JPH0129809B2 - - Google Patents
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- JPH0129809B2 JPH0129809B2 JP158487A JP158487A JPH0129809B2 JP H0129809 B2 JPH0129809 B2 JP H0129809B2 JP 158487 A JP158487 A JP 158487A JP 158487 A JP158487 A JP 158487A JP H0129809 B2 JPH0129809 B2 JP H0129809B2
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Description
本発明は、着色のない且つ熱変化のないオレフ
イン−ビニルエステル共重合体ケン化グラフト化
物を製造する方法に関するものであり、詳しくは
ケン化反応及びこれにつづくグラフト反応におい
て生ずる着色及び熱変化をケン化反応後に有機過
酸化物を添加することにより防止する方法であ
る。 一般に、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン
化グラフト化物はエチレン−酢酸ビニル共重合体
に比較して軟化温度及び融点が高く、引張り弾性
率及び硬度も高い。又ガスバリヤー性にも優れて
いる。更に種々の材料に対する密着性も優れてい
る。その他各種溶媒に浸漬した場合の膨潤性が低
く、かつガソリンの透過量も極めて少ないという
優れた特性があり、包装材料、成形物、接着剤、
織物繊維用の熱シール材、ガラス容器被覆材等広
範な分野で使用されている。 しかしこれらの分野で使用されるには樹脂の着
色及び熱変化にともなう品質のバラツキ等は不都
合を生ずる。 従つて、着色のないケン化グラフト化物をつく
るのは必須であり、更にはこれらは熱変化の無い
ことも必須である。 従来、着色しないエチレン−酢酸ビニル共重合
体のケン化方法については数多くの方法が提案さ
れている。 それらを大別すると、次の2つに分けられる。
その1つはケン化反応前に添加剤等を加えるか或
いはケン化反応を格別の条件で行うことにより着
色を防ぐ方法であり、他の1つはケン化反応終了
後、添加剤を加え、ケン化反応によつて生成した
着色物を処理する方法である。 例えば前者の例としては、ケン化反応系におけ
る共重合体濃度を極めて低くする方法(米国特許
2386347号、特公昭44−27902号)があり、更には
ケン化反応系にアセトン等のケトン化合物及びブ
チルアルデヒド等の高級アルデヒドを、使用する
アルコールに対し0.1〜10重量%添加する方法
(特公昭49−17433号)等がある。 しかし、これらは、ケン化反応の生産性が低
く、反応に要するコストが極めて高くなつたり、
更にはケン化反応物を回収する場合に生じる溶媒
の処理が複雑となり、これに要するコストも極め
て高くなり工業的に不利となる。 更に後者の添加剤による後処理によつて着色を
防止する(脱色する)例としては紫外線を照射す
る方法(特公昭51−35505号)や塩素系酸化剤
(特開昭51−68693号)や塩素(特開昭51−49293
号)を添加する方法があるが、コストが高く、又
製造装置が腐食されるといつた問題があり工業的
に不利である。 一方、熱変化の無いエチレン−酢酸ビニル共重
合体のケン化グラフト化物を製造する方法には有
機酸(特公昭46−37664号)や強酸(特公昭46−
28416号)を添加する方法が提案されている。 一般に、ケン化反応を停止させるには任意の所
望の程度に対応する点において触媒消去剤を添加
することによつて実施される。 触媒が例えば、アルカリ金属アルコキシドまた
は水酸化物である場合には、このことは酸性物質
例えば硫酸、塩酸、シユウ酸または酢酸、無水酢
酸等の添加によつて達成される。 しかし酸性物質による停止では熱変化の無いエ
チレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物を得るこ
とができるが、着色に関しては効果はない。 しかも酸性物質による停止は使用量が多くな
り、製造装置の腐食の点より工業的には不利であ
り、一般的には水による停止が提案されている。 ケン化反応を水で停止させた場合、停止反応を
終つた時点でも若干の触媒が残存しており、更に
洗浄、乾燥を終つた最終製品の中にも残存してい
る。 このケン化反応触媒が残存しているとき、ケン
化物を加熱処理すると、溶融時の流動性即ちMI
(メルトインデツクス値)が低下して、成形性、
コーテイング材として使用したときの良好な表面
仕上り、低温接着性等が失われ、所望の品質のも
のが得られなくなる。 特にケン化反応終了後、引き続いてグラフト化
反応を行うべく、溶媒を留去しながら加熱して内
温を上昇させる際に着色し且つMIが低下する。 本発明者らは前記の如きエチレン−酢酸ビニル
共重合体等のオレフイン−ビニルエステル共重合
体のケン化グラフト化にかかわる着色の問題及び
熱変化の問題を工業的にも有利な方法で解決すべ
く鋭意研究を重ねた結果、ケン化反応終了後に有
機過酸化物を作用させることにより、熱変化と同
時に着色をも防止できることを見出し、本発明に
到達した。 本発明によれば、ビニルエステル含量が10〜50
重量%のα−オレフイン−ビニルエステル共重合
体を、炭化水素溶媒、低沸点アルコール及びアル
カリ触媒を含む系中で、常温乃至80℃の温度でケ
ン化し、ケン化反応混合物中に水を添加して残留
触媒を失活させ、この反応混合物にケン化共重合
体当り0.05乃至1.0重量部の有機過酸化物を作用
させ、加熱下有機過酸化物を分解させた後又は分
解させながら、低沸点溶媒を留去し、次いでエチ
レン系不飽和カルボン酸又はその無水物とラジカ
ル開始剤とを反応混合物に添加してグラフト化を
行い、最後に反応混合物からケン化グラフト化共
重合体を沈殿として分離することから成る着色が
防止され、熱変化の無いオレフイン−ビニルエス
テル共重合体ケン化グラフト化物の製造方法が提
供される。 本発明に用いられるα−オレフイン−ビニルエ
ステル共重合体とはα−オレフインの少なくとも
一種とビニルエステルの少なくとも一種の共重合
体である。 α−オレフインとしてはエチレン、プロピレ
ン、ブテン、ペンテン等が例示され、ビニルエス
テルとしてはギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等が例
示される。 本発明の該共重合体中のビニルエステル含量は
本発明が本質的にビニルエステル単位のケン化に
おいて一般的に発生する着色及び熱変化の問題に
かかわるものであるので特に限定されるべきでは
ないが反応によつて得られるポリマーが前記包装
材料、成形容器、接着剤、繊維用熱シール材、ガ
ラス容器被覆材等の用途に供せられるものとして
は10〜50重量%のものが好ましい。 本発明におけるケン化反応は炭化水素溶媒、低
沸点アルコール及びアルカリ触媒より成る系で行
う。もちろんこれらの系に少量の水があつても差
しつかえない。低沸点アルコールとしては、C1
〜C4のアルコール、特にメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、プロパノール、n−ブタ
ノール、イソブタノール等が使用され、アルカリ
触媒としては、アルカリ金属のアルコラート、特
にナトリウム・メチラート、ナトリウム・エチラ
ート、カリウム・メチラート、カリウム・エチラ
ートや、アルカリ金属の水酸化物、特に水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等が使用される。更に
炭化水素溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、オ
クタン、ノナン、デカン、ドデカン、シクロヘキ
サン、シクロヘプタン、シクロノナン、シクロデ
カン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキ
サンの如き炭素数6〜12の脂肪族炭化水素類及び
シクロパラフイン類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、
ジエチルベンゼン、サイメン、ブチルベンゼン等
の炭素数6〜14の芳香族炭化水素類が例示でき
る。 ケン化反応に際してアルカリ触媒は共重合体中
のビニルエステルに対し0.001〜0.5倍当量、特に
0.005〜0.2倍当量の割合で使用でき低沸点アルコ
ールは共重合体中のビニルエステルのケン化しよ
うとする量に対し少なくとも当量である量、好適
には当量よりも過剰である量で使用される。ケン
化反応は、常温乃至80℃の温度、特に30乃至60℃
の温度で10分乃至180分間行うのが望ましく、圧
力は常圧乃至10気圧程度迄の加圧とすることがで
きる。 本発明の重要な特徴は、既に前述した如く、ケ
ン化反応後の生成物、特に100℃よりも高い温度
履歴を受けていないケン化物に有機過酸化物を作
用させることに存する。即ち、ケン化反応後の生
成物を、従来の方法で、精製処理するときには、
このケン化生成物は既に着色しており、或いは更
にMI値が低下する傾向を示す。これに対して、
本発明に従い、ケン化反応後の生成物に有機過酸
化物を作用させると、このような着色傾向が顕著
に抑制されるのである。 ケン化物の溶融時における流動特性を改善する
目的には、有機過酸化物を作用させるケン化物は
100℃よりも高い温度履歴を受けていないことが
特に望ましく、またケン化物の熱安定性に続いて
グラフト反応を行う場合には、このケン化物は
100℃よりも高い温度履歴を受けていないことが
重要である。 本発明に用いられる有機過酸化物としては、過
酸化水素、メチルハイドロパーオキサイド、エチ
ルハイドロパーオキサイド、イソプロピルハイド
ロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキ
サイド、イソブチルハイドロパーオキサイド、n
−ヘキシルハイドロパーオキサイド、p−メチル
ベンジルハイドロパーオキサイド、p−メタンハ
イドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼン
ハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキ
サン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド等のヒドロ過酸化物
類;ジエチルパーオキサイド、メチルイソプロピ
ルパーオキサイド、ジt−ブチルパーオキサイ
ド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5―ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ジイソプロピルベンゼン等の過酸化ジアルキ
ル類;過酢酸、過プロピオン酸、過安息香酸等の
過カルボン酸類;過酸化アセチル、過酸化デカノ
イル、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル、過
酸化p−クロロベンゾイル、過酸化2,4−ジク
ロロベンゾイル、過ジ炭酸ジイソプロピル、過ジ
炭酸ジ−2−エチルヘキシン、アセチルシクロヘ
キサンスルホニルパーオキサイド等の過酸化ジア
シル類;過酢酸t−ブチル、過イソ酪酸t−ブチ
ル、過ビバリン酸t−ブチル、過2−エチルヘキ
サン酸t−ブチル、過安息香酸t−ブチル、t−
ブチル過炭酸エチル、t−ブチル過炭酸イソプロ
ピル、過ジ炭酸ジイソプロピル等の過酸エステル
類;エチルメチルケトンパーオキサイド、シクロ
ヘキサンパーオキサイド、アセチルアセトンパー
オキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等
のアルキリデンパーオキサイド類;及び環状過酸
化物;有機金属過酸化物;有機リン酸過酸化物;
有機イオウ過酸化物等を挙げることができる。 中でもヒドロ過酸化物類、過酸化ジアルキル
類、過カルボン酸類、過酸化ジアシル類、過酸エ
ステル類及びアルキリデンパーオキサイド類が好
ましい。 更に好ましいのは半減期が10時間となるための
温度が40〜120℃であるものである。 これらの過酸化物は単独又は2種以上混合して
使用される。又これらの過酸化物は液体を含浸さ
せたもの、溶媒で希釈したもの、又は液体に分散
させたものであつてもよく、安全の面からもむし
ろその方が好ましい。 有機過酸化物は、一般にケン化物を溶液、乳化
液或いは懸濁液の状態に維持しながら使用させる
ことが望ましい。かくして、ケン化反応終了後、
ケン化反応生成物に先に水を添加し、ケン化反応
終了時点での残存触媒をあらかた失活させ次いで
有機過酸化物を添加する。この態様によれば、有
機過酸化物の使用量も少なくてすみ、また着色防
止効果や熱変化減少効果も大である。水の添加量
はアルカリ触媒に対してモル比で0.2乃至20の範
囲が良好である。また、反応終了後、生成したケ
ン化物をメタノールや水等の非溶媒の添加により
析出させ、これを取出した後、再度溶媒中に溶解
乃至分散させ、この状態で過酸化物を作用させる
こともできる。 有機過酸化物の添加量は、触媒の残存量によつ
ても相違するが、一般的に言つて、ケン化共重合
体当り0.05乃至1.0重量%の範囲が望ましい。 有機過酸化物を添加するときのケン化物の系の
温度は、30乃至100℃、特に40乃至80℃の範囲に
あることが望ましく、過酸化物を添加した後、撹
拌下に60℃以上、好適には80乃至150℃の温度で、
有機過酸化物が完全に分解する迄処理を行うのが
よい。有機過酸化物を分解させた後又は分解させ
ながら低沸点溶媒を留去すする。これらの一連の
処理は、不活性ガスの存在下に行うのが望まし
い。 これらの処理に続いてグラフト化反応を実施す
る。グラフト化反応は主として接着性を改良する
目的で行われる。グラフト化反応はエチレン系不
飽和カルボン酸又はその無水物とラジカル開始剤
を一緒に又は別々に溶媒に溶解して添加しラジカ
ル開始剤の分解下で行われる。 エチレン系不飽和カルボン酸乃至はその無水物
としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水
シトラコン酸等を挙げることができ、これらの酸
単量体は単独で、或いはスチレン、アクリル酸エ
ステル等の他のエチレン系不飽和単量体との組合
せで使用することができる。 ラジカル開始剤としては、前述した有機過酸化
物の他にアゾビスイソブチロニトリル等の他のラ
ジカル開始剤を、所謂触媒量で用いることができ
る。 グラフト化の条件は、それ自体公知のものでよ
く、例えば均一溶液系、均一溶融系或いは不均一
系で行うことができ、反応温度はラジカル開始剤
の分解開始温度以上の温度であれば特に制限はな
い。グラフト率も特に制限はないが、一般に0.1
乃至15重量%の範囲とするのがよい。 この様にケン化反応及び熱変化防止、脱色のた
めの処理、及びグラフト化反応を実施して得られ
た混合物からのポリマーの回収は該混合物を冷却
するか該混合物に低沸点アルコール又は水を添加
して冷却し、微粉末又は細粉末として析出させる
方法、該混合物に加熱下で不活性ガスを導入しつ
つ溶媒を留去するか溶媒の一部が残存している段
階で冷却して粉末化する方法、該混合物に加熱下
で不活性ガスを導入しつつ溶媒の一部を留去し水
又は界面活性剤を含む水を添加して冷却し粉末化
する方法、該混合物に水蒸気を吹き込んで溶媒を
除きポリマーを水性懸濁液とし冷却する方法等の
方法によりポリマーを粉末化し、これを分離、洗
浄、乾燥する事で達成できる。 以下本発明の効果を実施例によつて詳述する
が、これは例示のためのものであつて、本発明の
範囲を制限するものではない。 例 1 20のステンレス反応機に撹拌機、コンデンサ
ー、温度計ならびに窒素導入管を設置した。反応
開始まで、系をN2ガスでフラツシユし、反応機
内を完全にN2ガスで置換した。反応機にキシレ
ン5418部及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニル含量28重量%、MI150g/10min)2520
部を入れ、60〜70℃に加温して均一溶液にした。 内温を60℃に下げ、メタノール262部を加え、
更に内温を45〜50℃に保つた。24%のナトリウム
メトキサイド−メタノール溶液74部を加え、撹拌
下45〜50℃で60分間反応させた後水を17.6部加え
て1時間撹拌させて反応を停止させた。こうして
得られた反応液を2等分して各々を撹拌機、コン
デンサー、温度計、N2導入管のついた10の4
つ口ガラス製フラスコに入れた後、以下の方法で
処理を行つた。 比較例 1 ケン化反応終了後の反応混合物をN2ガス気流
下で内温を徐々に上げ、低沸点溶媒を留去しなが
ら、120℃迄上昇させた。120℃に内温を保つた
後、アクリル酸14部及びBPO(ベンゾイルパーオ
キサイド)3.8部を加え30分間撹拌を行つた後、
内温を60℃に下げメタノール2394部を添加してケ
ン化グラフト化物を沈殿させた。濾過により生成
物を捕集し、4032部のメタノールで洗浄した後、
真空乾燥した。 実施例 1 ケン化反応終了後の反応混合物を40〜60℃に保
ち、BPOを2.5部加え、N2気流下で内温を徐々に
上げ、低沸点溶媒を留去しながら120℃に迄上昇
させた。120℃に内温を保つた後アクリル酸14部
及びBPO1.3部を加え、30分撹拌を行つた後、内
温を60℃に下げ、メタノール2394部を添加して、
ケン化グラフト化物を沈殿させた。濾過により生
成物を捕集し4032部のメタノールで洗浄を行つた
後、真空乾燥させた。 実施例 2 例1に準じて製造したケン化反応液を用いて、
これを実施例1と同様に40〜60℃に保ち、過酸化
ラウロイル2.5部を加えN2気流下に内温を徐々に
上げ、低沸点溶媒を留去しながら120℃まで上昇
させた。120℃に内温を保つた後アクリル酸14部
及びBPO1.3部を加え、30分間撹拌を行つた後、
内温を60℃に下げ、メタノール2394部を添加し
て、ケン化グラフト化物を沈殿させる。濾過によ
り生成物を捕集し4032部のメタノールで洗浄を行
つた後、真空乾燥させた。 上記処理の結果及び生成したエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体のケン化グラフト化物の性質を表1
にまとめる。
イン−ビニルエステル共重合体ケン化グラフト化
物を製造する方法に関するものであり、詳しくは
ケン化反応及びこれにつづくグラフト反応におい
て生ずる着色及び熱変化をケン化反応後に有機過
酸化物を添加することにより防止する方法であ
る。 一般に、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン
化グラフト化物はエチレン−酢酸ビニル共重合体
に比較して軟化温度及び融点が高く、引張り弾性
率及び硬度も高い。又ガスバリヤー性にも優れて
いる。更に種々の材料に対する密着性も優れてい
る。その他各種溶媒に浸漬した場合の膨潤性が低
く、かつガソリンの透過量も極めて少ないという
優れた特性があり、包装材料、成形物、接着剤、
織物繊維用の熱シール材、ガラス容器被覆材等広
範な分野で使用されている。 しかしこれらの分野で使用されるには樹脂の着
色及び熱変化にともなう品質のバラツキ等は不都
合を生ずる。 従つて、着色のないケン化グラフト化物をつく
るのは必須であり、更にはこれらは熱変化の無い
ことも必須である。 従来、着色しないエチレン−酢酸ビニル共重合
体のケン化方法については数多くの方法が提案さ
れている。 それらを大別すると、次の2つに分けられる。
その1つはケン化反応前に添加剤等を加えるか或
いはケン化反応を格別の条件で行うことにより着
色を防ぐ方法であり、他の1つはケン化反応終了
後、添加剤を加え、ケン化反応によつて生成した
着色物を処理する方法である。 例えば前者の例としては、ケン化反応系におけ
る共重合体濃度を極めて低くする方法(米国特許
2386347号、特公昭44−27902号)があり、更には
ケン化反応系にアセトン等のケトン化合物及びブ
チルアルデヒド等の高級アルデヒドを、使用する
アルコールに対し0.1〜10重量%添加する方法
(特公昭49−17433号)等がある。 しかし、これらは、ケン化反応の生産性が低
く、反応に要するコストが極めて高くなつたり、
更にはケン化反応物を回収する場合に生じる溶媒
の処理が複雑となり、これに要するコストも極め
て高くなり工業的に不利となる。 更に後者の添加剤による後処理によつて着色を
防止する(脱色する)例としては紫外線を照射す
る方法(特公昭51−35505号)や塩素系酸化剤
(特開昭51−68693号)や塩素(特開昭51−49293
号)を添加する方法があるが、コストが高く、又
製造装置が腐食されるといつた問題があり工業的
に不利である。 一方、熱変化の無いエチレン−酢酸ビニル共重
合体のケン化グラフト化物を製造する方法には有
機酸(特公昭46−37664号)や強酸(特公昭46−
28416号)を添加する方法が提案されている。 一般に、ケン化反応を停止させるには任意の所
望の程度に対応する点において触媒消去剤を添加
することによつて実施される。 触媒が例えば、アルカリ金属アルコキシドまた
は水酸化物である場合には、このことは酸性物質
例えば硫酸、塩酸、シユウ酸または酢酸、無水酢
酸等の添加によつて達成される。 しかし酸性物質による停止では熱変化の無いエ
チレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物を得るこ
とができるが、着色に関しては効果はない。 しかも酸性物質による停止は使用量が多くな
り、製造装置の腐食の点より工業的には不利であ
り、一般的には水による停止が提案されている。 ケン化反応を水で停止させた場合、停止反応を
終つた時点でも若干の触媒が残存しており、更に
洗浄、乾燥を終つた最終製品の中にも残存してい
る。 このケン化反応触媒が残存しているとき、ケン
化物を加熱処理すると、溶融時の流動性即ちMI
(メルトインデツクス値)が低下して、成形性、
コーテイング材として使用したときの良好な表面
仕上り、低温接着性等が失われ、所望の品質のも
のが得られなくなる。 特にケン化反応終了後、引き続いてグラフト化
反応を行うべく、溶媒を留去しながら加熱して内
温を上昇させる際に着色し且つMIが低下する。 本発明者らは前記の如きエチレン−酢酸ビニル
共重合体等のオレフイン−ビニルエステル共重合
体のケン化グラフト化にかかわる着色の問題及び
熱変化の問題を工業的にも有利な方法で解決すべ
く鋭意研究を重ねた結果、ケン化反応終了後に有
機過酸化物を作用させることにより、熱変化と同
時に着色をも防止できることを見出し、本発明に
到達した。 本発明によれば、ビニルエステル含量が10〜50
重量%のα−オレフイン−ビニルエステル共重合
体を、炭化水素溶媒、低沸点アルコール及びアル
カリ触媒を含む系中で、常温乃至80℃の温度でケ
ン化し、ケン化反応混合物中に水を添加して残留
触媒を失活させ、この反応混合物にケン化共重合
体当り0.05乃至1.0重量部の有機過酸化物を作用
させ、加熱下有機過酸化物を分解させた後又は分
解させながら、低沸点溶媒を留去し、次いでエチ
レン系不飽和カルボン酸又はその無水物とラジカ
ル開始剤とを反応混合物に添加してグラフト化を
行い、最後に反応混合物からケン化グラフト化共
重合体を沈殿として分離することから成る着色が
防止され、熱変化の無いオレフイン−ビニルエス
テル共重合体ケン化グラフト化物の製造方法が提
供される。 本発明に用いられるα−オレフイン−ビニルエ
ステル共重合体とはα−オレフインの少なくとも
一種とビニルエステルの少なくとも一種の共重合
体である。 α−オレフインとしてはエチレン、プロピレ
ン、ブテン、ペンテン等が例示され、ビニルエス
テルとしてはギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等が例
示される。 本発明の該共重合体中のビニルエステル含量は
本発明が本質的にビニルエステル単位のケン化に
おいて一般的に発生する着色及び熱変化の問題に
かかわるものであるので特に限定されるべきでは
ないが反応によつて得られるポリマーが前記包装
材料、成形容器、接着剤、繊維用熱シール材、ガ
ラス容器被覆材等の用途に供せられるものとして
は10〜50重量%のものが好ましい。 本発明におけるケン化反応は炭化水素溶媒、低
沸点アルコール及びアルカリ触媒より成る系で行
う。もちろんこれらの系に少量の水があつても差
しつかえない。低沸点アルコールとしては、C1
〜C4のアルコール、特にメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、プロパノール、n−ブタ
ノール、イソブタノール等が使用され、アルカリ
触媒としては、アルカリ金属のアルコラート、特
にナトリウム・メチラート、ナトリウム・エチラ
ート、カリウム・メチラート、カリウム・エチラ
ートや、アルカリ金属の水酸化物、特に水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等が使用される。更に
炭化水素溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、オ
クタン、ノナン、デカン、ドデカン、シクロヘキ
サン、シクロヘプタン、シクロノナン、シクロデ
カン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキ
サンの如き炭素数6〜12の脂肪族炭化水素類及び
シクロパラフイン類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、
ジエチルベンゼン、サイメン、ブチルベンゼン等
の炭素数6〜14の芳香族炭化水素類が例示でき
る。 ケン化反応に際してアルカリ触媒は共重合体中
のビニルエステルに対し0.001〜0.5倍当量、特に
0.005〜0.2倍当量の割合で使用でき低沸点アルコ
ールは共重合体中のビニルエステルのケン化しよ
うとする量に対し少なくとも当量である量、好適
には当量よりも過剰である量で使用される。ケン
化反応は、常温乃至80℃の温度、特に30乃至60℃
の温度で10分乃至180分間行うのが望ましく、圧
力は常圧乃至10気圧程度迄の加圧とすることがで
きる。 本発明の重要な特徴は、既に前述した如く、ケ
ン化反応後の生成物、特に100℃よりも高い温度
履歴を受けていないケン化物に有機過酸化物を作
用させることに存する。即ち、ケン化反応後の生
成物を、従来の方法で、精製処理するときには、
このケン化生成物は既に着色しており、或いは更
にMI値が低下する傾向を示す。これに対して、
本発明に従い、ケン化反応後の生成物に有機過酸
化物を作用させると、このような着色傾向が顕著
に抑制されるのである。 ケン化物の溶融時における流動特性を改善する
目的には、有機過酸化物を作用させるケン化物は
100℃よりも高い温度履歴を受けていないことが
特に望ましく、またケン化物の熱安定性に続いて
グラフト反応を行う場合には、このケン化物は
100℃よりも高い温度履歴を受けていないことが
重要である。 本発明に用いられる有機過酸化物としては、過
酸化水素、メチルハイドロパーオキサイド、エチ
ルハイドロパーオキサイド、イソプロピルハイド
ロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキ
サイド、イソブチルハイドロパーオキサイド、n
−ヘキシルハイドロパーオキサイド、p−メチル
ベンジルハイドロパーオキサイド、p−メタンハ
イドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼン
ハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキ
サン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド等のヒドロ過酸化物
類;ジエチルパーオキサイド、メチルイソプロピ
ルパーオキサイド、ジt−ブチルパーオキサイ
ド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5―ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ジイソプロピルベンゼン等の過酸化ジアルキ
ル類;過酢酸、過プロピオン酸、過安息香酸等の
過カルボン酸類;過酸化アセチル、過酸化デカノ
イル、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル、過
酸化p−クロロベンゾイル、過酸化2,4−ジク
ロロベンゾイル、過ジ炭酸ジイソプロピル、過ジ
炭酸ジ−2−エチルヘキシン、アセチルシクロヘ
キサンスルホニルパーオキサイド等の過酸化ジア
シル類;過酢酸t−ブチル、過イソ酪酸t−ブチ
ル、過ビバリン酸t−ブチル、過2−エチルヘキ
サン酸t−ブチル、過安息香酸t−ブチル、t−
ブチル過炭酸エチル、t−ブチル過炭酸イソプロ
ピル、過ジ炭酸ジイソプロピル等の過酸エステル
類;エチルメチルケトンパーオキサイド、シクロ
ヘキサンパーオキサイド、アセチルアセトンパー
オキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等
のアルキリデンパーオキサイド類;及び環状過酸
化物;有機金属過酸化物;有機リン酸過酸化物;
有機イオウ過酸化物等を挙げることができる。 中でもヒドロ過酸化物類、過酸化ジアルキル
類、過カルボン酸類、過酸化ジアシル類、過酸エ
ステル類及びアルキリデンパーオキサイド類が好
ましい。 更に好ましいのは半減期が10時間となるための
温度が40〜120℃であるものである。 これらの過酸化物は単独又は2種以上混合して
使用される。又これらの過酸化物は液体を含浸さ
せたもの、溶媒で希釈したもの、又は液体に分散
させたものであつてもよく、安全の面からもむし
ろその方が好ましい。 有機過酸化物は、一般にケン化物を溶液、乳化
液或いは懸濁液の状態に維持しながら使用させる
ことが望ましい。かくして、ケン化反応終了後、
ケン化反応生成物に先に水を添加し、ケン化反応
終了時点での残存触媒をあらかた失活させ次いで
有機過酸化物を添加する。この態様によれば、有
機過酸化物の使用量も少なくてすみ、また着色防
止効果や熱変化減少効果も大である。水の添加量
はアルカリ触媒に対してモル比で0.2乃至20の範
囲が良好である。また、反応終了後、生成したケ
ン化物をメタノールや水等の非溶媒の添加により
析出させ、これを取出した後、再度溶媒中に溶解
乃至分散させ、この状態で過酸化物を作用させる
こともできる。 有機過酸化物の添加量は、触媒の残存量によつ
ても相違するが、一般的に言つて、ケン化共重合
体当り0.05乃至1.0重量%の範囲が望ましい。 有機過酸化物を添加するときのケン化物の系の
温度は、30乃至100℃、特に40乃至80℃の範囲に
あることが望ましく、過酸化物を添加した後、撹
拌下に60℃以上、好適には80乃至150℃の温度で、
有機過酸化物が完全に分解する迄処理を行うのが
よい。有機過酸化物を分解させた後又は分解させ
ながら低沸点溶媒を留去すする。これらの一連の
処理は、不活性ガスの存在下に行うのが望まし
い。 これらの処理に続いてグラフト化反応を実施す
る。グラフト化反応は主として接着性を改良する
目的で行われる。グラフト化反応はエチレン系不
飽和カルボン酸又はその無水物とラジカル開始剤
を一緒に又は別々に溶媒に溶解して添加しラジカ
ル開始剤の分解下で行われる。 エチレン系不飽和カルボン酸乃至はその無水物
としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水
シトラコン酸等を挙げることができ、これらの酸
単量体は単独で、或いはスチレン、アクリル酸エ
ステル等の他のエチレン系不飽和単量体との組合
せで使用することができる。 ラジカル開始剤としては、前述した有機過酸化
物の他にアゾビスイソブチロニトリル等の他のラ
ジカル開始剤を、所謂触媒量で用いることができ
る。 グラフト化の条件は、それ自体公知のものでよ
く、例えば均一溶液系、均一溶融系或いは不均一
系で行うことができ、反応温度はラジカル開始剤
の分解開始温度以上の温度であれば特に制限はな
い。グラフト率も特に制限はないが、一般に0.1
乃至15重量%の範囲とするのがよい。 この様にケン化反応及び熱変化防止、脱色のた
めの処理、及びグラフト化反応を実施して得られ
た混合物からのポリマーの回収は該混合物を冷却
するか該混合物に低沸点アルコール又は水を添加
して冷却し、微粉末又は細粉末として析出させる
方法、該混合物に加熱下で不活性ガスを導入しつ
つ溶媒を留去するか溶媒の一部が残存している段
階で冷却して粉末化する方法、該混合物に加熱下
で不活性ガスを導入しつつ溶媒の一部を留去し水
又は界面活性剤を含む水を添加して冷却し粉末化
する方法、該混合物に水蒸気を吹き込んで溶媒を
除きポリマーを水性懸濁液とし冷却する方法等の
方法によりポリマーを粉末化し、これを分離、洗
浄、乾燥する事で達成できる。 以下本発明の効果を実施例によつて詳述する
が、これは例示のためのものであつて、本発明の
範囲を制限するものではない。 例 1 20のステンレス反応機に撹拌機、コンデンサ
ー、温度計ならびに窒素導入管を設置した。反応
開始まで、系をN2ガスでフラツシユし、反応機
内を完全にN2ガスで置換した。反応機にキシレ
ン5418部及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニル含量28重量%、MI150g/10min)2520
部を入れ、60〜70℃に加温して均一溶液にした。 内温を60℃に下げ、メタノール262部を加え、
更に内温を45〜50℃に保つた。24%のナトリウム
メトキサイド−メタノール溶液74部を加え、撹拌
下45〜50℃で60分間反応させた後水を17.6部加え
て1時間撹拌させて反応を停止させた。こうして
得られた反応液を2等分して各々を撹拌機、コン
デンサー、温度計、N2導入管のついた10の4
つ口ガラス製フラスコに入れた後、以下の方法で
処理を行つた。 比較例 1 ケン化反応終了後の反応混合物をN2ガス気流
下で内温を徐々に上げ、低沸点溶媒を留去しなが
ら、120℃迄上昇させた。120℃に内温を保つた
後、アクリル酸14部及びBPO(ベンゾイルパーオ
キサイド)3.8部を加え30分間撹拌を行つた後、
内温を60℃に下げメタノール2394部を添加してケ
ン化グラフト化物を沈殿させた。濾過により生成
物を捕集し、4032部のメタノールで洗浄した後、
真空乾燥した。 実施例 1 ケン化反応終了後の反応混合物を40〜60℃に保
ち、BPOを2.5部加え、N2気流下で内温を徐々に
上げ、低沸点溶媒を留去しながら120℃に迄上昇
させた。120℃に内温を保つた後アクリル酸14部
及びBPO1.3部を加え、30分撹拌を行つた後、内
温を60℃に下げ、メタノール2394部を添加して、
ケン化グラフト化物を沈殿させた。濾過により生
成物を捕集し4032部のメタノールで洗浄を行つた
後、真空乾燥させた。 実施例 2 例1に準じて製造したケン化反応液を用いて、
これを実施例1と同様に40〜60℃に保ち、過酸化
ラウロイル2.5部を加えN2気流下に内温を徐々に
上げ、低沸点溶媒を留去しながら120℃まで上昇
させた。120℃に内温を保つた後アクリル酸14部
及びBPO1.3部を加え、30分間撹拌を行つた後、
内温を60℃に下げ、メタノール2394部を添加し
て、ケン化グラフト化物を沈殿させる。濾過によ
り生成物を捕集し4032部のメタノールで洗浄を行
つた後、真空乾燥させた。 上記処理の結果及び生成したエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体のケン化グラフト化物の性質を表1
にまとめる。
【表】
表1より、比較例1の場合120℃の昇温中の熱
処理によつて明らかにMIが低くなつていること
がわかる。
処理によつて明らかにMIが低くなつていること
がわかる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ビニルエステル含量が10〜50重量%のα−オ
レフイン−ビニルエステル共重合体を、炭化水素
溶媒、低沸点アルコール及びアルカリ触媒を含む
系中で、常温乃至80℃の温度でケン化し、ケン化
反応混合物中に水を添加して残留触媒を失活さ
せ、この反応混合物にケン化共重合体当り0.05乃
至1.0重量部の有機過酸化物を作用させ、加熱下
有機過酸化物を分解させた後又は分解させなが
ら、低沸点溶媒を留去し、次いでエチレン系不飽
和カルボン酸又はその無水物とラジカル開始剤と
を反応混合物に添加してグラフト化を行い、最後
に反応混合物からケン化グラフト化共重合体を沈
殿として分離することから成る着色が防止され、
熱変化のないオレフイン−ビニルエステル共重合
体ケン化グラフト化物の製造方法。 2 α−オレフイン−ビニルエステル共重合体が
エチレン−酢酸ビニル共重合体である特許請求の
範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP158487A JPS63270714A (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | オレフイン−ビニルエステル共重合体ケン化グラフト化物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP158487A JPS63270714A (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | オレフイン−ビニルエステル共重合体ケン化グラフト化物の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16018978A Division JPS5589304A (en) | 1978-12-27 | 1978-12-27 | Preparation of saponified olefin vinyl ester copolymer or its grafted product |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63270714A JPS63270714A (ja) | 1988-11-08 |
| JPH0129809B2 true JPH0129809B2 (ja) | 1989-06-14 |
Family
ID=11505566
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP158487A Granted JPS63270714A (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | オレフイン−ビニルエステル共重合体ケン化グラフト化物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63270714A (ja) |
-
1987
- 1987-01-09 JP JP158487A patent/JPS63270714A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63270714A (ja) | 1988-11-08 |
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