JP7855501B2 - 間仕切用案内装置及び間仕切装置 - Google Patents

間仕切用案内装置及び間仕切装置

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Description

本発明は、室内空間や屋外空間を間仕切る間仕切を案内する間仕切用案内装置及び当該案内装置を備えた間仕切装置に関する。
従来から、レールに沿って移動可能に吊り下げ支持されるパネルにより空間を間仕切る間仕切装置が知られている。
例えば下記特許文献1には、上部レール内を移動する上部スライダー(ランナ)からパネルを吊下支持し、上部スライダーと、下部レール内を移動する下部スライダーとの間でパネルを移動可能且つ回動可能に支持することで空間を間仕切る間仕切装置(折引戸)が開示されている。
また、当該間仕切装置では、パネルと下部スライダーとを連結するシャフトがパネルに対して出没可能且つ回動可能に取着されており、下部スライダーはシャフトの下端に支軸により支持されている。これにより、上部レール及び下部レールに沿ってパネルを移動させて空間を間仕切ることができる。
特開2005-155075号公報
ところで、上記のようなスライダーによってパネルを移動させる間仕切装置では、スライダーが下部レールとの摩擦やレール内に溜まった粉塵やゴミの影響で摩耗するため、交換が必要になる場合がある。これは下部スライダーにおいて特に顕著である。
しかしながら、上記の間仕切装置では、下部スライダーがシャフトの下端に支軸により支持されているため、下部レールから下部スライダーを外す際にはシャフト及びシャフトをパネルに取着するための部材も合わせて外さなければならない。そのため、パネルを一度レールから外して作業を行う必要があり、メンテナンス性に課題があった。
以上のような事情に鑑み、本発明は、パネルをレールに沿って案内するランナのメンテナンス性を向上可能な間仕切用案内装置及び間仕切装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る間仕切用案内装置は、上部レールに沿って移動可能に吊り下げ支持される間仕切用のパネルの下端部を当該パネルの下方に設けられた下部レールに沿って案内する間仕切用案内装置であって、前記下部レールに沿って走行可能なランナと、前記パネルの前記下端部に設けられ、一端部が前記ランナに形成された係合部に上下方向への摺動により係合可能及び係合解除可能な連結部とを具備する。前記連結部は、前記一端部が前記係合部に係合されることで前記パネルの下端部と前記ランナとを連結し、前記一端部と前記係合部との係合が解除されることで前記パネルの下端部と前記ランナとの連結を解除する。
この構成によれば、パネルをレールから外すことなくランナだけを容易に交換することができるため、メンテナンス性を向上させることができる。また、パネルをレールに取付ける際の施工性においても有利である。具体的には、従来は上部及び下部ランナを上部及び下部レールに同時に嵌め込む必要があったため一人での作業が困難であったが、本構成によれば、パネルを上部レールに吊下げてからパネル下端部に連結部及びランナを取付けることができるため一人での作業が可能となる。
前記連結部は、前記上下方向に摺動されることにより前記一端部が前記係合部に係合可能及び係合解除可能な連結軸を有してもよい。
上記連結部は、前記連結軸を下方に付勢する弾性部材を更に具備してもよい。
この構成によれば、連結軸を介してランナが常時下方に付勢されるため、パネルの移動中にわずかにパネルが傾きパネルと下部レールとの間隔に変化が生じても追随することができ、ランナから連結軸が抜けてしまうことを防止することができる。
上記連結部は、前記連結軸の一部が摺動可能に挿入される挿入部を有し、前記連結軸の他端部が前記挿入部に挿入された状態で前記パネルの下端部に取付可能なソケットを更に具備してもよい。この場合前記弾性部材は、前記連結軸の他端部を下方に付勢するように前記挿入部の内部に設けられてもよい。
この構成によれば、連結軸と弾性部材をソケットに納めて一体化することで、パネルの下端部に容易に取付けることができる。また、連結軸の一部のみがソケットに挿入されるため、誤って連結軸をソケット内に埋没させてしまうことを防止できる。
本発明の他の形態に係る間仕切用案内装置は、上部レールに沿って移動可能に吊り下げ支持される間仕切用のパネルの下端部を当該パネルの下方に設けられた下部レールに沿って案内する間仕切用案内装置であって、前記下部レールに沿って走行可能なランナと、
前記パネルの前記下端部に設けられ、一端部が前記ランナに形成された係合部に摺動により係合可能及び係合解除可能な連結部と、を具備する。前記連結部は、前記一端部が前記係合部に係合されることで前記ランナと上下方向に係脱不能且つ相対回転可能に連結し、前記一端部と前記係合部との係合が解除されることで前記パネルの下端部と前記ランナとの連結を解除する。
この構成により、ランナに対して連結部(連結軸)を容易に着脱自在としながらも、パネルの移動中にパネルが大きく傾いてもランナから連結部が抜けてしまうことを防止することができる。間仕切を折れ戸として使用した場合に特に有利であり、パネルを畳み込んだままレールに沿って移動させる際にパネルが傾いたとしても、上述の通りランナから連結部が抜けてしまうことを防止することができる。
上記他の形態に係る間仕切用案内装置において、前記連結部は、前記下部レールの長手方向又は短手方向への摺動により前記一端部が前記係合部に係合及び係合解除可能な連結軸を有してもよい。
上記他の形態に係る間仕切用案内装置において、前記連結軸は、前記一端部にフランジ部を有し、前記フランジ部が前記摺動により前記係合部に係合されることで、前記係合部に対して上下方向へ係脱不能に係合されてもよい。
本発明の他の形態に係る間仕切装置は、少なくとも1つ以上の前記パネルにより空間を間仕切る間仕切装置であって、上記のいずれかに記載の間仕切用案内装置を具備する。
前記下部レールは、端部に少なくとも一部が着脱可能なレールキャップを有してもよい。この場合前記ランナは、前記レールキャップの少なくとも一部が前記下部レールの端部から外されることで、前記下部レールに対して取り付け及び取り外し可能となってもよい。
この構成によれば、下部レールの端部からランナを取付け及び取外し可能となるため、容易にランナを交換することができる。
前記下部レールは、複数のレール材が連結されることで構成されてもよい。この場合前記ランナは、連結された前記複数のレール材のうち一部のレール材が外されることで、前記下部レールに対して取付け及び取外し可能となってもよい。
この構成によれば、下部レールに取付けられている複数のランナのうち、両端のランナ以外のランナをメンテナンスする必要がある場合であっても、レール材の一部を外すことで対象のランナだけを容易に交換することができる。
本発明の他の形態に係る間仕切装置は、折り畳み可能に連結された前記パネルにより空間を間仕切る間仕切装置であって、上記他の形態に係る間仕切用案内装置を具備する。この場合前記連結部は、前記係合部に対して前記下部レールの長手方向への摺動により係合及び係合解除可能であり、前記ランナは、前記連結部が摺動可能となる前記係合部の向きが互いに対向する向きとなるように前記パネルの各々に設けられる。
以上説明したように、本発明によれば、パネルをレールに沿って案内するランナのメンテナンス性を向上させることができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
本発明の一実施形態に係る間仕切装置の正面図である。 上記間仕切装置の平面図である。 上記間仕切装置の間仕切用案内装置近傍の側面方向の断面図である。 上記間仕切用案内装置の連結部の正面図である。 図4の連結部の分解図である。 下部レールからの下部ランナの取り外し方法を説明した図である。 下部レールからの下部ランナの取り外し方法の他の例を説明した図である。 上記間仕切装置の下部レール近傍の側面図である。 上記間仕切装置のパネルの連結部分下方の平面方向の断面図である。 上記間仕切装置が有する間仕切用固定装置のロック部材の正面図及び側面図である。 上記間仕切用固定装置の変形例を示した図である。 上記間仕切用固定装置の変形例を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る間仕切装置の間仕切用案内装置の連結部(連結軸)と下部ランナを示す斜視図である。 上記他の実施形態に係る間仕切用案内装置近傍の側面方向の断面図である。 図14のA-A断面図である。 上記他の実施形態に係る間仕切装置の開閉途中の状態を示す平面図である。 図16(b)の一部拡大図である。 上記他の実施形態に係る間仕切用案内装置の変形例を示す側面方向の断面図である。 図18のB-B断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[間仕切装置の概要]
図1は、本実施形態における間仕切装置の正面図であり、図2は、当該間仕切装置の平面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る間仕切装置100は、住宅、店舗、オフィス等において1つの空間(部屋等)を複数の空間(部屋等)に仕切るものであり、例えば2つの平行な壁面Wの間に当該壁面Wに対して垂直方向に設置される。
当該間仕切装置100は、図示しない天井面に支持されるハンガーレール6(上部レール)と、ハンガーレール6の内壁に沿って移動する上部ランナ7と、上部ランナ7に吊下げ支持される複数のパネル1(1a、1b、1c、1d)と、床面Fに敷設される下部レール8と、下部レール8に沿って各パネル1を案内する間仕切用案内装置20とを有する。
図2に示すように、各パネル1のうち、パネル1aのみがZ方向の手前側に設置され、パネル1b、パネル1c、パネル1dの3つが奥側に設置されるが、各パネル1の配置はこれに限られない。
また図2に示すように、下部レール8は、その長手方向(X方向)端部に、少なくとも一部が着脱可能なレールキャップ14を有している。
各パネル1は、縦長矩形板状の一対のパネル材2がヒンジ5を介して各図Y軸方向の軸周りに回動することで折り畳み可能に連結されたものである。パネル材2の上下端には横フレーム3が設けられ、パネル材2の左右端には縦フレーム4が設けられる。
パネル材2は例えば透明または半透明の合成樹脂や木材で形成され、横フレーム3及び縦フレーム4はアルミニウム等の金属等で形成されるが、材質はこれらに限られない。
パネル1の上端側の横フレーム3の上端には上記上部ランナ7が設けられ、パネル1の下端側の横フレーム3の下端には目隠し用のシールゴム9が設けられる。また縦フレーム4の左右端には目隠し用のサイドゴム10が設けられる。
各パネル1の下端部には、間仕切用固定装置30が設けられる。当該間仕切用固定装置30により、各パネル1を下部レール8に移動不能に固定することができる。
ユーザは、各パネル1を引き戸として使用することで2つの空間を自由に出入りすることができ、また折れ戸として使用し上記ヒンジ5により折り畳んだ状態で壁面W側へ移動させ収納することで、2つの空間を開放することもできる。
[間仕切用案内装置の詳細]
次に、上記間仕切用案内装置20の詳細について説明する。図3は、間仕切装置100の下部(間仕切用案内装置20近傍)の側面方向の断面図である。同図(a)がパネル1と下部ランナ21とが係合した状態、同図(b)がパネル1と下部ランナ21との係合が解除された状態を示す。
同図に示すように、各パネル1の下端部には当該下端部を上記下部レール8に沿って案内する間仕切用案内装置20が設けられる。当該間仕切用案内装置20は、上記下部レールに沿って走行可能な下部ランナ21と、下部ランナ21の上方に設けられた連結部22とを有する。
下部ランナ21は、下部レール8の2本の溝に係合するように外側(Z方向)に突出した2つの係合部21aと、その中央にY方向に設けられた係合孔21bとを有する。
連結部22は、その下端部が下部ランナ21の係合孔21bに係合(挿入)可能な連結軸26を有する。連結軸26は、上下方向(Y方向)に摺動可能に設けられており、当該摺動により、その下端部が係合孔21bに係合(挿入)されることでパネル1の下端部(横フレーム3)と下部ランナ21とを連結し、上記下端部(横フレーム3)と係合孔21bとの係合が解除されることで上記下端部(横フレーム3)と下部ランナ21との連結を解除する。
図3(a)に示すように、パネル1の下端部(連結軸26)と下部ランナ21とが連結した状態では、間仕切用案内装置20はパネル1の下端部を下部レール8に沿って案内可能となり、同図(b)に示すようにパネル1の下端部(連結軸26)と下部ランナ21との連結が解除された状態では、下部ランナ21はパネル1に対してフリーな状態となり、その単独での交換も可能となる。
図4は、当該連結部22の正面図であり、図5は当該連結部22の分解図である。両図の連結部22は、図3において示された連結部22がY軸周りに90度回転した方向から示されている。図3乃至図5に示すように、連結部22は、パネル1の下端部(横フレーム3)に取付可能なソケット23を有する。
図4及び図5に示すように、ソケット23は、ソケット本体24と嵌合蓋28とからなり、両者は、ソケット本体24の嵌合孔24aに嵌合蓋28の嵌合爪28aが係合することで嵌合する。
ソケット本体24は、連結軸26の一部(上部)が摺動可能に挿入される挿入部25を有し、当該挿入部25内の連結軸26の上部には、当該連結軸26を下方(Y方向)に付勢する弾性部材としてのバネ27が設けられる。ソケット23は、連結軸26の上端部が挿入部25に挿入された状態でパネル1の下端部に取付可能である。
より詳細には、連結軸26は、その上端部に、上方(Y方向)へ突出した突出部26aとその下部のフランジ部26bとを有し、上記挿入部25及び挿通孔28cに挿入された状態で、そのフランジ部26bが挿通孔28cの段差部に係止されるように設けられる。バネ27の下端部は突出部26aを覆いフランジ部26bで係止される。
ソケット23は、ソケット本体24がパネル1の下端部(横フレーム3)の溝部に挿入された状態で、ソケット本体24のネジ孔24b及び嵌合蓋28のネジ孔28bを介して横フレーム3にネジ止めされる。
このように構成された間仕切用案内装置20により、パネル1を下部レール8から外すことなく下部ランナ21だけを容易に交換することができるため、メンテナンス性を向上させることができる。また、パネル1を下部レール8に取付ける際の施工性においても有利である。具体的には、従来は上部及び下部ランナをハンガーレール及び下部レールに同時に嵌め込む必要があったため一人での作業が困難であったが、本構成によれば、パネル1をハンガーレール6に吊下げてからパネル1の下端部に間仕切用案内装置20(連結軸26)及び下部ランナ21を取付けることができるため一人での作業が可能となる。
また間仕切装置100の使用時には、バネ27により連結軸26を介して下部ランナ21が常時下方に付勢されるため、パネル1の移動中にわずかにパネル1が傾きパネル1と下部レール8との間隔に変化が生じても追随することができ、下部ランナ21から連結軸26が抜けてしまうことを防止することができる。
さらに、連結軸26とバネ27をソケット23に納めて一体化することで、連結部22をパネル1の下端部に容易に取付けることができる。また、連結軸26の一部のみがソケット23の挿入部25に挿入されるため、誤って連結軸26を挿入部25内に埋没させてしまうことを防止できる。
図6は、下部レール8からの下部ランナ21の取り外し方法を説明した図である。
上述したように、下部レール8は、その長手方向(X方向)端部に、少なくとも一部が着脱可能なレールキャップ14を有している。具体的には、レールキャップ14は、下部レール8から延在したベース14aと、当該ベース14aに例えばスライドにより着脱可能な上蓋14bとで構成されている。当該上蓋14bが下部レール8(ベース14a)に対して取り付け及び取り外し可能とされることで、下部ランナ21が下部レール8に対して取り付け及び取り外し可能となっている。
下部レール8から下部ランナ21を取り外す際は、まず、同図(a)に示すように、連結軸26と下部ランナ21とが係合した状態から、同図(b)に示すように、連結軸26を上方へ摺動させて下部ランナ21の係合孔21bとの係合を解除し、下部ランナ21を下部レール8上でレールキャップ14側へ移動させる。
続いて同図(c)に示すように、レールキャップ14の上蓋14bを取り外し、同図(d)に示すように、下部ランナ21をレールキャップ14のベース14a上に移動させ、下部レール8の溝と下部ランナ21の係合部21aとの係合を解除することで、下部ランナ21を取り外すことができる。
このように、パネル1ごと下部ランナ21を取り外すことなく下部レール8から下部ランナ21のみを取り外して、メンテナンス(摩耗時に交換等)することが可能となる。
[間仕切用案内装置の変形例]
本発明の間仕切用案内装置は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
上述の例では、下部ランナ21の取り外しに及び取り付けにレールキャップ14を用いる例(図6)が説明された。しかし、それに代えて、図7に示すように、下部レール8自体を複数(下部レール8A、8B、8C…)に分割して構成し、その一部を取り外すことで下部ランナ21を取り外し及び取り付けできるようにしても構わない。
すなわち、同図(a)に示すように、下部レール8Aに係合した下部ランナ21と連結軸26とが係合した状態から、同図(b)に示すように、連結軸26を上方へ摺動させて下部ランナ21の係合孔21bとの係合を解除し、下部ランナ21を、下部レール8A上で隣接する下部レール8B側へ移動させる(下部レール8Bには他の下部ランナ21は係合していない)。
続いて同図(c)に示すように、下部レール8Bを床面から取り外し、同図(d)に示すように、下部ランナ21を、当該下部レール8Bを取り外した箇所に移動させ、下部レール8の溝と下部ランナ21の係合部21aとの係合を解除することで、下部ランナ21を取り外す。
このように、下部レール8に取付けられている複数の下部ランナ21のうち、間仕切装置100のX方向両端の下部ランナ21以外の下部ランナ21をメンテナンスする必要がある場合であっても、下部レール8の一部を外すことで対象の下部ランナ21だけを容易に交換することができる。
なお、上記図6及び図7に示したような手法以外にも、下部ランナ21の係合部21aがある程度の弾性を有する場合には、下部レール8から直接下部ランナ21を取り外すことも可能である。すなわち、下部レール8に係合した状態から、下部ランナ21をやや捻りながら上方に向かって引き上げることで、係合部21aが下部レール8の溝の斜面に案内され、下部ランナ21の幅方向内側に向かって弾性変形されながら、上方へと移動し、その状態から下部ランナ21を更に上方に引き上げることで、下部ランナ21が下部レール8から取り外される。
また上述の例では、間仕切用案内装置20の連結部22は、バネ27により下方に付勢された連結軸26により実現され、当該連結軸26が下部ランナ21の係合孔21bに挿入される例が示された。しかし、連結部22及びそれと下部ランナ21との連結手法は上述したものに限られない。例えば連結部22及び下部ランナ21が、軸と孔以外の係合機構によって着脱自在に構成されていてもよいし、両者がマグネット等で着脱自在に構成されていてもよいし、連結軸26はバネ27等の付勢手段を用いずに自重のみで下部ランナ21の係合孔21bに挿入されていてもよい。
[間仕切用固定装置の詳細]
次に、上記間仕切用固定装置30の詳細について説明する。図8は、上記間仕切装置100の下部レール近傍の側面図である。図9は、上記間仕切装置100のパネル1の連結部分下方の平面方向の断面図である。図10は、間仕切用固定装置30のロック部材の正面図(同図(a))及び側面図(同図(b))である。図8においては、(a)がパネル1の非固定状態、(b)がパネル1の固定状態を示す。図9においては、(a)が隣接するパネル1同士を連結していない状態、(b)が隣接するパネル1同士を連結した状態を示す。
これらの図に示すように、パネル1の左右方向(X方向)の両端部の縦フレーム4の例えば幅方向両端には、上下方向に断面略コ字状(図9)のガイド溝4aが設けられている。当該左右方向(X方向)の両端部のガイド溝4aのうち、一方側(例えば左側)端面のガイド溝4aに、間仕切用固定装置30のロック部材31が取り付けられる。
ロック部材31は、ガイド部32とロッド部33を有する。ガイド部32は、上記ガイド溝4aに沿って摺動可能に支持される。上記ロッド部33は、ガイド部32と一体的に形成され、ガイド溝4aに沿って上下方向(Y方向)に摺動操作可能とされている。また図9に示すように、ガイド部32とロッド部33との間には、凹部36が形成されている。
なお図9に示すように、ガイド溝4aは、縦フレーム4のX方向におけるパネル材2とは逆側の端部に形成されるが、パネル材2側の端部にも溝が形成されており、当該溝とパネル材2との間にはガラスビート15が介挿されている。
また上述したように、パネル1の下方の床面Fには下部レール8が設けられるが、図8に示すように、下部レール8の表面中央の、間仕切装置100の閉塞時における各パネル1の左右方向(X方向)端部に対応する各位置には、挿通孔8aが設けられる。またロッド部33の下端には、ロッド部33の径よりも小径の円柱状突出部としてのロック部33aが形成されている。
上記ロック部材31は、挿通孔8a上に位置合わせされた状態で、Y方向の下方に摺動操作されることにより、上記ロック部33aが挿通孔8aに挿通されることで、パネル1を移動不能な状態に下部レール8に固定する。この固定状態から、ロック部材31がY方向の上方に摺動されることで、挿通孔8aからロック部33aが抜き出されて固定が解除され、パネル1が移動可能な状態となる。
ロック部材31を受ける挿通孔8aを下部レール8に形成するため、挿通孔の位置決めが容易となる。当該ロック部材31と、挿通孔8aを有する下部レール8とで間仕切用固定装置30が構成される。
各ガイド部32の側面には弾性片34が設けられる。弾性片34は、ガイド溝4aの内壁と弾性的に摺接することで、ロック部材31を上下方向(Y方向)における任意の摺動位置で保持可能とする。弾性片34としては、例えば対向する片持ち梁状かつ円弧状のものがそれぞれ2対ずつ設けられるが、これに限られない。
この弾性片34を設けることで、被操作時にはロック部材31をガイド溝4aの内壁側へ付勢して静止させ、ユーザがY方向へ摺動操作した分だけY方向へスムーズに摺動させることができるため、簡易な構造でありながらも操作性を向上させることができる。
またロッド部33の一部(例えば上端よりもやや下方の位置)には、上記摺動操作を行うための凹状の切り欠き状の操作部35が設けられている。ユーザは当該操作部35の上側の切り欠き面を上方へ押すことでロック部材31を上方へ摺動させ、操作部35の下側の切り欠き面を下方へ押すことでロック部材31を下方へ摺動させることができる。これにより、ロッド部33とは別につまみ等の操作部を設ける場合に比べて、意匠性を損なうことなく操作性を向上させることができる。
上記ロック部材31は、間仕切装置100を構成する複数のパネル1のうち、端部の1つを除くパネル1(例えば上記パネル1b、1c、1d)の一端(例えば左端)側の縦フレーム4に設けられる。一方、これらロック部材31が設けられたパネル1の端面に対向する他のパネル1の他端(例えば右端)側の側面の縦フレーム4には、図9に示すように、ロッド部33を収容可能な収容部材40がガイド溝4aに沿って上下方向(Y方向)に設けられる。図9では、間仕切装置100を構成するパネル1a、1b、1c、1dのうちパネル1cの左側面にロック部材31が設けられ、それに対向するパネル1bの右側面に収容部材40が設けられている例が示されている。
収容部材40は、ガイド溝4aに係合するように設けられ、他のパネル1のロック部材31と対向する面には、ロッド部33に対応する円柱状の切り欠き形状を有する収容部41が設けられ、当該収容部41の左右方向(Z方向)の両端部には当該対向方向(X方向)に突出する突出部42が設けられる。
図9(b)に示すように、隣接するパネル1間が閉塞される場合には、当該収容部41がロック部材31のロッド部33を収容し、当該突出部42がロック部材31の凹部36に収容されることで、ロック部材31と収容部材40とが係合し、隣接するパネル1が連結される。
この連結の際、図9(b)に示すように両パネル1間にロック部材31が隠れるため、意匠性を向上させることができる。また、両パネル1を連結する際にロック部材31が干渉することなくスムーズに連結することができる。
また、パネル1の縦フレーム4に設けられたガイド溝4aを利用してロック部材31を取付けることができるため、簡易な構造でパネル1を移動不能に固定することができる。更に、上下方向に延在するガイド溝4aに沿ってロック部材31が摺動可能であるため、ストロークを十分に確保でき、パネル1下端と床面Fとの高低差に追従することができる。
[間仕切用固定装置の変形例]
本発明の間仕切用固定装置は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
上述の例では、ロック部材31が床面F方向へ摺動操作され下部レール8に設けられた挿通孔8aにロック部33aが挿入されることでパネル1が移動不能な状態に固定された。しかし、パネル1の固定方法はこれに限られない。
例えば、図11に示すように、間仕切装置100は、上記下部レール8に代えて、パネル1の下方に坪受16を有してもよい。坪受16は、上記下部レール8の挿通孔8aよりも径及び深さが大きい挿通孔16aを有する。ロック部材31は、上記床面F方向への摺動操作によりロッド部33のロック部(第1のロック部)33a及びその上部の所定長部分(第2のロック部33b)が坪受16の挿通孔16aに挿入されることで、パネル1を移動不能な状態に固定する。
また換言すると、ロッド部33は、その先端に、第1の径を有する第1のロック部33aを有し、当該第1のロック部33aの上部に上記第1の径よりも大きい第2の径を有する第2のロック部33bを有している。第1のロック部33aは、第1の量(ストローク)以上の上記摺動操作により、下部レール8に形成された挿通孔8aに挿通可能であり、第2のロック部33bは、上記第1の量より大きい第2の量(ストローク)以上の上記摺動操作により、坪受16に上記第1のロック部33aとともに挿入可能である。これにより、下部レール8(の挿通孔8a)と坪受16の双方に対応してパネル1を移動不能に固定できる。
上述の例において、縦フレーム4は、パネル1の上端から下端に亘って1つの部材として設けられた。しかし、図12に示すように、縦フレーム4を分割可能な部材として構成してもよい。
すなわち、縦フレーム4は、パネル1に固定的に取り付けられる第1フレーム部材4bと、間仕切用固定装置30(ロック部材31)を支持しパネル1に着脱可能に設けられる第2フレーム部材4cとを有してもよい。これにより、ロック部材31をパネル1に容易に後付することができる。
上述の例では、ロック部材31は、縦フレーム4を介してパネル1の左右方向(X方向)端面に支持されていたが、縦フレーム4は必須ではない。例えば、パネル材2が上述の例で示したものよりも肉厚に形成されている場合等には、パネル1に縦フレーム4が設けられず、パネル材2の端面に直接ガイド溝が形成され、そこにロック部材31が摺動可能に支持されてもよい。
上述の実施形態では、連結軸26は、上下方向(Y方向)に摺動可能に設けられており、当該上下方向の摺動により、その下端部が係合孔21bに係合(挿入)されることでパネル1の下端部(横フレーム3)と下部ランナ21とを連結し、上記下端部(横フレーム3)と係合孔21bとの係合が解除されることで上記下端部(横フレーム3)と下部ランナ21との連結を解除していた。これに代えて、連結軸26は、下部レール8の長手方向(X方向)への摺動により、パネル1の下端部(横フレーム3)と下部ランナ21とを連結し、またその連結を解除するようにしてもよい。
図13は、この実施形態に係る間仕切装置100の間仕切用案内装置20の連結部22(連結軸26)と下部ランナ21を示す斜視図である。また図14は、この間仕切用案内装置20近傍の側面方向の断面図であり、図15は図14のA-A断面図である。また図16は、この間仕切装置100の開閉途中の状態を示す平面図であり、図17は図16(b)の一部拡大図である。
これらの図に示すように、本実施形態では、連結軸26は、その下端部に、当該連結軸26の周方向の溝として形成された被嵌合部26cを有する。被嵌合部26cの下端には、連結軸26上部の径と同径に張り出したフランジ部26dが形成されている。
また下部ランナ21は、その側面から上面中央部に亘って、上記連結軸26の被嵌合部26cに嵌合可能な嵌合部21cを有する。図14に示すように、嵌合部21cは、上記X方向の断面視において逆T字状の溝として形成されている。また嵌合部21cは、図15に示すように、連結軸26の挿入方向(X方向:同図矢印方向)に向かってテーパ状に形成され、その挿入端部は上記被嵌合部26cの形状に沿った曲面形状を有する。また嵌合部21cの下端部には、上記被嵌合部26cのフランジ部26dに嵌合可能に外側へ張り出した嵌合溝21dが形成されている。
このように構成されることで、連結軸26は、下部レール8の長手方向(X方向)への摺動によって、その被嵌合部26cが下部ランナ21の嵌合部21cに係合及び係合解除可能とされ、これによりパネル1の下端部(横フレーム3)と下部ランナ21とが連結され、及び連結を解除される。
また被嵌合部26cのフランジ部26dが嵌合部21cの嵌合溝21dに嵌合することで、連結部22はその下端部が下部ランナ21と上下方向に係脱不能に連結される。また嵌合部21cの挿入端部が被嵌合部26c(及びフランジ部26d)の形状に沿った曲面形状を有することで、連結部22はその下端部が下部ランナ21と相対回転可能に連結される。
なお図14に示すように、本実施形態では、連結軸26は上下方向へは摺動しないため、連結軸26の上端には、上述の実施形態におけるバネ27は設けられていない。
図16及び図17に示すように、間仕切装置100を折れ戸として使用する場合、その閉塞状態(図16(a))から、図16(b)に示すように各パネル1をヒンジ5により折った状態で同図矢印方向へ移動させ、順次たたみ込んでいくことで、同図(c)に示すような開放状態とすることができる。
図17に示すように、上記下部ランナ21は、連結部22が摺動可能となる嵌合部21cの向きが互いに対向する向きとなるようにパネル1の各々に設けられ、下部レール8に取り付けられる。これは、パネル1の移動の際、パネル1がヒンジ5を介して開く方向(同図左側のパネル材2はX方向左側、同図右側のパネル材2はX方向右側)の力が下部ランナ21に掛かることから、嵌合部21cが当該力と対向するように被嵌合部26cと嵌合することで、連結部22が下部ランナ21から抜けてしまうのを防ぐことができるからである。
このように、本実施形態では、下部ランナ21に対して連結部22(連結軸26)を容易に着脱自在としながらも、パネル1の移動中にパネル1が大きく傾いても下部ランナ21から連結部22が抜けてしまうことを防止することができる。これは間仕切装置100を折れ戸として使用した場合に特に有利であり、パネル1を畳み込んだまま下部レール8に沿って移動させる際にパネル1が傾いたとしても、上述の通り下部ランナ21から連結部22が抜けてしまうことを防止することができる。また連結部22の下端部(連結軸26)が下部ランナ21と相対回転可能とすることで、間仕切装置100を折れ戸として使用した場合に、パネル1をスムーズにたたみ込むことができる。
上記図13乃至図17に示した実施形態においては、連結軸26は、下部レール8の長手方向(X方向)への摺動によって、その被嵌合部26cが下部ランナ21の嵌合部21cに係合及び係合解除可能とされていた。これに代えて、図18及び図19に示すように、連結軸26が、下部レール8の短手方向(Z方向)への摺動によりその被嵌合部26cが下部ランナ21の嵌合部21cに係合及び係合解除可能なように、下部ランナ21が構成されてもよい。
このように構成しても、上記図13乃至図17の実施形態と同様の効果を得られるとともに、連結軸26の嵌合時における摺動方向を同一とすることで、連結部22(連結軸26)をより容易に下部ランナ21に取り付けることができる。また、連結軸26は下部ランナ21に対してパネル1の移動方向(X方向)と交差する方向(Z方向)に係合及び係合解除可能となるため、パネル1の移動時において、連結軸22が下部ランナ21から抜けてしまうのをより一層防ぐことができる。
上記図13乃至図19においては、連結軸26は下部ランナ21に嵌合により連結される例が示されたが、連結方法は嵌合に限られず、例えば爪やフック等、その他の係合部を用いた係合方法が採用されてもよい。
[その他の変形例]
上述の実施形態における各部材の形状や数等は図示したものに限られない。例えば、上述の例ではパネル1は間仕切装置100に4枚設けられたが、空間の大きさや形状等によってその枚数や形状(縦横比)等も適宜変更され得る。
1…パネル
2…パネル材
3…横フレーム
4…縦フレーム
4a…ガイド溝
4b…第1フレーム部材
4c…第2フレーム部材
6…ハンガーレール
7…上部ランナ
8…下部レール
8a…挿通孔
14…レールキャップ
14a…ベース
14b…上蓋
16…坪受
16a…挿通孔
20…間仕切用案内装置
21…下部ランナ
21a…係合部
21b…係合孔
21c…嵌合部
21d…嵌合溝
22…連結部
23…ソケット
24…ソケット本体
25…挿入部
26…連結軸
26c…被嵌合部
26d…フランジ部
27…バネ
28…嵌合蓋
30…間仕切用固定装置
31…ロック部材
32…ガイド部
33…ロッド部
33a…(第1の)ロック部
33b…第2のロック部
35…操作部
36…凹部
40…収容部材
41…収容部
100…間仕切装置
壁面…W
床面…F

Claims (11)

  1. 上部レールに沿って移動可能に吊り下げ支持される間仕切用のパネルの下端部を当該パネルの下方に設けられた下部レールに沿って案内する間仕切用案内装置であって、
    前記下部レールに沿って走行可能なランナと、
    前記パネルの前記下端部に設けられ、一端部が前記ランナに形成された係合部に上下方向への摺動により係合可能及び係合解除可能な連結部と、
    を具備し、
    前記連結部は、前記一端部が前記係合部に係合されることで前記パネルの下端部と前記ランナとを連結し、前記一端部と前記係合部との係合が解除されることで前記パネルの下端部と前記ランナとの連結を解除する
    間仕切用案内装置。
  2. 請求項1に記載の間仕切用案内装置であって、
    前記連結部は、前記上下方向に摺動されることにより前記一端部が前記係合部に係合可能及び係合解除可能な連結軸を有する
    間仕切用案内装置。
  3. 請求項2に記載の間仕切用案内装置であって、
    前記連結部は、前記連結軸を下方に付勢する弾性部材を有する
    間仕切用案内装置。
  4. 請求項3に記載の間仕切用案内装置であって、
    前記連結部は、前記連結軸の一部が摺動可能に挿入される挿入部を有し、前記連結軸の他端部が前記挿入部に挿入された状態で前記パネルの下端部に取付可能なソケットを有し、
    前記弾性部材は、前記連結軸の他端部を下方に付勢するように前記挿入部の内部に設けられる
    間仕切用案内装置。
  5. 上部レールに沿って移動可能に吊り下げ支持される間仕切用のパネルの下端部を当該パネルの下方に設けられた下部レールに沿って案内する間仕切用案内装置であって、
    前記下部レールに沿って走行可能なランナと、
    前記パネルの前記下端部に設けられ、一端部が前記ランナに形成された係合部に摺動により係合可能及び係合解除可能な連結部と、
    を具備し、
    前記連結部は、前記一端部が前記係合部に係合されることで前記ランナと上下方向に係脱不能且つ相対回転可能に連結し、前記一端部と前記係合部との係合が解除されることで前記パネルの下端部と前記ランナとの連結を解除する
    間仕切用案内装置。
  6. 請求項5に記載の間仕切用案内装置であって、
    前記連結部は、前記下部レールの長手方向又は短手方向への摺動により前記一端部が前記係合部に係合及び係合解除可能な連結軸を有する
    間仕切用案内装置。
  7. 請求項6に記載の間仕切用案内装置であって、
    前記連結軸は、前記一端部にフランジ部を有し、前記フランジ部が前記摺動により前記係合部に係合されることで、前記係合部に対して上下方向へ係脱不能に係合される
    間仕切用案内装置。
  8. 少なくとも1つ以上の前記パネルにより空間を間仕切る間仕切装置であって、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の間仕切用案内装置を具備する間仕切装置。
  9. 請求項8に記載の間仕切装置であって、
    前記下部レールは、端部に少なくとも一部が着脱可能なレールキャップを有し、
    前記ランナは、前記レールキャップの少なくとも一部が前記下部レールの端部から外されることで、前記下部レールに対して取り付け及び取り外し可能となる
    間仕切装置。
  10. 請求項8に記載の間仕切装置であって、
    前記下部レールは、複数のレール材が連結されることで構成され、
    前記ランナは、連結された前記複数のレール材のうち一部のレール材が外されることで、前記下部レールに対して取付け及び取外し可能となる
    間仕切装置。
  11. 折り畳み可能に連結された前記パネルにより空間を間仕切る間仕切装置であって、
    請求項5乃至7のいずれかに記載の間仕切用案内装置を具備し、
    前記連結部は、前記係合部に対して前記下部レールの長手方向への摺動により係合及び係合解除可能であり、
    前記ランナは、前記連結部が摺動可能となる前記係合部の向きが互いに対向する向きとなるように前記パネルの各々に設けられる
    間仕切装置。
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