JPH0124761B2 - - Google Patents
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- JPH0124761B2 JPH0124761B2 JP54120451A JP12045179A JPH0124761B2 JP H0124761 B2 JPH0124761 B2 JP H0124761B2 JP 54120451 A JP54120451 A JP 54120451A JP 12045179 A JP12045179 A JP 12045179A JP H0124761 B2 JPH0124761 B2 JP H0124761B2
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Description
本発明は害虫忌避剤組成物、詳しくは長期間優
れた忌避効果を発揮し得る新しい害虫忌避剤組成
物に関する。 従来よりN,N−ジエチル−メタ−トルアミド
(ジエチルトルアミド)を始めとして、昆虫に対
する忌避作用を有する物質は種々知られている
が、之等はわずかに蚊、ノミ、ナンキンムシ、サ
シバエ等の人蓄害虫(吸血害虫)に対する忌避剤
として実用されているにすぎない。 本発明者らはかねてよりゴキブリをはじめとす
る各種衛生害虫の駆除を目的として種々研究を重
ねてきたが、その過程で上記ジエチルトルアミド
を始めとする各種の害虫忌避作用を有する物質に
着目し、これらを適当な溶剤溶液で形態で収納家
具類例えば洋服ダンス、水屋、書棚等の壁面に塗
布した所、之等家具類付近へのゴキブリの這行お
よび之等家具類内でのゴキブリの棲息が顕著に抑
制されることを認めた。この事実の発見に基づい
て本発明者らは、上記害虫忌避物質の利用によれ
ばゴキブリが棲息できる家屋内空間をなくし、ま
た台所等の食餌獲得域へのゴキブリの侵入這行を
も阻止でき、これ故ゴキブリの駆除撲滅が計り得
ると考えた。しかしながら引き続く研究において
公知の昆虫忌避作用を有する物質は、いずれも上
記で確認されたゴキブリ忌避効果が僅か数日乃至
数十日で失なわれるという致命的な欠点を有し、
その実用性は期待できないことを確めた。本発明
者らは更に研究を重ねた結果、偶然にも上記昆虫
忌壁作用を有する物質を所定量のセルロース誘導
体と混合して溶剤溶液形態で塗布し、乾燥塗膜形
態で利用する時には、これが驚くべきことに極め
て長期に亘つて初期の忌壁効果を持続発現するこ
とを見い出した。本発明はこの新しい知見に基づ
いて完成されたものである。 即ち本発明は、セルロース誘導体の一種以上
100重量部と害虫忌避物質の一種以上1〜100重量
部とを含有し溶剤溶液形態を有することを特徴と
する塗膜形成用害虫忌避剤組成物に係る。 本発明の忌避剤組成物は、基本的には適当な溶
剤溶液の形態で忌避効果を要求される場所例えば
前記家具類の壁面や家屋の壁、床等に塗布して使
用され、自然乾燥により形成される乾燥塗膜が極
め卓越した長期持続性のある害虫忌避効果を発現
する。また本発明の忌避剤組成物は、これを適当
なシート状基材に保持させ、該シートを上記家具
類、床等に敷く、貼る等により使用することもで
き、これによつても同様の効果を発現できる。 本発明組成物を構成するセルロース誘導体に
は、ニトロセルロース、アセチルセルロース、ア
セチルブチルセルロース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、アセチルプロピオニルセルロー
ス、ベンジルセルロースおよびヒドロキシプロピ
ルセルロースが包含される。これらのうちニトロ
セルロースとしては窒素含有量が10.7〜12.2重量
%のものが、アセチルブチルセルロースとしては
アセチル基含量6〜31重量%およびブチリル基含
量16〜48重量%のものが、アセチルセルロースと
しては酢化度50〜58%のものが、メチルセルロー
スとしてはメチルセルロースとしてはメトキシル
含有量27.5〜32重量%のものが、またエチルセル
ロースとしてはエトキシル含有量43〜50重量%の
ものが夫々好適に利用される。 また本発明の害虫忌避剤組成物において害虫忌
避物質としては、公知の各種害虫忌避物質をいず
れも使用できる。該物質としては具体的には以下
の化合物を例示できる。 Γ2,3,4,5−ビス(Δ2−ブチレン)−テト
ラヒドロフルフラール(商品名レツパー111:
吉富製薬(株)製、以下レツパー111という) Γジ−ノルマル−プロピル イソシンコメロネー
ト(商品名レツパー333:吉富製薬(株)製、以下
レツパー333という) Γジ−ノルマル−ブチル サクシネート(以下
DNBSという) Γ2−ハイドロキシエチルオクチルサルフアイド
(以下サルフアイドという) Γピリミジン誘導体(5−クロロ−4−アミノ−
2,6−ジメチルピリミジンなど) Γフタル酸エステル類(ジメチルフタレート、ジ
ブチルフタレートなど) Γピペリジン誘導体(1−ヘキサノイル−ピペリ
ジン、1−ペンタノイル−2,6−ジメチル−
ピペリジンなど) Γキサントゲン酸誘導体(O−エチル−S−ター
シヤリ−ブチル−スルフエニル キサントエー
トなど) Γアゼピン誘導体(1−ペンタノイルヘキサハイ
ドロ−1H−アゼピンなど) Γピペコリン誘導体(1−ヘキサノイル 3−ピ
ペコリン、1−ヘキサノイル 2−ピペコリン
など) Γモルフオリン誘導体(4−ヘキサノイル−2,
6−ジメチルモルフオリンなど) Γピロリジン誘導体(1−オクタノイルピロリジ
ンなど) Γキノン類(ナフトキノン、ベンゾキノンなど) Γ二価アルコール(2−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,
3−ヘキサンジオール、ブトキシポリプロピレ
ングライコールなど) Γその他(ポリプロピレングリコールブチルエー
テルなど) 上記のうちで特にレツパー111、レツパー333、
DNBS及びサルフアイドは好適である。之等忌
避物質はその1種を単独で用いることもでき、2
種以上を併用することもできる。また上記忌避物
質は必要に応じて例えばN−(2−エチルヘキシ
ル)−ビシクロ−〔2,2,1〕−5−ヘプテン−
2,3−ジカルボキシイミド(商品名サイネピリ
ン222:吉富製薬(株)製)等の効力増強剤や6−(プ
ロピル−ピペロニル)−ブチル カルビチル エ
ーテル(以下ピペロニル ブトキサイドという)
等の保留剤と併用されてもよい。 本発明の害虫忌壁剤組成物におけるセルロース
誘導体と害虫忌避物質の配合割合は、セルロース
誘導体100重量部に対して害虫忌避物質1〜100重
量部の範囲とするのが好ましい。害虫忌避物質の
配合量があまり少なすぎると所期の忌避効果を発
揮させることに上記組成物の多量を必要とし実用
的でなく、またあまりに多すぎると得られる組成
物を塗布使用するに当り、乾燥性が悪くなり乾燥
塗膜が形成されないことがあり、やはり実用上好
ましくない。 本発明組成物は通常上記セルロース誘導体の溶
剤溶液に害虫忌避物質の所定量を添加混合して調
製される。用いられる溶剤は上記セルロース誘導
体の溶剤溶液を形成できる通常のものでよく、例
えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、ジアセトンアルコール等のケトン
類、メタノール、エタノール等のアルコール類、
エーテル、セロソルブ、酢酸セロソルブ、メチル
セロソルブ、ブチルセロソルブ、酢酸メチルセロ
ソルブ等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、シンナー
およびジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類
等の中から用いるセルロース誘導体の種類に応じ
て適宜に選択される。 また上記の如くして調製される本発明の組成物
には、更に必要に応じて塗膜改質剤、可塑剤、着
色剤、増量剤、界面活性剤および通常の殺虫剤等
を添加することができる。塗膜改質剤としてはア
クリル酸、メタクリル酸またはそれらの誘導体例
えばメチル−、エチル−、イソプロピル−、sec
−ブチル−エステル等を基本単位に含むアクリル
系樹脂や無水フタル酸、無水マレイン酸等の多塩
基酸類と、グリセリン、ペンタエリスリトール、
エチレングリコール、トリメチロールエタン等の
多価アルコール類との縮合により得られるポリエ
ステル形樹脂をアマニ油、大豆油、ヒマシ油、サ
フラワー油等の脂肪油または脂肪酸で変性して得
られる油変性アルキツド樹脂が好適である。之等
の改質剤は通常セルロース誘導体に対し1/2重量
迄の範囲で添加でき、これにより得られる塗膜の
強度の向上及び結着性の向上を計り得る。可塑剤
としてはジオクチルフタレート、ジブチルフタレ
ート等の通常の可塑剤を例示できる。之等はセル
ロース誘導体の1/5重量以下の量で添加でき塗膜
の柔軟性の増加に役立つ。着色剤としては通常の
塗料用染料乃至顔料を、増量剤としては例えばチ
タン白、ゼオライト、炭酸カルシウム等の通常の
無機粉末を有利に利用できる。界面活性剤は得ら
れる溶剤溶液又はその水懸濁液、水分散液等の安
定性を改良するものであり、例えばポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステルを始めとする通
常の各種の乳化剤を例示できる。また必要に応じ
て添加される殺虫剤としては、通常のピレスロイ
ド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤や合成カルバミン
酸系殺虫剤等を例示できる。 本発明組成物を溶剤溶液の形態で塗布使用する
に当つては、常法に従い目的面に刷毛塗り塗布、
スプレー塗布または目的物を浸漬含浸塗布するこ
とができる。被塗布面の材質は特に制限されず、
例えば木材、金属(アルミニウム、ステンレス、
鉄など)、紙、ガラス、コンクリート、モルタル
壁、各種合成樹脂等のいずれであつてもよく、ど
の場合も付着性良好でしかも所期の優れた忌避効
果を長期に亘つて持続発現する乾燥塗膜を形成で
きる。殊に被塗布材として木材を用いる場合上記
乾燥塗膜を形成された木材は、家具部材として有
利に利用でき、これにより製造される家具は、本
発明所期の長期持続忌避効果を発現できるもので
ある。また上記のスプレー塗布に当つては通常の
噴射剤例えばプロパンガス、ブタンガス等の液化
石油ガス、ジメチルエーテル、フルオロカーボン
等を用いて、上記溶剤溶液をエアゾールの形態で
塗布することができ、これによつても本発明所期
の効果を発揮する塗膜を形成できる。 また本発明の組成物は上記のようにこれを溶剤
溶液の形態で直接目的面に塗布することなく、予
め適当なシート状基材に保持させて、該基材に保
持された形態で目的とする箇所に載置する等によ
り利用することもできる。この際用いられるシー
ト状基材としては、例えば紙、布、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル等の合成
樹脂シート、之等合成樹脂と無機質繊維または粉
体との混合シートまたは混紡布、上記合成樹脂と
動植物繊維との混紡布または不織布、アルミニウ
ム、ステンレス、亜鉛等の金属の箔乃至フイルム
及び上記各種シートの積層シートを例示できる。
上記シート状基材への本発明組成物の保持は、各
種の方法により容易に行ない得る。該方法として
は代表的には本発明組成物を溶剤溶液または水分
散液(乳化液)の形態としこれをシート状基材に
塗布する方法、浸漬含浸させる方法または滴下す
る方法等を例示できる。 かくして得られる本発明組成物を保持したシー
ト状基材は、これを目的をする箇所例えば家具内
につり下げたり、引き出し等の内部に敷いたりま
たは適当な接着剤で貼つたりすることにより実用
され、これにより所期の長期持続忌避効果を奏し
得る。 本発明組成物は上記のように各種の衛生害虫例
えば蚊、ノミ、ナンキンムシ、サシバエ、ゴキブ
リ等特にゴキブリに対して極めて優れた忌避効果
を長期に亘り発現できるものであり、その実用的
価値は極めて大きい。 以下本発明実施例を挙げる。尚例中部とあるは
重量部を示す。 実施例 1 下記第1表記載の本発明組成物を調製する。
れた忌避効果を発揮し得る新しい害虫忌避剤組成
物に関する。 従来よりN,N−ジエチル−メタ−トルアミド
(ジエチルトルアミド)を始めとして、昆虫に対
する忌避作用を有する物質は種々知られている
が、之等はわずかに蚊、ノミ、ナンキンムシ、サ
シバエ等の人蓄害虫(吸血害虫)に対する忌避剤
として実用されているにすぎない。 本発明者らはかねてよりゴキブリをはじめとす
る各種衛生害虫の駆除を目的として種々研究を重
ねてきたが、その過程で上記ジエチルトルアミド
を始めとする各種の害虫忌避作用を有する物質に
着目し、これらを適当な溶剤溶液で形態で収納家
具類例えば洋服ダンス、水屋、書棚等の壁面に塗
布した所、之等家具類付近へのゴキブリの這行お
よび之等家具類内でのゴキブリの棲息が顕著に抑
制されることを認めた。この事実の発見に基づい
て本発明者らは、上記害虫忌避物質の利用によれ
ばゴキブリが棲息できる家屋内空間をなくし、ま
た台所等の食餌獲得域へのゴキブリの侵入這行を
も阻止でき、これ故ゴキブリの駆除撲滅が計り得
ると考えた。しかしながら引き続く研究において
公知の昆虫忌避作用を有する物質は、いずれも上
記で確認されたゴキブリ忌避効果が僅か数日乃至
数十日で失なわれるという致命的な欠点を有し、
その実用性は期待できないことを確めた。本発明
者らは更に研究を重ねた結果、偶然にも上記昆虫
忌壁作用を有する物質を所定量のセルロース誘導
体と混合して溶剤溶液形態で塗布し、乾燥塗膜形
態で利用する時には、これが驚くべきことに極め
て長期に亘つて初期の忌壁効果を持続発現するこ
とを見い出した。本発明はこの新しい知見に基づ
いて完成されたものである。 即ち本発明は、セルロース誘導体の一種以上
100重量部と害虫忌避物質の一種以上1〜100重量
部とを含有し溶剤溶液形態を有することを特徴と
する塗膜形成用害虫忌避剤組成物に係る。 本発明の忌避剤組成物は、基本的には適当な溶
剤溶液の形態で忌避効果を要求される場所例えば
前記家具類の壁面や家屋の壁、床等に塗布して使
用され、自然乾燥により形成される乾燥塗膜が極
め卓越した長期持続性のある害虫忌避効果を発現
する。また本発明の忌避剤組成物は、これを適当
なシート状基材に保持させ、該シートを上記家具
類、床等に敷く、貼る等により使用することもで
き、これによつても同様の効果を発現できる。 本発明組成物を構成するセルロース誘導体に
は、ニトロセルロース、アセチルセルロース、ア
セチルブチルセルロース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、アセチルプロピオニルセルロー
ス、ベンジルセルロースおよびヒドロキシプロピ
ルセルロースが包含される。これらのうちニトロ
セルロースとしては窒素含有量が10.7〜12.2重量
%のものが、アセチルブチルセルロースとしては
アセチル基含量6〜31重量%およびブチリル基含
量16〜48重量%のものが、アセチルセルロースと
しては酢化度50〜58%のものが、メチルセルロー
スとしてはメチルセルロースとしてはメトキシル
含有量27.5〜32重量%のものが、またエチルセル
ロースとしてはエトキシル含有量43〜50重量%の
ものが夫々好適に利用される。 また本発明の害虫忌避剤組成物において害虫忌
避物質としては、公知の各種害虫忌避物質をいず
れも使用できる。該物質としては具体的には以下
の化合物を例示できる。 Γ2,3,4,5−ビス(Δ2−ブチレン)−テト
ラヒドロフルフラール(商品名レツパー111:
吉富製薬(株)製、以下レツパー111という) Γジ−ノルマル−プロピル イソシンコメロネー
ト(商品名レツパー333:吉富製薬(株)製、以下
レツパー333という) Γジ−ノルマル−ブチル サクシネート(以下
DNBSという) Γ2−ハイドロキシエチルオクチルサルフアイド
(以下サルフアイドという) Γピリミジン誘導体(5−クロロ−4−アミノ−
2,6−ジメチルピリミジンなど) Γフタル酸エステル類(ジメチルフタレート、ジ
ブチルフタレートなど) Γピペリジン誘導体(1−ヘキサノイル−ピペリ
ジン、1−ペンタノイル−2,6−ジメチル−
ピペリジンなど) Γキサントゲン酸誘導体(O−エチル−S−ター
シヤリ−ブチル−スルフエニル キサントエー
トなど) Γアゼピン誘導体(1−ペンタノイルヘキサハイ
ドロ−1H−アゼピンなど) Γピペコリン誘導体(1−ヘキサノイル 3−ピ
ペコリン、1−ヘキサノイル 2−ピペコリン
など) Γモルフオリン誘導体(4−ヘキサノイル−2,
6−ジメチルモルフオリンなど) Γピロリジン誘導体(1−オクタノイルピロリジ
ンなど) Γキノン類(ナフトキノン、ベンゾキノンなど) Γ二価アルコール(2−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,
3−ヘキサンジオール、ブトキシポリプロピレ
ングライコールなど) Γその他(ポリプロピレングリコールブチルエー
テルなど) 上記のうちで特にレツパー111、レツパー333、
DNBS及びサルフアイドは好適である。之等忌
避物質はその1種を単独で用いることもでき、2
種以上を併用することもできる。また上記忌避物
質は必要に応じて例えばN−(2−エチルヘキシ
ル)−ビシクロ−〔2,2,1〕−5−ヘプテン−
2,3−ジカルボキシイミド(商品名サイネピリ
ン222:吉富製薬(株)製)等の効力増強剤や6−(プ
ロピル−ピペロニル)−ブチル カルビチル エ
ーテル(以下ピペロニル ブトキサイドという)
等の保留剤と併用されてもよい。 本発明の害虫忌壁剤組成物におけるセルロース
誘導体と害虫忌避物質の配合割合は、セルロース
誘導体100重量部に対して害虫忌避物質1〜100重
量部の範囲とするのが好ましい。害虫忌避物質の
配合量があまり少なすぎると所期の忌避効果を発
揮させることに上記組成物の多量を必要とし実用
的でなく、またあまりに多すぎると得られる組成
物を塗布使用するに当り、乾燥性が悪くなり乾燥
塗膜が形成されないことがあり、やはり実用上好
ましくない。 本発明組成物は通常上記セルロース誘導体の溶
剤溶液に害虫忌避物質の所定量を添加混合して調
製される。用いられる溶剤は上記セルロース誘導
体の溶剤溶液を形成できる通常のものでよく、例
えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、ジアセトンアルコール等のケトン
類、メタノール、エタノール等のアルコール類、
エーテル、セロソルブ、酢酸セロソルブ、メチル
セロソルブ、ブチルセロソルブ、酢酸メチルセロ
ソルブ等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、シンナー
およびジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類
等の中から用いるセルロース誘導体の種類に応じ
て適宜に選択される。 また上記の如くして調製される本発明の組成物
には、更に必要に応じて塗膜改質剤、可塑剤、着
色剤、増量剤、界面活性剤および通常の殺虫剤等
を添加することができる。塗膜改質剤としてはア
クリル酸、メタクリル酸またはそれらの誘導体例
えばメチル−、エチル−、イソプロピル−、sec
−ブチル−エステル等を基本単位に含むアクリル
系樹脂や無水フタル酸、無水マレイン酸等の多塩
基酸類と、グリセリン、ペンタエリスリトール、
エチレングリコール、トリメチロールエタン等の
多価アルコール類との縮合により得られるポリエ
ステル形樹脂をアマニ油、大豆油、ヒマシ油、サ
フラワー油等の脂肪油または脂肪酸で変性して得
られる油変性アルキツド樹脂が好適である。之等
の改質剤は通常セルロース誘導体に対し1/2重量
迄の範囲で添加でき、これにより得られる塗膜の
強度の向上及び結着性の向上を計り得る。可塑剤
としてはジオクチルフタレート、ジブチルフタレ
ート等の通常の可塑剤を例示できる。之等はセル
ロース誘導体の1/5重量以下の量で添加でき塗膜
の柔軟性の増加に役立つ。着色剤としては通常の
塗料用染料乃至顔料を、増量剤としては例えばチ
タン白、ゼオライト、炭酸カルシウム等の通常の
無機粉末を有利に利用できる。界面活性剤は得ら
れる溶剤溶液又はその水懸濁液、水分散液等の安
定性を改良するものであり、例えばポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステルを始めとする通
常の各種の乳化剤を例示できる。また必要に応じ
て添加される殺虫剤としては、通常のピレスロイ
ド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤や合成カルバミン
酸系殺虫剤等を例示できる。 本発明組成物を溶剤溶液の形態で塗布使用する
に当つては、常法に従い目的面に刷毛塗り塗布、
スプレー塗布または目的物を浸漬含浸塗布するこ
とができる。被塗布面の材質は特に制限されず、
例えば木材、金属(アルミニウム、ステンレス、
鉄など)、紙、ガラス、コンクリート、モルタル
壁、各種合成樹脂等のいずれであつてもよく、ど
の場合も付着性良好でしかも所期の優れた忌避効
果を長期に亘つて持続発現する乾燥塗膜を形成で
きる。殊に被塗布材として木材を用いる場合上記
乾燥塗膜を形成された木材は、家具部材として有
利に利用でき、これにより製造される家具は、本
発明所期の長期持続忌避効果を発現できるもので
ある。また上記のスプレー塗布に当つては通常の
噴射剤例えばプロパンガス、ブタンガス等の液化
石油ガス、ジメチルエーテル、フルオロカーボン
等を用いて、上記溶剤溶液をエアゾールの形態で
塗布することができ、これによつても本発明所期
の効果を発揮する塗膜を形成できる。 また本発明の組成物は上記のようにこれを溶剤
溶液の形態で直接目的面に塗布することなく、予
め適当なシート状基材に保持させて、該基材に保
持された形態で目的とする箇所に載置する等によ
り利用することもできる。この際用いられるシー
ト状基材としては、例えば紙、布、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル等の合成
樹脂シート、之等合成樹脂と無機質繊維または粉
体との混合シートまたは混紡布、上記合成樹脂と
動植物繊維との混紡布または不織布、アルミニウ
ム、ステンレス、亜鉛等の金属の箔乃至フイルム
及び上記各種シートの積層シートを例示できる。
上記シート状基材への本発明組成物の保持は、各
種の方法により容易に行ない得る。該方法として
は代表的には本発明組成物を溶剤溶液または水分
散液(乳化液)の形態としこれをシート状基材に
塗布する方法、浸漬含浸させる方法または滴下す
る方法等を例示できる。 かくして得られる本発明組成物を保持したシー
ト状基材は、これを目的をする箇所例えば家具内
につり下げたり、引き出し等の内部に敷いたりま
たは適当な接着剤で貼つたりすることにより実用
され、これにより所期の長期持続忌避効果を奏し
得る。 本発明組成物は上記のように各種の衛生害虫例
えば蚊、ノミ、ナンキンムシ、サシバエ、ゴキブ
リ等特にゴキブリに対して極めて優れた忌避効果
を長期に亘り発現できるものであり、その実用的
価値は極めて大きい。 以下本発明実施例を挙げる。尚例中部とあるは
重量部を示す。 実施例 1 下記第1表記載の本発明組成物を調製する。
【表】
【表】
尚第1表中略号は次のことを示す。
NC……ニトロセルロース
CAB……アセチルブチリルセルロース
MC……メチルセルロース
EC……エチルセルロース
AC……アセチルセルロース
CAP……アセチルプロピオニルセルロース
BC……ベンジルセルロース
HPC……ヒドロキシプロピルセルロース
DBP……ジブチルフタレート
DOP……ジオクチルフタレート
MEK……メチルエチルケトン
また第1表中アルキツド樹脂としては無水フタ
ール酸とエチレングリコールの縮合物のヒマシ油
変性物を、アクリル樹脂としてはアクリル酸メチ
ルエステルの重合物(平均重合度約300)を、お
よび界面活性剤としてポリオキシエチレンソルビ
タンモノオレートを夫々使用した。 <長期持続性試験> 上記で得た本発明組成物試料No.1〜30を、夫々
第2表に示すように適当な試験ピースの片面約20
cm2に害虫忌避物質が約3mg/cm2相当となる様に刷
毛塗りして各試験検体を作成し、各検体の経時的
な害虫忌避物質の残存率を測定する。この残存率
は、各検体を四等分してその夫々につき作成初
日、3ケ月後、6ケ月後及び1年後に夫々をアセ
トン洗浄し、残存する害虫忌避物質を抽出後これ
をガスクロマトグラフイーにより定量し、作成初
日の定量値に対する百分率を算出することにより
求めた。結果を第2表に併記する。 尚第2表には比較のため下記各組成の比較試料
を用いて同一試験を行なつた結果をも併記する。
ール酸とエチレングリコールの縮合物のヒマシ油
変性物を、アクリル樹脂としてはアクリル酸メチ
ルエステルの重合物(平均重合度約300)を、お
よび界面活性剤としてポリオキシエチレンソルビ
タンモノオレートを夫々使用した。 <長期持続性試験> 上記で得た本発明組成物試料No.1〜30を、夫々
第2表に示すように適当な試験ピースの片面約20
cm2に害虫忌避物質が約3mg/cm2相当となる様に刷
毛塗りして各試験検体を作成し、各検体の経時的
な害虫忌避物質の残存率を測定する。この残存率
は、各検体を四等分してその夫々につき作成初
日、3ケ月後、6ケ月後及び1年後に夫々をアセ
トン洗浄し、残存する害虫忌避物質を抽出後これ
をガスクロマトグラフイーにより定量し、作成初
日の定量値に対する百分率を算出することにより
求めた。結果を第2表に併記する。 尚第2表には比較のため下記各組成の比較試料
を用いて同一試験を行なつた結果をも併記する。
【表】
【表】
【表】
上記第2表より明らかな通り本発明組成物は、
これを各種の試験ピースに塗布することによつて
いずれも1年後において尚約70%を越える害虫忌
避物質を残存し、優れた持続性を有するのに対
し、比較例の如く害虫忌避物質を単に溶剤溶液の
形態で塗布する時には、3ケ月後には、その残存
率が約20%に低下し(約80%の損失が認められ
る)、6ケ月後では全く残存せず持続効果も発揮
し得ないことが判る。 <害虫忌避効力試験> 実施例で調製した本発明害虫忌避剤組成物につ
き、その忌避効力を調べるための生物試験を行な
つた。即ち入口内寸4cm×30cmのベニヤ板製の箱
(内寸20cm×30cm×4cm)の各内壁5面に上記し
た長期持続性試験と同様の方法にて作成した各供
試試料塗布試験ピース(検体No.1〜6、11、12、
19〜25及び31〜38)を、試料塗布面が表面(内
面)となるように貼り合せ、得られる各試験箱の
夫々を、チヤバネゴキブリ400匹を飼育している
飼育ケース内に一夜(12時間)放置し、チヤバネ
ゴキブリの上記試験箱内への侵入居住数を計数す
る。この居住数より下記基準に従つて各供試料の
害虫忌避効果を判定する。 〇……居住数 0 +…… 〃 1〜4匹 …… 〃 5〜9匹 …… 〃 10匹以上 結果を下記第3表に示す。尚第3表には対照
(ブランク)として何ら試料を塗布しないベニヤ
板を貼り合せて作成した試験箱を用いて同様の試
験を行なつた結果を併記する。
これを各種の試験ピースに塗布することによつて
いずれも1年後において尚約70%を越える害虫忌
避物質を残存し、優れた持続性を有するのに対
し、比較例の如く害虫忌避物質を単に溶剤溶液の
形態で塗布する時には、3ケ月後には、その残存
率が約20%に低下し(約80%の損失が認められ
る)、6ケ月後では全く残存せず持続効果も発揮
し得ないことが判る。 <害虫忌避効力試験> 実施例で調製した本発明害虫忌避剤組成物につ
き、その忌避効力を調べるための生物試験を行な
つた。即ち入口内寸4cm×30cmのベニヤ板製の箱
(内寸20cm×30cm×4cm)の各内壁5面に上記し
た長期持続性試験と同様の方法にて作成した各供
試試料塗布試験ピース(検体No.1〜6、11、12、
19〜25及び31〜38)を、試料塗布面が表面(内
面)となるように貼り合せ、得られる各試験箱の
夫々を、チヤバネゴキブリ400匹を飼育している
飼育ケース内に一夜(12時間)放置し、チヤバネ
ゴキブリの上記試験箱内への侵入居住数を計数す
る。この居住数より下記基準に従つて各供試料の
害虫忌避効果を判定する。 〇……居住数 0 +…… 〃 1〜4匹 …… 〃 5〜9匹 …… 〃 10匹以上 結果を下記第3表に示す。尚第3表には対照
(ブランク)として何ら試料を塗布しないベニヤ
板を貼り合せて作成した試験箱を用いて同様の試
験を行なつた結果を併記する。
【表】
上記第3表より本発明害虫忌避組成物試料の利
用によれば1年以上もの長期に亘つて顕著な忌避
効果が持続されることが明らかである。 実施例 2 実施例1で調製した各試料の夫々150mlと、液
化石油ガス及びジメチルエーテル混合物(50:50
容積比)の150mlとを、エアゾール用耐圧缶(内
容400ml)に充填して、噴射装置に取り付け密封
してエアゾール剤の形態の本発明害虫忌避剤組成
物を得る。 また実施例1で調製した各試料の夫々150mlと、
フレオン−11及びフレオン−12混合物(50:50容
積比)の150mlとを用いて、上記と同様にしてエ
アゾール剤の形態の本発明害虫忌避剤組成物を得
る。 之等のエアゾール剤を用いて前記長期持続性試
験及び害虫忌避効力試験を行なつた所、夫々同等
の結果が得られた。 実施例 3 第4表に示す各種シート状基材(表面積1m2)
を用い、これに実施例1で調製した溶剤溶液の形
態の本発明害虫忌避剤組成物試料を含浸させ乾燥
してシート状基材に保持された形態の本発明害虫
忌避剤組成物を得る。
用によれば1年以上もの長期に亘つて顕著な忌避
効果が持続されることが明らかである。 実施例 2 実施例1で調製した各試料の夫々150mlと、液
化石油ガス及びジメチルエーテル混合物(50:50
容積比)の150mlとを、エアゾール用耐圧缶(内
容400ml)に充填して、噴射装置に取り付け密封
してエアゾール剤の形態の本発明害虫忌避剤組成
物を得る。 また実施例1で調製した各試料の夫々150mlと、
フレオン−11及びフレオン−12混合物(50:50容
積比)の150mlとを用いて、上記と同様にしてエ
アゾール剤の形態の本発明害虫忌避剤組成物を得
る。 之等のエアゾール剤を用いて前記長期持続性試
験及び害虫忌避効力試験を行なつた所、夫々同等
の結果が得られた。 実施例 3 第4表に示す各種シート状基材(表面積1m2)
を用い、これに実施例1で調製した溶剤溶液の形
態の本発明害虫忌避剤組成物試料を含浸させ乾燥
してシート状基材に保持された形態の本発明害虫
忌避剤組成物を得る。
【表】
尚表中不織布は、ポリエチレンと木綿とを3:
1の重量比で混合して作成されたものである。 得られた各シートNo.1〜12は前記長期持続性試
験において用いられる検体に代替できるものであ
り、これを前記忌避効力試験に従い試験箱内に貼
り合せてその忌避効力を判定した所、いずれもシ
ート作成後1ケ年間居住数〇という優れた忌避効
果を発現した。
1の重量比で混合して作成されたものである。 得られた各シートNo.1〜12は前記長期持続性試
験において用いられる検体に代替できるものであ
り、これを前記忌避効力試験に従い試験箱内に貼
り合せてその忌避効力を判定した所、いずれもシ
ート作成後1ケ年間居住数〇という優れた忌避効
果を発現した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 セルロース誘導体の一種以上100重量部と害
虫忌避物質の一種以上1〜100重量部とを含有し
溶剤溶液形態を有することを特徴とする塗膜形成
用害虫忌避剤組成物。 2 セルロース誘導体がニトロセルロース、アセ
チルセルロース、アセチルブチリルセルロース、
メチルセルロース、エチルセルロース、アセチル
プロピオニルセルロース、ベンジルセルロースお
よびヒドロキシプロピルセルロースから選ばれる
特許請求の範囲第1項記載の組成物。 3 害虫忌避物質が2,3,4,5−ビス(Δ2
−ブチレン)−テトラヒドロフルフラール、ジ−
ノルマル−プロピル イソシンコメロネート、ジ
−ノルマル−ブチル サクシネートおよび2−ハ
イドロキシエチルオクチルサルフアイドから選ば
れる特許請求の範囲第1項記載の組成物。 4 エアゾール形態を有する特許請求の範囲第1
項記載の組成物。 5 シート状基材に適用される特許請求の範囲第
1項記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12045179A JPS5643201A (en) | 1979-09-18 | 1979-09-18 | Injurious insect repellent composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12045179A JPS5643201A (en) | 1979-09-18 | 1979-09-18 | Injurious insect repellent composition |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5643201A JPS5643201A (en) | 1981-04-21 |
| JPH0124761B2 true JPH0124761B2 (ja) | 1989-05-15 |
Family
ID=14786508
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12045179A Granted JPS5643201A (en) | 1979-09-18 | 1979-09-18 | Injurious insect repellent composition |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5643201A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4528125A (en) * | 1983-03-03 | 1985-07-09 | The Dow Chemical Company | Sustained release compositions |
| JP2767116B2 (ja) * | 1987-11-11 | 1998-06-18 | クミアイ化学工業株式会社 | 除草及び農園芸用殺虫剤用組成物 |
| JP2014122173A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-03 | Nippon Kenko Kagaku Kenkyu Center:Kk | フィルムを形成する殺虫忌避製剤 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5221056A (en) * | 1975-08-08 | 1977-02-17 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | Light stable polyurethane compositions |
-
1979
- 1979-09-18 JP JP12045179A patent/JPS5643201A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5643201A (en) | 1981-04-21 |
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