JPH0128021Y2 - - Google Patents

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JPH0128021Y2
JPH0128021Y2 JP13244885U JP13244885U JPH0128021Y2 JP H0128021 Y2 JPH0128021 Y2 JP H0128021Y2 JP 13244885 U JP13244885 U JP 13244885U JP 13244885 U JP13244885 U JP 13244885U JP H0128021 Y2 JPH0128021 Y2 JP H0128021Y2
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steel foil
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は箔製スリーピース罐に関するもので、
より詳細には、自動販売機での取扱いに耐える形
態保持製を有しながら、焼却による廃棄処理が可
能でしかも、諸強度と軽量性と耐食性とに優れた
鋼箔製スリーピース罐に関する。
(従来の技術及び考案の技術的課題) 一般にスリーピース罐と呼ばれる罐詰用罐で
は、スズメツキ鋼板或いは電解クロム酸処理鋼板
から成る罐用金属素材を筒状に丸めて、両端部を
ハンダ付け、接着剤、或いは溶接等の手段で接合
して継目を形成し、得られる筒状胴部の両端に天
地蓋を巻締したものである。
このスリーピース罐は構造的に強く、自動販売
機等による乱暴な取扱いにも耐えるが、一般に廃
棄処理が困難なことから、鋼板類に代わる他の材
料を使用してスリーピース構造の容器を製造する
ことが種々提案されている。その一つは、紙基
質、アルミ箔及びヒートシール性オレフイン系樹
脂の内外層から成る積層体を用いるものである
が、この積層体は剛性に乏しく、容器の内外の圧
力差により容易に変形する等剛性に乏しく、また
アルミ箔は塩類により容易に腐食され易いことか
ら、鋼板性スリーピース罐の代りに未だ使用され
るに至つていない。他の一つは所謂プラスチツク
罐と呼ばれるものであり、剛性のある筒状プラス
チツク成形体の表面に、アルミ箔と樹脂フイルム
から成る積層フイルムを巻付け熱接着させたもの
であるが、製造工程が複雑で商業的に十分成功す
るに至つていない。
(考案の骨子及び目的) 本考案者等は、鋼箔基体、該基体表面に設けら
れた金属メツキ層或いは更にクロメート層から成
る表面処理層及びこの表面処理層を介して設けら
れた熱可塑性樹脂フイルム層から成る積層体を筒
状胴部の形成に使用すると、種々の特性に関して
十分満足すべき箔製スリーピース罐が得られるこ
とを見出した。
即ち、本考案の目的は自動販売機での取扱いに
耐える形態保持性を有しながら、焼却による廃棄
処理が容易で、しかも諸強度と軽量性と耐食性と
の組合せに優れた鋼箔製スリーピース罐を提供す
るにある。
本考案の目的は鋼箔の腐食や錆の発生が有効に
抑制されたスリーピース罐を提供するにある。
本考案の更に他の目的は、筒状胴部に存在する
カツトエツジの耐食性及び安全性に優れた鋼箔製
スリーピース罐を提供するにある。
(考案の構成) 本考案によれば、両端開口の筒状筒部と該胴部
の両端に密封係合した蓋体とから成るスリーピー
ス罐において、該筒状胴部は、厚みが30乃至
120μmの鋼箔基体と該基体表面に設けられた金
属メツキ層或いは更にクロメート層から成る表面
処理層及び該表面処理層を介して設けられた厚さ
10乃至200μmの熱可塑性樹脂フイルム層から成
る積層体シートで形成されていることを特徴とす
る箔製スリーピース罐が提供される。
(考案の特徴及び作用効果) 本考案に用いる積層体の一例の断面構造を示す
第1図において、積層シート10は厚みが30乃至
120μmの鋼箔1と、その内外表面側に施された
金属メツキ層或いは更にクロメート層から成る表
面処理層2a,2bと該表面処理層2a,2bに
対して必要により接着層3a,3bを介して設け
られた有機樹脂内外面被覆4a,4bとを有して
いる。
本考案において、鋼箔を使用するのは、このも
のがアルミ箔に比して、食塩類を含有する内容物
に対して孔食速度が著しく小さいという理由によ
るものであり、これにより包装材料の耐食性や、
ガスバリヤー性を顕著に向上せしめ得る。また、
鋼箔はアルミニ箔に比して約2.5倍のヤング率を
有し、比較的薄い厚みで十分な強度や形態保持性
を得ることができる。更に、鋼箔はアルミ箔に比
して比較的安価に入手でき、包装材料のコストを
低減させることもできる。
この鉄又は鋼箔は、30乃至120μmの厚み、特
に50乃至100μmの厚みを有することも重要であ
る。厚さが上記範囲未満では、積層体の剛性が不
十分であつて、自動販売機での取扱いに耐える形
態保持性を得ることが困難であり、またピンホー
ル等の欠点のない箔を得ることが困難であり、各
種ガス、水蒸気等に対する十分なバリヤー性を得
ることが困難である。また、上記範囲を越える
と、最終容器が剛直になりすぎて、廃棄処理が困
難となつたり、或いは後述するカツトエツジカバ
ーの点で問題を生じたりする傾向がある。
本考案においては、この鋼箔1に対して、金属
メツキ層或いは更にその上にクロメート層から成
る表面処理層を設けることが、耐腐食性及び有機
樹脂被覆の密着性の点から極めて重要である。有
機樹脂被覆は、内容物と鋼箔との直接的な接触を
防止する上では有効であるとしても、該樹脂被覆
は腐食性の強い内容物中に含まれる有機酸等から
の水素イオンをかなり透過しやすく、また塩類に
含まれるクロライドイオン等のアニオンも若干な
がら透過するという性質を有している。このた
め、有機樹脂被覆と箔との界面では被覆の剥離が
生じ易く、一旦このような剥離が生じると、この
部分では錆の発生、鉄溶出、孔食等の腐食が容易
に進行するようになる。
本考案によれば、鋼箔上に金属メツキ層或いは
更にクロメート層から成る表面処理層を設けるこ
とにより、この金属メツキ層が前述した腐食成分
に対してバリヤー層として作用し、更に有機樹脂
被覆層との密着性を高めるように作用する。この
際金属メツキ層上にクロメート層を設ける場合に
は、有機樹脂被膜との密着性が一層向上する。
金属メツキ層としては、鉄よりも軟質でしかも
鉄に対して防食効果を示す金属、例えばNi,Sn,
Zn,Al等の金属が有利に使用される。これらの
金属から成るメツキ層は、防食効果に優れている
のみならず、鋼箔を切断する際、このメツキ層金
属がカツトエツジ部に流動して、カツトエツジ部
を保護し、カツトエツジ部からの錆の発生を抑制
するという予想外且つ新規な作用効果を示す。こ
のメツキ層を備えた鋼箔のカツトエツジ部にメツ
キ層金属が流動して存在するという事実は、この
カツトエツジ部をX−線マイクロアナライザーで
観察したとき、メツキ層金属が存在することによ
り確認される。
上記金属メツキ層は、一般に硬さがビツカース
硬度Hv500以下、より好ましくはHv400以下の金
属が0.1乃至15g/m2、特に0.2乃至12g/m2被覆
量で存在するのがよい。即ち、硬さが上記範囲を
越える金属では、鋼箔を切断する際メツキ層金属
がカツトエツジ部に流動せず、カツトエツジ部の
錆発生防止効果は得られない。又金属メツキ被覆
量が上記範囲末端では腐食成分の遮断効果乃至は
防食効果が不満足であり、特にカツトエツジの錆
発生防止効果が得られない。また、メツキ層を上
記範囲を越えて設けることは、経済的に不利であ
り、鋼箔を用いることの利点が相殺される。
腐食成分の遮蔽効果に特に優れているのはニツ
ケルメツキ層であり、また入手が容易なメツキ鋼
箔として錫メツキ箔、即ち、ブリキ箔を挙げるこ
とができる。このブリキ箔では、錫の被覆量が比
較的小さい範囲、例えば0.5乃至10g/m2の範囲で
も十分な耐食性と有機被膜の密着性が得られ、こ
の場合、錫層は金属錫層として存在しても良い
が、樹脂密着性の点では、Sn/Fe金属原子比が
2乃至1の範囲内にある錫−鉄合金層に形で存在
することが好ましい。
クロメート層としては、Crとしての被覆量が
1乃至50mg/m2、特に3乃至35mg/m2の範囲内に
ある水和クロム酸化物を主体とするクロム酸化物
層が挙げられる。このクロメート層は、前述した
メツキ層上にそれ自体公知の化成処理及び/又は
化学処理により形成できる。
本考案において、カツトエツジ部での錆の発生
が問題とならない用途、例えば端部をカール加工
したスリーピース罐の場合には、メツキ層が金属
クロム層で、しかもその上にクロメート層を有す
るテイン・フリー・スチール鋼箔であつてもよ
い。この金属クロム層は0.03乃至0.5g/m2、特に
0.05乃至0.3g/m2、の被覆量で存在するのがよ
い。
更に、金属メツキ層は、単一の金属層から成る
場合のみに限られず、種類の異なる複数種の金属
層から成ることもできる。例えば、下地メツキ層
がニツケル等の前述した軟質金属層で、上地メツ
キ層が電解クロム酸処理により形成されたクロム
金属層であつて、その上の更にクロム酸化物層を
有するものであつてよい。
本発明において、上述した表面処理鋼箔の上
に、有機樹脂被覆を設けるが、この場合有機樹脂
被覆層の全体としての厚みが10乃至200μm、特
に20乃至180μm更に好ましくは、30乃至160μm
とすることも加工性及び成形性安全性の点で極め
て重要である。鉄乃至鋼箔ではそのカツトエツジ
が鋭利な刃物となり、これに触れると指等の損傷
を容易に生ずることは既に指摘した通りである
が、本考案によれば前述した厚みの樹脂被覆層を
設けることにより、上述した危険性が完全に解消
され、鋼箔を用いたスリーピース罐の安全性を確
立することが可能となつたものである。即ち、こ
の厚みが上記範囲未満では、カツトエツジによる
危険性を解消することが困難であり、一方上記範
囲を越えると、スリーピース罐への成形性や加工
性が低下するようになる。
本考案のスリーピース罐は、上述した積層体を
使用する点を除けば、それ自体公知の手段でスリ
ーピース罐に成形される。
(考案の好適実施態様) 筒状胴部の構造を説明するための第2図におい
て、前述した積層体10は筒状に丸められて成形
され、その両側端部11a,11bを積層体表面
に存在する熱可塑性樹脂層(第1図4a,4b)
のヒートシール性を利用して熱融着により一体化
して側面継目12を形成させる。この側面継目1
2の内側には、積層体のカツトエツジ13が露出
するが、これを保護するために、例えば継目保護
被覆樹脂層14を熱融着等の手段で設けて継目の
被覆を行う。
第2図に示す具体例では、積層体10の両端部
の重ね合せ接合で継目が形成されているが、第3
−A図に示すように、積層体10の両端部に互い
に係合し合うフツク15a,15bを形成させ、
これらを係合させた後、熱融着させて側面継目を
形成させてもよい。また、第3−B図に示す通
り、積層体10の内面側の両端部11a,11b
を重ね合せ接合し、接合端部16を側方に折曲げ
てカツトエツジの内方に露出されていない継目1
2を形成してもよい。更に、第3−C図に示す通
り、継目12の内側に位置すべき端縁部11aを
接着層ともなるカツトエツジ被覆樹脂層17で予
め被覆した後、両端部の接着を行つてもよい。
スリーピース罐の構造の一例を示す第4図にお
いて、上述した継目を介して形成される筒状胴部
20の両開口端部にフランジ21a,21bを形
成させ、このフランジ部21a,21bに夫々蓋
体22a,22bを施し、蓋体22a,22bの
周縁部とフランジ部21a,21bとの間にヒー
トシールを行つて、最終スリーピース罐とする。
蓋体22a,22bは、筒状胴部20を構成する
積層体と同種の積層体10で構成されていてもよ
いし、またそれ以外の公知の金属箔−樹脂体から
構成されていてもよい。蓋体22a,22bの一
方には、それ自体公知の易開封機構23が設けら
れていてもよい。易開封性蓋の適当な例は、特開
昭59−152161号公報、特開昭59−115241号公報等
に記載されており、前者はスコア破断型また後者
は開口既設型の適当な例である。
第4図に示すフランジ蓋−シール型の他に、第
5−A図に示す通り、筒状胴部20の両開口端に
カール部24a,24bを設け、このカール部2
4a,24bと蓋体22a,22bとの間にヒー
トシールを行つてもよい。また、第5−B図に示
す通り、胴部20の両開口端25a,25bを筒
状の形状とし、この筒状端部25a,25bを周
囲に円周状溝26a,26bを備えた蓋体22
a,22bの溝内に挿入し、ヒートシールによる
密封を行つてもよい。更に、第5−C図に示す通
り、それ自体剛性のある通常の罐蓋を使用し、罐
蓋との間に二重巻締部27a,27bを形成させ
ることによつて密封を行つてもよい。
本考案によれば、筒状胴部20そのものが、通
常のアルミ箔−プラスチツクフイルム積層体から
成るものに比してはるかに高い剛性を有するが、
このものを蓋体とヒートシール或いは巻締するこ
とにより、筒状構造への固定乃至補強が行われ容
器全体として優れた形態保持性と耐変形性とが得
られる。
また、鋼箔であるため、通常の鋼板製の罐に比
して使用後の圧縮変形が容易であり、また焼却に
際しては樹脂層が熱源となつて、鋼箔を酸化鉄に
転化させる廃棄処理が容易に行われる。
鋼箔としては、軟質のもの(ductile)も、硬
質のもの(full hard)も使用される。前着のタ
イプのものは、冷圧延鋼板を焼鈍後、二次冷間圧
延し、必要により、亜鉛メツキ、錫メツキ、ニツ
ケルメツキ、電解クロム酸処理、クロム酸処理の
1種又は2種以上を行うことにより得られる。後
者のタイプのものは、冷圧延鋼板を焼鈍後二次冷
間圧延し、必要により、亜鉛メツキ、錫メツキ、
ニツケルメツキ、電解クロム酸処理、クロム酸処
理等の後処理を行うことにより得られる。金属メ
ツキ層を備えたフルハード型のものはまた、冷圧
延鋼板を焼鈍した後、テンパー処理し、これに金
属メツキを施した後、二次冷間圧延することによ
つても製造される。
軟質鋼箔、硬質鋼箔及び鉄箔の機械的性質の一
例を示すと次の通りである。
抗張力と伸びは、一般的には軟質鋼箔ではそれ
ぞれ30〜50Kg/mm2、15〜35%、硬質鋼箔ではそれ
ぞれ40〜60Kg/mm2、1〜15%の範囲にある。
有機樹脂被覆としては、熱可塑性樹脂或いは熱
硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との組合せが使用さ
れ、これら予め形成されたフイルムの形で、或い
は塗料の形で施すことができる。このような樹脂
の適当な例は、これに限定されないが次の通りで
ある。
(a) ポリオレフイン類;ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリブデン−1、プロピレン−エチレ
ン共重合体、プロピレン−ブデン−1共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、イオン架
橋オレフイン共重合体(アイオノマー)。
(b) ポリアミド類;特に一般式 又は 式中nは3乃至13の数、mは4乃至11の数で
ある。
で表わされる反復単位から成るポリアミド類。
例えば、ポリ−ω−アミノカプロン酸、ポリ
−ω−アミノヘプタン酸、ポリ−ω−アミノカ
プリル酸、ポリ−ω−アミノペラゴイン酸、ポ
リ−ω−アミノデカン酸、ポリ−ω−アミノウ
ンデカン酸、ポリ−ω−アミノドデカン酸、ポ
リ−ω−アミノトリデカン酸、ポリヘキサメチ
レンアジパミド、ポリヘキサメチレンセバカミ
ド、ポリヘキサメチレンドデカミド、ポリヘキ
サメチレントリデカミド、ポリデカメチレンア
ジパミド、ポリデカメチレンセバカミド、ポリ
デカメチレンドデカミド、ポリデカメチレント
リデカミド、ポリドデカメチレンアジパミド、
ポリドデカメチレンセバカミド、ポリドデカメ
チレンドデカミド、ポリドデカメチレントリド
デカミド、ポリトリデカメチレンアジパミド、
ポリトリデカメチレンセバカミド、ポリトリデ
カメチレンドデカミド、ポリトリデカメチレン
トリデカミド、ポリヘキサメチレンアゼラミ
ド、ポリデカメチレンアゼラミド、ポリドデカ
メチレンアゼラミド、ポリトリデカメチレンア
ゼラミド或いはこれらのコポリアミド。
(c) ポリエステル類;特に一般式 或いは 式中R1は炭素数2乃至6のアルキレン基、
R2は炭素数2乃至24のアルキレン基又はアリ
ーレン基である。
で表わされる反復単位から成るポリエステル。
例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート/イソフタレート、ポ
リテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン/テトラメチレンテレフタレート、ポリテト
ラメチレンテレフタレート/イソフタレート、
ポリエチレンテレフタレート/イソフタレー
ト、ポリテトラメチレン/エチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン/テトラメチレンテレフタ
レート/イソフタレート、ポリエチレン/オキ
シベンゾエート、或いはこれらのブレンド物。
(d) ポリカーボネート類;特に一般式 式中R3は炭素数8乃至15の炭化水素基、 で表わされるポリカーボネート。
例えば、ポリ−p−キシレングリコールビス
カーボネート、ポリ−ジオキシジフエニル−メ
タンカーボネート、ポリ−ジオキシジフエニル
エタンカーボネート、ポリ−ジオキシジフエニ
ル2,2−プロパンカーボネート、ポリ−ジオ
キシジフエニル1,1−エタンカーボネート。
(e) ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−ブタジエン共
重合体、塩化ビニル−スチレン−ブタジエン共
重合体等の塩化ビニル樹脂。
(f) 塩化ビニリデン−塩化ビニリデン共重合体、
塩化ビニリデン−ビニルピリジン共重合体等の
塩化ビニリデン樹脂。
(g) 高ニトリル含有量のアクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体、アクリロニトリル−スチレン
共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタ
ジエン共重合体等のハイニトリル樹脂。
(h) ポリスチレン樹脂、スチレン−ブタジエン共
重合体等。
これらの樹脂は、一般にフイルムの形に成形
し、前述した鋼箔に対して熱融着により密着させ
るか、或いは接着剤を用いて貼合せる。広範囲の
熱可塑性樹脂フイルムと鋼箔とに対して優れた接
着剤は、ウレタン系接着剤であり、更にポリオレ
フイン系フイルムに対してはエチレン系不飽和カ
ルボン酸やその無水物でグラフト変性された酸変
性オレフイン樹脂を用いることができ、またポリ
アミドフイルムに対しては低融点コポリアミド
を、ポリエステルフイルムに対しては低融点コポ
リエステルを夫々接着剤として使用することがで
きる。
上述した熱可塑性樹脂フイルムに対する下塗り
層として有機樹脂塗料を用いることもできる。こ
のような塗料としては、熱硬化性及び熱可塑性樹
脂から成る任意の保護塗料;例えばフエノール・
エポキシ塗料、アミノ−エポキシ塗料等の変性エ
ポキシ塗料;例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体部分ケン
化物、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合体、エポキシ変性−、エポキシアミノ変性
−或いはエポキシフエノール変性ビニル塗料等が
使用される。
本考案において、上記樹脂中に、加工性の向上
作用を有し、且つ腐食性成分に際して遮断作用を
有し且つ隠蔽作用を有する金属又は顔料を配合す
ることができる。かかる金属又は顔料としては、
アルミフレーク、酸化錫、チタンホワイト、酸化
亜鉛等を挙げることができる。
本考案を次の例で説明する。
実施例 1 厚さ70μmの圧延鋼箔を電解クロム酸処理浴
(無水クロム酸60g/、硫酸0.2g/、ケイ弗
化ソーダ0.2g/の水溶液)中で陰極電解し、
両面に厚み0.1g/m2の金属クロムと15mg/m2
クロメート層を得た後、ウレタン系接着剤を用
い、容器内面側には10g/m2のチタン白を含有す
る厚さ70μmのポリプロピレンフイルムを、又容
器外面側には、5g/m2のチタン白を含有する厚
さ40μmのポリプロピレンフイルムをラミネート
した。こうして得られた鋼箔ラミネート材からブ
ランクを切り出し、長辺の端縁部の一方に第3−
C図の17のようなカツトエツジ被覆ポリプロピ
レン層で予め被覆した後、両端部の接着を行うこ
とにより、内径52mm、高さ140mmのストレート筒
体を形成した。この筒状胴部の一方の端縁部に、
内層が10g/m2のチタン白を含有する厚さ60μm
のポリプロピレン、中間層が厚さ70μmの胴材と
同じ鋼箔、外層が厚さ5μのエポキシフエノール
系塗料よりなる積層体から成形された第6−A,
6−B図に示すスコア式イージーオープニング機
構を備えた蓋体を嵌合し、嵌合部を高周波誘導加
熱法によつて加熱することによりヒートシールし
た。
次にこのスリーピース罐容器にコーヒーを250
ml充填し、前記蓋体と同様の積層体から成形され
た第7−A,7−B図に示す蓋体を他方の端縁部
に高周波誘導加熱法によりヒートシールした後、
120℃で40分間差圧式熱水レトルトによつて加熱
殺菌処理を行つた。
このコーヒーが充填されたスリーピース罐を50
℃で6ケ月間保存後、スリーピース罐の胴部及び
蓋体の内面状態と外面状態を調べたところ、腐食
は全く認められなかつた。
実施例 2 厚さ70μmの圧延鋼箔に実施例と同様の方法に
より、両面に金属クロムとクロメート層を設けた
後、ウレタン系接着剤を用い、容器内面側には10
g/m2のチタン白を含有する厚さ70μのポリエチ
レンフイルムを、又容器外面側には、印刷が施さ
れた12μの二軸延伸ポリエステルフイルムをラミ
ネートした。こうして得られた鋼箔ラミネート材
からブランクを切り出し、長辺の両端縁部を第3
−B図のように接着することにより内径52mm、高
さ150mmのストレート筒体を形成した。次にこの
筒状胴部の両端縁部を第5−A図24a,24b
のように外側にカールした。
この筒状胴部の一方の端縁部に、内層が厚さ
50μmのポリエチレン、中間層が厚さ100μmの軟
質アルミ箔、外層が厚さ5μのエポキシフエノー
ル系塗料よりなる積層体から成形された第6−
A,6−B図に示すスコア式イージーオープニン
グ機構を備えた蓋体を嵌合し、嵌合部を高周波誘
導加熱法によつて加熱することによりヒートシー
ルした。
次にこのスリーピース罐容器本体を過酸化水素
ガスで殺菌後、予め加熱殺菌されたコーヒーを無
菌下の環境で充填し、過酸化水素ガスで殺菌され
た前記蓋体と同様の積層体から成形された第7−
A,7−B図に示す蓋体を他方の端縁部に高周波
誘導加熱法により無菌下でヒートシールした。
このコーヒーが充填されたスリーピース罐を50
℃で6ケ月間保存後、スリーピース罐の胴部及び
蓋体の内面状態と外面状態を調べたところ、腐食
は全く認められなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に用いる積層体の一例の断面
構造図、第2図は、本考案の一具体例の筒状胴部
の構造を示す斜視図、第3−A図、第3−B図及
び第3−C図は筒状胴部の側面継目部の構造を示
す断面図、第4図は、スリーピース罐の構造を示
す断面図、第5−A図、第5−B図及び第5−C
図は、スリーピース罐の密封方式を示す断面図、
第6−A図及び第6−B図は、スコア式イージー
オープニング機構を備えた蓋体の斜視図及び断面
図、第7−A図及び第7−B図は、蓋体の一具体
例の斜視図及び断面図である。 1……鋼箔、2a,2b……表面処理層、3
a,3b……接着剤層、4a,4b……有機樹脂
被覆層、10……積層体、11a,11b……端
部、12……側面継目、13……積層体のカツト
エツジ、14……継目保護被覆樹脂層、15a,
15b……フツク、16……接合端部、17……
カツトエツジ被覆樹脂層、20……筒状胴部、2
1a,21b……フランジ、22a,22b……
蓋体、23……易開封機構、24a,24b……
カール部、25a,25b……胴状端部、27
a,27b……二重巻締部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 両端開口の筒状胴部と該胴部の両端に密封係合
    した蓋体とから成るスリーピース罐において、 該筒状胴部は、厚みが30乃至120μmの鋼箔基
    体と該基体の両表面に設けられた金属メツキ層或
    いは更にクロメート層から成る表面処理層及び該
    表面処理層を介して設けられた厚さ10乃至200μ
    mの熱可塑性樹脂フイルム層から成る積層体シー
    トで形成されていることを特徴とする箔製スリー
    ピース罐。
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