JPH0116245B2 - - Google Patents
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- JPH0116245B2 JPH0116245B2 JP9271082A JP9271082A JPH0116245B2 JP H0116245 B2 JPH0116245 B2 JP H0116245B2 JP 9271082 A JP9271082 A JP 9271082A JP 9271082 A JP9271082 A JP 9271082A JP H0116245 B2 JPH0116245 B2 JP H0116245B2
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- Japan
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- weight
- tris
- methyl methacrylate
- isocyanurate
- casting
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
本発明は注型用組成物、更に詳しくは耐熱性、
表面硬度、耐薬品性、透明性の良好なメチルメタ
クリレート樹脂系の成形物を得るための注型用組
成物に関する。 ここ数年来、省エネルギー、省資源を目標とし
て、各種工業材料の軽量化を中心とするテーマが
与えられたため、金属や無機物質部品の樹脂化が
検討されてきたが、従来から無機ガラスの用いら
れている用途でも軽量化、さらには安全性の観点
などから樹脂化の検討が行なわれている。なかで
も、メチルメタクリレート樹脂の注型および押出
し法による成形物はガラスを凌駕するといわれる
優れた透明性を有し、更に耐候性、機械的強度、
電気絶縁特性なども優れているため主として検討
されている。 しかし、このメチルメタクリレート樹脂成形物
は上述のような優れた特徴を有してはいるもの
の、一方で欠点として、耐熱性が不十分で、200
℃以上に加熱すると熱分解を起こしたり、100〜
110℃のような低温でも熱変形したりすること、
表面硬度が低くてキズがつき易いこと、また、耐
薬品性が不十分でアセトンなどの有機溶剤により
表面が侵され光沢、透明性が失われ易いことなど
が従来から指摘されている。これらの欠点を改良
する方法として、メチルメタクリレートにエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレートなどの多官能性のア
クリル酸エステル化合物やジアリルフタレートな
どの多官性能のアリル化合物を混合溶解し、該混
合物を注型して重合させることによつて成形物を
得る方法がひろく知られているが、この方法にし
ても耐熱性、表面硬度が十分に改良されたものは
得られない。ことに、多官能性のアリル化合物を
用いた場合は、メチルメタクリレート樹脂の透明
性を損ない易い。 これらの欠点があるため、メチルメタクリレー
ト樹脂組成物の使用できうる用途は限られたもの
となつてしまつている。 本発明は、このようなメチルメタクリレート樹
脂の欠点を解決し、耐熱性、表面硬度、耐薬品性
および透明性の良好な成形物を得るための注型用
組成物を提供するものである。 すなわち、本発明は (a) トリス(ヒドロキシアルキル)イソシアヌレ
ートのアクリル酸またはメタクリル酸のエステ
ル化合物5〜25重量% (b) メチルメタクリレートを主成分とするモノマ
ー95〜75重量% を含有してなる注型用組成物に関する。 本発明で使用するトリス(ヒドロキシアルキ
ル)イソシアヌレートのアクリル酸またはメタク
リル酸のエステル化合物は、トリス(ヒドロキシ
アルキル)イソシアヌレートとアクリル酸または
メタクリル酸とを、通常の方法でエステル化反応
させることにより容易に得ることができる。 上記トリス(ヒドロキシアルキル)イソシアヌ
レートとしては、トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート、トリス(2−ヒドロキシ
プロピル)イソシアヌレート、トリス(3−ヒド
ロキシプロピル)イソシアヌレートなどが挙げら
れるが、なかでもトリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレートの使用が好ましい。 トリス(ヒドロキシアルキル)イソシアヌレー
トは、1分子中に3個のヒドロキシル基を有して
いるが、そのうち平均して1.8個以上のヒドロキ
シル基がエステル化されていることが好ましい。
1.8個未満の場合は、耐熱性、耐薬品性向上の効
果が十分でないことがある。また、メチルメタク
リレートとの相溶性、得られる成形物の耐候性な
どの点から、メタクリル酸のエステル化合物の方
がアクリル酸のエステルと比較して特に好まし
い。 本発明で用いるトリス(ヒドロキシアルキル)
イソシアヌレートのアクリル酸またはメタクリル
酸のエステル化合物の使用量は5〜25重量%、特
に好ましくは10〜20重量%である。5重量%未満
の使用量では表面硬度は若干向上するものの、耐
熱性、耐薬品性の改良が十分でない。また25重量
%を越える使用量では得られる樹脂の耐熱性、耐
薬品性、表面硬度などは十分に向上したものが得
られるが、樹脂が白濁し、メチルメタクリレート
樹脂成形物の特長である透明性が損われる。耐熱
性、表面硬度、耐薬品性が特に向上するのは10重
量%以上の使用量の時である。また、透明性の優
れた成形物を得るためには、エステル化合物の使
用量を20重量%以下にすることが特に好ましい。 本発明で使用するメチルメタクリレートを主成
分とするモノマーとはメチルメタクリレートモノ
マー単独または他のモノマーとの混合物である。
他のモノマーとしては、例えばアクリル酸エチ
ル、エチレングリコールジアクリレート、ヒドロ
キシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、グリセリンジアクリレートなどのアクリ
ル酸エステル化合物、同様のメタクリル酸エステ
ル化合物、スチレン、酢酸ビニルなどがあり、メ
チルメタクリレートと該他のモノマーの総量に対
して50重量%以下で用いてもよい。ただし、この
ようなモノマーとして、上記(a)成分は除かれる。
50重量%を越えるとメチルメタクリレート樹脂と
しての特性が低下する。特に好ましくは30重量%
以下で使用される。 また、メチルメタクリレートに可溶な重合体例
えばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル系
ゴム等を使用してもよいが、これらはメチルメタ
クリレートを主成分とするモノマーに対して30重
量%以下にされるのが好ましい。 本発明における注型用組成物に対して、重合禁
止剤としてハイドロキノン、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル、ベンゾキノン、カテコールなど
を用いてもよいが、硬化過程で着色を生じるよう
なものは好ましくない。 本発明における注型用組成物の硬化方法として
は特別な制限はなく、放射線照射法、光照射法、
加熱法、触媒法などを適用しうるが、通常のメチ
ルメタクリレートの硬化に用いられている触媒法
は操作が容易な点で特に好ましい。この場合、触
媒としては例えば過酸化ベンゾイル、アゾビスイ
ソブチロニトリル、ラウリルパーオキサイドなど
のラジカル重合用触媒が使用される。触媒の使用
量は通常該組成物に対して0.01重量%〜1重量%
である。これより少ないと重合に要する時間が長
くなりすぎる。また多い場合は、重合反応が激し
くなり、にごりやあわ発生現象を伴つて透明性を
低下させることがある。また、得られる成形物の
機械的強度、電気絶縁性などに悪影響を与えるこ
ともある。 この場合の硬化温度は、触媒の種類、量によつ
ても異なるが、室温〜150℃の範囲である。特に
室温〜80℃で1〜20時間重合させた後に該重合物
を1〜20時間80〜150℃に保持して硬化を完全に
行なわせるようにすると、表面硬度の高い樹脂成
形物が得られ易い。 本発明の注型用組成物に硬化触媒などを加えた
混合物を注型して硬化させることにより、成形物
を得ることができるが、注型用組成物に硬化触媒
などを加え混合物をあらかじめ60〜100℃で10分
〜1時間程度予備重合を行なつてから注型して硬
化させると、収縮率を小さくすることができ、成
形物の外観が良好となる。 注型は、該注型用混合物に必要であれば硬化触
媒などを加えたり、予備重合させたものを、ガラ
ス製、金属製などの注型用枠に気泡が入らないよ
うにして注入することにより行なう。必要により
注型後、注型用枠全体を減圧雰囲気化において脱
泡してもよい。また必要により、注型用枠の内側
に各種離型剤を塗布しておいてもよい。注型用枠
の形状により、硬化して得られる成形物の形を好
ましい形にすることができる。 また必要に応じてその他の各種添加剤を加えて
も良いが透明性を損うものはあまり好ましくな
い。 本発明の注型用組成物により得られる成形物
は、耐熱性、表面硬度、耐薬品性、透明性が良好
であり、従来のメチルメタクリレート樹脂成形物
では耐熱性、表面硬度などが不足して使用できず
に、ガラス製品が用いられている用途、例えばオ
ーバーヘツドプロジエクターなどに用いられるフ
レネルレンズ、光デイスクメモリー用材料、液晶
表示板カバー、腕時計文字盤カバー、光学レンズ
などにも使用可能である。 次に、本発明の実施例を示す。 製造例 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ートトリメタクリル酸エステルの合成 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ート261g、メタクリル酸284g、パラトルエンス
ルホン酸26g、フエノチアジン0.12g、トルエン
600gを、撹拌器、温度計、水分離器、空気導入
管を備えたフラスコに仕込み、少量の空気を吹き
込みながら還流下に、生成する水を系外へ分離し
ながら反応させた。8時間後にほぼ理論量の水が
流出したので反応系を冷却し、2重量%のアンモ
ニアと20重量%の硫酸アンモニウムを含む水溶液
で、次いで20重量%の硫酸アンモニウムを含む水
溶液で反応液を洗浄しパラトルエンスルホン酸と
未反応のメタクリル酸を除去した。トルエンを留
去してトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートメタクリル酸エステル420gを得た。こ
れをメタノール500mlに加熱溶解し、活性炭を加
えて脱色後、熱ろ過により活性炭を除去して冷却
し、メタノール溶液より、トリス(2−ヒドロキ
シエチル)イソシアヌレートメタクリル酸エステ
ルを再結晶させて精製した。これをゲルクロマト
グラフイーにより分析したところ、トリス(2−
ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリメタク
リル酸エステルが97重量%以上含まれ、融点は83
〜84℃であつた。 実施例 1〜5 表1に示す量のメチルメタクリレートに、製造
例で合成したトリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレートトリメタクリル酸エステルを表1
に示す量およびアゾビスイソブチロニトリルを
0.05重量部加えて完全に溶解した。これをフラス
コにとり、撹拌しながら80〜100℃で約20分間予
備重合させた後、2枚のガラス板の間に、シリコ
ンゴム製の丸棒をはさんでわくどりし、とめ金で
固定した重合用セルに流し込み、50℃で12時間静
置して重合硬化させた。その後該硬化物を80℃で
2時間、さらに120℃で2時間保持することによ
り重合を完全に行なつた。得られた硬化物の外
観、耐薬品性、熱変形温度、Vicat軟化点、バー
コル硬度、機械的強度を表1に示す。 比較例 1 メチルメタクリレート98重量部に、製造例で得
られたトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートトリメタクリル酸エステル2重量部用い
た他は実施例1と全く同様にして硬化物を得た。
硬化物諸性質を表1に示す。 比較例 2 メチルメタクリレート70重量部に、製造例で得
られたトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートトリメタクリル酸エステル30重量部用い
た他は、実施例1と全く同様にして硬化物を得
た。硬化物の諸性質を表1に示す。 比較例 3 メチルメタクリレート90重量部に、エチレング
リコールジメタクリレート10重量部およびアゾビ
スイソベチロニトリル0.05重量部を加えて溶解
し、実施例1と同様の操作により硬化物を得た。
表1に硬化物諸性質を示す。 比較例 4 メチルメタクリレート90重量部に、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート10重量部および
アゾビスイソブチロニトリル0.05重量部を加えて
溶解し、実施例1と同様の操作により硬化物を得
た。表1に硬化物の諸性質を示す。 比較例 5 メチルメタクリレート100重量部にアゾビスイ
ソブチロニトリル0.05重量部を加えて溶解し、実
施例1と同様の操作により硬化物を得た。表1に
硬化物の諸性質を示す。
表面硬度、耐薬品性、透明性の良好なメチルメタ
クリレート樹脂系の成形物を得るための注型用組
成物に関する。 ここ数年来、省エネルギー、省資源を目標とし
て、各種工業材料の軽量化を中心とするテーマが
与えられたため、金属や無機物質部品の樹脂化が
検討されてきたが、従来から無機ガラスの用いら
れている用途でも軽量化、さらには安全性の観点
などから樹脂化の検討が行なわれている。なかで
も、メチルメタクリレート樹脂の注型および押出
し法による成形物はガラスを凌駕するといわれる
優れた透明性を有し、更に耐候性、機械的強度、
電気絶縁特性なども優れているため主として検討
されている。 しかし、このメチルメタクリレート樹脂成形物
は上述のような優れた特徴を有してはいるもの
の、一方で欠点として、耐熱性が不十分で、200
℃以上に加熱すると熱分解を起こしたり、100〜
110℃のような低温でも熱変形したりすること、
表面硬度が低くてキズがつき易いこと、また、耐
薬品性が不十分でアセトンなどの有機溶剤により
表面が侵され光沢、透明性が失われ易いことなど
が従来から指摘されている。これらの欠点を改良
する方法として、メチルメタクリレートにエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレートなどの多官能性のア
クリル酸エステル化合物やジアリルフタレートな
どの多官性能のアリル化合物を混合溶解し、該混
合物を注型して重合させることによつて成形物を
得る方法がひろく知られているが、この方法にし
ても耐熱性、表面硬度が十分に改良されたものは
得られない。ことに、多官能性のアリル化合物を
用いた場合は、メチルメタクリレート樹脂の透明
性を損ない易い。 これらの欠点があるため、メチルメタクリレー
ト樹脂組成物の使用できうる用途は限られたもの
となつてしまつている。 本発明は、このようなメチルメタクリレート樹
脂の欠点を解決し、耐熱性、表面硬度、耐薬品性
および透明性の良好な成形物を得るための注型用
組成物を提供するものである。 すなわち、本発明は (a) トリス(ヒドロキシアルキル)イソシアヌレ
ートのアクリル酸またはメタクリル酸のエステ
ル化合物5〜25重量% (b) メチルメタクリレートを主成分とするモノマ
ー95〜75重量% を含有してなる注型用組成物に関する。 本発明で使用するトリス(ヒドロキシアルキ
ル)イソシアヌレートのアクリル酸またはメタク
リル酸のエステル化合物は、トリス(ヒドロキシ
アルキル)イソシアヌレートとアクリル酸または
メタクリル酸とを、通常の方法でエステル化反応
させることにより容易に得ることができる。 上記トリス(ヒドロキシアルキル)イソシアヌ
レートとしては、トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート、トリス(2−ヒドロキシ
プロピル)イソシアヌレート、トリス(3−ヒド
ロキシプロピル)イソシアヌレートなどが挙げら
れるが、なかでもトリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレートの使用が好ましい。 トリス(ヒドロキシアルキル)イソシアヌレー
トは、1分子中に3個のヒドロキシル基を有して
いるが、そのうち平均して1.8個以上のヒドロキ
シル基がエステル化されていることが好ましい。
1.8個未満の場合は、耐熱性、耐薬品性向上の効
果が十分でないことがある。また、メチルメタク
リレートとの相溶性、得られる成形物の耐候性な
どの点から、メタクリル酸のエステル化合物の方
がアクリル酸のエステルと比較して特に好まし
い。 本発明で用いるトリス(ヒドロキシアルキル)
イソシアヌレートのアクリル酸またはメタクリル
酸のエステル化合物の使用量は5〜25重量%、特
に好ましくは10〜20重量%である。5重量%未満
の使用量では表面硬度は若干向上するものの、耐
熱性、耐薬品性の改良が十分でない。また25重量
%を越える使用量では得られる樹脂の耐熱性、耐
薬品性、表面硬度などは十分に向上したものが得
られるが、樹脂が白濁し、メチルメタクリレート
樹脂成形物の特長である透明性が損われる。耐熱
性、表面硬度、耐薬品性が特に向上するのは10重
量%以上の使用量の時である。また、透明性の優
れた成形物を得るためには、エステル化合物の使
用量を20重量%以下にすることが特に好ましい。 本発明で使用するメチルメタクリレートを主成
分とするモノマーとはメチルメタクリレートモノ
マー単独または他のモノマーとの混合物である。
他のモノマーとしては、例えばアクリル酸エチ
ル、エチレングリコールジアクリレート、ヒドロ
キシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、グリセリンジアクリレートなどのアクリ
ル酸エステル化合物、同様のメタクリル酸エステ
ル化合物、スチレン、酢酸ビニルなどがあり、メ
チルメタクリレートと該他のモノマーの総量に対
して50重量%以下で用いてもよい。ただし、この
ようなモノマーとして、上記(a)成分は除かれる。
50重量%を越えるとメチルメタクリレート樹脂と
しての特性が低下する。特に好ましくは30重量%
以下で使用される。 また、メチルメタクリレートに可溶な重合体例
えばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル系
ゴム等を使用してもよいが、これらはメチルメタ
クリレートを主成分とするモノマーに対して30重
量%以下にされるのが好ましい。 本発明における注型用組成物に対して、重合禁
止剤としてハイドロキノン、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル、ベンゾキノン、カテコールなど
を用いてもよいが、硬化過程で着色を生じるよう
なものは好ましくない。 本発明における注型用組成物の硬化方法として
は特別な制限はなく、放射線照射法、光照射法、
加熱法、触媒法などを適用しうるが、通常のメチ
ルメタクリレートの硬化に用いられている触媒法
は操作が容易な点で特に好ましい。この場合、触
媒としては例えば過酸化ベンゾイル、アゾビスイ
ソブチロニトリル、ラウリルパーオキサイドなど
のラジカル重合用触媒が使用される。触媒の使用
量は通常該組成物に対して0.01重量%〜1重量%
である。これより少ないと重合に要する時間が長
くなりすぎる。また多い場合は、重合反応が激し
くなり、にごりやあわ発生現象を伴つて透明性を
低下させることがある。また、得られる成形物の
機械的強度、電気絶縁性などに悪影響を与えるこ
ともある。 この場合の硬化温度は、触媒の種類、量によつ
ても異なるが、室温〜150℃の範囲である。特に
室温〜80℃で1〜20時間重合させた後に該重合物
を1〜20時間80〜150℃に保持して硬化を完全に
行なわせるようにすると、表面硬度の高い樹脂成
形物が得られ易い。 本発明の注型用組成物に硬化触媒などを加えた
混合物を注型して硬化させることにより、成形物
を得ることができるが、注型用組成物に硬化触媒
などを加え混合物をあらかじめ60〜100℃で10分
〜1時間程度予備重合を行なつてから注型して硬
化させると、収縮率を小さくすることができ、成
形物の外観が良好となる。 注型は、該注型用混合物に必要であれば硬化触
媒などを加えたり、予備重合させたものを、ガラ
ス製、金属製などの注型用枠に気泡が入らないよ
うにして注入することにより行なう。必要により
注型後、注型用枠全体を減圧雰囲気化において脱
泡してもよい。また必要により、注型用枠の内側
に各種離型剤を塗布しておいてもよい。注型用枠
の形状により、硬化して得られる成形物の形を好
ましい形にすることができる。 また必要に応じてその他の各種添加剤を加えて
も良いが透明性を損うものはあまり好ましくな
い。 本発明の注型用組成物により得られる成形物
は、耐熱性、表面硬度、耐薬品性、透明性が良好
であり、従来のメチルメタクリレート樹脂成形物
では耐熱性、表面硬度などが不足して使用できず
に、ガラス製品が用いられている用途、例えばオ
ーバーヘツドプロジエクターなどに用いられるフ
レネルレンズ、光デイスクメモリー用材料、液晶
表示板カバー、腕時計文字盤カバー、光学レンズ
などにも使用可能である。 次に、本発明の実施例を示す。 製造例 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ートトリメタクリル酸エステルの合成 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ート261g、メタクリル酸284g、パラトルエンス
ルホン酸26g、フエノチアジン0.12g、トルエン
600gを、撹拌器、温度計、水分離器、空気導入
管を備えたフラスコに仕込み、少量の空気を吹き
込みながら還流下に、生成する水を系外へ分離し
ながら反応させた。8時間後にほぼ理論量の水が
流出したので反応系を冷却し、2重量%のアンモ
ニアと20重量%の硫酸アンモニウムを含む水溶液
で、次いで20重量%の硫酸アンモニウムを含む水
溶液で反応液を洗浄しパラトルエンスルホン酸と
未反応のメタクリル酸を除去した。トルエンを留
去してトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートメタクリル酸エステル420gを得た。こ
れをメタノール500mlに加熱溶解し、活性炭を加
えて脱色後、熱ろ過により活性炭を除去して冷却
し、メタノール溶液より、トリス(2−ヒドロキ
シエチル)イソシアヌレートメタクリル酸エステ
ルを再結晶させて精製した。これをゲルクロマト
グラフイーにより分析したところ、トリス(2−
ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリメタク
リル酸エステルが97重量%以上含まれ、融点は83
〜84℃であつた。 実施例 1〜5 表1に示す量のメチルメタクリレートに、製造
例で合成したトリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレートトリメタクリル酸エステルを表1
に示す量およびアゾビスイソブチロニトリルを
0.05重量部加えて完全に溶解した。これをフラス
コにとり、撹拌しながら80〜100℃で約20分間予
備重合させた後、2枚のガラス板の間に、シリコ
ンゴム製の丸棒をはさんでわくどりし、とめ金で
固定した重合用セルに流し込み、50℃で12時間静
置して重合硬化させた。その後該硬化物を80℃で
2時間、さらに120℃で2時間保持することによ
り重合を完全に行なつた。得られた硬化物の外
観、耐薬品性、熱変形温度、Vicat軟化点、バー
コル硬度、機械的強度を表1に示す。 比較例 1 メチルメタクリレート98重量部に、製造例で得
られたトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートトリメタクリル酸エステル2重量部用い
た他は実施例1と全く同様にして硬化物を得た。
硬化物諸性質を表1に示す。 比較例 2 メチルメタクリレート70重量部に、製造例で得
られたトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートトリメタクリル酸エステル30重量部用い
た他は、実施例1と全く同様にして硬化物を得
た。硬化物の諸性質を表1に示す。 比較例 3 メチルメタクリレート90重量部に、エチレング
リコールジメタクリレート10重量部およびアゾビ
スイソベチロニトリル0.05重量部を加えて溶解
し、実施例1と同様の操作により硬化物を得た。
表1に硬化物諸性質を示す。 比較例 4 メチルメタクリレート90重量部に、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート10重量部および
アゾビスイソブチロニトリル0.05重量部を加えて
溶解し、実施例1と同様の操作により硬化物を得
た。表1に硬化物の諸性質を示す。 比較例 5 メチルメタクリレート100重量部にアゾビスイ
ソブチロニトリル0.05重量部を加えて溶解し、実
施例1と同様の操作により硬化物を得た。表1に
硬化物の諸性質を示す。
【表】
【表】
実施例および比較例により明らかなように、本
発明の注型用組成物による樹脂硬化物は、メチル
メタクリレート単独硬化物や、エチレングリコー
ルジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレートなどの他のモノマーを配合して
得られる樹脂硬化物に比べて、耐熱性、表面硬
度、耐薬品性が優れており、また外観透明性も同
程度に良好である。またトリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレートトリメタクリル酸エス
テルの含有量が増すと樹脂の剛性が大きくなる傾
向にある。 本発明に係る注型用組成物は、硬化させると耐
熱性、表面硬度、耐薬品性、外観透明性の優れた
硬化物となる。
発明の注型用組成物による樹脂硬化物は、メチル
メタクリレート単独硬化物や、エチレングリコー
ルジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレートなどの他のモノマーを配合して
得られる樹脂硬化物に比べて、耐熱性、表面硬
度、耐薬品性が優れており、また外観透明性も同
程度に良好である。またトリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレートトリメタクリル酸エス
テルの含有量が増すと樹脂の剛性が大きくなる傾
向にある。 本発明に係る注型用組成物は、硬化させると耐
熱性、表面硬度、耐薬品性、外観透明性の優れた
硬化物となる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) トリス(ヒドロキシアルキル)イソシア
ヌレートのアクリル酸またはメタクリル酸のエ
ステル化合物5〜25重量% および (b) メチルメタクリレートを主成分とするモノマ
ー95〜75重量% を含有してなる、注型用組成物。 2 (a)成分10〜20重量%および(b)成分90〜80重量
%を含有してなる特許請求の範囲第1項記載の注
型用組成物。 3 トリス(ヒドロキシアルキル)イソシアヌレ
ートのアクリル酸またはメタクリル酸のエステル
化合物がトリス(ヒドロキシアルキル)イソシア
ヌレートの1分子中の3個のヒドロキシル基のう
ち、平均1.8個以上が、アクリル酸またはメタク
リル酸でエステル化されたエステル化合物である
特許請求第1項または第2項記載の注型用組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9271082A JPS58210915A (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | 注型用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9271082A JPS58210915A (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | 注型用組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58210915A JPS58210915A (ja) | 1983-12-08 |
| JPH0116245B2 true JPH0116245B2 (ja) | 1989-03-23 |
Family
ID=14062017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9271082A Granted JPS58210915A (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | 注型用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58210915A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60228581A (ja) * | 1984-04-27 | 1985-11-13 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | 嫌気硬化性組成物 |
| US4650845A (en) * | 1984-07-10 | 1987-03-17 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Ultra-violet light curable compositions for abrasion resistant articles |
| JPWO2018168954A1 (ja) * | 2017-03-17 | 2020-01-16 | 株式会社クラレ | 注型板とその製造方法、および二次成形品 |
-
1982
- 1982-05-31 JP JP9271082A patent/JPS58210915A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58210915A (ja) | 1983-12-08 |
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