JPH0137080B2 - - Google Patents
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- JPH0137080B2 JPH0137080B2 JP59117438A JP11743884A JPH0137080B2 JP H0137080 B2 JPH0137080 B2 JP H0137080B2 JP 59117438 A JP59117438 A JP 59117438A JP 11743884 A JP11743884 A JP 11743884A JP H0137080 B2 JPH0137080 B2 JP H0137080B2
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- gain
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- circuit
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04S—STEREOPHONIC SYSTEMS
- H04S3/00—Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic
- H04S3/02—Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic of the matrix type, i.e. in which input signals are combined algebraically, e.g. after having been phase shifted with respect to each other
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04S—STEREOPHONIC SYSTEMS
- H04S2420/00—Techniques used stereophonic systems covered by H04S but not provided for in its groups
- H04S2420/11—Application of ambisonics in stereophonic audio systems
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Algebra (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Mathematical Analysis (AREA)
- Mathematical Optimization (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Pure & Applied Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Stereophonic System (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Stereo-Broadcasting Methods (AREA)
Description
本発明は音響再生装置に関し、更に詳しくいえ
ば360度の方位にわたつて拡がる音源からの音を
聞き手が識別できるようにした音響再生装置に関
する。 特許願昭和47年第12141号(特開昭47−18301
号)明細書には2本の伝送チヤンネルを用い、
360度の方位にわたつて拡がる音源からの音を聞
き手が識別することができるようにした音響再生
装置が開示されている。この明細書に開示された
装置において1本のチヤンネルは全ての水平方向
からの音を互いに等しい利得で含むいわゆる全方
向信号を伝送し、他のチヤンネルは全ての水平方
向からの音を利得1で含んでいるが、適当な基準
方向から測つた方位角に関連した、好ましくは等
しい、対応する全方向信号に関する位相推移を有
しているいわゆる方位信号を伝送する。この方位
信号は位相差が90度の2つの信号に分解すること
ができる。これらの信号が正方形の四隅に配置さ
れた4つのスピーカに与えられたとすると、1つ
の信号は第1の隣接スピーカー対に対する信号
と、他の2つのスピーカーからなる第2の隣接ス
ピーカ対に対する信号との間の信号強度の差を示
す第1の差信号を構成し、他の信号は第1の隣接
スピーカ対と第2の隣接スピーカとからそれぞれ
1つのスピーカを含む第3の隣接スピーカー対に
対する信号と、第1の隣接スピーカ対と第2の隣
接スピーカ対とからそれぞれ他のスピーカを含む
第4の隣接スピーカ対に対する信号との間の信号
強度の差を示す第2の信号を構成する。 本発明の目的は、聴取位置を囲む少くとも3個
のスピーカに出力信号を供給する出力手段と、聴
取位置における音圧および音波を伝播する媒質の
粒子速度をそれぞれ表わす圧力信号および速度信
号または該圧力信号および速度信号の複素線形結
合からなる少くとも2つの入力信号を受入する入
力手段と、前記入力手段と前記出力手段との間に
配設され、所定周波数より上の周波数の前記圧力
信号に与えられる利得を前記所定の周波数より上
の周波数の前記速度信号に与えられる利得で割つ
た値が、所定周波数より下の周波数の前記圧力信
号に与えられる利得を前記所定の周波数より下の
周波数の前記速度信号に与えられる利得で割つた
値より大きくるような周波数依存利得を前記圧力
信号および前記速度信号に対して与える利得調整
手段とを具えた音響再生装置用デコーダを提供す
ることにある。ここで、圧力信号および速度信号
はそれぞれ全方向信号および方位信号とすること
ができる。 4個のスピーカを長方形配置した装置では、前
記所定周波数よりも十分に低い周波数に対して速
度信号は圧力信号の約2倍の利得を持つのが好ま
しい。 ある特定の周波数帯より高い周波数と低い周波
数とで異つた処理の必要が、1974年にパリ国際音
楽フエステバルにおいて公表された雑誌「ジユル
ネデテユード」(パリの出版社ラジオ社発行)の
エム、エー、ジヤーソン氏の論文「3元音響にお
けるマトリクスおよびデスクリートシステムの実
現に関する音響心理学的条件」と、「ワイヤレ
ス・ワールド」1974年12月号の483から486ページ
所載のエア、ア、ゲルゾンの「包囲音の心理音響
学」において十分に論じられている。これらの文
献の内容を要約すば、空気中を伝播する音の波長
の2分の1が人間の両耳間の距離にほぼ等しい周
波数(700Hz)よりも十分に低い周波数に対して
は、両耳に届く音の振幅は事実上同じであるから
頭は音波に対する妨害とはならない。したがつ
て、音の位置識別のためにこの低い周波数におい
て利用できる唯一の情報は、両方の耳で受けとる
音の位相差である。それよりも高い周波数では位
相関係は音の位置識別のために第1に重要なもの
ではなくなり、聞き手を囲むエネルギーの場の方
向性が重要となる。これら2つの状態の間には、
先に特定の周波数帯と呼んだ遷移周波数帯があ
る。この遷移周波数帯は100〜1000Hzの範囲に含
まれる。この範囲の下端部における遷移周波数は
聴取範囲を広げる。好適な値は約320Hzである。 なおこの明細書で用いる“圧力”および“速
度”という用語は、空気のような流体内の音響場
に用いられるとき、ある点における圧力およびそ
の点における平均粒子速度、すなわち流体の速度
にそれぞれ関係する。流体流が非粘性で、圧力変
動が平均圧力に対して非常に小さい状況下におい
て(空気中における方向性音の再生に関しては常
にそうである)、流体の速度は、各周波数におけ
る音場圧力の方向性導関数、すなわちグラジエン
ト gradP=(∂/∂xP,∂/∂yP,∂/∂zP) に比例する。 音場の速度を表わす情報はまた音場の圧力の方
向性導関数を表わすので、圧力および速度情報を
表わす信号は、ある点およびその近傍における音
場の方向性動作を決定する。 カーテンシアン直交座標(x、y、z)の原点
(0、0、0)に音速cで到来する平面波に関し
て、 |1/c ∂P/∂t|=|∂/∂xP|2+|∂/∂yP|
2+|∂/∂z P|2および∂P/∂x|∂P/∂t,∂P/∂y|∂P/∂t
および∂P/∂z| ∂P/∂tは正の量であるので(ここでtは時間であ る)、自然の、すなわち多スピーカシステムで再
生されたものではない遠方からの音の速度の全て
の大きさは圧力の時間導関数の値と固定された関
係を有する。 音響場における速度という用語の使用は音響の
文献において一般的である(例えばChapter XI
of J.W.S.Rayleigh,Theory of Sound,vol.2,
Dover Publications,1945をみよ)。 ここに、再生領域における参照点での圧力を表
す信号が“全方向性”という仕方で方向性をもつ
てエンコードされた音を含み、同じ参照点での速
度を表わす信号が“方位”という仕方で方向性を
もつてエンコードされた音を含むという必要条件
は存在しない。一般に、“全方向性”という意味
は、全ての方向からの音がその信号内において各
周波数で一定の利得および位相を有していること
であり、他方“方位”信号は、参照方向から時計
方向の角θで到来した音に関してe±j〓=cosθ±
jsinθ(ここで±は全ての音に関して同様である)
に比例する複素利得を有する全ての水平方向から
の音を有している信号と理解されている。 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。 以下の説明においては、別々の並列チヤンネル
に別々の位相推移を行う1組の移相回路に言及す
るが、各場合において指定される位相推移は相対
位相推移であり、希望に応じて全てのチヤンネル
に一様な付加的位相推移を行わせることを理解さ
れたい。同様に、ある特定の利得を並列チヤンネ
ルに加えることを指定される場合には、それらの
利得は相対利得であり、共通の付加的総合利得を
希望により全てのチヤンネルに加えることができ
る。 本発明の実施例を説明する前に、長方形スピー
カ配置使用するのに適当なデコーダの基本的な形
式と、直方体スピーカ配置に使用する対応するデ
コーダの基本的な形式について説明する。これら
の2種類のデコーダを以下の説明ではWXYデコ
ーダ、WXYZデコーダとそれぞれ呼ぶことにす
る。本発明はこれらのデコーダの任意のものに適
用できる。 まず第1図を参照して、点10を中心とする聴
取場所は長方形アレイに配列される4個のスピー
カ11,12,13,14により囲まれる。スピ
ーカ11と12は矢印15により示されている基
準方向に対して、中心点10において等しい角度
θをなす。スピーカ13はスピーカ11との対角
線上の反対側の端部に配置され、スピーカ14は
スピーカ12と対角線上の反対側の端部に配置さ
れる。従つて、基準方向を順方向と仮定すると、
スピーカ11は左前方位置に配置され、スピーカ
12は右前方位置に、スピーカ13は右後方位置
に、スピーカ14は左後方位置に配置されること
になる。これらのスピーカ11〜14はデコーダ
16からそれぞれの出力信号LF,RF,RB,LB
を受けるように接続される。デコーダ16は2つ
の入力端子17,18を持ち、受ける全方向信号
W1は入力端子17に加えられ、方位信号P1は入
力端子18に加えられる。 第2図は角度θ=45゜の時にデコーダ16とし
て使用するのに適当な公知のWXYデコーダを示
す。このデコーダはWXY回路20と振幅マトリ
ツクス22の形をとる。WXY回路20は全方向
性出力信号Wと、前方−後方差出力信号Xと左−
右差出力信号Yとを発生する。これらの信号は振
幅マトリツクス22は要求されている出力信号
LB,LF,RB,RFを発生する。 WXY回路の性質は入力信号の形式に依存す
る。入力信号が図示のように全方向信号W1と、
この信号W1と同じ振幅であるが全方向信号W1と
の位相差が所定の方向を基準とした方位角のに等
しい方位信号P1とで構成されているとすると、
WXY回路20の出力はその入力に次のように関
連する。 振幅マトリツクス22は次のような方程式群の機
能を満たす。 LB=1/2(−X+W+Y) LF=1/2(X+W+Y) RF=1/2(X+W−Y) RB=1/2(−X+W−Y) 実際にはこのデコーダは前記特許願昭47年第
12141号(特開和47−18301号)の第5図に示され
ているデコーダと同じものであり、移相回路は
WXY回路の能動部分として機能し、加算器およ
び位相反転器は振幅マトリツクスとして機能す
る。 4種類の出力信号LB,LF,RB,RFを発生す
るデコーダはどのようなものでもWXY回路およ
び振幅マトリツクスと等しく、 1/2(−LB+LF+RB−RF)=0 であればWXYデコーダを構成する。 WXY回路20は2個以上の入力端子を持つこ
とができる。 WXYZデコーダは、高さ情報を発生し、かつ
直方体の各隅に配置される8個のスピーカを採用
する音響再生装置に使用できる。次に第3図を参
照して、3つの入力信号がWXYZ回路24に加
えられる。この回路24は第2図の対応する信号
と同じ意味を持つ出力信号W,X,Yと、上−下
差信号Zとを発生する。これらの信号は形振幅
マトリツクス26に加えられる。この形振幅マ
トリツクス26は8種類のスピーカ信号LBU,
LFU,RFU,RBU,LBD,LFD,RFD,RBD
を発生する。これらの信号は4図の対応する基準
点に設けられているスピーカに加えられる。
WXYZ回路の構成は入力信号の性質に依存する。
形マトリツクス26からの出力信号は次のよう
にして入力信号に関連づけられる。 LBU=1/2(−X+W+Y+Z) LFU=1/2(X+W+Y+Z) RFU=1/2(X+W−Y+Z) RBU=1/2(−X+W−Y+Z) LBD=1/2(−X+W+Y−Z) LFD=1/2(X+W+Y−Z) RFD=1/2(X+W−Y−Z) RBD=1/2(−X+W−Y−Z) 二次元の場合については、どのようなデコーダ
もWXYZ回路および振幅マトリツクスと等価で
あり、従つて次式が満足されればWXYZデコー
ダを構成する。 (LBU+LBD)−(LFU+LFD)+(RFU+
RFD)−(RBU+RBD)=0 (LBD+RBD)−(LFD+RFD)+(LFU+
RFU)−(LBU+RBU)=0 (LBD+LFD)−(LBU+LFU)+(RBU+
RFU)−(RBD+RFD)=0 (LBU−LBD)−(LFU−LFD)+(RFU−
RFD)−(RBU−RBD)=0 再び第1,2図に示すスピーカ配置および
WXYデコーダを参照して、W信号に対してX信
号とY信号との利得を設整して、θ≠45゜の時に
得られる非正方形配置を補償するためのレイアウ
ト制御ユニツトが設けられる。たとえば、θ<
45゜の時には前方マイナス後方信号に対する利得
はスピーカの前方−後方分離が大きくなるので低
くせねばらず、同様にして左マイナス右信号に対
する利得は横方向のスピーカ分離が小さくなるの
で補償するために高くせねばならない。 次に第5図を参照して、WXY回路20とI形
マトリツクス22との間にレイアウト制御ユニツ
ト28が接続される。このレイアウト制御ユニツ
ト28は、X信号に利得√2sinθを、Y信号に利
得√2cosθをそれぞれ与える利得調節器29,3
0を有する。レイアウト制御ユニツト28は振幅
マトリツクス22に入力W′,X′,Y′を与える。 レイアウト制御ユニツト28の回路構成の一例
を第6図に示す。利得調節器29,30は反転増
幅器32,34をそれぞれ有し、各利得調整器2
9,30は帰還抵抗Rと、入力抵抗Sと、出力T
とを有する。利得調節器29,30のそれぞれの
出力端子X′,Y′はポテンシヨメータUを介して
相互に接続される。抵抗Rは都合の良い任意の値
を持ち、ポテンシヨメータUはU<√2Lとなる
ような値を有する。ここにLは振幅マトリツクス
22の入力インピーダンスである。そうすると、 で とすると、X信号とY信号に対する利得は、θが
0〜90度の時に良い近似で、それぞれ√2sinθお
よび√2cosθとなる。実際にはθを約25〜65度の
範囲に保つことが好ましい。その理由は、この範
囲外では聴取位置において隣接する2個のスピー
カにより張られる角度θが不便なほど大きくなる
からである。この角度範囲はポテンシヨメータU
に固定抵抗を直列接続し、全体の抵抗値を同じに
保つようにポテンシヨメータUの抵抗値を低くす
ることにより制限できる。 レイアウト制御ユニツト28へのW入力信号
は、等しい抵抗値Rの帰還抵抗と入力抵抗を有す
る反転増幅器35により出力端子W′に与えられ、
それによると可変利得回路によりX信号とY信号
に加えられる位相反転にW信号の位相を一致させ
る。 X信号に対する上記利得√2sinθとY信号に対
する上記利得√2cosθは理想的な利得に対する第
1次近似である。良好な近似は利得がそれぞれが
√2Ksinθおよび√2Kcosθの形の時に得られる。
約500Hz下の周波数ではKの好適な形は次式で与
えられる。 K=1/sin2θ=1/2sinθcosθ これはθ=45゜の時にはほぼ1に等しい。上記よ
り高い周波数では好適な値はK=1である。もし
前記したようにそれらの利得が周波数に依存しな
いとすると、上記のようにK=1の選択は全ての
周波数で満足される。 同様な技術の直方体の各隅に配置される8個の
スピーカのためのWXYZデコーダに関連して使
用できる。第7図に示すようなスピーカ配置用の
デコーダを得るために、第3図に示すデコーダを
WXYZ回路と形振幅マトリツクス26との間
に、それぞれX,Y,Zチヤンネル用の利得制御
器38,40,42を有するレイアウト制御ユニ
ツト36を挿入することにより第8図に示すよう
に改装する。500Hzより高い周波数と低い周波数
に対する近似最適利得を第表に示す。
ば360度の方位にわたつて拡がる音源からの音を
聞き手が識別できるようにした音響再生装置に関
する。 特許願昭和47年第12141号(特開昭47−18301
号)明細書には2本の伝送チヤンネルを用い、
360度の方位にわたつて拡がる音源からの音を聞
き手が識別することができるようにした音響再生
装置が開示されている。この明細書に開示された
装置において1本のチヤンネルは全ての水平方向
からの音を互いに等しい利得で含むいわゆる全方
向信号を伝送し、他のチヤンネルは全ての水平方
向からの音を利得1で含んでいるが、適当な基準
方向から測つた方位角に関連した、好ましくは等
しい、対応する全方向信号に関する位相推移を有
しているいわゆる方位信号を伝送する。この方位
信号は位相差が90度の2つの信号に分解すること
ができる。これらの信号が正方形の四隅に配置さ
れた4つのスピーカに与えられたとすると、1つ
の信号は第1の隣接スピーカー対に対する信号
と、他の2つのスピーカーからなる第2の隣接ス
ピーカ対に対する信号との間の信号強度の差を示
す第1の差信号を構成し、他の信号は第1の隣接
スピーカ対と第2の隣接スピーカとからそれぞれ
1つのスピーカを含む第3の隣接スピーカー対に
対する信号と、第1の隣接スピーカ対と第2の隣
接スピーカ対とからそれぞれ他のスピーカを含む
第4の隣接スピーカ対に対する信号との間の信号
強度の差を示す第2の信号を構成する。 本発明の目的は、聴取位置を囲む少くとも3個
のスピーカに出力信号を供給する出力手段と、聴
取位置における音圧および音波を伝播する媒質の
粒子速度をそれぞれ表わす圧力信号および速度信
号または該圧力信号および速度信号の複素線形結
合からなる少くとも2つの入力信号を受入する入
力手段と、前記入力手段と前記出力手段との間に
配設され、所定周波数より上の周波数の前記圧力
信号に与えられる利得を前記所定の周波数より上
の周波数の前記速度信号に与えられる利得で割つ
た値が、所定周波数より下の周波数の前記圧力信
号に与えられる利得を前記所定の周波数より下の
周波数の前記速度信号に与えられる利得で割つた
値より大きくるような周波数依存利得を前記圧力
信号および前記速度信号に対して与える利得調整
手段とを具えた音響再生装置用デコーダを提供す
ることにある。ここで、圧力信号および速度信号
はそれぞれ全方向信号および方位信号とすること
ができる。 4個のスピーカを長方形配置した装置では、前
記所定周波数よりも十分に低い周波数に対して速
度信号は圧力信号の約2倍の利得を持つのが好ま
しい。 ある特定の周波数帯より高い周波数と低い周波
数とで異つた処理の必要が、1974年にパリ国際音
楽フエステバルにおいて公表された雑誌「ジユル
ネデテユード」(パリの出版社ラジオ社発行)の
エム、エー、ジヤーソン氏の論文「3元音響にお
けるマトリクスおよびデスクリートシステムの実
現に関する音響心理学的条件」と、「ワイヤレ
ス・ワールド」1974年12月号の483から486ページ
所載のエア、ア、ゲルゾンの「包囲音の心理音響
学」において十分に論じられている。これらの文
献の内容を要約すば、空気中を伝播する音の波長
の2分の1が人間の両耳間の距離にほぼ等しい周
波数(700Hz)よりも十分に低い周波数に対して
は、両耳に届く音の振幅は事実上同じであるから
頭は音波に対する妨害とはならない。したがつ
て、音の位置識別のためにこの低い周波数におい
て利用できる唯一の情報は、両方の耳で受けとる
音の位相差である。それよりも高い周波数では位
相関係は音の位置識別のために第1に重要なもの
ではなくなり、聞き手を囲むエネルギーの場の方
向性が重要となる。これら2つの状態の間には、
先に特定の周波数帯と呼んだ遷移周波数帯があ
る。この遷移周波数帯は100〜1000Hzの範囲に含
まれる。この範囲の下端部における遷移周波数は
聴取範囲を広げる。好適な値は約320Hzである。 なおこの明細書で用いる“圧力”および“速
度”という用語は、空気のような流体内の音響場
に用いられるとき、ある点における圧力およびそ
の点における平均粒子速度、すなわち流体の速度
にそれぞれ関係する。流体流が非粘性で、圧力変
動が平均圧力に対して非常に小さい状況下におい
て(空気中における方向性音の再生に関しては常
にそうである)、流体の速度は、各周波数におけ
る音場圧力の方向性導関数、すなわちグラジエン
ト gradP=(∂/∂xP,∂/∂yP,∂/∂zP) に比例する。 音場の速度を表わす情報はまた音場の圧力の方
向性導関数を表わすので、圧力および速度情報を
表わす信号は、ある点およびその近傍における音
場の方向性動作を決定する。 カーテンシアン直交座標(x、y、z)の原点
(0、0、0)に音速cで到来する平面波に関し
て、 |1/c ∂P/∂t|=|∂/∂xP|2+|∂/∂yP|
2+|∂/∂z P|2および∂P/∂x|∂P/∂t,∂P/∂y|∂P/∂t
および∂P/∂z| ∂P/∂tは正の量であるので(ここでtは時間であ る)、自然の、すなわち多スピーカシステムで再
生されたものではない遠方からの音の速度の全て
の大きさは圧力の時間導関数の値と固定された関
係を有する。 音響場における速度という用語の使用は音響の
文献において一般的である(例えばChapter XI
of J.W.S.Rayleigh,Theory of Sound,vol.2,
Dover Publications,1945をみよ)。 ここに、再生領域における参照点での圧力を表
す信号が“全方向性”という仕方で方向性をもつ
てエンコードされた音を含み、同じ参照点での速
度を表わす信号が“方位”という仕方で方向性を
もつてエンコードされた音を含むという必要条件
は存在しない。一般に、“全方向性”という意味
は、全ての方向からの音がその信号内において各
周波数で一定の利得および位相を有していること
であり、他方“方位”信号は、参照方向から時計
方向の角θで到来した音に関してe±j〓=cosθ±
jsinθ(ここで±は全ての音に関して同様である)
に比例する複素利得を有する全ての水平方向から
の音を有している信号と理解されている。 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。 以下の説明においては、別々の並列チヤンネル
に別々の位相推移を行う1組の移相回路に言及す
るが、各場合において指定される位相推移は相対
位相推移であり、希望に応じて全てのチヤンネル
に一様な付加的位相推移を行わせることを理解さ
れたい。同様に、ある特定の利得を並列チヤンネ
ルに加えることを指定される場合には、それらの
利得は相対利得であり、共通の付加的総合利得を
希望により全てのチヤンネルに加えることができ
る。 本発明の実施例を説明する前に、長方形スピー
カ配置使用するのに適当なデコーダの基本的な形
式と、直方体スピーカ配置に使用する対応するデ
コーダの基本的な形式について説明する。これら
の2種類のデコーダを以下の説明ではWXYデコ
ーダ、WXYZデコーダとそれぞれ呼ぶことにす
る。本発明はこれらのデコーダの任意のものに適
用できる。 まず第1図を参照して、点10を中心とする聴
取場所は長方形アレイに配列される4個のスピー
カ11,12,13,14により囲まれる。スピ
ーカ11と12は矢印15により示されている基
準方向に対して、中心点10において等しい角度
θをなす。スピーカ13はスピーカ11との対角
線上の反対側の端部に配置され、スピーカ14は
スピーカ12と対角線上の反対側の端部に配置さ
れる。従つて、基準方向を順方向と仮定すると、
スピーカ11は左前方位置に配置され、スピーカ
12は右前方位置に、スピーカ13は右後方位置
に、スピーカ14は左後方位置に配置されること
になる。これらのスピーカ11〜14はデコーダ
16からそれぞれの出力信号LF,RF,RB,LB
を受けるように接続される。デコーダ16は2つ
の入力端子17,18を持ち、受ける全方向信号
W1は入力端子17に加えられ、方位信号P1は入
力端子18に加えられる。 第2図は角度θ=45゜の時にデコーダ16とし
て使用するのに適当な公知のWXYデコーダを示
す。このデコーダはWXY回路20と振幅マトリ
ツクス22の形をとる。WXY回路20は全方向
性出力信号Wと、前方−後方差出力信号Xと左−
右差出力信号Yとを発生する。これらの信号は振
幅マトリツクス22は要求されている出力信号
LB,LF,RB,RFを発生する。 WXY回路の性質は入力信号の形式に依存す
る。入力信号が図示のように全方向信号W1と、
この信号W1と同じ振幅であるが全方向信号W1と
の位相差が所定の方向を基準とした方位角のに等
しい方位信号P1とで構成されているとすると、
WXY回路20の出力はその入力に次のように関
連する。 振幅マトリツクス22は次のような方程式群の機
能を満たす。 LB=1/2(−X+W+Y) LF=1/2(X+W+Y) RF=1/2(X+W−Y) RB=1/2(−X+W−Y) 実際にはこのデコーダは前記特許願昭47年第
12141号(特開和47−18301号)の第5図に示され
ているデコーダと同じものであり、移相回路は
WXY回路の能動部分として機能し、加算器およ
び位相反転器は振幅マトリツクスとして機能す
る。 4種類の出力信号LB,LF,RB,RFを発生す
るデコーダはどのようなものでもWXY回路およ
び振幅マトリツクスと等しく、 1/2(−LB+LF+RB−RF)=0 であればWXYデコーダを構成する。 WXY回路20は2個以上の入力端子を持つこ
とができる。 WXYZデコーダは、高さ情報を発生し、かつ
直方体の各隅に配置される8個のスピーカを採用
する音響再生装置に使用できる。次に第3図を参
照して、3つの入力信号がWXYZ回路24に加
えられる。この回路24は第2図の対応する信号
と同じ意味を持つ出力信号W,X,Yと、上−下
差信号Zとを発生する。これらの信号は形振幅
マトリツクス26に加えられる。この形振幅マ
トリツクス26は8種類のスピーカ信号LBU,
LFU,RFU,RBU,LBD,LFD,RFD,RBD
を発生する。これらの信号は4図の対応する基準
点に設けられているスピーカに加えられる。
WXYZ回路の構成は入力信号の性質に依存する。
形マトリツクス26からの出力信号は次のよう
にして入力信号に関連づけられる。 LBU=1/2(−X+W+Y+Z) LFU=1/2(X+W+Y+Z) RFU=1/2(X+W−Y+Z) RBU=1/2(−X+W−Y+Z) LBD=1/2(−X+W+Y−Z) LFD=1/2(X+W+Y−Z) RFD=1/2(X+W−Y−Z) RBD=1/2(−X+W−Y−Z) 二次元の場合については、どのようなデコーダ
もWXYZ回路および振幅マトリツクスと等価で
あり、従つて次式が満足されればWXYZデコー
ダを構成する。 (LBU+LBD)−(LFU+LFD)+(RFU+
RFD)−(RBU+RBD)=0 (LBD+RBD)−(LFD+RFD)+(LFU+
RFU)−(LBU+RBU)=0 (LBD+LFD)−(LBU+LFU)+(RBU+
RFU)−(RBD+RFD)=0 (LBU−LBD)−(LFU−LFD)+(RFU−
RFD)−(RBU−RBD)=0 再び第1,2図に示すスピーカ配置および
WXYデコーダを参照して、W信号に対してX信
号とY信号との利得を設整して、θ≠45゜の時に
得られる非正方形配置を補償するためのレイアウ
ト制御ユニツトが設けられる。たとえば、θ<
45゜の時には前方マイナス後方信号に対する利得
はスピーカの前方−後方分離が大きくなるので低
くせねばらず、同様にして左マイナス右信号に対
する利得は横方向のスピーカ分離が小さくなるの
で補償するために高くせねばならない。 次に第5図を参照して、WXY回路20とI形
マトリツクス22との間にレイアウト制御ユニツ
ト28が接続される。このレイアウト制御ユニツ
ト28は、X信号に利得√2sinθを、Y信号に利
得√2cosθをそれぞれ与える利得調節器29,3
0を有する。レイアウト制御ユニツト28は振幅
マトリツクス22に入力W′,X′,Y′を与える。 レイアウト制御ユニツト28の回路構成の一例
を第6図に示す。利得調節器29,30は反転増
幅器32,34をそれぞれ有し、各利得調整器2
9,30は帰還抵抗Rと、入力抵抗Sと、出力T
とを有する。利得調節器29,30のそれぞれの
出力端子X′,Y′はポテンシヨメータUを介して
相互に接続される。抵抗Rは都合の良い任意の値
を持ち、ポテンシヨメータUはU<√2Lとなる
ような値を有する。ここにLは振幅マトリツクス
22の入力インピーダンスである。そうすると、 で とすると、X信号とY信号に対する利得は、θが
0〜90度の時に良い近似で、それぞれ√2sinθお
よび√2cosθとなる。実際にはθを約25〜65度の
範囲に保つことが好ましい。その理由は、この範
囲外では聴取位置において隣接する2個のスピー
カにより張られる角度θが不便なほど大きくなる
からである。この角度範囲はポテンシヨメータU
に固定抵抗を直列接続し、全体の抵抗値を同じに
保つようにポテンシヨメータUの抵抗値を低くす
ることにより制限できる。 レイアウト制御ユニツト28へのW入力信号
は、等しい抵抗値Rの帰還抵抗と入力抵抗を有す
る反転増幅器35により出力端子W′に与えられ、
それによると可変利得回路によりX信号とY信号
に加えられる位相反転にW信号の位相を一致させ
る。 X信号に対する上記利得√2sinθとY信号に対
する上記利得√2cosθは理想的な利得に対する第
1次近似である。良好な近似は利得がそれぞれが
√2Ksinθおよび√2Kcosθの形の時に得られる。
約500Hz下の周波数ではKの好適な形は次式で与
えられる。 K=1/sin2θ=1/2sinθcosθ これはθ=45゜の時にはほぼ1に等しい。上記よ
り高い周波数では好適な値はK=1である。もし
前記したようにそれらの利得が周波数に依存しな
いとすると、上記のようにK=1の選択は全ての
周波数で満足される。 同様な技術の直方体の各隅に配置される8個の
スピーカのためのWXYZデコーダに関連して使
用できる。第7図に示すようなスピーカ配置用の
デコーダを得るために、第3図に示すデコーダを
WXYZ回路と形振幅マトリツクス26との間
に、それぞれX,Y,Zチヤンネル用の利得制御
器38,40,42を有するレイアウト制御ユニ
ツト36を挿入することにより第8図に示すよう
に改装する。500Hzより高い周波数と低い周波数
に対する近似最適利得を第表に示す。
【表】
長方形スピーカ配置デコーダに対するのと同様
に、利得を周波数に依存しないものとすると、高
い周波数に対して示した値を用いることができ
る。これらの値は第表に示す値と等価である。
に、利得を周波数に依存しないものとすると、高
い周波数に対して示した値を用いることができ
る。これらの値は第表に示す値と等価である。
【表】
ここに、
b:a:c=1/sinθ:1/cosθsinφ:1/cosθco
sφ 利得調節器38,40,42は第6図に示す利
得調節器29,30と同様にして構成でき、利得
調節器40,42は縦続接続された2つの段を有
する。利得調節器40,42のそれぞれの1つの
段の利得は
sφ 利得調節器38,40,42は第6図に示す利
得調節器29,30と同様にして構成でき、利得
調節器40,42は縦続接続された2つの段を有
する。利得調節器40,42のそれぞれの1つの
段の利得は
【式】であり、他の段の利得
は、利得調節器40に対しては√2sinφ、利得調
節器42に対しては√2cosφである。 第8図に示すWXYZ回路24に加えられる3
つの入力信号は信号W4,Y4,V4の直線的に組合
わせで構成できる。ここのW4は全ての音響方向
を同一の利得でピツクアツプする全方向信号、
Y4は利得√3yで音をピツクアツプした結果得
られる信号、V4は方向利得√3(x−qjz)で音
をピツクアツプした結果得られる信号である。な
お、qは実定数、x、y、zは音の方向である。
そうするとWXYZ回路24の出力はその入力に
次式のように関連づけられる。 W=W4 X=fV4 Y=fY4 Z=fjq-1V4 ここでfは実定数である。理想的には低い周波数
ではf=1であり、中間周波数では である。 方向軸を交換することにより他の符号化装置を
得ることができることは明らかである。たとえ
ば、方向性利得が1、x−jqy、zまたは1、x、
y−jqzであるような信号について考えてみると、
対応するデコーダはそれに従つて信号路を交換す
ることにより得られる。 以上説明したデコーダは、約700Hzより高い音
と低い音に対して人間の耳が局部化するような
種々の機構のための特殊な備えはしていない。こ
れらの差を考慮に入れるデコーダは、低い周波数
では「理想的な」低周波構成に近づき、高い周波
数では「理想的な」高周波構成に近づく、周波数
に依存するマトリツクスを採用する。その中では
デコーダマトリツクスが中間の構成となるような
周波数の遷移領域もある。理論的にはこの遷移領
域の中心は約700Hzにすべきである。実際には、
この遷移領域の中心100〜1000Hzの範囲内にあれ
ば満足すべき結果を得ることができるが、聴取領
域の中心から離れている位置での良好な聴取条件
は、この領域の中心が700Hzより低い時に最も良
く得られ、320Hzの値は特に適当であることが見
出されている。 4つの局部化基準があることが見出されてい
る。そのうちの2つの電圧利得に関連し、低い周
波において優勢である。他の2つの基準は信号が
従うエネルギ利得に関連し、高い周波数で優勢で
ある。記号LBV、LFV、RFV、RBVは装置全体、
すなわち、第1図に示されている4個のスピーカ
に信号を与える元のエンコーダとデコーダをある
方向のモノーラル音が通された時にそのモノーラ
ル音が受ける複素電圧利得を表わす。そうする
と、希望する見かけの水平角がφであるような音
に対しては、xとyが式 x=Re(LFV+RFV−LBV−RBV/LFV+RFV+LBV+RBV) y=Re(LFV+LBV−RFV−RBV/LFV+RFV+LBV+RBV) により与えられるマキタ条件として知られている
より重要な低周波条件を x cosθ=r cosφ y sinθ=r sinφ の形で表すことができねばならない。ここにrは
正の数である。記号Reは実数部であることを示
す。この条件が満足されるとすると、音の正しい
見かけの方向が低い周波数で得られる。しかし、
速度条件として知られている第2の条件も満足さ
れなければ、音の見かけの方向は聞き手が頭を動
かすと不安定になりがちである。速度条件は (x cosθ)2+(y sinθ)2=1 である。遷移周波数よりも高い周波数において
は、最も重要な条件は xE=|LFV|2+|RFV|2−|LBV|2−
|RBV|2/|LFV|2+|RFV|2+|LBV|2−|RBV|2 yE=|LFV|2+|LBV|2−|RFV|2−
|RBV|2/|LFV|2+|RFV|2+|LBV|2+1RBV|2 で与えられる量xEとyEが xEcosθ=rEcosφ yEsinθ=rEsinφ の形で表わすことができねばならないいわゆるエ
ネルギベクトル条件である。これは正しい音の局
部化を決定するが、高い周波数における音の見か
けの方向を、聞き手が頭を動かした時にも安定さ
せるべきだとすると、エネルギ大きさ条件に従つ
て、量(xEcosθ)2+(yEsinθ)2を全ての方向につ
いてできるだけ大きくすることが更に必要であ
る。実際には、他の方向における安定度を改善す
るためには、ある方向における上記量の大きさを
ぎせいにする必要があることもある。もちろん、
この量は1をこえることはない。 低い周波数における基本的な音の方向性を決定
するマキタ条件と、高い周波数における基本的な
音の方向を決定するエネルギベクトル条件は最も
重要である。遷移周波数附近の周波数領域におい
ては、これらの理論のうちいずれかが重要である
かは正確にはわからないから、その領域では両方
の条件が満足されることが重要である。マキタ条
件またはエネルギベクトル条件のいずれかを満足
させる任意のWXYデコーダ、またはWXYZデコ
ーダは両方の条件を自動的に満足させることを数
学的に示すことができる。すなわち、たとえば全
ての周波数でマキタ条件を満足させるWXYデコ
ーダまたはWXYZデコーダは、全ての周波数に
おいて正しい音の局部化を与える。これは前記し
たデコーダに適用される。聞き手の頭が動いた時
の音の見かけの方向の安定度を良くするために
は、高い周波数におけるエネルギ大きさ条件と、
低い周波数における速度条件とを満足させること
が必要である。これには周波数に依存するデコー
ダの使用を含む。 第9図は要求された周波数依存性を与えるため
に改装した、第5図に示すデコーダに類似するデ
コーダを示す。X信号路とY信号路には同一の
形シエルフ・フイルタ44,46がそれぞれ接続
される。W信号路には形シエルフ・フイルタ4
8が接続される。これらのシエルフ・フイルタ4
4,46,48はほぼ同一の位相応答を有し、遷
移周波数以下の低い周波数である利得を有し、遷
移周波数以上の高い周波数で別の利得を有しこの
利得はこの低周波数の利得からこの高周波数の利
得まで上記遷移周波数附近の周波数帯を横切つて
なだらかに変化する。図示のように、デコーダに
加えられる入力が全方向信号W1と位相信号p1の
形をとつていると、エネルギ大きさ条件に従つて
高い周波数を最適に再生するために、全てのシエ
ルフ・フイルタ44,46,48の相対利得は遷
移周波数帯より高い周波数では1である。遷移周
波数帯以下の周波数では形シエルフ・フイルタ
に対する形シエルフ・フイルタの利得は 2/sin2θ である。これはθが30〜60度の範囲にある時はほ
ぼ2である。従つて、遷移周波数帯以下の周波数
における形シエルフ・フイルタの利得は形シ
エルフ・フイルタの利得の2倍である。 この種の特別なデコーダの回路を第10図に示
す。必要とする部品の数を減少するために、シエ
ルフ・フイルタとレイアウト制御ユニツトは改装
したWXY回路50の前に設けられる。このこと
は形シエルフ・フイルタ44,46をX信号路
とY信号路にそれぞれ設ける代りに、1個の形
シエルフ・フイルタ52を方位信号路に接続する
ことを意味する。レイアウト制御ユニツト20は
WXY回路50に2つの位相入力を与える。この
WXY回路50は2個の0゜移相回路54,56と、
1個の90゜移相回路58とを有する。 シエルフ・フイルタ48は次式で与えられる複
素周波数応答を持つことを要求される。 ここにa1は低周波利得、b1は高周波利得である。
このフイルタは抵抗R1、R2、R3とコンデンサC1
とで構成される抵抗−容量回路網に接続される増
幅器60と、一方の分岐に増幅器62とコンデン
サC2を有し、他方の分岐に増幅器34と抵抗R4
を有し、前記抵抗−容量回路網に接続される並列
回路とで構成される。200Hzの遷移周波数に対し
ては周波数応答と回路成分の値は第表に示され
るような値を有する。 第表 a1 0.6325 b1 1 T1 946.3 μs. T2 838.8 μs. 増幅器60の利得 1.2649 増幅器62の利得 −1 増幅器64の利得 1 R1 0.1325R0 R2 0.3675R0 R3 0.5 R0 R0C1 3237 μs. R4C2 T2 抵抗R0とR4の値は設計の都合に従つて任意に選
択される。 方位信号Pに対するシエルフ・フイルタ52は
次のような複素周波数応答を有する。 ここにa3は低周波利得、b3は高周波利得である。
シエルフ・フイルタ52は増幅器66と抵抗R5
との直列回路と、増幅器68とコンデンサC3と
の直列回路との並列回路で構成される。種々の回
路部品の値を第に示す。 第表 a3 2a1 b3 b1 T3 669.2 μs. 移相器54の利得 1.2649 移相器56の利得 −1 R5C3 752.6 μs. 抵抗R5の抵抗値は設計の都合に従つて任意に選
択される。 レイアウト制御ユニツト28は利得が0.707の
増幅器70と、WXY回路50の2つの移相回路
56,58への出力端子に直列接続される2個の
固定抵抗72,74と、前記出力端子の間に接続
される固定76,78とポテンシヨメータ80に
より構成される直列回路とで構成される。ポテン
シヨメータ80の可動接点は接地される。固定抵
抗76,80の抵抗値はポテンシヨメータ80の
抵抗値の2分の1に等しい。固定抵抗72,74
の抵抗値はポテンシヨメータ80の抵抗値の
1.414倍の抵抗値を有する。増幅器60はレイア
ウト制御ユニツト28の2つの出力端子における
エネルギの和が、その入力端子におけるエネルギ
に等しくなるようにする。 第10図に示す回路は信号P1の入力路に高域
フイルタ82も含む。この高域フイルタ82はコ
ンデンサ84とポテンシヨメータ86とで構成さ
れる。この高域フイルタ82の目的は、スピーカ
と中央の聞き手との間の距離にもとづく聴取位置
における効果を補償することである。有限なスピ
ーカ距離の影響は低音を大きくし、聞き手のとこ
ろにおける音場の速度の低周波分を移送させるこ
とである。そうするとイメージ品質を低下させ、
ある場合には両方の周波数における音像の場所に
誤差を生じさせる。 使用に際しては、フイルタの時定数が音が任意
のスピーカ11〜14から聴取場所の中心10
(第1図)まで伝わるのに要する時間に等しいよ
うに、ポテンシヨメータ86の設定が調節され
る。ポテンシヨメータ86にはこの設定を容易に
するために、距離で校正した目盛をなるでく設け
るようにする。 第1図に示すように、スピーカ11〜14は中
心点10からなるべく等距離に配置する。中心点
10から各スピーカまでの距離を互いに違えるの
が必要だとすると、主観的に満足な結果が得られ
るまで、より速いスピーカに対する信号の振幅利
得を大きくする。 低い周波数と高い周波数において人の耳により
使用される各種の局所化機構のための同様な補償
は、WXYZデコーダに加えることができる。そ
れぞれの形シエルフ・フイルタはX,Y,Zチ
ヤンネル内に接続され、形シエルフ・フイルタ
はWチヤンネル内に接続される。入力信号が全方
向信号と、それぞれの方向利得が√3x,√3y,√
3zで方向余弦(x、y、z)で与えられる到達方
向からの音をピツクアツプして得られる3個の信
号とで構成される4チヤンネル信号である場合に
は、それらのシエルフ・フイルタの低周波利得と
高周波利得は次の通りである。 第11図はいわゆるデイスクリート形4チヤン
ネル信号に使用するために本発明のデコーダを示
す。このような4チヤンネル信号は、長方形配置
の隣接する2個のスピーカに対応する両方のチヤ
ンネルに同相であるが強さの異なるような4チヤ
ンネル信号を与えることにより、そのような隣接
する2個のスピーカの方位角の間の水平方向に音
を割当てるから、4つの入力チヤンネルLB1,
LF1,RF1,RB1がある。前方からの方位角φに
対しては、4つの入力チヤンネル内の信号利得を
第表に示す。
節器42に対しては√2cosφである。 第8図に示すWXYZ回路24に加えられる3
つの入力信号は信号W4,Y4,V4の直線的に組合
わせで構成できる。ここのW4は全ての音響方向
を同一の利得でピツクアツプする全方向信号、
Y4は利得√3yで音をピツクアツプした結果得
られる信号、V4は方向利得√3(x−qjz)で音
をピツクアツプした結果得られる信号である。な
お、qは実定数、x、y、zは音の方向である。
そうするとWXYZ回路24の出力はその入力に
次式のように関連づけられる。 W=W4 X=fV4 Y=fY4 Z=fjq-1V4 ここでfは実定数である。理想的には低い周波数
ではf=1であり、中間周波数では である。 方向軸を交換することにより他の符号化装置を
得ることができることは明らかである。たとえ
ば、方向性利得が1、x−jqy、zまたは1、x、
y−jqzであるような信号について考えてみると、
対応するデコーダはそれに従つて信号路を交換す
ることにより得られる。 以上説明したデコーダは、約700Hzより高い音
と低い音に対して人間の耳が局部化するような
種々の機構のための特殊な備えはしていない。こ
れらの差を考慮に入れるデコーダは、低い周波数
では「理想的な」低周波構成に近づき、高い周波
数では「理想的な」高周波構成に近づく、周波数
に依存するマトリツクスを採用する。その中では
デコーダマトリツクスが中間の構成となるような
周波数の遷移領域もある。理論的にはこの遷移領
域の中心は約700Hzにすべきである。実際には、
この遷移領域の中心100〜1000Hzの範囲内にあれ
ば満足すべき結果を得ることができるが、聴取領
域の中心から離れている位置での良好な聴取条件
は、この領域の中心が700Hzより低い時に最も良
く得られ、320Hzの値は特に適当であることが見
出されている。 4つの局部化基準があることが見出されてい
る。そのうちの2つの電圧利得に関連し、低い周
波において優勢である。他の2つの基準は信号が
従うエネルギ利得に関連し、高い周波数で優勢で
ある。記号LBV、LFV、RFV、RBVは装置全体、
すなわち、第1図に示されている4個のスピーカ
に信号を与える元のエンコーダとデコーダをある
方向のモノーラル音が通された時にそのモノーラ
ル音が受ける複素電圧利得を表わす。そうする
と、希望する見かけの水平角がφであるような音
に対しては、xとyが式 x=Re(LFV+RFV−LBV−RBV/LFV+RFV+LBV+RBV) y=Re(LFV+LBV−RFV−RBV/LFV+RFV+LBV+RBV) により与えられるマキタ条件として知られている
より重要な低周波条件を x cosθ=r cosφ y sinθ=r sinφ の形で表すことができねばならない。ここにrは
正の数である。記号Reは実数部であることを示
す。この条件が満足されるとすると、音の正しい
見かけの方向が低い周波数で得られる。しかし、
速度条件として知られている第2の条件も満足さ
れなければ、音の見かけの方向は聞き手が頭を動
かすと不安定になりがちである。速度条件は (x cosθ)2+(y sinθ)2=1 である。遷移周波数よりも高い周波数において
は、最も重要な条件は xE=|LFV|2+|RFV|2−|LBV|2−
|RBV|2/|LFV|2+|RFV|2+|LBV|2−|RBV|2 yE=|LFV|2+|LBV|2−|RFV|2−
|RBV|2/|LFV|2+|RFV|2+|LBV|2+1RBV|2 で与えられる量xEとyEが xEcosθ=rEcosφ yEsinθ=rEsinφ の形で表わすことができねばならないいわゆるエ
ネルギベクトル条件である。これは正しい音の局
部化を決定するが、高い周波数における音の見か
けの方向を、聞き手が頭を動かした時にも安定さ
せるべきだとすると、エネルギ大きさ条件に従つ
て、量(xEcosθ)2+(yEsinθ)2を全ての方向につ
いてできるだけ大きくすることが更に必要であ
る。実際には、他の方向における安定度を改善す
るためには、ある方向における上記量の大きさを
ぎせいにする必要があることもある。もちろん、
この量は1をこえることはない。 低い周波数における基本的な音の方向性を決定
するマキタ条件と、高い周波数における基本的な
音の方向を決定するエネルギベクトル条件は最も
重要である。遷移周波数附近の周波数領域におい
ては、これらの理論のうちいずれかが重要である
かは正確にはわからないから、その領域では両方
の条件が満足されることが重要である。マキタ条
件またはエネルギベクトル条件のいずれかを満足
させる任意のWXYデコーダ、またはWXYZデコ
ーダは両方の条件を自動的に満足させることを数
学的に示すことができる。すなわち、たとえば全
ての周波数でマキタ条件を満足させるWXYデコ
ーダまたはWXYZデコーダは、全ての周波数に
おいて正しい音の局部化を与える。これは前記し
たデコーダに適用される。聞き手の頭が動いた時
の音の見かけの方向の安定度を良くするために
は、高い周波数におけるエネルギ大きさ条件と、
低い周波数における速度条件とを満足させること
が必要である。これには周波数に依存するデコー
ダの使用を含む。 第9図は要求された周波数依存性を与えるため
に改装した、第5図に示すデコーダに類似するデ
コーダを示す。X信号路とY信号路には同一の
形シエルフ・フイルタ44,46がそれぞれ接続
される。W信号路には形シエルフ・フイルタ4
8が接続される。これらのシエルフ・フイルタ4
4,46,48はほぼ同一の位相応答を有し、遷
移周波数以下の低い周波数である利得を有し、遷
移周波数以上の高い周波数で別の利得を有しこの
利得はこの低周波数の利得からこの高周波数の利
得まで上記遷移周波数附近の周波数帯を横切つて
なだらかに変化する。図示のように、デコーダに
加えられる入力が全方向信号W1と位相信号p1の
形をとつていると、エネルギ大きさ条件に従つて
高い周波数を最適に再生するために、全てのシエ
ルフ・フイルタ44,46,48の相対利得は遷
移周波数帯より高い周波数では1である。遷移周
波数帯以下の周波数では形シエルフ・フイルタ
に対する形シエルフ・フイルタの利得は 2/sin2θ である。これはθが30〜60度の範囲にある時はほ
ぼ2である。従つて、遷移周波数帯以下の周波数
における形シエルフ・フイルタの利得は形シ
エルフ・フイルタの利得の2倍である。 この種の特別なデコーダの回路を第10図に示
す。必要とする部品の数を減少するために、シエ
ルフ・フイルタとレイアウト制御ユニツトは改装
したWXY回路50の前に設けられる。このこと
は形シエルフ・フイルタ44,46をX信号路
とY信号路にそれぞれ設ける代りに、1個の形
シエルフ・フイルタ52を方位信号路に接続する
ことを意味する。レイアウト制御ユニツト20は
WXY回路50に2つの位相入力を与える。この
WXY回路50は2個の0゜移相回路54,56と、
1個の90゜移相回路58とを有する。 シエルフ・フイルタ48は次式で与えられる複
素周波数応答を持つことを要求される。 ここにa1は低周波利得、b1は高周波利得である。
このフイルタは抵抗R1、R2、R3とコンデンサC1
とで構成される抵抗−容量回路網に接続される増
幅器60と、一方の分岐に増幅器62とコンデン
サC2を有し、他方の分岐に増幅器34と抵抗R4
を有し、前記抵抗−容量回路網に接続される並列
回路とで構成される。200Hzの遷移周波数に対し
ては周波数応答と回路成分の値は第表に示され
るような値を有する。 第表 a1 0.6325 b1 1 T1 946.3 μs. T2 838.8 μs. 増幅器60の利得 1.2649 増幅器62の利得 −1 増幅器64の利得 1 R1 0.1325R0 R2 0.3675R0 R3 0.5 R0 R0C1 3237 μs. R4C2 T2 抵抗R0とR4の値は設計の都合に従つて任意に選
択される。 方位信号Pに対するシエルフ・フイルタ52は
次のような複素周波数応答を有する。 ここにa3は低周波利得、b3は高周波利得である。
シエルフ・フイルタ52は増幅器66と抵抗R5
との直列回路と、増幅器68とコンデンサC3と
の直列回路との並列回路で構成される。種々の回
路部品の値を第に示す。 第表 a3 2a1 b3 b1 T3 669.2 μs. 移相器54の利得 1.2649 移相器56の利得 −1 R5C3 752.6 μs. 抵抗R5の抵抗値は設計の都合に従つて任意に選
択される。 レイアウト制御ユニツト28は利得が0.707の
増幅器70と、WXY回路50の2つの移相回路
56,58への出力端子に直列接続される2個の
固定抵抗72,74と、前記出力端子の間に接続
される固定76,78とポテンシヨメータ80に
より構成される直列回路とで構成される。ポテン
シヨメータ80の可動接点は接地される。固定抵
抗76,80の抵抗値はポテンシヨメータ80の
抵抗値の2分の1に等しい。固定抵抗72,74
の抵抗値はポテンシヨメータ80の抵抗値の
1.414倍の抵抗値を有する。増幅器60はレイア
ウト制御ユニツト28の2つの出力端子における
エネルギの和が、その入力端子におけるエネルギ
に等しくなるようにする。 第10図に示す回路は信号P1の入力路に高域
フイルタ82も含む。この高域フイルタ82はコ
ンデンサ84とポテンシヨメータ86とで構成さ
れる。この高域フイルタ82の目的は、スピーカ
と中央の聞き手との間の距離にもとづく聴取位置
における効果を補償することである。有限なスピ
ーカ距離の影響は低音を大きくし、聞き手のとこ
ろにおける音場の速度の低周波分を移送させるこ
とである。そうするとイメージ品質を低下させ、
ある場合には両方の周波数における音像の場所に
誤差を生じさせる。 使用に際しては、フイルタの時定数が音が任意
のスピーカ11〜14から聴取場所の中心10
(第1図)まで伝わるのに要する時間に等しいよ
うに、ポテンシヨメータ86の設定が調節され
る。ポテンシヨメータ86にはこの設定を容易に
するために、距離で校正した目盛をなるでく設け
るようにする。 第1図に示すように、スピーカ11〜14は中
心点10からなるべく等距離に配置する。中心点
10から各スピーカまでの距離を互いに違えるの
が必要だとすると、主観的に満足な結果が得られ
るまで、より速いスピーカに対する信号の振幅利
得を大きくする。 低い周波数と高い周波数において人の耳により
使用される各種の局所化機構のための同様な補償
は、WXYZデコーダに加えることができる。そ
れぞれの形シエルフ・フイルタはX,Y,Zチ
ヤンネル内に接続され、形シエルフ・フイルタ
はWチヤンネル内に接続される。入力信号が全方
向信号と、それぞれの方向利得が√3x,√3y,√
3zで方向余弦(x、y、z)で与えられる到達方
向からの音をピツクアツプして得られる3個の信
号とで構成される4チヤンネル信号である場合に
は、それらのシエルフ・フイルタの低周波利得と
高周波利得は次の通りである。 第11図はいわゆるデイスクリート形4チヤン
ネル信号に使用するために本発明のデコーダを示
す。このような4チヤンネル信号は、長方形配置
の隣接する2個のスピーカに対応する両方のチヤ
ンネルに同相であるが強さの異なるような4チヤ
ンネル信号を与えることにより、そのような隣接
する2個のスピーカの方位角の間の水平方向に音
を割当てるから、4つの入力チヤンネルLB1,
LF1,RF1,RB1がある。前方からの方位角φに
対しては、4つの入力チヤンネル内の信号利得を
第表に示す。
【表】
そのような符号化の仕様は一般に用いられてい
る。符号化された信号は第13図に示すような
WXYデコーダにより解読できる。このデコーダ
のWXY回路88は次のような形の形振幅マト
リツクス90を有する。 X2=1/2(−LB1+LF1+RF1−RB1) Y2=1/2(LB1+LF1−RF1−RB1) W2=1/2(LB1+LF1+RF1−RB1) F=1/2(−LB1+LF1−RF1+RB1) 振幅マトリツクス90の差出力X2とY2は0゜移相
回路92,94をそれぞれ介してX出力とY出力
を与える。全方向出力W2は0゜移相回路96を介
して比例加算器100に接続され、対角線差出力
Fは90゜移相回路98を介して比例加算器100
に接続される。比例加算器100はW2入力に利
得0.707を与え、jF入力に利得0.455を与えてそれ
ら2つの入力を加え合わせてW出力を与える。X
信号とY信号は形シエルフ・フイルタ102,
104に加えられる。シエルフ・フイルタ10
2,104は第10図に示すシエルフ・フイルタ
52に類似するが、低周波での利得は1、高周波
での利得は√3/4である。W信号は形シエル フ・フイルタ106に加えられる。このシエル
フ・フイルタ106は第10図に示すシエルフ・
フイルタ48に類似するが、低周波での利得は
1、高周波での利得は√3/2である。シエルフ・ フイルタ102,104の出力端子は可変高域フ
イルタ108,110に接続される。これらの可
変高域フイルタ108,110は第10図に示す
高域フイルタ82と同一のもので、それらの制御
ポテンシヨンメータは連動するようになつてい
る。可変高域フイルタ108,110は第10図
を参照して説明したようにスピーカ近接に対する
補償を行う。可変高域フイルタ108,110の
出力端子はレイアウト制御ユニツト112に接続
される。レイアウト制御ユニツト112は一対の
入力増幅器114,116を有する。これらの入
力増幅器114,118の利得は2.414で、それ
らの出力端子は等しい抵抗118,120を介し
てレイアウト制御ユニツト112の出力端子に接
続される。抵抗値122と、ポテンシヨメータ1
24と、抵抗126とで構成される抵抗列は距離
制御ユニツトの出力端子の間に接続される。ポテ
ンシヨメータ124の抵抗値と各種の抵抗の抵抗
値との間の関係を第表に示す。表中Sは任意の
値をとることができる。 第表 部品 抵抗値 118 0.707S 120 0.707S 122 0.25S 124 0.50S 126 0.25S ポテンシヨンメータ112に抵抗122,126
を直列接続することにより、レイアウト制御ユニ
ツトの調節範囲を、第6図を参照して説明したよ
うに満足すべき結果を得ることができる範囲に制
限する。 第11図に示すデコーダは、2つのステレオチ
ヤンネルL,Rを入力端子LF1,RF1にそれぞれ
接続し、他の2つの入力端子LB1,RB1を接地す
ることにより、従来のステレオ録音用の4スピー
カデコーダとしても使用できる。そのようなステ
レオ材料は4チヤンネル対混合材料として処理さ
れる。これらの4チヤンネル対混合材料に対して
は全ての音は象限−45゜〜+45゜で発生する。 本発明のデコーダはTMX3チヤンネル装置か
らの信号を解読するために使用できる。この
TMX3チヤンネル装置ではデコーダへの入力装
置は次のような3つのチヤンネルより成る。 L=1/2(W3+jP3) R=1/2(W3−jP3) TT=jP3 * ここにjP3 *はその水平方向利得がP3の水平方向の
利得の複素共役である(「ジヤーナル・オブ・オ
ーデイオ・エンジニヤリング・ソサエテイ
(Journal of Audio Engineering Society)」
1973年10月号(第21巻)614、624ページ所載のデ
イー・エイチ・クーパー(D.H.Cooper)、T.タ
カギ、T.シガによる「QMXキヤリア.チヤンネ
ル・デイスク(QMX Carrier Channel Disc)」
を参照)。第11図に示すWXY回路88は第1
2図に示すWXY回路に代えることができる。
L1R入力信号は W3=L+R jP3=L−R の形でマトリツクス130に加えられる。マト
リツクス130のW3出力は0゜移相回路132に
加えられ、WXY回路のW出力を形成する。マト
リツクス130のjP3出力は0゜移相回路134と
−90゜移相回路136の両方に加えられる。同様
に、TMX源からのTT入力信号は−90゜移相回路
138と−180゜移相回路140とに加えられる。
−90゜移相回路136と138の出力は利得が
0.707の比例加算器142で互いに加え合わされ
る。この比例加算器142の出力はWXY回路の
X出力を形成する。同様に、0゜移相回路134と
−180゜移相回路140の出力は利得が0.707の比
例加算器144で加え合わされる。この加算器1
44の出力はWXY回路のY出力を形成する。 本発明のデコーダは前記クーパー等の論文に記
載されているQMX装置にも使用できる。QMX
装置はTMX信号を利用する。このTMX信号に
おいてはTT信号は帯領域が制限され、従つて6k
Hz以上では利用できない。このQMX装置用のデ
コーダにおいては、第12図に示すWXY回路の
代りに第13図に示すWXY回路が用いられる。
このWXY回路は形マトリツクス130の出力
のW出力とjP出力が全通過フイルタ146と形
シエルフ・フイルタ148を通され、TT入力が
遮断周波数が約2kHzの低域フイルタ150を通
される点が、第12図に示すWXY回路と異なる
ことがわかるであろう。 全通過フイルタ146とシエルフ・フイルタ1
48と、低域フイルタ150はほぼ同じ位相応答
を持ち、2kHzより十分低い周波数では利得が1
である。シエルフ・フイルタ148の利得は高周
波では√2であり、遷移周波数は低域フイルタ1
50の−6dB周波数に等しい。 低域フイルタ150は継続接続された2つの同
一の抵抗−コンデンサ低域フイルタを有し、全通
過フイルタ146は低域フイルタ150の時定数
と同じ時定数を有する抵抗−コンデンサ全通過フ
イルタであり、シエルフ・フイルタ148は抵抗
−コンデンサ・シエルフ・フイルタであつて、そ
の後に第10図に示す形シエルフ・フイルタ4
8に使用されているのと同様な構成の位相補償全
通過フイルタが接続される。 2入力WXY回路の場合には、入力信号は実際
の全方向入力信号W1と方位入力信号P1である必
要はない。それらの信号の任意の単一でない直線
的な組合わせを適当に改装したWXY回路に使用
できる。信号QとRは次式で示すように信号Wと
Pに関係づけられる。 Q=aW1+βP1 R=β*W1+a*P1 ここにaとβは複素数であり、a*とβ*はaとβ
の複素共役であつて、信号W1とP1の代りに使用
できる。その理由は、そのような信号のいずれも
振幅が等しく、位相が異ななるからである。 本発明のデコーダは2個の信号W4とP4より成
るものと考えられる入力を解読するためにも使用
できる。信号W4は全ての方向の利得が1である
全方向信号であり、P4信号は利得がmcosφ−
jsinφの信号である。ここでφは前方からの方位
角、mは実数である。m=1の時には信号P4は
もちろん普通の方位信号である。信号W4とP4の
形の入力は次式に従つてWXY回路により解読で
きる。 英国放送協会リサーチ・デパートメント、技術
部門レポート(Britsh Broad Casting
Corporation Research Department,
Engineering Division Report)BBC RD 1974
−29所載の「各種のクウオドラホニツク.マトリ
ツクス.システムの実際の性能(The
Subjective Performance of Various
Quadraphonic Matrix Systems)」という論文
において記述されている「BBCマトリツクスG」
および「BBCマトリツクスH」として知られて
いる符号化装置は、ステレオの左信号と右信号と
に対応するL,R信号を発生する。これらのL,
R信号は次のように信号W4,P4信号の直線的な
組合わせと考えられることを示すことができる。 W4=γL+γ*R P4=δL+δ*R ここにγとδは係数が2の零でない複素数、
γ*とδ*はそれらの複素共役である。そうすると
信号W4とP4はmがほぼ0.68に等しい前記WXY回
路により解読できる。 以上説明した本発明の全ての実施例において
は、信号W′,X′,Y′およびW′,X′,Y′,Z′は個
別信号として発生されており、形振幅マトリツ
クスまたは形振幅マトリツクスにそれぞれ加え
られている。本発明はそれらの信号が別々の個別
距離を持たず、それらの直線的な組合わせの形を
とり、スピーカに加えられる出力信号はそのよう
な直線的な組合わせから直接発生される。 全体の機能を変えることなしに回路の位置を交
換可能である場合、または回路を組合わせること
が可能である場合には、そのような改変は本発明
の要旨範囲に含まれる。たとえば、連続する2つ
の回路をそれぞれマトリツクスとして数学的に表
現できるものとすると、それらの回路は2つのマ
トリツクスの積により数学的に表わすことができ
る1つの回路により代えることができる。 以上説明した装置の任意の点において、当業者
により必要または望ましいと考えられるそのよう
な総合利得を得るために、別の増幅器を挿入でき
る。特に、各種のスピーカへの出力は電力増幅器
を介してそれぞれのスピーカに通常与えられる。 本発明の全ての実施例において、WXY回路ま
たはWXYZ回路と、スピーカ信号を発生する振
幅マトリツクスとの間に別に直接信号路を設ける
こともできる。たとえば、第9図に示す実施例に
おいて、4つの信号路Fを付加してWXY回路2
0を振幅マトリツクス28に直結できる。そうす
ると振幅マトリツクス28は次のような出力信号
を発生するように構成される。 LB=1/2(−X′+W′+Y′−F) LF=1/2(X′+W′+Y′+F) RF=1/2(X′+W′−Y′−F) RB=1/2(−X′+W′−Y+F) これはもしF信号が0であれば前の式と同じであ
る。F信号路を付加しても、F信号が全ての方向
に対するX′,Y′信号に関して位相が90度ずれて
いるとすると、デコーダの全体の方向性効果に影
響を及ぼさない。
る。符号化された信号は第13図に示すような
WXYデコーダにより解読できる。このデコーダ
のWXY回路88は次のような形の形振幅マト
リツクス90を有する。 X2=1/2(−LB1+LF1+RF1−RB1) Y2=1/2(LB1+LF1−RF1−RB1) W2=1/2(LB1+LF1+RF1−RB1) F=1/2(−LB1+LF1−RF1+RB1) 振幅マトリツクス90の差出力X2とY2は0゜移相
回路92,94をそれぞれ介してX出力とY出力
を与える。全方向出力W2は0゜移相回路96を介
して比例加算器100に接続され、対角線差出力
Fは90゜移相回路98を介して比例加算器100
に接続される。比例加算器100はW2入力に利
得0.707を与え、jF入力に利得0.455を与えてそれ
ら2つの入力を加え合わせてW出力を与える。X
信号とY信号は形シエルフ・フイルタ102,
104に加えられる。シエルフ・フイルタ10
2,104は第10図に示すシエルフ・フイルタ
52に類似するが、低周波での利得は1、高周波
での利得は√3/4である。W信号は形シエル フ・フイルタ106に加えられる。このシエル
フ・フイルタ106は第10図に示すシエルフ・
フイルタ48に類似するが、低周波での利得は
1、高周波での利得は√3/2である。シエルフ・ フイルタ102,104の出力端子は可変高域フ
イルタ108,110に接続される。これらの可
変高域フイルタ108,110は第10図に示す
高域フイルタ82と同一のもので、それらの制御
ポテンシヨンメータは連動するようになつてい
る。可変高域フイルタ108,110は第10図
を参照して説明したようにスピーカ近接に対する
補償を行う。可変高域フイルタ108,110の
出力端子はレイアウト制御ユニツト112に接続
される。レイアウト制御ユニツト112は一対の
入力増幅器114,116を有する。これらの入
力増幅器114,118の利得は2.414で、それ
らの出力端子は等しい抵抗118,120を介し
てレイアウト制御ユニツト112の出力端子に接
続される。抵抗値122と、ポテンシヨメータ1
24と、抵抗126とで構成される抵抗列は距離
制御ユニツトの出力端子の間に接続される。ポテ
ンシヨメータ124の抵抗値と各種の抵抗の抵抗
値との間の関係を第表に示す。表中Sは任意の
値をとることができる。 第表 部品 抵抗値 118 0.707S 120 0.707S 122 0.25S 124 0.50S 126 0.25S ポテンシヨンメータ112に抵抗122,126
を直列接続することにより、レイアウト制御ユニ
ツトの調節範囲を、第6図を参照して説明したよ
うに満足すべき結果を得ることができる範囲に制
限する。 第11図に示すデコーダは、2つのステレオチ
ヤンネルL,Rを入力端子LF1,RF1にそれぞれ
接続し、他の2つの入力端子LB1,RB1を接地す
ることにより、従来のステレオ録音用の4スピー
カデコーダとしても使用できる。そのようなステ
レオ材料は4チヤンネル対混合材料として処理さ
れる。これらの4チヤンネル対混合材料に対して
は全ての音は象限−45゜〜+45゜で発生する。 本発明のデコーダはTMX3チヤンネル装置か
らの信号を解読するために使用できる。この
TMX3チヤンネル装置ではデコーダへの入力装
置は次のような3つのチヤンネルより成る。 L=1/2(W3+jP3) R=1/2(W3−jP3) TT=jP3 * ここにjP3 *はその水平方向利得がP3の水平方向の
利得の複素共役である(「ジヤーナル・オブ・オ
ーデイオ・エンジニヤリング・ソサエテイ
(Journal of Audio Engineering Society)」
1973年10月号(第21巻)614、624ページ所載のデ
イー・エイチ・クーパー(D.H.Cooper)、T.タ
カギ、T.シガによる「QMXキヤリア.チヤンネ
ル・デイスク(QMX Carrier Channel Disc)」
を参照)。第11図に示すWXY回路88は第1
2図に示すWXY回路に代えることができる。
L1R入力信号は W3=L+R jP3=L−R の形でマトリツクス130に加えられる。マト
リツクス130のW3出力は0゜移相回路132に
加えられ、WXY回路のW出力を形成する。マト
リツクス130のjP3出力は0゜移相回路134と
−90゜移相回路136の両方に加えられる。同様
に、TMX源からのTT入力信号は−90゜移相回路
138と−180゜移相回路140とに加えられる。
−90゜移相回路136と138の出力は利得が
0.707の比例加算器142で互いに加え合わされ
る。この比例加算器142の出力はWXY回路の
X出力を形成する。同様に、0゜移相回路134と
−180゜移相回路140の出力は利得が0.707の比
例加算器144で加え合わされる。この加算器1
44の出力はWXY回路のY出力を形成する。 本発明のデコーダは前記クーパー等の論文に記
載されているQMX装置にも使用できる。QMX
装置はTMX信号を利用する。このTMX信号に
おいてはTT信号は帯領域が制限され、従つて6k
Hz以上では利用できない。このQMX装置用のデ
コーダにおいては、第12図に示すWXY回路の
代りに第13図に示すWXY回路が用いられる。
このWXY回路は形マトリツクス130の出力
のW出力とjP出力が全通過フイルタ146と形
シエルフ・フイルタ148を通され、TT入力が
遮断周波数が約2kHzの低域フイルタ150を通
される点が、第12図に示すWXY回路と異なる
ことがわかるであろう。 全通過フイルタ146とシエルフ・フイルタ1
48と、低域フイルタ150はほぼ同じ位相応答
を持ち、2kHzより十分低い周波数では利得が1
である。シエルフ・フイルタ148の利得は高周
波では√2であり、遷移周波数は低域フイルタ1
50の−6dB周波数に等しい。 低域フイルタ150は継続接続された2つの同
一の抵抗−コンデンサ低域フイルタを有し、全通
過フイルタ146は低域フイルタ150の時定数
と同じ時定数を有する抵抗−コンデンサ全通過フ
イルタであり、シエルフ・フイルタ148は抵抗
−コンデンサ・シエルフ・フイルタであつて、そ
の後に第10図に示す形シエルフ・フイルタ4
8に使用されているのと同様な構成の位相補償全
通過フイルタが接続される。 2入力WXY回路の場合には、入力信号は実際
の全方向入力信号W1と方位入力信号P1である必
要はない。それらの信号の任意の単一でない直線
的な組合わせを適当に改装したWXY回路に使用
できる。信号QとRは次式で示すように信号Wと
Pに関係づけられる。 Q=aW1+βP1 R=β*W1+a*P1 ここにaとβは複素数であり、a*とβ*はaとβ
の複素共役であつて、信号W1とP1の代りに使用
できる。その理由は、そのような信号のいずれも
振幅が等しく、位相が異ななるからである。 本発明のデコーダは2個の信号W4とP4より成
るものと考えられる入力を解読するためにも使用
できる。信号W4は全ての方向の利得が1である
全方向信号であり、P4信号は利得がmcosφ−
jsinφの信号である。ここでφは前方からの方位
角、mは実数である。m=1の時には信号P4は
もちろん普通の方位信号である。信号W4とP4の
形の入力は次式に従つてWXY回路により解読で
きる。 英国放送協会リサーチ・デパートメント、技術
部門レポート(Britsh Broad Casting
Corporation Research Department,
Engineering Division Report)BBC RD 1974
−29所載の「各種のクウオドラホニツク.マトリ
ツクス.システムの実際の性能(The
Subjective Performance of Various
Quadraphonic Matrix Systems)」という論文
において記述されている「BBCマトリツクスG」
および「BBCマトリツクスH」として知られて
いる符号化装置は、ステレオの左信号と右信号と
に対応するL,R信号を発生する。これらのL,
R信号は次のように信号W4,P4信号の直線的な
組合わせと考えられることを示すことができる。 W4=γL+γ*R P4=δL+δ*R ここにγとδは係数が2の零でない複素数、
γ*とδ*はそれらの複素共役である。そうすると
信号W4とP4はmがほぼ0.68に等しい前記WXY回
路により解読できる。 以上説明した本発明の全ての実施例において
は、信号W′,X′,Y′およびW′,X′,Y′,Z′は個
別信号として発生されており、形振幅マトリツ
クスまたは形振幅マトリツクスにそれぞれ加え
られている。本発明はそれらの信号が別々の個別
距離を持たず、それらの直線的な組合わせの形を
とり、スピーカに加えられる出力信号はそのよう
な直線的な組合わせから直接発生される。 全体の機能を変えることなしに回路の位置を交
換可能である場合、または回路を組合わせること
が可能である場合には、そのような改変は本発明
の要旨範囲に含まれる。たとえば、連続する2つ
の回路をそれぞれマトリツクスとして数学的に表
現できるものとすると、それらの回路は2つのマ
トリツクスの積により数学的に表わすことができ
る1つの回路により代えることができる。 以上説明した装置の任意の点において、当業者
により必要または望ましいと考えられるそのよう
な総合利得を得るために、別の増幅器を挿入でき
る。特に、各種のスピーカへの出力は電力増幅器
を介してそれぞれのスピーカに通常与えられる。 本発明の全ての実施例において、WXY回路ま
たはWXYZ回路と、スピーカ信号を発生する振
幅マトリツクスとの間に別に直接信号路を設ける
こともできる。たとえば、第9図に示す実施例に
おいて、4つの信号路Fを付加してWXY回路2
0を振幅マトリツクス28に直結できる。そうす
ると振幅マトリツクス28は次のような出力信号
を発生するように構成される。 LB=1/2(−X′+W′+Y′−F) LF=1/2(X′+W′+Y′+F) RF=1/2(X′+W′−Y′−F) RB=1/2(−X′+W′−Y+F) これはもしF信号が0であれば前の式と同じであ
る。F信号路を付加しても、F信号が全ての方向
に対するX′,Y′信号に関して位相が90度ずれて
いるとすると、デコーダの全体の方向性効果に影
響を及ぼさない。
第1図は聴取位置の周囲へのスピーカ配置と、
それらのスピーカのデコーダへの接続を示す音響
再生装置の略図、第2図は第1図に示す装置への
使用に適当な公知のデコーダのブロツク図、第3
図は8個のスピーカを使用して高さ情報を与える
音響再生装置に使用するデコーダのブロツツク
図、第4図は第3図に示すデコーダに使用するス
ピーカの配置を示す略図、第5図はレイアウト制
御ユニツトを含むデコーダのブロツク図、第6図
は第5図に示すデコーダに使用するレイアウト制
御ユニツトの回路図、第7図は8個のスピーカを
直方体の各隅に配置した状況を示す第4図に類似
の略図、第8図は第7図に示すスピーカ配置に使
用するためのデコーダのブロツク図、第9図は本
発明の周波数に依存するデコーダのブロツク図、
第10図は第9図に示すデコーダの回路図、第1
1図はデイスクリート4チヤンネル信号に使用す
るための本発明のデコーダのブロツク図、第12
図は第11図に示すデコーダに使用する別の
WXY回路のブロツク図、第13図は第11図に
示すデコーダに使用するための更に別のWXY回
路を示すブロツク図である。 11〜14……スピーカ、16……デコーダ、
20,88……WXY回路、22,26,90…
…振幅マトリツクス、24……WXYZ回路、2
8,112……レイアウト制御ユニツト、29,
30,38,40,42……利得調節器、44,
46,48,52,102,104,106,1
48……シエルフ・フイルタ、54,56,5
8,132,134,136,138……移相回
路、82,108,110……可変高域フイル
タ、142,144……比例加算器、150……
低域フイルタ、146……全通過フイルタ。
それらのスピーカのデコーダへの接続を示す音響
再生装置の略図、第2図は第1図に示す装置への
使用に適当な公知のデコーダのブロツク図、第3
図は8個のスピーカを使用して高さ情報を与える
音響再生装置に使用するデコーダのブロツツク
図、第4図は第3図に示すデコーダに使用するス
ピーカの配置を示す略図、第5図はレイアウト制
御ユニツトを含むデコーダのブロツク図、第6図
は第5図に示すデコーダに使用するレイアウト制
御ユニツトの回路図、第7図は8個のスピーカを
直方体の各隅に配置した状況を示す第4図に類似
の略図、第8図は第7図に示すスピーカ配置に使
用するためのデコーダのブロツク図、第9図は本
発明の周波数に依存するデコーダのブロツク図、
第10図は第9図に示すデコーダの回路図、第1
1図はデイスクリート4チヤンネル信号に使用す
るための本発明のデコーダのブロツク図、第12
図は第11図に示すデコーダに使用する別の
WXY回路のブロツク図、第13図は第11図に
示すデコーダに使用するための更に別のWXY回
路を示すブロツク図である。 11〜14……スピーカ、16……デコーダ、
20,88……WXY回路、22,26,90…
…振幅マトリツクス、24……WXYZ回路、2
8,112……レイアウト制御ユニツト、29,
30,38,40,42……利得調節器、44,
46,48,52,102,104,106,1
48……シエルフ・フイルタ、54,56,5
8,132,134,136,138……移相回
路、82,108,110……可変高域フイル
タ、142,144……比例加算器、150……
低域フイルタ、146……全通過フイルタ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 聴取位置を囲む少くとも3個のスピーカーに
出力信号円供給する手段と、 聴取位置における音圧および音波を伝播する媒
質の粒子速度をそれぞれ表わす圧力信号および速
度信号または該圧力信号および速度信号の複素線
形結合からなる少なくとも2つの入力信号を受入
する入力手段と、 前記入力手段と前記出力手段との間に配設さ
れ、所定周波数より上の周波数の前記圧力信号に
対する利得を前記所定の周波数より上の周波数の
前記速度信号に対する利得で割つた値が、所定周
波数より下の周波数の前記圧力信号に対する利得
を前記所定の周波数より下の周波数の前記速度信
号に対する利得で割つた値より大きくなるような
周波数依存利得により前記圧力信号および前記速
度信号を制御するフイルタ手段と を具えた音響再生装置用デコーダ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| GB13292/74A GB1494751A (en) | 1974-03-26 | 1974-03-26 | Sound reproduction systems |
| GB13292/74 | 1974-03-26 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6022898A JPS6022898A (ja) | 1985-02-05 |
| JPH0137080B2 true JPH0137080B2 (ja) | 1989-08-03 |
Family
ID=10020311
Family Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50037386A Expired JPS5943880B2 (ja) | 1974-03-26 | 1975-03-26 | 音響再生装置用デコ−ダ |
| JP59117438A Granted JPS6022898A (ja) | 1974-03-26 | 1984-06-07 | 音響再生装置用デコ−ダ |
Family Applications Before (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50037386A Expired JPS5943880B2 (ja) | 1974-03-26 | 1975-03-26 | 音響再生装置用デコ−ダ |
Country Status (10)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US3997725A (ja) |
| JP (2) | JPS5943880B2 (ja) |
| CA (1) | CA1020095A (ja) |
| CH (2) | CH617303A5 (ja) |
| DE (1) | DE2512287A1 (ja) |
| DK (1) | DK120075A (ja) |
| FR (1) | FR2266411B1 (ja) |
| GB (1) | GB1494751A (ja) |
| IT (1) | IT1034536B (ja) |
| NL (1) | NL181068C (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| US4086433A (en) * | 1974-03-26 | 1978-04-25 | National Research Development Corporation | Sound reproduction system with non-square loudspeaker lay-out |
| GB1512514A (en) * | 1974-07-12 | 1978-06-01 | Nat Res Dev | Microphone assemblies |
| GB1550627A (en) * | 1975-11-13 | 1979-08-15 | Nat Res Dev | Sound reproduction systems |
| US4095049A (en) * | 1976-03-15 | 1978-06-13 | National Research Development Corporation | Non-rotationally-symmetric surround-sound encoding system |
| GB1548674A (en) * | 1976-07-01 | 1979-07-18 | Nat Res Dev | Sound reproduction systems |
| GB2073556B (en) | 1980-02-23 | 1984-02-22 | Nat Res Dev | Sound reproduction systems |
| DE3734084A1 (de) * | 1987-10-08 | 1989-04-27 | Inst Rundfunktechnik Gmbh | Verfahren zum wiedergeben mehrkanaliger tonsignale |
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| US5708719A (en) * | 1995-09-07 | 1998-01-13 | Rep Investment Limited Liability Company | In-home theater surround sound speaker system |
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| JP5314129B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2013-10-16 | パナソニック株式会社 | 音響再生装置及び音響再生方法 |
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| CN109618275B (zh) * | 2018-12-29 | 2020-11-17 | 武汉轻工大学 | 多声道的非中心点声场重建方法、设备、存储介质及装置 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US3784746A (en) * | 1971-07-06 | 1974-01-08 | R Hess | Single actuator for effecting multiple controls |
| US3830978A (en) * | 1971-07-08 | 1974-08-20 | Matsushita Electric Industrial Co Ltd | Circuit for mixing four audio input signals to produce four audio output signals |
| US3906156A (en) * | 1971-10-06 | 1975-09-16 | Duane H Cooper | Signal matrixing for directional reproduction of sound |
| US3856992A (en) * | 1971-10-06 | 1974-12-24 | D Cooper | Multidirectional sound reproduction |
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| JPS5210364B2 (ja) * | 1972-05-02 | 1977-03-23 | ||
| US3824342A (en) * | 1972-05-09 | 1974-07-16 | Rca Corp | Omnidirectional sound field reproducing system |
| US3883692A (en) * | 1972-06-16 | 1975-05-13 | Sony Corp | Decoder apparatus with logic circuit for use with a four channel stereo |
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-
1974
- 1974-03-26 GB GB13292/74A patent/GB1494751A/en not_active Expired
-
1975
- 1975-03-14 CA CA222,146A patent/CA1020095A/en not_active Expired
- 1975-03-20 DE DE19752512287 patent/DE2512287A1/de active Granted
- 1975-03-21 DK DK120075A patent/DK120075A/da not_active Application Discontinuation
- 1975-03-21 US US05/560,865 patent/US3997725A/en not_active Expired - Lifetime
- 1975-03-25 NL NLAANVRAGE7503576,A patent/NL181068C/xx active Search and Examination
- 1975-03-25 CH CH383175A patent/CH617303A5/fr not_active IP Right Cessation
- 1975-03-26 IT IT21652/75A patent/IT1034536B/it active
- 1975-03-26 JP JP50037386A patent/JPS5943880B2/ja not_active Expired
- 1975-03-26 FR FR7509457A patent/FR2266411B1/fr not_active Expired
-
1977
- 1977-05-11 CH CH589977A patent/CH625660A5/fr not_active IP Right Cessation
-
1984
- 1984-06-07 JP JP59117438A patent/JPS6022898A/ja active Granted
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| Publication number | Publication date |
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| IT1034536B (it) | 1979-10-10 |
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| DE2512287C2 (ja) | 1988-04-07 |
| JPS5943880B2 (ja) | 1984-10-25 |
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| DK120075A (ja) | 1975-09-27 |
| JPS50131501A (ja) | 1975-10-17 |
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| JPS6022898A (ja) | 1985-02-05 |
| GB1494751A (en) | 1977-12-14 |
| CA1020095A (en) | 1977-11-01 |
| CH625660A5 (ja) | 1981-09-30 |
| FR2266411A1 (ja) | 1975-10-24 |
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