JPH0143685B2 - - Google Patents
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- JPH0143685B2 JPH0143685B2 JP14162781A JP14162781A JPH0143685B2 JP H0143685 B2 JPH0143685 B2 JP H0143685B2 JP 14162781 A JP14162781 A JP 14162781A JP 14162781 A JP14162781 A JP 14162781A JP H0143685 B2 JPH0143685 B2 JP H0143685B2
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Description
本発明は、公知のものより重合度の大きいイモ
ゴライトとその製造法、並びにそれを主成分とす
る可撓性フイルムに関する。 イモゴライトは、天然に産出する又は合成可能
なアルミノケイ酸塩鉱物の一種である。従来アル
ミノケイ酸塩の代表的なものとしてカオリン(粘
土)、酸性白土、ゼオライトがあり、これらは陶
磁器や耐火レンガ、セメント等の窯業原料とし
て、あるいは医薬品、吸着剤、硬水軟化剤、化学
反応の触媒支持体、モレキユラーシーブ等に利用
されているが、その使用形態は通常粉末又は粒状
に限られている。一方、アルミノケイ酸塩を繊維
化し耐熱性繊維として利用する方法も知られてい
る。例えば、高純度の仮焼カオリンに、必要に応
じて少量の添加剤を加え、電気炉で溶融してから
細孔を通して流出させ、それに水蒸気を噴射して
繊維化させたものは、バルクフアイバー(綿状)
で使用されるほかにケイ酸ゲルなどの結合材を配
合してブランケツト(毛布状)、フエルト、ペー
パー、ロープ、織布、ブロツク、ボードなどに成
形したり、コーテイングセメントとして使用され
る。これらの繊維製品は1250℃付近の温度で安全
に連続使用でき、もろくなく、軽量で断熱性や施
行性に優れているので、耐火断熱材をはじめとし
て、膨張個所の断熱シール、ジヨイント部の充て
ん、侵食保護コーテイング用など広い用途があ
る。しかしながら、アルミノケイ酸塩は高融点で
かつ通常の溶剤に不溶であるので、その繊維化は
電気炉での溶融法によるしかなく、工業的には不
利であり、特にその均一なフイルム化は実用的に
極めて困難であつた。また、アルミノケイ酸塩鉱
物の中でイモゴライトはその構造が繊維状であ
り、水等に分散させた分散液からキヤステイング
によつてフイルム状の小片を形成し得ることも知
られている(例えば、特開昭53−124199号、55−
10498号参照)。しかしながら、従来公知の天然又
は合成イモゴライトは、種々の重合度のものの混
合物であるので、キヤステイングによつて自己支
持性でかつ可撓性のあるフイルムを形成すること
はできなかつた。 本発明者らは、アルミノケイ酸塩鉱物から工業
的に容易な方法で成形加工品を作ることに関し鋭
意研究を行なつた結果、重合度の大きいイモゴラ
イトを知見し、かつこれを用いれば、自己支持性
のある可撓性フイルム等が工業的に容易に得られ
ることを知見し本発明に到達した。 即ち、本発明は、PH=3.5の酢酸水溶液を分散
溶媒とし、30℃でかつ0.2重量%濃度で測定した
分散液粘度(ηsp/c)の値が5.0以上、好ましく
は9.0以上、特に好ましくは12.0以上である重合
度の大きいイモゴライトである。 イモゴライトは、天然には火山灰土や風化軽石
層中に見出される外径が約20Å、内径が約7Åの
中空繊維状のアルミノケイ酸塩重合体であり、そ
の化学組成はほぼSiO2・Al2O3・2〜3H2Oで表
わされるものである。かかるイモゴライトは、公
知の方法、例えば、イモゴライトを含む土壌を水
に分散させ、イモゴライトを主とする浮遊物を集
め、この浮遊物を粘土ハンドブツク(日本粘土学
会編)の方法に準じた方法で精製して得られる。
即ち、Jackson法(クエン酸ナトリウム−ハイド
ロサルフアイトナトリウム−重炭酸ナトリウム抽
出法)により鉄分を除き、H2O2水で加熱して不
純物として含まれる有機物を分解除去し、2%
Na2CO3で煮沸して遊離のアルミニウム、ケイ酸
を除去してゲル状のイモゴライトの精製物が得ら
れる。 あるいはまた、このイモゴライトを塩酸等の酸
性の水溶液に分散させ、その後アルカリや食塩等
で沈殿ゲル化させて、より精製されたゲル状のイ
モゴライトとしてもよい。 本発明において用いられるイモゴライトは、合
成されたものであつてもよい。合成法としては、
水酸化アルミニウム、ケイ酸塩錯体を酸性水溶液
中で加熱還流下にイモゴライトを合成する方法
(特開昭53−124199号)と、アルミニウムアルコ
キシドとテトラアルキルケイ酸を酸中で加水分解
した水酸化アルミニウムケイ酸塩を、酸性水溶液
中で加熱還流してイモゴライトを合成する方法
(特開昭55−10498号)が知られている。この様に
精製して得られた天然イモゴライト又は合成イモ
ゴライトは、種々の重合度のものの混合物であつ
て、その分散液粘度(ηsp/c)は、PH=3.5の酢
酸水溶液を分散溶媒とし、30℃でかつ0.2重量%
濃度で測定した場合に5.0未満である。 本発明においては、かくして得られたイモゴラ
イトを酸性水溶液で処理し、重合度の比較的小さ
いイモゴライト及びアロフエン等の夾雑物を抽出
除去する。用いられる酸としては、酢酸、トリフ
ルオロ酢酸等の有機酸と塩酸等の無機酸がある
が、酢酸とトリフルオロ酢酸が好ましい。これら
の酸は通常PH=2〜6、好ましくはPH=3〜5の
水溶液として用いられる。酸性水溶液でイモゴラ
イトを処理する方法は、重合度の比較的小さいイ
モゴライトが抽出除去できる方法であれば格別に
限定されるものではないが、ゲル状のイモゴライ
トを、加熱還流抽出機例えばソツクスレー抽出器
を用いて熱酸性水溶液で抽出する方法を採用する
ことができる。抽出時間は一般に数時間〜数十時
間であり、用いたイモゴライトの約10重量%程度
が抽出されるのが好ましい。かかる処理によつて
重合度の比較的小さいイモゴライト及びアロフエ
ン等の夾雑物は抽出除去され、抽出残査として比
較的重合度の大きいイモゴライトが得られる。 上記のごとくして得られる比較的重合度の大き
いイモゴライトは、適当な分散媒に分散せしめら
れ、分散液が調整される。分散に際しては、加熱
や超音波処理を行なつても良いが、超音波処理の
場合にはイモゴライト分子の切断が起こるので、
超音波強度にもよるがせいぜい10分以内の処理に
とどめるのが適当である。分散せしめられたイモ
ゴライトは遠心分離等の手段により未分散物を沈
降除去した後、分散液粘度(ηsp/c)、即ち、
PH=3.5の酢酸水溶液を分散溶媒とし、30℃でか
つ0.2重量%濃度で測定した場合に5.0以上の分散
液粘度を有している場合には、このまゝ、フイル
ム等の作成に利用できる。 更に本発明によれば、前記抽出操作を行なつた
後調整された分散液を静置することにより、乳濁
層(上層)と透明層(下層)の2層に分離し、透
明層(下層)の方に分散液粘度(ηsp/c)の高
い成分が得られる。分散液によつては、静置の代
りに高速遠心分離(10000〜30000G)によつて加
速分離することが出来る。一方、前記抽出操作を
行なわない分散液の場合には、分散液粘度
(ηsp/c)が低いばかりでなく、1ケ月以上静
置しても2層に分離することは稀であつた。折曲
げ強度の大きいフイルムを必要とする場合には、
分散液粘度(ηsp/c)が9.0以上、5回折曲げて
も破断しないような折曲げに強いフイルムを必要
とする場合には、ηsp/cが12.0以上のものが必
要である。かかる場合には、2層に分離した下層
のηsp/cが9.0以上であることが多いので、両層
を分離した後、下層のみを用いることによつて、
折曲げ強度の大きいフイルムを作成することがで
きる。また、分散条件をマイルドにした場合に
は、例えば、Branson製超音波分散装置350形を
使用してOut Put Control5、Duty Cycle50%で
5分間分散させた場合には、ηsp/cが12.0以上
のものも得られる。 本発明のイモゴライトを主成分とする可撓性フ
イルムは、前記の如くイモゴライトを主成分とす
る分散質を分散させた分散液を作成し、これをキ
ヤステイングし、その後分散液から分散媒を除去
することによつて得られる。分散媒としては水や
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等
の有機溶媒があるが、好ましいのは酸性の特にPH
が3〜5の水である。PH調節用の酸としては、塩
酸、硝酸、過塩素酸、硫酸等の無機酸、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、モノクロル酢酸、トリフルオ
ロ酢酸等の有機酸及びこれらの酸の混合物がある
が、酢酸、モノクロル酢酸、トリフルオロ酢酸等
のハロゲン酢酸がイモゴライトの分散性の点で好
ましい。本発明においては、全分散質の20重量%
以下の範囲でイモゴライト以外の分散質、例え
ば、カオリン、酸性白土、マイカ、合成マイカ、
ガラス繊維、水ガラス等の無機分散質あるいは、
シリコーン、ポリビニルアルコール、フツ素樹脂
等の重合体をイモゴライトと併用することもでき
る。分散液の濃度は0.2〜4重量%、好ましくは
0.5〜2重量%の範囲にあるのが好ましい。なお、
本発明における分散液とは、懸濁液、コロイド
液、エマルジヨン等、真の溶液以外のもの及び真
の溶液を意味する。 かくして得られた分散液は、次いでキヤステイ
ングされる。キヤステイング面としては、従来公
知のものが用いられるが、特にフツ素樹脂、ポリ
エステル、アクリル樹脂、ポリカーボネート板及
びこれらの樹脂をコーテイングした金属板が適当
であり、必要ならばシリコーン系の離型剤を塗布
しても良い。キヤステイング後、分散液から減圧
又は常圧下、必要に応じ加熱することによつて分
散媒が除去される。 かくして本発明のイモゴライトを主成分とする
可撓性フイルムが得られるが、このフイルムに
は、その後適当な条件で熱処理を施してもよい。 本発明においてフイルムとは、厚さが約2mm以
下のフイルム又はシート状物をいうが、かかる本
発明のフイルムは自己支持性であり、かつ十分な
可撓性を有する。製法にもよるが、一般にフイル
ムは透明または半透明で、引張強度5〜10Kg/
mm2、ヤング率500〜800Kg/mm2あるいはそれ以上の
可撓性の良好なフイルムが得られる。分散液粘度
が9.0以上の分散液を用いたフイルムの場合には
折曲げても破断しないフイルムが得られ、特に分
散液粘度が12.0以上の分散液を用いた場合には5
回折曲げても破断しない折曲げ強度の大きいフイ
ルムが得られる。 本発明のイモゴライトを主成分とする可撓性フ
イルムはその耐熱性や耐炎性という性質を利用し
て、耐熱・耐炎性フイルム材料として、またフイ
ルム形態の吸着剤や脱色剤、フイルム形態の化学
反応の触媒又は触媒支持体、更にはフイルム状の
モレキユラーシーブとして利用され得る。 以下実施例により本発明を詳述する。 なお、イモゴライトの分散液粘度(ηsp/c)
の測定は、PH=3.5の酢酸水溶液を分散溶媒とし、
30℃でかつ約0.2重量%濃度で、ウベローデ型粘
度計を使用して行なつた。なお、分散液は、ブラ
ンソニツク超音波洗浄器220型で30分間超音波処
理した後測定に供した。また精確な測定濃度は15
mlの磁製坩堝に分散液を採取し、50℃で水分を蒸
発させた後、電気炉で500℃で2時間焼いた残留
物重量より求め、測定粘度を0.2重量%濃度の
ηsp/cに換算した。 実施例中の%はすべて重量%である。 実施例 1 採集したイモゴライトの多い風化した軽石層
に、水を加えて充分撹拌した後、水浮遊物をフル
イ(10〜20mesh)で分離した。木の根等の夾雑
物を除いた後、wetベースで7%のイモゴライト
ゲルが得られた。分離したイモゴライトゲルは従
来公知の精製法、即ちイモゴライトゲル400部に
クエン酸ナトリウム80部、NaHCO32部及びイオ
ン交換水500部を加えて80℃の温浴中で加熱溶解
し、Na2S2O5粉末5部を加えて撹拌し、15分間保
つた後吸引過して鉄分を除き、次に2%
Na2CO3を加えて5分間煮沸して脱Al、ケイ酸処
理し、次いで30%H2O2で加熱して不純物として
含まれる有機物を除き精製した。 かくして得られた精製イモゴライトゲルを、酢
酸酸性水溶液(PH3.5)で60時間ソツクスレー抽
出した。抽出液からは少量の鉄分を含んだ微粉末
の析出物(重合度の比較的小さいイモゴライト)
が認められた。ソツクスレー抽出残査のイモゴラ
イトゲルを久保田製超音波分散装置200M型(発
振周波数9KHz)を使用して、酢酸酸性水溶液
(PH3.5)中で出力60W、6分間分散させた。 未分散物を高速遠心分離機(16000rpm、30分)
で沈降分離し、上澄液をロータリーエバポレータ
ーで濃縮し、濃度が0.77%の分散液を得た。PH=
3.5の酢酸酸性水溶液での分散液粘度(ηsp/c)
は6.2であつた。分散液をシリコン系の離型剤を
塗布したポリエステルフイルム上に流し、室温で
乾燥した結果、約20μのわずかに乳濁した可撓性
のあるフイルムが得られた。 実施例 2 実施例1の分散液を1週間放置すると2層に分
離し、上層はわずかに乳濁しているのに対して、
下層は無色透明であつた。それぞれの層に含まれ
るイモゴライトの分散液粘度(ηsp/c)の測定
結果は第1表に示すように、分散液下層の方に粘
度の高い成分の分別が認められた。電子顕微鏡に
よる観察結果も分散液上層の方は夾雑物が多いの
に対して、下層の方は夾雑物が少なく、重合度の
大きいイモゴライトの存在が認められた。
ゴライトとその製造法、並びにそれを主成分とす
る可撓性フイルムに関する。 イモゴライトは、天然に産出する又は合成可能
なアルミノケイ酸塩鉱物の一種である。従来アル
ミノケイ酸塩の代表的なものとしてカオリン(粘
土)、酸性白土、ゼオライトがあり、これらは陶
磁器や耐火レンガ、セメント等の窯業原料とし
て、あるいは医薬品、吸着剤、硬水軟化剤、化学
反応の触媒支持体、モレキユラーシーブ等に利用
されているが、その使用形態は通常粉末又は粒状
に限られている。一方、アルミノケイ酸塩を繊維
化し耐熱性繊維として利用する方法も知られてい
る。例えば、高純度の仮焼カオリンに、必要に応
じて少量の添加剤を加え、電気炉で溶融してから
細孔を通して流出させ、それに水蒸気を噴射して
繊維化させたものは、バルクフアイバー(綿状)
で使用されるほかにケイ酸ゲルなどの結合材を配
合してブランケツト(毛布状)、フエルト、ペー
パー、ロープ、織布、ブロツク、ボードなどに成
形したり、コーテイングセメントとして使用され
る。これらの繊維製品は1250℃付近の温度で安全
に連続使用でき、もろくなく、軽量で断熱性や施
行性に優れているので、耐火断熱材をはじめとし
て、膨張個所の断熱シール、ジヨイント部の充て
ん、侵食保護コーテイング用など広い用途があ
る。しかしながら、アルミノケイ酸塩は高融点で
かつ通常の溶剤に不溶であるので、その繊維化は
電気炉での溶融法によるしかなく、工業的には不
利であり、特にその均一なフイルム化は実用的に
極めて困難であつた。また、アルミノケイ酸塩鉱
物の中でイモゴライトはその構造が繊維状であ
り、水等に分散させた分散液からキヤステイング
によつてフイルム状の小片を形成し得ることも知
られている(例えば、特開昭53−124199号、55−
10498号参照)。しかしながら、従来公知の天然又
は合成イモゴライトは、種々の重合度のものの混
合物であるので、キヤステイングによつて自己支
持性でかつ可撓性のあるフイルムを形成すること
はできなかつた。 本発明者らは、アルミノケイ酸塩鉱物から工業
的に容易な方法で成形加工品を作ることに関し鋭
意研究を行なつた結果、重合度の大きいイモゴラ
イトを知見し、かつこれを用いれば、自己支持性
のある可撓性フイルム等が工業的に容易に得られ
ることを知見し本発明に到達した。 即ち、本発明は、PH=3.5の酢酸水溶液を分散
溶媒とし、30℃でかつ0.2重量%濃度で測定した
分散液粘度(ηsp/c)の値が5.0以上、好ましく
は9.0以上、特に好ましくは12.0以上である重合
度の大きいイモゴライトである。 イモゴライトは、天然には火山灰土や風化軽石
層中に見出される外径が約20Å、内径が約7Åの
中空繊維状のアルミノケイ酸塩重合体であり、そ
の化学組成はほぼSiO2・Al2O3・2〜3H2Oで表
わされるものである。かかるイモゴライトは、公
知の方法、例えば、イモゴライトを含む土壌を水
に分散させ、イモゴライトを主とする浮遊物を集
め、この浮遊物を粘土ハンドブツク(日本粘土学
会編)の方法に準じた方法で精製して得られる。
即ち、Jackson法(クエン酸ナトリウム−ハイド
ロサルフアイトナトリウム−重炭酸ナトリウム抽
出法)により鉄分を除き、H2O2水で加熱して不
純物として含まれる有機物を分解除去し、2%
Na2CO3で煮沸して遊離のアルミニウム、ケイ酸
を除去してゲル状のイモゴライトの精製物が得ら
れる。 あるいはまた、このイモゴライトを塩酸等の酸
性の水溶液に分散させ、その後アルカリや食塩等
で沈殿ゲル化させて、より精製されたゲル状のイ
モゴライトとしてもよい。 本発明において用いられるイモゴライトは、合
成されたものであつてもよい。合成法としては、
水酸化アルミニウム、ケイ酸塩錯体を酸性水溶液
中で加熱還流下にイモゴライトを合成する方法
(特開昭53−124199号)と、アルミニウムアルコ
キシドとテトラアルキルケイ酸を酸中で加水分解
した水酸化アルミニウムケイ酸塩を、酸性水溶液
中で加熱還流してイモゴライトを合成する方法
(特開昭55−10498号)が知られている。この様に
精製して得られた天然イモゴライト又は合成イモ
ゴライトは、種々の重合度のものの混合物であつ
て、その分散液粘度(ηsp/c)は、PH=3.5の酢
酸水溶液を分散溶媒とし、30℃でかつ0.2重量%
濃度で測定した場合に5.0未満である。 本発明においては、かくして得られたイモゴラ
イトを酸性水溶液で処理し、重合度の比較的小さ
いイモゴライト及びアロフエン等の夾雑物を抽出
除去する。用いられる酸としては、酢酸、トリフ
ルオロ酢酸等の有機酸と塩酸等の無機酸がある
が、酢酸とトリフルオロ酢酸が好ましい。これら
の酸は通常PH=2〜6、好ましくはPH=3〜5の
水溶液として用いられる。酸性水溶液でイモゴラ
イトを処理する方法は、重合度の比較的小さいイ
モゴライトが抽出除去できる方法であれば格別に
限定されるものではないが、ゲル状のイモゴライ
トを、加熱還流抽出機例えばソツクスレー抽出器
を用いて熱酸性水溶液で抽出する方法を採用する
ことができる。抽出時間は一般に数時間〜数十時
間であり、用いたイモゴライトの約10重量%程度
が抽出されるのが好ましい。かかる処理によつて
重合度の比較的小さいイモゴライト及びアロフエ
ン等の夾雑物は抽出除去され、抽出残査として比
較的重合度の大きいイモゴライトが得られる。 上記のごとくして得られる比較的重合度の大き
いイモゴライトは、適当な分散媒に分散せしめら
れ、分散液が調整される。分散に際しては、加熱
や超音波処理を行なつても良いが、超音波処理の
場合にはイモゴライト分子の切断が起こるので、
超音波強度にもよるがせいぜい10分以内の処理に
とどめるのが適当である。分散せしめられたイモ
ゴライトは遠心分離等の手段により未分散物を沈
降除去した後、分散液粘度(ηsp/c)、即ち、
PH=3.5の酢酸水溶液を分散溶媒とし、30℃でか
つ0.2重量%濃度で測定した場合に5.0以上の分散
液粘度を有している場合には、このまゝ、フイル
ム等の作成に利用できる。 更に本発明によれば、前記抽出操作を行なつた
後調整された分散液を静置することにより、乳濁
層(上層)と透明層(下層)の2層に分離し、透
明層(下層)の方に分散液粘度(ηsp/c)の高
い成分が得られる。分散液によつては、静置の代
りに高速遠心分離(10000〜30000G)によつて加
速分離することが出来る。一方、前記抽出操作を
行なわない分散液の場合には、分散液粘度
(ηsp/c)が低いばかりでなく、1ケ月以上静
置しても2層に分離することは稀であつた。折曲
げ強度の大きいフイルムを必要とする場合には、
分散液粘度(ηsp/c)が9.0以上、5回折曲げて
も破断しないような折曲げに強いフイルムを必要
とする場合には、ηsp/cが12.0以上のものが必
要である。かかる場合には、2層に分離した下層
のηsp/cが9.0以上であることが多いので、両層
を分離した後、下層のみを用いることによつて、
折曲げ強度の大きいフイルムを作成することがで
きる。また、分散条件をマイルドにした場合に
は、例えば、Branson製超音波分散装置350形を
使用してOut Put Control5、Duty Cycle50%で
5分間分散させた場合には、ηsp/cが12.0以上
のものも得られる。 本発明のイモゴライトを主成分とする可撓性フ
イルムは、前記の如くイモゴライトを主成分とす
る分散質を分散させた分散液を作成し、これをキ
ヤステイングし、その後分散液から分散媒を除去
することによつて得られる。分散媒としては水や
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等
の有機溶媒があるが、好ましいのは酸性の特にPH
が3〜5の水である。PH調節用の酸としては、塩
酸、硝酸、過塩素酸、硫酸等の無機酸、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、モノクロル酢酸、トリフルオ
ロ酢酸等の有機酸及びこれらの酸の混合物がある
が、酢酸、モノクロル酢酸、トリフルオロ酢酸等
のハロゲン酢酸がイモゴライトの分散性の点で好
ましい。本発明においては、全分散質の20重量%
以下の範囲でイモゴライト以外の分散質、例え
ば、カオリン、酸性白土、マイカ、合成マイカ、
ガラス繊維、水ガラス等の無機分散質あるいは、
シリコーン、ポリビニルアルコール、フツ素樹脂
等の重合体をイモゴライトと併用することもでき
る。分散液の濃度は0.2〜4重量%、好ましくは
0.5〜2重量%の範囲にあるのが好ましい。なお、
本発明における分散液とは、懸濁液、コロイド
液、エマルジヨン等、真の溶液以外のもの及び真
の溶液を意味する。 かくして得られた分散液は、次いでキヤステイ
ングされる。キヤステイング面としては、従来公
知のものが用いられるが、特にフツ素樹脂、ポリ
エステル、アクリル樹脂、ポリカーボネート板及
びこれらの樹脂をコーテイングした金属板が適当
であり、必要ならばシリコーン系の離型剤を塗布
しても良い。キヤステイング後、分散液から減圧
又は常圧下、必要に応じ加熱することによつて分
散媒が除去される。 かくして本発明のイモゴライトを主成分とする
可撓性フイルムが得られるが、このフイルムに
は、その後適当な条件で熱処理を施してもよい。 本発明においてフイルムとは、厚さが約2mm以
下のフイルム又はシート状物をいうが、かかる本
発明のフイルムは自己支持性であり、かつ十分な
可撓性を有する。製法にもよるが、一般にフイル
ムは透明または半透明で、引張強度5〜10Kg/
mm2、ヤング率500〜800Kg/mm2あるいはそれ以上の
可撓性の良好なフイルムが得られる。分散液粘度
が9.0以上の分散液を用いたフイルムの場合には
折曲げても破断しないフイルムが得られ、特に分
散液粘度が12.0以上の分散液を用いた場合には5
回折曲げても破断しない折曲げ強度の大きいフイ
ルムが得られる。 本発明のイモゴライトを主成分とする可撓性フ
イルムはその耐熱性や耐炎性という性質を利用し
て、耐熱・耐炎性フイルム材料として、またフイ
ルム形態の吸着剤や脱色剤、フイルム形態の化学
反応の触媒又は触媒支持体、更にはフイルム状の
モレキユラーシーブとして利用され得る。 以下実施例により本発明を詳述する。 なお、イモゴライトの分散液粘度(ηsp/c)
の測定は、PH=3.5の酢酸水溶液を分散溶媒とし、
30℃でかつ約0.2重量%濃度で、ウベローデ型粘
度計を使用して行なつた。なお、分散液は、ブラ
ンソニツク超音波洗浄器220型で30分間超音波処
理した後測定に供した。また精確な測定濃度は15
mlの磁製坩堝に分散液を採取し、50℃で水分を蒸
発させた後、電気炉で500℃で2時間焼いた残留
物重量より求め、測定粘度を0.2重量%濃度の
ηsp/cに換算した。 実施例中の%はすべて重量%である。 実施例 1 採集したイモゴライトの多い風化した軽石層
に、水を加えて充分撹拌した後、水浮遊物をフル
イ(10〜20mesh)で分離した。木の根等の夾雑
物を除いた後、wetベースで7%のイモゴライト
ゲルが得られた。分離したイモゴライトゲルは従
来公知の精製法、即ちイモゴライトゲル400部に
クエン酸ナトリウム80部、NaHCO32部及びイオ
ン交換水500部を加えて80℃の温浴中で加熱溶解
し、Na2S2O5粉末5部を加えて撹拌し、15分間保
つた後吸引過して鉄分を除き、次に2%
Na2CO3を加えて5分間煮沸して脱Al、ケイ酸処
理し、次いで30%H2O2で加熱して不純物として
含まれる有機物を除き精製した。 かくして得られた精製イモゴライトゲルを、酢
酸酸性水溶液(PH3.5)で60時間ソツクスレー抽
出した。抽出液からは少量の鉄分を含んだ微粉末
の析出物(重合度の比較的小さいイモゴライト)
が認められた。ソツクスレー抽出残査のイモゴラ
イトゲルを久保田製超音波分散装置200M型(発
振周波数9KHz)を使用して、酢酸酸性水溶液
(PH3.5)中で出力60W、6分間分散させた。 未分散物を高速遠心分離機(16000rpm、30分)
で沈降分離し、上澄液をロータリーエバポレータ
ーで濃縮し、濃度が0.77%の分散液を得た。PH=
3.5の酢酸酸性水溶液での分散液粘度(ηsp/c)
は6.2であつた。分散液をシリコン系の離型剤を
塗布したポリエステルフイルム上に流し、室温で
乾燥した結果、約20μのわずかに乳濁した可撓性
のあるフイルムが得られた。 実施例 2 実施例1の分散液を1週間放置すると2層に分
離し、上層はわずかに乳濁しているのに対して、
下層は無色透明であつた。それぞれの層に含まれ
るイモゴライトの分散液粘度(ηsp/c)の測定
結果は第1表に示すように、分散液下層の方に粘
度の高い成分の分別が認められた。電子顕微鏡に
よる観察結果も分散液上層の方は夾雑物が多いの
に対して、下層の方は夾雑物が少なく、重合度の
大きいイモゴライトの存在が認められた。
【表】
分散液上層及び下層について実施例1の方法で
フイルム化した結果、下層の方は透明で折曲げて
も破断しない約20μのフイルムが得られたのに対
して、上層の方は折曲げると容易に破断するフイ
ルムが得られた。 比較例 1 実施例1において精製イモゴライトゲルを酢酸
酸性水溶液(PH3.5)でソツクスレー抽出する操
作を省略した実験を行なつた。イモゴライトゲル
の酢酸水溶液を分散液とする分散液は乳濁してお
り、分散液の濃度は0.82%で、ηsp/cは4.5であ
つた。分散液は1ケ月放置しても2層に分離は認
められなかつた。これから得られたフイルムは乳
濁しており、脆く、折曲げると容易に破断した。 比較例 2 実施例1において精製イモゴライトゲルを酢酸
酸性水溶液(PH3.5)でソツクスレー抽出する操
作を省略し、イモゴライトを直接塩酸酸性水溶液
(PH3.2)を用いて実施例1と同様に分散させた。
塩酸酸性水溶液を使用した場合には、酢酸酸性水
溶液に比べて分散性が幾分悪く、分散液も乳濁し
ており、ηsp/cも4.1と低かつた。また、分散液
は1ケ月放置しても2層に分離は認められなかつ
た。成型フイルムは乳濁しており、脆く折曲げる
と容易に破断した。 実施例 3 採集したイモゴライトの多い火山礫を、実施例
1と同様に分離してwetベースで5%のイモゴラ
イトゲルが得られた。分離したイモゴライトゲル
を実施例1と同様に精製し、分散した結果、該イ
モゴライトゲルは分散し易く、且つ2日間放置す
ると第2表に示すごとく2層に分離した。分散液
下層が透明な可撓性のあるフイルムを生成するの
に対して、分散液上層はフイルムの製膜時に割れ
を生じ良好なフイルムが得られなかつた。
フイルム化した結果、下層の方は透明で折曲げて
も破断しない約20μのフイルムが得られたのに対
して、上層の方は折曲げると容易に破断するフイ
ルムが得られた。 比較例 1 実施例1において精製イモゴライトゲルを酢酸
酸性水溶液(PH3.5)でソツクスレー抽出する操
作を省略した実験を行なつた。イモゴライトゲル
の酢酸水溶液を分散液とする分散液は乳濁してお
り、分散液の濃度は0.82%で、ηsp/cは4.5であ
つた。分散液は1ケ月放置しても2層に分離は認
められなかつた。これから得られたフイルムは乳
濁しており、脆く、折曲げると容易に破断した。 比較例 2 実施例1において精製イモゴライトゲルを酢酸
酸性水溶液(PH3.5)でソツクスレー抽出する操
作を省略し、イモゴライトを直接塩酸酸性水溶液
(PH3.2)を用いて実施例1と同様に分散させた。
塩酸酸性水溶液を使用した場合には、酢酸酸性水
溶液に比べて分散性が幾分悪く、分散液も乳濁し
ており、ηsp/cも4.1と低かつた。また、分散液
は1ケ月放置しても2層に分離は認められなかつ
た。成型フイルムは乳濁しており、脆く折曲げる
と容易に破断した。 実施例 3 採集したイモゴライトの多い火山礫を、実施例
1と同様に分離してwetベースで5%のイモゴラ
イトゲルが得られた。分離したイモゴライトゲル
を実施例1と同様に精製し、分散した結果、該イ
モゴライトゲルは分散し易く、且つ2日間放置す
ると第2表に示すごとく2層に分離した。分散液
下層が透明な可撓性のあるフイルムを生成するの
に対して、分散液上層はフイルムの製膜時に割れ
を生じ良好なフイルムが得られなかつた。
【表】
比較のために、精製イモゴライトゲルを酢酸酸
性水溶液で加熱抽出する操作を省略する以外、同
一条件で分散、フイルム化を行なつた。分散液は
乳濁しており、ηsp/cは3.7と低く、1ケ月放置
しても2層に分離は認められなかつた。成型フイ
ルムも脆かつた。 実施例 4 実施例1において超音波分散条件のみを出力
20W、10分に変更して分散させた。分散性はかな
り低下したが、分散液を1週間放置すると2層に
分離し、第3表に示すようにηsp/cの向上が認
められた。成型フイルムは分散液下層の方が、可
撓性が良く、数回折曲げても破断しないフイルム
が得られた。
性水溶液で加熱抽出する操作を省略する以外、同
一条件で分散、フイルム化を行なつた。分散液は
乳濁しており、ηsp/cは3.7と低く、1ケ月放置
しても2層に分離は認められなかつた。成型フイ
ルムも脆かつた。 実施例 4 実施例1において超音波分散条件のみを出力
20W、10分に変更して分散させた。分散性はかな
り低下したが、分散液を1週間放置すると2層に
分離し、第3表に示すようにηsp/cの向上が認
められた。成型フイルムは分散液下層の方が、可
撓性が良く、数回折曲げても破断しないフイルム
が得られた。
【表】
実施例 5
実施例1で得られたソツクスレー抽出残査のイ
モゴライトゲルを、酢酸酸性水溶液(PH3.5)中
でBranson製超音波分散装置350形(発振周波数
20KHz)を使用して、Out Put Control5、Duty
Cycle50%で5分間分散させた。分散液を1週間
放置すると2層に分離し、上層はわずかに乳濁し
ているのに対して下層は透明であつた。ηsp/c
は第4表に示すように実施例1に比べて向上が認
められ、成型フイルムについても、分散液下層を
用いた場合は約15μの透明な折曲げ強度が大き
く、5回繰返し折曲げても破断しないフイルムが
得られた。
モゴライトゲルを、酢酸酸性水溶液(PH3.5)中
でBranson製超音波分散装置350形(発振周波数
20KHz)を使用して、Out Put Control5、Duty
Cycle50%で5分間分散させた。分散液を1週間
放置すると2層に分離し、上層はわずかに乳濁し
ているのに対して下層は透明であつた。ηsp/c
は第4表に示すように実施例1に比べて向上が認
められ、成型フイルムについても、分散液下層を
用いた場合は約15μの透明な折曲げ強度が大き
く、5回繰返し折曲げても破断しないフイルムが
得られた。
【表】
実施例 6
実施例5の分散液下層を使用してフイルムの製
膜を、離型剤を塗布したポリエステルフイルムの
代りに、テフロン板、ポリカーボネート板、ポリ
エステル板、アクリル樹脂板、ガラス板、ステン
レス板について行なつた。フイルムのはがれ易さ
はテフロンが最も大きく、離型剤を塗布したポリ
エステルフイルムがこれにつぎ、ポリエステル、
ポリカーボネート、アクリル樹脂の差違は認めら
れなかつた。 実施例 7 実施例1の酢酸酸性水溶液のかわりに
CF3COOH酸性水溶液(PH3.0)を用いて、ソツ
クスレー抽出及び分散を行なつた(但し、分散条
件は実施例5と同じ)。未分散物量は酢酸酸性水
溶液の場合に比べて少なく、分散性の向上が認め
られた。分散液は透明で、1週間放置すると2層
に分離し、第5表に示した如き、ηsp/cの高い
分散液が得られた。成型したフイルムは、約10μ
の透明で5回繰返し折曲げても破断しないフイル
ムであつた。
膜を、離型剤を塗布したポリエステルフイルムの
代りに、テフロン板、ポリカーボネート板、ポリ
エステル板、アクリル樹脂板、ガラス板、ステン
レス板について行なつた。フイルムのはがれ易さ
はテフロンが最も大きく、離型剤を塗布したポリ
エステルフイルムがこれにつぎ、ポリエステル、
ポリカーボネート、アクリル樹脂の差違は認めら
れなかつた。 実施例 7 実施例1の酢酸酸性水溶液のかわりに
CF3COOH酸性水溶液(PH3.0)を用いて、ソツ
クスレー抽出及び分散を行なつた(但し、分散条
件は実施例5と同じ)。未分散物量は酢酸酸性水
溶液の場合に比べて少なく、分散性の向上が認め
られた。分散液は透明で、1週間放置すると2層
に分離し、第5表に示した如き、ηsp/cの高い
分散液が得られた。成型したフイルムは、約10μ
の透明で5回繰返し折曲げても破断しないフイル
ムであつた。
【表】
実施例 8
実施例1において分散液としてモノクロル酢酸
水溶液(PH3.3)を用い、超音波分散条件を出力
40W、6分に変更して分散させた。分散性は幾分
低下したが、分散液を1週間放置すると2層に分
離し、第6表に示すようにηsp/cの向上が認め
られた。成型フイルムは分散液下層の方が可撓性
が良く、折曲げても破断しないフイルムが得られ
た。また、引張試験機による引張強度及びヤング
率の測定結果も表6に示すようにηsp/cの大き
い分散液下層の方が良好であつた。
水溶液(PH3.3)を用い、超音波分散条件を出力
40W、6分に変更して分散させた。分散性は幾分
低下したが、分散液を1週間放置すると2層に分
離し、第6表に示すようにηsp/cの向上が認め
られた。成型フイルムは分散液下層の方が可撓性
が良く、折曲げても破断しないフイルムが得られ
た。また、引張試験機による引張強度及びヤング
率の測定結果も表6に示すようにηsp/cの大き
い分散液下層の方が良好であつた。
【表】
実施例 9
分散液として硝酸酸性水溶液(PH3.2)を用い
る以外は実施例5と同様に分散を行なつた。未分
散物量は実施例5に比べて幾分多く、分散性の低
下が認められた。分散液は透明で、2週間放置す
ると2層に分離し、第7表に示した如きηsp/c
の高い分散液が得られた。また、成型フイルムも
実施例5と同様に分散液下層の方が可撓性が良好
であつた。 塩酸及び過塩素酸酸性水溶液についても、硝酸
酸性水溶液と同様な結果が得られた。
る以外は実施例5と同様に分散を行なつた。未分
散物量は実施例5に比べて幾分多く、分散性の低
下が認められた。分散液は透明で、2週間放置す
ると2層に分離し、第7表に示した如きηsp/c
の高い分散液が得られた。また、成型フイルムも
実施例5と同様に分散液下層の方が可撓性が良好
であつた。 塩酸及び過塩素酸酸性水溶液についても、硝酸
酸性水溶液と同様な結果が得られた。
【表】
実施例 10
実施例2の分散液下層200mlに、3mmに切断し
たガラス繊維0.3gを加え、アンモニア水を加え
てPH8に調整してゲル化させた後、ミキサーで充
分混合した。テフロン板上に流し、室温で乾燥し
たところ折曲げ強度の大きいフイルムが得られ
た。 比較例 3 イモゴライトを特開昭55−10498号の実施例3
の方法を用いて合成した。 即ち、AL(OC4H9)315ミリモルをSi
(OC2H5)47.5ミリモルと混合し、この混合物を75
ミリモル濃度のHClO4100mlに激しく撹拌しなが
ら注ぎ、乳白色が消滅するまで1昼夜撹拌した。
遠心分離によつて固形物を除去した後、Al濃度
40ミリモル、Si濃度20ミリモルになる様に稀釈
し、加熱還流下に4日間反応させた。 反応液はロータリーエバポレーターで液量を約
1/3に濃縮し、高速遠心分離機(16000rpm、30
分)で沈降物を除いた後、セルローズ透析膜で水
を流しながら2日間透析した。透析によりゲルが
生成し、透析後のPHは7.6であつた。生成ゲルを
遠心分離により沈降分離し、酢酸酸性水溶液でPH
3.5に調整してゲルを分散させた。 このようにして得られた分散液のηsp/cは1.2
と低く、実施例1と同一条件で製膜したフイルム
は製膜時に割れを生じ、良好なフイルムは得られ
なかつた。
たガラス繊維0.3gを加え、アンモニア水を加え
てPH8に調整してゲル化させた後、ミキサーで充
分混合した。テフロン板上に流し、室温で乾燥し
たところ折曲げ強度の大きいフイルムが得られ
た。 比較例 3 イモゴライトを特開昭55−10498号の実施例3
の方法を用いて合成した。 即ち、AL(OC4H9)315ミリモルをSi
(OC2H5)47.5ミリモルと混合し、この混合物を75
ミリモル濃度のHClO4100mlに激しく撹拌しなが
ら注ぎ、乳白色が消滅するまで1昼夜撹拌した。
遠心分離によつて固形物を除去した後、Al濃度
40ミリモル、Si濃度20ミリモルになる様に稀釈
し、加熱還流下に4日間反応させた。 反応液はロータリーエバポレーターで液量を約
1/3に濃縮し、高速遠心分離機(16000rpm、30
分)で沈降物を除いた後、セルローズ透析膜で水
を流しながら2日間透析した。透析によりゲルが
生成し、透析後のPHは7.6であつた。生成ゲルを
遠心分離により沈降分離し、酢酸酸性水溶液でPH
3.5に調整してゲルを分散させた。 このようにして得られた分散液のηsp/cは1.2
と低く、実施例1と同一条件で製膜したフイルム
は製膜時に割れを生じ、良好なフイルムは得られ
なかつた。
Claims (1)
- 1 イモゴライトを酸性水溶液で処理し、重合度
の比較的小さいイモゴライトを抽出除去して得ら
れた比較的重合度の大きいイモゴライトを、酸性
の水に分散させ分散液とし、これを2層に分離さ
せ、その後透明層(下層)を採取することからな
る重合度の大きいイモゴライトの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14162781A JPS5845108A (ja) | 1981-09-10 | 1981-09-10 | 重合度の大きいイモゴライトの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14162781A JPS5845108A (ja) | 1981-09-10 | 1981-09-10 | 重合度の大きいイモゴライトの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5845108A JPS5845108A (ja) | 1983-03-16 |
| JPH0143685B2 true JPH0143685B2 (ja) | 1989-09-22 |
Family
ID=15296432
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14162781A Granted JPS5845108A (ja) | 1981-09-10 | 1981-09-10 | 重合度の大きいイモゴライトの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5845108A (ja) |
-
1981
- 1981-09-10 JP JP14162781A patent/JPS5845108A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5845108A (ja) | 1983-03-16 |
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