以下、実施形態における給水タンク及び空気調和機について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。図1は、本実施形態に係る空気清浄機10を示す分解斜視図である。図2は、本実施形態に係る給水タンク30をトレイ20に装着した場合を示す側面断面図である。図3は、本実施形態に係る給水タンク30を示す斜視図である。図4は、本実施形態に係る給水タンク30を示す側面図である。図5Aは、第1開閉弁40が開いた場合における図2の領域Aを拡大して示す側面図である。図5Bは、第1開閉弁40が閉じた場合における図2の領域Aを拡大して示す側面図である。図6Aは、ハンドル33を第1横姿勢にした場合における図2の領域Bを拡大して示す側面図である。図6Bは、ハンドル33を第2横姿勢にした場合における図2の領域Bを拡大して示す側面図である。図6Cは、蓋体32を開いた場合における図2の領域Bを拡大して示す側面図である。図6Dは、ハンドル33を縦姿勢にした場合における図2の領域Bを拡大して示す側面図である。
まず、実施形態における空気調和機である空気清浄機10について説明する。なお、空気調和機は、空気清浄機10に限定されるものではなく、給水タンクから供給される水によって空気の加湿を行う加湿機能を有する機器であれば構わない。
空気清浄機10は、設置された室内の空気を加湿する加湿機能を有する。図1に示すように、空気清浄機10は、本体部11を含む。本体部11は、空気清浄機10の主たる構成部分である。
本体部11の後面には、複数の吸気口(不図示)を有する後面パネル12が着脱可能に設けられている。吸気口は、本体部11の内部に室内の空気を取り込む部分である。
本体部11の内部には、通風路(不図示)が形成されている。通風路は、上記吸気口から取り込まれた空気を、送風ファン(不図示)の動作に応じて、本体部11の内部において流す部分である。
本体部11の後方上部には、送気口13が設けられている。送気口13は、通風路を流れる空気を室内に送り出す部分である。
空気清浄機10では、後面パネル12の吸気口から取り込まれて通風路を流れる空気が、加湿ユニット14によって加湿される。加湿ユニット14によって加湿された空気は送気口13から室内に送り出される。
加湿ユニット14は、加湿フィルター15と、トレイ20(「水受け部材」の一例)と、給水タンク30とを含む。加湿ユニット14では、給水タンク30から供給される水が、一定水位でトレイ20に貯留される。加湿フィルター15は、その一部分がトレイ20内の水に浸漬した状態で回転することで、トレイ20内の水に浸漬する部分から順次周方向に水を吸い上げる。全体に水分を含んだ状態の加湿フィルター15を、上記吸気口から取り込まれた空気が通過することで、空気が加湿される。
加湿フィルター15は、例えば、不織布等であり、高い含水性を有するとともに通気が可能な部材である。加湿フィルター15は、保持枠15aの内部に収容されている。
トレイ20は、上部が開放された皿形の容器である。トレイ20は、本体部11に設けられたガイド部(不図示)に嵌め込まれることによって、本体部11の内部に配置される。トレイ20は、ガイド部に沿って移動することによって、本体部11の一側面から外部に引き出すことが可能である。
図1及び図2に示すように、トレイ20は、フィルター保持部21と、タンク保持部22とを含む。フィルター保持部21は、加湿フィルター15を保持する部分である。フィルター保持部21は、加湿フィルター15の一部分を収容可能な皿形の部材である。フィルター保持部21は、給水タンク30から供給される水を貯留することができる。フィルター保持部21の内部にはローラ部材(不図示)が設けられている。フィルター保持部21は、ローラ部材によって保持枠15aを回転可能に保持する。
タンク保持部22は、給水タンク30を保持するとともに、給水タンク30の液出口部38(「液出口」の一例)から排水される水を受ける部分である。タンク保持部22は、給水タンク30から排出される水を貯留可能な皿形の部材である。タンク保持部22は、フィルター保持部21に連設されている。フィルター保持部21とタンク保持部22との境には、給水タンク30から供給される水をタンク保持部22からフィルター保持部21に供給するための供給口23が形成されている。
タンク保持部22は、第1開閉弁40の開閉のために第1開閉弁40の第1弁体42(図5A等参照)を操作する第1弁棒41の下端部41bが、タンク保持部22の底面であるトレイ底部22bに接触しないように、所定の深さで形成されている。
タンク保持部22は、上端縁部22aにおいて給水タンク30を着脱可能に支持する。タンク保持部22は、給水タンク30を保持する保持部24(「保持部材」の一例)をトレイ底部22bに有する。保持部24は、横断面C字形状に形成される部材である。保持部24は、トレイ底部22bから上方に突出して形成される。保持部24は、タンク保持部22の上端縁部22aにおいて支持された給水タンク30におけるキャップ34を、保持部24の内周壁面にて保持可能な位置に形成される。すなわち、保持部24は、給水タンク30(本体31)における液出口部38の周囲を保持するように形成される。保持部24が給水タンク30(本体31)における液出口部38の周囲を保持するように形成されることで、給水タンク30を倒すことなくトレイ20(タンク保持部22)にて保持することができる。
図1から図4に示すように、給水タンク30は、加湿フィルター15に水を供給するためのタンクである。給水タンク30は、略直方体に形成されている。給水タンク30は、上端側に、水を給水タンク30の内部に供給するための注水口36(図2参照)が形成されている。給水タンク30は、下端側に、給水タンク30の内部の水を排出するための液出口部38が形成されている。以下では、注水口36が形成されている側(上端側)を給水タンク30の上側、液出口部38が形成されている側(下端側)を給水タンク30の下側として給水タンク30を説明する。
給水タンク30は、液出口部38が形成されている側の端部を底部30aとして直立姿勢にてトレイ20のタンク保持部22に装着される。給水タンク30は、本体31(「タンク本体」の一例)と、蓋体32と、ハンドル33と、キャップ34とを備える。
本体31は、加湿フィルター15に供給する水を貯留する部分である。本体31は上端部に注水口36(図2参照)を有する。注水口36は、本体31の上端を長方形状に開口して形成されている。
図2、図5A、図5Bに示すように、本体31の底部30a側には、キャップ34を取り付けるためのキャップ取付部35を有する。キャップ取付部35は、本体31の底部30a側から下向きに突出して形成される円筒状の部分である。キャップ取付部35の下端(先端)側に、キャップ34がネジ構造等によって着脱可能に取り付けられる。図5A及び図5Bに示すように、キャップ取付部35は、下端(先端)に下部開口35aを有する。下部開口35aは、キャップ取付部35の下端(先端)に円形状に開口して形成されている。
図2、図6A、図6B、図6C及び図6Dに示すように、蓋体32は、本体31に形成される注水口36を開閉する部分である。蓋体32は、本体31の上端において、図示を省略した蝶番等によって本体31に対して回動可能に支持される。蓋体32は、本体31に対して斜め上方向に回動することで、注水口36を開く。蓋体32は、本体31に対して斜め下方向に回動することで、注水口36を閉じる。蓋体32の中央部には、蓋体32の外側から内側に向けて凹状に成形された凹部32aが設けられている。凹部32aの内周側の中央部には開口部37(「開口」の一例)が形成されている。開口部37は、凹部32aの底部32bから上方に突出する筒状に形成される。蓋体32の中央部の凹部32aに開口部37を形成することで、蓋体32の凹部32aの上部から本体31の内部への空気の出入りが可能となる。
図3に詳しく示すように、ハンドル33は、給水タンク30(本体31)を人手で運搬するための持ち手である。ハンドル33は、蓋体32に対して回動可能に形成されている。
トレイ20に装着された給水タンク30が空気清浄機10の本体部11内に配置される前には、ハンドル33は、図6Aに示される第1横姿勢となる。
ここで、ハンドル33の第1横姿勢とは、ハンドル33が操作部材63を押し下げない程度に蓋体32に沿って保持された姿勢をいう。すなわち、ハンドル33が第1横姿勢の場合には、ハンドル33は、操作部材63を介して第2開閉弁61を押し下げない。なお、ハンドル33は、蓋体32に対して押し込まれて、蓋体32に形成される係合部(不図示)と係合することで、第1横姿勢(蓋体32に沿った姿勢)の状態で保持される。
また、トレイ20に装着された給水タンク30が空気清浄機10の本体部11内に配置された場合には、ハンドル33は、図6Bに示される第2横姿勢となる。
ここで、ハンドル33の第2横姿勢とは、ハンドル33が操作部材63を押し下げた状態で蓋体32に沿って保持された姿勢をいう。すなわち、ハンドル33が第2横姿勢の場合には、ハンドル33は、操作部材63を介して第2開閉弁61を押し下げて、第2開閉弁61を閉じる。
具体的には、トレイ20に装着された給水タンク30が空気清浄機10の本体部11(図1参照)内に配置される場合には、ハンドル33の上部の爪部33eが本体部11によって押し下げられる。これにより、ハンドル33が第2バネ62の上方向への付勢力に抗して下方に押し下げられる。これにより、ハンドル33は、図6Bに示すような第2横姿勢の状態で本体部11によって保持される。
一方で、トレイ20に装着された給水タンク30が空気清浄機10の本体部11内から取り出される場合には、ハンドル33の爪部33eに対する本体部11の押圧が解除される。これにより、ハンドル33の姿勢が、図6Bに示す第2横姿勢から図6Aに示す第1横姿勢に戻る。
また、給水タンク30をトレイ20から取り出す場合、及び給水タンク30を運搬する場合には、ハンドル33は、図6Dに示される縦姿勢で使用される。
ここで、ハンドル33の縦姿勢とは、ハンドル33の一端部(回動軸33aが設けられている端部と反対側の端部)が蓋体32から離間した状態をいう。
図6A、図6B、図6C及び図6Dに詳しく示すように、蓋体32の他端部には、ハンドル33の回動軸33aを回動可能に支持するための軸受部33bが形成されている。ハンドル33は、軸受部33bによって支持される回動軸33aの両端部に保持される(図3参照)。ハンドル33は、ユーザーが縦姿勢のハンドル33(図6D参照)を第1横姿勢に倒す(図6A参照)、又は第1横姿勢のハンドル33(図6A参照)を縦姿勢となるように起こす(図6D参照)ことで回動軸33a周りに回動する。
図5A及び図5Bに示すように、キャップ34は、キャップ取付部35に形成される下部開口35aを閉じるとともに、液出口部38(「液出口」の一例)を形成するための部材である。キャップ34は、円形状の皿形の部材である。キャップ34は、キャップ取付部35に取り付けるためのネジ山34aが内周部に形成されている。キャップ34は、キャップ取付部35の下端部(先端部)に螺合される。
キャップ34は、キャップ34の中心部を貫通する筒状の筒部34bを有する。筒部34bは、図5A及び図5Bに示される姿勢のキャップ34の表面から下向きに突出する。筒部34bの内周部側に、液出口部38が設けられている。液出口部38は、筒部34bの内周部側において、筒部34bと同心円状の筒状に形成される。液出口部38をキャップ34の筒部34bに形成することで、液出口部38が本体31の底部30aに形成されることとなる。
給水タンク30では、本体31のキャップ取付部35にキャップ34が螺合されることで、本体31に貯留される水を、キャップ34の筒部34bが有する液出口部38から排出させることが可能である。
液出口部38には、液出口部38を開閉する第1開閉弁40が設けられている。第1開閉弁40は、液出口部38からの水の排出を制御する。第1開閉弁40は、第1弁棒41(「弁棒」の一例)と、第1弁体42とを主に備える。
第1弁棒41は、第1弁体42を上下方向に移動させるための棒状の部材である。すなわち、第1弁棒41は、第1開閉弁40の第1弁体42を操作する。第1弁棒41は、液出口部38を貫通するように上下方向に設けられる。第1弁棒41は、キャップ34の液出口部38の内周側中心部に形成される第1弁棒ガイド部39に挿通される。第1弁棒41が第1弁棒ガイド部39に挿通されることで、第1弁棒41が水平方向にブレることなく上下方向に移動することができる。第1弁棒41の上端部41aは円盤状に面方向に拡径して形成されている。第1弁棒41の下端部41bはキャップ34の筒部34bの下端部34dよりも下方に突出して形成されている。
第1弁体42は、液出口部38を開閉するための椀形の部材である。第1弁体42は、液出口部38より下方(外側)に配置されるように、第1弁棒41の下部に固定されている。第1弁体42は、第1弁棒41が上下方向に移動することで上下方向に移動する。
第1開閉弁40では、第1弁棒41が上方向に移動することで、第1弁体42は、上方向に移動して液出口部38と接触し、液出口部38を閉じる。すなわち、第1開閉弁40では、第1弁体42は、液出口部38より下方から液出口部38と接触し、液出口部38を閉じる。一方で、第1弁棒41が下方向に移動することで、第1弁体42は、下方向に移動して液出口部38から離れ、液出口部38を開く。
図5A及び図5Bに示すように、第1弁棒41は、作動機構50によって上下方向に移動される。すなわち、第1開閉弁40は、作動機構50によって上下方向に作動される。作動機構50は、操作軸51と、第1バネ52(「第1付勢部材」の一例)と、操作軸ガイド53(「ガイド部材」の一例)とを含む。
操作軸51は、第1開閉弁40の第1弁棒41に、第1弁棒41を下方向に作動させるための作動力を付与するための棒状の部材である。すなわち、操作軸51は、第1開閉弁40を第1バネ52の付勢力に抗して降下させる部材である。操作軸51は本体31の内部に設けられる。操作軸51は軸心が上下方向となるように配置される。操作軸51は、下端部51aが第1開閉弁40の第1弁棒41の上端部41aに接触するように配置される。操作軸51の下端部51a及び上端部51b(図6A参照)は、円盤状に面方向に拡径して形成されている。
第1バネ52は、第1弁棒41及び第1弁体42を上方向に付勢する部材である。すなわち、第1バネ52は、第1開閉弁40を上方向に付勢する部材である。第1バネ52には、第1弁棒41が差し込まれる。第1バネ52は、第1弁棒41の上端部41aと、キャップ34の液出口部38に形成される第1弁棒ガイド部39との間で保持される。
図2に示すように、操作軸ガイド53は、操作軸51の上下方向への移動を案内する筒状の部材である。操作軸ガイド53は、本体31の内部に上下方向に延びて設けられる。図5A及び図5Bに詳しく示すように、操作軸ガイド53は、下端部53aがキャップ34の筒部34bの上端部34cに挿入されることで、キャップ34の筒部34bの上端部34cにて保持される。操作軸ガイド53の内周側には、操作軸51が挿通される。操作軸ガイド53の内周側に、操作軸51が挿通されることで、操作軸51が水平方向にブレることなく上下方向に移動することができる。
図2、図6A、図6B、図6C及び図6Dに示すように、蓋体32の上部中央には、気密機構60が形成されている。気密機構60は、給水タンク30をトレイ20に装着した際に、給水タンク30の本体31内を大気に開放されない密閉状態に保持するための機構である。気密機構60は、第2開閉弁61と、第2バネ62(「第2付勢部材」の一例)と、操作部材63とを含む。
第2開閉弁61は、蓋体32の凹部32aの内周側の中央部に形成される開口部37を開閉する弁である。開口部37は、蓋体32の凹部32aの上部から本体31の内部への空気の出入りが可能である。そのため、第2開閉弁61は、本体31の外部から本体31の内部への空気の出入りが可能な開口部37を閉塞して本体31の内部を気密にする。第2開閉弁61は、第2弁棒64と、第2弁体65とを主に備える。
第2弁棒64は、第2弁体65を上下方向に移動させるための棒状の部材である。第2弁棒64は、蓋体32の凹部32aに形成される開口部37を貫通するように凹部32aの内部に上下方向に設けられる。第2弁棒64は、蓋体32の開口部37の内周側中心部に形成される筒状に突出した第2弁棒ガイド部37aに挿通される。第2弁棒64が第2弁棒ガイド部37aに挿通されることで、第2弁棒64が水平方向にブレることなく上下方向に移動することができる。第2弁棒64の上端部64aは円盤状に面方向に拡径して形成されている。
第2弁体65は、開口部37を開閉するための椀形の部材である。第2弁体65は、蓋体32が閉じられた状態で開口部37より上方に配置されるように、第2弁棒64に固定されている。第2弁体65は、蓋体32が閉じられた状態で第2弁棒64が上下方向に移動することで、上下方向に移動する。
第2開閉弁61では、蓋体32が閉じられた状態で第2弁棒64が下方向に移動することで、第2弁体65は、下方向に移動して開口部37と接触し、開口部37を閉じる。一方で、蓋体32が閉じられた状態で第2弁棒64が上方向に移動することで、第2弁体65は、上方向に移動して開口部37から離れ、開口部37を開く。
第2バネ62は、蓋体32が閉じられた状態で第2弁棒64及び第2弁体65を上方向に付勢する部材である。すなわち、第2バネ62は、蓋体32が閉じられた状態で第2開閉弁61を上方向に付勢する部材である。第2バネ62は、第2弁棒ガイド部37aの外周部に設けられた上で第2弁体65の下部に接触する。
操作部材63は、第2開閉弁61を操作するためのキャップ状の部材である。操作部材63は、蓋体32の凹部32aの内周部を形成する凹状部分に嵌るように、凹部32aの内周部に配置される。操作部材63は、第2弁棒64及び第2弁体65を上方から覆うように第2弁棒64の上端部64a側に配置される。
気密機構60では、ハンドル33の姿勢を変更することで、第2開閉弁61を操作する。すなわち、第2開閉弁61は、ハンドル33の回動動作と連動して開口部37を開閉する。具体的には、図2及び図6Bに示すように、ハンドル33を第2横姿勢とすることで、第2開閉弁61が開口部37を閉じる。
より具体的には、ハンドル33が、図6Aに示す第1横姿勢(ハンドル33が操作部材63を押し下げない状態)から図6Bに示す第2横姿勢(ハンドル33が操作部材63を押し下げる状態)になると、操作部材63がハンドル33によって下方に押される。操作部材63が下方に押されると、第2弁棒64が操作部材63によって下方に押され、第2弁体65が第2バネ62の付勢力に抗して下方向に移動する。第2弁体65が下方向に移動することで、第2弁体65が開口部37と接触し、開口部37を閉じる。すなわち、第2開閉弁61は、第2バネ62の付勢力に抗して下降することで、開口部37を閉じる。これにより、本体31の外部からの空気の出入りが可能な開口部37が閉塞され、給水タンク30の本体31内を大気に開放されない密閉状態に保持可能な状態となる。
一方で、図6Dに示すように、ハンドル33を縦姿勢(蓋体32から離間する姿勢)とすることで、第2開閉弁61が開口部37を開く。より具体的には、ハンドル33が蓋体32から離間する姿勢となると、ハンドル33による操作部材63への押圧が解除される。操作部材63への押圧が解除されると、操作部材63によって下方に押されていた第2弁棒64に固定されている第2弁体65が第2バネ62の付勢力によって上方に押し上げられる。第2弁体65が上方に押し上げられることで、第2弁体65が開口部37から離間し、開口部37を開く。すなわち、第2開閉弁61は、第2バネ62の付勢力によって上昇することで開口部37を開く。これにより、開口部37からの空気の出入りが可能な状態となる。この時、空気は、第2弁棒64の外周面と第2弁棒ガイド部37aの内周面との隙間を通過する。
次に、第1開閉弁40による液出口部38の開閉について説明する。
図5Bに示すように、第1開閉弁40では、第1弁棒41及び第1弁体42が第1バネ52によって上方向に付勢されている。第1弁体42は、作動機構50(操作軸51)によって操作されない限り、第1バネ52の付勢力によって上昇する。第1弁体42は、上昇することで液出口部38と接触し液出口部38を閉じる。このため、第1開閉弁40の第1弁棒41が、トレイ20或いは床等に形成される突起等と接触して上方に押される場合であっても、第1開閉弁40が開くことはない。
図2に示すように、本体31内に水を貯留した給水タンク30をトレイ20に装着する。その時、第1開閉弁40は、ハンドル33が第2横姿勢となることで、液出口部38を開く。具体的には、図6Aに示すように、まず、ユーザーが本体31内に水を貯留した給水タンク30の蓋体32を手動により閉じることで、注水口36が蓋体32によって閉じられる。この時、ハンドル33は、蓋体32に対して回動せず、第1横姿勢(図6A参照)で保持される。すなわち、蓋体32とハンドル33とは独立して回動する。
続いて、ユーザーが、給水タンク30を装着したトレイ20を空気清浄機10の本体部11内に配置することで、第1横姿勢のハンドル33(図6A参照)が本体部11(図1参照)に押されて、図6Bに示すような第2横姿勢のハンドル33となる。
図6Bに示すように、ハンドル33が第2横姿勢となることで、操作部材63がハンドル33によって下方に押されるとともに、第2弁棒64が操作部材63によって下方に押される。また同時に、第2弁棒64が第2バネ62の付勢力に抗して第2バネ62を下方に押す。これによって、第2弁体65が、開口部37と接触し、開口部37を閉じる。開口部37が閉じられると、給水タンク30の本体31の内部は、密閉状態となる。
また同時に、操作部材63による下方への押圧によって、第2弁棒64の下端部64bが操作軸51の上端部51bと接触し、さらに、操作軸51の上端部51bを下方に押し下げる。これによって、操作軸51が下方向に移動する。
図5Aに示すように、操作軸51が下方向に移動することで、操作軸51の下端部51aが第1弁棒41の上端部41aと接触し、さらに、第1弁棒41の上端部41aを下方に押し下げる。また同時に、第1弁棒41が第1バネ52の付勢力に抗して下降することで第1バネ52を下方に押す。これによって、第1弁体42が液出口部38から離間し、液出口部38を開く。
このように、蓋体32が注水口36を閉じ、且つ第2開閉弁61がハンドル33の回動動作によって開口部37を閉じることで、第1開閉弁40は、作動機構50(操作軸51)の操作によって、第1バネ52の付勢力に抗して下降して液出口部38を開く。すなわち、作動機構50は、第2開閉弁61の開閉動作と連動させて第1開閉弁40を上下方向に作動させる。このため、給水タンク30をトレイ20に装着した上で、蓋体32を閉じてハンドル33の回動動作を行うことで、開口部37が閉じられるとともに液出口部38が開かれ、給水タンク30内の水がトレイ20に排出される。また、第1バネ52によって付勢される第1開閉弁40と、第2バネ62によって付勢される第2開閉弁61とが連動して開閉動作を行うことから、開口部37の開閉と液出口部38の開閉とを連動させて素早く行うことができる。
ここで、第1弁棒41の下端部41bが、キャップ34の筒部34bの下端部34dよりも下方に突出して形成されているため、給水タンク30をトレイ20に装着せずに床等に直に置き、誤って、ハンドル33の回動動作を行った場合であっても、第1弁棒41の下端部41bが床等に押されて第1弁体42をさらに押し上げることとなり、液出口部38が閉じた状態となる。それゆえに、給水タンク30内の水が液出口部38から排出されることはない。
一方で、ユーザーが、給水タンク30を装着したトレイ20を空気清浄機10の本体部11内から取り出すことで、ハンドル33は、本体部11から離れ、第2バネ62の付勢力によって上方に押し戻される。これにより、ハンドル33の姿勢が、図6Bに示す第2横姿勢から図6Aに示す第1横姿勢に戻る。ハンドル33が第1横姿勢となることで、ハンドル33による操作部材63への押圧が解除される。これにより、第2弁体65が、第2バネ62の付勢力によって上方に押し上げられる。第2弁体65が上方に押し上げられることで、第2弁体65が開口部37から離間し、開口部37を開く。
また、ハンドル33による操作部材63への押圧が解除されることで、第2弁棒64の下端部64bによる操作軸51の上端部51bへの押圧が解除される。これにより、図5Bに示すように、操作軸51によって下方に押されていた第1弁棒41が第1バネ52の付勢力によって上方に押し上げられる。第1弁棒41が上方に押し上げられることで、第1弁棒41に固定されている第1弁体42が上昇して液出口部38に接触し、液出口部38を閉じる。
このように、第2開閉弁61がハンドル33の回動動作によって開口部37を開いた時に、第1開閉弁40は、作動機構50の第1バネ52の付勢力によって上昇して液出口部38を閉じる。このため、給水タンク30の本体31内が大気に開放されて密閉状態ではない場合に液出口部38から水が漏れることはない。それゆえに、注水口36を開いて給水タンク30の本体31内に水を供給する際に、液出口部38から水が漏れることはない。
次に、給水タンク30への水の供給について説明する。給水タンク30では、上述のように、第1開閉弁40は、ハンドル33が第2横姿勢となることで、液出口部38を開く。そのため、ハンドル33を第2横姿勢としない限り、すなわち、ハンドル33が操作部材63を押圧して第2弁棒64を下降させ、作動機構50の操作軸51を下降させない限り、液出口部38は開かない。また、給水タンク30では、上述のように、蓋体32とハンドル33とは独立して回動する。そのため、ユーザーが蓋体32を開閉するのみでは、ハンドル33の姿勢は変更されない。
このようなことから、給水タンク30に水を供給する場合には、図6Aに示すように、ハンドル33を第1横姿勢(ハンドル33が操作部材63を押し下げない状態)とした上で、又は、図6Dに示すように、ハンドル33を縦姿勢(蓋体32から離間する姿勢)とした上で、蓋体32を開く。これにより、給水タンク30内の水を排出する液出口部38を第1開閉弁40にて閉じた状態で、本体31の上部に形成される注水口36を開くことができる。すなわち、蓋体32が注水口36を開き、且つ第2開閉弁61がハンドル33の回動動作によって開口部37を開くことで、第1開閉弁40は、第1バネ52の付勢力によって上昇して液出口部38を閉じる。つまりは、第1開閉弁40の開閉と第2開閉弁61の開閉とが逆の状態となるように連動する。それゆえに、液出口部38を閉じた状態で、注水口36から本体31に水を供給することができる。さらには、給水タンク30をトレイ20に装着した状態で蓋体32のみを開くことで、給水タンク30をトレイ20に装着した状態で給水タンク30に水を供給することができる。
なお、ハンドル33を用いて給水タンク30を運搬する場合には、図6Dに示すように、ハンドル33が縦姿勢(蓋体32から離間する姿勢)であるため、給水タンク30の運搬中に液出口部38が開いて、給水タンク30内の水が漏れ出すことはない。
次に、給水タンク30からトレイ20への水の供給について説明する。給水タンク30では、上述のように、第1開閉弁40は、ハンドル33が第2横姿勢となることで、液出口部38を開く。そのため、給水タンク30からトレイ20へ水を供給する場合には、図2に示すように、給水タンク30を、トレイ20のタンク保持部22に装着した上で、図6Bに示すように、ハンドル33を第2横姿勢とする。これにより、ハンドル33が操作部材63を押圧して第2弁棒64を下降させる。第2弁棒64が下降することで、作動機構50の操作軸51が下降する。作動機構50の操作軸51が下降することで、図5Aに示すように、第1弁棒41が下降して第1弁体42が液出口部38を開き、液出口部38から給水タンク30内の水がトレイ20のタンク保持部22に排出される。
なお、給水タンク30では、図6Bに示すように、ハンドル33が第2横姿勢になることで、第2開閉弁が開口部37を閉じ、給水タンク30の本体31内を大気に開放されない密閉状態に保持しているため、液出口部38からトレイ20のタンク保持部22へ給水タンク30内の水を排出後、タンク保持部22内の水位が液出口部38の下端(先端)の位置まで上昇すると、給水タンク30の本体31内が密閉状態となり、液出口部38からの水の排出が止まる。
以上のように、本実施形態によると、本体31の底部30a側に形成される液出口部38を開閉する第1開閉弁40が第1バネ52の付勢力によって上昇することで液出口部38を閉じることから、第1開閉弁40の第1弁棒41がトレイ20或いは床等に形成される突起等と接触して押し上げられることで第1開閉弁40が開くことはない。このため、給水タンク30をトレイ20に適切に設置する前に第1開閉弁40が開き、液出口部38から水が漏れ出すことがない。
なお、本実施形態では、作動機構50(操作軸51)が、第2開閉弁61の開閉動作と連動させて第1開閉弁40を上下方向に作動させているが、これに限定されるものではなく、作動機構50(操作軸51)が、蓋体32の開閉動作と連動させて第1開閉弁40を上下方向に作動させても構わない。この場合、操作軸51の上端部51bを下方に押し下げるための操作部材を第2開閉弁61の第2弁棒64とする必要はなく、例えば、蓋体32と一体に成形された操作部材によって操作軸51の上端部51bを下方に押し下げるように構成する。すなわち、注水口36に対して蓋体32を閉じた際に、蓋体32と一体に成形された操作部材が、操作軸51の上端部51bを下方に押し下げる。これにより、第1開閉弁40は、蓋体32が注水口36を閉じることで、第1バネ52の付勢力に抗して下降して液出口部38を開く。
また、注水口36に対して蓋体32を開いた際に、蓋体32と一体に成形された操作部材が上方に持ち上げられることで、上記操作部材による操作軸51への押圧が解除される。これにより、第1開閉弁40が第1バネ52の付勢力によって上昇して液出口部38を閉じる。すなわち、第1開閉弁40は、蓋体32が注水口36を開くことで、第1バネ52の付勢力によって上昇して液出口部38を閉じる。このように、蓋体32が注水口36を開くことで、第1開閉弁40が液出口部38を閉じることから、給水タンク30がトレイ20に装着された状態であっても、蓋体32を開いて、給水タンク30(本体31)内に水を供給することができる。
さらに、本実施形態では、第2開閉弁61は、ハンドル33の回動動作と連動して開口部37を開閉しているが、これに限定されるものではなく、第2開閉弁61が、蓋体32の開閉動作と連動して開口部37を開閉しても構わない。すなわち、蓋体32にハンドル33と同様の機能を持たせる。第2開閉弁61が、蓋体32の開閉動作と連動して開口部37を開閉することで、蓋体32の開閉動作のみで開口部37を開閉することができる。すなわち、蓋体32の開閉動作のみで、給水タンク30の本体31内を大気に開放されない密閉状態に保持するための操作を行うことができる。また、作動機構50は、蓋体32の開閉動作及び第2開閉弁61の開閉動作と連動させて第1開閉弁40を上下方向に作動させることとなる。
さらに、本実施形態では、加湿フィルター15及び給水タンク30を装着したトレイ20を、空気清浄機10の本体部11の一側面から配置する構成であるが、これに限定されるものではなく、図7の空気清浄機10Aのように、加湿フィルター15及び給水タンク30を装着したトレイ20を、空気清浄機10Aの本体部11Aの上部から配置するように構成しても構わない。
図7は、別実施形態に係る空気清浄機10Aを示す分解斜視図である。空気清浄機10Aでは、給水タンク30を本体部11A内に配置する際に、給水タンク30を上方から覆う上面蓋11Bを備える。空気清浄機10Aでは、上面蓋11Bを閉じることで、上面蓋11Bがハンドル33を押し下げる。これにより、ハンドル33が第1横姿勢から第2横姿勢になる。そして、作動機構50の操作軸51が下方に移動し、第1開閉弁40を開く。
さらにまた、本実施形態では、本体31の外部からの空気の出入りが可能な開口部37を閉塞して本体31の内部を気密にするために、第2開閉弁61を設けているが、これに限定されるものではなく、第2開閉弁61を設けずに、Oリング等のシール部材で開口部37をシールしても構わない。
さらにまた、本実施形態では、第2開閉弁61が給水タンク30の上部に配置されているが、これに限定されるものではなく、第2開閉弁61を給水タンク30の側面に配置しても構わない。また、本実施形態では、給水タンク30の上部に注水口36を設け、給水タンク30の上部から水を供給する構成になっているが、これに限定されるものではなく、給水タンク30の側面に注水口36を設け、給水タンク30の側面から水を供給する構成としても構わない。この場合、注水口36を開閉する蓋体32は、給水タンク30の側面の上部の位置に設けることが好ましい。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。