JPH0144137B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0144137B2 JPH0144137B2 JP59163475A JP16347584A JPH0144137B2 JP H0144137 B2 JPH0144137 B2 JP H0144137B2 JP 59163475 A JP59163475 A JP 59163475A JP 16347584 A JP16347584 A JP 16347584A JP H0144137 B2 JPH0144137 B2 JP H0144137B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- conductive
- mold
- resin molded
- conductive layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0013—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor using fillers dispersed in the moulding material, e.g. metal particles
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、導電性を有する層(以下、導電層と
いう)を持つた樹脂成形体の新規な製造方法に関
する。 [従来の技術] 従来、樹脂成形体に電磁シールド性等の特性を
付与することを目的として、樹脂成形体中あるい
は表面に導電層を形成する方法が種々提案されて
いる。 例えば、(a)樹脂成形体の表面に導電性塗料を塗
布する方法、(b)樹脂成形体の表面に金属を溶射す
る方法、(c)樹脂成形体の表面に金属を蒸着する方
法、及び(d)導電物質を含有する樹脂を用いて成形
体得る方法等が知られている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記(a)〜(c)の方法は樹脂成形体
の表面に処理を行うため、処理面が剥離し易く、
また表面形状が複雑な成形体については導電層を
均一に形成させるために複雑な作業が必要とな
り、多大の労力を有するという問題を有する。ま
た、前記(d)の方法は、樹脂成形体に充分な導電性
を付与するために多量の導電物質の添加を必要と
し、その結果、樹脂成形体の機械的強度が低下し
たり、外観の平滑性及び着色品における色調を損
なうという問題を有する。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、上記問題点に鑑み成されたもので、
導電性を有する強磁性体フイラーを樹脂中に添加
し、該樹脂に特定の条件下で協力を作用せしめ
て、上記導電性を有する強磁性体フイラーを層状
に集合させることにより、前記問題を一挙に解決
した樹脂成形体の製造方法を提供する。 すなわち、本発明は導電性を有する強磁性体フ
イラーを含む樹脂を該樹脂の軟化点以上の温度に
保ちながら磁力を作用せしめ、該樹脂中に存在す
る導電性を有する強磁性体フイラーを層状に集合
させた後、固化させることを特徴とする成形体の
製造方法である。 [作用] 本発明によれば、導電物質である強磁性体フイ
ラーを層状に集合させて導電層を形成するため、
前記(d)の方法と比較して極めて少量の導電物質の
使用量で樹脂成形体に良好な導電性を付与するこ
とができる。また、形成される導電層は樹脂成形
体中に存在するため、導電層の剥離が全くなく、
しかも良好な外観を有する樹脂成形体を得ること
ができる。更に、磁力を利用して導電層を形成さ
せるため、単に重力による方法に比べて極めて短
時間で前記導電層が形成されると共に、水平面と
傾斜面とを同時に有する複雑な形状の樹脂成形体
においても均一な導電層を形成させることができ
る。 [問題点を解決するための手段] 本発明において、導電性を有する強磁性体フイ
ラーは、強磁性を示す金属の粉状、繊維状等の形
態のものが一般に使用される。例えば、金属とし
ては、鉄、ニツケル、コバルト等の金属あるいは
これらの合金が一般に使用される。上記導電性を
有する強磁性体フイラーを粉体の形態で使用する
場合、粒子の大きさは1〜500μが好ましい。ま
た繊維の形態で使用する場合、単繊維が好まし
く、径が1〜100μ、長さが0.5〜6mmのものが好
適に使用される。上記形態のうち、繊維の形態
が、粉末の形態に比べて形成される導電層の導電
性が優れているので好適である。また、各形態に
おいて、粒子径あるいは繊維径及び長さはできる
だけ統一されたものを使用することが前記フイラ
ー密度の高い層を効率的に形成するために好まし
い。 また、本発明に使用する樹脂は、添加させた導
電性を有する強磁性体フイラーが、磁力の作用に
より移動可能な軟化状態をとり得る樹脂が特に制
限なく使用される。例えば、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリブテン等のポリオレフイン、ポ
リ塩化ビニル、ポリアミド、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン樹脂(以下、ABS樹脂と
いう)、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
フエニルオキサイド等の熱可塑性樹脂、フエノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、ジ
アリルフタレート樹脂、ケイ素樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の熱硬化性樹脂の液状初期反応物等が一
般的である。 前記導電性を有する強磁性体フイラーの樹脂へ
の添加量は、目的とする導電性の度合、磁力を作
用させることによつて形成される導電性を有する
強磁性体フイラーの層の密度、種類等によつて異
なり一概に限定することはできないが、一般に樹
脂に対して0.05〜40容量%、好ましくは0.1〜15
容量%の範囲で選択することが好ましい。尚、こ
こで各成分の容量は重量を真比重で除した値をい
う。 本発明の特徴は、前記導電性を有する強磁性体
フイラーを含む樹脂の軟化状態において磁力を作
用せしめ、含まれる導電性を有する強磁性体フイ
ラーを層状に集合させることにある。樹脂が軟化
状態(液状も含む)にない、固化した状態で磁力
作用させても金属の強磁性体フイラーの移動はほ
とんど起こらず、本発明の目的とする樹脂成形体
は得られない、軟化状態は、樹脂を軟化点以上の
温度に保つことによつて形成されるが、該状態の
樹脂の零剪断粘度が102〜108センチポイズ、好ま
しくは103〜107センチポイズとなるように温度等
をコントロールすることが好ましい。すなわち、
軟化状態の樹脂の粘度が上記範囲より低いと、導
電性を有する強磁性体フイラーが重力により沈降
する傾向が表われ易くなり、均一な導電層の形成
が比較的困難となる。また、軟化状態の樹脂の粘
度が前記前記範囲より高いと、導電性を有する強
磁性体フイラーの移動速度が遅く、導電層の形成
に必要な時間が増大する傾向がある。本発明にお
いて、軟化点とは、融点をも含む意味である。 樹脂を軟化状態に保つ方法は特に制限されな
い。例えば、熱可塑性樹脂の場合、樹脂成形体を
形成する金型あるいはダイの内部で、必要により
該金型あるいはダイに加熱機構を設け、樹脂の軟
化点以上の温度に保方法、一旦樹脂成形体を得、
これを加熱機構を備えた型内で軟化点以上の温度
に再加熱し、該温度に保つ方法等が好適である。
また熱硬化性樹脂の液状初期反応物の場合は、成
形用の金型内で、必要により加熱して、軟化状態
を保つていればよい。 上記したように軟化点以上の温度に保たれ、軟
化状態となつた樹脂は、これに協力を作用させる
ことによつて、樹脂中に含まれる導電性を有する
強磁性体フイラーは層状に均一に集合して、優れ
た導電性を有する導電層を内部に形成する。軟化
状態となつた樹脂に磁力を作用させる方法は、導
電性を形成しようとする面において、導電性を有
する強磁性体フイラーを集合するよう磁石を設け
ればよい。例えば、前記した金型、ダイ、再加熱
用の型の内部に磁石を埋め込む方法、その周辺に
磁石存在させる方法、一部を磁化する方法等が一
般的である。この場合、樹脂に面する磁石の極は
N、Sのいずれか一方であつても、N、Sが混在
してもよい。また、磁界の強さは強い程、短時間
で導電層が形成でき好ましいが、一般には磁束密
度が102〜105ガウスの範囲が採用される。導電層
の形成において、磁力を作用させる時間は、目的
とする導電性、軟化状態の樹脂の粘度、磁力の強
さ等によつて異なり、一概に限定されるものでは
ないが、0.1〜120秒の範囲が一般的である。 本発明において、軟化状態の樹脂は導電層を形
成後固化される。上記固化は、例えば熱化塑性樹
脂の場合、冷却することによつて行うことができ
る。また、熱硬化性樹脂の場合、通常の硬化方法
により硬化させればよい。 以下、本発明を図面に従つて具体的に説明す
る。第1図は射出成形において、本発明を実施す
る場合に用いる金型の一態様を示す断面図であ
る。第1図は、金型のコア2が磁化され、キヤビ
テイ3が非磁性材料から成るものを使用した態様
である。まず、射出用ノズル1から金型内に、導
電性を有する強磁性体フイラー含む樹脂4を射出
する。次いで、金型の内部に設けられた管6に加
熱された熱媒体オイルを通すことにより、金型を
上記樹脂の軟化点以上の温度に一定時間保つと、
磁界を形成するコア2に面する樹脂内に上記導電
性を有する強磁性体フイラーの密度が濃い導電層
5が形成される。その後、金型を冷却して樹脂成
形体を取り出す。本態様は、金型の冷却、昇温を
金型内に設けた溝内に熱媒体としてオイルを循環
させる態様を示すが、加熱態様はカートリツジヒ
ーターなど特に制限されるものではない。また、
上記方法は、金型の一方の両から磁力を作用させ
る態様であるが、本発明においては対立する二面
からそれぞれ磁力を作用させる態様も含む。この
場合、樹脂に面するそれぞれの磁極を同一にする
ことが必要である。かかる方法によつて形成され
る導電層は、それぞれの磁界の強さをコントロー
ルすることにより、樹脂成形体の表層部のみなら
ず、中心部付近にも導電層を形成させることが可
能である。また、第2図は、押出成形において、
本発明を実施する場合に用いる金型の一態様を示
す断面図である。第2図はTダイの上部7を非磁
性体で、下部8を磁化された材料でそれぞれ構成
した態様を示す。押出機12より押出された導電
性を有する強磁性体を含む樹脂は、ダイに設けら
れたヒーター9によつて軟化状態を保たれ、その
間に磁化されたTダイの下部8により含まれる導
電性を有する強磁性体フイラーが層状に集合し、
導電層5が形成される。その後、押出された樹脂
成形体(シート)4はチルロール10,11によ
り冷却されて取り出される。 [発明の効果] 以上の説明により理解されるように、本発明の
方法は、少量の導電物質により優れた導電性を有
する層を樹脂成形体の形状を問わず均一に形成す
ることができる。また、導電層は樹脂成形体の内
部に形成されるため、剥離の心配がなく長時間安
定した性能を発揮する。更に、導電物質の使用量
が少ないことに起因して、樹脂成形体の機械的強
度の低下もなく、しかも表面の平滑性及び色調を
損なうこともない。 [実施例] 以下、実施例によつて本発明の実施の態様を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるもではない。 尚、実施例及び比較例において、導電性は得ら
れた樹脂成形体を4分割し、各部分における導電
層の抵抗値を平均して表示した。 実施例 1 ポリプロピレン、スチール繊維を第1表に示す
割合で混合し、押出機で溶融混練後、ペレツト化
した。このペレツトを、射出シリンダー、第1図
に示すように磁化された金型(コア)(磁束密度
2500ガウス)及び非磁性金型(キヤビテイ)より
なる金型を用いて、下記条件で射出成形し、厚さ
3mm、外形寸法40×102×153mmの箱型をした樹脂
成形体を得た。 射出成形の条件は金型温度120℃、射出圧800
Kg/cm2成形温度270℃、射出時間1秒で行つた。
射出後、金型内に熱媒体オイルを循環させ、金型
温度を20秒間120℃とし、内部の樹脂温度を240℃
以上に保持した後、金型を冷却し、箱型の樹脂成
形体を得た。尚、使用したポリプロピレンの240
℃における零剪断粘度は107センチポイズであつ
た。 得られた樹脂成形体は、形成されたどその反対
面(以下表面という)において優れた平滑性を示
し、且つ導電層は第1表に示すごとく、その両方
向に均一で優れた導電性を示した。
いう)を持つた樹脂成形体の新規な製造方法に関
する。 [従来の技術] 従来、樹脂成形体に電磁シールド性等の特性を
付与することを目的として、樹脂成形体中あるい
は表面に導電層を形成する方法が種々提案されて
いる。 例えば、(a)樹脂成形体の表面に導電性塗料を塗
布する方法、(b)樹脂成形体の表面に金属を溶射す
る方法、(c)樹脂成形体の表面に金属を蒸着する方
法、及び(d)導電物質を含有する樹脂を用いて成形
体得る方法等が知られている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記(a)〜(c)の方法は樹脂成形体
の表面に処理を行うため、処理面が剥離し易く、
また表面形状が複雑な成形体については導電層を
均一に形成させるために複雑な作業が必要とな
り、多大の労力を有するという問題を有する。ま
た、前記(d)の方法は、樹脂成形体に充分な導電性
を付与するために多量の導電物質の添加を必要と
し、その結果、樹脂成形体の機械的強度が低下し
たり、外観の平滑性及び着色品における色調を損
なうという問題を有する。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、上記問題点に鑑み成されたもので、
導電性を有する強磁性体フイラーを樹脂中に添加
し、該樹脂に特定の条件下で協力を作用せしめ
て、上記導電性を有する強磁性体フイラーを層状
に集合させることにより、前記問題を一挙に解決
した樹脂成形体の製造方法を提供する。 すなわち、本発明は導電性を有する強磁性体フ
イラーを含む樹脂を該樹脂の軟化点以上の温度に
保ちながら磁力を作用せしめ、該樹脂中に存在す
る導電性を有する強磁性体フイラーを層状に集合
させた後、固化させることを特徴とする成形体の
製造方法である。 [作用] 本発明によれば、導電物質である強磁性体フイ
ラーを層状に集合させて導電層を形成するため、
前記(d)の方法と比較して極めて少量の導電物質の
使用量で樹脂成形体に良好な導電性を付与するこ
とができる。また、形成される導電層は樹脂成形
体中に存在するため、導電層の剥離が全くなく、
しかも良好な外観を有する樹脂成形体を得ること
ができる。更に、磁力を利用して導電層を形成さ
せるため、単に重力による方法に比べて極めて短
時間で前記導電層が形成されると共に、水平面と
傾斜面とを同時に有する複雑な形状の樹脂成形体
においても均一な導電層を形成させることができ
る。 [問題点を解決するための手段] 本発明において、導電性を有する強磁性体フイ
ラーは、強磁性を示す金属の粉状、繊維状等の形
態のものが一般に使用される。例えば、金属とし
ては、鉄、ニツケル、コバルト等の金属あるいは
これらの合金が一般に使用される。上記導電性を
有する強磁性体フイラーを粉体の形態で使用する
場合、粒子の大きさは1〜500μが好ましい。ま
た繊維の形態で使用する場合、単繊維が好まし
く、径が1〜100μ、長さが0.5〜6mmのものが好
適に使用される。上記形態のうち、繊維の形態
が、粉末の形態に比べて形成される導電層の導電
性が優れているので好適である。また、各形態に
おいて、粒子径あるいは繊維径及び長さはできる
だけ統一されたものを使用することが前記フイラ
ー密度の高い層を効率的に形成するために好まし
い。 また、本発明に使用する樹脂は、添加させた導
電性を有する強磁性体フイラーが、磁力の作用に
より移動可能な軟化状態をとり得る樹脂が特に制
限なく使用される。例えば、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリブテン等のポリオレフイン、ポ
リ塩化ビニル、ポリアミド、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン樹脂(以下、ABS樹脂と
いう)、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
フエニルオキサイド等の熱可塑性樹脂、フエノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、ジ
アリルフタレート樹脂、ケイ素樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の熱硬化性樹脂の液状初期反応物等が一
般的である。 前記導電性を有する強磁性体フイラーの樹脂へ
の添加量は、目的とする導電性の度合、磁力を作
用させることによつて形成される導電性を有する
強磁性体フイラーの層の密度、種類等によつて異
なり一概に限定することはできないが、一般に樹
脂に対して0.05〜40容量%、好ましくは0.1〜15
容量%の範囲で選択することが好ましい。尚、こ
こで各成分の容量は重量を真比重で除した値をい
う。 本発明の特徴は、前記導電性を有する強磁性体
フイラーを含む樹脂の軟化状態において磁力を作
用せしめ、含まれる導電性を有する強磁性体フイ
ラーを層状に集合させることにある。樹脂が軟化
状態(液状も含む)にない、固化した状態で磁力
作用させても金属の強磁性体フイラーの移動はほ
とんど起こらず、本発明の目的とする樹脂成形体
は得られない、軟化状態は、樹脂を軟化点以上の
温度に保つことによつて形成されるが、該状態の
樹脂の零剪断粘度が102〜108センチポイズ、好ま
しくは103〜107センチポイズとなるように温度等
をコントロールすることが好ましい。すなわち、
軟化状態の樹脂の粘度が上記範囲より低いと、導
電性を有する強磁性体フイラーが重力により沈降
する傾向が表われ易くなり、均一な導電層の形成
が比較的困難となる。また、軟化状態の樹脂の粘
度が前記前記範囲より高いと、導電性を有する強
磁性体フイラーの移動速度が遅く、導電層の形成
に必要な時間が増大する傾向がある。本発明にお
いて、軟化点とは、融点をも含む意味である。 樹脂を軟化状態に保つ方法は特に制限されな
い。例えば、熱可塑性樹脂の場合、樹脂成形体を
形成する金型あるいはダイの内部で、必要により
該金型あるいはダイに加熱機構を設け、樹脂の軟
化点以上の温度に保方法、一旦樹脂成形体を得、
これを加熱機構を備えた型内で軟化点以上の温度
に再加熱し、該温度に保つ方法等が好適である。
また熱硬化性樹脂の液状初期反応物の場合は、成
形用の金型内で、必要により加熱して、軟化状態
を保つていればよい。 上記したように軟化点以上の温度に保たれ、軟
化状態となつた樹脂は、これに協力を作用させる
ことによつて、樹脂中に含まれる導電性を有する
強磁性体フイラーは層状に均一に集合して、優れ
た導電性を有する導電層を内部に形成する。軟化
状態となつた樹脂に磁力を作用させる方法は、導
電性を形成しようとする面において、導電性を有
する強磁性体フイラーを集合するよう磁石を設け
ればよい。例えば、前記した金型、ダイ、再加熱
用の型の内部に磁石を埋め込む方法、その周辺に
磁石存在させる方法、一部を磁化する方法等が一
般的である。この場合、樹脂に面する磁石の極は
N、Sのいずれか一方であつても、N、Sが混在
してもよい。また、磁界の強さは強い程、短時間
で導電層が形成でき好ましいが、一般には磁束密
度が102〜105ガウスの範囲が採用される。導電層
の形成において、磁力を作用させる時間は、目的
とする導電性、軟化状態の樹脂の粘度、磁力の強
さ等によつて異なり、一概に限定されるものでは
ないが、0.1〜120秒の範囲が一般的である。 本発明において、軟化状態の樹脂は導電層を形
成後固化される。上記固化は、例えば熱化塑性樹
脂の場合、冷却することによつて行うことができ
る。また、熱硬化性樹脂の場合、通常の硬化方法
により硬化させればよい。 以下、本発明を図面に従つて具体的に説明す
る。第1図は射出成形において、本発明を実施す
る場合に用いる金型の一態様を示す断面図であ
る。第1図は、金型のコア2が磁化され、キヤビ
テイ3が非磁性材料から成るものを使用した態様
である。まず、射出用ノズル1から金型内に、導
電性を有する強磁性体フイラー含む樹脂4を射出
する。次いで、金型の内部に設けられた管6に加
熱された熱媒体オイルを通すことにより、金型を
上記樹脂の軟化点以上の温度に一定時間保つと、
磁界を形成するコア2に面する樹脂内に上記導電
性を有する強磁性体フイラーの密度が濃い導電層
5が形成される。その後、金型を冷却して樹脂成
形体を取り出す。本態様は、金型の冷却、昇温を
金型内に設けた溝内に熱媒体としてオイルを循環
させる態様を示すが、加熱態様はカートリツジヒ
ーターなど特に制限されるものではない。また、
上記方法は、金型の一方の両から磁力を作用させ
る態様であるが、本発明においては対立する二面
からそれぞれ磁力を作用させる態様も含む。この
場合、樹脂に面するそれぞれの磁極を同一にする
ことが必要である。かかる方法によつて形成され
る導電層は、それぞれの磁界の強さをコントロー
ルすることにより、樹脂成形体の表層部のみなら
ず、中心部付近にも導電層を形成させることが可
能である。また、第2図は、押出成形において、
本発明を実施する場合に用いる金型の一態様を示
す断面図である。第2図はTダイの上部7を非磁
性体で、下部8を磁化された材料でそれぞれ構成
した態様を示す。押出機12より押出された導電
性を有する強磁性体を含む樹脂は、ダイに設けら
れたヒーター9によつて軟化状態を保たれ、その
間に磁化されたTダイの下部8により含まれる導
電性を有する強磁性体フイラーが層状に集合し、
導電層5が形成される。その後、押出された樹脂
成形体(シート)4はチルロール10,11によ
り冷却されて取り出される。 [発明の効果] 以上の説明により理解されるように、本発明の
方法は、少量の導電物質により優れた導電性を有
する層を樹脂成形体の形状を問わず均一に形成す
ることができる。また、導電層は樹脂成形体の内
部に形成されるため、剥離の心配がなく長時間安
定した性能を発揮する。更に、導電物質の使用量
が少ないことに起因して、樹脂成形体の機械的強
度の低下もなく、しかも表面の平滑性及び色調を
損なうこともない。 [実施例] 以下、実施例によつて本発明の実施の態様を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるもではない。 尚、実施例及び比較例において、導電性は得ら
れた樹脂成形体を4分割し、各部分における導電
層の抵抗値を平均して表示した。 実施例 1 ポリプロピレン、スチール繊維を第1表に示す
割合で混合し、押出機で溶融混練後、ペレツト化
した。このペレツトを、射出シリンダー、第1図
に示すように磁化された金型(コア)(磁束密度
2500ガウス)及び非磁性金型(キヤビテイ)より
なる金型を用いて、下記条件で射出成形し、厚さ
3mm、外形寸法40×102×153mmの箱型をした樹脂
成形体を得た。 射出成形の条件は金型温度120℃、射出圧800
Kg/cm2成形温度270℃、射出時間1秒で行つた。
射出後、金型内に熱媒体オイルを循環させ、金型
温度を20秒間120℃とし、内部の樹脂温度を240℃
以上に保持した後、金型を冷却し、箱型の樹脂成
形体を得た。尚、使用したポリプロピレンの240
℃における零剪断粘度は107センチポイズであつ
た。 得られた樹脂成形体は、形成されたどその反対
面(以下表面という)において優れた平滑性を示
し、且つ導電層は第1表に示すごとく、その両方
向に均一で優れた導電性を示した。
【表】
(注) 配合量 単位 容積%
抵抗値 単位 オーム・cm
スチール繊維 直径60μ 長さ3mm
実施例 2 金型(キヤビテイ)に電磁石を用い、射出完了
直後に電磁石に通電し、金型(キヤビテイ)を磁
化(磁束密度2000ガラス)する以外、実施例1の
No.4と同一材料、装置、条件で樹脂成形体を射出
成形した。 得られた樹脂成形体は、その表面において良好
な平滑性を示し、且つ導電層はその両方向に均一
で優れた導電性(抵抗値20オーム・cm)を示し
た。 実施例 3 ポリプロピレン85容量%、鉄粉15容量%を混合
し、押出機で溶融混練後ペレツト化した。以後実
施例1と同一装置、条件で樹脂成形体を射出成形
した。 得られた樹脂成形体は、その表面において良好
な平滑性を示し、且つ、導電性はその両方向に均
一で優れた導電性(抵抗値300オーム・cm)を示
した。 実施例 4 実施例1と同様にして得られたペレツトを用い
第2図に示すように、下部が磁化された(磁束密
度3000ガウス)のTダイを用いて下記の条件で押
出し成形し、厚さ1mm、幅200mmのシートを得た。 押出成形の条件は、押出温度270℃とし、内部
の樹脂温度250℃以上に保持し、ダイ通過時間3
秒となるように行つた。また、チルロール温度は
80℃に調整した。尚、使用したポリプロピレンの
250℃における零剪断粘度は8×106センチポイズ
であつた。 得られた樹脂成形体は表面において優れた平滑
性を示し、且つ導電層は第2表に示すごとく、そ
の両方向に均一で優れた導電性を示した。
抵抗値 単位 オーム・cm
スチール繊維 直径60μ 長さ3mm
実施例 2 金型(キヤビテイ)に電磁石を用い、射出完了
直後に電磁石に通電し、金型(キヤビテイ)を磁
化(磁束密度2000ガラス)する以外、実施例1の
No.4と同一材料、装置、条件で樹脂成形体を射出
成形した。 得られた樹脂成形体は、その表面において良好
な平滑性を示し、且つ導電層はその両方向に均一
で優れた導電性(抵抗値20オーム・cm)を示し
た。 実施例 3 ポリプロピレン85容量%、鉄粉15容量%を混合
し、押出機で溶融混練後ペレツト化した。以後実
施例1と同一装置、条件で樹脂成形体を射出成形
した。 得られた樹脂成形体は、その表面において良好
な平滑性を示し、且つ、導電性はその両方向に均
一で優れた導電性(抵抗値300オーム・cm)を示
した。 実施例 4 実施例1と同様にして得られたペレツトを用い
第2図に示すように、下部が磁化された(磁束密
度3000ガウス)のTダイを用いて下記の条件で押
出し成形し、厚さ1mm、幅200mmのシートを得た。 押出成形の条件は、押出温度270℃とし、内部
の樹脂温度250℃以上に保持し、ダイ通過時間3
秒となるように行つた。また、チルロール温度は
80℃に調整した。尚、使用したポリプロピレンの
250℃における零剪断粘度は8×106センチポイズ
であつた。 得られた樹脂成形体は表面において優れた平滑
性を示し、且つ導電層は第2表に示すごとく、そ
の両方向に均一で優れた導電性を示した。
【表】
(注) 配合量 単位 容積%
抵抗値 単位 オーム・cm
スチール繊維 直径60μ 長さ3mm
比較例 1 磁化されていない金型を用いた以外は実施例1
のNo.4と同様に成形を行つた。得られた樹脂成形
体の表面は、繊維による凹凸が見られ、全厚みに
わたつて測定した面方向の抵抗値も1016オーム・
cm以上で、導電性を示さなかつた。 比較例 2 磁化されていない金型を用いた以外は実施例3
と同様に成形を行つた。得られた樹脂成形体の面
方向の抵抗値は全厚みにわたつて1016オーム・cm
以上で、導電性を示さなかた。 比較例 3 磁化されていないダイを用いた以外は実施例4
のNo.4と同様にポリプロピレンシートを成形し
た。 得られたシートの表面は繊維によつて凹凸が見
られ全厚みにわたつて測定した面方向の抵抗値も
1016オーム・cm以上で導電性を示さなかつた。
抵抗値 単位 オーム・cm
スチール繊維 直径60μ 長さ3mm
比較例 1 磁化されていない金型を用いた以外は実施例1
のNo.4と同様に成形を行つた。得られた樹脂成形
体の表面は、繊維による凹凸が見られ、全厚みに
わたつて測定した面方向の抵抗値も1016オーム・
cm以上で、導電性を示さなかつた。 比較例 2 磁化されていない金型を用いた以外は実施例3
と同様に成形を行つた。得られた樹脂成形体の面
方向の抵抗値は全厚みにわたつて1016オーム・cm
以上で、導電性を示さなかた。 比較例 3 磁化されていないダイを用いた以外は実施例4
のNo.4と同様にポリプロピレンシートを成形し
た。 得られたシートの表面は繊維によつて凹凸が見
られ全厚みにわたつて測定した面方向の抵抗値も
1016オーム・cm以上で導電性を示さなかつた。
第1図は本発明を実施するための射出成形用金
型の一態様を示す断面図、第2図は本発明を実施
するための押出成形用金型の一態様を示す断面図
である。 図において、1は射出ノズル、2はコア、3は
キヤビテイ、4は樹脂成形体、5は導電層、6は
管、7はTダイの上部、8はダイの下部、9はヒ
ーター、10,11はチルロール、12は押出機
をそれぞれ示す。
型の一態様を示す断面図、第2図は本発明を実施
するための押出成形用金型の一態様を示す断面図
である。 図において、1は射出ノズル、2はコア、3は
キヤビテイ、4は樹脂成形体、5は導電層、6は
管、7はTダイの上部、8はダイの下部、9はヒ
ーター、10,11はチルロール、12は押出機
をそれぞれ示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 導電性を有する強磁性体フイラーを含む樹脂
を該樹脂の軟化点以上の温度に保ちながら磁力を
作用せしめ、該樹脂中に存在する導電性を有する
強磁性体フイラーを層状に集合させた後、固化さ
せることを特徴とする樹脂成形体の製造方法。 2 樹脂が導電性を有する強磁性体フイラーを
0.05〜40容量%の割合で含有する特許求の範囲第
1項記載の製造方法。 3 導電性を有する強磁性体フイラーが繊維であ
る特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 軟化状態の樹脂の零剪断粘度が102〜108セン
チポイズとなる範囲で磁力を作用させる特許請求
の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59163475A JPS61160213A (ja) | 1984-08-04 | 1984-08-04 | 樹脂成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59163475A JPS61160213A (ja) | 1984-08-04 | 1984-08-04 | 樹脂成形体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61160213A JPS61160213A (ja) | 1986-07-19 |
| JPH0144137B2 true JPH0144137B2 (ja) | 1989-09-26 |
Family
ID=15774576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59163475A Granted JPS61160213A (ja) | 1984-08-04 | 1984-08-04 | 樹脂成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61160213A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20060008540A (ko) * | 2004-07-21 | 2006-01-27 | 엘지전자 주식회사 | 수지 사출물의 표면을 형성하는 미세필러 및 이를이용하는 사출장치 및 방법 |
| KR20200061628A (ko) * | 2018-11-26 | 2020-06-03 | 주은테크 주식회사 | 자동차 스키드 플레이트 제조 방법 |
| CN120921658B (zh) * | 2025-10-13 | 2025-12-12 | 武汉现代精工机械股份有限公司 | 一种可快速调节模唇间隙的挤出模具及中空板制造方法 |
-
1984
- 1984-08-04 JP JP59163475A patent/JPS61160213A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61160213A (ja) | 1986-07-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| DE69222213T2 (de) | Mehrschichtige Formstruktur für heisses Oberflächenformen im kurzen Zeitzyklus | |
| CN103421339B (zh) | 树脂成型体及其制造方法 | |
| US4268465A (en) | Method of accelerating the cooling of polymeric articles | |
| JPS6320270B2 (ja) | ||
| JPH0144137B2 (ja) | ||
| CA2264620A1 (en) | Consolidated material of coated pulverized bodies and method of manufacturing the same | |
| CN104616882B (zh) | 一种各向异性粘结磁体及其生产工艺 | |
| JPS6163426A (ja) | 電磁波遮蔽成形物の製造方法 | |
| JPH064296B2 (ja) | 樹脂成形体の製造方法 | |
| US3553071A (en) | Novel printing sheet material | |
| JPS59127823A (ja) | 樹脂マグネツト成形装置 | |
| CN109049672B (zh) | 3d打印材料及其制备方法和应用 | |
| JPH0234475B2 (ja) | Dodenseifuiraaganjuseikeizairyonoseizohoho | |
| JPS61205110A (ja) | 電磁波シ−ルド性成型品の製造方法 | |
| US20250269597A1 (en) | Electromagnetic sensitive epoxy/resin system for additive manufacturing applications | |
| EP0101995B1 (en) | Magnetic recording medium and method of producing such a medium | |
| DE2649600A1 (de) | Verfahren zum formen von gegenstaenden aus einem formmaterial | |
| JPH06283317A (ja) | 希土類磁石の製造方法 | |
| JP2024147292A (ja) | 樹脂成形品の製造方法及び樹脂成形品 | |
| JPS60217602A (ja) | 樹脂結合型永久磁石の製造方法 | |
| JPH0140185Y2 (ja) | ||
| JP2007296725A (ja) | 導電性射出成形体の製造方法 | |
| JPH033215A (ja) | 樹脂結合型磁石の製造方法 | |
| JPS6357209A (ja) | プラスチツク磁石用コンパウンドの製造方法 | |
| JPH0225772B2 (ja) |