JPH0120256B2 - - Google Patents
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- JPH0120256B2 JPH0120256B2 JP19030084A JP19030084A JPH0120256B2 JP H0120256 B2 JPH0120256 B2 JP H0120256B2 JP 19030084 A JP19030084 A JP 19030084A JP 19030084 A JP19030084 A JP 19030084A JP H0120256 B2 JPH0120256 B2 JP H0120256B2
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- Japan
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- yarn
- filaments
- cross
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- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
〈産業上の利用分野〉
本発明は、フイラメント間の空隙率を高める布
帛に優れたふくらみと温暖味を付与することがで
きる特殊交絡糸に関する。 〈従来の技術〉 一般にマルチフイラメント糸は紡績糸に比し、
温暖味、ふくらみ感、嵩高性に欠けるとともに特
有のヌメリ感があるなどの欠点を有している。こ
のため、従来よりこれらフイラメント糸の欠点を
解消すべく種々の加工を施した加工糸が提案され
ており、例えばマルチフイラメント糸に噴流を作
用させてループや絡みを形成した嵩高糸などが知
られている。しかしながら、このような糸条は糸
条表層部のループ形成によつて嵩高性が向上され
るものの糸条内層部(芯部)において、繊維の充
填密度が高く、繊維間の空隙が少ないため、布帛
にした場合に温暖味が得られず、ボリウム感に乏
しい等の欠点が指摘されている。 一方、異形断面糸は通常のマルチフイラメント
糸の光沢改良やヌメリ感を除去した風合を付与す
るものとして数多く提案されてきている。しか
し、本発明者等がこれら従来の異形断面糸にルー
プやたるみを形成せしめて種々検討を行つた結
果、従来の異形断面糸はループや交絡を形成する
ことによつて、保温性、ふくらみ、バルキー性を
付与するにはその断面形状が適当でないことが判
つた。すなわち、例えば断面形状が三角形状や星
状の突起を有する異形断面糸は通常のマルチフイ
ラメント糸では得られなかつた光沢やヌメリ感を
除去した風合を付与するものとして実用化されて
いるが、これらの断面形状は周方向に略同形状の
凸部と凹部を交互に有しているためフイラメント
の凹部に他のフイラメントの凸部が入り込んでフ
イラメント同士が密着するいわゆる充填作用が生
じ易く、糸条又は布帛でのフイラメントが拘束さ
れた状態ではふくらみ感に欠けるという欠点があ
る。 〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は、上述のごとき従来技術の欠点を解消
すべく鋭意研究の結果到達したものであり、特定
の断面形状のフイラメントの存在とループ、たる
みを形成せしめることとの相乗効果によつて交絡
糸の内層部から表層部に至るフイラメント間の空
隙率を高め、布帛に優れたふくらみ感を与え、温
暖味とボリウム感に富んだ風合を付与することが
できるようにすることを技術的課題とするもので
ある。 〈問題点を解決するための手段〉 すなわち、本発明はマルチフイラメント糸から
なりループやたるみを有する交絡糸であつて、該
交絡糸は構成するフイラメントに断面形状が多角
形状の傘部と幹部とからなる茸状のフイラメント
を20%以上含有せしめてなることを特徴とするも
のである。 以下、さらに本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明交絡糸の一例を示すものであ
り、本発明交絡糸はマルチフイラメント糸から構
成されその各々のフイラメントが絡まり合つてお
り、糸条表面に多数のループやたるみが形成され
ている。 そして、前記交絡糸は構成するフイラメントに
断面形状が茸状のフイラメントが存在してなるも
のである。ここで、断面形状が茸状のフイラメン
トについて詳細に説明すると、このフイラメント
の断面形状は多角形状の傘部と幹部とからなる茸
状を呈するものである。ここで、茸状とは傘部か
ら幹部への細化においてわずかなふくらみ、好ま
しくは直線的に又は湾曲を呈しながら急激に細部
を形成するものをいう。 このように、断面形状が茸状のフイラメントは
多角形状の傘部と幹部とが非対称で形状を異にし
ているので、従来の三角断面形状や星状突起断面
形状のフイラメントのようにフイラメントの凹部
に他のフイラメントの凸部が入り込んで、フイラ
メント同士が密着するいわゆる密充填作用が生じ
にくく、したがつて糸条又は布帛においてもフイ
ラメント間に多くの空隙を形成することができ
る。また、多角形状の傘部の各頂点と幹部が外方
に突出しているので、フイラメント特有のヌメリ
感がなく、さらつとしたドライ感のある野蚕絹様
の手触りを与える。さらに、多角形状の傘部で反
射された光線と幹部で反射された光線が、一部打
ち消し合つてマイルドな光沢を付与することがで
きる。 第2図及び第3図は、かかる本発明のフイラメ
ントの断面形状の例を示し、第2図aは略三角形
状の傘部1と略長方形状の幹部2とからなる茸
状、同図bは略三角形状の傘部1と湾曲した幹部
2とからなる茸状、また第3図は略五角形状の傘
部1と略長方形状の幹部2とからなる茸状の場合
をそれぞれ示している。 なお、図示例においては、多角形状の傘部1が
略三角形状、略五角形状の場合を示しているが、
傘部1は任意の多角形状であつてもよい。しかし
多角形の辺数が多くなる程断面形状が円形に近く
なり、ドライ感が不足するとともに交絡性や集束
性の低下をきたすので、略三角形状とすることが
最も好ましい。また、断面形状は第2図a、第3
図のごとく左右が略対称であつてもよく、第2図
bのごとく非対称であつてもよい。さらに、断面
形状はフイラメント同士のはまり込みを抑制する
ためには、フイラメントを略同一形状にすること
が好ましいが、光沢や感触にバラエテイーをもた
せるため、断面形状の異なるもの、例えば第2図
a及びbのものを適宜混在させてもよい。 そして、前記茸状のフイラメント断面形状は多
角形状の傘部1の先端から底辺までの距離をH1、
多角形状の傘部1の底辺から幹部2の末端までの
距離をH2、多角形状の傘部1の最大巾をL1、多
角形状の傘部1の底辺と幹部2の末端との中央部
から幹部2の末端までの間における幹部2の最大
巾をL2としたとき、これらが次式(1),(2)及び(3)
を満足することが好ましい。 H1+H2≧L1 (1) H2≧1/2H1 (2) L2≦1/2L1 (3) フイラメントの断面形状をこのようにすること
によつて前述したフイラメントの密充填作用を防
止する効果が一層向上されるとともに、幹部2の
突出効果をより高めることができる。特に、傘部
1と幹部2との長さ関係を規定する(2)式におい
て、H2≧H1の場合、すなわち幹部1の長さを傘
部2の長さ以上とする場合には、密充填防止効果
をより高めることができ、高い空隙率となし、得
られる布帛にハードなきしみ、豊なふくらみ感を
付与することができる。 上記断面形状を具備したフイラメントは紡糸孔
のスリツト巾、長さ及び形状を適宜変えた特殊な
紡糸口金を用いて紡糸することによつて得ること
ができ、例えば第2図に示す断面形状のフイラメ
ントはポリマーを第4図に示す形状の紡糸孔を有
する紡糸口金により溶融紡糸することによつて得
られる。 しかして、本発明交絡糸は構成するフイラメン
トに上記の断面形状のフイラメントを20%以上存
在せしめてなるものである。この場合、断面形状
が茸状のフイラメントが20%未満では密充填防止
効果が得られず、高い空隙率とすることができな
いので好ましくない。断面形状が茸状のフイラメ
ントの含有率は断面形状及び得られる布帛の用途
等に応じて適宜変更し得るが含有率が高い程、本
発明の効果は顕著であり、交絡糸を構成する全フ
イラメントを断面形状が茸状のフイラメントとす
ることもできる。 かくして、本発明交絡糸は断面形状が茸状のフ
イラメントの存在とループ、たるみ及び交絡形成
との相乗効果によつてフイラメント間の充填防止
効果が有効に発揮され、糸条の内層部から表面に
至るフイラメント間の空隙率を高めて、得られる
布帛に優れたふくらみと温暖味を付与することが
できる。また、本発明交絡糸は断面形状が茸状の
フイラメントを繊維束として存在せしめてフイラ
メントにループ、たるみが形成されたものである
から、茸状のフイラメントの多角形状の傘部の底
辺が適宜引掛り合つて堅固なループやたるみが形
成されており、形態安定性に優れたものである。 上記本発明交絡糸を得るには、断面形状が茸状
のフイラメントからなるマルチフイラメント糸を
単独もしくは他のマルチフイラメント糸とを合糸
して流体噴射ノズル(例えば特公昭35−1673号公
報記載)に供給しエアージエツト加工を施すこと
によつて得ることができる。 第5図はかかる本発明交絡糸の製造方法の一例
を示す工程概略図であり、断面形状が茸状のフイ
ラメントよりなるマルチフイラメント糸Y1はフ
イードローラ11に供給され流体噴射ノズル12
によりエアージエツト加工が施されて交絡され、
デリベリローラ13を経て捲取ローラ14により
パツケージ15に捲取られる。 本発明におけるマルチフイラメント糸は本発明
の目的に合うものであれば、いかなる素材であつ
てもよく、またいかなる単糸繊度、熱収縮率、伸
度、フイラメント数のものでもよく、これらの性
状の異なる混繊糸であつてもよい。 〈実施例〉 以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明
する。 実施例 ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.65)
を第4図に示す形状の紡糸孔を穿孔した孔数12及
び72の紡糸口金を用い、溶融紡糸して未延伸糸と
しこれを延伸倍率3.0で熱延伸し、断面形状が茸
状のフイラメントからなるポリエステル延伸糸
30d/12f及び150d/72fをそれぞれ製造した。こ
れらの延伸糸の断面形状を調べたところ、第2図
a及びbの断面形状のフイラメントが混在してお
り、それらはH1+H2/L1=1.6 H2/H1=1
L2/L1=0.4であつた。なお、H1,H2,L1,L2
はフイラメントの断面を写真撮影(400倍)し、
写真より実測して平均値を求めた。 これらの延伸糸と三角断面形状のフイラメント
からなるポリエステル延伸糸30d/12f及び150d/
72fとを使用し、第5図に示した工程に従い糸速
250m/min、オーバーフイード率20%、圧力6
Kg/cm2でエアージエツト加工を行い、含有率を変
えた本発明交絡糸(No.1〜No.4)及び比較の交絡
糸(No.5〜No.7)を得た。 これらの交絡糸を使用し、No.1とNo.6は経密度
85本/吋、緯密度72本/吋、No.2、No.4及びNo.7
は経密度60本/吋、緯密度51本/吋、No.3とNo.5
は経密度71本/吋、緯密度66本/吋としてそれぞ
れ平織物に製織し、染色仕上加工を行い、それら
の特性を調べたところ第1表に示す結果を得た。
帛に優れたふくらみと温暖味を付与することがで
きる特殊交絡糸に関する。 〈従来の技術〉 一般にマルチフイラメント糸は紡績糸に比し、
温暖味、ふくらみ感、嵩高性に欠けるとともに特
有のヌメリ感があるなどの欠点を有している。こ
のため、従来よりこれらフイラメント糸の欠点を
解消すべく種々の加工を施した加工糸が提案され
ており、例えばマルチフイラメント糸に噴流を作
用させてループや絡みを形成した嵩高糸などが知
られている。しかしながら、このような糸条は糸
条表層部のループ形成によつて嵩高性が向上され
るものの糸条内層部(芯部)において、繊維の充
填密度が高く、繊維間の空隙が少ないため、布帛
にした場合に温暖味が得られず、ボリウム感に乏
しい等の欠点が指摘されている。 一方、異形断面糸は通常のマルチフイラメント
糸の光沢改良やヌメリ感を除去した風合を付与す
るものとして数多く提案されてきている。しか
し、本発明者等がこれら従来の異形断面糸にルー
プやたるみを形成せしめて種々検討を行つた結
果、従来の異形断面糸はループや交絡を形成する
ことによつて、保温性、ふくらみ、バルキー性を
付与するにはその断面形状が適当でないことが判
つた。すなわち、例えば断面形状が三角形状や星
状の突起を有する異形断面糸は通常のマルチフイ
ラメント糸では得られなかつた光沢やヌメリ感を
除去した風合を付与するものとして実用化されて
いるが、これらの断面形状は周方向に略同形状の
凸部と凹部を交互に有しているためフイラメント
の凹部に他のフイラメントの凸部が入り込んでフ
イラメント同士が密着するいわゆる充填作用が生
じ易く、糸条又は布帛でのフイラメントが拘束さ
れた状態ではふくらみ感に欠けるという欠点があ
る。 〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は、上述のごとき従来技術の欠点を解消
すべく鋭意研究の結果到達したものであり、特定
の断面形状のフイラメントの存在とループ、たる
みを形成せしめることとの相乗効果によつて交絡
糸の内層部から表層部に至るフイラメント間の空
隙率を高め、布帛に優れたふくらみ感を与え、温
暖味とボリウム感に富んだ風合を付与することが
できるようにすることを技術的課題とするもので
ある。 〈問題点を解決するための手段〉 すなわち、本発明はマルチフイラメント糸から
なりループやたるみを有する交絡糸であつて、該
交絡糸は構成するフイラメントに断面形状が多角
形状の傘部と幹部とからなる茸状のフイラメント
を20%以上含有せしめてなることを特徴とするも
のである。 以下、さらに本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明交絡糸の一例を示すものであ
り、本発明交絡糸はマルチフイラメント糸から構
成されその各々のフイラメントが絡まり合つてお
り、糸条表面に多数のループやたるみが形成され
ている。 そして、前記交絡糸は構成するフイラメントに
断面形状が茸状のフイラメントが存在してなるも
のである。ここで、断面形状が茸状のフイラメン
トについて詳細に説明すると、このフイラメント
の断面形状は多角形状の傘部と幹部とからなる茸
状を呈するものである。ここで、茸状とは傘部か
ら幹部への細化においてわずかなふくらみ、好ま
しくは直線的に又は湾曲を呈しながら急激に細部
を形成するものをいう。 このように、断面形状が茸状のフイラメントは
多角形状の傘部と幹部とが非対称で形状を異にし
ているので、従来の三角断面形状や星状突起断面
形状のフイラメントのようにフイラメントの凹部
に他のフイラメントの凸部が入り込んで、フイラ
メント同士が密着するいわゆる密充填作用が生じ
にくく、したがつて糸条又は布帛においてもフイ
ラメント間に多くの空隙を形成することができ
る。また、多角形状の傘部の各頂点と幹部が外方
に突出しているので、フイラメント特有のヌメリ
感がなく、さらつとしたドライ感のある野蚕絹様
の手触りを与える。さらに、多角形状の傘部で反
射された光線と幹部で反射された光線が、一部打
ち消し合つてマイルドな光沢を付与することがで
きる。 第2図及び第3図は、かかる本発明のフイラメ
ントの断面形状の例を示し、第2図aは略三角形
状の傘部1と略長方形状の幹部2とからなる茸
状、同図bは略三角形状の傘部1と湾曲した幹部
2とからなる茸状、また第3図は略五角形状の傘
部1と略長方形状の幹部2とからなる茸状の場合
をそれぞれ示している。 なお、図示例においては、多角形状の傘部1が
略三角形状、略五角形状の場合を示しているが、
傘部1は任意の多角形状であつてもよい。しかし
多角形の辺数が多くなる程断面形状が円形に近く
なり、ドライ感が不足するとともに交絡性や集束
性の低下をきたすので、略三角形状とすることが
最も好ましい。また、断面形状は第2図a、第3
図のごとく左右が略対称であつてもよく、第2図
bのごとく非対称であつてもよい。さらに、断面
形状はフイラメント同士のはまり込みを抑制する
ためには、フイラメントを略同一形状にすること
が好ましいが、光沢や感触にバラエテイーをもた
せるため、断面形状の異なるもの、例えば第2図
a及びbのものを適宜混在させてもよい。 そして、前記茸状のフイラメント断面形状は多
角形状の傘部1の先端から底辺までの距離をH1、
多角形状の傘部1の底辺から幹部2の末端までの
距離をH2、多角形状の傘部1の最大巾をL1、多
角形状の傘部1の底辺と幹部2の末端との中央部
から幹部2の末端までの間における幹部2の最大
巾をL2としたとき、これらが次式(1),(2)及び(3)
を満足することが好ましい。 H1+H2≧L1 (1) H2≧1/2H1 (2) L2≦1/2L1 (3) フイラメントの断面形状をこのようにすること
によつて前述したフイラメントの密充填作用を防
止する効果が一層向上されるとともに、幹部2の
突出効果をより高めることができる。特に、傘部
1と幹部2との長さ関係を規定する(2)式におい
て、H2≧H1の場合、すなわち幹部1の長さを傘
部2の長さ以上とする場合には、密充填防止効果
をより高めることができ、高い空隙率となし、得
られる布帛にハードなきしみ、豊なふくらみ感を
付与することができる。 上記断面形状を具備したフイラメントは紡糸孔
のスリツト巾、長さ及び形状を適宜変えた特殊な
紡糸口金を用いて紡糸することによつて得ること
ができ、例えば第2図に示す断面形状のフイラメ
ントはポリマーを第4図に示す形状の紡糸孔を有
する紡糸口金により溶融紡糸することによつて得
られる。 しかして、本発明交絡糸は構成するフイラメン
トに上記の断面形状のフイラメントを20%以上存
在せしめてなるものである。この場合、断面形状
が茸状のフイラメントが20%未満では密充填防止
効果が得られず、高い空隙率とすることができな
いので好ましくない。断面形状が茸状のフイラメ
ントの含有率は断面形状及び得られる布帛の用途
等に応じて適宜変更し得るが含有率が高い程、本
発明の効果は顕著であり、交絡糸を構成する全フ
イラメントを断面形状が茸状のフイラメントとす
ることもできる。 かくして、本発明交絡糸は断面形状が茸状のフ
イラメントの存在とループ、たるみ及び交絡形成
との相乗効果によつてフイラメント間の充填防止
効果が有効に発揮され、糸条の内層部から表面に
至るフイラメント間の空隙率を高めて、得られる
布帛に優れたふくらみと温暖味を付与することが
できる。また、本発明交絡糸は断面形状が茸状の
フイラメントを繊維束として存在せしめてフイラ
メントにループ、たるみが形成されたものである
から、茸状のフイラメントの多角形状の傘部の底
辺が適宜引掛り合つて堅固なループやたるみが形
成されており、形態安定性に優れたものである。 上記本発明交絡糸を得るには、断面形状が茸状
のフイラメントからなるマルチフイラメント糸を
単独もしくは他のマルチフイラメント糸とを合糸
して流体噴射ノズル(例えば特公昭35−1673号公
報記載)に供給しエアージエツト加工を施すこと
によつて得ることができる。 第5図はかかる本発明交絡糸の製造方法の一例
を示す工程概略図であり、断面形状が茸状のフイ
ラメントよりなるマルチフイラメント糸Y1はフ
イードローラ11に供給され流体噴射ノズル12
によりエアージエツト加工が施されて交絡され、
デリベリローラ13を経て捲取ローラ14により
パツケージ15に捲取られる。 本発明におけるマルチフイラメント糸は本発明
の目的に合うものであれば、いかなる素材であつ
てもよく、またいかなる単糸繊度、熱収縮率、伸
度、フイラメント数のものでもよく、これらの性
状の異なる混繊糸であつてもよい。 〈実施例〉 以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明
する。 実施例 ポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.65)
を第4図に示す形状の紡糸孔を穿孔した孔数12及
び72の紡糸口金を用い、溶融紡糸して未延伸糸と
しこれを延伸倍率3.0で熱延伸し、断面形状が茸
状のフイラメントからなるポリエステル延伸糸
30d/12f及び150d/72fをそれぞれ製造した。こ
れらの延伸糸の断面形状を調べたところ、第2図
a及びbの断面形状のフイラメントが混在してお
り、それらはH1+H2/L1=1.6 H2/H1=1
L2/L1=0.4であつた。なお、H1,H2,L1,L2
はフイラメントの断面を写真撮影(400倍)し、
写真より実測して平均値を求めた。 これらの延伸糸と三角断面形状のフイラメント
からなるポリエステル延伸糸30d/12f及び150d/
72fとを使用し、第5図に示した工程に従い糸速
250m/min、オーバーフイード率20%、圧力6
Kg/cm2でエアージエツト加工を行い、含有率を変
えた本発明交絡糸(No.1〜No.4)及び比較の交絡
糸(No.5〜No.7)を得た。 これらの交絡糸を使用し、No.1とNo.6は経密度
85本/吋、緯密度72本/吋、No.2、No.4及びNo.7
は経密度60本/吋、緯密度51本/吋、No.3とNo.5
は経密度71本/吋、緯密度66本/吋としてそれぞ
れ平織物に製織し、染色仕上加工を行い、それら
の特性を調べたところ第1表に示す結果を得た。
【表】
第1表から明らかなように本発明交絡糸は交絡
性すなわちループの堅牢性が良好であり比較の交
絡糸に比し優れたループ形成効果を有している。
また、本発明交絡糸から得られた織物はふくらみ
感、温暖味、ドライ感のいずれも極めて優れてお
り、また比較の交絡糸から得られた織物が金属様
の光沢を有するのに対し、マイルドで優美な光沢
を呈するものであつた。 〈発明の効果〉 以上述べたごとく、本発明交絡糸はマルチフイ
ラメント糸からなり、ループやたるみを有する交
絡糸であつて、構成するフイラメントに断面形状
が多角形状の傘部と幹部とからなる茸状のフイラ
メントを20%以上含有せしめてなるものであるか
ら、茸状のフイラメントが繊維束として存在する
こととループ、たるみ及び交絡形成との相乗効果
によつてループやたるみの堅牢性が良好で形態安
性に優れるとともにフイラメント間の充填防止効
果が有効に発揮され、糸条の内層部から表面に至
るフイラメント間の空隙率を高め布帛に優れたふ
くらみと温暖味を付与することができる。
性すなわちループの堅牢性が良好であり比較の交
絡糸に比し優れたループ形成効果を有している。
また、本発明交絡糸から得られた織物はふくらみ
感、温暖味、ドライ感のいずれも極めて優れてお
り、また比較の交絡糸から得られた織物が金属様
の光沢を有するのに対し、マイルドで優美な光沢
を呈するものであつた。 〈発明の効果〉 以上述べたごとく、本発明交絡糸はマルチフイ
ラメント糸からなり、ループやたるみを有する交
絡糸であつて、構成するフイラメントに断面形状
が多角形状の傘部と幹部とからなる茸状のフイラ
メントを20%以上含有せしめてなるものであるか
ら、茸状のフイラメントが繊維束として存在する
こととループ、たるみ及び交絡形成との相乗効果
によつてループやたるみの堅牢性が良好で形態安
性に優れるとともにフイラメント間の充填防止効
果が有効に発揮され、糸条の内層部から表面に至
るフイラメント間の空隙率を高め布帛に優れたふ
くらみと温暖味を付与することができる。
第1図は本発明交絡糸の外観概略図、第2図及
び第3図は本発明における茸状のフイラメントの
例を示す横断面図、第4図は、第2図に示す断面
形状のフイラメントを紡糸するための紡糸口金の
紡糸孔形状の一例を示す横断面図、第5図は本発
明交絡糸の製造方法の一例を示す工程概略図であ
る。 1…多角形状傘部、2…幹部、11…フイード
ローラ、12…流体噴射ノズル、13…デリベリ
ローラ、14…捲取ローラ、15…パツケージ。
び第3図は本発明における茸状のフイラメントの
例を示す横断面図、第4図は、第2図に示す断面
形状のフイラメントを紡糸するための紡糸口金の
紡糸孔形状の一例を示す横断面図、第5図は本発
明交絡糸の製造方法の一例を示す工程概略図であ
る。 1…多角形状傘部、2…幹部、11…フイード
ローラ、12…流体噴射ノズル、13…デリベリ
ローラ、14…捲取ローラ、15…パツケージ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 マルチフイラメント糸からなり、ループやた
るみを有する交絡糸であつて、該交絡糸は構成す
るフイラメントに断面形状が多角形状の傘部と幹
部とからなる茸状のフイラメントを20%以上含有
せしめてなることを特徴とする特殊交絡糸。 2 フイラメントの断面形状が次式(1),(2)及び(3)
を満足するものである特許請求の範囲第1項記載
の特殊交絡糸。 H1+H2≧L1 (1) H2≧1/2H1 (2) L2≦1/2L1 (3) ただし、H1:多角形状の傘部の先端から底辺
までの距離 H2:多角形状の傘部の底辺から幹部
の末端までの距離 L1:多角形状の傘部の最大巾 L2:多角形状の傘部と底辺と幹部の
末端との中央部から幹部の末端まで
の間における幹部の最大巾 3 多角形状の傘部が略三角形状である特許請求
の範囲第1項又は第2項記載の特殊交絡糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19030084A JPS6170032A (ja) | 1984-09-11 | 1984-09-11 | 特殊交絡糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19030084A JPS6170032A (ja) | 1984-09-11 | 1984-09-11 | 特殊交絡糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6170032A JPS6170032A (ja) | 1986-04-10 |
| JPH0120256B2 true JPH0120256B2 (ja) | 1989-04-14 |
Family
ID=16255864
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19030084A Granted JPS6170032A (ja) | 1984-09-11 | 1984-09-11 | 特殊交絡糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6170032A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0627370B2 (ja) * | 1985-08-23 | 1994-04-13 | 日本エステル株式会社 | ポリエステル異形断面太細糸 |
-
1984
- 1984-09-11 JP JP19030084A patent/JPS6170032A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6170032A (ja) | 1986-04-10 |
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