JPH0146815B2 - - Google Patents
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- JPH0146815B2 JPH0146815B2 JP14460086A JP14460086A JPH0146815B2 JP H0146815 B2 JPH0146815 B2 JP H0146815B2 JP 14460086 A JP14460086 A JP 14460086A JP 14460086 A JP14460086 A JP 14460086A JP H0146815 B2 JPH0146815 B2 JP H0146815B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood cells
- pulse output
- counting
- value
- red blood
- Prior art date
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Description
本発明は血液中の血小板の計数測定を行うため
の方法及び装置に関するものである。 従来血小板の測定に際しては、試料の前処理が
必要な多血小板血漿法(PRP法)や標本作成を
要する眼視法などが用いられている。PRP法で
は、毛細管に血液を採取し静置法又は遠心沈降法
によつて赤血球、白血球層を沈降させて多血小板
血漿層のみを取出し、この層の液中の血小板数を
粒子計数装置で1個ずつ計数測定するものであ
る。この方法では、赤血球及び白血球を分離する
ために血小板の浮懸する部分を濃縮させたもので
あるから、上記の計数測定された血小板数は、別
に求めた血液のヘマトクリツト値に関係した補正
値で補正したうえで単位体積あたりの血液中の血
小板数に換算される。このPRP法は、比較的精
度が高く試料作成に熟練を要しない反面、多血小
板血漿を作成するための時間や手数が掛り、又赤
血球が僅かでも混入すると大きな誤差を生ずるこ
と、補正による換算が繁瑣であるなどの難点があ
り、このためPRP法を自動化することは困難で
ある。 従来行われている眼視法では、血液の塗抹標本
を作成し、顕微鏡で直接に目で数えるものである
が、塗抹面上の血小板の分布が不均一になるこ
と、塗抹に熟練を要すること、又血小板がプレパ
ラートのガラス面に付着しやすく破壊されやすい
などの難点があつた。 本発明は上述の如き従来法から全く離れて、単
に赤血球計数測定と同様な血液試料の希釈操作の
みで血小板の計数測定が自動的に且つ高精度で行
い得る測定方法及び装置を提供することを目的と
する。本発明は又血小板数の計数測定に用いる補
正値が赤血球数のみですみ、最終結果の演算も比
較的簡単な自動計数方法及びこれに応じて製作費
も比較的低廉な自動計数装置を実現することを目
的とする。さらに、本発明はスクリーニング測定
用として、より一層簡略で精度の優れた計数方法
及び装置を提供することを目的とする。 本発明による自動測定技術は、他の血液に関す
るパラメータである赤血球数、白血球数、ヘモグ
ロビン値、ヘマトリツク値などの測定が同時に可
能な血液に関するパラメータの自動測定装置に組
み入れて、これらのパラメータの計数測定時に血
小板数を新たに加えるかたちで測定することも可
能である。 ところで、全血を希釈するだけで直ちに血小板
の計数測定を行うに際しては、希釈された浮懸液
試料が検出器内部に吸引され、粒子通過時の電気
的インピーダンス変化を検出する微細孔領域に漂
つている血小板以外の粒子がこの領域内にいわゆ
る巻き込み現象によつて侵入しパルス信号を発生
し誤差の原因となる。このため、従来は、この種
の粒子の侵入に伴う誤差を防止するのに、検出器
内部を2重構造にして微細孔から赤血球、血小板
等の全粒子を吸引するとともにこの微細孔の周縁
から清浄な希釈液を供給するなど検出領域の構造
的改良に力が注がれてきた。これによれば、血小
板計数は粒子によつて生ずる電気的パルスの波高
弁別のみで十分正確に行い得るが、異物や粒子が
全く混在しない清浄な希釈液の供給、2重壁の微
小な検出領域の製作など構造上及び製作コスト上
の問題から現実には用いられていなかつた。 本発明は、粒子通過を電気的インピーダンス変
化から検出する検出領域に上記と同様にいわゆる
赤血球(白血球も)の巻き込みに伴う出力パルス
数の増加を予め統計的に算出しておき、血小板に
よる出力を赤血球(白血球も)によるパルス数で
修正することを原理とするものである。 このような統計的技法に到達するには多大の試
験及び計算が反覆された。上記の検出方式を実施
するに際しては、最初、パルス波高弁別による血
小板実測値と従来法による実測値との差が検体の
赤血球数(白血球数はこれに比べてはるかに小さ
く無視し得る)に比例すると仮定し、赤血球数
RBC/100〔×104/mm3〕により本法実測値−従来
法実測値=K・RBC/100のKを算出し平均値= 4.66を得て、補正後の血小板数を改めて計算し
た。その結果、補正する前の相関係数はr=
0.9072、平均値による補正を行つた後の相関係数
はr=0.8474と低減した。このことは、本法補正
計数値=本法実測値−a0(a0は定数)として血小
板数を上記パルス波高弁別で測定したとき、その
従来法との相関係数がr=0.9072となることを示
すだけでなく、赤血球数に依存しない如くに見え
た。 前述の如く、血小板計数値の誤差にはいわゆる
巻き込み現象による赤血球数の算入が主たるもの
である以上、このRBCカウントを有意な補正式
に導入してやる必要があつた。そこで、本法実測
値のリカウント(recount)再現性を調べたが、
これはきわめて悪く、その原因が検出器内部に入
り込んでしまつた赤血球によることが判明した。 そこで次に、上述の補正法を含んだ最小2乗多
項式近似による補正を試みた。血小板の本法実測
値−従来法実測値=a0+a1・RBC/100+a2・ (RBC/100)2…+an(RBC/100)m 上述により、48検体について、各検体の1回
目、2回目、3回目計数に対して補正なし、m=
0、m=1、m=2、m=3までの相関を調べた
が、1回目計数ではいずれもr=0.8程度でそれ
ほどよくなかつた。また、1回目計数では補正な
しのとき、相関係数r=0.8657、m=1の補正項
までとつてもr=0.8698と殆んど変らなかつた。
これに対し、3回目計数では補正なしのとき、r
=0.9250、m=1の補正項までとるとr=0.9772
とよくなつた。従つて、血小板の実測値は同一の
サンプルについて3回目の計数に対応した値を採
り、最小2乗多項式近似でm=1までの補正をす
ると十分であることが判明した。 これらの結果を示すのが添付図第1図、第2
図、第3図並びに下記の第1表である。
の方法及び装置に関するものである。 従来血小板の測定に際しては、試料の前処理が
必要な多血小板血漿法(PRP法)や標本作成を
要する眼視法などが用いられている。PRP法で
は、毛細管に血液を採取し静置法又は遠心沈降法
によつて赤血球、白血球層を沈降させて多血小板
血漿層のみを取出し、この層の液中の血小板数を
粒子計数装置で1個ずつ計数測定するものであ
る。この方法では、赤血球及び白血球を分離する
ために血小板の浮懸する部分を濃縮させたもので
あるから、上記の計数測定された血小板数は、別
に求めた血液のヘマトクリツト値に関係した補正
値で補正したうえで単位体積あたりの血液中の血
小板数に換算される。このPRP法は、比較的精
度が高く試料作成に熟練を要しない反面、多血小
板血漿を作成するための時間や手数が掛り、又赤
血球が僅かでも混入すると大きな誤差を生ずるこ
と、補正による換算が繁瑣であるなどの難点があ
り、このためPRP法を自動化することは困難で
ある。 従来行われている眼視法では、血液の塗抹標本
を作成し、顕微鏡で直接に目で数えるものである
が、塗抹面上の血小板の分布が不均一になるこ
と、塗抹に熟練を要すること、又血小板がプレパ
ラートのガラス面に付着しやすく破壊されやすい
などの難点があつた。 本発明は上述の如き従来法から全く離れて、単
に赤血球計数測定と同様な血液試料の希釈操作の
みで血小板の計数測定が自動的に且つ高精度で行
い得る測定方法及び装置を提供することを目的と
する。本発明は又血小板数の計数測定に用いる補
正値が赤血球数のみですみ、最終結果の演算も比
較的簡単な自動計数方法及びこれに応じて製作費
も比較的低廉な自動計数装置を実現することを目
的とする。さらに、本発明はスクリーニング測定
用として、より一層簡略で精度の優れた計数方法
及び装置を提供することを目的とする。 本発明による自動測定技術は、他の血液に関す
るパラメータである赤血球数、白血球数、ヘモグ
ロビン値、ヘマトリツク値などの測定が同時に可
能な血液に関するパラメータの自動測定装置に組
み入れて、これらのパラメータの計数測定時に血
小板数を新たに加えるかたちで測定することも可
能である。 ところで、全血を希釈するだけで直ちに血小板
の計数測定を行うに際しては、希釈された浮懸液
試料が検出器内部に吸引され、粒子通過時の電気
的インピーダンス変化を検出する微細孔領域に漂
つている血小板以外の粒子がこの領域内にいわゆ
る巻き込み現象によつて侵入しパルス信号を発生
し誤差の原因となる。このため、従来は、この種
の粒子の侵入に伴う誤差を防止するのに、検出器
内部を2重構造にして微細孔から赤血球、血小板
等の全粒子を吸引するとともにこの微細孔の周縁
から清浄な希釈液を供給するなど検出領域の構造
的改良に力が注がれてきた。これによれば、血小
板計数は粒子によつて生ずる電気的パルスの波高
弁別のみで十分正確に行い得るが、異物や粒子が
全く混在しない清浄な希釈液の供給、2重壁の微
小な検出領域の製作など構造上及び製作コスト上
の問題から現実には用いられていなかつた。 本発明は、粒子通過を電気的インピーダンス変
化から検出する検出領域に上記と同様にいわゆる
赤血球(白血球も)の巻き込みに伴う出力パルス
数の増加を予め統計的に算出しておき、血小板に
よる出力を赤血球(白血球も)によるパルス数で
修正することを原理とするものである。 このような統計的技法に到達するには多大の試
験及び計算が反覆された。上記の検出方式を実施
するに際しては、最初、パルス波高弁別による血
小板実測値と従来法による実測値との差が検体の
赤血球数(白血球数はこれに比べてはるかに小さ
く無視し得る)に比例すると仮定し、赤血球数
RBC/100〔×104/mm3〕により本法実測値−従来
法実測値=K・RBC/100のKを算出し平均値= 4.66を得て、補正後の血小板数を改めて計算し
た。その結果、補正する前の相関係数はr=
0.9072、平均値による補正を行つた後の相関係数
はr=0.8474と低減した。このことは、本法補正
計数値=本法実測値−a0(a0は定数)として血小
板数を上記パルス波高弁別で測定したとき、その
従来法との相関係数がr=0.9072となることを示
すだけでなく、赤血球数に依存しない如くに見え
た。 前述の如く、血小板計数値の誤差にはいわゆる
巻き込み現象による赤血球数の算入が主たるもの
である以上、このRBCカウントを有意な補正式
に導入してやる必要があつた。そこで、本法実測
値のリカウント(recount)再現性を調べたが、
これはきわめて悪く、その原因が検出器内部に入
り込んでしまつた赤血球によることが判明した。 そこで次に、上述の補正法を含んだ最小2乗多
項式近似による補正を試みた。血小板の本法実測
値−従来法実測値=a0+a1・RBC/100+a2・ (RBC/100)2…+an(RBC/100)m 上述により、48検体について、各検体の1回
目、2回目、3回目計数に対して補正なし、m=
0、m=1、m=2、m=3までの相関を調べた
が、1回目計数ではいずれもr=0.8程度でそれ
ほどよくなかつた。また、1回目計数では補正な
しのとき、相関係数r=0.8657、m=1の補正項
までとつてもr=0.8698と殆んど変らなかつた。
これに対し、3回目計数では補正なしのとき、r
=0.9250、m=1の補正項までとるとr=0.9772
とよくなつた。従つて、血小板の実測値は同一の
サンプルについて3回目の計数に対応した値を採
り、最小2乗多項式近似でm=1までの補正をす
ると十分であることが判明した。 これらの結果を示すのが添付図第1図、第2
図、第3図並びに下記の第1表である。
【表】
次で、本法により同一検体の直線性を調べた。
すなわち、RBC(赤血球数)と本法実測値とを第
4図に見る如くグラフ化したところ、 本法実測値=b0+b1・RBC/100 となり、これは先に本法実測値−従来法実測値=
a0+a1RBC/100に完全に照応する。 第1表及び第3図などから明らかな如く、本法
リカウント再現性は3回目以降の測定で良好にな
るので検出器内部に被測定試料の検体を充満させ
てから再現性をテストした結果、測定値の安定性
が従来法よりもすぐれていた。 上述した諸点から、血液(全血で可)試料を希
釈して血球粒子の浮懸液を調製すること、この浮
懸液中に含まれる粒子の電気的パルス信号を個別
的に検出すること、検出されたパルス信号から所
定のパルス波高に達しない第1のパルス出力とこ
の所定のパルス波高以上の第2のパルス出力とを
弁別してそれぞれ計数し、上記の第1のパルス出
力の実測値Pn(単位:104/mm3)から式 PL=Pn−{a0+a1・RBC/100+a2(RBC/100)2+… +an(RBC/100)m} によつて血小板数PL(単位:104/mm3)が求めら
れることがはつきりした。 次に、別々の検体を次々と測定するときには、
やはり赤血球数を補正パラメータとして式 Pn−PL=a0+a1・RBC(i)/100+a2・RBC(i−1)/10
0 +…+an・RBC(i−(m−1))/100 が成立する。ここに、RBC(i)は今回の検体の赤
血球数であり、RBC(i−1)は前回の検体の、
又RBC(i−(m−1))は(m−1)回前のそれ
ぞれの検体の赤血球数である。 先に実験結果に関連して述べた如く、再現性か
ら見て前々回までの試料の影響があることを考慮
して今回、前回、前々回、前々々回の各検体を上
式にあてはめて、RBC(i)、RBC(i−1)、RBC
(i−2)、RBC(i−3)のそれぞれの係数a1、
a2、a3、a4さらに常数a0を多数の実験から統計的
に求めた。その結果は次のとおりである。 a0=0.9、a1=0.632、a2=2.56、 a3=0.579、a4=0.683、 従つて、式 PL=Pn−{0.9+0.632・RBC(i)/100+2.56・R
BC(i−1)/100 +0.579・RBC(i−2)/100+0.683・RBC
(i−3)/100} が得られ、第3図と同様な結果が得られた。この
式でa0、a1、a2、a3、a4を一旦定めてしまうと、
別の装置で測定しても測定結果に殆んど狂いがな
くほぼ等しい血小板数の測定精度が得られた。こ
の場合の測定条件は、検出器の微細孔の径80μ、
検出器の内径6mm、検出器への1回の試料吸引量
0.3ml(そのうち0.25mlを測定試料にする)、各検
体の測定時間約11秒間であつた。従つて、これら
の諸条件を変えない限り、第4図より明らかな如
く上記の定数、係数には普遍性がある。一方、こ
れらの諸条件のいくつかを変えた場合には、予め
数十検体以上についてPn−PLを算出してからa0、
〜anを求める必要がある。上式で得られる相関
係数はr=0.9445であつた。 さらに、上記実験結果から、3回目までの実測
例を用いると式 PL=Pn−0.0331×RBC−4.8 で十分正確な結果が得られることが判つた。ここ
に、RBC(赤血球数)の正常値は、男性が約450
〜510〔×104/mm3〕、女性が約395〜465〔×104/
mm3〕であるから、上式の補正値は男性で19.7〜
21.68、女性の場合17.87〜20.19、それぞれの平均
値は20.69、19.03になり、さらに男女の区別をな
くして総合平均したときの補正値はRBC=395〜
510〔×104/mm3〕となることから19.86が得られ
る。 従つて、男女の区別が可能であれば、赤血球数
が正常値の範囲内はであることを確認したうえ
(異常であれば、異常性をデイスプレイするだけ
にとどめる)、血小板数の実測値から各対応する
補正値20.69、19.03を引き算することにより十分
に正しい値の血小板数が求められ、この簡略化し
た式の適用はスクリーニング的な測定で力を発揮
する。男女の別なしに測定する場合には、単に
19.86を引き算するだけでほぼ正しい血小板数が
求められる(単位:×104/mm3)。血小板数が異
常値を示すものと判定されたときには、従来法又
はさらに精密な測定法で再測定、又は反復測定を
行うことが適当である。 以上のように、数十検体について予めa0、a1を
求めておくだけで式 PL=Pn−C によつてスクリーニング的な血小板数の計数測定
が可能であることが判る。 本発明の方法を実施するための装置の実施例に
ついて以下説明する。 第5図は、赤血球数が正常な範囲内の値のと
き、予め定められていた補正値を単純に引き算を
して血小板数を計数測定する簡便な装置を示す。
検出装置8の出力は、弁別回路9で所定の弁別レ
ベルに達したパルス出力信号と上記所定の弁別レ
ベルに達しない信号とを別々に出力し、前者を赤
血球数(白血球を含んでもよい)として計数判定
回路15で正常値であるか否かを判別し、一方血
小板領域のパルスは計数演算回路16に入れられ
ここで得られた計数値から前述した補正値(C)が単
に引き算される。計数判定回路15による判定出
力及び計数演算回路16の出力はともに表字回路
17に表示又は印字される。すなわち、赤血球数
(白血球数を含んでもよい)の正常範囲内にある
か否かの判定結果(直接の計数値を併せてもよ
い)と補正ずみの血小板数とが表示回路17によ
つて表示される。 第6図及び第7図は、検出器4の周辺について
の改良を示している。第6図は、検出器18の内
部と外部を同一の浮懸液検体で充満し、補正計算
用の赤血球数をたえず今回の検体によるものに限
定する。これにより前回以前の検体の赤血球数の
影響は一切受けないから補正演算は簡単に行え
る。検出器18の下端には非液管19をそなえて
おり、コツク20を介して検出器内の試料を排出
させる。試料浮懸液2は導入管24を介しコツク
21,22の開路で検出器18内と試料室23内
に同時に導入される。検出器18の器壁に穿つた
微細孔28を通じて電極26,27は電気的に結
ばれ得る。すなわち、定量装置29により試料室
23から検出器18内に所定量の浮懸液試料が吸
引されるとき、微細孔28の検出領域を血球粒子
が通過すると電極26,27間の電気的インピー
ダンスが変化し、この時のインピーダンスが検出
回路7によりパルス出力としてとり出される。上
記装置の使用中、定量装置29、コツク20,2
1,22は生理食塩水等からなる浮懸液2により
検出器18の内部と電気的に接続していてよい
が、検出器18の外部とはコツク25等を介して
電気的に接続したり電気的漏洩がないようにしな
ければならない。この電気的漏洩を防止するため
に、例えば浮懸液が第7図に示すように液滴とし
て流路系統で継続されるようにすることが好まし
い。
すなわち、RBC(赤血球数)と本法実測値とを第
4図に見る如くグラフ化したところ、 本法実測値=b0+b1・RBC/100 となり、これは先に本法実測値−従来法実測値=
a0+a1RBC/100に完全に照応する。 第1表及び第3図などから明らかな如く、本法
リカウント再現性は3回目以降の測定で良好にな
るので検出器内部に被測定試料の検体を充満させ
てから再現性をテストした結果、測定値の安定性
が従来法よりもすぐれていた。 上述した諸点から、血液(全血で可)試料を希
釈して血球粒子の浮懸液を調製すること、この浮
懸液中に含まれる粒子の電気的パルス信号を個別
的に検出すること、検出されたパルス信号から所
定のパルス波高に達しない第1のパルス出力とこ
の所定のパルス波高以上の第2のパルス出力とを
弁別してそれぞれ計数し、上記の第1のパルス出
力の実測値Pn(単位:104/mm3)から式 PL=Pn−{a0+a1・RBC/100+a2(RBC/100)2+… +an(RBC/100)m} によつて血小板数PL(単位:104/mm3)が求めら
れることがはつきりした。 次に、別々の検体を次々と測定するときには、
やはり赤血球数を補正パラメータとして式 Pn−PL=a0+a1・RBC(i)/100+a2・RBC(i−1)/10
0 +…+an・RBC(i−(m−1))/100 が成立する。ここに、RBC(i)は今回の検体の赤
血球数であり、RBC(i−1)は前回の検体の、
又RBC(i−(m−1))は(m−1)回前のそれ
ぞれの検体の赤血球数である。 先に実験結果に関連して述べた如く、再現性か
ら見て前々回までの試料の影響があることを考慮
して今回、前回、前々回、前々々回の各検体を上
式にあてはめて、RBC(i)、RBC(i−1)、RBC
(i−2)、RBC(i−3)のそれぞれの係数a1、
a2、a3、a4さらに常数a0を多数の実験から統計的
に求めた。その結果は次のとおりである。 a0=0.9、a1=0.632、a2=2.56、 a3=0.579、a4=0.683、 従つて、式 PL=Pn−{0.9+0.632・RBC(i)/100+2.56・R
BC(i−1)/100 +0.579・RBC(i−2)/100+0.683・RBC
(i−3)/100} が得られ、第3図と同様な結果が得られた。この
式でa0、a1、a2、a3、a4を一旦定めてしまうと、
別の装置で測定しても測定結果に殆んど狂いがな
くほぼ等しい血小板数の測定精度が得られた。こ
の場合の測定条件は、検出器の微細孔の径80μ、
検出器の内径6mm、検出器への1回の試料吸引量
0.3ml(そのうち0.25mlを測定試料にする)、各検
体の測定時間約11秒間であつた。従つて、これら
の諸条件を変えない限り、第4図より明らかな如
く上記の定数、係数には普遍性がある。一方、こ
れらの諸条件のいくつかを変えた場合には、予め
数十検体以上についてPn−PLを算出してからa0、
〜anを求める必要がある。上式で得られる相関
係数はr=0.9445であつた。 さらに、上記実験結果から、3回目までの実測
例を用いると式 PL=Pn−0.0331×RBC−4.8 で十分正確な結果が得られることが判つた。ここ
に、RBC(赤血球数)の正常値は、男性が約450
〜510〔×104/mm3〕、女性が約395〜465〔×104/
mm3〕であるから、上式の補正値は男性で19.7〜
21.68、女性の場合17.87〜20.19、それぞれの平均
値は20.69、19.03になり、さらに男女の区別をな
くして総合平均したときの補正値はRBC=395〜
510〔×104/mm3〕となることから19.86が得られ
る。 従つて、男女の区別が可能であれば、赤血球数
が正常値の範囲内はであることを確認したうえ
(異常であれば、異常性をデイスプレイするだけ
にとどめる)、血小板数の実測値から各対応する
補正値20.69、19.03を引き算することにより十分
に正しい値の血小板数が求められ、この簡略化し
た式の適用はスクリーニング的な測定で力を発揮
する。男女の別なしに測定する場合には、単に
19.86を引き算するだけでほぼ正しい血小板数が
求められる(単位:×104/mm3)。血小板数が異
常値を示すものと判定されたときには、従来法又
はさらに精密な測定法で再測定、又は反復測定を
行うことが適当である。 以上のように、数十検体について予めa0、a1を
求めておくだけで式 PL=Pn−C によつてスクリーニング的な血小板数の計数測定
が可能であることが判る。 本発明の方法を実施するための装置の実施例に
ついて以下説明する。 第5図は、赤血球数が正常な範囲内の値のと
き、予め定められていた補正値を単純に引き算を
して血小板数を計数測定する簡便な装置を示す。
検出装置8の出力は、弁別回路9で所定の弁別レ
ベルに達したパルス出力信号と上記所定の弁別レ
ベルに達しない信号とを別々に出力し、前者を赤
血球数(白血球を含んでもよい)として計数判定
回路15で正常値であるか否かを判別し、一方血
小板領域のパルスは計数演算回路16に入れられ
ここで得られた計数値から前述した補正値(C)が単
に引き算される。計数判定回路15による判定出
力及び計数演算回路16の出力はともに表字回路
17に表示又は印字される。すなわち、赤血球数
(白血球数を含んでもよい)の正常範囲内にある
か否かの判定結果(直接の計数値を併せてもよ
い)と補正ずみの血小板数とが表示回路17によ
つて表示される。 第6図及び第7図は、検出器4の周辺について
の改良を示している。第6図は、検出器18の内
部と外部を同一の浮懸液検体で充満し、補正計算
用の赤血球数をたえず今回の検体によるものに限
定する。これにより前回以前の検体の赤血球数の
影響は一切受けないから補正演算は簡単に行え
る。検出器18の下端には非液管19をそなえて
おり、コツク20を介して検出器内の試料を排出
させる。試料浮懸液2は導入管24を介しコツク
21,22の開路で検出器18内と試料室23内
に同時に導入される。検出器18の器壁に穿つた
微細孔28を通じて電極26,27は電気的に結
ばれ得る。すなわち、定量装置29により試料室
23から検出器18内に所定量の浮懸液試料が吸
引されるとき、微細孔28の検出領域を血球粒子
が通過すると電極26,27間の電気的インピー
ダンスが変化し、この時のインピーダンスが検出
回路7によりパルス出力としてとり出される。上
記装置の使用中、定量装置29、コツク20,2
1,22は生理食塩水等からなる浮懸液2により
検出器18の内部と電気的に接続していてよい
が、検出器18の外部とはコツク25等を介して
電気的に接続したり電気的漏洩がないようにしな
ければならない。この電気的漏洩を防止するため
に、例えば浮懸液が第7図に示すように液滴とし
て流路系統で継続されるようにすることが好まし
い。
第1図、第2図、第3図は本発明の方法による
血小板計数値と従来法との比較をなすにあたり、
赤血球数の影響が今回、前回、前々回のものまで
順次考慮すると測定精度が如何に上がるかを示す
グラフ、第4図は本発明による方法と従来法とに
よる血小板計数値が赤血球数によつていかに変る
かを補正の有無も含めて対比して示すグラフ、第
5図は本発明装置の一実施例、第6図及び第7図
は本発明装置の検出器周辺の改良を示す概略破断
縦断面図である。 1,23……試料室又は容器、2……浮懸液、
3……微細孔、4……検出器、6,6′,26,
27……電極、7……検出回路、5,29……定
量装置、8……検出装置、9……弁別回路、17
……表示回路、15……計数判定回路、16……
計数演算回路。
血小板計数値と従来法との比較をなすにあたり、
赤血球数の影響が今回、前回、前々回のものまで
順次考慮すると測定精度が如何に上がるかを示す
グラフ、第4図は本発明による方法と従来法とに
よる血小板計数値が赤血球数によつていかに変る
かを補正の有無も含めて対比して示すグラフ、第
5図は本発明装置の一実施例、第6図及び第7図
は本発明装置の検出器周辺の改良を示す概略破断
縦断面図である。 1,23……試料室又は容器、2……浮懸液、
3……微細孔、4……検出器、6,6′,26,
27……電極、7……検出回路、5,29……定
量装置、8……検出装置、9……弁別回路、17
……表示回路、15……計数判定回路、16……
計数演算回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 血液試料を希釈して血球粒子の浮懸液を調製
すること、前記浮懸液中に含まれる粒子の個別的
パルス信号を検出すること、検出されたパルス信
号から所定の弁別レベルに達しない第1のパルス
出力と前記弁別レベル以上の第2のパルス出力と
を弁別してそれれぞれ計数すること、前記第2の
パルス出力の実測値から赤血球数が正常値の範囲
内であることを確認すること、前記第1のパルス
出力の実測値から式 PL[×104/mm3]=Pm[×104/mm3]−C (ここに、PLは血小板数;Pmは実測値;Cは前
記浮懸液中の赤血球濃度に基づく補正定数であつ
て、男では20.69、女では19.03、総合平均では
19.86を表す) によつて前記浮懸液中の血小板数を算定するこ
と、を特徴とする血液中の血小板の計数方法。 2 血液試料を希釈した浮懸液中に含まれる血球
粒子を検出器の微細孔通過時の電気的インピーダ
ンス変化に基づき個別的パルス信号として検出す
るための検出装置、前記個別的パルス信号を所定
の弁別レベルに達しない血小板領域に対応するパ
ルス出力信号と前記弁別レベル以上の赤血球・白
血球の領域に対応するパルス出力信号とに弁別す
るための弁別回路、前記弁別レベル以上の赤血
球・白血球の領域に対応するパルス出力信号の計
数値が正常範囲内にあるか否かを判定する計数判
定回路、前記血小板の領域に対応するパルス出力
信号を計数するとともに所定の補正値を単純減算
する計数演算回路、並びに前記計数演算回路のそ
れぞれの出力に基づいて赤血球・白血球の計数値
が正常範囲内にあるか否か及び補正ずみの血小板
を表示又は印字するための表示回路、によつて構
成されたことを特徴とする血液中の血小板の自動
計数装置。 3 特許請求の範囲2記載の血小板の自動計数装
置において、前記微細孔により連通する前記検出
器の内部及び外部に事実上同一の浮懸液を同時に
供給するようにしたことを特徴とする前記自動計
数装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14460086A JPS61280547A (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 | 血小板の計数方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14460086A JPS61280547A (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 | 血小板の計数方法及び装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6593679A Division JPS55158540A (en) | 1979-05-28 | 1979-05-28 | Counting measurement method of and apparatus for platelet |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61280547A JPS61280547A (ja) | 1986-12-11 |
| JPH0146815B2 true JPH0146815B2 (ja) | 1989-10-11 |
Family
ID=15365808
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14460086A Granted JPS61280547A (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 | 血小板の計数方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61280547A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015083568A (ja) * | 2002-03-25 | 2015-04-30 | カーギル,インコーポレイティド | β−ヒドロキシカルボン酸の誘導体の製造方法 |
-
1986
- 1986-06-20 JP JP14460086A patent/JPS61280547A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015083568A (ja) * | 2002-03-25 | 2015-04-30 | カーギル,インコーポレイティド | β−ヒドロキシカルボン酸の誘導体の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61280547A (ja) | 1986-12-11 |
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