型の一例について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明において例示される図の寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
上外型11と下外型12とは、図示略のプレス機の一対のプレス盤の間に配置されている。プレス機により、上外型11と下外型12とを上下方向で近接させたり、遠ざけたりすることで、外型10の型締めと型開きが行える。外型10においては、下外型12が固定型で上外型11が移動型であってもよく、上外型11が固定型で下外型12が移動型であってもよい。また、上外型11と下外型12の両方が移動型であってもよい。
外型10を上外型11側から見たとき、凹部13が占める領域は凹部14が占める領域よりも小さく、かつ、凹部13は凹部14の内側で完全に重なるように設けられている。また、凸部15が占める領域は凹部13が占める領域よりも小さく、かつ、凸部15は凹部13の内側で完全に重なるように設けられている。外型10が型締めされた状態では、上外型11の凹部13の表面と下外型12の凸部15の表面との間に空間が形成され、該空間が内型収容部16となる。
下外型12に設けられる凹部14及び凸部15の形状及び寸法も、特に限定されず、目的の成形品の形状に応じて適宜設計すればよい。
図1に示す例では、上外型11の内部に、凹部13の表面に沿うように複数のヒーター30と、冷媒が流される冷媒流路40とが交互に配設されている。同様に、下外型12の内部に、凹部14及び凸部15の表面に沿うように複数のヒーター30と、冷媒が流される冷媒流路40とが交互に配設されている。このように、上外型11と下外型12は、ヒーター30によって加熱したり、冷媒流路40に冷媒を流通させて冷却したりすることができる。
なお、外型10が有する加熱冷却機構は、内型20を介して成形材料Mを加熱又は冷却できるものであればよく、図1に示す態様には限定されない。
内型20が外型10内に配置される際には、内型20は外型10の内型収容部16に収容された状態で配置される。
なお、内型20は、上内型21と下内型22を備える態様には限定されず、例えば下内型のみを備えるものであってもよい。
なお、上内型21と下内型22の形状は、板状には限定されない。
内型20は、内部に加熱冷却機構を有しておらず、予熱が可能な装置もしくは外型10によって温度調節されることが好ましい。
予熱による内型の変形を抑える点では、下内型22の平均厚さは、0.5mm以上が好ましく、1mm以上がより好ましい。冷却速度の点では、下内型22の平均厚さは、20mm以下が好ましく、10mm以下がより好ましい。下内型22の平均厚さの下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば1~10mmが好ましい。
なお、下内型22の平均厚さは、下内型22において任意の3箇所で測定した厚さの平均値を意味する。
上内型21の平均厚さと下内型22の平均厚さは、同じであってもよく、異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。
アルミニウム合金の市販品としては、三菱ケミカル社製KN700、大同DMソリューション社製アルミーゴHard、白銅社製7075、2017を例示できる。
金型1の材質としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、熱伝導率は、JIS H7801:95(金属のレーザフラッシュ法による熱拡散率の測定方法)により、100℃において測定した熱拡散率、比熱及び密度から算出した値が採用される。
本発明の金型は、熱可塑性樹脂、又は、強化繊維を含む熱可塑性複合材料の成形用として特に有用である。以下、本発明の金型を用いた成形品の製造方法の一例について説明する。
図1に示す例の金型1を用いる成形品の製造方法では、熱可塑性樹脂、又は、強化繊維を含む熱可塑性複合材料からなる成形材料Mを内型20に配置し、内型20と成形材料Mを予熱して外型10内に配置し、加圧して成形品を得る。
また予熱工程短縮を目的として、成形材料Mを内型に投入する前にあらかじめ予熱しておいてもよい。
予熱後の内型の温度は、成形材料の種類、例えば熱可塑性樹脂が非晶性樹脂であるか結晶性樹脂であるか等に応じて適宜設定することができる。成形性の点では、予熱後の内型の温度は、非晶性樹脂の場合はガラス転移温度+20℃以上、結晶性樹脂の場合は融点+20℃以上が好ましく、非晶性樹脂の場合はガラス転移温度+30℃以上、結晶性樹脂の場合は融点+30℃以上がより好ましい。樹脂の劣化防止の点では、予熱後の内型の温度は、樹脂の劣化温度-10℃以下が好ましく、樹脂の劣化温度-20℃以下がより好ましい。予熱後の内型の温度の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば非晶性樹脂の場合はガラス転移温度+20℃以上、結晶性樹脂の場合は融点+20℃以上で、樹脂の劣化温度-20℃以下であることが好ましい。
プレス成形時に成形材料Mに加える面圧は、適宜設定することができ、例えば1~20MPa程度とすることができる。
加圧時間は、適宜設定することができ、採用するプレス成形方式に応じて、成形材料Mが十分に固化して成形品が形成されるように調節すればよい。
ヒートアンドクール法でプレス成形を行う場合、時間短縮の点では、予熱された内型20を設置する際の外型10の温度は、非晶性樹脂の場合はガラス転移温度以上、結晶性樹脂の場合は融点以上が好ましく、非晶性樹脂の場合はガラス転移温度+20℃以上、結晶性樹脂の場合は融点+20℃以上がより好ましい。樹脂の劣化防止の点では、予熱された内型20を設置する際の外型10の温度は、非晶性樹脂の場合はガラス転移温度+180℃以下、結晶性樹脂の場合は融点+100℃以下が好ましく、非晶性樹脂の場合はガラス転移温度+150℃以下、結晶性樹脂の場合は融点+60℃以下がより好ましい。ヒートアンドクール法でプレス成形を行う場合の予熱された内型20を設置する際の外型10の温度の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば非晶性樹脂の場合はガラス転移温度以上ガラス転移温度+180℃以下が好ましく、結晶性樹脂の場合は融点以上融点+100℃以下が好ましい。
この場合、例えば図2に示すように、1つの外型10に複数の内型20を配置できる金型2とし、1度のプレス成形で複数の成形品が得られるようにしてもよい。なお、図2における図1と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
具体的には、例えば成形材料を内部に配置した複数の内型20を第1ベルトコンベア110上に載せて搬送しながら、予熱炉120で順に予熱する。そして、ロボットアーム130により、プレス機140に設置された外型10に予熱された内型20を順次設置してプレス成形する。プレス成形後の内型20をロボットアーム130によって外型10から取り外して第2ベルトコンベア150上に移し、所定の場所まで搬送してから内型20を開いて成形品を取り出す。
炭素繊維としては、ポリアクリロニトリル(PAN)系、石油・石炭ピッチ系、レーヨン系、リグニン系を例示できる。
強化繊維束としては、工業的規模における生産性及び力学特性に優れる点から、3,000~60,000本の強化繊維(フィラメント)からなるトウが好ましい。
成形品に十分な剛性が発現しやすい点では、強化繊維束のストランド弾性率は、200GPa以上が好ましく、230GPa以上がより好ましい。強化繊維の表面及び内部の黒鉛結晶サイズが小さくなり、繊維断面方向の強度及び繊維軸方向の圧縮強度の低下が抑制されやすい点では、強化繊維束のストランド弾性率は、380GPa以下が好ましく、350GPa以下がより好ましい。強化繊維束のストランド弾性率の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば200~380GPaが好ましい。
なお、強化繊維束のストランド強度及びストランド弾性率は、ASTM D4018に準拠した方法で測定される。
熱可塑性複合材料の製造方法は、特に限定されず、溶融させた熱可塑性樹脂を強化繊維基材に含浸させてもよく、熱可塑性樹脂を形成するモノマーや低分子量体を強化繊維基材に含浸させた後に重合してもよい。
離型フィルムとしては、公知の離型処理を施した樹脂フィルム、金属箔、フッ素樹脂フィルムを使用できる。離型紙及び離型フィルムのなかでも、耐熱性の点では、離型処理を施したポリイミドフィルムが好ましい。
強度の点から、成形品の繊維体積含有率(Vf)は、20~75体積%が好ましく、40~65体積%がより好ましい。
例えば、本発明の金型は、内型が下内型のみを備え、下内型と上外型によって成形材料を挟み込んで成形するものであってもよい。
コールドプレス法に用いる金型の場合、外型は冷却機構のみを有し、加熱機構を有していなくてもよい。
例えばプレス機が備えるプレス盤が加熱冷却機構を有している場合には、内型と外側の両方が加熱冷却機構を有していなくてもよい。
Claims (6)
- 外型と、前記外型の内部に配置される内型と、を備える多重構造の金型であって、
前記外型が、上外型と下外型とを備え、
前記上外型の前記下外型に向いた面と、前記下外型の前記上外型に向いた面に、凹部と凸部の少なくとも一方が設けられており、
前記内型が、上内型と下内型とを備え、
前記上内型全体が、前記上外型における前記凹部又は前記凸部が設けられた面に沿った形状を有し、
前記下内型全体が、前記下外型における前記凹部又は前記凸部が設けられた面に沿った形状を有している、金型。 - 前記外型が加熱冷却機構を有する、請求項1に記載の金型。
- 熱可塑性樹脂、又は、強化繊維を含む熱可塑性複合材料の成形用である、請求項1又は2に記載の金型。
- 請求項3に記載の金型を用いて成形品を製造する方法であって、
熱可塑性樹脂、又は、強化繊維を含む熱可塑性複合材料からなる成形材料を前記内型に配置し、前記内型と前記成形材料を予熱して前記外型内に配置し、加圧して成形品を得る、成形品の製造方法。 - 前記外型の温度が前記内型の温度より低い状態で加圧する、請求項4に記載の成形品の製造方法。
- 1つの前記外型に対して複数の前記内型を用い、前記成形材料を配置して予熱した後の前記内型を順に前記外型内に配置して加圧し、複数の成形品を連続して製造する、請求項4又は5に記載の成形品の製造方法。
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