JPH0134664B2 - - Google Patents

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JPH0134664B2
JPH0134664B2 JP2194881A JP2194881A JPH0134664B2 JP H0134664 B2 JPH0134664 B2 JP H0134664B2 JP 2194881 A JP2194881 A JP 2194881A JP 2194881 A JP2194881 A JP 2194881A JP H0134664 B2 JPH0134664 B2 JP H0134664B2
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JP
Japan
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paint
dip coating
slurry
coated
air
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JP2194881A
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Inventor
Seiji Oku
Nobuo Yoshimura
Masafumi Kano
Teruyuki Takahashi
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Kansai Electric Power Co Inc
Dai Nippon Toryo Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Toryo Co Ltd
Kansai Denryoku KK
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Toryo Co Ltd, Kansai Denryoku KK filed Critical Dai Nippon Toryo Co Ltd
Priority to JP2194881A priority Critical patent/JPS57136973A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は樹脂粒子を水中に分散させた、スラリ
ー状塗料を使用した浸漬塗装方法に関するもので
ある。 さらに詳しくはダレ、ムラ、タマリ、ワキのな
い、1回の塗装で均質な膜厚の厚塗り塗装が可能
なスラリー状塗料の浸漬塗装方法に関するもので
ある。 従来よりスラリー状塗料の浸漬塗装方法は、一
回で厚膜塗装出来、また塗着効率がよいことから
注目されている。 しかしながら、かかるスラリー状塗料の浸漬塗
装において、被塗物を浸漬塗装槽より引き上げた
時に被塗物の穴などの開口部、あるいは屈曲部に
膜を張り、その膜が破れた時、水等が一気に流下
するため、破膜箇所の下部の塗膜を押し流し、そ
の結果被塗物のスケが出たり、あるいは素地を露
出するという欠点があつた。そのためその箇所
は、塗装仕上りが悪いばかりでなく、錆の発生、
塗膜剥離等の原因となり長期耐久性の低下をもた
らしていた。 そこで前記欠点を解決するため、消泡剤をスラ
リー状塗料中に添加することが従来試みられた
が、消泡剤の影響により、塗膜にハジキ、クレー
ターが生じやすく、またスラリー状塗料中の樹脂
粒子の分散安定性が損なわれる傾向にあつた。加
えて、上記槽内の塗料は循環あるいは撹拌されて
いるので、消泡剤が分散され消泡効果が経時的に
減少するため、間欠的に消泡剤を添加する必要が
あつた。さらにスラリー状塗料中に含まれる消泡
剤の量が多くなり、その結果塗膜の耐食性、耐水
性等を低下させる原因となつた。それ故、消泡剤
の添加は、適切な解決法とは言えなかつた。 また、スラリー状塗料の浸漬塗装において、被
塗物の水平部等にタマリが生じやすいという欠点
もあつた。そこで、水平部のタレ、流れをよくす
るためスラリー状塗料の水希釈度を高めることに
よりタマリを解消することが試みられたが、スラ
リー状塗料の特徴である厚膜塗装が出来なくな
り、この方法は適切な解決法とは言えなかつた。 本発明の目的は、スラリー状塗料の組成を変え
ることなく、ダレ、ムラ、タマリ、ワキ等のな
い、均質な膜厚の厚塗り塗装が可能な塗装方法を
提供することにある。 すなわち、本発明はスラリー状塗料を入れた浸
漬塗装槽内に被塗物を浸漬して塗装する方法にお
いて、浸漬塗装槽より被塗物を引き上げた後、少
なくとも1分以内に被塗物を3〜50m/secの風
速の空気を当てることを特徴とするスラリー状塗
料の浸漬塗装方法に関する。 本発明の方法により、早期に破膜されダレや素
地のスケ等が防止され、タマリも解消されるので
均質な塗膜を得ることができる。 本発明において使用する塗料は、水を媒体とし
て1〜80μ程度の樹脂粒子を固形分濃度として10
〜70重量%の範囲で分散させ、さらに必要に応じ
て顔料あるいは微量の界面活性剤、増粘剤等の添
加剤を含有させたスラリー状塗料である。 上記スラリー状塗料の性状は次のものが特に本
発明の方法に適している。 すなわち塗装後の粘度100〜500CPS〔No.3ロー
ターにて60r.p.mの割合で撹拌し、1分後のB型
粘度計による粘度測定〕の構造粘性をもち、かつ
チキソ比〔No.3ローターにて6r.p.m及び60r.p.m
の割合で撹拌し、1分後のB型粘度による粘度比
(6r.p.mの粘度)/(60r.p.mの粘度)〕が1.5以上
のスラリー状塗料が本発明の方法に適している。 スラリー状塗料の前記樹脂としては自己硬化
型、硬化剤硬化型のいずれでもよく、例えばアク
リル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキツド樹脂、
エポキシ樹脂、エポキシ変性ポリエステル樹脂、
ウレタン変性ポリエステル樹脂等が使用出来る。 特に本発明においては以下に説明するようなワ
キやクラツクが生じ難いスラリー状塗料が好適で
ある。 すなわち (A) (a) ビスフエノールAとエピクロルヒドリン
及び/又はメチルエピクロルヒドリンとの反
応により得られる、平均分子量900〜3000の
エポキシ樹脂と、 ジシアンジアミド、ブロツクイソシアネー
ト化合物、酸価40〜250のポリエステル樹脂
からなる群から選ばれた少なくとも1種類の
硬化物とからなる平均粒子径10〜80μの樹脂
粒子30〜55重量%と (b) 水70〜45重量% より成る組成物……100重量部、 (B) 平均分子量30万〜400万のポリエチレンオキ
サイド及び/又はベントナイト……0.05〜0.6
重量部、及び (C) HLB価12〜16の非イオン界面活性剤……0.1
〜0.5重量部 からなるスラリー状塗料を使用したものが好適で
ある。このスラリー状塗料の主要構成成分である
樹脂粒子はエポキシ樹脂と硬化剤とからなつてい
る。 エポキシ樹脂はビスフエノールAとエピクロル
ヒドリン及び/又はメチルエピクロルヒドリンと
の反応により得られる平均分子量が900〜3000の
ものを使用する。 平均分子量が前記範囲より小さいと、塗膜にワ
キが発生しやすくなり、厚膜塗装性が劣り、また
塗料の貯蔵安定性も劣るので好ましくなく、一方
前記範囲より大きいと、塗膜の平滑性、防食性が
悪くなり好ましくない。 また、硬化剤としてはジシアンジアミド、ブロ
ツクイソシアネート化合物、ポリエステル樹脂が
使用出来る。 ブロツクイソシアネート化合物は多価イソシア
ネート類を活性水素化合物でマスクしたものであ
る。該活性水素化合物は沸点140〜250℃、特に
150〜230℃のものが好ましい。 活性水素化合物としては、メチルエチルケトキ
シム、メチルイソブチルケトキシム、シクロヘキ
サノンオキシム等のオキシム系:γ−ブチロラク
タム、δ−バレロラクタム、ε−カプロラクタ
ム、ペプトラクタム等のラクタム系:フルフリー
ルアルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキ
サノール等のアルコール系:ブチルセロソルブ、
フエニルセロソルブ、メチルカルビトール、カル
ビトール、ブチルカルビトール等のエーテルアル
コール系:ホルムアニリド、アセトアニリド、ベ
ンズアニリド、ラクトアニリド等のアミド系:ス
クシイミド、マレインイミド、フタルイミド等の
イミド系あるいはこれら2種以上の混合物が代表
的なものとして使用出来る。 また多価イソシアネート類としては、トリレン
ジイソシアネート、4,4′−ジフエニルメタンジ
イソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシア
ネート、o−トリシジンジイソシアネート、ジア
ニシジンジイソシアネート、キシレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、1−メチル−2,4−ジイソシアネートシク
ロヘキサン、1−メチル−2,6−ジイソシアネ
ートシクロヘキサン、4,4′−メチレンビスシク
ロヘキシルイソシアネート、4,4′−エチレンビ
ス(シクロヘキシルイソシアネート)、ω,ω′−
ジイソシアネート−1,4−ジメチルシクロヘキ
サン、ω,ω′−ジイソシアネート−1,3−ジ
メチルシクロヘキサン、2,2,4−トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジ
イソシアネート、イソプロピリデンシクロヘキシ
ルジイソシアネートあるいはこれら2種以上の混
合物が代表的なものとして使用出来る。 また前記ポリエステル樹脂は酸価40〜250のも
のが使用される。 ポリエステル樹脂の酸価が前記範囲より小さい
と、架橋密度が小さくなり、耐水性、耐食性、硬
度等が不足し、一方前記範囲より大きいと、過剰
のカルボキシル基により耐水性、耐食性が不足し
さらに浸漬塗装浴内における塗料の安定性が低下
するため好ましくない。 また、ポリエステル樹脂の軟化点は30〜120℃
のものが好ましい。軟化点が前記範囲より低いと
樹脂粒子が凝集しやすくなり塗料の安定性が低下
し、一方前記範囲より高いと、得られる塗膜にヒ
ビ割れが生じやすくなり、厚塗り塗装性が悪くな
り好ましくない。 ポリエステル樹脂の合成においては、カルボン
酸成分を好ましくは30〜70重量%の割合で反応せ
しめる。該成分の具体例としては、(無水)フタ
ル酸、イソフタル酸、(無水)トリメリツト酸、
(無水)ピロメリツト酸、テトラヒドロ(無水)
フタル酸、ヘキサヒドロ(無水)フタル酸、メチ
ルテトラヒドロ(無水)フタル酸、メチルヘキサ
ヒドロ(無水)フタル酸、無水ハイミツク酸(無
水)コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、安息香
酸、パラ−ターシヤリーブチル安息香酸等があ
り、これらは1種もしくは2種以上の混合物を用
いてもよい。 ポリエステル樹脂の合成においては多価アルコ
ール成分を好ましくは30〜70重量%の割合で反応
せしめる。該成分の具体例としては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、ジプロピレ
ングリコール、グリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール、ジペンタエリスリトール、ブタンジオー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、1,
4−シクロヘキサンジメタノール、(水素化)ビ
スフエノールA等があり、これらは1種もしくは
2種以上の混合物および必要に応じてカーデユラ
ーE(シエルケミカル社製 商品名)を併用した
ものを用いる。その他に、必要に応じてポリエス
テル樹脂の変性原料として動植物油類ならびにそ
れらの脂肪酸、石油樹脂、ロジン、等も使用する
ことが出来る。 エポキシ樹脂と硬化剤の混合割合は、エポキシ
樹脂100重量部に対し、ジシアンジアミドであれ
ば3〜10重量部、ブロツクイソシアネート化合物
又はポリエステル樹脂であれば10〜100重量部が
適当である。また、前記3種類の硬化剤を2種以
上混合したものを3〜100重量部加えることも可
能である。 さらに樹脂粒子には、必要により適宜、着色顔
料、体質顔料あるいは粉体塗料に一般に使用され
ている添加剤も包含させることが出来る。 樹脂粒子の平均粒径は10〜80μ、特に好ましく
は12〜40μが適当である。平均粒径が前記範囲よ
り小さいと樹脂粒子同志の凝集性が大きくなり、
また加熱成膜時に発泡しやすくなり、一方前記範
囲より大きいと貯蔵安定性が悪くなり、また平滑
な塗膜が得にくくなるので好ましくない。 本発明で使用する前記樹脂粒子は公知の方法、
例えば前記固形樹脂を機械的に粉砕する方法、樹
脂溶液を噴霧乾燥する方法、樹脂溶液を水中に懸
濁させ、溶剤を除去し固形粒子を取り出す方法な
どにより製造される。 次に増粘剤としては、ポリエチレンオキサイド
またはベントナイトあるいは両者の併用が好適で
ある。 ポリエチレンオキサイドは、平均分子量30万〜
400万、特に好ましくは60万〜300万が適当であ
る。ポリエチレンオキサイドの平均分子量が前記
範囲より小さいと塗料の粘度が不足し、厚膜塗装
性が悪くなり、また塗装中の樹脂粒子が沈澱しや
すくなり、一方前記範囲より大きいと水に対する
溶解性が低下し、温度変化に対する塗料の安定性
が悪くなり、また塗料が糸引き性を帯び、タレ切
れが悪くなり浸漬塗装用として適さなくなるので
好ましくない。 ベントナイトは、3重量%水分散液としたとき
20℃における粘度が5センチポイズ以上のものが
好ましい。ベントナイトの前記粘度が5センチポ
イズより小さいと、塗料の粘度が不足し、前記ポ
リエチレンオキサイドと同様の問題点が出てきて
好ましくない。特にベントナイトの前記粘度は
200センチポイズ程度のものが好適である。 増粘剤の添加量は、塗料中約0.05〜0.6重量%
が適当である。 特にポリエチレンオキサイド単独の場合には
0.1〜0.5重量%、ベントナイト単独の場合には
0.05〜0.3重量%が適当である。増粘剤の添加量
が前記範囲より少ないと塗料の粘度が不足し、一
方前記範囲より多いと塗膜の耐水性、耐食性が悪
くなるので好ましくない。 次に非イオン界面活性剤はHLB価12〜16のも
のが好適である。HLB価が前記範囲より小さく
なると塗料の流動性が劣り、浸漬塗装に適さなく
なる。 該非イオン界面活性剤は塗料中に約0.1〜0.5重
量%添加するのが適当である。 非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級
アルコールエーテル、ポリオキシエチレンラノリ
ン誘導体、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、
ポリオキシエチレンアルキルフエノールホルムア
ルデヒト縮合体、ポリオキシプロピレンポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフエノールエーテル等が代表的なもの
として使用出来る。 次にスラリー状塗料の分散媒としては水を使用
する。水の量は塗料中に約45〜70重量%添加する
のが特に好ましく、この範囲で浸漬塗装作業性が
優れている。 本発明では、さらに平均分子量2000〜10000程
度のポリエチレングリコールを塗料中に1〜5重
量%加えることにより塗膜の平滑性をより一層向
上させることが出来る。 本発明においては以上説明した如き、スラリー
状塗料を浸漬塗装槽内に入れ被塗物をその中に浸
漬し、塗装する。 浸漬塗装槽としては撹拌装置をそなえており、
また温度調整装置やオーバーフロー槽等の塗料循
環装置をそなえているものが好ましい。スラリー
状塗料は構造粘性をもつているため、浴内の撹拌
を十分に実施し、浴内の粘度を一定に保つことが
必要であり、循環ポンプによる撹拌のみでなく、
プロペラ撹拌機やその他の強制撹拌装置を併用す
ることが好ましい。またスラリー状塗料は比較的
大きな粒子径の樹脂粒子を分散させたものである
ため、塗料循環ポンプとしてはダイヤフラムポン
プやローラーポンプ等の摺動部のないポンプを使
用するのが好ましい。塗装にあたつては通常塗料
温度を5〜35℃、好ましくは15〜25℃の範囲に調
整し、被塗物を均一に浸漬したのち0.5〜1.5m/
minで引き上げるのが適当である。 本発明においては、上記のようにして被塗物を
浸漬塗装槽より引き上げた直後、少なくとも1分
以内に、被塗物に、被塗物直前での風速が3〜50
m/secの空気を当て、被塗物の欠などの開口部、
屈曲部に形成された膜を破膜したり、被塗物の水
平部等に発生するタマリを除去する。 上記のとおり送風は引き上げ後、直に行うのが
好ましく、遅くとも1分以内に行う必要がある。
送風時期が遅くなると、自然に破膜され、流下す
る水等が、下部の塗膜を押し出し、ダレ跡が塗膜
に残り好ましくない。また、被塗物の水平部等に
発生したタマリは増粘され、送風によつても吹き
飛ばし難くなる。 また、風速は前記のとおり3〜50m/secが適
当である。 風速が前記範囲より遅いと破膜した水等を吹き
飛ばすことが出来ず本発明の目的が達成されな
い。一方、風速が前記範囲より速いと必要以上に
送風することになり、被塗物の揺れが大きくなつ
たり、また動力費が余分に必要となるので実用的
ではない。特に、被塗物の水平部等に発生するタ
マリ解消には5〜50m/sec、開口部に形成され
た膜の破膜のためには3〜30m/secの送風が適
当である。 尚、従来浸漬塗装した被塗物に数十cm/secの
送風を行なつて水の蒸発を促進させることが考え
られていたが、このような低速では、余部に付着
した塗料を吹き飛すことが出来ず適当でない。 前記の送風は飛散する水、塗料を回収するため
また送風する時期との関係上浸漬塗装槽の上方で
行なうのが適当である。この場合、被塗物が送風
と接する位置は浴中の塗料液面より少なくとも15
mm以上離す必要がある。この位置が液面に近すぎ
ると浴中の塗料に風が当たりその水が蒸発し塗料
が増粘しやすくなるので好ましくない。 また、送風時間は通常30秒前後が適当である。
更に被塗物への送風箇所は被塗物に余分に付着し
た塗料を吹き飛ばすためには、被塗物の穴などの
開口部、屈曲部等に形成した膜を破膜する箇所、
タマリを生じた水平部等だけでよいが、被塗物全
面であつてもよい。 送風手段としては、遠心フアン、軸流フアン等
のフアン;ターボブロアー等のブロアー;往復圧
縮機、遠心圧縮機、軸流圧縮機、回転圧縮機、噴
射圧縮機等の圧縮機;等の通常の気体輸送機より
発生させた風を配管を通して、ノズルあるいはス
リツトから吹き出す方式が適当である。この場
合、ノズルあるいはスリツトの吹出口の形状は特
に制限ないが円形もしくは線状のものが実用的で
ある。 また、ノズル口径は0.1〜10mm、特に1〜3mm
程度が適当である。ノズル口径が前記範囲より小
さいと被塗物直前の風速が低下し、その結果ノズ
ルを被塗物に相当近づけることが必要となり、コ
ンベアの遊び、被塗物のゆれを考慮すると適当で
ない。また、ノズル口径を前記範囲より大きくす
ると同様に風速が低くなり、気体輸送機の動力を
労費し実用的でない。 スリツトを使用する場合にも同様の理由により
スリツト巾0.05〜3mm、特に0.1〜2mm程度が適
当である。 本発明に於いて、同一形状の被塗物を連続的
に、浸漬塗装する場合は破膜する箇所、タマリ箇
所等がほぼ一定に流れるので、効率よく空気が被
塗物に当たるようにノズルあるいはスリツトの位
置を決定し固定すればよい。 一方、形状が異なる被塗物を浸漬塗装する場合
には、被塗物を回転させるか、もしくはノズルあ
るいはスリツトを移動させ効率よく空気が被塗物
に当たるように調節する。 第1図は、本発明の浸漬塗装方法の一例を示す
概略図であり、第2図は被塗物(コンベア)の流
れ方向と空気の流れ方向の関係を示すものであ
る。両図は浸漬塗装槽1内に被塗物2がコンベア
3より運ばれ、塗装された後、ノズル4と4′間
を通つて送風されることを示したものである。被
塗物の穴には膜が形成されやすく、それを効率よ
く破膜するため、被塗物の穴とノズルの口が同じ
高さになるように送風装置を設置している。 尚、本発明においては、100℃以下の加温され
た空気を送風すると、破膜後やタマリ部解消後の
タレた塗料の水の蒸発が促進されるため、スケの
ない均質な膜厚の仕上りが得られるので、さらに
好適である。 上記のようにして空気を被塗物に当てた後、被
塗物を常温〜120℃の雰囲気下で1〜20分セツテ
イングし、塗料をタレ切りし、水を蒸発させ、約
150〜220℃で約10〜30分間加熱することにより塗
膜を硬化させる。 本発明のスラリー状塗料の浸漬塗装方法により
塗装作業性がよく均質で、防食性に優れた厚膜の
塗膜が得られる。 以下、本発明を実施例により説明する。尚、実
施例中「部」及び「%」はそれぞれ「重量部」及
び「重量%」を示す。 〔樹脂粒子A〜Fの調製〕 表−1に示す配合物を120℃にて均一に混練し、
冷却固化後、機械的粉砕する方法(以下製法
()という)、又は()メチルエチルケトンに
溶解、練合分散し、多量の水(20℃)中に噴霧し
て、微粒状にすると共にメチルエチルケトンを水
相へ抽出して造粒する(含水樹脂粒子)方法(以
下製法()という)により樹脂粒子A〜Fを調
製した。 〔スラリー状塗料の配合物〕 表−2に示す配合物を使用した。
【表】
【表】 実施例 1 舟形浸漬塗装槽(高さ2m、底辺長さ2m、上
辺長さ4m、巾2m)に表−2に示す塗料No.1を
入れ、循環ポンプによつて浴中の塗料を循環させ
ながら被塗物〔2.3(板厚)×70(巾)×500(長さ)
mmの板状物で上端から250mmの箇所に直径18mmの
穴を有し、かつ上端から100mmの箇所に2.3(板厚)
×70(巾)×20(長さ)mmの板状物を垂直に溶接し
た小ダル鋼板〕を浴中に浸漬し、引き上げて、20
秒後に塗料液面より60cmの浸漬塗装槽上で、被塗
物の水平部及び穴に向けて往復式圧縮機により圧
縮空気を送風した。 送風条件 ノズル口径:1.5mm ノズル口と被塗物の距離:15cm 被塗物直前の風速:5m/秒 送風時間:30秒 送風後被塗物を100℃、10分間放置後、180℃、
30分間焼付処理した。その結果を表−3に示す。 実施例 2 実施例1において塗料No.1の代りに塗料No.2を
使用し、ブロアーにより下記条件の送風を行なう
以外は実施例1と同様に塗装した。 送風条件 スリツト巾:2.5mm スリツト口と被塗物の距離:15cm 被塗物直前の風速:5m/秒 送風時間:30秒 その結果を表−3に示す。 実施例 3 実施例2においてブロアーに加熱ヒーターを内
蔵し、60℃の空気を送風する以外は、実施例2と
同様に塗装した。 その結果を表−3に示す。 比較例 1 実施例1において被塗物を引き上げて、80秒後
に送風する以外は、実施例1と同様に塗装した。
その結果を表−3に示す。 比較例 2 実施例1において塗料液面より10cmの浸漬塗装
槽上で送風する以外は、実施例1と同様に塗装し
た。 その結果を表−3に示す。 比較例 3 実施例1において風速2m/secにする以外は
実施例1と同様に塗装した。その結果を表−3に
示す。 比較例 4 実施例1において風速55m/secにする以外は
実施例1と同様に塗装した。その結果を表−3に
示す。 尚、圧縮機1台では能力不足であつたので、圧
縮機を2台直列に設置する必要があつた。 比較例 5 実施例1においてノズル口径0.05mmとする以外
は実施例1と同様に塗装した。その結果を表−3
に示す。 比較例 6 実施例1においてノズル口径12mmとし、風速
4.5m/sec(風量を最大にしてもそれ以上の風速
は得られなかつた。)とする以外は実施例1と同
様に塗装した。その結果を表−3に示す。 比較例 7 実施例2においてスリツト巾0.03mmとする以外
は実施例2と同様に塗装した。その結果を表−3
に示す。 比較例 8 実施例2においてスリツト巾4mmとしスリツト
口と被塗物の距離を8cmとする以外は実施例2と
同様に塗装した。その結果を表−3に示す。 比較例 9 実施例2に於て塗料No.2に消泡剤(商品名「フ
オーマスターV」、ノプコケミカル社製)を0.05
%添加した塗料を使用し、引き上げ後送風せずそ
の他は実施例2と同様に塗装した。その結果を表
−3に示す。 表−3より明らかの如く本発明に従つて塗装処
理した実施例1、2、3は塗膜状態、浴内塗料状
態、塗装状態等が良好であつた。 一方、比較例1の如く、送風時期が遅いと穴の
下部の塗膜はタレ、スケがあり、水平部にタマリ
等があり、均質な塗膜が得られなかつた。 また、比較例2の如く、塗料液面に近いところ
で送風したものは浴中塗料が増粘した。翌日、同
じ浸漬塗装槽で同様に塗装処理したところ塗膜状
態は不良であつた。 また比較例3の如く風速が小さいと比較例1と
同様塗膜状態は不良であつた。 また比較例4の如く風速の大きいものは被塗物
のゆれが大きく、塗装作業性が不良であり必要以
上の動力を労費し、また浴中塗料が増粘した。 また比較例5、7の如く、ノズル口径、スリツ
ト巾の小さいものは比較例1と同様塗膜状態が不
良であつた。 また比較例6、8の如くノズル口径、スリツト
巾の大きいものは被塗物のゆれが大きく塗装作業
性が不良であり、余分の動力を労費した。 また、比較例9の如く、消泡剤を添加したもの
は水平部にタマリが残り、また耐塩水噴霧性が不
良であつた。 尚、表−2の塗料No.3〜12につき実施例1と同
様に塗装したところ、塗料No.9、10、12において
乾燥塗膜の平滑性が悪く、また塗料No.11、12は、
浴内の塗料に凝集物が発生した以外は実施例1と
同様の結果が得られた。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の浸漬塗装装置の一例を示す概
略図であり、第2図は被塗物(コンベア)の流れ
方向と空気の流れ方向の関係を示すものである。
第2図の矢印F1は被塗物(コンベア)の流れ方
向を示す。 1:浸漬塗装槽、2:被塗物、3:コンベア、
4,4′:ノズル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スラリー状塗料を入れた浸漬塗装槽内に被塗
    物を浸漬して塗装する方法において、浸漬塗装槽
    より被塗物を引き上げた後、少なくとも1分以内
    に、被塗物に3〜50m/secの風速の空気を当て
    ることを特徴とするスラリー状塗料の浸漬塗装方
    法。 2 ノズル口径0.1〜10mmのノズルもしくはスリ
    ツト巾0.05〜3mmのスリツトより空気を射出し、
    被塗物に空気を当てることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のスラリー状塗料の浸漬塗装方
    法。 3 被塗物に100℃以下の加温した空気を当てる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のス
    ラリー状塗料の浸漬塗装方法。 4 浸漬塗装槽の上方でしかも塗料液面より少な
    くとも15cm以上の位置で被塗物に空気を当てるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のスラ
    リー状塗料の浸漬塗装方法。 5 スラリー状塗料が、 (A) (a) ビスフエノールAとエピクロルヒドリン
    及び/又はメチルエピクロルヒドリンとの反
    応により得られる、平均分子量900〜3000の
    エポキシ樹脂と、 ジシアンジアミド、ブロツクイソシアネー
    ト化合物、酸価40〜250のポリエステル樹脂
    からなる群から選ばれた少なくとも1種類の
    硬化剤とからなる平均粒子径10〜80μの樹脂
    粒子30〜55重量と (b) 水70〜45重量% よりなる組成物……100重量部 (B) 平均分子量30万〜400万のポリエチレンオキ
    サイド及び/又はベントナイト……0.05〜0.6
    重量部、及び (C) HLB価12〜16の非イオン界面活性剤……0.1
    〜0.5重量部 からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のスラリー状塗料の浸漬塗装方法。 6 ベントナイトは、3重量%水分散液としたと
    き、20℃における粘度が5センチポイズ以上とな
    るものであることを特徴とする特許請求の範囲第
    5項記載のスラリー状塗料の浸漬塗装方法。
JP2194881A 1981-02-17 1981-02-17 Immersion painting method for slurry paint Granted JPS57136973A (en)

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