JPH0133228B2 - - Google Patents
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- JPH0133228B2 JPH0133228B2 JP56056440A JP5644081A JPH0133228B2 JP H0133228 B2 JPH0133228 B2 JP H0133228B2 JP 56056440 A JP56056440 A JP 56056440A JP 5644081 A JP5644081 A JP 5644081A JP H0133228 B2 JPH0133228 B2 JP H0133228B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- pyrodiene
- membrane
- hollow fiber
- separation membrane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D71/00—Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
- B01D71/06—Organic material
- B01D71/26—Polyalkenes
- B01D71/261—Polyethylene
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
この発明は主として医薬用、医療用に使用され
るパイロジエンを含有しない超純水を得るための
精密過法に関する。 本発明で述べるパイロジエンとは発熱性物質の
総称であり、このパイロジエンは生存微生物例え
ば細菌、カビ、酵母などの代謝産物または死んだ
微生物そのもので注射の際に生体に対して発熱反
応を引き起す物質と定義されるものを指す。パイ
ロジエンは微生物の繁殖が許されている所ではど
こにでも存在し、微生物の種類に関係なく類似の
性質を有し、化学的には耐熱性の窒素とリンを含
有する高分子性複合糖脂質と言われ水溶性で大き
さは1〜5mμと考えられている。 そして0.01μg/Kgの微量で生体に発熱反応を
起すと言われ、例えばパイロジエンが混合した血
液、輸液、薬品及びその他の注射の場合も生体に
発熱やシヨツク等の副作用を及ぼす。したがつて
特に医薬用、医療用分野において使用される水は
無菌水であり且ついわゆるパイロジエンフリー水
であることが必要である。 しかしながら、このパイロジエンは通常の滅菌
法、例えば高圧下における水蒸気滅菌法あるいは
細菌過法では破壊あるいは除去が不可能であ
る。したがつてパイロジエンフリー水を得るには
かなり高度な水処理技術が必要とされている。パ
イロジエンフリー水を得る方法としては従来から
用いられている蒸溜法や比較的最近検討が行なわ
れている限外過法、逆浸透法などがあるが、こ
れ等の方法はいずれも大規模な設備を必要とし、
また運転コストも高いと言う欠点を有し、大容量
のパイロジエンフリー水を得るには必ずしも適し
た方法とは言い難いのが現状である。さらに従来
の限外過膜の微細孔構造は球状に近く、このよ
うな構造を有する膜を用いて数十Åといわれるパ
イロジエンを除去するためには膜の孔径を著しく
小さいものとせなばならず、必然的に透水量も低
下し、生産性の悪いものである。大容量のパイロ
ジエンフリー水を必要とする分野は注射薬を始め
とする医薬品製造分野の他、医療分野としても例
えば注射器、手術器具等の洗浄用水、手術前手洗
い用水、手術中の患者の臓器や創傷部の洗浄用水
等がある。特にこれ等の洗浄用水は使用量が極め
て大容量であるために低コストのパイロジエンフ
リー水であることが望ましく低コストのパイロジ
エンフリー水を製造することの重要性が認識され
つつあるのが現状である。この様な現状から本発
明者等は合理的なパイロジエンフリー水の製造法
について種々検討した結果本発明に到達した。す
なわち本発明は、繊維長方向に配列したミクロフ
イブリルと該ミクロフイブリルに対してほぼ直角
に連結した結節部より形成される多数の短冊状微
細孔が中空糸内壁面より外壁面へ相互につながつ
た積層構造を有する分離膜をパイロジエン分離膜
として用いることを特徴とする水中のパイロジエ
ン除去方法である。 本発明の特徴は上記のごとく特殊な構造を有す
る膜を用いることによつて膜の細孔の平均孔径が
過されるパイロジエンの大きさよりも数倍から
数十倍大きいにもかかわらず有効に別されるこ
とにある。このような特殊な微細構造を有する分
離膜はポリオレフイン、ポリエステル、ナイロ
ン、ポリオキシメチレン等の結晶性高分子を溶融
押出し延伸することによつて形成することが出来
るが、特にポリオレフイン系重合体が微細孔形成
性の面から望ましい。また膜の形態としては平
膜、チユーブ膜等いずれでも良いが単位容積あた
りの膜面積が大きくとれる中空糸状の膜が好まし
い。 このような特殊な微細構造を有する多孔質中空
糸は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の
重合体を中空糸製造用の専用ノズルを用いて溶融
紡糸して得られた高配向結晶性未延伸中空糸を冷
延伸した後、加熱延伸する主工程において、各工
程条件を限定管理することによつて製造される。
このようにして得られた分離膜は湿式方式や乾式
方式で製造されたセルロースアセテートやポリア
クリロニトリル等の他の分離膜とは著しく異つた
前述の如き特殊な微細構造を有し、この特殊な微
細構造が水中のパイロジエン除去に大きく寄与す
るものと考えられる。 次に本発明において用いられる分離膜の特殊微
細構造を図面にしたがつて更に詳細に説明する。
第1図は本発明の実施例1で得られたポリエチレ
ン多孔質中空糸の電子顕微鏡写真である(中空糸
外表面倍率10000)。第2図は第1図の写真をよく
わかり易くするために描いた短冊状微細孔の積層
構造の一平面の模式図であり、1はミクロフイブ
リル、2は1のミクロフイブリルに対してほぼ直
角に連結した結節部、3は短冊状微細孔であり、
ミクロフイブリルと結節部により構成された短冊
状の微細孔3は各結節部を介して積層構造をとつ
ている。また微細孔の積層構造は結節部を介して
一平面内に繊維長方向に積層すると同時にこの様
な構造を有する平面が中空繊維の壁膜の厚み方向
に積み重なつていることを意味する。このような
微細孔構造を有する分離膜は水銀ポロシメーター
で測定した微細孔孔径が後述の通り大きいにもか
かわらず直径が1〜5mμと考えられている極微
小なパイロジエンが別除去されることは本発明
者等も当初予想しなかつた驚くべき事実であり、
また現時点においてもパイロジエン除去機構が必
ずしも完全に解明出来ているとは言い難いが、第
2図に示した如きミクロフイブリルと結節部より
構成された短冊状の微細孔が中空繊維の壁膜の厚
さ方向に積み重なつた構造であることがパイロジ
エン除去に大きく寄与しているものと推定され
る。この推定は後述する通り壁膜の厚さ(T)を
大きくすれば微細孔径()を大きくしても、パ
イロジエンが除去出来る傾向にあることによつて
も説明される。 一方パイロジエンが除去される限り、微細孔の
孔径は大きい程、また分離膜の空孔率が大きい程
透水速度は大きくなり好ましい。 本発明者等の検討によれば、多孔質中空糸の平
均孔径および空孔率を水銀ポロシメーターで測定
した結果、前述したような短冊状微細孔を有する
中空糸の場合、パイロジエンが別されるため最
大孔径は中空糸膜の膜厚T(μ)によつて変化す
ることが解つた。即ち膜厚Tを大きくすれば平均
孔径が大きくてもパイロジエンは別され液に
は含まれない。これは膜厚が大きいと膜の平均孔
径が大きくてもパイロジエンが膜中のミクロフイ
ブリルに引つかかり膜を透過出来ないものと考え
られる。 多孔質中空糸の場合、この膜厚と孔径の関係は
D=0.002×T+0.3で表わされ、さらに透水速度
の面から下限値として0.03μ以上が有効であるこ
とが解つた。即ち微細孔の孔径として0.03μ以上、
(0.002×T+0.3)μ以下の中空糸を用いること
により大きな透水速度を保ちながらパイロジエン
が完全に除去された水が得られることが判明し
た。さらに中空糸の膜厚としては10〜100μ、好
ましくは20〜80μの範囲、空孔率として20〜
90Vol%好ましくは40〜80Vol%の範囲が、透水
速度および膜の物理的な強度の面から好ましい。 次に本発明における水中のパイロジエン除去方
法について更に具体的に説明する。第3図は本発
明の実施例を示す概略断面図であり、多孔質中空
糸がハウジング内に収納されてなるカートリツジ
形式のフイルターであることを示す。4は多孔質
中空糸の多孔質壁膜部を示し、5は該多孔質中空
糸を集束固定した樹脂を示し、6は該多孔質中空
糸の中空開口部を示し、7はハウジングを示す。
8は被処理水の入口、9は過水の出口を示し、
矢印は水の流れを示す。すなわち、例えば第3図
の如くU字状に曲げられた該多孔質中空糸の多孔
質壁膜部4を被処理水との接触膜、すなわちパイ
ロジエン分離膜として用い、過されたパイロジ
エンフリー水は該多孔質中空糸の中空開口部6を
経てハウジング7の出口部分9から流出する形式
とすることによつてパイロジエンフリー水を得る
ことが出来るのである。また本発明のパイロジエ
ン分離膜としてポリオレフイン系多孔質中空糸を
用いる場合、該中空糸は非常に柔軟であるため自
由に屈曲又は湾曲せしめた状態でハウジング内に
収納せしめることも可能でありハウジング内容積
に対する実質的な分離膜面積比を著しく増大せし
めることが可能である。 また該分離膜は長時間使用後も透液量の低下率
が小さいと言う特徴を有するが、透液量が低下し
た時点においては分離膜を一旦取りはずしエタノ
ール等で洗滌するか又は中空開口部6から圧搾空
気あるいは液体を逆送入して洗滌することにより
再使用も可能である。 以上説明した通り本発明は井戸水や水道水等の
中に含まれるパイロジエンを効率良く除去出来る
方法であり、また従来の方法に比較して設備費や
運転コストの面でも優れ、特に低コストで且つ大
容量のパイロジエンフリー水を得る方法として、
その実用的価値は極めて高いものと考えられる。 次に本発明を実施例によつて更に詳細に説明す
る。 なお本実施例で用いるパイロジエンの検出法は
Limulus lysate test(カブトガニ血球溶解ゲル化
試験)にしたがつた。検出試薬は帝国臓器製薬
KK製のプレゲル試薬(商品名)を用いた。検出
原理はカブトガニの血リンパ液中の血球が極微量
のパイロジエンと反応し、ゲル化することを利用
したものである。プレゲルは凍結乾燥された上記
の血球成分がアンプル中に密封された試薬であ
り、このアンプル中に検液を添加し37℃で1時間
孵卵器中で培養した後、5分間室温に保ちアンプ
ルを45゜に傾けてゲル化の程度を判定する方法に
したがつた。判定基準は次の通りである。 (++):固いゲルを形成しアンプルを傾けても
ゲルの形が崩れない。 (+):ゲルを形成しているがアンプルを傾ける
と塊りのまま動く。 (±):粗い顆粒状ゲルの形成および粘度の著し
い増大。 (−):液状のままで変化なし。 なお本法によるパイロジエンの検出限界は
10-3μg/mlである。 実施例 1 第1図及び第2図に示す如き微細構造を有しカ
ルロエルバ社製水銀ポロシメーター221型を用い
て測定した微細孔の平均孔径が0.23μ、空孔率が
60Vol%、膜厚60μ、中空糸の内径280μのポリエ
チレンからなる多孔質中空糸を用いた。この中空
糸を第3図の如くU字状に束ね、中空開口部を閉
塞させない状態に保ち先端部をポリウレタン樹脂
を用いて集束固定化してなるカートリツジ式フイ
ルターをパイロジエン分離膜とした。該分離膜を
第3図のごとくハウジング内に装着し、井戸水の
導管に圧力調整器を介して接続し、背圧2.5Kg/
cm2で2400時間連続通水過し、過前後の井戸水
についてパイロジエンの有無を測定した。この結
果を第1表に示した。 なお透水量は初期に於て250/m2、hrであり、
480時間透水後で透水量は170/m2、hrまで低下
したが、分離膜をいつたんハウジングより取りは
ずし、50%エタノール水溶液で洗浄したところ
210/m2、hrまで透水速度は回復した。さらに
通水を続けた結果2400時間後の透水量は160/
m2、hrであつた。
るパイロジエンを含有しない超純水を得るための
精密過法に関する。 本発明で述べるパイロジエンとは発熱性物質の
総称であり、このパイロジエンは生存微生物例え
ば細菌、カビ、酵母などの代謝産物または死んだ
微生物そのもので注射の際に生体に対して発熱反
応を引き起す物質と定義されるものを指す。パイ
ロジエンは微生物の繁殖が許されている所ではど
こにでも存在し、微生物の種類に関係なく類似の
性質を有し、化学的には耐熱性の窒素とリンを含
有する高分子性複合糖脂質と言われ水溶性で大き
さは1〜5mμと考えられている。 そして0.01μg/Kgの微量で生体に発熱反応を
起すと言われ、例えばパイロジエンが混合した血
液、輸液、薬品及びその他の注射の場合も生体に
発熱やシヨツク等の副作用を及ぼす。したがつて
特に医薬用、医療用分野において使用される水は
無菌水であり且ついわゆるパイロジエンフリー水
であることが必要である。 しかしながら、このパイロジエンは通常の滅菌
法、例えば高圧下における水蒸気滅菌法あるいは
細菌過法では破壊あるいは除去が不可能であ
る。したがつてパイロジエンフリー水を得るには
かなり高度な水処理技術が必要とされている。パ
イロジエンフリー水を得る方法としては従来から
用いられている蒸溜法や比較的最近検討が行なわ
れている限外過法、逆浸透法などがあるが、こ
れ等の方法はいずれも大規模な設備を必要とし、
また運転コストも高いと言う欠点を有し、大容量
のパイロジエンフリー水を得るには必ずしも適し
た方法とは言い難いのが現状である。さらに従来
の限外過膜の微細孔構造は球状に近く、このよ
うな構造を有する膜を用いて数十Åといわれるパ
イロジエンを除去するためには膜の孔径を著しく
小さいものとせなばならず、必然的に透水量も低
下し、生産性の悪いものである。大容量のパイロ
ジエンフリー水を必要とする分野は注射薬を始め
とする医薬品製造分野の他、医療分野としても例
えば注射器、手術器具等の洗浄用水、手術前手洗
い用水、手術中の患者の臓器や創傷部の洗浄用水
等がある。特にこれ等の洗浄用水は使用量が極め
て大容量であるために低コストのパイロジエンフ
リー水であることが望ましく低コストのパイロジ
エンフリー水を製造することの重要性が認識され
つつあるのが現状である。この様な現状から本発
明者等は合理的なパイロジエンフリー水の製造法
について種々検討した結果本発明に到達した。す
なわち本発明は、繊維長方向に配列したミクロフ
イブリルと該ミクロフイブリルに対してほぼ直角
に連結した結節部より形成される多数の短冊状微
細孔が中空糸内壁面より外壁面へ相互につながつ
た積層構造を有する分離膜をパイロジエン分離膜
として用いることを特徴とする水中のパイロジエ
ン除去方法である。 本発明の特徴は上記のごとく特殊な構造を有す
る膜を用いることによつて膜の細孔の平均孔径が
過されるパイロジエンの大きさよりも数倍から
数十倍大きいにもかかわらず有効に別されるこ
とにある。このような特殊な微細構造を有する分
離膜はポリオレフイン、ポリエステル、ナイロ
ン、ポリオキシメチレン等の結晶性高分子を溶融
押出し延伸することによつて形成することが出来
るが、特にポリオレフイン系重合体が微細孔形成
性の面から望ましい。また膜の形態としては平
膜、チユーブ膜等いずれでも良いが単位容積あた
りの膜面積が大きくとれる中空糸状の膜が好まし
い。 このような特殊な微細構造を有する多孔質中空
糸は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の
重合体を中空糸製造用の専用ノズルを用いて溶融
紡糸して得られた高配向結晶性未延伸中空糸を冷
延伸した後、加熱延伸する主工程において、各工
程条件を限定管理することによつて製造される。
このようにして得られた分離膜は湿式方式や乾式
方式で製造されたセルロースアセテートやポリア
クリロニトリル等の他の分離膜とは著しく異つた
前述の如き特殊な微細構造を有し、この特殊な微
細構造が水中のパイロジエン除去に大きく寄与す
るものと考えられる。 次に本発明において用いられる分離膜の特殊微
細構造を図面にしたがつて更に詳細に説明する。
第1図は本発明の実施例1で得られたポリエチレ
ン多孔質中空糸の電子顕微鏡写真である(中空糸
外表面倍率10000)。第2図は第1図の写真をよく
わかり易くするために描いた短冊状微細孔の積層
構造の一平面の模式図であり、1はミクロフイブ
リル、2は1のミクロフイブリルに対してほぼ直
角に連結した結節部、3は短冊状微細孔であり、
ミクロフイブリルと結節部により構成された短冊
状の微細孔3は各結節部を介して積層構造をとつ
ている。また微細孔の積層構造は結節部を介して
一平面内に繊維長方向に積層すると同時にこの様
な構造を有する平面が中空繊維の壁膜の厚み方向
に積み重なつていることを意味する。このような
微細孔構造を有する分離膜は水銀ポロシメーター
で測定した微細孔孔径が後述の通り大きいにもか
かわらず直径が1〜5mμと考えられている極微
小なパイロジエンが別除去されることは本発明
者等も当初予想しなかつた驚くべき事実であり、
また現時点においてもパイロジエン除去機構が必
ずしも完全に解明出来ているとは言い難いが、第
2図に示した如きミクロフイブリルと結節部より
構成された短冊状の微細孔が中空繊維の壁膜の厚
さ方向に積み重なつた構造であることがパイロジ
エン除去に大きく寄与しているものと推定され
る。この推定は後述する通り壁膜の厚さ(T)を
大きくすれば微細孔径()を大きくしても、パ
イロジエンが除去出来る傾向にあることによつて
も説明される。 一方パイロジエンが除去される限り、微細孔の
孔径は大きい程、また分離膜の空孔率が大きい程
透水速度は大きくなり好ましい。 本発明者等の検討によれば、多孔質中空糸の平
均孔径および空孔率を水銀ポロシメーターで測定
した結果、前述したような短冊状微細孔を有する
中空糸の場合、パイロジエンが別されるため最
大孔径は中空糸膜の膜厚T(μ)によつて変化す
ることが解つた。即ち膜厚Tを大きくすれば平均
孔径が大きくてもパイロジエンは別され液に
は含まれない。これは膜厚が大きいと膜の平均孔
径が大きくてもパイロジエンが膜中のミクロフイ
ブリルに引つかかり膜を透過出来ないものと考え
られる。 多孔質中空糸の場合、この膜厚と孔径の関係は
D=0.002×T+0.3で表わされ、さらに透水速度
の面から下限値として0.03μ以上が有効であるこ
とが解つた。即ち微細孔の孔径として0.03μ以上、
(0.002×T+0.3)μ以下の中空糸を用いること
により大きな透水速度を保ちながらパイロジエン
が完全に除去された水が得られることが判明し
た。さらに中空糸の膜厚としては10〜100μ、好
ましくは20〜80μの範囲、空孔率として20〜
90Vol%好ましくは40〜80Vol%の範囲が、透水
速度および膜の物理的な強度の面から好ましい。 次に本発明における水中のパイロジエン除去方
法について更に具体的に説明する。第3図は本発
明の実施例を示す概略断面図であり、多孔質中空
糸がハウジング内に収納されてなるカートリツジ
形式のフイルターであることを示す。4は多孔質
中空糸の多孔質壁膜部を示し、5は該多孔質中空
糸を集束固定した樹脂を示し、6は該多孔質中空
糸の中空開口部を示し、7はハウジングを示す。
8は被処理水の入口、9は過水の出口を示し、
矢印は水の流れを示す。すなわち、例えば第3図
の如くU字状に曲げられた該多孔質中空糸の多孔
質壁膜部4を被処理水との接触膜、すなわちパイ
ロジエン分離膜として用い、過されたパイロジ
エンフリー水は該多孔質中空糸の中空開口部6を
経てハウジング7の出口部分9から流出する形式
とすることによつてパイロジエンフリー水を得る
ことが出来るのである。また本発明のパイロジエ
ン分離膜としてポリオレフイン系多孔質中空糸を
用いる場合、該中空糸は非常に柔軟であるため自
由に屈曲又は湾曲せしめた状態でハウジング内に
収納せしめることも可能でありハウジング内容積
に対する実質的な分離膜面積比を著しく増大せし
めることが可能である。 また該分離膜は長時間使用後も透液量の低下率
が小さいと言う特徴を有するが、透液量が低下し
た時点においては分離膜を一旦取りはずしエタノ
ール等で洗滌するか又は中空開口部6から圧搾空
気あるいは液体を逆送入して洗滌することにより
再使用も可能である。 以上説明した通り本発明は井戸水や水道水等の
中に含まれるパイロジエンを効率良く除去出来る
方法であり、また従来の方法に比較して設備費や
運転コストの面でも優れ、特に低コストで且つ大
容量のパイロジエンフリー水を得る方法として、
その実用的価値は極めて高いものと考えられる。 次に本発明を実施例によつて更に詳細に説明す
る。 なお本実施例で用いるパイロジエンの検出法は
Limulus lysate test(カブトガニ血球溶解ゲル化
試験)にしたがつた。検出試薬は帝国臓器製薬
KK製のプレゲル試薬(商品名)を用いた。検出
原理はカブトガニの血リンパ液中の血球が極微量
のパイロジエンと反応し、ゲル化することを利用
したものである。プレゲルは凍結乾燥された上記
の血球成分がアンプル中に密封された試薬であ
り、このアンプル中に検液を添加し37℃で1時間
孵卵器中で培養した後、5分間室温に保ちアンプ
ルを45゜に傾けてゲル化の程度を判定する方法に
したがつた。判定基準は次の通りである。 (++):固いゲルを形成しアンプルを傾けても
ゲルの形が崩れない。 (+):ゲルを形成しているがアンプルを傾ける
と塊りのまま動く。 (±):粗い顆粒状ゲルの形成および粘度の著し
い増大。 (−):液状のままで変化なし。 なお本法によるパイロジエンの検出限界は
10-3μg/mlである。 実施例 1 第1図及び第2図に示す如き微細構造を有しカ
ルロエルバ社製水銀ポロシメーター221型を用い
て測定した微細孔の平均孔径が0.23μ、空孔率が
60Vol%、膜厚60μ、中空糸の内径280μのポリエ
チレンからなる多孔質中空糸を用いた。この中空
糸を第3図の如くU字状に束ね、中空開口部を閉
塞させない状態に保ち先端部をポリウレタン樹脂
を用いて集束固定化してなるカートリツジ式フイ
ルターをパイロジエン分離膜とした。該分離膜を
第3図のごとくハウジング内に装着し、井戸水の
導管に圧力調整器を介して接続し、背圧2.5Kg/
cm2で2400時間連続通水過し、過前後の井戸水
についてパイロジエンの有無を測定した。この結
果を第1表に示した。 なお透水量は初期に於て250/m2、hrであり、
480時間透水後で透水量は170/m2、hrまで低下
したが、分離膜をいつたんハウジングより取りは
ずし、50%エタノール水溶液で洗浄したところ
210/m2、hrまで透水速度は回復した。さらに
通水を続けた結果2400時間後の透水量は160/
m2、hrであつた。
【表】
第1表に示す通り本発明の方法により井戸水中
のパイロジエンが除去されることが確認された。 実施例 2 水銀ポロシメーターで測定した微細孔の平均孔
径が0.05μ、空孔率が70Vol%、膜厚40μ、中空開
口部の孔径250μのポリプロピレンからなる多孔
質中空糸を分離膜として用い、他の条件は実施例
1と同一条件で通常の水道水を過し、過前後
の水道水についてパイロジエンの有無を測定し
た。この結果を第2表に示した。 なお透水量は初期に於て、170/m2、hrであ
り、480時間透水後で125/m2、hrまで低下し
た。実施例1と同様にして分離膜を洗浄したとこ
ろ透水速度は145/m2、hrまで回復し、さらに
過実験を続行した結果2400時間後の透水速度は
120/m2、hrであつた。
のパイロジエンが除去されることが確認された。 実施例 2 水銀ポロシメーターで測定した微細孔の平均孔
径が0.05μ、空孔率が70Vol%、膜厚40μ、中空開
口部の孔径250μのポリプロピレンからなる多孔
質中空糸を分離膜として用い、他の条件は実施例
1と同一条件で通常の水道水を過し、過前後
の水道水についてパイロジエンの有無を測定し
た。この結果を第2表に示した。 なお透水量は初期に於て、170/m2、hrであ
り、480時間透水後で125/m2、hrまで低下し
た。実施例1と同様にして分離膜を洗浄したとこ
ろ透水速度は145/m2、hrまで回復し、さらに
過実験を続行した結果2400時間後の透水速度は
120/m2、hrであつた。
【表】
第2表に示す通り本発明の方法により水道水中
のパイロジエンが除去されることが確認された。 比較例 1 水銀ポロシメーターで測定した微細孔の平均孔
径が0.68μ、空孔率が80Vol%、膜厚40μ、中空糸
内径250μのポリエチレンからなる多孔質中空糸
を分離膜として他の条件は実施例2と同一条件で
通常の水道水を過し、過前後の水道水につい
てパイロジエンの有無を測定した。この結果を第
3表に示す。
のパイロジエンが除去されることが確認された。 比較例 1 水銀ポロシメーターで測定した微細孔の平均孔
径が0.68μ、空孔率が80Vol%、膜厚40μ、中空糸
内径250μのポリエチレンからなる多孔質中空糸
を分離膜として他の条件は実施例2と同一条件で
通常の水道水を過し、過前後の水道水につい
てパイロジエンの有無を測定した。この結果を第
3表に示す。
【表】
第3表の通り微細孔の平均孔径()が前述の
()=0.002×(T)+0.3以下を満足しない該分離
膜においては通水初期におけるパイロジエン除去
効果は認められるが長時間通水においてパイロジ
エン除去効果が悪くなる傾向を示し本発明の如
く、微細孔の平均孔径()は()=0.002×
(T)+0.3以下が好ましいことが判明した。
()=0.002×(T)+0.3以下を満足しない該分離
膜においては通水初期におけるパイロジエン除去
効果は認められるが長時間通水においてパイロジ
エン除去効果が悪くなる傾向を示し本発明の如
く、微細孔の平均孔径()は()=0.002×
(T)+0.3以下が好ましいことが判明した。
第1図は本発明に使用される分離膜の表面電子
顕微鏡写真である。第2図は本発明に使用される
分離膜の短冊状微細孔の積層構造を示した模式図
である。第3図は本発明の方法を実施するための
装置の概略断面図である。 1……ミクロフイブリル、2……結節部、3…
…短冊状微細孔、4……中空糸、5……中空糸集
束固定樹脂部、6……中空糸開口部、7……ハウ
ジング、8……被処理水入口、9……処理水出
口。
顕微鏡写真である。第2図は本発明に使用される
分離膜の短冊状微細孔の積層構造を示した模式図
である。第3図は本発明の方法を実施するための
装置の概略断面図である。 1……ミクロフイブリル、2……結節部、3…
…短冊状微細孔、4……中空糸、5……中空糸集
束固定樹脂部、6……中空糸開口部、7……ハウ
ジング、8……被処理水入口、9……処理水出
口。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 繊維長方向に配列したミクロフイブリルと該
ミクロフイブリルに対してほぼ直角に連結した結
節部より形成される多数の短冊状微細孔が中空糸
内壁面より外壁面へ相互につながつた積層構造を
有するポリオレフイン系重合体からなる分離膜を
パイロジエンの分離膜として用いることを特徴と
する水中のパイロジエン除去方法。 2 分離膜が多孔質中空糸膜であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載のパイロジエン除
去方法。 3 多孔質中空糸の壁膜層の厚さT(μ)が10〜
100μ、水銀ポロシメーターで測定した空孔率が
20〜90vol%、微細孔の平均孔径(μ)が0.03μ
以上で、且つの値がTとの関係において=
0.002×T+0.3以下であることを特徴とする特許
請求の範囲第2項記載のパイロジエン除去方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56056440A JPS57171403A (en) | 1981-04-15 | 1981-04-15 | Removal of pyrogen in water |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56056440A JPS57171403A (en) | 1981-04-15 | 1981-04-15 | Removal of pyrogen in water |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57171403A JPS57171403A (en) | 1982-10-22 |
| JPH0133228B2 true JPH0133228B2 (ja) | 1989-07-12 |
Family
ID=13027137
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56056440A Granted JPS57171403A (en) | 1981-04-15 | 1981-04-15 | Removal of pyrogen in water |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57171403A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0110580A3 (en) * | 1982-11-03 | 1986-06-11 | Gelman Sciences, Inc. | Improved process for removing pyrogens utilizing a hydrophobic microporous membrane |
| JPS60197288A (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-05 | Dainippon Ink & Chem Inc | 無菌水の製造方法 |
| JPS61406A (ja) * | 1984-06-13 | 1986-01-06 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 水性液体の浄化方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5938322B2 (ja) * | 1976-04-30 | 1984-09-17 | 東洋紡績株式会社 | 微孔性中空繊維およびその製造法 |
| JPS55132603A (en) * | 1979-04-04 | 1980-10-15 | Kuraray Co Ltd | Purifying method of water for dialysis |
-
1981
- 1981-04-15 JP JP56056440A patent/JPS57171403A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57171403A (en) | 1982-10-22 |
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