JP7796643B2 - 食品用組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
たとえば、特許文献1(特開平8-9871号公報)には、挽き肉、ラード、炒め玉葱、パン粉、澱粉、香辛料、水、および、大豆タンパク質または特定の澱粉素材を配合してハンバーグを製造したことが記載されている(実施例3)。
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、乳化剤、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で0.1以上120以下であり、
前記乳化物中の前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材の合計量が、前記乳化物全体に対して50質量%以上100質量%以下である、食品用組成物の製造方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(4)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
成分(A2):α化澱粉
[2] 前記乳化物中の水分の総含有量が、前記成分(A)に対する質量比で2超である、[1]に記載の食品用組成物の製造方法。
[3] 前記食用油脂が、菜種油、オリーブ油、豚脂および乳脂からなる群から選択される1種または2種以上である、[1]または[2]に記載の食品用組成物の製造方法。
[4] 前記食用油脂が、菜種油、オリーブ油、豚脂、乳脂および大豆油からなる群から選択される1種または2種以上である、[1]または[2]に記載の食品用組成物の製造方法。
[5] 前記タンパク質が、大豆タンパク質、エンドウタンパク質、乳タンパク質および卵タンパク質からなる群から選択される1種または2種以上である、[1]乃至[4]いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
[6] 前記乳化素材または前記乳化素材を含む配合成分が、豆乳、牛乳、生クリーム、脱脂粉乳、全粉乳、カゼイン、卵黄、卵白および全卵からなる群から選択される1種または2種以上である、[1]乃至[5]いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
[7] 乳化物を得る前記工程が、前記乳化物を200℃、5分間加熱して得られる生地の加熱歩留まりが85質量%以上100質量%以下である前記乳化物を得る工程である、[1]乃至[6]いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
[8] 前記食用油脂の20℃における固体脂含量が40%以下である、[1]乃至[7]いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
[9] 前記乳化物を得る工程の後、加圧加熱処理をする工程をさらに含む、[1]乃至[8]いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
[10] 前記乳化物を得る工程の後、冷凍保管および冷蔵保管からなる群から選ばれる1種または2種の工程をさらに含む、[1]乃至[8]いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
[11] [1]乃至[10]いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法により食品用組成物を得る工程と、
前記食品用組成物を含む材料を調製して食品を得る工程と、
を含む、食品の製造方法。
[12] 食品を得る前記工程が加熱調理を含む、[11]に記載の食品の製造方法。
[13] 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料をミキシングしてベーカリー食品用生地を製造する際の作業性の向上方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、乳化剤、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で0.1以上120以下であり、
前記乳化物中の前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材の合計量が、前記乳化物全体に対して50質量%以上100質量%以下である、前記向上方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(4)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
成分(A2):α化澱粉
[14] 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料を含む畜肉加工食品または畜肉様加工食品の食感の向上方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、乳化剤、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で0.1以上120以下であり、
前記乳化物中の前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材の合計量が、前記乳化物全体に対して50質量%以上100質量%以下である、前記向上方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(4)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
成分(A2):α化澱粉
[15] 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料を含む食品の保管後の食感の向上方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、乳化剤、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で0.1以上120以下であり、
前記乳化物中の前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材の合計量が、前記乳化物全体に対して50質量%以上100質量%以下である、前記向上方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(4)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
成分(A2):α化澱粉
本実施形態において、食品用組成物の製造方法は、成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む食品用組成物の製造方法であって、成分(A)、水、食用油脂および乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含む。
成分(A)は、以下の成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種である。
成分(A1):以下の条件(1)~(4)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
成分(A2):α化澱粉
乳化素材は、乳化剤、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種である。
乳化物中の油脂の含有量は、成分(A)に対する質量比で0.1以上120以下である。また、乳化物中の成分(A)、水、食用油脂および乳化素材の合計量が、乳化物全体に対して50質量%以上100質量%以下である。
具体的には、乳化素材が粉体の場合であれば、食用油脂に成分(A)と乳化素材を均一に懸濁させておき、そこへ水を加え混合する。このときの混合装置がケンミックスミキサーの場合、強度1~3の攪拌速度で1~15分、好ましくは強度1~3の攪拌速度で3分~10分混合する。混合装置が卓上カッターミキサーの場合、15秒~60秒で調製することができる。
また、乳化素材が液体の場合であれば、食用油脂に成分(A)を分散させておき、そこへ乳化素材、水の順に加えて前述と同様に混合することで調製することができる。
但し、攪拌速度や攪拌羽根の形状、攪拌容器形状や各原料の仕込み重量によっても最適な乳化条件は異なるため、前述の方法に限定されるものではない。
以下、食品用組成物の製造に用いられる各成分について説明する。
成分(A)は、上述の成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種である。
このうち、成分(A1)は、条件(1)~(4)を満たす粉粒状物である。
条件(1)に関し、成分(A1)は、食品用組成物の取り扱い時の作業性を向上する観点から、成分(A1)全体に対して澱粉を75質量%以上含み、好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは85質量%以上含む。
また、成分(A1)中の澱粉の含有量の上限に制限はなく、成分(A1)全体に対して100質量%以下であるが、食品用組成物の性状等に応じて99.5質量%以下、99質量%以下等としてもよい。
同様の観点から、澱粉の由来原料は、好ましくはキャッサバ、とうもろこし、コメおよび豆からなる群から選ばれる1種または2種以上である。
低分子化澱粉の原料澱粉中のアミロース含量は、食品用組成物の取り扱い時の作業性を向上する観点から、5質量%以上であり、好ましくは12質量%以上、より好ましくは22質量%以上、さらに好ましくは40質量%以上、さらにより好ましくは45質量%以上、よりいっそう好ましくは55質量%以上、さらにまた好ましくは65質量%以上である。なお、低分子化澱粉の原料澱粉中のアミロース含量の上限に制限はなく、100質量%以下であり、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。
同様の観点から、成分(A1)中の低分子化澱粉の含有量は、45質量%以下であり、好ましくは35質量%以下、より好ましくは25質量%以下である。
同様の観点から、低分子化澱粉のピーク分子量は、5×104以下であり、好ましくは3×104以下であり、より好ましくは1.5×104以下である。なお、低分子化澱粉のピーク分子量の測定方法については、実施例の項に記載する。
まず、原料であるアミロース含量5質量%以上の澱粉と水を反応装置に投入した後、さらに酸を投入する。あるいは水に無機酸をあらかじめ溶解させた酸水と原料の澱粉を反応装置に投入する。酸処理をより安定的におこなう観点からは、反応中の澱粉の全量が水相内に均質に分散した状態、またはスラリー化した状態にあることが望ましい。そのためには、酸処理をおこなう上での澱粉スラリーの濃度を、たとえば10質量%以上50質量%以下、好ましくは20質量%以上40質量%以下の範囲になるように調整する。スラリー濃度が高すぎると、スラリー粘度が上昇し、均一なスラリーの攪拌が難しくなる場合がある。
また、同様の観点から、成分(A1)の冷水膨潤度は20以下であり、好ましくは17以下、より好ましくは13以下、さらに好ましくは12以下である。
ここで、成分(A1)の冷水膨潤度の測定方法については、実施例の項に記載する。
同様の観点から、成分(A1)中の目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量は、成分(A1)全体に対して100質量%以下である。
ハイアミロースコーンスターチのアミロース含有量は、好ましくは40質量%以上であり、より好ましくは45質量%以上、さらに好ましくは48質量%以上である。
また、ハイアミロースコーンスターチのアミロース含量の上限に制限はなく、100質量%以下であるが、食品用組成物の乳化安定性向上の観点から、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、さらに好ましくは75質量%以下、さらにより好ましくは70質量%以下、殊更好ましくは65質量%以下である。
また、成分(A2)のα化の度合いを示す指標としては、上述した冷水膨潤度を用いることができる。
成分(A2)の25℃における冷水膨潤度は、食品用組成物の取り扱い時の作業性を向上する観点から、乾物換算で、好ましくは3以上であり、より好ましくは4以上、さらに好ましくは4.5以上、さらにより好ましくは5以上、よりいっそう好ましくは5.5以上である。
また、同様の観点から、成分(A2)の25℃における冷水膨潤度は、乾物換算で、好ましくは40以下であり、より好ましくは30以下、さらに好ましくは20以下、さらにより好ましくは15以下、よりいっそう好ましくは12以下である。
また、同様の観点から、乳化物中の成分(A)の含有量は、乳化物全体に対して好ましくは25質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下、さらにより好ましくは12質量%以下である。
乳化物を得る工程において配合される水の量は、たとえば、乳化物の原料中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。
乳化物中の水分の総含有量は、食品用組成物の乳化安定性向上の観点から、成分(A)に対する質量比で、好ましくは2超であり、より好ましくは3以上、さらに好ましくは3.5以上である。
食品用組成物の乳化安定性向上の観点から、乳化物中の水分の総含有量は、成分(A)に対する質量比で、たとえば10以下であってよく、好ましくは6以下であり、より好ましくは5.5以下、さらに好ましくは5以下である。
ここで、乳化物中の水分の総含有量とは、乳化物を得る工程で配合される水、および、他の配合成分に含まれる成分のうち、粉体原料(たとえば成分(A))以外の成分に含まれる水を合算した量である。
食用油脂の具体例として、大豆油、菜種油(キャノーラ油)、パーム油、コーン油、オリーブ油(オリーブオイル)、ゴマ油、紅花油、ひまわり油、綿実油、米油、落花生油、パーム核油、ヤシ油、エゴマ油、アマニ油などの植物油脂;牛脂、豚脂、乳脂、鶏油、魚油等の動物油脂;中鎖脂肪酸トリグリセリドなどの合成油脂などが挙げられる。また、これらに分別、水素添加、エステル交換等を施した加工油脂が挙げられる。
また、上記食用油脂は、そのまま使用してもよいし、マーガリン、ショートニング、バター等の可塑性油脂として使用してもよい。
食品用組成物をベーカリー食品に用いる場合、食用油脂は、食品用組成物の取り扱い時の作業性を向上する観点から、好ましくはオリーブ油、大豆油および菜種油からなる群から選択される1種または2種以上である。また、食用油脂そのまま、およびマーガリンから選択される1種または2種を使用することが好ましい。
また、食品用組成物を畜肉加工食品または畜肉様加工食品に用いる場合、食用油脂は、その風味の相性や作業性の観点から、好ましくは動物油脂であり、より好ましくは豚脂、牛脂、鶏油からなる群から選択される1種または2種以上である。
また、食品用組成物を水産加工食品に用いる場合、食用油脂は、その風味の相性や作業性の観点から、好ましくは植物油脂であり、より好ましくは菜種油、大豆油およびオリーブ油からなる群から選択される1種または2種以上である。
ここで、食用油脂の固体脂含量は、AOCS Official Method Cd 16b-93の方法により、測定することができる。
なお、食用油脂を、マーガリンやバターなどの油中水型油脂組成物として使用する場合は、油中水型油脂組成物を溶融後、水相を分離して得られた油相の固体脂含量を食用油脂の固体脂含量とする。
また、同様の観点から、乳化物中の油脂の含有量は、120以下であり、好ましくは9以下、より好ましくは8以下、さらに好ましくは7以下、さらにより好ましくは6以下である。
また、ピックル液として用いる場合、乳化物中の油脂の含有量は、成分(A)に対する質量比で10以上であり、好ましくは20以上、より好ましくは30以上、さらに好ましくは35以上である。また、乳化物中の油脂の含有量は、120以下であり、好ましくは110以下、より好ましくは100以下である。
乳化素材は、具体的には、乳化剤、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、さらに具体的にはタンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種である。
乳化物を得る工程において、乳化素材は、これらの成分そのものとして添加されてもよいし、これらの成分を少なくとも1つ含む配合成分(食品素材)の形態で添加されてもよい。
食品用組成物の取り扱い時の作業性を向上する観点から、好ましくは大豆タンパク質、乳タンパク質および卵タンパク質からなる群から選択される1種または2種以上である。また、加熱後の生地の状態をより好ましいものとする観点から、タンパク質は、大豆タンパク質、エンドウタンパク質、乳タンパク質および卵タンパク質からなる群から選択される1種または2種以上であり、より好ましくは大豆タンパク質、乳タンパク質および卵タンパク質からなる群から選択される1種または2種以上である。
また、乳化剤はHLBが異なる2種類以上を混合して用いるのが望ましく、たとえば、HLBが5~7の乳化剤とHLBが14~16の乳化剤を組み合わせて用いるのが望ましい。具体的な乳化剤の組み合わせとして、たとえば、ジグリセリンモノステアリン酸エステルとモノミリスチン酸デカグリセリンの組み合わせが挙げられる。
また、食品用組成物の取り扱い時の作業性を向上する観点から、乳化物を得る工程において配合される乳化素材の量は、乳化物全体に対して好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは12質量%以下である。
すなわち、上記加熱歩留まりは、好ましくは85質量%以上であり、より好ましくは88質量%以上、さらに好ましくは92質量%以上であり、また、たとえば100質量%以下である。
流動性を有する乳化物が得られる場合、乳化物の粘度を以下のようにすることも好ましい。すなわち、以下の方法で得られる乳化物の粘度は、食品に配合するときの作業適性向上の観点から、好ましくは2900cps以上であり、より好ましくは3000cps以上、さらに好ましくは3500cps以上である。上記粘度の上限値は、たとえば100000cps以下であってもよい。
(粘度の測定方法)
1.上述のいずれかの方法にしたがって乳化物を作製する。
2.1.で得られた乳化物を全量ボウルに移し、ラップをして25℃常温で1時間静置する。
3.300mL容のガラスビーカーに250g計量し、B型粘度計(たとえばTOKIMEC INC. B型粘度計 MODEL:BM)を用いて、4号ローター、60rpm、30秒間の条件で粘度を測定する。
冷凍における保管温度は、たとえば-100℃以上0℃未満とすることができる。冷蔵における保管温度は、たとえば0℃以上15℃以下とすることができる。
食品の製造方法は、たとえば、上述の本実施形態における食品用組成物の製造方法により食品用組成物を得る工程と、得られた食品用組成物を含む材料を調製して食品を得る工程と、を含む。
また、同様の観点から、上記材料全体に対する食品用組成物の配合量は、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下、さらにより好ましくは25質量%以下、よりいっそう好ましくは20質量%以下である。
また、同様の観点から、上記材料全体に対する食品用組成物の配合量は、好ましくは100質量%以下であり、より好ましくは99質量%以下、さらに好ましくは95質量%以下、さらにより好ましくは90質量%以下である。
また、同様の観点から、上記材料全体に対する食品用組成物の配合量は、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下、さらにより好ましくは25質量%以下、よりいっそう好ましくは20質量%以下である。
食品を得る工程は、食品への殺菌効果および保存性向上の観点から、加熱調理を含んでもよい。加熱調理の具体例として、オーブン等での乾熱;マイクロ波加熱調理;スチームコンベクションオーブン等での加熱調理;薄く油をひいたフライパン、鉄板上での加熱;100~200℃程度の食用油脂中での油ちょうが挙げられ、同様の観点から、好ましくはオーブン等での感熱またはフライパンもしくは鉄板上での加熱である。
また、食品を得る工程は、加熱調理工程を含まなくてもよい。このとき、食品を得る工程において、たとえば食品用組成物と他の材料とを混合して食品を得てもよい。
ベーカリー食品は、パン、ピザ、イーストドーナツ、中華饅頭、ナン、デニッシュ等のイースト発酵食品;および蒸しパン;ケーキドーナツ;スコーン;パウンドケーキ、スポンジケーキ、シフォンケーキ、ロールケーキ、バターケーキ、マフィン、カップケーキ、ホットケーキ、パンケーキ等のケーキ類;フィナンシェ、ブッセ、ワッフル、マドレーヌ等の焼き菓子;パイ等の、イーストを含まない食品;が挙げられる。ベーカリー食品は、好ましくはイースト発酵食品およびケーキ類からなる群から選択される1種であり、より好ましくはパン、パンケーキ、イーストドーナツおよびケーキドーナツから選択される1種であり、さらに好ましくはパン、パンケーキおよびケーキドーナツから選択される1種であり、さらにより好ましくはパンである。
本実施形態において、食品用組成物は、たとえば畜肉加工食品、または、畜肉加工食品における畜肉を植物タンパク質に置換して得られる畜肉様加工食品に好適に用いられる。
畜肉加工食品の具体例として、チキンナゲット等のナゲット類;
ハンバーグ、ミートボール、ソーセージ、シュウマイ、餃子等の畜肉練り物類、肉饅頭、肉まん等の畜肉フィリング類が挙げられる。
乳化物の食感との相性をより好ましいものとする観点から、畜肉加工食品は、好ましくはハンバーグ、ソーセージ、ナゲットからなる群から選択される。
また、同様の観点から、畜肉は、好ましくは挽肉、すり身等のミンチ状あるいはペースト状である。
また、畜肉様加工食品では、上記畜肉に代えて、大豆ミート、昆虫蛋白質等が用いられる。
水産加工食品の具体例として、ネギトロ様食品、つみれ、はんぺん、ちくわ、かまぼこ、魚肉ソーセージ、さつま揚げ等の水産練り物類;水産フィリング類等が挙げられる。
また、水産加工食品における水産物として、具体的には、マグロ、鮭、タコ、イカ等の魚介類が挙げられる。
食品を製造する際の作業性向上の観点から、水産物は、好ましくはすり身等のミンチ状またはペースト状である。
ピックル液は、畜肉加工食品または水産加工食品の風味および食感改善の目的で使用し、主に漬け込みやインジェクション等の方法で添加する。ピックル液を使用した最終的な食品の形態は限定されないが、たとえば、唐揚げ、トンカツ、チキンカツ、魚肉フライ等のフライ食品や、ソテー類の焼成調理食品などが挙げられる。
バッター液は、たとえばフライ食品等のような衣を有する食品で加熱調理の際に材料の周囲に付着させて使用するが、調理形態はフライに限定されず、焼成調理でもよい。バッター液は単体で衣として用いてもよいし、粉類やパン粉等の衣剤と併用して使用してもよい。また、バッター液を使用した最終的な食品の形態は限定されないが、たとえばフライ食品であれば、ポテトフライ、天ぷら、唐揚げ、トンカツ、チキンカツ、魚肉フライ、エビフライ、コロッケ、ナゲット等が挙げられる。
ペースト状食品およびクリーム状食品の具体例として、製菓および製パン用フィリング、製菓製パン用クリーム、ドレッシング類、ソース類などが挙げられる。本実施形態におけるペースト状食品およびクリーム状食品を用いた最終的な食品の形態は限定されない。たとえばサンドイッチに挟むフィリングとして使用したり、サラダにかけて使用したりする場合がある。また、ペースト状食品およびクリーム状食品は加熱調理してもよい。加熱調理する場合の具体例として、たとえばベーカリー食品に本実施形態の食品用組成物を用いたフィリングを包餡またはトッピングして焼成したり、グラタン等のオーブン調理品のソースとして使用したり、クリームコロッケのようにその物をフライ調理したりする等の利用方法が可能である。
上述の乳化物を得る工程は、食品の改良方法としても好適である。
具体的には、成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料をミキシングしてベーカリー食品用生地を製造する際に、製造工程が上述の乳化物を得る工程を含むことにより、たとえば、ベーカリー食品用生地の製造時の作業性を向上することができる。
ベーカリー食品としては、前述のものが例示される。
また、作業性とは、具体的には、ベーカリー食品用生地のべたつきの無さである。
畜肉加工食品および畜肉様加工食品としては、前述のものが例示される。
また、食感として、具体的には、ジューシー感、硬さ、弾力感が挙げられる。
また、食感として、具体的には、前述のものが挙げられる。
さらに、成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料を含む食品の製造工程が、上述の乳化物を得る工程を含むことにより、たとえば食品の風味を向上させることも可能となる。
1. 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む食品用組成物の製造方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で1.5以上9以下であり、
前記乳化物中の前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材の合計量が、前記乳化物全体に対して50質量%以上100質量%以下である、食品用組成物の製造方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(4)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
成分(A2):α化澱粉
2. 前記乳化物中の水分の総含有量が、前記成分(A)に対する質量比で2超である、1.に記載の食品用組成物の製造方法。
3. 前記食用油脂が、菜種油、オリーブ油、豚脂および乳脂からなる群から選択される1種または2種以上である、1.または2.に記載の食品用組成物の製造方法。
4. 前記タンパク質が、大豆タンパク質、乳タンパク質および卵タンパク質からなる群から選択される1種または2種以上である、1.乃至3.いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
5. 前記乳化素材または前記乳化素材を含む配合成分が、豆乳、牛乳、生クリーム、脱脂粉乳、全粉乳、カゼイン、卵白および全卵からなる群から選択される1種または2種以上である、1.乃至4.いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
6. 乳化物を得る前記工程が、前記乳化物を200℃、5分間加熱して得られる生地の加熱歩留まりが85質量%以上100質量%以下である前記乳化物を得る工程である、1.乃至5.いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
7. 前記乳化物中の前記油脂の20℃における固体脂含量が40質量%以下である、1.乃至6.いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
8. 前記乳化物を得る工程の後、加圧加熱処理をする工程をさらに含む、1.乃至7.いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
9. 前記乳化物を得る工程の後、冷凍保管および冷蔵保管からなる群から選ばれる1種または2種の工程をさらに含む、1.乃至7.いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法。
10. 1.乃至9.いずれか1つに記載の食品用組成物の製造方法により食品用組成物を得る工程と、
前記食品用組成物を含む材料を調製して食品を得る工程と、
を含む、食品の製造方法。
11. 食品を得る前記工程が加熱調理を含む、10.に記載の食品の製造方法。
12. 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料をミキシングしてベーカリー食品用生地を製造する際の作業性の向上方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で1.5以上9以下である、前記向上方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(4)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
成分(A2):α化澱粉
13. 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料を含む畜肉加工食品または畜肉様加工食品の食感の向上方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で1.5以上9以下である、前記向上方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(4)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
成分(A2):α化澱粉
14. 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料を含む食品の保管後の食感の向上方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で1.5以上9以下である、前記向上方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(4)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
成分(A2):α化澱粉
1.乳化物の製造原料
(成分(A))
(A1)粉粒状物1~3:製造例2で得られた粉粒状物
(A2)α化澱粉:α化ハイアミロースコーンスターチ、ジェルコールAH-F、株式会社J-オイルミルズ製、冷水膨潤度6.5
(食用油脂)
菜種油:AJINOMOTOさらさらキャノーラ油、株式会社J-オイルミルズ製
オリーブ油:オリーブオイルfor bakery、株式会社J-オイルミルズ製
豚脂:純正ラード、雪印メグミルク株式会社製
(乳化素材または乳化素材を含む材料)
全粉乳:よつ葉乳業株式会社製(タンパク質含有量25.5質量%、脂質含有量26.2質量%)
脱脂大豆粉:ほうとく豆、株式会社J-オイルミルズ製(タンパク質含有量51.0質量%、脂質含有量0.7質量%)
脱脂粉乳:脱脂粉乳、北海道乳業株式会社製(タンパク質含有量34.0質量%、脂質含有量1.0質量%)
牛乳:北海道3.6牛乳、タカナシ乳業株式会社製(水分含有量87.4質量%、タンパク質含有量3.3質量%、脂質含有量3.6質量%)
生クリーム:特選北海道純生クリーム42、タカナシ乳業株式会社製(水分含有量53.0質量%、タンパク質含有量1.9質量%、脂質含有量42.0質量%)
豆乳:無調整有機豆乳、東京めいらく株式会社製(水分含有量90.8質量%、タンパク質含有量3.6質量%、脂質含有量2.0質量%)
全卵(水分含有量76.1質量%、タンパク質含有量12.3質量%、脂質含有量10.3質量%)
卵黄(水分含有量48.2質量%、タンパク質含有量16.5質量%、脂質含有量33.5質量%)
卵白(水分含有量88.4質量%、タンパク質含有量10.5質量%、脂質含有量0質量%)
乾燥卵白:乾燥卵白Wタイプ、株式会社全農・キユーピー・エッグステーション製(タンパク質含有量86.5質量%、脂質含有量0.4質量%)
カゼイン:カゼインナトリウムS、日本新薬株式会社製(タンパク質含有量86.2質量%、脂質含有量1.5質量%)
ホエイプロテイン(WPI):Pronative 95、Lactalis Ingredients社製(タンパク質含有量25.0質量%、脂質含有量1.2質量%)
油脂加工澱粉1:製造例4で得られた油脂加工澱粉(タンパク質含有量0質量%、脂質含有量0.1質量%)
エンドウタンパク質:NUTRALYS F85M、ロケットジャパン株式会社製(タンパク質含有量85質量%、脂質含有量6質量%)
(その他)
乳糖:LOHA Style「乳糖」(市販品)
塩化マグネシウム:塩化マグネシウム六水和物、和光純薬工業株式会社製
強力粉:イーグル、株式会社ニップン製
生地改良剤:ジョーカーキモ、ピュラトスジャパン株式会社製
生イースト:レギュラーイースト、オリエンタル酵母株式会社製
コーンスターチ:コーンスターチY、株式会社J-オイルミルズ製
パン粉:生パン粉WRE5N、共栄フード株式会社製
粉粒状物1~3の原料となる低分子化澱粉として酸処理ハイアミロースコーンスターチを製造した。
ハイアミロースコーンスターチ(株式会社J-オイルミルズ製、HS-7、アミロース含量70質量%)を水に懸濁して35.6%(w/w)スラリーを調製し、50℃に加温した。そこへ、攪拌しながら4.25Nに調製した塩酸水溶液をスラリー質量比で1/9倍量加え反応を開始した。16時間反応後、3%NaOHで中和し、水洗、脱水、乾燥し、酸処理ハイアミロースコーンスターチを得た。
得られた酸処理ハイアミロースコーンスターチのピーク分子量を後述の方法で測定したところ、ピーク分子量は1.2×104であった。
ピーク分子量の測定は、東ソー株式会社製HPLCユニットを使用しておこなった(ポンプDP-8020、RI検出器RS-8021、脱気装置SD-8022)。
(1)試料を粉砕し、JIS-Z8801-1規格の篩で、目開き0.15mm篩下の画分を回収した。この回収画分を移動相に1mg/mLとなるように懸濁し、懸濁液を100℃3分間加熱して完全に溶解した。0.45μmろ過フィルター(ADVANTEC社製、DISMIC-25HP PTFE 0.45μm)を用いてろ過を行い、ろ液を分析試料とした。
(2)以下の分析条件で分子量を測定した。
カラム:TSKgel α-M(7.8mmφ、30cm)(東ソー株式会社製)2本
流速:0.5mL/min
移動相:5mM 硝酸ナトリウム含有90%(v/v)ジメチルスルホキシド溶液
カラム温度:40℃
分析量:0.2mL
(3)検出器データを、ソフトウェア(マルチステーションGPC-8020modelIIデータ収集ver5.70、東ソー株式会社製)にて収集し、分子量ピークを計算した。
検量線には、分子量既知のプルラン(Shodex Standard P-82、昭和電工株式会社製)を使用した。
(1)試料を、水分計(研精工業株式会社、型番MX-50)を用いて、125℃で加熱乾燥させて水分測定し、得られた水分値から乾燥物質量を算出した。
(2)この乾燥物質量換算で試料1gを25℃の水50mLに分散した状態にし、30分間25℃の恒温槽の中でゆるやかに撹拌した後、3000rpmで10分間遠心分離(遠心分離機:日立工機社製、日立卓上遠心機CT6E型;ローター:T4SS型スイングローター;アダプター:50TC×2Sアダプター)し、沈殿層と上澄層に分けた。
(3)上澄層を取り除き、沈殿層質量を測定し、これをB(g)とした。
(4)沈殿層を乾固(105℃、恒量)したときの質量をC(g)とした。
(5)BをCで割った値を冷水膨潤度とした。
コーンスターチ79質量%、製造例1で得られた酸処理ハイアミロースコーンスターチ20質量%、および、炭酸カルシウム1質量%を充分に均一になるまで袋内で混合した。2軸エクストルーダー(幸和工業社製KEI-45)を用いて、混合物を加圧加熱処理した。処理条件は、以下の通りである。
原料供給:450g/分
加水:17質量%
バレル温度:原料入口から出口に向かって50℃、70℃および100℃
出口温度:100~110℃
スクリューの回転数250rpm
このようにしてエクストルーダー処理により得られた加熱糊化物を110℃にて乾燥し、水分含量を10質量%に調整した。
次いで、乾燥した加熱糊化物を、卓上カッター粉砕機で粉砕した後、JIS-Z8801-1規格の篩で篩分けした。篩分けした加熱糊化物を、所定の配合割合で混合し、表1に示す粒度分布を有する粉粒状物1~4を調製した。前述の方法で測定した粉粒状物1~4の25℃における冷水膨潤度を表1にあわせて示す。
コーンスターチ77質量%、酸処理ハイアミロースコーンスターチ20質量%、グリセリン脂肪酸エステル2質量%、および、炭酸カルシウム1質量%を充分に均一になるまで袋内で混合した。2軸エクストルーダー(幸和工業社製KEI-45)を用いて、混合物を加圧加熱処理した。処理条件は、以下の通りである。
原料供給:450g/分
加水:17質量%
バレル温度:原料入口から出口に向かって50℃、70℃および100℃
出口温度:100~110℃
スクリューの回転数250rpm
このようにしてエクストルーダー処理により得られた加熱糊化物を110℃にて乾燥し、水分含量を10質量%に調整した。
次いで、乾燥した加熱糊化物を、卓上カッター粉砕機で粉砕した後、JIS-Z8801-1規格の篩で篩分けした。篩分けした加熱糊化物を、所定の配合割合で混合し、表1に示す粒度分布を有する粉粒状物5を調製した。前述の方法で測定した粉粒状物5の25℃における冷水膨潤度を表1にあわせて示す。
100質量部のリン酸架橋タピオカ澱粉(アクトボディーTP-1、株式会社J-オイルミルズ製)に、ハイリノールサフラワー油0.1質量部、ジグリセリンモノオレイン酸エステル0.05質量部、および、25%炭酸ナトリウム水溶液0.4質量部(炭酸ナトリウム当量として0.1質量部)を加え、混合機(スーパーミキサー、株式会社カワタ製)で3000rpm、3分間均一に混合し、混合物を得た。
この混合物を棚段式乾燥機にて、70℃にて10日間加熱し、油脂加工澱粉1を得た。
本例では、食品用組成物を作製し、得られた食品用組成物を用いてパンの製造および評価をおこなった。
1.前処理
1-1.比較例1以外の例については、食用油脂、成分(A)、乳化素材(タンパク質)を含む配合成分を表2に記載の配合でミキサーボウルに入れ、卓上ミキサー(ホバートミキサーN50、ミキサーホバートジャパン株式会社製)で、ビーターを使用し混合した。
1-2.水を加え、実施例1~7については、均一な乳化状態の混合物(乳化物)を得た。対照例1については、成分の分離状態がみられる混合物を得た。
2.対照例1および実施例1~7では、混合物または乳化物以外の生地原料をパン用ミキサー(カントーミキサー HP-20M、関東混合機株式会社製)で混ぜ合わせ、混合物を得た。ミキシング条件は表3に記載の本捏ミキシング1である。次に、前処理で得られた混合物を加え、パン用ミキサーにて生地がまとまるまでミキシングした。ミキシング条件は、表3に記載の本捏ミキシング条件2である。
一方、比較例1では表3に記載のすべての材料をパン用ミキサーで混ぜ合わせ、混合物を得た。ミキシング条件は本捏ねミキシング条件1である。
3.ミキシング後、ミキサーから生地を出して、27℃で60分間発酵させた。
4.生地を130gに分割し丸めて20分間休ませた後、丸めてワンローフ型に3個ずつ詰めた。
5.成形した生地を36℃80%のホイロで70分間発酵させた。
6.発酵後、オーブンにて以下の条件と時間で焼成した。
焼成条件:上段190℃/220℃
焼成時間:25分
7.焼成後、室温(20℃)にて焼成したパンの粗熱を除去した。
1名の専門パネラーがパン生地製造時の作業性(パン生地のべたつき)を以下の基準で5段階評価した。3点以上を合格とした。
5:ほとんどべとつかず、非常に作業しやすい
4:わずかにべとつくが、作業しやすい
3:少しべたつくが、作業上気にならない
2:べたつき、作業しにくい
1:かなりべたつき、非常に作業しにくい
パンのしっとり感および口残りのなさについて、4名の専門パネラーが以下の基準で評価し、4名の平均点を評点とした。3点以上を合格とした。
(しっとり感)
5:非常にしっとり感がある
4:しっとり感がある
3:ややしっとり感がある
2:あまりしっとり感がない
1:ほとんどしっとり感がない
(口残りのなさ)
5:咀嚼した際に口残りしない
4:咀嚼した際にほとんど口残りしない
3:咀嚼した際に少し口残りするが気にならない
2:咀嚼した際にやや団子状になり、やや口残りする
1:咀嚼した際に団子状になり、口残りする
パンの外観および内層を1名の専門パネラーが目視にて以下の基準で5段階評価し、3点以上を合格とした。
(外観)
5:ボリューム感があり、焼き色も良好
4:ややボリューム感があり、焼き色もやや良好
3:ボリューム感が適当で、焼き色が適当
2:ややボリューム感に欠け、焼き色がやや不均一
1:ボリューム感に欠け、焼き色が不良
(内層)
5:完全に均一な内層で、非常にキメが細かい
4:ほとんど均一な内層で、キメが細かい
3:やや均一な内層で、ややキメが細かい
2:やや不均一な内層で、やや生地膜が厚い
1:不均一な内層で、生地膜が厚い
実施例8では、乳化物の成分および配合を表4に記載の内容とした他は、実施例1等に準じて乳化物を作製した。
得られた乳化物からなる食品用組成物を用いて、以下の条件でパンを製造した。
1.得られた乳化物以外の生地原料をパン用ミキサー(カントーミキサー HP-20M、関東混合機株式会社製)で混ぜ合わせ、混合物を得た。ミキシング条件は本捏ねミキシング1である。2.実施例8では、前処理で得られた乳化物を加え、パン用ミキサーにて生地がまとまるまでミキシングした。比較例2では、表4に記載の成分を一括混合し、混合物を得た。
3.ミキシング後、ミキサーから生地を出して、27℃で60分間発酵させた。
4.生地を130gに分割し丸めて20分間休ませた後、丸めてワンローフ型に3個ずつ詰めた。
5.成形した生地を36℃80%のホイロで70分間発酵させた。
6.発酵後、オーブンにて以下の条件と時間で焼成した。
焼成条件:上段190℃/220℃
焼成時間:25分
7.焼成後、室温(20℃)にて焼成したパンの粗熱を除去した。
本例では、乳化物からなる食品用組成物を用いてハンバーグの製造および評価をおこなった。
各例で得られた乳化物からなる食品用組成物ならびに表5に記載の成分を表5に記載の配合で用いて以下の手順でハンバーグを製造した。
1.原料処理・混合:表5中、(1)の成分すなわち肉と塩を事前に混ぜて粘りを出した。
2.さらに、軽く手で混ぜた後、ケンミックスミキサーで強度2×3分間混合した。
3.試料混合:表5中、(2)の成分を事前に混合した後、上記2.へ手で混ぜた。
4.表5中、(3)の成分を混合して乳化物を作製し、上記3.に添加した。
5.混練:ケンミックスミキサー強度1×1分間の条件とした。
6.成型:100g/ヶとした。
7.焼成:鉄板調理(焼き目)にて、200℃で裏表1分間ずつ焼成した。
8.オーブン調理:200℃蒸煮なしにて7分間調理した。
9.放冷
10.常温25℃にて30分間放冷した後、500Wにて1分間再加熱を行い喫食評価した。
また後日、冷蔵保存後、再加熱評価した。具体的には、5℃冷蔵で3日間保管した後、レンジアップ500Wにて1.5分間再加熱を行い喫食評価した。
これらの結果を表6に示す。
また、各実施例においては、乳化物を用いてハンバーグ生地を作製する際の作業性がいずれも好ましかった。
5:咀嚼時にきわめて汁感がある。
4:咀嚼時にとても汁感がある。
3:咀嚼時に汁感がある。
2:咀嚼時に多少汁感がある。
1:咀嚼時に汁感がなく、ぱさついている。
5:全体的な硬さ・弾力感がとても強い。
4:全体的な硬さ・弾力感が強い。
3:全体的な硬さ・弾力感がある。
2:全体的な硬さ・弾力感がややある。
1:全体的な硬さ・弾力感がなく、柔らかい。
5:肉の粒感・繊維感がとても強い。
4:肉の粒感・繊維感が強い。
3:肉の粒感・繊維感がある。
2:肉の粒感・繊維感がややある。
1:肉の粒感・繊維感がなく、均質な食感である。
表7~表9に記載の配合にて各例の乳化物(食品用組成物)を調製した。各例における混合方法および条件ならびに得られた乳化物(乳化生地)の性状を表7~表9にあわせて示す。
各例において、得られた乳化生地の状態を評価した。評価は、ミキシング後1時間後に作業者1名が目視で以下の基準で評価し、2点以上を合格とした。結果を表7~表9にあわせて示す。
4:混合時の形状を保ち、全く油分が分離しない
3:混合時の形状を保ち、ほとんど油分が分離しない
2:混合時の形状がやや変化し、表面にやや油分の分離が見られるが許容範囲1:混合してもまとまらずシャバシャバである/混合時の形状を保てず、多量の油脂の分離が見られる
各例で得られた乳化物を65g程度(60~70g)アイスクリームディッシャーですくい取り、クッキングシートにのせて加熱前の乳化物の質量を測定した。200℃に熱したコンベクションオーブン(乾熱)にクッキングシートごと置き、5分間加熱後、直ちに乳化物のみトレイに移して加熱後の質量を測定した。以下の式にて加熱歩留まりを算出した。
加熱後の質量/加熱前の質量×100(%)
調製例21の乳化物を耐熱レトルト袋に充填してヒートシールで密閉し、121℃5分間、および121℃30分間加熱加圧処理したところ、いずれの条件でも形状に変化はなく、水や油のドリップは全く見られなかった。
また、調製例3の乳化物を蓋つきプラスチックカップへ充填し、4℃で3日保管したところ、形状に変化はなく、水や油のドリップは全く見られなかった。
表10に記載の配合にて各例の乳化物(食品用組成物)を調製した。各例における混合方法および条件ならびに得られた乳化物(乳化生地)の性状を表10にあわせて示す。
表11に記載の配合にて本例の乳化物(食品用組成物)を調製した。本例における混合方法および条件ならびに得られた乳化物(乳化生地)の性状を表11にあわせて示す。
ここで、生地の状態については前述の調製例における方法に準じておこなった。また、本例においては、以下の手順で乳化物の加熱保持性を評価した。
得られた乳化物を65g程度アイスクリームディッシャーですくい取り、アルミカップにのせた。200℃に熱したコンベクションオーブンに、乳化物をアルミカップごと置き、5分間加熱後、コンベクションオーブンから取り出し、直ちに生地状態を目視で評価した。
ケンミックスミキサーに、成分(A)を5部、および、対肉2%量の塩を加えたのち卓上カッターミキサーでペースト状になるまで30秒間ミキシングした豚肉を20部(脂身15部:赤身5部)、および15部の水をよく混合し、ケンミックスミキサーで攪拌混合して本例の乳化物を得た。
本例では、乳化物からなる食品用組成物を用いてネギトロ様食品の製造および評価をおこなった。
1.実施例8の乳化物の配合(表4の「乳化物(食品用組成物)」の配合)のうちオリーブオイルを菜種油に代えた以外は実施例8と同じ方法にて乳化物を得た。
2.マグロ(中とろ)50gをフードプロセッサで細かくし、顆粒だし(ほんだし(登録商標) 味の素株式会社製)0.037gを添加して混合した。
3.上記2.のマグロに上記1.の乳化物を15g添加し、手で混合してネギトロ様食品を得た。
4.ネギトロ様食品に醤油を添加して官能評価を行った。対照は、上記3.の手順をおこなわずに得られたネギトロとした。
本例では、乳化物を用いてはんぺん様水練食品の製造および評価をおこなった。
1.表12に記載の原材料をフードプロセッサー(クイジナート社製)にすべて加え、8分間ミキシングし、はんぺん様水練食品用すり身を得た。
2.上記1.のすり身と調製例7の乳化物とを7:3の割合(質量比)でボウルにてゴムベラで良く混ぜ合わせた。
3.上記2.で得られたものを、さつま揚げの型に100gずつ入れ、成型した。また、対照例として、上記1.のすり身をそのまま型に100gずつ入れ、成型した。
4.上記3.で得られたすり身を、型から出して1個ずつクッキングペーパーの上に置き、スチームオーブンにて90℃、水蒸気100%、25分の条件で加熱した。
5.室温に冷めるまで放置し、各例のはんぺん様水練食品を得た。
表12に記載の原材料の詳細は以下のとおりである。
スケソウダラすりみ:スケソウダラすりみ(アメリカ産)、東海澱粉株式会社より購入
馬鈴薯でん粉:BP-200、株式会社J-オイルミルズ製
大豆たんぱく:ニューフジプロSEH、不二製油株式会社製
だしの素:だしの素、ヤマキ株式会社製
グルタミン酸Na:味の素(登録商標)、味の素株式会社製
ソルビン酸K:栗本薬品工業株式会社製
本実施例の乳化物を加えることで、卵白や山芋のような素材を加えていないにもかかわらず、はんぺん様の食感を有する水練食品が得られた。
本例では、乳化物を用いて鶏ソーセージの製造および評価をおこなった。
1.鶏ムネ肉を1~2cm角に切り、表13中(1)の材料と一緒にフードプロセッサー(クイジナート社製)に加え、4分間ミキシングした。
2.実施例15~17では、表13中(2)の材料を混合し乳化物を作製し、上記1に加えヘラで均一になるよう混合した。
3.対照例3では、上記1.で得られた生地をチャック式袋に入れ、真空包装機(ニチワ電機株式会社製、ホットテンプ)で脱気をおこなった。実施例15~17では、上記2.で得られた生地を同様の方法で脱気した。
4.ソーセージメーカー(新富士バーナー株式会社製、ソーセージメーカー)を用い、コラーゲンケーシング(株式会社ニッピ製)に上記3.を充填した。
5.得られたソーセージをコンベクションオーブンに入れ、50℃、30分間送風乾燥した。
6.75~80℃のお湯で30分間茹でた後、流水で10分間冷却した。
7.700Wの電子レンジで20秒間加熱したものを喫食し食感の評価を行った。
4:非常にしっとりとしている
3:パサつきが無く、しっとりとしている
2:パサつきが少なく、しっとり感がある
1:パサついている
(乳化物中の食用油脂)
菜種油:AJINOMOTOさらさらキャノーラ油、株式会社J-オイルミルズ製、20℃における固体脂含量0%
ショートニング:エススペシャル、株式会社J-オイルミルズ製(脂質含有量99.9質量%、水分0.1質量%)、20℃における固体脂含量5.5%
(乳化物中の乳化素材または乳化素材を含む材料)
乾燥卵白:乾燥卵白Wタイプ、株式会社全農・キユーピー・エッグステーション製
脱脂粉乳:脱脂粉乳、よつ葉乳業株式会社製(タンパク質含有量34.0質量%、脂質含有量1.0質量%)
(その他の材料)
還元水あめ:マービー、株式会社HプラスBライフサイエンス製
トリポリリン酸塩:トリポリリン酸ナトリウム、ミテジマ化学株式会社製
ウインナースパイス:ヘラ・スパイスジャパン株式会社輸入販売
ビタミンC:L-アスコルビン酸ナトリウム、八宝食産株式会社製
粉末状大豆たんぱく:ニューフジプロSEH、不二製油株式会社製
馬鈴薯澱粉:ジェルコールBP-200、株式会社J-オイルミルズ製
油脂加工澱粉1:製造例4で得られた油脂加工澱粉
本例では、乳化物からなる食品用組成物を用いてかまぼこ様食品(以下、「かまぼこ」と記載。)の製造および評価をおこなった。
表14に記載した材料を同表中の配合で用い、以下の手順で調製例38および39の食品用組成物を得た。
菜種油に粉粒状物1、乾燥卵白、油脂加工澱粉1を加え混合した。さらに水を加えながら混合し乳化物を得た。
1.フードプロセッサー(クイジナート社製)に固形脂(純正ラード)、粉粒状物1、油脂加工澱粉1を投入し混合した。
2.さらに水を加えながら混合し乳化物を得た。
1.冷凍スケソウダラのすりみをカットし、フードプロセッサー(クイジナート社製)で細かく粉砕した。
2.上記1.のすり身に食塩を加え、さらに氷の3分の1量を加え混合した。
3.砂糖、グルタミン酸Na、卵白、顆粒だし、油脂加工澱粉および氷の3分の1量を加え混合した後、残りの氷をすべて加えて混合した。実施例18~21ではさらに乳化物を加え混合した。
4.上記3.で得られた混合物をビニール袋に入れ、真空包装機(ホットテンプ、ニチワ電機株式会社製)で脱気した。
5.ビニールケーシングに充填後、30℃で90分坐り処理を行った。
6.90℃で20分間湯煎加熱を行った後、氷水に投入し10分間冷却を行った。
7.上記手順で製造した各例のかまぼこを冷蔵(4℃)で1日および7日間保管後、外観、硬さ、弾力性の各項目の評価を行った。硬さ、弾力性については、官能評価に加え、テクスチャーアナライザーでの測定も行った。
1.冷凍スケソウダラのすりみをカットし、調製例39と共にフードプロセッサー(クイジナート社製)で粉砕および混合した。
2.上記1.の混合物に食塩を加え、さらに氷の3分の1量を加え混合した。
3.砂糖、グルタミン酸Na、卵白、顆粒だし、油脂加工澱粉および氷の3分の1量を加え混合した後、残りの氷をすべて加えて混合した。
4.脱気以降の製造工程および各種評価は、実施例18~21と同様の手順および方法で実施した。
硬さおよび弾力性の官能評価は1名の専門パネラーが実施し、乳化物からなる食品用組成物を配合していない対照例4を基準に以下に示す3段階で評価した。各評価項目につき、2点以上を合格とした。テクスチャーアナライザーの測定では、破断強度(硬さ)と破断距離(弾力性)について、以下の方法で測定した。官能評価の結果を表15に示し、テクスチャーアナライザー測定の結果を表16、表17および図1~図4に示す。
3点:対照例4と同等の硬さがある
2点:対照例4よりやや柔らかい
1点:対照例4よりとてもやわらかい
(弾力性)
3点:対照例4と同等の弾力がある
2点:対照例4よりやや弾力が弱い
1点:対照例4より弾力がない
かまぼこからケーシングを剥ぎ取った状態で、直径30mm、厚さ25mmの円柱状にカットし測定試料とした。平面を上下とした試料を試料台に置き、直径5mmボール状のプローブを装着したテクスチャーアナライザー(TA-XT Plus、Stable Micro Systems社製)で、圧縮速度1mm/sec、室温(約20℃)で試料上面から中心部を15mm貫通させ、破断強度(g)および破断距離(mm)を測定した。なお、破断強度は測定試料の硬さを示す指標、破断距離は測定試料の弾力性を示す指標として用いた。
各例4回試験を実施し、その平均値を結果として用いた。
菜種油:AJINOMOTOさらさらキャノーラ油、株式会社J-オイルミルズ製
豚脂:純正ラード、ナイスラードP 調整、植田製油株式会社製
乾燥卵白:乾燥卵白Wタイプ、株式会社全農・キユーピー・エッグステーション製
油脂加工澱粉1:製造例4で得られた油脂加工澱粉(タンパク質含有量0質量%、脂質含有量0.1質量%)
グルタミン酸Na:味の素(登録商標)、味の素株式会社製
顆粒だし:だしの素、ヤマキ株式会社製
油脂加工澱粉1:製造例4で得られた油脂加工澱粉(タンパク質含有量0質量%、脂質含有量0.1質量%)
本例では、乳化物を用いてノンフライポテトスナックの製造および評価をおこなった。材料と配合の情報を表18に示す。
1.菜種油に粉粒状物1と脱脂粉乳を攪拌し、さらに水を加えて手混ぜで混合し乳化物を得た。
2.乾燥ポテト、塩およびホワイトペッパー少々を混合した。
3.手順1.で得た乳化物を加え混合した。
4.手でひと口大の丸型に成型し、鉄板に並べた。
5.200℃のオーブンで4.5分間焼成した。
菜種油:AJINOMOTOさらさらキャノーラ油、株式会社J-オイルミルズ製
脱脂粉乳:脱脂粉乳、北海道乳業株式会社製(タンパク質含有量34.0質量%、脂質含有量1.0質量%)
乾燥ポテト:業務用 ポテトフレークス、火乃国食品工業株式会社製
本例では、乳化物からなる食品用組成物をバッター液に用いたポテト焼成調理食品を製造した。
1.細長角切りしたジャガイモを食塩水で1分間茹でた後冷水で冷却し、よく水気を切った。
2.表19に記載の成分を同表の配合で用い、バッター液を作製した。具体的には、粉粒状物1、乾燥卵白、菜種油を混合しさらに水を混合して得た乳化物に、塩とホワイトペッパー少々を加えよく混合した。
3.手順1.で用意したジャガイモに片栗粉で打ち粉し、手順2.で得たバッター液を付着させた。
4.200℃のオーブンで10分間焼成した。
菜種油:AJINOMOTOさらさらキャノーラ油、株式会社J-オイルミルズ製
乾燥卵白:乾燥卵白Wタイプ、株式会社全農・キユーピー・エッグステーション製(タンパク質含有量86.5質量%、脂質含有量0.4質量%)
表20に記載の配合にて各例の乳化物(食品用組成物)を調製した。調製方法を以下に記載する。
1.表20中(1)の材料と(2)の材料をそれぞれ別々に混合した。
2.(1)の材料の混合物に(2)の材料の混合物を加え、ケンミックスミキサー(強度2)で3分間攪拌した。
3.(3)の材料を添加しながらケンミックスミキサー(強度3)で7分間攪拌し乳化物を得た。
得られた乳化物(食品用組成物)の性状および加熱歩留まり、加熱保形性の評価結果を表20にあわせて示す。加熱時留まりは調製例1~21と同様の方法で測定および算出した。また加熱保形性については、加熱歩留まり測定時に行う焼成の直後に乳化物の外観を作業者1名が目視で観察し評価をおこなった。
菜種油:AJINOMOTOさらさらキャノーラ油、株式会社J-オイルミルズ製
乾燥卵白:オルラン-A・10、オルガノフードテック株式会社製(タンパク質含有量86.5質量%、脂質含有量0.4質量%)
本例では乳化物を用いてピックル液を作製し、それをインジェクションした鮭の切り身を使った鮭フライの製造および評価をおこなった。
表21に記載の材料を同表の配合で用いピックル液を作製した。対照例ではすべての材料を混合してピックル液を得た。実施例28では、調製例40~43と同様の手順でピックル液を作製した。
表21で乳化物に使用した材料の情報を以下に示す。
菜種油:AJINOMOTOさらさらキャノーラ油、株式会社J-オイルミルズ製
乾燥卵白:オルラン-A・10、オルガノフードテック株式会社製
1.鮭切り身にインジェクター(株式会社トーニチ製、スーパーインジェクターTN-SP18)を用いて、鮭切り身に対して、切り身の裏表(皮面、切り身面)から各2回ずつインジェクションを行った。注入量目安を対魚肉10%とした。
2.インジェクション後の切り身をロータリータンブラー(株式会社大道産業製)に入れ、600mmHgまで吸気した後、12rpm、10℃で60分タンブリングをおこなった。
3.油脂加工澱粉HB-150(株式会社J-オイルミルズ製)を質量比で1.9倍の冷水に懸濁してバッター液を作製した。
4.手順3.でタンブリング処理を行った鮭の切り身に手順4.で得たバッター液とパン粉(共栄フード株式会社製)をつけ、約170℃の植物油で3.5分フライし、鮭フライを作製した。常温で30分程度冷ました後、喫食し官能評価を行った。
各例で得られた鮭フライを1名の専門パネラーが喫食し、以下に記載する評価基準で脂身感の官能評価を行った。結果を表22に示す。
3点:脂身感があり、肉質がしっとりとしている。
2点:弱い脂身感が感じられ、肉質がややしっとりしている。
1点:脂身感が無く、肉質がパサついている。
調理工程ごとに各例のピックル液を用いた調理品について重量を測定し、以下の式を用いて歩留まりを算出した。結果を表22に示す。
インジェクション歩留まり(%)=インジェクション後重量/インジェクション前重量×100
タンブリング歩留まり(%)=タンブリング後重量/タンブリング前重量×100
加熱調理歩留まり(%)=加熱調理後重量/加熱調理前重量×100
(ソースの調製)
表23に記載した材料を同表の配合で用い、以下の手順でソースを作製した。
1.玉ねぎを角切りにし600Wの電子レンジで1分間加熱した。常温で冷ました後、ブレンダーで撹拌しペースト状にした。実施例30のみ、リンゴをすりおろし前述の玉ねぎに加えた。
2.粉粒状物1をオリーブオイルに加え攪拌した後に、手順1.で得られたペーストと残りの材料すべてを加え、卓上ミキサーの中速で5分間混合した。
乾燥卵白:乾燥卵白Wタイプ、株式会社全農・キユーピー・エッグステーション製(タンパク質含有量86.5質量%、脂質含有量0.4質量%)
全卵(水分含有量75,0質量%、タンパク質含有量12.2質量%、脂質含有量10.2質量%)
オリーブオイル:FILIPPO BERIO エクストラバージンオリーブオイル、株式会社J-オイルミルズ製、20℃における固体脂含量0%
たまねぎ(水分含有量90,1質量%、タンパク質含有量1.0質量%、脂質含有量0.1質量%)
リンゴ(水分含有量84,1質量%、タンパク質含有量0.1質量%、脂質含有量0.2質量%)
醤油:藤勇醸造株式会社製(水分含有量67.1質量%、タンパク質含有量7.7質量%、脂質含有量0.0質量%)
アンチョビペースト:GIAアンチョビペースト、ギア社製(水分含有量54.3質量%、タンパク質含有量24.2質量%、脂質含有量6.8質量%)
すりごま(水分含有量1.6質量%、タンパク質含有量20.3質量%、脂質含有量54.2質量%)
すりおろしにんにく(水分含有量52.1質量%、タンパク質含有量4.7質量%、脂質含有量0.5質量%)
(マロンクリームの製造)
表24に記載した材料を同表の配合で用い、以下の手順でマロンクリームを作製した。
1.実施例31で使用する乳化物を作製した。粉粒状物1、牛乳、マーガリン、水を混合し5コートミキサーを使用してビーターで混合した。
2.表24に記載の(1)の材料をボウルに混合し、ゴムベラで滑らかになるまで混ぜた。実施例31については、手順1.で作製した乳化物を加えさらに混合した。
3.手順2.で得た混合物に(2)の材料を加えゴムベラでさらに混合した。
4.(3)の材料を加え均一になるまでさらに混合した。
牛乳:北海道3.6牛乳、タカナシ乳業株式会社製(水分含有量87.4質量%、タンパク質含有量3.3質量%、脂質含有量3.6質量%)
マーガリン:グランマスター プリメランi、株式会社J-オイルミルズ製(水分含有量16.0質量%、タンパク質含有量0.1質量%、脂質含量83.9質量%)、20℃における固体脂含量20.4%
(フィナンシェの製造)
表25に記載の材料を同表の配合で用い、以下の手順でフィナンシェを作製した。
1.各実施例に用いる乳化物を作製した。乳化物用のマーガリンを完全に溶解し粉粒状物1を加え混合し、さらに卵白と水を加え5コートミキサーを使用してビーターでとろみが出るまで混合した。
2.ボウルに表25に記載の(1)の材料を加え混合し、(2)の材料と加熱溶解した(3)の材料を加え滑らかになるまでゴムベラで混合した。
3.手順1.で得た乳化物を手順2のボウルに加え、均一になるまで混合した。
4.手順3.で得た生地をフィナンシェ型に充填し、180℃のオーブンで実施例32は14分間、実施例33は18分間焼成した。完成後、オーブンから取り出し室温で冷却した。
卵白(水分含有量88.4質量%、タンパク質含有量10.5質量%、脂質含有量0質量%
マーガリン:グランマスター エールi、株式会社J-オイルミルズ製(水分含有量16.0質量%、タンパク質含有量0.3質量%、脂質含有量82.6%)、20℃における固体脂含量21.6%
表26に記載の材料を同表に記載した配合で用い、以下の手順で乳化物を製造した。なお、本例において材料の混合は加熱および冷却可能な容器と撹拌機(マゼラZZ-1000型・東京理化器械株式会社製)を用い50rpm~200rpmの条件で実施した。
1.表26中、(1)の材料を混合攪拌し50~60℃に加温し、乳化剤を溶解させた後、(2)の材料を加えさらに混合した。
2.手順1.で得られた混合物に(3)の材料を投入後、混合攪拌し乳化させた。
3.中心温度85℃となるまで加熱殺菌を行った。
4.その後、60℃まで冷却し、(4)の材料を投入し、混合攪拌した。
5.室温まで冷却し、外観および物性の評価を行った。
表26に記載の原料の詳細は以下の通りである。
オリーブオイル:AJINOMOTOオリーブオイル、株式会社J-オイルミルズ製
ジグリセリンモノステアリン酸エステル:ポエムJ-2081V、理研ビタミン株式会社製
モノミリスチン酸デカグリセリン:サンソフトQ-14S、太陽化学株式会社製
水あめ:ハローデックス、株式会社林原製
表27に記載の材料を同表に記載した配合で用い乳化物を製造した。
大豆油に粉粒状物1と脱脂粉乳を加え混合し、更に水を加えながら混合攪拌を行った。
大豆油:AJINOMOTO大豆のサラダオイル(株式会社J-オイルミルズ製)
脱脂粉乳:脱脂粉乳、北海道乳業株式会社製(タンパク質含有量34.0質量%、脂質含有量1.0質量%)
Claims (13)
- 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む食品用組成物の製造方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、乳化剤、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記食品用組成物が、前記乳化素材を含む配合成分として、豆乳、牛乳、生クリーム、脱脂粉乳、全粉乳、カゼイン、卵黄、卵白および全卵からなる群から選択される1種または2種以上を含み、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で0.1以上120以下であり、
前記乳化物中の前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材の合計量が、前記乳化物全体に対して50質量%以上100質量%以下であり、
前記乳化物中の水分の総含有量が、前記成分(A)に対する質量比で2超6以下である、食品用組成物の製造方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(5)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
(5)目開き0.25mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が30質量%以上
成分(A2):α化澱粉 - 前記食用油脂が、菜種油、オリーブ油、豚脂および乳脂からなる群から選択される1種または2種以上である、請求項1に記載の食品用組成物の製造方法。
- 前記食用油脂が、菜種油、オリーブ油、豚脂、乳脂および大豆油からなる群から選択される1種または2種以上である、請求項1に記載の食品用組成物の製造方法。
- 前記タンパク質が、大豆タンパク質、エンドウタンパク質、乳タンパク質および卵タンパク質からなる群から選択される1種または2種以上である、請求項1乃至3いずれか1項に記載の食品用組成物の製造方法。
- 乳化物を得る前記工程が、前記乳化物を200℃、5分間加熱して得られる生地の加熱歩留まりが85質量%以上100質量%以下である前記乳化物を得る工程である、請求項1乃至4いずれか1項に記載の食品用組成物の製造方法。
- 前記食用油脂の20℃における固体脂含量が40%以下である、請求項1乃至5いずれか1項に記載の食品用組成物の製造方法。
- 前記乳化物を得る工程の後、加圧加熱処理をする工程をさらに含む、請求項1乃至6いずれか1項に記載の食品用組成物の製造方法。
- 前記乳化物を得る工程の後、冷凍保管および冷蔵保管からなる群から選ばれる1種または2種の工程をさらに含む、請求項1乃至7いずれか1項に記載の食品用組成物の製造方法。
- 請求項1乃至8いずれか1項に記載の食品用組成物の製造方法により食品用組成物を得る工程と、
前記食品用組成物を含む材料を調製して食品を得る工程と、
を含む、食品の製造方法。 - 食品を得る前記工程が加熱調理を含む、請求項9に記載の食品の製造方法。
- 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料をミキシングしてベーカリー食品用生地を製造する際の作業性の向上方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、乳化剤、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で0.1以上120以下であり、
前記乳化物中の前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材の合計量が、前記乳化物全体に対して50質量%以上100質量%以下であり、
前記乳化物中の水分の総含有量が、前記成分(A)に対する質量比で2超である、前記向上方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(4)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
成分(A2):α化澱粉 - 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料を含む畜肉加工食品または畜肉様加工食品の食感の向上方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、乳化剤、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記食品用組成物が、前記乳化素材を含む配合成分として、豆乳、牛乳、生クリーム、脱脂粉乳、全粉乳、カゼイン、卵黄、卵白および全卵からなる群から選択される1種または2種以上を含み、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で0.1以上120以下であり、
前記乳化物中の前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材の合計量が、前記乳化物全体に対して50質量%以上100質量%以下であり、
前記乳化物中の水分の総含有量が、前記成分(A)に対する質量比で6以下である、前記向上方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(5)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
(5)目開き0.25mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が30質量%以上
成分(A2):α化澱粉 - 成分(A)、水、食用油脂、および、乳化素材を含む原料を含む食品の保管後の食感の向上方法であって、
前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材を混合して乳化物を得る工程を含み、
前記乳化素材が、乳化剤、タンパク質および油脂加工澱粉からなる群から選択される少なくとも1種であり、
前記食品用組成物が、前記乳化素材を含む配合成分として、豆乳、牛乳、生クリーム、脱脂粉乳、全粉乳、カゼイン、卵黄、卵白および全卵からなる群から選択される1種または2種以上を含み、
前記乳化物中の油脂の含有量が、前記成分(A)に対する質量比で0.1以上120以下であり、
前記乳化物中の前記成分(A)、前記水、前記食用油脂および前記乳化素材の合計量が、前記乳化物全体に対して50質量%以上100質量%以下であり、
前記乳化物中の水分の総含有量が、前記成分(A)に対する質量比で2超6以下である、前記向上方法。
成分(A):成分(A1)および成分(A2)からなる群から選択される1種または2種
成分(A1):以下の条件(1)~(5)を満たす粉粒状物
(1)澱粉含量が75質量%以上
(2)アミロース含量5質量%以上である澱粉の低分子化澱粉を3質量%以上45質量%以下含み、前記低分子化澱粉のピーク分子量が3×103以上5×104以下
(3)25℃における冷水膨潤度が5以上20以下
(4)目開き3.35mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が60質量%以上100質量%以下
(5)目開き0.25mmの篩の篩下かつ目開き0.038mmの篩の篩上の画分の含有量が30質量%以上
成分(A2):α化澱粉
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