JPS646131Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS646131Y2 JPS646131Y2 JP1985057658U JP5765885U JPS646131Y2 JP S646131 Y2 JPS646131 Y2 JP S646131Y2 JP 1985057658 U JP1985057658 U JP 1985057658U JP 5765885 U JP5765885 U JP 5765885U JP S646131 Y2 JPS646131 Y2 JP S646131Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pest repellent
- repellent
- storage furniture
- flat panel
- substance
- Prior art date
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- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
本考案は収納部分を構成する部材の少なくとも
一部にフラツシユパネルを使用してなり、害虫忌
避作用を有する新しい収納家具に関する。 従来より洋服ダンス等の収納家具には、該家具
内に収納される衣服等の防虫対策よりナフタリン
等の昇華性防虫剤を投入することが行われている
が、これらの防虫剤は約3〜4ケ月で効力を失な
うため、この期間毎に新しい防虫剤と取替えねば
防虫効果を持続できない。 本考案者らは兼てより収納家具自体に防虫対策
を施し、防虫剤等の別途投入を不要とした収納家
具を提供することを目的として種々研究を重ねて
きた。その過程において従来より軽量性、高強度
性、優れた寸法安定性等を具備する所から、収納
家具の構成部材として汎用されているフラツシユ
パネル殊にその空間部分に着目し、これに上記防
虫剤を装填する時には、該パネルを用いて上記目
的に合致する家具を収得できると考えた。しかし
ながらこの防虫剤装填パネルは、その表裏面に多
数の小孔を設けなければ、装填された防虫剤から
昇華する防虫性ガスによる所期の防虫効果は充分
に発揮できない反面、かかる小孔を設ける時に
は、防虫性ガスは比較的速やかに揮散し、長期に
亘る持続効果は発現されず、しかもフラツシユパ
ネル内の防虫剤の詰め替えは勿論極めて困難であ
り、また長期持続効果を期待して多量の防虫剤を
充填する時には、フラツシユパネル本来の軽量性
が阻害され、いずれの場合にも満足な長期持続性
のある防虫効果は奏し難いことを認めた。しかる
に本考案者らは引き続く研究において、N,N−
ジエチル−メタ−トルアミド(ジエチルトルアミ
ド)を始めとする一連の害虫忌避作用を有する物
質に着目し、之等を吸油性物質に含浸保持させて
後上記フラツシユパネルの内部空間に装填した
所、ナフタリン等の昇華性防虫剤を装填する場合
とは異なりパネル表裏面に小孔を設けずとも、上
記吸油性物質に含浸保持された害虫忌避物質が、
該吸油性物質よりこれと接触するパネル構成部材
中に移行(浸透)し、液状形態のまま該部材中に
均一に拡散し、パネルの外表面に到達し、該面よ
り大気中に揮散する結果、極めて良好な害虫忌避
効果が長期に亘つて発現されることを見い出し
た。 本考案はこの新しい知見を基礎とし、更に鋭意
研究を重ねた結果完成されたものである。 即ち本考案は、収納部分を構成する部材の少な
くとも一部にフラツシユパネルを使用した収納家
具において、該フラツシユパネルの内部空間に
2,3,4,5−ビス(Δ2−ブチル)−テトラヒ
ドロフルフラール、N,N−ジエチル−メタ−ト
ルアミド、ジ−ノルマル−プロピル イソシンコ
メロネート、ジ−ノルマル−ブチル サクシネー
ト、2−ハイドロキシエチルオクチルサルフアイ
ド及びジメチルフタレートから選ばれた少なくと
も1種の害虫忌避物質を1cm3当り約0.05〜0.5g
の割合で含浸保持された吸油性物質を、前記フラ
ツシユパネル内部空間容積1当りに該害虫忌避
物質が約0.005〜0.5Kg存するように装填し、前記
フラツシユパネルの少なくとも家具内表面を構成
する壁面に前記害虫忌避物質の少なくとも1種を
含有する塗膜を形成したことを特徴とする収納家
具に係る。 本考案の収納家具は、後述する害虫忌避効力試
験から明らかな通り、作成当初から実に数年に亘
つて極めて優れた長期持続性のある忌避効果を具
備するものであり、しかもその忌避作用はゴキブ
リを始めとする各種の衛生害虫例えば蚊、ノミ、
ナンキンムシ、ハエ等並びにイガ、コイガ等の衣
料害虫及びコクヌストモドキ、コクゾウムシ等の
貯殻害虫の他アリ、ナメクジ等にも及ぶ。従つて
本考案の収納家具は、該家具内への之等害虫の侵
入や該家具内での棲息を確実に防止できると共
に、該家具付近への上記害虫の飛来、接近等をも
防止できるものであり、その実用的価値は極めて
大きい。 本考案の収納家具は、収納部分を構成する部材
の少なくとも一部にフラツシユパネルを使用され
ていることが必要である。ここで収納家具として
は例えば洋服ダンス、和ダンス、整理ダンス、衣
裳箱等の箱物家具や流し台、食物収納庫、水屋、
吊り戸棚等の厨房用収納家具、茶ダンス、サイド
ボード、机、本箱等を例示でき、その構成部材と
しては例えば天板、中底板、底板、扉、引き戸、
側板、引き出し、盆等を例示できる。また上記構
成部材の少なくとも一部に用いられるフラツシユ
パネルとしては、通常のもの即ち枠を組み、必要
に応じ芯材を利用し、これに適当な薄板、合板等
を貼り付けたものをいずれも使用し得る。上記パ
ネルの構成材は、害虫忌避物質が浸透可能である
ことを前提として特に制限はなく、通常の各種天
然木材又はその合板を使用できる。好ましい木材
としては例えばイチイ、モミ、トドマツ、エゾマ
ツ、アカマツ、クロマツ、ヒメコマツ、ツガ、ス
ギ、オニグルミ、サワグルミ、ミズメ、マカン
バ、シイノキ、ブナ、ミズナラ、ハルニレ、ケヤ
キ、クス、シナノキ、ハリギリ、アオダモ、シオ
ジ、キリ、ペンシルシダ、ミヤトウ、カリン、ク
イーンチエリー、カツラ、ジヨンコン、カロフイ
ラム、タウン、ジエルトン、アガチス等を例示で
きる。また上記構成材としては、例えば合成木材
と呼ばれるポリスチレン、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、ABS樹脂、塩化ビニル系樹脂、
硬質ポリウレタン等のプラスチツクスの低発泡製
品や板紙、インシユレーシヨンボード等のフアイ
バーボードをも使用することができる。 また本考案において害虫忌避物質は、以下の化
合物群から選択される。 Γ 2,3,4,5−ビス(Δ2−ブチレン)−テ
トラヒドロフルフラール(商品名レツパー
111:吉富製薬(株)製、以下レツパー111という) Γ N,N−ジエチル−メタ−トルアミド(以下
DETという) Γ ジ−ノルマル−プロピル イソシンコメロネ
ート(商品名レツパー333:吉富製薬(株)製、以
下レツパー333という) Γ ジ−ノルマル−ブチル サクシネート(以下
DNBSという) Γ 2−ハイドロキシエチルオクチルサルフアイ
ド(以下サルフアイドという) Γ ジメチルフタレート。之等忌避物質はその1
種を単独に用いることもでき、2種以上を併用
することもできる。また上記忌避物質は必要に
応じて例えばN−(2−エチルヘキシル)−ビシ
クロ−〔2,2,1〕−5−ヘプテン−2,3−
ジカルボキシイミド(商品名サイネピリン
222:吉富製薬(株)製)等の効力増強剤や6−(プ
ロピル−ピペロニル)−ブチルカルビチルエー
テル(以下ピペロニルブトキサイドという)等
の保留剤と併用されてもよい。 本考案において上記害虫忌避物質を含浸保持さ
せる吸油物質は、フラツシユパネル内に装填でき
る限りいかなるものでもよいが、高吸油性、軽量
性等を考慮すれば、例えばハニカムコアー、段ボ
ール、紙、クラフト紙、上質紙等の紙類、木
粉、活性炭、タルク、クレー、ゼオライト、炭酸
カルシウム、パーライト、ケイ酸、ケイソウ土、
カオリン等の粉体、その成型物及びその焼成物、
ポリウレタンフオーム、ポリエチレンフオーム、
フオームラバー、スチロールフオーム、セルロー
ススポンジ、海綿等のフオーム状物、木綿、羊
毛、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリエステル、テトロン、石綿、ガラス等の繊維
や布、並びに上記したフラツシユパネルの構成材
とする木材の小片、オガ屑等を有利に使用でき
る。 上記害虫忌避物質の吸油性物質への含浸保持
は、通常の方法により行ない得る。その代表的な
方法としては例えば害虫忌避物質に、必要に応じ
て適当な希釈剤や蒸散乃至拡散調整剤等を配合
し、常温又は適当に加温後吸油性物質を浸漬し
て、減圧、加圧又は減圧−加圧条件下に上記吸油
性物質を含浸保持させる方法、害虫忌避物質を吸
油性物質に滴下して含浸保持させる方法又は塗布
して含浸保持させる方法等を例示できる。上記に
おいて適当な希釈剤及び調整剤としては例えばメ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類、エチレングリコール、プロピレング
リコール等のグリコール類、酢酸メチル、酢酸エ
チル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類、セロソルブ、酢酸セロソル
ブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、パラフイン系炭
化水素類、シンナー、水等及び通常の界面活性剤
例えばポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル等を夫々例示できる。また上記吸油性物質へ
の害虫忌避物質の含浸保持量は、通常用いる吸油
性物質の飽和含浸量までの適当な量、好ましくは
該飽和含浸量の約半量前後の量とするのがよく、
これは吸油性物質の1cm3当りに害虫忌避物質が、
ほぼ0.05〜0.5g程度含浸保持される場合に相当
する。 本考案の害虫忌避作用を有する収納家具は、上
記の如くして調製される害虫忌避物質保持吸油性
物質をフラツシユパネルの内部空間に装填し且つ
該パネルの少なくとも家具内表面を構成する壁面
に害虫忌避物質を含有する塗膜を形成させたこと
によつて特徴付けられる。 上記害虫忌避物質保持吸油性物質のフラツシユ
パネル内空間への装填は、任意の方法により行な
い得、また装填量も装填すべき吸油性物質への害
虫忌避物質の含浸保持量や、之等各物質の種類及
び所望の忌避効力、その持続性等に応じて任意に
決定できる。上記装填量は通常フラツシユパネル
の内部空間容積1当りに害虫忌避物質が0.005
〜0.5Kg、好ましくは0.01〜0.1Kg程度収容される
量とするのが適当である。 また本考案における上記フラツシユパネル壁面
への害虫忌避物質含有塗膜の形成は、通常の塗料
の塗装方法に従つて行ない得る。該塗装方法とし
ては通常のこて塗り、スプレー、浸漬含浸塗布方
法等を適宜に採用できる。之等方法に適用される
塗膜形成用組成物は、代表的には、上述した害虫
忌避物質を含有させた通常の塗料用ベース樹脂の
溶剤溶液の形態に調製される。ここで用いられる
ベース樹脂は、一般の家庭塗料用樹脂のいずれで
あつてもよく、これには具体的には、セルロース
誘導体例えばニトロセルロース、アセチルセルロ
ース、アセチルブチリルセルロース、メチルセル
ロース、エチルセルロース、アセチルプロピオニ
ルセルロース、ベンジルセルロースおよびヒドロ
キシプロピルセルロース等;ビニル系樹脂例えば
酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合
樹脂、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂等;
アルキツド系樹脂例えばグリセリン又はペンタエ
リスリトール等の多価アルコールとフタル酸等の
多塩基酸との縮合物の油又は脂肪酸変性樹脂等;
アミノアルキツド系樹脂例えばメラミン又は尿素
樹脂とアルキツド樹脂との混合物等;酸硬化型尿
素系樹脂例えばエーテル化度の低い尿素又は尿素
−メラミン共縮合樹脂等;エポキシ系樹脂例えば
エポキシ樹脂溶液とジエチレントリアミン、エチ
レンジアミン等の有機アミン系硬化剤とのブレン
ド、エポキシ樹脂アミンアダクト等;ポリエステ
ル系樹脂例えば分子内に多数の不飽和二重結合を
もつ鎖状アルキツドと過酸化メチルエチルケトン
−ナフテン酸コバルト系又は過酸化ベンゾイル−
ジメチルアニリン系硬化触媒及び促進剤との混合
物等;ウレタン系樹脂例えばヘキサメチレンジイ
ソシアネート等のイソシアネート類とエチレング
リコール、グリセリン等のポリオール類との付加
反応樹脂等;天然樹脂例えばうるし、カルユーを
主成分とするもの等が包含される。之等のうちで
特にセルロース誘導体及びウレタン系樹脂が好適
である。上記塗料用ベース樹脂液は水系であつて
も有機溶剤系であつてもよく、有機溶剤系に調製
する際用いられる溶剤は、各樹脂に応じて通常の
ケトン類、アルコール類、エーテル類、エステル
類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、ハロ
ゲン化炭化水素類、シンナー等より適宜に選択さ
れる。 上記塗膜形成用組成物における害虫忌避物質の
含有量は、特に制限はないが通常ベース樹脂100
重量部に対して1〜100重量部の範囲とするのが
好ましい。害虫忌避物質の配合量があまり少なす
ぎると所期の忌避効果を発揮させるに上記組成物
の多量を必要とし実用的でなく、またあまりに多
ぎると得られる組成物を塗布使用するに当り、乾
燥性が悪くなり乾燥塗膜が形成されないことがあ
る。 また上記塗膜形成用組成物には、更に必要に応
じて塗膜改質剤、可塑剤、着香料、着色料、増量
剤、艶消し剤、殺虫剤、殺菌剤、防黴剤等を添加
することができる。塗膜改質剤としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸またはそれらの誘導体例えば
メチル−、エチル−、イソプロピル−、sec−ブ
チル−エステル等を基本単位に含むアクリル系樹
脂等を例示でき、之等は通常上記ベース樹脂に対
し1/2重量倍迄の範囲で添加され、得られる塗膜
の強度、弾性等の向上及び結着性の向上等を計り
得る。可塑剤としてはジオクチルフタレート、ジ
ブチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、
ヒマシ油、トリクレジルフオスフエート、ジオク
チルアジペート等の通常の可塑剤を例示できる。
之等はベース樹脂の約1/5重量倍以下の量で添加
でき、塗膜の柔軟性の増加に役立つ。着色料とし
ては通常の塗料用染料乃至顔料を、増量剤として
は例えばチタン白、ゼオライト、炭酸カルシウム
等の通常の無機粉末を、艶消し剤としては通常の
塗料用艶消し剤を夫々有利に使用できる。また殺
虫剤としては通常のピレスロイド系殺虫剤、有機
リン系殺虫剤、合成カルバミン酸系殺虫剤等を例
示でき、之等殺虫剤は更にその協力剤例えばピペ
ロニルブトキサイド、スルホキサイド、N−(2
−エチルヘキシル)−5−ノルボルネン−2,3
−ジカルボキシミド等を併用されていてもよい。
殺菌剤としては第4級アンモニウム塩(塩化ベン
ザルコニウム)、パラクロロ−メタ−キシレノー
ル(以下PCMXという)、2−(4−チアゾニト
リル)−ベンズイミダゾール等を、防黴剤として
はα−ブロモ−シンナミツクアルデヒド、N−ジ
メチル−N−フエニル−N′−(フルオロジクロロ
メチルチオ)−スルフアミド等を例示でき、之等
を併用する時には塗布面を衛生的に保ち得ると共
に該面に病原菌や黴が発生するのを防止すること
ができ非常に有利である。更に上記塗膜形成用組
成物をスプレー塗布するに当つては、該組成物を
通常の噴射剤例えばプロパンガス、ブタンガス等
の液化石油ガス、ジメチルエーテル、フルオロカ
ーボン等を用いて、エアゾールの形態で塗布する
ことができ、これによつても本考案所期の付着性
良好でしかも優れた忌避効果を長期に亘つて持続
発現する乾燥塗膜を形成できる。 本考案における上記害虫忌避物質保持塗膜の形
成は、例えばフラツシユパネルの作成に先立ち該
パネルの表裏板とする木材につき行なわれてもよ
く、害虫忌避物質保持吸油性物質を装填して作成
されたパネルにつき行なわれてもよく、更には該
パネルを用いて収納家具を作成後、該パネル壁面
につき行なわれてもよい。いずれの場合にも、上
記塗膜はパネルの少なくとも家具内表面を構成す
る壁面に形成されることが重要である。勿論上記
壁面に形成される限り、その他例えば、パネルの
表裏板に浸漬含浸法を適用する場合の如く、上記
壁面となる部分の裏面(パネルの内部空間に接す
る部分)にも形成されたり、また上記壁面以外の
家具内壁面又は外壁面に形成されていてもよい。 かくして本考案所期の長期に亘つて優れた害虫
忌避効果を持続発現し得る収納家具を収得でき
る。本考案の収納家具は殊り上記の通りその構成
部材とするフラツシユパネルの少なくとも家具内
表面を構成する壁面に、均一に害虫忌避物質保持
塗膜が形成されていることに基づいて、作成直後
より該家具の収納部分においては極めて優れた害
虫忌避効果が発現されると共に、該塗膜に配合さ
れた害虫忌避物質が揮散により又は収納物に付着
することにより減少するに伴つて、フラツシユパ
ネル内部に装填された害虫忌避物質が、吸油性物
質−パネル構成材−塗膜における該害虫忌避物質
の濃度差に応じて、上記減少量を補給する如く逐
次塗膜中に移行し、従つて上記作成直後の極めて
優れた害虫忌避効果が全く低下することなく極め
て長期に亘つて持続するものである。 以下本考案を更に詳しく説明するため、本考案
に用いるフラツシユパネルを作成する参考例及び
これを用いた試験箱における害虫忌避効力試験例
を示す。 参考例 1 まず下記第1表記載の各害虫忌避物質又はこれ
と希釈剤等の添加剤との混合物の所定量を、第1
表記載の各吸油性物質に含浸保持させて、害虫忌
避物質含浸保持吸油性物質試料を作成する。上記
含浸保持は、吸油性物質がハニカムコアー、段ボ
ール、ポリウレタンフオーム、木材小片、紙、
ポリエチレンフオームの場合には常圧含浸法によ
り、粉体の場合には噴霧後混合することにより行
なつた。第1表には用いた吸油性物質のかさ比重
を併記する。
一部にフラツシユパネルを使用してなり、害虫忌
避作用を有する新しい収納家具に関する。 従来より洋服ダンス等の収納家具には、該家具
内に収納される衣服等の防虫対策よりナフタリン
等の昇華性防虫剤を投入することが行われている
が、これらの防虫剤は約3〜4ケ月で効力を失な
うため、この期間毎に新しい防虫剤と取替えねば
防虫効果を持続できない。 本考案者らは兼てより収納家具自体に防虫対策
を施し、防虫剤等の別途投入を不要とした収納家
具を提供することを目的として種々研究を重ねて
きた。その過程において従来より軽量性、高強度
性、優れた寸法安定性等を具備する所から、収納
家具の構成部材として汎用されているフラツシユ
パネル殊にその空間部分に着目し、これに上記防
虫剤を装填する時には、該パネルを用いて上記目
的に合致する家具を収得できると考えた。しかし
ながらこの防虫剤装填パネルは、その表裏面に多
数の小孔を設けなければ、装填された防虫剤から
昇華する防虫性ガスによる所期の防虫効果は充分
に発揮できない反面、かかる小孔を設ける時に
は、防虫性ガスは比較的速やかに揮散し、長期に
亘る持続効果は発現されず、しかもフラツシユパ
ネル内の防虫剤の詰め替えは勿論極めて困難であ
り、また長期持続効果を期待して多量の防虫剤を
充填する時には、フラツシユパネル本来の軽量性
が阻害され、いずれの場合にも満足な長期持続性
のある防虫効果は奏し難いことを認めた。しかる
に本考案者らは引き続く研究において、N,N−
ジエチル−メタ−トルアミド(ジエチルトルアミ
ド)を始めとする一連の害虫忌避作用を有する物
質に着目し、之等を吸油性物質に含浸保持させて
後上記フラツシユパネルの内部空間に装填した
所、ナフタリン等の昇華性防虫剤を装填する場合
とは異なりパネル表裏面に小孔を設けずとも、上
記吸油性物質に含浸保持された害虫忌避物質が、
該吸油性物質よりこれと接触するパネル構成部材
中に移行(浸透)し、液状形態のまま該部材中に
均一に拡散し、パネルの外表面に到達し、該面よ
り大気中に揮散する結果、極めて良好な害虫忌避
効果が長期に亘つて発現されることを見い出し
た。 本考案はこの新しい知見を基礎とし、更に鋭意
研究を重ねた結果完成されたものである。 即ち本考案は、収納部分を構成する部材の少な
くとも一部にフラツシユパネルを使用した収納家
具において、該フラツシユパネルの内部空間に
2,3,4,5−ビス(Δ2−ブチル)−テトラヒ
ドロフルフラール、N,N−ジエチル−メタ−ト
ルアミド、ジ−ノルマル−プロピル イソシンコ
メロネート、ジ−ノルマル−ブチル サクシネー
ト、2−ハイドロキシエチルオクチルサルフアイ
ド及びジメチルフタレートから選ばれた少なくと
も1種の害虫忌避物質を1cm3当り約0.05〜0.5g
の割合で含浸保持された吸油性物質を、前記フラ
ツシユパネル内部空間容積1当りに該害虫忌避
物質が約0.005〜0.5Kg存するように装填し、前記
フラツシユパネルの少なくとも家具内表面を構成
する壁面に前記害虫忌避物質の少なくとも1種を
含有する塗膜を形成したことを特徴とする収納家
具に係る。 本考案の収納家具は、後述する害虫忌避効力試
験から明らかな通り、作成当初から実に数年に亘
つて極めて優れた長期持続性のある忌避効果を具
備するものであり、しかもその忌避作用はゴキブ
リを始めとする各種の衛生害虫例えば蚊、ノミ、
ナンキンムシ、ハエ等並びにイガ、コイガ等の衣
料害虫及びコクヌストモドキ、コクゾウムシ等の
貯殻害虫の他アリ、ナメクジ等にも及ぶ。従つて
本考案の収納家具は、該家具内への之等害虫の侵
入や該家具内での棲息を確実に防止できると共
に、該家具付近への上記害虫の飛来、接近等をも
防止できるものであり、その実用的価値は極めて
大きい。 本考案の収納家具は、収納部分を構成する部材
の少なくとも一部にフラツシユパネルを使用され
ていることが必要である。ここで収納家具として
は例えば洋服ダンス、和ダンス、整理ダンス、衣
裳箱等の箱物家具や流し台、食物収納庫、水屋、
吊り戸棚等の厨房用収納家具、茶ダンス、サイド
ボード、机、本箱等を例示でき、その構成部材と
しては例えば天板、中底板、底板、扉、引き戸、
側板、引き出し、盆等を例示できる。また上記構
成部材の少なくとも一部に用いられるフラツシユ
パネルとしては、通常のもの即ち枠を組み、必要
に応じ芯材を利用し、これに適当な薄板、合板等
を貼り付けたものをいずれも使用し得る。上記パ
ネルの構成材は、害虫忌避物質が浸透可能である
ことを前提として特に制限はなく、通常の各種天
然木材又はその合板を使用できる。好ましい木材
としては例えばイチイ、モミ、トドマツ、エゾマ
ツ、アカマツ、クロマツ、ヒメコマツ、ツガ、ス
ギ、オニグルミ、サワグルミ、ミズメ、マカン
バ、シイノキ、ブナ、ミズナラ、ハルニレ、ケヤ
キ、クス、シナノキ、ハリギリ、アオダモ、シオ
ジ、キリ、ペンシルシダ、ミヤトウ、カリン、ク
イーンチエリー、カツラ、ジヨンコン、カロフイ
ラム、タウン、ジエルトン、アガチス等を例示で
きる。また上記構成材としては、例えば合成木材
と呼ばれるポリスチレン、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、ABS樹脂、塩化ビニル系樹脂、
硬質ポリウレタン等のプラスチツクスの低発泡製
品や板紙、インシユレーシヨンボード等のフアイ
バーボードをも使用することができる。 また本考案において害虫忌避物質は、以下の化
合物群から選択される。 Γ 2,3,4,5−ビス(Δ2−ブチレン)−テ
トラヒドロフルフラール(商品名レツパー
111:吉富製薬(株)製、以下レツパー111という) Γ N,N−ジエチル−メタ−トルアミド(以下
DETという) Γ ジ−ノルマル−プロピル イソシンコメロネ
ート(商品名レツパー333:吉富製薬(株)製、以
下レツパー333という) Γ ジ−ノルマル−ブチル サクシネート(以下
DNBSという) Γ 2−ハイドロキシエチルオクチルサルフアイ
ド(以下サルフアイドという) Γ ジメチルフタレート。之等忌避物質はその1
種を単独に用いることもでき、2種以上を併用
することもできる。また上記忌避物質は必要に
応じて例えばN−(2−エチルヘキシル)−ビシ
クロ−〔2,2,1〕−5−ヘプテン−2,3−
ジカルボキシイミド(商品名サイネピリン
222:吉富製薬(株)製)等の効力増強剤や6−(プ
ロピル−ピペロニル)−ブチルカルビチルエー
テル(以下ピペロニルブトキサイドという)等
の保留剤と併用されてもよい。 本考案において上記害虫忌避物質を含浸保持さ
せる吸油物質は、フラツシユパネル内に装填でき
る限りいかなるものでもよいが、高吸油性、軽量
性等を考慮すれば、例えばハニカムコアー、段ボ
ール、紙、クラフト紙、上質紙等の紙類、木
粉、活性炭、タルク、クレー、ゼオライト、炭酸
カルシウム、パーライト、ケイ酸、ケイソウ土、
カオリン等の粉体、その成型物及びその焼成物、
ポリウレタンフオーム、ポリエチレンフオーム、
フオームラバー、スチロールフオーム、セルロー
ススポンジ、海綿等のフオーム状物、木綿、羊
毛、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリエステル、テトロン、石綿、ガラス等の繊維
や布、並びに上記したフラツシユパネルの構成材
とする木材の小片、オガ屑等を有利に使用でき
る。 上記害虫忌避物質の吸油性物質への含浸保持
は、通常の方法により行ない得る。その代表的な
方法としては例えば害虫忌避物質に、必要に応じ
て適当な希釈剤や蒸散乃至拡散調整剤等を配合
し、常温又は適当に加温後吸油性物質を浸漬し
て、減圧、加圧又は減圧−加圧条件下に上記吸油
性物質を含浸保持させる方法、害虫忌避物質を吸
油性物質に滴下して含浸保持させる方法又は塗布
して含浸保持させる方法等を例示できる。上記に
おいて適当な希釈剤及び調整剤としては例えばメ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類、エチレングリコール、プロピレング
リコール等のグリコール類、酢酸メチル、酢酸エ
チル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類、セロソルブ、酢酸セロソル
ブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、パラフイン系炭
化水素類、シンナー、水等及び通常の界面活性剤
例えばポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル等を夫々例示できる。また上記吸油性物質へ
の害虫忌避物質の含浸保持量は、通常用いる吸油
性物質の飽和含浸量までの適当な量、好ましくは
該飽和含浸量の約半量前後の量とするのがよく、
これは吸油性物質の1cm3当りに害虫忌避物質が、
ほぼ0.05〜0.5g程度含浸保持される場合に相当
する。 本考案の害虫忌避作用を有する収納家具は、上
記の如くして調製される害虫忌避物質保持吸油性
物質をフラツシユパネルの内部空間に装填し且つ
該パネルの少なくとも家具内表面を構成する壁面
に害虫忌避物質を含有する塗膜を形成させたこと
によつて特徴付けられる。 上記害虫忌避物質保持吸油性物質のフラツシユ
パネル内空間への装填は、任意の方法により行な
い得、また装填量も装填すべき吸油性物質への害
虫忌避物質の含浸保持量や、之等各物質の種類及
び所望の忌避効力、その持続性等に応じて任意に
決定できる。上記装填量は通常フラツシユパネル
の内部空間容積1当りに害虫忌避物質が0.005
〜0.5Kg、好ましくは0.01〜0.1Kg程度収容される
量とするのが適当である。 また本考案における上記フラツシユパネル壁面
への害虫忌避物質含有塗膜の形成は、通常の塗料
の塗装方法に従つて行ない得る。該塗装方法とし
ては通常のこて塗り、スプレー、浸漬含浸塗布方
法等を適宜に採用できる。之等方法に適用される
塗膜形成用組成物は、代表的には、上述した害虫
忌避物質を含有させた通常の塗料用ベース樹脂の
溶剤溶液の形態に調製される。ここで用いられる
ベース樹脂は、一般の家庭塗料用樹脂のいずれで
あつてもよく、これには具体的には、セルロース
誘導体例えばニトロセルロース、アセチルセルロ
ース、アセチルブチリルセルロース、メチルセル
ロース、エチルセルロース、アセチルプロピオニ
ルセルロース、ベンジルセルロースおよびヒドロ
キシプロピルセルロース等;ビニル系樹脂例えば
酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合
樹脂、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂等;
アルキツド系樹脂例えばグリセリン又はペンタエ
リスリトール等の多価アルコールとフタル酸等の
多塩基酸との縮合物の油又は脂肪酸変性樹脂等;
アミノアルキツド系樹脂例えばメラミン又は尿素
樹脂とアルキツド樹脂との混合物等;酸硬化型尿
素系樹脂例えばエーテル化度の低い尿素又は尿素
−メラミン共縮合樹脂等;エポキシ系樹脂例えば
エポキシ樹脂溶液とジエチレントリアミン、エチ
レンジアミン等の有機アミン系硬化剤とのブレン
ド、エポキシ樹脂アミンアダクト等;ポリエステ
ル系樹脂例えば分子内に多数の不飽和二重結合を
もつ鎖状アルキツドと過酸化メチルエチルケトン
−ナフテン酸コバルト系又は過酸化ベンゾイル−
ジメチルアニリン系硬化触媒及び促進剤との混合
物等;ウレタン系樹脂例えばヘキサメチレンジイ
ソシアネート等のイソシアネート類とエチレング
リコール、グリセリン等のポリオール類との付加
反応樹脂等;天然樹脂例えばうるし、カルユーを
主成分とするもの等が包含される。之等のうちで
特にセルロース誘導体及びウレタン系樹脂が好適
である。上記塗料用ベース樹脂液は水系であつて
も有機溶剤系であつてもよく、有機溶剤系に調製
する際用いられる溶剤は、各樹脂に応じて通常の
ケトン類、アルコール類、エーテル類、エステル
類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、ハロ
ゲン化炭化水素類、シンナー等より適宜に選択さ
れる。 上記塗膜形成用組成物における害虫忌避物質の
含有量は、特に制限はないが通常ベース樹脂100
重量部に対して1〜100重量部の範囲とするのが
好ましい。害虫忌避物質の配合量があまり少なす
ぎると所期の忌避効果を発揮させるに上記組成物
の多量を必要とし実用的でなく、またあまりに多
ぎると得られる組成物を塗布使用するに当り、乾
燥性が悪くなり乾燥塗膜が形成されないことがあ
る。 また上記塗膜形成用組成物には、更に必要に応
じて塗膜改質剤、可塑剤、着香料、着色料、増量
剤、艶消し剤、殺虫剤、殺菌剤、防黴剤等を添加
することができる。塗膜改質剤としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸またはそれらの誘導体例えば
メチル−、エチル−、イソプロピル−、sec−ブ
チル−エステル等を基本単位に含むアクリル系樹
脂等を例示でき、之等は通常上記ベース樹脂に対
し1/2重量倍迄の範囲で添加され、得られる塗膜
の強度、弾性等の向上及び結着性の向上等を計り
得る。可塑剤としてはジオクチルフタレート、ジ
ブチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、
ヒマシ油、トリクレジルフオスフエート、ジオク
チルアジペート等の通常の可塑剤を例示できる。
之等はベース樹脂の約1/5重量倍以下の量で添加
でき、塗膜の柔軟性の増加に役立つ。着色料とし
ては通常の塗料用染料乃至顔料を、増量剤として
は例えばチタン白、ゼオライト、炭酸カルシウム
等の通常の無機粉末を、艶消し剤としては通常の
塗料用艶消し剤を夫々有利に使用できる。また殺
虫剤としては通常のピレスロイド系殺虫剤、有機
リン系殺虫剤、合成カルバミン酸系殺虫剤等を例
示でき、之等殺虫剤は更にその協力剤例えばピペ
ロニルブトキサイド、スルホキサイド、N−(2
−エチルヘキシル)−5−ノルボルネン−2,3
−ジカルボキシミド等を併用されていてもよい。
殺菌剤としては第4級アンモニウム塩(塩化ベン
ザルコニウム)、パラクロロ−メタ−キシレノー
ル(以下PCMXという)、2−(4−チアゾニト
リル)−ベンズイミダゾール等を、防黴剤として
はα−ブロモ−シンナミツクアルデヒド、N−ジ
メチル−N−フエニル−N′−(フルオロジクロロ
メチルチオ)−スルフアミド等を例示でき、之等
を併用する時には塗布面を衛生的に保ち得ると共
に該面に病原菌や黴が発生するのを防止すること
ができ非常に有利である。更に上記塗膜形成用組
成物をスプレー塗布するに当つては、該組成物を
通常の噴射剤例えばプロパンガス、ブタンガス等
の液化石油ガス、ジメチルエーテル、フルオロカ
ーボン等を用いて、エアゾールの形態で塗布する
ことができ、これによつても本考案所期の付着性
良好でしかも優れた忌避効果を長期に亘つて持続
発現する乾燥塗膜を形成できる。 本考案における上記害虫忌避物質保持塗膜の形
成は、例えばフラツシユパネルの作成に先立ち該
パネルの表裏板とする木材につき行なわれてもよ
く、害虫忌避物質保持吸油性物質を装填して作成
されたパネルにつき行なわれてもよく、更には該
パネルを用いて収納家具を作成後、該パネル壁面
につき行なわれてもよい。いずれの場合にも、上
記塗膜はパネルの少なくとも家具内表面を構成す
る壁面に形成されることが重要である。勿論上記
壁面に形成される限り、その他例えば、パネルの
表裏板に浸漬含浸法を適用する場合の如く、上記
壁面となる部分の裏面(パネルの内部空間に接す
る部分)にも形成されたり、また上記壁面以外の
家具内壁面又は外壁面に形成されていてもよい。 かくして本考案所期の長期に亘つて優れた害虫
忌避効果を持続発現し得る収納家具を収得でき
る。本考案の収納家具は殊り上記の通りその構成
部材とするフラツシユパネルの少なくとも家具内
表面を構成する壁面に、均一に害虫忌避物質保持
塗膜が形成されていることに基づいて、作成直後
より該家具の収納部分においては極めて優れた害
虫忌避効果が発現されると共に、該塗膜に配合さ
れた害虫忌避物質が揮散により又は収納物に付着
することにより減少するに伴つて、フラツシユパ
ネル内部に装填された害虫忌避物質が、吸油性物
質−パネル構成材−塗膜における該害虫忌避物質
の濃度差に応じて、上記減少量を補給する如く逐
次塗膜中に移行し、従つて上記作成直後の極めて
優れた害虫忌避効果が全く低下することなく極め
て長期に亘つて持続するものである。 以下本考案を更に詳しく説明するため、本考案
に用いるフラツシユパネルを作成する参考例及び
これを用いた試験箱における害虫忌避効力試験例
を示す。 参考例 1 まず下記第1表記載の各害虫忌避物質又はこれ
と希釈剤等の添加剤との混合物の所定量を、第1
表記載の各吸油性物質に含浸保持させて、害虫忌
避物質含浸保持吸油性物質試料を作成する。上記
含浸保持は、吸油性物質がハニカムコアー、段ボ
ール、ポリウレタンフオーム、木材小片、紙、
ポリエチレンフオームの場合には常圧含浸法によ
り、粉体の場合には噴霧後混合することにより行
なつた。第1表には用いた吸油性物質のかさ比重
を併記する。
【表】
【表】
次いで上記で作成した各試料No.1〜12の夫々の
所定量を用いて、下記第2表記載の各種構成部材
を用いて作成されたフラツシユパネル(フラツシ
ユ厚内寸2cm厚)を作成する。
所定量を用いて、下記第2表記載の各種構成部材
を用いて作成されたフラツシユパネル(フラツシ
ユ厚内寸2cm厚)を作成する。
【表】
【表】
また別途に下記第3表に示す組成の害虫忌避物
質含有途膜形成用組成物を調製する。
質含有途膜形成用組成物を調製する。
【表】
【表】
尚上記第3表中ベース樹脂又は添加剤における
各樹脂としては次のものを使用した。 NC……ニトロセルロース CAB……アセチルブチリルセルロース アクリル樹脂……アクリル酸メチルエステルの
重合物(平均重合度約300) PVA−PVC……酢酸ビニル−塩化ビニル共重
合物(平均重合度約400) 中油性アルキツド樹脂……油長約60%のもの エポキシ樹脂……平均分子量470、エポキシ当
量225〜280のもの ポリエステル樹脂……メチルエチルケトンパー
オキサイド2部及び6%ナフテン酸コバル
ト0.5部を配合したものである。 メタクリル樹脂……メタクリル酸アルキルエス
テルとメタクリル酸ヒドロキシアルキルエ
ステルとの共重合物(OH価150) ウレタン樹脂……トリメチロールプロパン1モ
ルと2,4−トリレンジイソシアネート3
モルとの反応物 アルキツド樹脂……無水フタール酸とエチレン
グリコールの縮合物のヒマシ油変性物 上記で調製した組成物No.a〜hの夫々を前記で
作成したフラツシユパネルNo.1〜12の夫々の片面
に、下記第4表記載の害虫忌避物質塗布量となる
ように刷毛塗りして塗膜形成フラツシユパネル検
体を得る。
各樹脂としては次のものを使用した。 NC……ニトロセルロース CAB……アセチルブチリルセルロース アクリル樹脂……アクリル酸メチルエステルの
重合物(平均重合度約300) PVA−PVC……酢酸ビニル−塩化ビニル共重
合物(平均重合度約400) 中油性アルキツド樹脂……油長約60%のもの エポキシ樹脂……平均分子量470、エポキシ当
量225〜280のもの ポリエステル樹脂……メチルエチルケトンパー
オキサイド2部及び6%ナフテン酸コバル
ト0.5部を配合したものである。 メタクリル樹脂……メタクリル酸アルキルエス
テルとメタクリル酸ヒドロキシアルキルエ
ステルとの共重合物(OH価150) ウレタン樹脂……トリメチロールプロパン1モ
ルと2,4−トリレンジイソシアネート3
モルとの反応物 アルキツド樹脂……無水フタール酸とエチレン
グリコールの縮合物のヒマシ油変性物 上記で調製した組成物No.a〜hの夫々を前記で
作成したフラツシユパネルNo.1〜12の夫々の片面
に、下記第4表記載の害虫忌避物質塗布量となる
ように刷毛塗りして塗膜形成フラツシユパネル検
体を得る。
【表】
【表】
<害虫忌避効力試験>
かくして得られた各フラツシユパネル検体1〜
12につき以下の害虫忌避効力試験を行なう。即ち
上記各パネルを天板及び底板として用い、他はア
ガチス板を用いて五面体の箱(開口部内寸3×10
cm、内寸15×10×3cm)を作成し、各試験箱を作
成翌日、2週間後、1ケ月後、6ケ月後、1年後
及び3年後にチヤバネゴキブリ400匹を飼育して
いる飼育ケース内に3日間放置し、4日目にチヤ
バネゴキブリの上記試験箱内への侵入居住数の計
数し、この数より下記基準に従つて各供試フラツ
シユパネル検体の害虫忌避効果を判定する。 〇……居住数 0 +…… 〃 1〜4匹 …… 〃 5〜9匹 …… 〃 10匹以上 結果を下記第5表に示す。尚第5表には比較の
ため上記試験と同一の試験を、上記フラツシユパ
ネル検体No.1において、害虫忌避剤含浸保持吸油
性物質に替えて、ナフタリン(昇華性防虫剤)を
収納すると共に箱内に臨む面に多数の小透孔を穿
設したパネルを用いた試験箱(対照No.a)、同上
記フラツシユパネル検体No.1において、同質、同
量の害虫忌避物質を吸油性物質に含浸保持させる
ことなく箱内に臨む面の内面に直接塗布したパネ
ルを用いた試験箱(対照No.b)、及び上記対照No.
bにおいて、害虫忌避剤の塗布に替え、同質、同
量の害虫忌避剤を含有する塗料の塗膜を箱内に臨
む面の外面に形成したパネルを用いた試験箱(対
照No.c)の夫々につき行なつた結果を併記する。
12につき以下の害虫忌避効力試験を行なう。即ち
上記各パネルを天板及び底板として用い、他はア
ガチス板を用いて五面体の箱(開口部内寸3×10
cm、内寸15×10×3cm)を作成し、各試験箱を作
成翌日、2週間後、1ケ月後、6ケ月後、1年後
及び3年後にチヤバネゴキブリ400匹を飼育して
いる飼育ケース内に3日間放置し、4日目にチヤ
バネゴキブリの上記試験箱内への侵入居住数の計
数し、この数より下記基準に従つて各供試フラツ
シユパネル検体の害虫忌避効果を判定する。 〇……居住数 0 +…… 〃 1〜4匹 …… 〃 5〜9匹 …… 〃 10匹以上 結果を下記第5表に示す。尚第5表には比較の
ため上記試験と同一の試験を、上記フラツシユパ
ネル検体No.1において、害虫忌避剤含浸保持吸油
性物質に替えて、ナフタリン(昇華性防虫剤)を
収納すると共に箱内に臨む面に多数の小透孔を穿
設したパネルを用いた試験箱(対照No.a)、同上
記フラツシユパネル検体No.1において、同質、同
量の害虫忌避物質を吸油性物質に含浸保持させる
ことなく箱内に臨む面の内面に直接塗布したパネ
ルを用いた試験箱(対照No.b)、及び上記対照No.
bにおいて、害虫忌避剤の塗布に替え、同質、同
量の害虫忌避剤を含有する塗料の塗膜を箱内に臨
む面の外面に形成したパネルを用いた試験箱(対
照No.c)の夫々につき行なつた結果を併記する。
【表】
上記第5表より本考案に従い害虫忌避物質保持
吸油性物質を装填し且つパネル表面に害虫忌避物
質含有塗膜を形成させたフラツシユパネルを用い
て作成された試験箱によれば、実に作成2年後に
おいても尚作成直後と同様の極めて優れた害虫忌
避効果を発現できることが明らかである。 以下実施例を挙げる。 実施例 1 上記参考例において作成したフラツシユパネル
検体No.1と同様にして作成したフラツシユパネル
を、天板として用い洋服ダンス(幅1172mm、奥行
596mm、高さ1790mm、表面材カリン突板張、内外
表面塗装前記第3表組成物No.hの塗料を60g/m2
となる様塗装後乾燥した)を作成した。得られた
洋服ダンスは、長期に亘つて優れた害虫忌避効果
を持続するものであつた。 実施例 2 上記参考例において作成したフラツシユパネル
No.5と同様にして作成したフラツシユパネルを棚
板及び側板として用い、食器戸棚(幅1230mm、奥
行450mm、高さ1800mm、表面材スギ板、内外表面
塗装、前記第3表組成物No.aの塗料を50g/m2と
なる様、塗装後乾燥した)を作成した。得られた
食器戸棚は、長期にわたつて優れた害虫忌避効果
を持続するものであつた。
吸油性物質を装填し且つパネル表面に害虫忌避物
質含有塗膜を形成させたフラツシユパネルを用い
て作成された試験箱によれば、実に作成2年後に
おいても尚作成直後と同様の極めて優れた害虫忌
避効果を発現できることが明らかである。 以下実施例を挙げる。 実施例 1 上記参考例において作成したフラツシユパネル
検体No.1と同様にして作成したフラツシユパネル
を、天板として用い洋服ダンス(幅1172mm、奥行
596mm、高さ1790mm、表面材カリン突板張、内外
表面塗装前記第3表組成物No.hの塗料を60g/m2
となる様塗装後乾燥した)を作成した。得られた
洋服ダンスは、長期に亘つて優れた害虫忌避効果
を持続するものであつた。 実施例 2 上記参考例において作成したフラツシユパネル
No.5と同様にして作成したフラツシユパネルを棚
板及び側板として用い、食器戸棚(幅1230mm、奥
行450mm、高さ1800mm、表面材スギ板、内外表面
塗装、前記第3表組成物No.aの塗料を50g/m2と
なる様、塗装後乾燥した)を作成した。得られた
食器戸棚は、長期にわたつて優れた害虫忌避効果
を持続するものであつた。
図面は本考案収納家具に用いられるフラツシユ
パネル例の1部にしてその中に害虫忌避物質保持
吸油性物質を装填しパネル壁面に害虫忌避物質含
有塗膜を形成したものの概略断面図である。 1……フラツシユパネル、2……害虫忌避物質
保持吸油性物質、3……害虫忌避物質含有塗膜。
パネル例の1部にしてその中に害虫忌避物質保持
吸油性物質を装填しパネル壁面に害虫忌避物質含
有塗膜を形成したものの概略断面図である。 1……フラツシユパネル、2……害虫忌避物質
保持吸油性物質、3……害虫忌避物質含有塗膜。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 収納部分を構成する部材の少なくとも一部に
フラツシユパネルを使用した収納家具におい
て、該フラツシユパネルの内部空間に2,3,
4,5−ビス(Δ2−ブチル)−テトラヒドロフ
ルフラール、N,N−ジエチル−メタ−トルア
ミド、ジ−ノルマル−プロピル イソシンコメ
ロネート、ジ−ノルマル−ブチル サクシネー
ト、2−ハイドロキシエチルオクチルサルフア
イド及びジメチルフタレートから選ばれた少な
くとも1種の害虫忌避物質を1cm3当り約0.05〜
0.5gの割合で含浸保持された吸油性物質を、
前記フラツシユパネル内部空間容積1当りに
該害虫忌避物質が約0.005〜0.5Kg存するように
装填し、前記フラツシユパネルの少なくとも家
具内表面を構成する壁面に前記害虫忌避物質の
少なくとも1種を含有する塗膜を形成したこと
を特徴とする収納家具。 前記害虫忌避物質を含有する塗膜が、害虫忌
避物質を含有する塗料用樹脂の溶媒溶液を用い
て形成される実用新案登録請求の範囲第1項記
載の収納家具。 前記塗料用樹脂がセルロース誘導体及びウレ
タン樹脂から選択される実用新案登録請求の範
囲第2項記載の収納家具。 前記塗料における前記害虫忌避物質の含有量
は、該塗料のベース樹脂100重量部に対し1〜
100重量部の範囲にある実用新案登録請求の範
囲第2項又は第3項に記載の収納家具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5765885U JPS60185945U (ja) | 1985-04-18 | 1985-04-18 | 収納家具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5765885U JPS60185945U (ja) | 1985-04-18 | 1985-04-18 | 収納家具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60185945U JPS60185945U (ja) | 1985-12-10 |
| JPS646131Y2 true JPS646131Y2 (ja) | 1989-02-16 |
Family
ID=30582392
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5765885U Granted JPS60185945U (ja) | 1985-04-18 | 1985-04-18 | 収納家具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60185945U (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS567891Y2 (ja) * | 1972-07-03 | 1981-02-20 | ||
| JPS52110824A (en) * | 1976-03-16 | 1977-09-17 | Tsumura Juntendo Kk | Insect preventive agent |
| JPS546381U (ja) * | 1977-06-14 | 1979-01-17 |
-
1985
- 1985-04-18 JP JP5765885U patent/JPS60185945U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60185945U (ja) | 1985-12-10 |
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