JPH01223111A - 生物付着防止塗料組成物及び生物付着防止方法 - Google Patents

生物付着防止塗料組成物及び生物付着防止方法

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JPH01223111A
JPH01223111A JP63050232A JP5023288A JPH01223111A JP H01223111 A JPH01223111 A JP H01223111A JP 63050232 A JP63050232 A JP 63050232A JP 5023288 A JP5023288 A JP 5023288A JP H01223111 A JPH01223111 A JP H01223111A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規な重合体、生物付着防止塗料組成物及び
該塗料組成物を水中構造物、並びに建築物等の基材に塗
布して基材表面に生物が付着するのを防止する新規な方
法に関する。
従来の技術及びその課題 海、河川、湖沼等の水中には、例えばフジッボ、ホヤ、
セルプラ、ムラサキイガイ、カラスガイ、フサコケムシ
、アオノリ、アオサ等の水中生物が多数棲息している。
このような水中に、例えば、船舶、港湾施設、ブイ、パ
イプライン、橋梁、海底基地、養殖網、定置網等の水中
構造物を設置又は就航すると、その飛沫部から没水部表
面に水中生物が付着生育して種々の被害が発生する。例
えば、船体に水中生物が付着すると水との摩擦抵抗が増
大し航行速度の低下を生じ、一定の速度を維持するため
には燃料消費量が増加し経済的に好ましくない。また、
港湾施設等の水中又は水面に固定しておく構造物に水中
生物が付着するとこれらが有する個々の機能を十分に発
揮することが困難となり、しかも基材を腐食することも
ある。さらに、養殖網、定置網に水中生物が付着すると
網目が閉塞し魚介類を致死させることがある。
従来、このような水中構造物に水中生物が付着生育する
ことを防止するために、塩化ビニル樹脂、ロジン等のビ
ヒクル成分に可塑剤及び防汚剤を配合した防汚塗料;有
機錫含有不飽和単量体の単独重合体又は共重合体をビヒ
クル成分とする防汚塗料(例えば特公昭40−2142
6号公報、特公昭44−9579号公報、特公昭51−
12049号公報等参照)を塗装することがされていた
しかしながら、これらの塗料は、水中生物の付着はほぼ
防止できるが、毒性の強い防汚剤や有機錫含有不飽和単
量体の成分を用いているために、該塗料の製造、塗装時
においての環境安全衛生上人体に対して好ましくなく、
しかも水中において塗膜から毒性防汚剤が徐々に溶出さ
れているので水域を汚染し、魚介類に対しても悪影響を
及ぼし社会的にも問題となってきた。
これらの状況から無毒性乃至低毒性の防汚塗料として、
例えば防汚剤として窒化リン化合物を添加した塗料組成
物(特開昭62−131076号公報参照)やペンタク
ロルフェニルアクリレートの重合体(特公昭44−92
99号公報参照)をビヒクル成分とする塗料組成物等が
提案されている。しかしながら、前者のものは防汚性が
不充分である。また、後者のものはペンタクロルフェニ
ルアクリレートとして、アクリル酸クロライドとペンタ
クロルフェノール又はそのNa塩を反応させて得られる
ものを使用するものであるが、このアクリル酸クロライ
ドとペンタクロルフェノールとの反応においては反応系
中に塩酸を発生するため危険性が高≦、更に合成設備も
塩酸に耐久性を有するものでなければならず、そのため
に該反応物のコストが非常に高くなること及びアクリル
酸クロライドとペンタクロルフェノールのNa塩との反
応においても上記と同様に該反応物のコストが非常に高
くなること等の問題が残されており実用的でない。また
、重合体のポリマー主鎖と側鎖であるフェニル基とが近
接しているのでフェニル基による立体障害により水分に
よって加水分解し難く、防汚性に充分な効果を発揮する
ことができないという欠点がある。
また、カビ等の微生物は建築物の内、外壁等の諸施設に
付着して繁殖し、種々の分泌物を生産するので、美感上
はもちろん環境衛生上にも問題がある。また、該微生物
が付着、繁殖すると、外観の汚染、塗膜の劣化、剥離等
を生じ、塗膜本来の機能を失う。このようなカビ等の微
生物の付着を防止するため、ハロアリルスルホン系、有
機スズ系、ジチオカーバメート系等の防かび剤を塗料に
配合した防゛かび塗料を使用することが提案されている
。しかし、このものは毒性が低いと防かび効果が低く、
防かび効果を高くすると毒性も高くなって環境衛生的に
問題があり、両者を満足させるものではなく、しかも持
続性が悪いという問題点がある。又防かび剤として前記
ペンタクロルフェニルアクリレートの重合体をビヒクル
成分として用いようとすると前記したと同様の問題があ
るので防かび性に優れた塗料を得ることができない。
課題を解決するための手段 本発明者等は、かかる従来の課題を解決し、上記した水
中生物及び微生物等の生物の付着を防止する性質、即ち
防汚性及び防カビ性等に優れ、且つ環境衛生的に問題の
ない生物付着防止塗料組成物の開発を行なうことを目的
として、鋭意研究を行なった結果、特定の新規重合体を
ビヒクル成分として用いることにより、目的が達成でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、 (A)エポキシ基及び/又は水酸基含有不飽和単量体と
、 (B)フェノール化合物と1分子中に1個の無水カルボ
ン酸基を有する化合物との付加反応生成物とを反応させ
て得られたフェノール変性不飽和単量体の単独重合体又
はこれとラジカル重合性不飽和単量体との共重合体、 当該重合体をビヒクル成分とすることを特徴とする生物
付着防止、塗料組成物、並びに 当該組成物を基材に塗布することを特徴とする生物付着
防止方法に係る。
本発明重合体の原料の内、(A)成分のエポキシ基及び
/又は水酸基含有不飽和単量体は、もう一方の原料であ
る(B)成分中のカルボン酸にエステル結合により結合
するものである。A成分の内、エポキシ基含有不飽和単
量体の好適な具体例としては、例えばグリシジル(メタ
)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリ
レ−・ト、3.4−エポキシシクロヘキシルメチル(メ
タ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、p−ビ
ニルフェニルグリシジルエーテル等が挙げられ、一方水
酸基含有不飽和単量体の好適な具体例としては、例えば
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本発明重合体の原料の内、(B)成分の付加反応生成物
は、フェノール化合物と無水カルボン酸化合物とを付加
反応させることによって得られる1分子中に1個のカル
ボキシル基を有する化合物である。
フェノール化合物としては、芳香環の水素原子を水酸基
で置換したフェノール性の水酸基を1分子中に少なくと
も1個有する。ものであり、具体的には、例えば一般式 〔式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、各々水素
原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ
基、ニトロ基、シアノ基又はアミノ基を示す。〕 で表わされる1価又は多価フェノール化合物、及び一般
式 〔式中、芳香環の水素原子は、未置換であっても、ハロ
ゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ
基、シアノ基又はアミノ基で置換されていても良い。R
8は、アルキレン基、−0−1−CH20−1−CH2
0CH2−又は−802−を示す。〕 で表わされる多価フェノール化合物が挙げられる。
上記一般式CI)及び(II)において、「ハロゲン原
子」はフッ素、塩素、臭素原子等であり、又「アルキル
基」としては1〜8個の炭素数を有するものが好適であ
る。「アルコキシ基」としては、好ましくは1〜8個の
炭素数を有するものであり、例えばメトキシ、エトキシ
、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、オクチルオキシ
等が挙げられる。アミノ基としては、−NI2及び−N
I2の水素の一部又は全部がアルキル基で置換されたも
のであり、例えば−NI(CM、、−NHC2R5、−
NHC317、 −N (CH3) 2、−N (C2H!l ) 2、
−N (C3By ) 2、−N (CムHGI)2等
が挙げられる。「アルキレン基」としては、1CnH2
n″′rで示され、nは1〜5の整数が好ましく、例え
ば 等が挙げられる。
一般式CI)及び(II)の化合物の好ましい具体例と
しては、まず一般式(I)で表わされるものとしては、
例えばフェノール(石炭酸)、0−クレゾール、m−ク
レゾール、p−クレゾール、2.3−キシレノール、2
,4−キシレノール、2.5−キシレノール、2.6−
キシレノール、3.4−キシレノール、3.5−キシレ
ノール、0−エチルフェノール、m−エチルフェノール
、p−エチルフェノール、p−tert−アミルフェノ
ール、p−tert−ブチルフェノール、p−フェニル
フェノール、p−シクロヘキシルフェノール、m−メト
キシフェノール等の如きフェノール類及びこれらの透導
体;0−クロルフェノール、p−クロルフェノール、2
.4.6−)リクロルフェノール、ペンタクロルフェノ
ール、2゜4.6−ドリブロムフエノール等の如きハロ
ゲン原子で置換されたフェノール類;O−ニトロフェノ
ール、p−ニトロフェノール、2.4−ジニトロフェノ
ール、2.4.6−)ジニトロフェノール等の如くニト
ロ基で置換されたフェノール類;p−ジメチルアミノフ
ェノール等の如きアミノ基で置換されたフェノール類;
p−シアノフェノール等の如きシアノ基で置換されたフ
ェノール類等の1価フモノール化合物及びカテコール、
レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロール、ヒドロキシ
ヒドロキノン、クロログリシン等が挙げられ、又一般式
(n)で表わされるものとしては、例えば2.2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔ビスフェノール
A) 、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン〔ビスフェノールB〕、1.1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
メタン〔ビスフェノールF〕、4−ヒドロキシフェニル
エーテル、p−(4−ヒドロキシ)フェノール、 等が挙げられる。これらの中でも、無水カルボン酸基を
有する化合物との反応が容易で且つ増粘、ゲル化するこ
となぐ(B)成分の付加反応生成物の製造を行なえるこ
とから1価フェノール化合物を用いることが好適である
。上記したフェノール化合物は、1種又は2種以上組合
わせて用いることができる。
上記フェノール化合物と反応させる無水カルボン酸化合
物は、1分子中に1個の無水カルボン酸基を有する化合
物であれば特に制限されずに使用できる。その好ましい
具体例としては、例えば−般式 〔式中、R7は水素原子又は炭素数1〜18(好ましく
は炭素数1〜12)のアルキル基を示す。〕で表わされ
る飽和脂肪族無水カルボン酸類、例えば 〔式中、R8は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基
を示す。〕 で表わされる不飽和脂肪族無水カルボン酸類、例えば 等;一般式 〔式中、R9は水素原子又は炭素数1〜8(好ましくは
炭素数1〜4)のアルキル基を示す。〕で表わされるシ
クロヘキサン無水カルボン酸類、例えば 〔式中、R9は上記と同じ。〕 及び一般式 〔式中、RIGは−CH2−1−CH2−CH2−は未
置換であってもハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭
素等)、炭素数1〜8のアルキル基等で置換されていて
も良い。〕 で表わされるシクロヘキセン無水カルボン酸類、例えば L;3 H7 等ニ一般式 〔式中、芳香環の水素原子は未置換であっても、ハロゲ
ン原子(例えばフッ素、塩素、臭素等)、炭素数1〜1
0のアルキル基、フェニル基等で置換されていても良い
。〕 で表わされる芳香族無水カルボン酸類、例えば等及び一
般式 【式中、R9は前記と同じ。〕 で表わされるビシクロ飽和脂肪族無水カルボン酸類、例
えば 等が挙げられる。
上記フェノール化合物と1分子中に1個の無水カルボン
酸基を有する化合物との付加反応生成物は、1価及び/
又は多価フェノール化合物及び1分子中に1個の無水カ
ルボン酸基を有する化合物の混合物を、必要に応じて不
活性有機溶剤に溶解又は分散し、触媒の存在下又は不存
在下で反応温度100〜300℃、好ましくは150〜
200℃で樹脂酸価を測定しながら、通常該樹脂酸価が
理論上の樹脂酸価の約172になるまで反応を続けるこ
とによって製造を行なうことができる。
上記不活性有機溶剤としては、例えば芳香族炭化水素系
、セロソルブ系、グライム系、ジグライム系、石油系等
の有機溶剤が挙げられる。
又触媒としては、例えばピコリン、トリエチルアミン、
トリブチルアミン、ピリジン、トリー2−エチルヘキシ
ルアミン等が挙げられる。
フェノール化合物と1分子中に1個の無水カルボン酸基
を有する化合物とは、前者1モルに対して後者を約0.
9〜1.1モルの範囲で使用できる。後者の使用割合が
約0.9モル未満になると、最終的に得られる重合体に
化学結合していない遊離のフェノール化合物成分が多く
なって防汚性及び防かび性に優れた塗膜を形成し難くな
り、他方使用割合が約1.1モルより多くなると、形成
塗膜の親水性が大きくなって長期間にわたって防汚性及
び防かび性に優れた効果を発揮し難くなる。
本発明における、前記(A)成分とCB)成分とを反応
させて得られたフエ人−ル変性不飽和単量体は、1分子
中に約1個のラジカル重合可能な不飽和結合と加水分解
によりフェノール化合物を生成する基を有する不飽和単
量体である。
(A)成分のエポキシ基及び/又は水酸基含有不飽和単
量体と(B)成分の付加反応生成物との反応は、(A)
成分及びCB)成分の混合物を、重合禁止剤(例えばハ
イドロキノン、バラベンゾキノン、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル等)の存在下で、(A)成分がエポキシ
基含有不飽和単量体の場合には反応温度80〜150℃
程度好ましくは100〜130℃で又(A)成分が水酸
基含有不飽和単量体の場合には反応温度100〜250
℃程度、好ましくは150〜200℃で樹脂酸価を調整
しながら樹脂酸価が通常1以下になるまで反応を続ける
ことによって製造を行なうことができる。又上記反応に
おいて、(A)成分としてエポキシ基含有不飽和単量体
を用いると該エポキシ基が(B)成分のカルボキシル基
と比較的低温で容易に反応するので純度の高いフェノー
ル変性不飽和単量体が得られることから好適である。
この該エポキシ基含有不飽和単量体と(B)成分との反
応において、例えばトリブチルアミン、ピリジン等のア
ミン系、テトラエチルアンモニウムブロマイド等の第4
級アンモニウム塩等の触媒を使用することができる。
本発明重合体は、(A)成分のエポキシ基及び/又は水
酸基含有不飽和単量体と(B)成分の反応生成物とを反
応させて得られたフェノール変性不飽和単量体を単独重
合反応させて得られる単独重合体又は該フェノール変性
不飽和単量体とラジカル重合性不飽和単量体とを共重合
反応させて得られる共重合体である。これらの重合体は
、重合体中に上記フェノール化合物に由来する加水分解
性フェノールエステル基を有するものである。
ラジカル重合性不飽和単量体としては、望まれる性能に
応じて広範に選択することができる。斯かる不飽和単量
体の代表例を示せば次の通りである。
(I)アクリル酸又はメタクリル酸のエステル:例えば
、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等のアクリル酸又は
メタクリル酸の炭素数1〜18のアルキルエステル;ア
クリル酸メトキシブチル、メタクリル酸メトキシブチル
、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエ
チル、アクリル酸エトキシブチル、メタクリル酸エトキ
シブチル等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数2〜
18のアルコキシアルキルエステル;アリルアクリレー
ト、アリルメタクリレート等のアクリル酸又はメタクリ
ル酸の炭素数2〜8のアルケニルエステル:ヒドロキシ
エチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート
、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭
素数2〜8のヒドロキシアルキルエステル;アリルオキ
シエチルアクリレート、アリルオキシメタクリレート等
のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数3〜18のアル
ケニルオキシアルキルエズテル等。
(II)酸基含有化合物:例えばアクリル酸、メタクリ
ル酸、(無水)マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸
等。
(m)ビニル芳香族化合物:例えば、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン等
(IV)ポリオレフィン系化合物:例えば、ブタジェン
、イソプレン、クロロプレン等。
(V)その他:アクリロニトリル、メタクリレートリル
、メチルイソプロペニルケトン、酢酸ビニル、ベオバモ
ノマ−(シェル化学製品)、ビニルプロピオネート、ビ
ニルピバレートなど。
上記重合反応は、従来公知の方法で行なうことができ、
例えば上記フェノール変性不飽和単量体又はこれとその
他のラジカル重合性不飽和単量体との混合物及び重合開
始剤を加熱溶剤(例えば通常70〜150℃程度、好ま
しくは90〜130℃)に滴下して重合させることによ
って行なうことができる。上記溶剤は、不飽和単量体及
びこれらから生成される重合体を溶解又は分散する不活
性なものであれば特に制限なしに使用できる。これらの
溶剤としては、例えば芳香族系、アルコール系、エステ
ル系、エーテル系、ケト′ン系等の溶剤が挙げられる。
また、重合開始剤としては、例えばアゾ系化合物、パー
カーボネート系化合物、パーオキサイド系化合物、ジア
ゾ化合物、ニトロソ化合物、レドックス系及び電離性放
射線等のラジカル重合に使用できる開始剤が使用できる
本発明重合体においては、該重合体1kg中にフェノー
ルエステル基を0.01〜10モル程度、好ましくは0
.1〜5モルの範囲で含有させることができる。フェノ
ールエステル基の含有量が0.01モルより少ないと防
汚性及び防かび性に優れた性質を発揮する塗膜が形成さ
れず、他方、フェノールエステル基の含有量を10モル
より多くすると塗膜の摩耗速度が速くなって長期間にわ
たって防汚性及び防かび性を保持することが困難となり
好ましくない。
本発明重合体の分子量は、特に制限されず要求される性
能に応じて適宜選択することが可能であるが、通常50
00〜100000程度好ましくは10000〜500
00の重量平均分子量の範囲を有することができる。該
分子量が5000より小さいと長期間にわたって防汚性
及び防かび性を保持することができず、他方分子量が1
00000より大きいと塗膜の加水分解性が悪くなって
優れた防汚性及び防かび性を発揮することができず好ま
しくない。
かくして得られる本発明の単独重合体又は共重合体は、
特に使用目的は限定されないが、該重合体を生物付着防
止塗料組成物のビヒクル成分とすることが有利である。
即ち、上記重合体をビヒクル成分とする本発明生物付着
防止塗料組成物は、それ自体防汚性及び防かび性に優れ
た性質を発揮する塗膜を形成することができる。而して
、本発明塗料組成物においては、要求される性能に応じ
て適宜防汚剤及び防かび剤等の添加剤を配合することが
できる。防汚剤の具体例としては、例えば亜酸化鋼、ロ
ダン銅、チオシアン鋼、銅粉末等の銅系;トリフェニル
錫フルオライド、トリフェニル錫クロライド、トリブチ
ル錫オキサイド等の有機錫系;エチレンビス(ジチオカ
ルバミン酸)亜鉛、エチレンビス(ジチオカルバミン酸
)マンガン、テトラメチルチウラムジサルファイド等の
含チツ素系等のものが挙げられる。また、防かび剤の具
体例としては、例えばへロアリルスルホン系、ヨードプ
ロパルギン系、ベンゾチアゾール系、ジチオカーバメー
ト系、トリアジン系、チアジアジン系、イソチアゾリン
系、有機スズ系、第4級アンモニウム塩系、ブロム化イ
ンダン系、ニトリル系、N−ハロアルキルチオ系等が挙
げられる。これらの防汚剤又は防かび剤の配合割合は、
要求される性能に応じて適宜選択され、又これらの種類
によっても異なるものであるが、従来の防汚塗料組成物
又は防かび塗料組成物で使用する場合よりも通常少ない
範囲で配合される。該防汚剤の配合割合としては、塗料
組成物の固形分換算で、例えば亜酸化銅では約50重量
%以下程度、好ましくは約5〜35重量%の範囲で配合
するのが適当である。また、防かび剤の配合割合として
は、塗料組成物の固形分換算で約2重量%以下程度で充
分である。
本発明塗料組成物には、必要に応じて従来公知の着色顔
料、体質顔料、顔料分散剤、塗面調整剤、可塑剤、樹脂
等が使用できる。
本発明方法は、上記塗料組成物を生物付着防止を必要と
する建築物、水中構造物等の基材に塗布することにより
、実施される。即ち、該塗料組成物は、例えば住宅関連
の諸施設やバイオクリーンな環境が要求される病院、醸
造工場、食品工場(例えば製パン工場)、医薬品製造工
業、電子機器製造工場等の内装用として、微生物汚染か
ら環境を守るのに有効であり、また水中構造物(例えば
、船舶、港湾施設、ブイ、パイプライン、橋梁、海底基
地、養殖網、定置網等)に塗装して、水中生物の付着生
育の防止を行なうことができる。該組成物を水中構造物
に塗装することにより、長期間にわたってすぐれた防汚
性を有し、かつ人体に対し極めて安全性の高い被覆物を
提供するこぶができる。また、該組成物を水中構造物に
適用する場合、一般には塩化ゴム系下塗り防食塗料を塗
装し、次いで該組成物を塗装するのが好ましい。
該塗料組成物を塗布する場合、該組成物は、例えば刷毛
塗り、吹付は塗り、ローラー塗り、浸漬等の手段で基材
表面に塗布することができる。塗布量は、特に制限はな
いが、一般には5〜400g / rdの範囲である。
塗膜の乾燥は、室温で行なうことができるが、必要に応
じて約200℃までの温度で加熱乾燥を行なってもよい
発明の効果 本発明において、重合体成分で使用するフェノール変性
不飽和単量体は、フェノール化合物と無水カルボン酸化
合物との付加反応生成物を用いて不飽和単量体にフェノ
ールエステル基を導入したものであり、フェノール化合
物と無水カルボン酸化合物との反応は反応性に優れ、又
前記従来のフェノールとアクリル酸クロライドとの反応
と比べて危険性も少なくコストも安価なものであり、し
かもフェノール成分が無水カルボン酸を介して不飽和基
に導入されているため、該不飽和基とフェノール成分と
の距離が長く、該不飽和基に及ぼすフェノール成分の立
体障害の影響が少なくなって該不飽和基のラジカル重合
反応が容易に行なわれるため重合率の高い重合体を得る
ことができる。
また、上記フェノール変性不飽和単量体の重合体をビヒ
クル成分とする塗料組成物から形成される塗膜は従来の
ものと比較して、フェノールエステル基がポリマー主鎖
から比較的距離の長いところに存在するので、フェノー
ル成分による立体障害の影響を受は難く、例えば雨水や
空気中の水分等のわずかの水分によっても容易に加水分
解する、その結果としてフェノール成分が塗膜表面から
容易に放出されて、防汚性及び防かび性に優れた効果を
発揮することができる。又塗膜表面からフェノール成分
が放出した残基はカルボキシル基を生成する。該カルボ
キシル基は、ポリマー主鎖から比較的距離の長いところ
に存在するので、疎水性を有するポリマー主鎖の影響を
受けずに海水等の塩基性物質によって容易にカルボン酸
塩を生成して親水性に優れた表面を有する塗膜が形成さ
れる。
更に該塗膜は海水又は水によって水中に水分散又は水溶
化されて、塗膜表面が摩耗して生物の付着を防止するこ
とができるもので、長期にわたって生物付着防止に効果
を発揮できる。
実施例 次に、実施例を掲げて本発明をさらに具体的に説明する
。実施例中、「部」及び「%」はいずれも重量基準であ
る。
製造例1 フェノール            94部無水コハク
酸          100部トリブチルアミン  
         1部上記各成分を混合し、樹脂酸価
と理論上の樹脂酸価の比が0.5になるまで、200’
Cで6時間反応を行なって、常温固体状、固形分100
%の反応生成物を得た。次に、このものに グリシジルメタクリレート    142部ハイドロキ
ノン          0.2部を混合し、酸価が1
以下になるまで、130’Cで2時間反応を行ない、さ
らにブタノール337部を加えて希釈し、固形分50%
、粘度(ガードナ−粘度、25℃、以下同様)Bのフェ
ノール変性不飽和単量体を得た。
次に、100℃に加熱したキシレン337部中に、 上記変性不飽和単量体      674部n−ブチル
メタクリレート    337部アゾイソブチロニトリ
ル      13部からなる混合物を3時間かけて滴
下し、100℃で更に2時間反応を行なって、固形分5
0%、粘度P1重量平均分子量30000の共重合体溶
液Iを得た。
製造例2 P−クロロフェノール      129部無水コハク
酸          148部トリブチルアミン  
         1部上記各成分を混合し、樹脂酸価
と理論上の樹脂酸価の比が0.5になるまで、250℃
で3時間反応を行なって、常温固体状、固形分100%
の反応生成物を得た。次に、このものに、グリシジルア
クリレート     128部バラベンゾキノン   
     0.2部を混合し、酸価が1以下になるまで
、130℃で 、2時間反応を行ない、さらに エチルセロソルブ        406部を加えて希
釈し、固形分50%、粘度Gのフェノール変性不飽和単
量体を得た。
次に、110℃に加熱したブチルアセテート400部中
に 上記章性不飽和単量体      812部メチルメタ
クリレート      200部スチレン      
      200部ベンゾイルパーオキサイド   
   8部からなる混合物を3時間かけて滴下し、11
0℃で更に2時間反応を行なって、固形分50%、粘度
U1重量平均分子量40000の共重合体溶液■を得た
製造例3 ビスフェノールA         228部テトラヒ
ドロ無水フタル酸    152部ピリジン     
        1部部キシレン          
  370部上記各成分を混合し、樹脂酸価と理論上の
樹脂酸価の比が0.5になるまで、140℃で18時間
反応を行なって、固形分50%の反応生成物を得た。次
に、このものに、 3.4−エポキシシクロヘキシル メタクリレート         195部キシレン 
           195部ハイドロキノン   
       0.5部を混合し、酸価が1以下になる
まで、100’cで6時間反応を行ない、固形分50%
、粘度Hのフェノール変性不飽和単量体を得た。
次に、120℃に加熱したキシレン2300部中に、 上記変性不飽和単量体     1150部2−エチル
へキシルアクリレ−)1150部スチレン      
     1150部アゾイソブチロニトリル    
 144部からなる混合物を3時間かけて滴下し、12
0℃で更に2時間反応を行ない、固形分50%、粘度T
1重量平均分子量15000の共重合体溶液■を得た。
製造例4 P−クレゾール         108部無水コハク
酸          100部トリブチルアミン  
        1部上記各成分を混合し、樹脂酸価と
理論上の樹脂酸価の比が0. 5になるまで、2oo℃
で6時間反応を行なって、固形分100%の反応生成物
を得た。次に、このものに、 グリシジルメタクリレート    142部ハイドロキ
ノンモノメチル エーテル           0.2部を混合し、酸
価が1以下になるまで、120℃で3時間反応を行ない
、さらに 酢酸ブチル           350部を加えて希
釈し、固形分50%、粘度ABのフェノール変性不飽和
単量体を得た。
次に、100℃に加熱した酢酸ブチル450部中に、 上記変性不飽和単量体      100部アクリル酸
            25部2−ヒドロキシエチル メタクリレート          100部メチルメ
タアクリレート     325部アゾイソブチロニト
リル      10部からなる混合物を3時間かけて
滴下し、100℃で更に2時間反応を行なって、固形分
50%、粘度R1重量平均分子ff125000の共重
合体溶液■を得た。
実施例1 製造例1の共重合体溶液(I)56.0部(固形分50
%)、タルク5.0部、ベンガラ3.0部、「エロジル
#2004  (シリカ、西独デグサ社製)0.5部、
亜酸化銅10.0部およびエチレングリコールモノエチ
ルエーテル25.5部をペイントコンディショナーで混
合分散して防汚塗料組成物を得た。
実施例2〜7 第1表に示す配合割合で実施例1と同様にして実施例2
〜7の防汚塗料組成物を調製した。
比較例1〜4 下記の配合で防汚塗料組成物を実施例1と同様にして調
製した。
比較例1 塩化ビニル樹脂         10.0部ロジン 
            10.0部トリクレジルホス
フェート     4.0部トリフェニル錫フルオライ
ド   10.0部タルク             
  5.0部弁柄               5.
0部キシレン            28.0部メチ
ルイソブチルケトン     28.0部計 100.
0部 比較例2 合成ゴム樹脂           3.0部ロジン 
            10.0部トリクレジルホス
フェート3.0部 亜酸化銅            50.0部タルク 
              5.0部バリタ    
         3.0部弁柄          
     4.0部キシレン゛           
 22.0部計 100.0部 比較例3 塩化ビニル樹脂          5.5部ロジン 
             5.5部トリクレジルホス
フェート2.0部 亜酸化鋼            30.0部トリフェ
ニル錫ハイドロオキサイド10.0部硫酸バリウム  
         4.0部タルク         
     11.0部ベンガラ           
 10.0部キシレン            11.
0部メチルイソブチルケトン     11.0部計 
100.0部 比較例4 トリブチル錫メタクリレート 共重合体溶液(50%固形分)   56.0部タルク
              5.0部ベンガラ   
         3.0部エロジン#200    
     0.5部亜酸化鋼            
10.0部キシレン            25.5
部計 100.0部 次に、実施例1〜7及び比較例1〜4の各塗料組成物の
塗膜防汚性能試験を行なった。
防汚性能試験方法 被検塗料を、大きさ1100X300X2aのサンドブ
ラスト処理鋼板にジンクエポキシ系ショップブライマー
(乾燥膜厚15μ)及びエポキシ系防錆塗料(同200
μ)を予め塗装した被塗板に乾燥膜厚が50μになるよ
うに塗装して試験塗板とし7日間乾燥させて供試した。
第2表にこれら試験板を三重県鳥羽湾に18ケ月浸漬し
て防汚性(数字は付着生物の付着面積を%で示す)を評
価した結果を示した。
第2表 防汚性能試験結果 本試験結果より明らかなように本発明による防汚塗料は
、良好な防汚性能を示した。
実施例8 製造例1の共重合体溶液11.4部、キシレン2.4部
、ブチルアセテート3.4部、酸化チタン(帝国化学■
製、「チタン白JR602J)23.2部、N−()リ
クロロメチルチオ)フタルイミド1部をタンクに仕込み
、撹拌機で前線したあと、サンドミルでツブが30μ以
下になるように分散して得た分散ベースを、共重合体溶
液150.5部、セルラロブ3.フ部、キシレン5.5
部を仕込んだタンクに撹拌しながら均一に混合し防カビ
用塗料組成物を得た。
実施例9〜12 下記第3表の配合で防カビ用塗料組成物を調製した。
比較例5〜9 製造例の共重合体溶液に代えて、「アクリデックA18
0J  (大日本インキ化学社製、アクリル系樹脂、固
形分45%)を、固形分が同じになるようおきかえた以
外は実施例8〜12と同様にして配合及び製造を行なっ
た。尚、実施例8と比較例5、実施例9と比較例6、実
施例10と比較例7、実施例11と比較例8、実施例1
2と比較例9とが対応する様に配合した。
次に、実施例8〜12及び比較例5〜9の各塗料の防カ
ビ性能の試験結果を行なった。
防カビ性能試験方法 各被検塗料を用い、J′IS z 2911に準拠して
カビ抵抗性試験を行なった。なお、被検カビとして次の
3種を用いた。
(/i1Aspergillus niger、 Pe
nicilliumcttrtnum及びClados
porium cladosporloldesの3種
混合菌による暴露。
−Alternaria sp、 1種による暴露。
4’l  Fusarium sp、 1種による暴露
評価基準は、次の通りである。
一:試料面にカビの生育が全く認められない。
+:試料面の1/8以下にカビの生育が認められる。
+):試料面のl13〜278にカビの生育が認められ
る。
+I):試料面の2部8以上にカビの生育が認められる
結果を第4表に示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1](A)エポキシ基及び/又は水酸基含有不飽和単
    量体と、 (B)フェノール化合物と1分子中に1個の無水カルボ
    ン酸基を有する化合物との付加反応生成物 とを反応させて得られたフェノール変性不飽和単量体の
    単独重合体又はこれとラジカル重合性不飽和単量体との
    共重合体。 [2]請求項1記載の重合体をビヒクル成分とすること
    を特徴とする生物付着防止塗料組成物。 [3]更に、防汚剤又は防かび剤を添加してなる請求項
    2記載の塗料組成物。 [4]請求項2記載の塗料組成物を、基材に塗布するこ
    とを特徴とする生物付着防止方法。 [5]請求項3記載の塗料組成物を、基材に塗布するこ
    とを特徴とする生物付着防止方法。
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US07/317,501 US4973477A (en) 1988-03-02 1989-03-01 Coating compositions for preventing adhesion of organisms
ES89103588T ES2058363T3 (es) 1988-03-02 1989-03-01 Composiciones cubrientes y metodos para evitar la adherencia de organismos.
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US07/527,465 US5015472A (en) 1988-03-02 1990-05-23 Coating compositions and methods for preventing adhesion of organisms

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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