JP7846423B2 - 光モジュールおよび光モジュールの製造方法 - Google Patents

光モジュールおよび光モジュールの製造方法

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Description

本開示は、光センシング等に用いられる可視光などの高エネルギーな光に耐性がある、平面光波回路と光ファイバとが光接続された光モジュールおよび光モジュールの製造方法に関する。
近年、これまで通信で用いられてきた光デバイスの、非通信分野への応用が求められている。中でも、石英系の平面光波回路(以下、PLC:Planer Lightwave Circuit)などの導波路型光素子を基本とした光デバイスは、既存のバスクオプティクス型光素子の性能を超える可能性があるとして、ディスプレイ・ライフサイエンス・量子・宇宙等分野への適用が期待されており、石英系PLCの可視波長対応・高出力化・小型化・低コスト化が重要な課題となっている。
石英系PLCは、フォトリソグラフィやドライエッチングといった半導体プロセスの技術を応用し、石英基板やシリコン基板等の上に、コアおよびクラッドからなる光導波路を形成したものである。光を分岐するスプリッタや、光信号の経路を切り替える光スイッチ、また光源となるレーザや変調器なども広義のPLCで実現される。通常、PLCは単体で利用されるよりも光ファイバを光の入出力端に接続した状態で利用される。
図1を用いて、PLCと光ファイバを接続する方法の一例を説明する。図1には、レーザ光源(LD)11と、LDに接続された光ファイバ12と、光ファイバ12から入力された光を伝搬して出力するPLC13と、光ファイバ12をPLC13に固定するためのファイバブロック14と、PLC13からの出射光を受光するフォトダイオード16とを備えた光モジュール10が示されている。PLC13とファイバブロック14との間は、通常、UV硬化樹脂接着剤15で接着されている。UV硬化樹脂接着剤は硬化時間が短く、光ファイバとPLCとの相対位置を維持した状態のまま接続することができ、相対位置を精度よく合わせて光ファイバをPLCに固定することができるため、一般的に用いられている。ファイバブロックは、PLCに対して接着面積を得るために光ファイバの先端に設置される。ファイバブロックとしては、V溝基板やキャピラリ等のガラス部材を用いるのが一般的である。
光ファイバとPLCとの相対位置は、PLCと光ファイバとを微動調芯装置に固定した後、光ファイバが挿入されたファイバブロックをPLCに近接させた状態でUV硬化樹脂接着剤を接続隙間に塗布した後に、PDの受光強度が最大になるようにサブミクロンオーダーの精度で調整することによって決定される。その後、UV光を照射してUV硬化樹脂接着剤を硬化させることにより、光ファイバおよびPLCを固定する。このように、光ファイバとPLCとの接続には、UV硬化樹脂接着剤を用いるのが一般的である(例えば、特許文献1:特開2014-048628号公報)。
しかし、このUV硬化樹脂接着剤は、高エネルギーな可視光を吸収して劣化してしまうことが知られている。この劣化を抑制するため、PLCと光ファイバの接着部において、光が通過しない部分のみをUV硬化樹脂接着剤で固定しておき、光が通過する部分を空隙にしておく接続方法が取られる。しかし、この接続方法では、光が通過する空隙部分に集塵現象が生じ、接続損失が増大してしまうという問題がある。
そこで、特許文献2(特開2018-194802号公報)に示されているように、接着部の光が通過する部分にガラスを充填する方法が提案されている。
図2は、特許文献2に記載されている光モジュール20を示している。光モジュール20は、光ファイバ21と光ファイバ21と接続されるPLC22と、光ファイバ21を挿入・固定するファイバブロック23と、PLC22とファイバブロック23との接続端面間において光ファイバ21およびPLC22間で入出力される光が通過しない部分を接着・固定するUV硬化樹脂接着剤層24と、PLC22とファイバブロック23との接続端面間において光ファイバ21およびPLC22間で入出力される光が通過する部分を接着・固定するガラス層25と、を備えている。この光モジュール20のガラス層25は、例えば、液相合成法で生成される。液相合成法の簡単な方法の一つとして、ポリシラザンをガラス前駆体として用いる方法などがある。ポリシラザンは[(R1)(R2)Si-N(R3)](R1,R2,R3=水素、アルキル基、ビニル基)を基本ユニットとするポリマー材料であり、水と反応することによりSiO2ガラスに転化するため、高エネルギーな光
への耐性がある。
しかし、ポリシラザンの種類によっては、ファイバやファイバブロックの材質に対する濡れが悪くはじいてしまうことがあり、特許文献2に示されるような数マイクロメートル幅の空隙部分にポリシラザンを滴下し、光軸部に充填する作業を安定して行なうことが困難であった。また、充填できたとしても、特許文献3(特開2013-001721号公報)に示されているように、ポリシラザンの硬化収縮率が大きく、硬化後にエアギャップやボイドが発生し、光軸部にSiO2ガラス層を形成することが困難であった。また、充
分に充填するためにポリシラザンの滴下量を増やしたとしても、光軸部以外にもポリシラザンが侵入してしまうことから、硬化収縮により応力がかかり、硬化後に光軸がずれてしまうという問題があった。
さらに、SiO2ガラスへの転化温度を下げるため、ポリシラザンには脱水素および酸
化触媒であるPb化合物や水分との反応を促進させるアミン系の触媒がドーパントとして添加されていることが多いが、これらの触媒は高エネルギーな可視光を吸収することが多く、硬化後に十分に揮発させる必要がある。しかし、光軸部(ファイバ部)を含めたファイバブロックとPLCとの間にあるポリシラザンの触媒を揮発させるには時間がかかる。その理由は、揮発させたい光軸部(ファイバ部)のポリシラザンが、ファイバブロックとPLCとの間のポリシラザン充填領域の中央付近という揮発しにくい位置にあることによる。ここで、ポリシラザンは、反応を促進させる触媒が添加されていたとしてもUV硬化樹脂接着剤のような短い時間で硬化させることは難しいため、UV硬化樹脂接着剤の代用としてポリシラザンを用いることが困難であることは言うまでもない。
以上のように、従来の光接続技術では、可視光などの高エネルギーな光を伝搬させると、光接続部に用いるUV硬化樹脂接着剤が劣化したり、光接続部が空隙の場合は集塵現象が生じたり、空隙部分をガラスで充填しようとしても、上述したように実際には困難であった。そのため、従来の光モジュールの光接続技術では、安定でかつ長期信頼性のある光接続が実現できないという問題があった。
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高エネルギーな可視光に耐性がある光モジュールおよび光モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
特開2014-048628号公報 特開2018-194802号公報 特開2013-001721号公報
このような目的を達成するために、本開示の一実施態様の光モジュールは、1または複数の光ファイバと、1または複数の光ファイバと光接続される平面光波回路と、1または複数の光ファイバが挿入・固定されたファイバブロックと、光ファイバと平面光波回路とを接着・固定するガラス層と、ファイバブロックと平面光波回路とを接着・固定する接着剤層と、を備えた光モジュールであって、ガラス層は、光ファイバの端面部と平面光波回路との間にのみ設けられており、ファイバブロックは、光ファイバと平面光波回路との接続部が露出するように構成された開口部をその上面に備え、接着剤層は、ファイバブロックの端面と平面光波回路との間のみに設けられ、開口部には設けられてないことを特徴とする。
また、本開示の一実施態様の光モジュールの製造方法は、ファイバブロックに挿入・固定された1または複数の光ファイバと平面光波回路とが光接続された光モジュールの製造方法であって、ファイバブロックに光ファイバを挿入する工程と、光ファイバの端面部にガラス前駆体材料を塗布する工程と、微動調芯装置を用いて、光ファイバと平面光波回路との位置を調整し、光ファイバの端面部に塗布されたガラス前駆体材料を平面光波回路に接触させる工程と、ガラス前駆体材料を半硬化し、光ファイバと平面光波回路とを仮接着・仮固定する工程と、ファイバブロックを平面光波回路端面に接着・固定すると同時にファイバブロックと光ファイバを接着・固定する工程と、光ファイバと平面光波回路との間のガラス前駆体材料を本硬化させる工程と、を含むことを特徴とする。
図1は、PLCと光ファイバを接続する方法の従来例を説明するための図である。 図2は、PLCと光ファイバを接続する方法の他の従来例を説明するための図である。 図3は、本開示の第1の実施例に係る光モジュールの横断面図である。 図4は、本開示の第1の実施例に係る光モジュールにおけるPLCとファイバブロックを分離した状態の斜視図である。 図5は、本開示の各実施例に係る光モジュールの製造方法における光ファイバとPLCの接続工程を示すフローチャートである。 図6は、本開示の各実施例に係る光モジュールの接続工程における光ファイバ端面へのガラス前駆体材料の塗布方法の例を説明する図である。 図7は、本開示の第2の実施例に係る光モジュールの横断面図である。 図8は、本開示の第2の実施例に係る光モジュールにおけるPLCとファイバブロックを分離した状態の斜視図である。 図9は、本発明の第3の実施例に係る光モジュールの横断面図である。
以下、図面を参照しながら本開示の実施形態について詳細に説明する。
(実施例)
図3は、本開示の第1の実施例に係る光モジュール100の横断面図である。図3には、光ファイバ101と、光ファイバ101と光接続されるPLC102と、光ファイバを挿入・固定するファイバブロック103と、光ファイバ101とPLC102とを接着・固定するガラス層104と、ファイバブロックとPLCとを接着・固定する接着剤層105と、を備えた光モジュール100が示されている。図3では、簡略化のため、PLCの入力側のみに光ファイバを接続する際の構成を示している。
ファイバブロック103は、図4に示すように、光ファイバを配置するV溝108が形成されたV溝板106と、上板107、およびそれらを固定する接着剤層109から構成されている。ファイバブロックには光ファイバとPLCとの接続部が露出するよう50μm長の開口部110が設けられている。また、開口部110とは反対側のファイバ挿入部も同じ構造となっている。このようにファイバブロックの前後の形状を同じとしておけば、ファイバブロックを接続する場合に、ファイバブロックの前後方向を気にせず用いることができる。PLC102は、Si基板111上でコア112層をクラッド113層で埋め込んだ埋め込み型導波路構造を有する。
図3に示すように、本開示の実施例においては、ガラス層104は、光ファイバ端面部とPLCとの間のみに設けられており、ガラス層104は、液相合成法で生成される。液相合成法としては、例えば、液体原料が重合することによりゲル状になりこれを室温放置または焼成することにより硬化させてガラスを生成するゾル-ゲル法や、ゾル-ゲル法の一種でありポリシラザンを室温放置または焼成することにより硬化させてガラスを生成するポリシラザン法や、液体原料が加水分解することにより硬化してガラスを生成する液相析出法を用いることができる。本実施例では、ガラス層の前駆体材料は、ポリシラザンを用いている。ポリシラザンのようなSiH2NHを基本ユニットとする無機ポリマー材料
の他に、例えば、シリコンアルコシド(Si(OC254)を主成分とするものやケイ
フッ化水素(H2SiF6)を主成分にするものなどを用いることができる。接着剤層105は、UV硬化樹脂接着剤をはじめ、熱硬化型接着剤、2液性接着剤等の硬化時間が短い接着剤を用いて形成することができる。
以下、本開示の各実施例に係る光モジュールの製造方法を説明する。
(PLCの作製)
PLCは、例えば、次の手順で作製することができる。Si基板上に厚さ20μmの石英ガラスで構成されたアンダークラッド層と、Geドープにより屈折率を高めた厚さ3μmの石英ガラスで構成されたコア層と、を順に堆積する。一般的な露光現像技術およびエッチング技術により、コア層を光導波路のパターンに成形する。その後、石英ガラスで構成されたオーバークラッド層を20μm積層して光導波路を形成した後に、ウエハをカットし、10.0mm×10.0mmのサイズのチップを切り出すことにより、石英系のPLCが作製される。
(ファイバブロックの作製)
ファイバブロックは、例えば、次の手順で作製することができる。厚さ1.0mm、5.0mm×5.0mmのサイズのガラス板にφ125μmのファイバ固定用のV溝を機械加工により形成し、V溝板を作製する。次に、厚さ0.5mm、5.0mm×4.9mmのサイズのガラス板を用意し、先に作製したV溝板の中央に接着剤で固定する。このとき、酸素阻害性のある接着剤を用いれば、V溝部に接着剤が流入したとしても硬化しないので、硬化後にエタノールで洗浄することでV溝部に流入した接着剤を除去することができる。
(PLCと光ファイバとの接続工程)
図5は、本開示の各実施例に係る光モジュールの製造方法における光ファイバとPLCの接続工程を示すフローチャートである。図5を参照して、光ファイバとPLCの光導波路との接続工程について説明する。
予めファイバブロックに光ファイバを挿入する(201)。その後、PLCと光ファイバとを微動調芯装置に固定する(202)。
光ファイバの先端部の端面にガラス前駆体材料(この例ではポリシラザン)を塗布する(203)。なお、光ファイバの端面にガラス前駆体材料を塗布(203)してから、光ファイバをファイバブロックに挿入(201)し、その後にPLCと光ファイバとを微動調芯装置に固定(202)してもよい。
光ファイバの先端部の端面へのガラス前駆体材料(ポリシラザン)の塗布は、例えば、図6で示す手順で実施することができる。図6は光ファイバ端面へのガラス前駆体材料の塗布方法の例を示す図である。ガラス板301上にガラス前駆体材料302、具体的には、例えば、ポリシラザンを滴下し、ガラス板301を予備加熱してガラス前駆体材料302に含まれる触媒をある程度揮発させておく。ここでは、ガラス板301上の滴下したポリシラザン302が、ガラス板を垂直に置いたとしても液垂れしない状態を目安とした。その後に、微動調芯装置にガラス板301を固定し、予め微動調芯装置に固定してあった光ファイバ303をガラス板301のポリシラザン302に突き当てることによって、光ファイバ303の端面にポリシラザンを塗布することができる。なお、図6においては、ファイバブロック304に挿通された光ファイバ303の本数は1本のものが例示されているが、ファイバブロックに複数本の光ファイバが挿通されている場合であっても同様の方法により、一度に光ファイバの端面にガラス前駆体材料を塗布することができる。
図5に戻り、光ファイバの先端部の端面にガラス前駆体材料であるポリシラザンを塗布(203)した後、微動調芯装置を用いてPLCと光ファイバとの位置を調整することで、光ファイバの端面に塗布したガラス前駆体材料をPLC側に接触させる(204)。具体的には、微動調芯装置上でPLCと光ファイバとの光軸合わせのため位置を調整し、PLCと光ファイバ間の距離を1μm程度まで近付け、光ファイバ端面に塗布したポリシラザンをPLC側に接触させるようにすればよい。
その後、局所加熱可能なヒーターを用い、ガラス前駆体材料を半硬化させて、PLCと光ファイバとを仮接着・仮固定する(205)。ここでは、例えば、150℃で約5分間加熱することでポリシラザンを半硬化させる。
その後、ファイバブロックとPLCとを接着・固定すると同時にファイバブロックと光ファイバとを接着・固定する(206)。具体的には、ファイバブロック側にUV硬化樹脂接着剤を塗布し、予め光ファイバを挿入してあったファイバブロックをPLCとの接続部まで移動させ、ファイバブロックをPLCに接触させ、UV光を照射して硬化することにより行なえばよい。このとき、UV硬化樹脂接着剤は毛細管現象によりファイバブロックのV溝にも広がるので、PLCとファイバブロックを固定すると同時に、光ファイバとファイバブロックも固定することができる。
接着・固定したPLCと光ファイバおよびファイバブロックとを微動調芯装置から取り外した後、電気炉を用いてガラス前駆体材料を本硬化させた(207)。ここでは、150℃、48時間加熱することによってポリシラザンを本硬化させた。ここで、仮にポリシラザンの硬化収縮により光軸部にガラス層が形成されなかったとしても、本開示の各実施例においては、ファイバブロックに設けた開口部により、光ファイバとPLCの接続部分が大きく露出しているため、ファイバブロックの開口部からポリシラザンを滴下して、再度加熱することで、ガラス層を形成することができる。
以上のようにして、本開示の各実施例に係る光モジュールを製造することができる。
このように、本開示の製造方法においては、まず光ファイバの端面部のみにガラス前駆体材料を塗布し、光ファイバ端面とPLCとを接触させて半硬化させることで仮接着・仮固定し、ファイバブロックとPLCおよびファイバブロックと光ファイバをUV硬化樹脂接着剤で同時に接着・固定した後に、熱処理によりガラス前駆体材料を本硬化させている。これにより、光ファイバとPLCとを接着・固定するガラス層は、光ファイバ端面部とPLCとの間にのみ形成される。したがって、本実施の形態の光モジュールはいずれも光ファイバとPLCの接続部分はガラス層で形成されることから、高エネルギーな可視光に耐性がある光モジュールとなる。
また、本開示の各実施例の光モジュールのガラス前駆体の塗布領域は光ファイバ端面部のみである。これにより、例えば、標準的な光ファイバの場合には、ガラス駆動体の塗布領域はφ125μm程度の微小な領域のみとできることから、硬化収縮起因の応力による光軸ずれを抑制することができる。
加えて、ガラス前駆体材料の仮硬化時には外部から局所加熱し、本硬化時には電気炉により加熱しているが、本開示の各実施例のファイバブロックには、光ファイバとPLCとの接続部を露出させる開口部が設けられているので、効果的に加熱が行える。また、開口部により光ファイバとPLCとの接続部が露出していることから、加熱時および硬化後に効率的にガラス前駆体材料に添加されている触媒を揮発させることができる。
なお、上記においては、ガラス前駆体材料の硬化は、半硬化時、本硬化時のいずれも加熱により行っているが、いずれか一方または両方の硬化は、ガラス前駆体材料を室温で放置することにより行なってもよい。
さらに、図6の光ファイバ端部へのガラス前駆体材料の塗布方法を用いる場合は、光ファイバへ塗布するガラス前駆体材料は、触媒をある程度揮発させた状態で用いられるから、硬化収縮によるエアギャップやボイドの発生がさらに低減される。
(第2の実施例)
本開示の第1の実施例では、V溝板と上板からなるファイバブロックを用いたが、図7および図8に示すように、ファイバブロックは、キャピラリを用いることもできる。
図7は本発明の第2の実施例に係るファイバブロックとしてキャピラリを用いた光モジュール400の横断面図である。図7には、光ファイバ401と、光ファイバ401と光接続されるPLC402と、光ファイバを挿入・固定するファイバブロック403と、光ファイバ401とPLC402とを接着・固定するガラス層404と、ファイバブロックとPLCとを接着・固定する接着剤層405と、を備えた光モジュール400が示されている。図7でも、簡略化のため、PLCの入力側のみに光ファイバを接続する際の構成を示している。
ファイバブロック403には、図8に示すように、光ファイバ401が貫通する孔408が形成されている。また、ファイバブロック403には光ファイバとPLCとの接続部が露出するよう50μm長の開口部410が設けられている。この開口部は、キャピラリのファイバ挿入口の上半分を、機械加工により除去するようにして製造することができる。また、開口部410とは反対側のファイバ挿入部も同じ構造となっている。PLC402は、図5の第1の実施例と同様に、Si基板411上でコア412層をクラッド413層で埋め込んだ埋め込み型導波路構造を有するものである。
この第2の実施例においても、図7に示すように、ガラス層404は、光ファイバ端面部とPLCとの間にのみに設けられている。
(第3の実施例)
続いて、図9を参照して、本開示の第3の実施例に係る光モジュールを説明する。
図9には、光ファイバ501と、光ファイバ501と光接続されるPLC502と、光ファイバを挿入・固定するファイバブロック503と、光ファイバ501とPLC502とを接着・固定するガラス層504と、ファイバブロックとPLCとを接着・固定する接着剤層505と、を備えた光モジュール500が示されている。図9でも、簡略化のため、PLCの入力側のみに光ファイバを接続する際の構成を示している。また、第1の実施例と同様に、ファイバブロック503は、光ファイバを配置するV溝が形成されたV溝板506と、上板507、およびそれらを固定する接着剤層から構成されている。ファイバブロックには光ファイバとPLCとの接続部が露出するよう50μm長の開口部510が設けられている。また、開口部510とは反対側のファイバ挿入部も同じ構造となっている。この実施例においても、図9に示すように、ガラス層504は、光ファイバ端面部とPLCとの間のみに設けられている。この実施例では、PLC502の上面と上板507とを接着するための接着補強板515が設けられている。これにより、ファイバブロックとPLCの接着強度を向上させることができる。
上記の第2および第3の実施例に係る光モジュールも上述した第1の実施例に係る光モジュールの製造方法により製造することができる。
上述した本開示の実施例に係る光モジュールの製造方法では、ガラス前駆体材料を半硬化させることにより光ファイバをガラス前駆体材料によりPLCに仮接続し、その後にファイバブロックとPLCおよびファイバブロックと光ファイバをUV硬化樹脂接着剤で同時に固定してから熱処理によりガラス前駆体材料を本硬化させている。このうち、UV硬化樹脂接着剤での固定と本硬化は、微動調芯装置を用いた光軸調整が完了した後に行われるから、微動調芯装置を用いた光軸調整を必要とせず、複数の光ファイバについてまとめて実施できるので、量産性が大きく低下するものではない。
よって、本開示の光モジュールの製造方法により、ガラス前駆体材料の利点を生かした高エネルギーな光に耐性のある光接続の安定的な製造を実現できた。従って、本開示は、PLCの適応先拡大に大きく貢献するものである。
なお、本開示の上記各実施例の光モジュールとして、簡略化のため、PLCの入力端に1本の光ファイバを接続した構成を例示しているが、これに限定されず、PLCの出力端にも光ファイバを接続した構成とすることができる。また、ファイバブロックに複数の光ファイバを挿入・固定するための複数のV溝や挿通孔を形成し、PLCに複数本の光導波路を形成して、その入出力端にそれぞれ複数の光ファイバを接続した構成とすることができる。さらに、ファイバブロックを複数用いてPLCの入出力端にそれぞれ複数の光ファイバを接続することもできる。
本開示により、高エネルギーな可視光に耐性がある光モジュールおよび光モジュールの製造方法を提供することができる。

Claims (8)

  1. 1または複数の光ファイバと、
    前記1または複数の光ファイバと光接続される平面光波回路と、
    前記1または複数の光ファイバが挿入・固定されたファイバブロックと、
    前記光ファイバと前記平面光波回路とを接着・固定するガラス層と、
    前記ファイバブロックと前記平面光波回路とを接着・固定する接着剤層と、
    を備えた光モジュールであって、
    前記ガラス層は、前記光ファイバの端面部と前記平面光波回路との間にのみ設けられており、
    前記ファイバブロックは、前記光ファイバと前記平面光波回路との接続部が露出するように構成された開口部をその上面に備え、前記接着剤層は、前記ファイバブロックの端面と前記平面光波回路との間にのみ設けられ、前記開口部には設けられていない
    ことを特徴とする光モジュール。
  2. 前記ファイバブロックは、前記光ファイバを配置するV溝が形成されたV溝板と、上板と、前記V溝板と前記上板を固定する接着剤層とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記ファイバブロックは、前記光ファイバを挿入する孔部を有した一体型のキャピラリから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  4. 前記ファイバブロックは、前記開口部とは反対側のファイバ挿入部において、前記開口部と同じ構造を備えていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の光モジュール。
  5. 前記ファイバブロックの開口部は、前記ファイバブロックの端部から前記ファイバブロックの長手方向に50μm以上開口していることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の光モジュール。
  6. ファイバブロックに挿入・固定された1または複数の光ファイバと平面光波回路とが光接続された光モジュールの製造方法であって、
    前記ファイバブロックに前記光ファイバを挿入する工程と、
    前記光ファイバの端面部にガラス前駆体材料を塗布する工程と、
    微動調芯装置を用いて、前記光ファイバと前記平面光波回路との位置を調整し、前記光ファイバの前記端面部に塗布された前記ガラス前駆体材料を前記平面光波回路に接触させる工程と、
    前記ガラス前駆体材料を半硬化し、前記光ファイバと前記平面光波回路とを仮接着・仮固定する工程と、
    前記ファイバブロックを前記平面光波回路の端面に接着・固定すると同時に前記ファイバブロックと前記光ファイバを接着・固定する工程と、
    前記光ファイバと前記平面光波回路との間の前記ガラス前駆体材料を本硬化させる工程と、
    を含むことを特徴とする光モジュールの製造方法。
  7. 前記光ファイバの端面部に前記ガラス前駆体材料を塗布する工程が、
    ガラス板上に前記ガラス前駆体材料を滴下する工程と、
    前記ガラス前駆体材料が滴下された前記ガラス板を予備加熱する工程と、
    前記ガラス板を前記微動調芯装置に取り付けて、前記微動調芯装置を用いて前記光ファイバを前記ガラス板に塗布された前記ガラス前駆体材料に接触させる工程と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の光モジュールの製造方法。
  8. 前記ガラス前駆体材料の前記半硬化および/または前記本硬化が、室温で前記ガラス前駆体材料を放置することによりまたは、前記ガラス前駆体材料を加熱することにより行われることを特徴とする請求項6に記載の光モジュールの製造方法。
JP2024558524A 2022-11-15 2022-11-15 光モジュールおよび光モジュールの製造方法 Active JP7846423B2 (ja)

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