JP7789486B2 - セルフシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents
セルフシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤInfo
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Description
Cは、固溶強化により溶接金属の強度を向上する効果がある。また、溶接時に生成されるCO及びCO2は溶融プールへの大気を遮断してシールド性を高め、ピットやブローホールなどの気孔欠陥の発生を抑制する効果がある。Cが0.05%未満であると、その効果が十分に得られず、溶接金属の強度が得られない。また、Cが0.05%未満であると、シールド性が十分に確保できず、ピットやブローホールなどの気孔欠陥が発生しやすくなる。一方、Cが0.25%を超えると、溶接金属の強度が過剰に高くなり、靭性が低下する。したがって、鋼製外皮とフラックスの合計でCは0.05~0.25%とする。なお、Cは、鋼製外皮に含まれる成分の他、金属粉及び合金粉などとしてフラックスから添加できる。
Mnは、溶接金属の脱酸剤として作用し、溶接金属の強度及び靭性を向上させる効果がある。Mnが0.5%未満であると、その効果が十分に得られず、溶接金属の強度及び靭性が低下する。一方、Mnが1.5%を超えると、溶接金属の強度が過剰に高くなり、靱性が低下する。したがって、鋼製外皮とフラックスの合計でMnは0.5~1.5%とする。なお、Mnは、鋼製外皮に含まれる成分の他、金属Mn、Fe-Mn、Fe-Si-Mnなどの合金粉としてフラックスから添加できる。
Alは、脱酸剤として作用して溶接金属の靱性を向上させるとともに、溶融金属中に侵入したNをAlNとして固定してピット及びブローホールなどの気孔欠陥の発生を抑制する効果がある。Alが1.0%未満であると、その効果が十分に得られず、ピット及びブローホールなどの気孔欠陥が発生しやすくなる。一方、Alが3.0%を超えると、溶接金属中のAlが過剰に歩留まってミクロ組織が粗大化し、溶接金属の靭性が低下する。したがって、鋼製外皮とフラックスの合計でAlは1.0~3.0%とする。なお、Alは、鋼製外皮に含まれる成分の他、金属Al、Fe-Al、Al-Mgなどの合金粉としてフラックスから添加できる。
Siは、溶接金属中に過剰に残留すると溶接金属の靱性低下の原因となるため、鋼製外皮とフラックスの合計で0.8%以下とする。なお、Siは、鋼製外皮に含まれる成分の他、金属Si、Fe-Si、Fe-Si-Mnなどの合金粉によりフラックスから添加できる。
Mgは、脱酸剤として作用し、溶接金属の脱酸を促進させてピット及びブローホールなどの気孔欠陥の発生を抑制するとともに、溶接金属の靱性を向上させる効果がある。Mgが1.0%未満では、その効果が十分に得られず、ピット及びブローホールなどの気孔欠陥が発生しやすくなるとともに、溶接金属の靱性が低下する。一方、Mgが3.0%を超えると、アークが過剰に強くなって不安定になる。したがって、鋼製外皮とフラックスの合計でMgは1.0~3.0%とする。なお、Mgは、金属Mg、Al-Mgなどの合金粉としてフラックスから添加できる。
Si酸化物は、溶融スラグの粘性及び融点を調整し、スラグ被包性を良好にする効果がある。Si酸化物のSiO2換算値の合計が0.1%未満では、この効果が十分に得られず、スラグ被包性が悪くなる。一方、Si酸化物のSiO2換算値の合計が0.5%を超えると、溶融スラグの塩基度が低下し、溶接金属の酸素量が増加して溶接金属の靭性が低下する。したがって、フラックス中のSi酸化物のSiO2換算値の合計は0.1~0.5%とする。なお、Si酸化物は、珪砂、カリガラス、蛍石などとしてフラックスから添加できる。
金属弗化物は、ガス発生剤として作用し、溶融プールの大気からのシールド性を高める効果がある。金属弗化物のF換算値の合計が1%未満では、その効果が十分に得られず、シールド効果が不十分となり、ピットやブローホールなどの気孔欠陥が発生しやすくなるとともに、アークが不安定になる。一方、金属弗化物のF換算値の合計が5%を超えると、アークが過剰に強くなって不安定になる。したがって、フラックス中に含有する金属弗化物のF換算値の合計は1~5%とする。なお、金属弗化物は、蛍石、弗化ナトリウム、弗化リチウム、弗化マグネシウム、珪弗化カリウム、氷晶石、弗化アルミニウムなどとしてフラックスから添加でき、F換算値はそれらに含有されるF量の合計である。
金属炭酸塩は、ガス発生剤として作用し、溶接時にアーク熱で分解されてCO及びCO2ガスを発生し、溶融プールを大気から遮断してシールド性を高め、ピット及びブローホールなどの気孔欠陥の発生を抑制する効果がある。金属炭酸塩の1種又は2種以上の合計が0.5%未満では、その効果が十分に得られず、ピット及びブローホールなどの気孔欠陥が発生しやすくなる。また、金属炭酸塩の1種又は2種以上の合計が0.5%未満では、溶接金属の靱性が低下する。一方、金属炭酸塩の1種又は2種以上の合計が1.5%を超えると、アークが過剰に強くなって不安定になり、溶接部にスラグ巻込みが発生してしまう。したがって、フラックス中に含有する金属炭酸塩の1種又は2種以上の合計は0.5~1.5%とする。なお、金属炭酸塩は、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸リチウムなどとしてフラックスから添加できる。
Na酸化物及びK酸化物は、アーク状態を安定化する効果がある。Na酸化物及びK酸化物のNa2O換算値及びK2O換算値の1種又は2種の合計が0.02%未満であると、アークが不安定になる。一方、Na酸化物及びK酸化物のNa2O換算値及びK2O換算値の1種又は2種の合計が0.11%を超えると、ビード止端部のなじみが悪くなってビード形状が不良となる。したがって、フラックス中に含有するNa酸化物及びK酸化物のNa2O換算値及びK2O換算値の1種又は2種の合計は0.02~0.11%とする。なお、Na酸化物及びK酸化物は、カリガラス、ソーダガラスなどの粉末としてフラックスから添加できる。
Moは、溶接金属の強度を高める効果がある。しかし、Moが0.5%を超えると、溶接金属の強度が過剰に高くなり、靭性が低下する。したがって、鋼製外皮とフラックスの合計でMoは0.5%以下とする。なお、溶接金属の強度を高める効果を得るためには、Moは0.1%以上であることが好ましい。Moは、鋼製外皮に含まれる成分の他、金属Mo粉、Fe-Mo等の合金粉としてフラックスから添加できる。
Niは、溶接金属の強度及び靭性を向上させる効果がある。しかし、Niが1.0%を超えると、溶接金属の強度が過度に高くなり、靭性が低下する。したがって、Niは1.0%以下とする。なお、溶接金属の強度及び靭性を向上する効果を得るためには、Niは0.1%以上であることが好ましい。Niは、鋼製外皮に含まれる成分の他、金属Ni、Fe-Niなどの合金粉末としてフラックスから添加できる。
Claims (3)
- 鋼製外皮にフラックスを充填してなるセルフシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ全質量に対する質量%で、鋼製外皮とフラックスの合計で、
C:0.05~0.25%、
Mn:0.5~1.5%、
Al:1.0~3.0%、
Si:0.8%以下を含有し、
さらに、ワイヤ全質量に対する質量%で、フラックス中に、
Mg:1.0~3.0%、
Si酸化物のSiO2換算値の合計:0.1~0.5%、
金属弗化物のF換算値の合計:1.3(1.3を除く)~5%、
炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸リチウムの1種又は2種以上の金属炭酸塩の合計:0.5~1.5%、
Na酸化物及びK酸化物のNa2O換算値及びK2O換算値の1種又は2種の合計:0.02~0.11%を含有し、
残部が、鋼製外皮のFe分、鉄粉、鉄合金粉のFe分及び不純物からなることを特徴とするセルフシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - ワイヤ全質量に対する質量%で、鋼製外皮とフラックスの合計で、Mo:0.5%以下であることを特徴とする請求項1に記載のセルフシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
- ワイヤ全質量に対する質量%で、鋼製外皮とフラックスの合計で、Ni:1.0%以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のセルフシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
Applications Claiming Priority (2)
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|---|---|---|---|
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| JP2020070275 | 2020-04-09 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021053249A Active JP7789486B2 (ja) | 2020-04-09 | 2021-03-26 | セルフシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
Country Status (1)
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|---|---|
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